JP2533644Y2 - 排気ブレーキバルブ - Google Patents

排気ブレーキバルブ

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JP2533644Y2
JP2533644Y2 JP1990002122U JP212290U JP2533644Y2 JP 2533644 Y2 JP2533644 Y2 JP 2533644Y2 JP 1990002122 U JP1990002122 U JP 1990002122U JP 212290 U JP212290 U JP 212290U JP 2533644 Y2 JP2533644 Y2 JP 2533644Y2
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雄二 和知
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自動車機器株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 a.産業上の利用分野 本考案は、自動車に第3のブレーキとして装備される
排気ブレーキ装置に使用して好適な排気ブレーキバルブ
に関する。
b.従来の技術 排気ブレーキ装置は長い降坂路などでエンジンブレー
キの効果を大きくするためにこれと併用されるものであ
り、エンジンに近接した排気管路中に排気ブレーキバル
ブを設け、作動時にこのバルブを閉塞状態にして排気ガ
ス圧を上昇させ、結果としてエンジンを圧縮機として使
用することにより効果的に制動を行なうものである。
第3図及び第4図は従来のこの種の排気ブレーキ装置
を示すものである。本装置は排気ガス通路1の一部を構
成するバルブ本体2と、このバルブ本体2内に配置され
る円板状の弁体3とを備え、弁体3を支持する一対の回
転軸4,5は、いわゆる“すきまばめ”された軸受部材
(ブシュ)6,7をそれぞれ介してバルブ本体2の貫通孔1
1内に回転可能に挿通配置されている。さらに、軸受部
材6とブラケット8との間には、シールリング9が装着
されている。しかして、回転駆動機構10から前記回転軸
4に回転力が伝達されるのに伴って、排気ガス通路1が
閉塞或いは開放されるようになっている。
c.考案が解決しようとする課題 上述の如き構成の従来の排気ブレーキバルブでは、シ
ールリング9の中央孔の周縁部分(内径部分)9aが摩耗
して回転軸4との間に或る程度の隙間を生じてしまう
と、シールリング9が排気ガスの圧力によって軸受部材
6とブラケット8との間で小刻みに振動して不快な騒音
(ピー音)を発するおそれがある。
なお、シールリング9を数枚重ね合せて使用する型式
やその他の型式の場合にも上述のような騒音を発生する
ことがある。
本考案はこのような実状に鑑みてなされたものであっ
て、その目的は、シールリングの振動に起因して生じる
騒音を抑え得るような構成の排気ブレーキバルブを提供
することにある。
d.課題を解決するための手段 上述の目的を達成するために、本考案では、 (A)エンジンの排気管中に設けられてその排気ガス通
路の一部を構成するバルブ本体と、 (B)前記バルブ本体の内部に配設される弁体と、 (C)前記排気ガス通路に連通するように前記バルブ本
体に形成された貫通孔に遊嵌状態で挿通され、一端が前
記弁体に一体的に結合されると共に、他端が前記バルブ
本体の外部へ突出配置されて回転駆動力伝達機構に連結
された回転軸と、 (D)前記バルブ本体の貫通孔の内周面と前記回転軸の
外周面との間において遊びをもって嵌合配置されると共
に、前記回転軸の軸線方向において遊びをもって配置さ
れて、前記回転軸を回転自在に支持する軸受部材と、 (E)前記バルブ本体の貫通孔内において前記軸受部材
の端面に対応して配置されるように前記回転軸の外周に
遊嵌状態で嵌着されるシールリングと、 (F)前記回転軸のうち前記バルブ本体の貫通孔から突
出した部分を取り囲むように装着されてその一端が前記
シールリングに係合される圧縮コイルばねと、 をそれぞれ具備し、前記圧縮コイルばねの附勢力にて前
記シールリング及び軸受け部材を常時附勢することによ
って、前記回転軸の軸線方向における前記軸受部材及び
シールリングの振動を抑えるように構成している。
以下、本考案の一実施例に付き第1図及び第2図を参
照して説明する。なお、第1図及び第2図において、第
3図及び第4図と同一の部分には共通の符号を付すこと
とする。
第1図に示すように、本実施例の排気ブレーキバルブ
15はエンジン16の排気管17中であって消音器18よりもエ
ンジン16側に設けられ、排気管17内の排気ガス通路1を
開閉し、排気ガスの流れを閉塞或いは開放するように構
成されている。
すなわち、この排気ブレーキバルブ15は、第2図に明
示するように、排気ガス通路1の一部を構成する略円筒
状のバルブ本体2と、このバルブ本体2の内部通路19内
に配置される円板状の弁体3とを備えている。バルブ本
体2は排気ガス通路1に連通するように両側に同軸状に
形成された一対の貫通孔11,12を有し、これらの貫通孔1
1,12の内部には円筒状をなす耐熱銅合金製の軸受部材
(ブシュ)6,7がそれぞれ遊嵌されている。なお、前記
軸受部材6にはその外周にフランジ部6aが一体成形され
ており、前記貫通孔11には前記フランジ部6aに対応する
段部24が設けられている。そして、これらの軸受部材6,
7には、軸心が互いに同一軸線上に位置するようにステ
ンレス製の一対の回転軸4,5が回転自在に支持されてい
る。これらの回転軸4,5は、それぞれ大径部4a,5aとこの
大径部4a,5aから同軸状に延設された小径部4b,5bとから
成り、各々の大径部4a,5aに形成されたスリット(図示
せず)に弁体3が一体的に固定され、これにより弁体3
がバルブ本体の内部通路19内で回動可能に支持されてい
る。
また、バルブ本体2の貫通孔12は密閉板21にて完全に
閉塞される一方、貫通孔11に対応してバルブ本体2の外
側にブラケット8が固着されており、このブラケット8
の開口8aからは回転軸4の小径部4bが外方に突出配置さ
れている。また、シールリング9が軸受部材6の外側端
面6bと前記ブラケット8との間に配置されるように回転
軸4の小径部4bに装着されている。そして、ブラケット
8から外方へ突出した回転軸4の突出端部4cは排気ブレ
ーキ装置のアクチュエータ(図示せず)にて作動される
回転駆動機構10のレバー10aに連結され、このアクチュ
エータの作動力がレバー10aを介して回転軸4の小径部4
bひいては弁体3に伝達されるように構成されている。
かくして、回転軸4はバルブ本体2の貫通孔11内に遊
嵌状態で貫通配置され、軸受部材6がバルブ本体2の貫
通孔11の内周面と回転軸4の小径部4bの外周面との間
(後方向)において遊びをもって嵌合配置されると共
に、回転軸4の大径部4aの肩部とブラケット8との間
(軸線方向)において遊びをもって配設されている。こ
のような遊嵌構造を採用しているのは、バルブ本体2及
び回転軸4と軸受部材6の熱膨張率の相違を考慮したた
めである。仮に、軸受部材6を遊嵌状態ではなく固着状
態で配設した場合には、各部材の熱膨張率が異なること
に起因して軸受部材6の内周面が内径側に膨張し、回転
軸4の外周面に圧着して弁体3の回転を阻害する。ま
た、回転軸4の軸方向の遊嵌をなくした場合には、軸受
部材6の軸方向への膨張に伴って弁体3が片側に偏倚さ
れてバルブ本体2の排気ガス通路1を構成する内周面に
当たり、弁体3の回転が阻害される。このような事情か
ら、本引では軸受部材6を遊嵌する構成を採用し、これ
によって、上記不具合を解消するようにしている。
さらに、上述のシールリング9とレバー10aと間に
は、回転軸4のうち小径部4bの突出部分を取り囲むよう
に圧縮コイルばね23が装着され、この圧縮コイルばね23
の附勢力によりシールリング9が第2図において矢印A
方向(軸受部材6の側に向かう方向)に常時附勢されて
いる。そのため、シールリング9は遊嵌状態で配設され
た軸受部材6の外側端面6bに圧着係合されると共に、軸
受部材6のフランジ部6aがバルブ本体2の貫通孔11に形
成された段部24に圧着係合されている。
しかして、回転駆動力伝達機構10から回転軸4に回動
力が伝達されると、弁体3が回動されて排気ガス通路1
が開閉され、その閉動作時に排気ブレーキが作用するよ
うになっている。
上述の如き構成の排気ブレーキバルブ15によれば、シ
ールリング9が圧縮コイルばね23の附勢力によって軸受
部材6の外側端面6bに常時押し付けられて圧着係合され
ているため、軸受部材6とブラケット8との間における
シールリング9の振動が抑えられ、シールリング9の振
動による騒音の発生が確実に防止される。
また、シールリング9と回転軸4の小径部4bとの間の
隙間を介して排気ガスが排気ガス通路1からバルブ本体
2の外部へ吹き出したとしても、吹き出した排気ガスの
大部分は圧縮コイルばね23にて進行を邪魔されることと
なるため、バルブ本体2の外面への煤付きが抑制され
る。一方、煤は圧縮コイルばね23の内径側に付き、外部
からは見えにくく、従って外観を損なわずに済む。
以上、本考案の一実施例に付き述べたが、本考案は既
述の実施例に限定されるものではなく、本考案の技術的
思想に基づいて各種の変形及び変更が可能である。
例えば、圧縮コイルばね23の配設の仕方は、シールリ
ング9を軸受部材6に圧着できる構成であればどのよう
にしてもよく、また、軸受部材6の係止手段も必要に応
じて変更可能である。
e.考案の効果 以上の如く、本考案は、遊嵌状態で配設された軸受部
材及びシーリングの振動を圧縮コイルばねの附勢力にて
抑えるようにしたものであるから、シールリングの振動
に伴う騒音の発生を効果的に防止することができる。ま
た、バルブ本体の貫通孔を通して排気ガスがバルブ本体
の外部に漏れ出たとしても、前記圧縮コイルばねが噴出
排気ガスの障害物となるため、バルブ本体の外面への煤
付きが低減される一方、前記圧縮コイルばねの存在によ
って煤が見えにくく外観を損なわずに済むといった利点
を有する。
遊嵌状態で配設される軸受部材及びシールリングの振
動を圧縮コイルばねの附勢力を利用して抑えるようにし
ているので、不快な騒音(ピー音)の発生を効果的に防
止することができる。また、シール部材が振動を生じて
しまうとこのシールリングの内周面(回転軸の外周面に
対応する周面)が摩耗してその径が大きくなり、シール
性能が劣化することとなりますが、本考案によれば、シ
ールリングの振動が阻止されるため、上記のような摩耗
を生じることなく、従ってシール性能を良好に維持する
ことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
第1図及び第2図は本考案の一実施例を示すものであっ
て、第1図は本考案に係る排気ブレーキバルブの配設状
態を示すエンジンの排気系の概略図、第2図は排気ブレ
ーキバルブの断面図、第3図及び第4図は従来例を示す
ものであって、第3図は従来の排気ブレーキバルブの断
面図、第4図は同上の要部拡大断面図である。 1……排気ガス通路、2……バルブ本体、3……弁体、
4,5……回転軸、6,7……軸受部材、8……ブラケット、
6a……フランジ部、6b……外側端面、9……シールリン
グ、11,12……貫通孔、15……排気ブレーキバルブ、23
……圧縮コイルばね。

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】(A)エンジンの排気管中に設けられてそ
    の排気ガス通路の一部を構成するバルブ本体と、 (B)前記バルブ本体の内部に配設される弁体と、 (C)前記排気ガス通路に連通するように前記バルブ本
    体に形成された貫通孔に遊嵌状態で挿通され、一端が前
    記弁体に一体的に結合されると共に、他端が前記バルブ
    本体の外部へ突出配置されて回転駆動力伝達機構に連結
    された回転軸と、 (D)前記バルブ本体の貫通孔の内周面と前記回転軸の
    外周面との間において遊びをもって嵌合配置されると共
    に、前記回転軸の軸線方向において遊びをもって配置さ
    れて、前記回転軸を回転自在に支持する軸受部材と、 (E)前記バルブ本体の貫通孔内において前記軸受部材
    の端面に対応して配置されるように前記回転軸の外周に
    遊嵌状態で嵌着されるシールリングと、 (F)前記回転軸のうち前記バルブ本体の貫通孔から突
    出した部分を取り囲むように装着されてその一端が前記
    シールリングに係合される圧縮コイルばねと、 をそれぞれ具備し、前記圧縮コイルばねの附勢力にて前
    記シールリング及び軸受け部材を常時附勢することによ
    って、前記回転軸の軸線方向における前記軸受部材及び
    シールリングの振動を抑えるように構成したことを特徴
    とする排気ブレーキバルブ。
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JPH0392536U JPH0392536U (ja) 1991-09-20
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