JP2531043B2 - 車両用空調装置 - Google Patents

車両用空調装置

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JP2531043B2
JP2531043B2 JP3224705A JP22470591A JP2531043B2 JP 2531043 B2 JP2531043 B2 JP 2531043B2 JP 3224705 A JP3224705 A JP 3224705A JP 22470591 A JP22470591 A JP 22470591A JP 2531043 B2 JP2531043 B2 JP 2531043B2
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伊藤  公一
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    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60HARRANGEMENTS OF HEATING, COOLING, VENTILATING OR OTHER AIR-TREATING DEVICES SPECIALLY ADAPTED FOR PASSENGER OR GOODS SPACES OF VEHICLES
    • B60H1/00Heating, cooling or ventilating [HVAC] devices
    • B60H1/00642Control systems or circuits; Control members or indication devices for heating, cooling or ventilating devices
    • B60H1/00814Control systems or circuits characterised by their output, for controlling particular components of the heating, cooling or ventilating installation
    • B60H1/00878Control systems or circuits characterised by their output, for controlling particular components of the heating, cooling or ventilating installation the components being temperature regulating devices
    • B60H1/00885Controlling the flow of heating or cooling liquid, e.g. valves or pumps

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ブロアにより吸入され
た空気をエンジンの冷却流体を循環させたヒ−タコアに
送風して、ヒ−タコアでの熱交換により所定温度の空気
流を得る車両用空調装置に関する。詳しくは、ヒ−タコ
アに流れる冷却流体の温度を調節することにより、空調
空間を温度制御する装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、車両用空調装置として、エアミッ
クス方式とリヒート方式とを用いた装置が知られてい
る。エアミックス方式は、図18に示すように、冷房装
置で冷却された冷風と、その冷風の一部をヒータコアで
加熱して得られた温風とを混合させて、所定温度の空気
流を得る方式である。そして、この空気流の温度は、冷
風と温風との混合比をエアミックスダンパの開度によっ
て変化させることで、所望の温度に制御される。
【0003】この方式は、エアミックスダンパの作動空
間を多く必要とするので、空調装置の実装スペースが大
きくなるという問題がある。又、空調装置の実装スペー
スを限定した場合には、冷風の一部を加熱するという構
造のためにヒータコアの体格が小さくなり、特に、足吹
出モード時に、通気抵抗が大きくなるという問題があ
る。
【0004】一方、リヒート方式は、冷房装置で冷却さ
れた冷風を全てヒータコアを通過させて、再加熱して所
望の空気流を得る方式である。この方式は、上述のエア
ミッスク方式に比べて、空調装置の実装スペースを小さ
くできるし、実装スペースを限定した場合にはヒータコ
アの体格を大きくできるため通気抵抗を小さくできると
いう利点がある。そして、この空気流の温度は、ヒータ
コアの温度を制御することで、所望温度に制御される。
このヒータコアの温度を制御する方式として、図19に
示すような温水流量制御方式と、図20に示すような温
水温度制御方式とが知られている。
【0005】図19に示す温水流量制御方式は、ヒータ
コアに流れる高温の冷却流体の流量を、弁の開度をアナ
ログ的に又は弁のオンオフデューティ比を変化させるこ
とによりディジタル的に制御して、ヒータコアに供給さ
れる単位時間当りの熱量を制御することにより、ヒータ
コアの温度を制御する方式である。このアナログ制御は
既に実用化されており、ディジタル制御も外国で実用化
されていると共に特開昭56-116514 号公報により公知で
ある。
【0006】これに対して、図20の温水温度制御方式
は、エンジンの冷却系統から供給される高温の冷却流体
と、ヒータコアにより放熱された後の低温の冷却流体と
を、2つの弁の開度をアナログ制御することによって混
合させて、ヒータコアに供給させる方式である。この方
式では、ヒータコアの温度は、冷却流体の混合比によっ
て制御される。この2つの弁の開度をダイヤフラムの変
位量に応じてアナログ的に制御する装置は、既に、本出
願人により実施されている。その装置では、エンジンの
冷却流路の高圧側から高温の冷却流体をヒータコアに分
流させ、ヒータコアで放熱された低温の冷却流体をエン
ジンの冷却流路の低圧側へ帰還させるようにヒータ系流
路が構成されている。そして、エンジンの回転数に拘わ
らず、ヒータ系流路に分流する高温の冷却流体が一定と
なるように、高圧側と低圧側とを連通するバイパス管が
形成されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】図19に示す温水流量
制御方式は、デューティ比が小さくなるに連れてヒータ
コアに導入される冷却流体の平均流量が低下するように
制御されるため冷却流体の熱容量が小さくなる。この結
果、図15に示す様に、ヒータコアにおいて冷却流体の
入口付近と出口付近との温度差が大きくなる、即ち、ヒ
ータコアの場所に関する温度差が大きくなるため、吹出
空気の温度が場所に依存性するという問題がある。又、
弁をオンオフ制御する場合には、弁のオンオフ毎にウォ
ータハンマが発生し、ヒータコアの耐久性に難点があ
る。一方、図20に示す温水温度制御方式は、高温の冷
却流体と低温の冷却流体との混合割合が制御され、ヒー
タコアに流れる冷却流体の総流量は変化しないことか
ら、冷却流体の熱容量が低下しないので、温水流量制御
方式に比べて、ヒータコアにおける冷却流体の入口付近
と出口付近との間の温度差が小さくなるという長所があ
る。しかし、図20に示す温水温度制御方式では、吹出
温風の温度を低くする場合には、高温の冷却流体の通過
量を制御するための弁の開度を狭くすることが必要とな
る。ところが、冷却流体中には、鋳砂、ゴミ、不凍液と
エンジン内壁との化学反応によって生じるヘドロ状のリ
ン酸鉄等の異物が混在している。このため、この異物が
上記の弁の開口部に堆積して、弁の制御性能が低下する
という問題がある。又、この異物が弁に流入しないため
に、冷却流体の流路にフィルタが設けられているが、こ
のフィルタに異物が堆積して冷却流体が流れ難くなると
いう問題がある。又、エンジン側からヒータコアに供給
される高温の冷却流体とヒータコアで冷却された低温の
冷却流体との混合割合が、エンジンの回転数に依存せず
弁の開度のみ依存して安定するためには、ヒータ系流路
の冷却系流路に対する入口と出口における冷却流体の圧
力差を小さくする必要がある。換言すれば、ヒータコア
へ導入される高温の冷却流体の流量が弁の開度にのみ比
例するためには、冷却流体を流動させる圧力がヒータ系
流路に介在されたポンプによってのみ制御される必要が
ある。この目的のために、高温の冷却流体と低温の冷却
流体との混合割合を弁の開度によってアナログ制御する
図20に示す温水温度制御方式では、エンジンの冷却系
流路の高圧側と低圧側とを連通するバイパス路を設ける
ことが必須であった。又、弁の開度はアナログ制御され
るため、現実の開度が指令された開度に等しくなるよう
にフィードバック制御することが必要となり、制御装置
が複雑になるという問題がある。又、弁の開度を検出す
るためのポテンテョメータを必要とする。このため、本
発明者らは、図20に示す温水温度制御方式において、
弁を2値的にオンオフ駆動し、開弁状態での弁開度を大
きくして、弁と弁座との間に異物が堆積するのを防止す
ることを考えた。この2値弁を用いた装置では、ヒータ
コアの平均温度が高温の冷却流体が流れる時間とヒータ
コアで冷却された低温の冷却流体がヒータコアを還流す
る時間との比で決定されることから、図20に示す装置
のようにバイパス路は温度制御の観点からは必要ではな
い。本発明者らはバイパス路を省略した装置を試作し
て、温水温度制御方式において温度制御の観点からはバ
イパス路を省略できることを確認した。又、図19に示
す温水流量制御方式で問題となっているウォータハンマ
は、温水温度制御方式ではヒータコアと並列に還流路が
配設されていることから発生しないことが予期された。
しかし、本発明者らの試作実験により、温水温度制御方
式においても、ウォータハンマが発生することが初めて
確認された。そこで、本発明者らはこのウォータハンマ
を解消するための構造を考えた結果、ヒータ系流路のエ
ンジンの冷却系流路に対する入口又は出口付近で高圧側
と低圧側とを連通するバイパス路を形成することで、ウ
ォータハンマを解消することができることを見出した。
【0008】本発明は、上記の課題を解決するために成
されたものであり、その目的とするところは、弁への異
物の堆積を防止して弁の耐久性を向上させると共にヒー
タコアの場所に関する温度分布を均一化することで暖房
能力を向上させ、且つ、ウォータハンマの抑制された車
両用暖房装置を得ることである。さらに、他の発明の目
的は、弁の耐久性の向上とヒータコアから吹き出される
空気流の温度変動を抑制することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の発明の構成は、エンジンを冷却する冷却系流路からの
冷却流体をヒータコアに導入し、該ヒータコアと熱交換
した風を車室内に吹き出す車両用空調装置において、冷
却系流路から冷却流体をヒータコアに導く往路と、ヒー
タコアから排出された冷却流体を冷却系流路に帰還させ
る復路とで構成されたヒータ系流路と、ヒータ系流路に
おいてヒータコアに直列に介設され、ヒータコアに冷却
流体を流すポンプと、ポンプとヒータコアとで構成され
る直列流路に並列に、復路と往路とを接続する還流路
と、ヒータコア及び還流路とで構成される並列流路に対
して直列に、ヒータ系流路に介設され、冷却流体の流れ
を全通状態と遮断状態との2値状態に制御する第1弁手
段と、第1弁手段に対して冷却系流路側で、ヒータ系流
路の往路と復路とを連通するバイパス路と、還流路に介
設され、還流路における冷却流体の流れを全通状態と遮
断状態との2値状態に制御する第2弁手段と、第1弁手
段又は/及び第2弁手段に周期的なオンオフ信号を印加
して、冷却系流路から往路を介して供給される高温冷却
流体と還流路を介して往路に還流される低温冷却流体と
を混合することにより、ヒータコアに供給される冷却流
体の温度を制御する制御手段とを設けたことである。
【0010】又、請求項2の発明は、制御手段に、ヒー
タコアにかかる熱負荷を演算する熱負荷演算手段と、熱
負荷に応じてオンオフ信号のデューティ比を決定するデ
ューティ比演算手段と、デューティ比に基づいてオンオ
フ信号を発生するオンオフ信号発生手段とを設けたこと
である。又、請求項3の発明は、制御手段に、熱負荷演
算手段により決定された熱負荷が小さい程、オンオフ信
号の周期を長く決定する周期決定手段を設け、オンオフ
信号発生手段は、デューティ比演算手段により演算され
たデューティ比及び周期決定手段により決定された前記
周期に応じて、オンオフ信号を発生するようにしたこと
である。又、請求項4の発明は、制御手段に、ヒータコ
アと熱交換する風の風量が大きい程、オンオフ信号の周
期を短く決定する周期決定手段を設け、オンオフ信号発
生手段は、デューティ比演算手段により演算されたデュ
ーティ比及び周期決定手段により決定された周期に応じ
て、オンオフ信号を発生するようにしたことである。
又、請求項5の発明は、制御手段に、デューティ比が0
又は1に近い所定の範囲に存在する場合には、オンオフ
信号の周期を長く決定する周期決定手段を設け、オンオ
フ信号発生手段は、デューティ比演算手段により演算さ
れたデューティ比及び周期決定手段により決定された周
期に応じて、オンオフ信号を発生するようにしたことで
ある。又、請求項6の発明は、制御手段に、ヒータコア
と熱交換する風の吹出モードがフットモードであるとき
には、ベントモード又はバイレベルモードに比べて、オ
ンオフ信号の周期を長く決定する周期決定手段を有し、
オンオフ信号発生手段は、デューティ比演算手段により
演算されたデューティ比及び周期決定手段により決定さ
れた周期に応じて、オンオフ信号を発生するようにした
ことである。
【0011】
【作用及び発明の効果】請求項1の発明においては、第
1弁手段又は/及び第2弁手段とが制御手段から出力さ
れるオンオフ信号に応答して全開状態と全閉状態とをと
り、弁が微小間隙で保持されることはない。従って、弁
における異物の堆積を抑制することができるので、弁手
段の耐久性が向上する。
【0012】又、第1弁手段又は/及び第2弁手段の開
閉に拘わらず、ヒータコアには還流路の存在により一定
量の冷却流体が流れる。よって、ヒータコアに供給され
る冷却流体の熱容量が大きくとれるので、ヒータコアの
冷却流体の入口と出口における温度差が小さくできる。
即ち、ヒータコアの場所に関する温度分布を小さくでき
るので、吹出空気の温度の場所依存性を小さくでき、暖
房能力を向上させることができる。
【0013】又、第1弁手段のオンオフによる冷却流体
の圧力変動は、第1弁手段に対してヒータ系流路側に設
けられたバイパス路及び第1弁手段に対してヒータコア
側にヒータコアに並列に配設された循環路によって緩和
される。従って、第1弁手段のオンオフに基づくウォー
タハンマの発生が防止されるので、ヒータコアの耐久性
が向上する。
【0014】請求項2の発明においては、マイクロコン
ピュータにより、ヒータコアにかかる熱負荷が車室内セ
ンサからの信号に基づいて演算され、その熱負荷に応じ
てオンオフ信号のデューティ比が演算され、そのデュー
ティ比に応じてオンオフ信号が発生される。よって、第
1弁手段又は/及び第2弁手段に印加されるオンオフ信
号の発生機構が簡単となる。又、第1弁手段と第2弁手
段はマイクロコンピュータで直接的に制御可能なディジ
タル駆動弁で構成されていることから、従来のアナログ
弁を用いた装置で必要なディジタル/アナログ変換器が
不要となり、弁の駆動機構が簡単となる。
【0015】本装置では、第1弁手段又は/及び第2弁
手段のオンオフに応答して、高温の冷却流体がヒータコ
アに供給され、冷却流体が還流路を介してヒータコアを
循環する。従って、ヒータコアの温度及び吹出空気の温
度は上記弁手段のオンオフに応答して変動することにな
る。しかし、ヒータコアと空気の熱交換量が一定であれ
ば、オンオフ信号の周期を短くすれば、吹出空気の温度
変動を小さくすることができ、吹出空気の平均温度はオ
ンオフ信号のデューティ比に応じて制御し得る。通常で
は、吹出空気の温度変動が許容できる範囲で出来るだけ
オンオフ信号の周期を長く設定することで、弁手段の耐
久性を向上させることができる。一方、オンオフ信号の
周期を一定とした場合には、ヒータコアと空気の熱交換
量が大きくなるに従って、又は、デューティ比が所定範
囲に存在する場合には、吹出空気のオンオフ制御に基づ
く温度変動が大きくなる。請求項3以下の発明では、上
記の観点に立ってオンオフ信号の周期を適正に設定する
ことで、空調品質を低下させずに弁手段の耐久性の向上
が図られている。
【0016】請求項3の発明においては、周期決定手段
により熱負荷演算手段により決定された熱負荷が小さい
程、オンオフ信号の周期が長く決定される。即ち、熱負
荷が小さい場合にはヒータコアと空気との間の単位時間
当りの熱交換量が小さいので冷却流体の冷却度が小さ
く、冷却流体がヒータコアを還流している期間と高温の
冷却流体がヒータコアに供給されている期間とにおける
温度差が小さい。従って、オンオフ信号の周期を長くし
ても弁手段のオンオフに基づく吹出空気温度の温度変動
を小さくすることができる。その結果、空調の品質を低
下させることなく、弁手段のオンオフ回数を減少させる
ことができるので弁手段の耐久性を向上させることがで
きる。
【0017】請求項4の発明においては、周期決定手段
によりヒータコアと熱交換する空気の風量が小さい程、
オンオフ信号の周期が長く決定される。即ち、熱交換す
る空気の風量が小さいことは、熱負荷が小さいことを意
味しているので、請求項3と同様な作用効果がある。
【0018】請求項5の発明においては、周期決定手段
によりデューティ比が0又は1に近い所定範囲に存在す
る場合には、オンオフ信号の周期が長く決定される。デ
ィーティ比が0に近い場合には、ヒートコアへの高温の
冷却流体の供給量は少なく、大部分の期間、ヒータコア
を冷却流体が還流する。従って、ヒータコアは低温で安
定した状態となるので、弁手段のオンオフ制御に基づ
く、ヒータコア及び吹出空気の温度変動は小さい。又、
デューティ比が1に近い場合には、熱量の大きな高温の
冷却流体がヒータコアに多量に供給されることを意味し
ている。従って、熱負荷が大きくても、ヒータコアは高
温で安定し、弁手段のオンオフに基づくヒータコアの温
度変動は小さい。よって、吹出空気の温度変動を小さく
した状態、即ち、空調品質を低下させずに、弁手段のオ
ンオフ回数を減少でき弁手段の耐久性を向上させること
ができる。
【0019】請求項6の発明においては、周期決定手段
により、吹出モードがフットモードの場合には、ベント
モード又はバイレベルモードに比べて、オンオフ信号の
周期が長く決定される。人間は顔や手の様な皮膚の露出
した部分では、吹出空気の温度変動を敏感に感じとり、
その反面、フット吹出の場合には、吹出空気の温度変動
を余り敏感に感じない。請求項6の発明のこの人間の感
受性の相違を利用している。即ち、フット吹出の場合に
は、弁手段のオンオフ信号の周期を長くしても、吹出空
気の温度が多少変動しても、その変動を敏感に感じない
のであるから、オンオフ信号の周期を長くしても空調品
質は低下しない。このように、空調品質を低下させず
に、弁手段の耐久性を向上させることができる。
【0020】
【実施例】1.全体の構成 図2は、本実施例に係る車両用空気調節装置の全体の構
成を示した図である。この空気調節装置のエアダクト3
0内には、切換ドア33,ブロア11,エバポレータ1
2,ヒータコア21,切換ドア70,72が配置されて
いる。切換ドア33は、手動により、エアダクト30の
導入口31を開いたとき車両の外部からエアダクト30
内に外気を導入し、エアダクト30の還流口32を開い
たとき車室34内の空気をエアダクト30内に還流させ
る。ブロア11は、導入口31又は還流口32からの空
気を吸引し、その回転速度に応じた風量Wを有する空気
流としてエバポレータ12に送る。エバポレータ12
は、電磁クラッチ74及びコンプレッサ75を含む冷却
システムとの協働により、ブロア11からの空気流を冷
却し、冷却空気流として、ヒータコア21に送風する。
尚、電磁クラッチ74は、制御装置90の制御下にて駆
動されて、コンプレッサ75をエンジン22に選択的に
接続する。
【0021】ヒータコア21は、エンジン22の冷却装
置から冷却水を受けてエバポレータ12から送られる冷
却空気流を温める。加熱された空気は切換ドア70に送
られる。切換ドア70はサーボモータ71に作動的に連
結されており、このサーボモータ71が原点位置にある
とき、原位置(図2にて実線により示す)に維持されて
エアダクト30内を流れる混合空気流をエアダクト30
のHEAT吹出口14を通して車室34内に吹出す。このこ
とは、切換ドア70が、温風を足元から吹き出すフット
モード(以下、ヒートモードともいう)下におかれてい
ることを意味する。また、切換ドア70は切換ドア72
と協働して混合空気流をエアダクト30のVENT吹出口1
5、HEAT吹出口14から車室34内に吹出し或いはエア
ダクト30の DEF吹出口16から車室34内に吹出すべ
く機能する。このことは、切換ドア70,72がベント
モード,バイレベルモード或いはデフロスタモード下に
おかれることを意味する。尚、切換ドア70は、制御装
置90の指令によるサーボモータ71の回転により下動
してベントモード,バイレベルモード或いはデフロスタ
モード下におかれ、また切換ドア72は、制御装置90
の指令によるサーボモータ73の回転により上動又は下
動してベントモード,バイレベル或いはデフロスタモー
ド下におかれる。
【0022】制御装置90は、各種センサ91a,91
b,92a,92b,93a,及び94を接続したA−
D変換器98と、温度設定器95、モード設定器96及
び制御スイッチ機構97に接続したマイクロコンピュー
タ99を備えている。内気温センサ91aは車室34内
に配置されており、車室34内の現実の温度Trを検出し
てこの内気温Trに対応したレベルを有するアナログ信号
を発生する。外気温センサ91bは当該車両のラジエタ
のフロントグリルに近接して配置されており、車外の空
気の現実の温度Tam を検出し、この外気温Tam に対応し
たレベルを有するアナログ信号を発生する。水温センサ
92aはヒータコア21の流入口に近接して配置されて
おり、冷却装置からの冷却水の現実の温度TWを検出し、
この検出水温TWに対応したレベルを有するアナログ信号
を発生する。空気温センサ92bはエバポレータ12の
流出口に近接して配置されており、エバポレータ12か
らの空気流の現実の温度TEを検出し、この検出空気温TE
に対応したレベルを有するアナログ信号を発生する。開
度センサ93aは、サーボモータ71により上下動する
ロッドに作動的に連結されており、このロッドの変位と
の関連において、切換ドア70の現実の開度位置APを検
出し、この検出結果に対応したレベルを有するアナログ
信号を発生する。日射センサ94は、車室34の窓際に
配置されており、現実の日射量TSを検出してこれに対応
したレベルを有するアナロ信号を発生する。
【0023】A−D変換器98は、マイクロコンピュー
タ99からの要求に基づいて、各センサ91a〜94か
らのアナログ信号をディジタル信号に変換し、これら各
ディジタル信号を内気温Tr,開度位置AP,外気温Tam ,
水温TW,空気温TE及び日射量TSを表すものとしてマイク
ロコンピュータ99に付与する。温度設定器95は車室
34内に設けられており、乗員の手動操作により所望の
設定温度Tsetを選定し、これを温度設定信号として発生
する。モード設定器96は、複数の手動スイッチにより
構成されており、これら各スイッチのいずれかを操作す
ることにより、オートエアコンモード、ヒートモード,
バイレベルモード, ベントモード, 或いはデフロスタモ
ードを表す指令信号を生じる。制御スイッチ機構97は
第1〜第4の自己復帰型操作スイッチによって構成され
ており、第1操作スイッチはその操作によりブロア11
を自動制御下におくに必要な第1指令信号を発生する。
第2,第3及び第4の操作スイッチはその操作によりブ
ロア11から生じる空気流の風量Wをそれぞれ所定の高
風量値H1 ,中間風量値Me及び低風量値LOに設定するに
必要な第2,第3及び第4の指令信号を発生する。
【0024】マイクロコンピュータ99は、単一チップ
のLSI から成り、定電圧回路(図示しない)から定電圧
を受けて作動準備完了状態におかれる。又、マイクロコ
ンピュータ99は、CPU80、ROM81、RAM8
2、入出力インタフェース83(以下I/Oと称する)
及びクロック回路を備えている。RAM82はI/O8
3を通してA−D変換器98からの各デイジタル信号、
温度設定器95からの温度設定信号、並びにモード設定
器96及び制御スイッチ機構97からの各指令信号を受
けて一時的に記憶し、これら各信号をCPU80に選択
的に付与する。また、本実施例においては、RAM82
は直流電源Bから常時給電されており、記憶保持機能を
有している。ROM81には所定の制御プログラム及び
デューティ比と目標吹出温度との関係を示した図14に
示す特性のデータマップ及びブロアモータ11aに印加
する電圧と目標吹出温度との関係を示した図10、図1
1に示す特性のデータマップが記憶されている。CPU
80は後述する制御プログラムに従って、ブロアモータ
11aに印加すべき電圧を指令した信号を駆動回路85
に出力し、後述する弁装置25a,25bを駆動するた
めの制御信号を駆動回路84に出力する。さらに、CP
Uは、サーボモータ71、73を制御して、決定された
吹出モードに従って切換ドア70及び切換ドア72の開
度を制御する。
【0025】2.ヒータ系統の構成 図3の等価回路に示すように、エンジンの冷却装置とし
て、冷却系流路42、エンジン22、ポンプ40、ラジ
エータ41とで構成されている。又、ヒート系流路43
は、冷却系流路42から高温の冷却水をヒータコア21
へ導く往路44と、ヒータコア21で冷却された低温の
冷却水を冷却系流路42へ帰還させる復路45とで構成
されている。そして、ヒート系流路43の往路44に第
1弁25aとポンプ26とが介設されている。そして、
ヒータコア21から出力された低温の冷却水をヒータコ
ア21に還流させるために、復路45と往路44の第1
弁25aとポンプ26との間を接続した還流路46が形
成されている。又、第1弁25aに対して冷却系流路4
2側のヒータ系流路43において、往路45と復路44
とを連通するバイパス路47が形成されている。このバ
イパス路47によって、第1弁25a及び第2弁25b
が開閉するときのウォータハンマの発生を抑制すること
ができる。ヒータコア21に冷却流体による衝撃圧が印
加されるのが防止される。
【0026】3.弁の構成 第1弁25aと第2弁25bと還流路46は、図1に示
すように同一の筐体内に組み込まれている。本実施例で
は、第1弁25aと第2弁25bとは連動して作動し、
第1弁25aが全通状態(オン状態)/遮断状態(オフ
状態)の時、第2弁25bは第1弁25aと反対の状態
である遮断状態(オフ状態)/全通状態(オン状態)を
とるように構成されている。
【0027】図1において、弁装置25は筐体50を有
し、その筐体50には冷却系流路42から高温の冷却水
を導入する第1導入口51と、その高温の冷却水をヒー
タコア21側に排出する第1排出口52と、ヒータコア
21から排出された低温の冷却水を導入する第2導入口
53と、その低温の冷却水を冷却系流路42側に排出す
る第2排出口54とが形成されている。第1導入口51
と第1排出口52とはヒータ系流路43の往路44に接
続される。又、第2導入口53と第2排出口54とはヒ
ータ系流路43の復路45に接続される。
【0028】筐体50の内部において、第1導入口51
と第1排出口52とを接続する流路に第1弁25aを構
成する第1弁体55と第1弁座56とが形成されてい
る。又、筐体50の内部には第1排出口52に繋がる還
流路46が形成されている。第2導入口53と第2排出
口54とは連通しており、これらの第2導入口53と第
2排出口54と還流路46とを接続する流路に第2弁2
5bを構成する第2弁体57と第2弁座58とが形成さ
れている。そして、第1弁体55と第2弁体57とはプ
ランジャ59に固定されている。このプランジャ59は
摺動子62と結合されており、その摺動子62と固定子
63との間にコイルスプリンク61が介在されている。
筐体50の上部に設けられたソレノイド60に通電され
ていない時には、コイルスプリンク61の付勢力により
摺動子62が固定子63との間隔を広げる方向に移動さ
れている。この結果、プランジャ59は第1弁25aを
開弁状態とし第2弁25bを閉弁状態とする方向に付勢
されている。一方、ソレノイド60に通電されると、摺
動子62が固定子63の方向に移動し、プランジャ59
は第1弁25aを閉弁状態とし第2弁25bを開弁状態
とする方向に駆動される。
【0029】4.本装置の作動 図2に示すように、本空調装置は、ブロワモ−タ11a
により駆動されるファン11bよって空気を送風し、こ
の空気をエバポレ−タ12での熱交換によって冷却する
とともに、ヒ−タコア21での熱交換によって加熱し、
その後、VENT吹出口15、HEAT吹出口14、 DEF吹出口
16から車室内へ吹き出す装置である。
【0030】上記に於いて、ファン11bによる送風量
は、ブロワモ−タ11aへの印加電圧により決定され、
該印加電圧が大きい程、送風量も大きくなる。なお、送
風量が増加すると、エバポレ−タ12、及び/又は、ヒ
−タコア21での熱交換量も大きくなる。即ち、送風量
の増加は、ヒ−タコア21にとっては、熱負荷の増加と
して作用し、図7に示すように、送風量が多くなるとヒ
ータコア21のオンオフ制御に伴う吹出空気温度の変動
が大きくなる。
【0031】また、VENT吹出口15、HEAT吹出口16、
DEF吹出口14の何れから、空気を車室内へ吹き出させ
るかの吹出口モ−ドは、切換ドア70、72の開度を調
整することによって設定される。
【0032】図4は図3の等価回路に相当する回路図で
ある。ヒ−タコア21は、図4の(a) に示す如く、冷却
水のヒート系流路43に配設されている。即ち、エンジ
ン22で加熱された冷却水は、通常、A →B →ポンプ2
6→ヒ−タコア21→C →D →エンジン22→・・・の
ように、ヒート系流路43を循環している。こうして、
ヒ−タコア21には高温の冷却水が供給され、前述のよ
うに、ブロワ11によって送風される空気はヒータコア
21により加熱される。
【0033】上記冷却水のヒート系流路43には、図1
に示す弁装置25が図4の(a) に示す如き位置に配設さ
れている。即ち、弁装置25の通電が停止され消勢され
ると、第1弁25aの第1弁体55(図1)は図4の
(b) に示すように上方へ変位する。これにより、A →B
→ポンプ26→ヒ−タコア21→C →D の回路内を、冷
却水が循環する。この場合、ヒ−タコア21には、エン
ジン22で加熱された冷却水が直接供給されるため、ヒ
−タコア21の温度は高い。以下、第1弁25aが全開
状態にある時、弁装置25はオン状態にあるという。
【0034】一方、弁装置25の通電され付勢される
と、第1弁25aの第1弁体55及び第2弁25bの第
2弁57は、図4の(c) に示すように下方へ変位する。
これにより、A →B 間は遮断され、ヒ−タコア内の温水
は、ヒ−タコア21→C →E →B →ポンプ26→ヒ−タ
コア21→・・・のように、エンジン22に戻って加熱
されることなく、そのまま、再び、ヒ−タコア21へ戻
される。このため、ヒ−タコア21の温度は低くなる。
以下、第1弁25aが全閉状態にある時、弁装置25は
オフ状態にあるという。
【0035】したがって、弁装置25を或るデュ−ティ
比でオン・オフさせることにより、ヒ−タコア21の温
度を、所望の値付近に設定することができる。本装置で
は、上記デュ−ティ比制御の周期を、デューティ比、ブ
ロワモ−タへの印加電圧、及び、吹出モ−ドに応じて変
えることにより、温度変動を許容範囲内に抑えるととも
に、弁装置25の耐久性を向上させている。
【0036】5.空調制御 次に、図8、図13を参照して、CPU80による空調
制御の手順を説明する。図8に示す処理は、所定の時間
間隔の割込により繰り返し実行される。ステップ100 に
おいて、各種のセンサ、即ち、水温センサ92a, 内気
温センサ91a, 外気温センサ91b, 日射センサ94
等の各出力値(Tw,Tr,Tam,Ts)と温度設定器95の出力
値(Tset)とモード設定器96の出力値と制御スイッチ機
構の状態出力値が入力される。次に、ステップ102 で、
それらの値から目標吹出温度TAO が次式で演算される。 TAO=Ks・Tset-Kr・Tr-Kam・Tam-KS・TS+C 但し、Ksは温度設定ゲイン、Krは内気温度ゲイン、Kam
は外気温度ゲイン、KSは日射ゲイン、Cは補正定数であ
る。
【0037】次に、ステップ104 において、目標吹出温
度TAO が30度以上か否かが判定される。この判定は、
図9に示すり歴特性に基づいて実行される。即ち、目標
吹出温度TAO が低温側から高温側にかけて変化する場合
には30度より大きくなった時に判定値は「1」に変化
し、目標吹出温度TAO が高温側から低温側にかけて変化
する場合には27度より小さくなった時に判定値は
「0」に変化する。ステップ104 で、判定値が「1」と
判定された場合には、ステップ106 において、図10に
示すブロア風量と冷却水温度との関係を示す特性図から
冷却水温度Twに基づいて演算されたブロア風量と、図1
1に示す目標吹出温度とブロア風量との関係を示す特性
図から目標吹出温度TAO に基づいて演算されたブロア風
量との小さい方の値によってブロア風量が演算される。
【0038】一方、ステップ104 において、判定値が
「0」と判定された時には、ステップ108 において、図
11に示す特性から目標吹出温度TAO に基づいてブロア
風量が演算される。 現実には図10、図11に対応し
てブロア風量を発生させるに必要なブロアモータ11a
の印加電圧V(以下、ブロア電圧という)と目標吹出温
度TAO との対応を示したマップがROM81に記憶され
ている。目標吹出温度TAO からこのマップを参照するこ
とで、ブロア電圧Vが決定される。
【0039】次に、ステップ110 において、図12に示
す特性から目標吹出温度TAO に基づいて吹出モードMが
演算される。尚、図12に示すように、モードはFOOT(
フット) モード( ヒートモードともいう) 、B/L(バイレ
ベル) モード、FACE( フェイス) モード(VENT(ベント)
モードともいう) 。
【0040】次に、ステップ112 において、オンオフ信
号を出力するためのデューティ比及び周期が演算され
る。この処理手順は、図13に示されている。ステップ
200 において、ROM81に記憶された図14に示す特
性のデータマップから目標吹出温度TAO に基づいて、弁
装置25を駆動するためのオンオフ信号のデューティ比
Rが演算される。弁装置25はオンオフ信号の高レベル
(オン)の期間、非通電状態であり、第1弁25aが全
通状態、第2弁25bが遮断状態となり、オンオフ信号
の低レベル(オフ)の期間、通電状態であり、第1弁2
5aが遮断状態、第2弁25bが全通状態となる。デュ
ーティ比Rはオンオフ信号の1周期Tに対する高レベル
期間の割合である。次に、ステップ202 において、ステ
ップ106 又は108 で演算されたブロア電圧Vと、ステッ
プ110 で決定された吹出モ−ドMが読み込まれる。次
に、ステップ204 において、0.05<デュ−ティ比R<0.
8 の不等式が不成立と判定された場合には、ステップ21
6 へ移行して、オンオフ信号の周期Tが4secに設定され
る。
【0041】デュ−ティ比R≦0.05の場合には、時間平
均で第1弁25aの開度は0.05以下、第2弁25bの開
度は0.95以上と見なすことができるので、ヒ−タコア2
1に流れる冷却水は大部分がヒータコア21を還流する
低温冷却水である。従って、エンジンの冷却系流路42
から供給される高温の冷却水の混合量が僅かであるの
で、ヒータコア21を流れる冷却水の温度は弁装置25
のオンオフ動作によっても余り変動しない。従って、こ
の場合には、オンオフ信号の周期Tを長くすることが可
能である。よって、デュ−ティ比R≦0.05の場合には、
周期Tを4sec としている。この周期Tを長くすること
で、弁装置25のオンオフ回数を減少させ、弁装置25
の耐久性を向上させることができる。
【0042】一方、デュ−ティ比R≧0.8 の場合には、
時間平均で第1弁25aの開度は0.8 以上、第2弁25
bの開度は0.2 以下と見なすことができるので、ヒ−タ
コア21に流れる冷却水は大部分が冷却系流路42から
供給される高温冷却水である。従って、ヒータコア21
から排出された低温冷却水の混合量が僅かであるので、
ヒータコア21を流れる冷却水の温度は弁装置25のオ
ンオフ動作によっても余り変動しない。従って、この場
合にも、上記と同様に、オンオフ信号の周期Tを4secの
様に長くすることが可能である。この周期Tを長くする
ことで、弁装置25のオンオフ回数を減少させ、弁装置
25の耐久性を向上させることができる。
【0043】図5に示すように、実際に、弁装置25を
駆動するオンオフ信号のデューティ比と風量とを変化さ
せて、ヒータコア21の吹出空気の温度を測定した。冷
却系流路42から導入される高温冷却水の温度TW1は80
℃であり、ヒータコア21の吸入空気温度Ta1は5℃で
ある。上述したように、デュ−ティ比R≦0.05の場合に
は風量にかかわらず、吹出温度は約15度以下と低い。
又、デュ−ティ比R≧0.8 の場合には、風量300m3/hで
は吹出温度は約63度以上であり、風量100m3/hでは吹
出温度は約75度以上である。つまり、風量によって吹
出温度が大きく変化する。
【0044】又、図6に示すように、実際に、風量を30
0m3/hにして、弁装置25を駆動するオンオフ信号のデ
ューティ比Rと周期Tを変化させて、ヒータコア21の
吹出空気のオンオフ制御に伴って生じる温度変動ΔTを
測定した。冷却系流路42から導入される高温冷却水の
温度TW1は80℃であり、ヒータコア21の吸入空気温度T
a1は5℃である。図6から、デュ−ティ比R≦0.05又は
デュ−ティ比R≧0.8の場合には、オンオフ信号の周期
Tを長くしても吹出空気の温度変動ΔTは大きくならな
いことが理解される。又、オンオフ信号の周期Tを4se
c、デューティ比Rを0.2 に固定して、風量と吹出空気
の温度変動ΔTとの関係を測定した。冷却系流路42か
ら導入される高温冷却水の温度TW1は80℃であり、ヒー
タコア21の吸入空気温度Ta1は5℃である。その結果
を図7に示す。風量が少なければ、弁装置25のオンオ
フ制御に基づく温度変動ΔTも小さいことが理解され
る。
【0045】一方、デュ−ティ比Rが0.05〜0.8 の範囲
内にある場合には、図6に示す実験結果から理解される
ように、オンオフ信号の周期Tを長くすると、吹出空気
の温度変動ΔTが大きくなる。従って、この場合には、
周期Tを短く設定することが必要となる。この場合に
は、ステップ204 の判定結果がYES となり、ステップ20
6 に移行して、ステップ110 で演算された吹出モードM
が判定される。吹出モードMが顔に吹出空気が当たるモ
−ドであるVENTモ−ド(ベントモード)(FACE モードと
もいう) 、又は、B/L モ−ド( バイレベルモード) で設
定されていると判定された場合には、ステップ208 以下
のステップが実行される。このモードの場合には、吹出
空気の温度変動ΔTが3 ℃以内であれば不快感を覚えな
い。ステップ208 において、ステップ106,108 で設定さ
れたブロア電圧Vが8Vを越えているか否かが判定され、
判定結果がYES であり従って送風量が大きい場合には、
ステップ210 において、オンオフ信号の周期Tが2secに
設定される。図6から周期Tが2secの場合には吹出空気
の温度変動ΔTは3 ℃以内となることが理解される。こ
のように、モードに応じて不快感を覚えない温度変動Δ
Tの値が異なるので、吹出空気の温度がその温度変動Δ
T以下になるように、送風量が大きいときには周期Tを
小さくしている。
【0046】また、ステップ208 において、ブロワ電圧
Vが8Vより小さい、即ち、送風量が小さいと判定された
場合には、ステップ214 において、オンオフ信号の周期
Tは、3secに設定される。送風量が小さい場合には、図
7から明らかなように温度変動ΔTは小さくなる。よっ
て、オンオフ信号の周期Tを長く設定しても、温度変動
ΔTは小さく、吹出空気の温度変動ΔTを3℃以内に保
つことができる。
【0047】一方、ステップ206 において、吹出モード
が、直接、顔に吹出空気が当たらないモ−ドであるHEAT
モ−ドであると判定された場合には、ステップ212 以下
のステップが実行される。HEATモ−ドである場合には、
6 ℃以内の温度変動であれば不快感を覚えない。このた
め、ステップ212 において、ブロワ電圧Vが8Vより大き
く、従って、送風量が大きいと判定された場合には、ス
テップ214 に移行して、オンオフ信号の周期Tが3secに
設定される。即ち、この場合は、図7に示すように、送
風量が大きいとオンオフ制御に基づく温度変動ΔTが大
きくなるので、オンオフ信号の周期Tを比較的短く設定
することにより、吹出空気の温度変動を6 ℃以内に抑え
ることができる。また、ステップ212 において、ブロワ
電圧Vが8Vに満たず、従って、送風量が比較的小さいと
判定された場合には、ステップ216 においてオンオフ信
号の周期Tが4secに設定される。この場合は、図7に示
すように、送風量が小さい場合には、オンオフ制御に基
づく吹出空気の温度変動ΔTが小さいので、周期Tを比
較的長く設定しても、温度変動ΔTを6℃以内に抑える
ことができる。
【0048】このようにして、吹出空気の温度変動ΔT
が人に不快感を与えない範囲で、オンオフ信号の周期T
は長くなるように設定される。よって、良好な空調環境
の実現と弁装置25の耐久性の向上を図ることができ
る。
【0049】このように、オンオフ信号のデューティ比
Rと周期Tとが決定されると、図8のステップ114 に戻
り、ブロア電圧Vの出力指令信号が駆動回路85に出力
される。この結果、ブロアモータ11bは要求された風
量を生じるような速度で回転する。次に、ステップ116
において、駆動回路84に出力するオンオフ信号の出力
開始が指令される。この出力開始指令が発生されると、
CPU80は、オンオフ信号発生処理を開始する。この
オンオフ信号の発生処理は、微小時間毎のタイマ割込に
よって起動される。CPU80はこのオンオフ信号発生
処理において、タイマ計測によりデューティ比R×周期
Tの期間高レベルのオン信号を駆動回路84に出力し、
(1−デューティ比R)×周期Tの期間低レベルのオフ
信号を駆動回路84に出力するという処理を繰り返し実
行する。この処理によりオンオフ信号は駆動回路84に
より増幅されて弁装置25に印加され、弁装置25は周
期Tデューティ比Rでオンオフする。
【0050】次に、図8のステップ118 において、吹出
モードMに応じてドアー70、72の開度を制御するよ
うにサーボモータ71、73に指令信号が付与される。
その結果、ドアー70、72は吹出モードMに応じた開
度に制御される。
【0051】上記の実施例では、オンオフ信号の制御周
期Tをデューティ比R、要求されたブロア電圧、即ち、
要求された風量と、吹出モードに基づいて決定している
が、いづれか1つの変量又は、任意の2つの変量の組み
合わせ、又は、目標吹出温度TAO に基づいて決定しても
良い。
【0052】上記実施例では、1つの空気加熱系統を有
する装置について述べたが、本発明は、左右独立に制御
される2つの空気加熱系統を有する装置にも応用でき
る。図16に示すように、冷却系流路(図1の42)か
ら高温冷却水を導入するヒート系流路43が第1ヒート
系流路431と第2ヒート系流路432との並列流路で
構成されている。そして、第1ヒート系流路431には
第1弁装置251、第1ポンプ261と第1ヒータコア
211とが設けられ、第2ヒート系流路432には第2
弁装置252、第2ポンプ262と第2ヒータコア21
2とが設けられる。第1弁装置251と第2弁装置25
2とは上述したような手順に従って独立してオンオフ制
御される。このような構成により、左右の空調空間で負
荷が異なっていても、両空間とも安定した空調制御が実
行される。第1弁装置251と第2弁装置252は、図
17に示すように1つの筐体内に構成しても良い。即
ち、本弁装置250は、図1に示す構成の弁装置25に
おいて、第1導入口51、第2排出口54の組と第1排
出口52、第1導入口53の組とを互いに直角となるよ
うに配置された2つの弁装置を左右対象に接合したのと
同様な構造になっている。そして、その弁装置250
は、その接合された弁装置において、2つの弁装置の第
1導入口を共通にした第1導入口510を形成し、2つ
の弁装置の第2排出口を共通にした第2排出口540を
形成した構造の装置である。又、本弁装置250は、第
1ソレノイド601と第2ソレノイド602のそれぞれ
に独立したオンオフ電圧が印加されて、1つの系統の第
1弁251a、第2弁251bと、他の系統の第1弁2
52a、第2弁252bとが独立に制御される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の具体的な実施例に係る空調装置の構成
を示した構造図。
【図2】同装置の電気系統の構成を示したブロック図。
【図3】同装置の空気加熱系統を等価的に示したブロッ
ク図。
【図4】同装置に係る弁装置を用いた場合の加熱系統を
示した説明図。
【図5】弁装置に印加されるオンオフ信号のデュ−ティ
比とヒータコアから吹出される空気の平均吹出温度との
関係を示す測定図。
【図6】弁装置に印加されるオンオフ信号のデュ−ティ
比とヒータコアから吹出される空気のオンオフ制御に伴
う温度変動との関係を示す測定図。
【図7】ヒータコアから吹出される空気の風量とオンオ
フ制御に伴う温度変動との関係を示す測定図。
【図8】本装置のCPUによる空調制御の処理手順を示
したフローチャート。
【図9】目標吹出温度と判定値との関係を示した特性
図。
【図10】冷却水温とブロア風量との関係を示した特性
図。
【図11】目標吹出温度とブロア風量との関係を示した
特性図。
【図12】目標吹出温度と吹出モードとの関係を示した
特性図。
【図13】本装置のCPUによるオンオフ信号のデュー
ティ比及び周期を決定する処理手順を示したフローチャ
ート。
【図14】目標吹出温度とオンオフ信号のデューティ比
との関係を示した特性図。
【図15】流調式の吹出空気の温度変動とデューティ比
との関係を示した測定図。
【図16】他の実施例に係る2系統空気加熱装置を示し
たブロック図。
【図17】その実施例で使用される弁装置の構造を示し
た構造図。
【図18】従来装置で使用されているエアミックス方式
を示した説明図。
【図19】従来装置で使用されている温水流量制御方式
を示した説明図。
【図20】従来装置で使用されているアナログ制御によ
る温水温度制御方式を示した説明図。
【符号の説明】
11…ブロア 12…エバポレータ 21…ヒータコア 22…エンジン 25…弁装置 25a…第1弁(第1弁手段) 25b…第2弁(第2
弁手段) 42…冷却系流路 43…ヒータ系流路 44…往路 45…復路 46…還流路 47…バイパス路 90…制御装置(制御手段) 99…マイクロコンピュータ(制御手段) ステップ100,102…負荷演算手段 ステップ112,200…デューティ比演算手段 ステップ116…オンオフ信号発生手段 ステップ202〜216…周期決定手段

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジンを冷却する冷却系流路からの冷
    却流体をヒータコアに導入し、該ヒータコアと熱交換し
    た風を車室内に吹き出す車両用空調装置において、前記
    冷却系流路から前記冷却流体をヒータコアに導く往路
    と、ヒータコアから排出された前記冷却流体を前記冷却
    系流路に帰還させる復路とで構成されたヒータ系流路
    と、前記ヒータ系流路において前記ヒータコアに直列に
    介設され、前記ヒータコアに前記冷却流体を流すポンプ
    と、前記ポンプと前記ヒータコアとで構成される直列流
    路に並列に、前記復路と前記往路とを接続する還流路
    と、前記ヒータコア及び前記還流路とで構成される並列
    流路に対して直列に、前記ヒータ系流路に介設され、前
    記冷却流体の流れを全通状態と遮断状態との2値状態に
    制御する第1弁手段と、前記第1弁手段に対して前記冷
    却系流路側で、前記ヒータ系流路の前記往路と前記復路
    とを連通するバイパス路と、前記還流路に介設され、前
    記還流路における前記冷却流体の流れを全通状態と遮断
    状態との2値状態に制御する第2弁手段と、前記第1弁
    手段又は/及び前記第2弁手段に周期的なオンオフ信号
    を印加して、前記冷却系流路から前記往路を介して供給
    される高温冷却流体と前記還流路を介して前記往路に還
    流される低温冷却流体とを混合することにより、前記ヒ
    ータコアに供給される前記冷却流体の温度を制御する制
    御手段とを有する車両用空調装置。
  2. 【請求項2】 前記制御手段は、前記ヒータコアにかか
    る熱負荷を車室内センサからの情報に基づいて演算する
    マイクロコンピュータ内の熱負荷演算手段と、前記熱負
    荷演算手段により決定された熱負荷に応じて前記オンオ
    フ信号のデューティ比を決定する前記マイクロコンピュ
    ータ内のデューティ比演算手段と、前記デューティ比演
    算手段により演算された前記デューティ比に基づいて、
    前記オンオフ信号を発生するオンオフ信号発生手段とを
    有する請求項1に記載の車両用空調装置。
  3. 【請求項3】 前記制御手段は、前記熱負荷演算手段に
    より決定された熱負荷が小さい程、前記オンオフ信号の
    周期を長く決定する周期決定手段を有し、前記オンオフ
    信号発生手段は前記デューティ比演算手段により演算さ
    れた前記デューティ比及び前記周期決定手段により決定
    された前記周期に応じて前記オンオフ信号を発生する請
    求項2に記載の車両用空調装置。
  4. 【請求項4】 前記制御手段は、前記ヒータコアと熱交
    換する風の風量が大きい程、前記オンオフ信号の周期を
    短く決定する周期決定手段を有し、前記オンオフ信号発
    生手段は、前記デューティ比演算手段により演算された
    前記デューティ比及び前記周期決定手段により決定され
    た前記周期に応じて、前記オンオフ信号を発生する請求
    項2に記載の車両用空調装置。
  5. 【請求項5】 前記制御手段は、前記デューティ比演算
    手段により演算された前記デューティ比が0又は1に近
    い所定の範囲に存在する場合には、前記オンオフ信号の
    周期を長く決定する周期決定手段を有し、前記オンオフ
    信号発生手段は、前記デューティ比演算手段により演算
    された前記デューティ比及び前記周期決定手段により決
    定された前記周期に応じて、前記オンオフ信号を発生す
    る請求項2に記載の車両用空調装置。
  6. 【請求項6】 前記制御手段は、前記ヒータコアと熱交
    換する風の吹出モードがフットモードであるときには、
    ベントモード又はバイレベルモードに比べて、前記オン
    オフ信号の周期を長く決定する周期決定手段を有し、前
    記オンオフ信号発生手段は、前記デューティ比演算手段
    により演算された前記デューティ比及び前記周期決定手
    段により決定された前記周期に応じて、前記オンオフ信
    号を発生する請求項2に記載の車両用空調装置。
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