JP3077301B2 - 車両用空調装置 - Google Patents

車両用空調装置

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JP3077301B2
JP3077301B2 JP03255717A JP25571791A JP3077301B2 JP 3077301 B2 JP3077301 B2 JP 3077301B2 JP 03255717 A JP03255717 A JP 03255717A JP 25571791 A JP25571791 A JP 25571791A JP 3077301 B2 JP3077301 B2 JP 3077301B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ブロアにより吸入され
た空気をエンジンの冷却流体を循環させたヒータコアに
送風して、ヒータコアでの熱交換により所定温度の空気
流を得る車両用空調装置に関する。詳しくは、ヒータコ
アに流れる冷却流体の温度を調節することにより、空調
空間を温度制御する装置に関する。
【0002】
【従来技術】従来、車両用空調装置として、エアミック
ス方式とリヒート方式とを用いた装置が知られている。
エアミックス方式は、図18に示すように、冷房装置で
冷却された冷風と、その冷風の一部をヒータコアで加熱
して得られた温風とを混合させて、所定温度の空気流を
得る方式である。そして、この空気流の温度は、冷風と
温風との混合比をエアミックスダンパの開度によって変
化させることで、所望の温度に制御される。
【0003】この方式は、エアミックスダンパの作動空
間を多く必要とするので、空調装置の実装スペースが大
きくなるという問題がある。又、空調装置の実装スペー
スを限定した場合には、冷風の一部を加熱するという構
造のためにヒータコアの体格が小さくなり、その結果、
通気抵抗が大きくなるという問題がある。
【0004】一方、リヒート方式は、冷房装置で冷却さ
れた冷風を全てヒータコアを通過させて、再加熱して所
望の空気流を得る方式である。この方式は、上述のエア
ミッスク方式に比べて、空調装置の実装スペースを小さ
くできるし、実装スペースを限定した場合にはヒータコ
アの体格を大きくできるため通気抵抗を小さくできると
いう利点がある。そして、この空気流の温度は、ヒータ
コアの温度を制御することで、所望温度に制御される。
このヒータコアの温度を制御する方式として、図19に
示すような温水流量制御方式と、図20に示すような温
水温度制御方式とが知られている。
【0005】図19に示す温水流量制御方式は、ヒータ
コアに流れる高温の冷却流体の流量を、弁の開度をアナ
ログ的に又は弁のオンオフデューティ比を変化させるこ
とによりディジタル的に制御して、ヒータコアに供給さ
れる単位時間当りの熱量を制御することにより、ヒータ
コアの温度を制御する方式である。このアナログ制御は
既に実用化されており、ディジタル制御も外国で実用化
されている。
【0006】これに対して、図20の温水温度制御方式
は、エンジンの冷却系統から供給される高温の冷却流体
と、ヒータコアにより放熱された後の低温の冷却流体と
を、2つの弁の開度をアナログ制御することによって混
合させて、ヒータコアに供給させる方式である。この方
式では、ヒータコアの温度は、冷却流体の混合比によっ
て制御される。この2つの弁の開度をダイヤフラムの変
位量に応じてアナログ的に制御する装置は、既に、本出
願人により実施されている。その装置では、エンジンの
冷却流路の高圧側から高温の冷却流体をヒータコアに分
流させ、ヒータコアで放熱された低温の冷却流体をエン
ジンの冷却流路の低圧側へ帰還させるようにヒータ系流
路が構成されている。そして、エンジンの回転数に拘わ
らず、ヒータ系流路に分流する高温の冷却流体が一定と
なるように、高圧側と低圧側とを連通するバイパス管が
形成されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】図19に示す温水流量
制御方式は、デューティ比が小さくなるに連れてヒータ
コアに導入される冷却流体の平均流量が低下するように
制御されるため冷却流体の熱容量が小さくなる。この結
果、図17に示すように、ヒータコアにおいて冷却流体
の入口付近と出口付近との温度差が大きくなる、即ち、
ヒータコアの場所に関する温度差が大きくなるため、吹
出空気の温度が場所に依存するという問題がある。一
方、図20に示す温水温度制御方式は、高温の冷却流体
と低温の冷却流体との混合割合が制御され、ヒータコア
に流れる冷却流体の総流量は変化しないことから、冷却
流体の熱容量が低下しないので、温水流量制御方式に比
べて、ヒータコアにおける冷却流体の入口付近と出口付
近との間の温度差が小さくなるという長所がある。しか
し、図20に示す温水温度制御方式では、吹出温風の温
度を低くする場合には、高温の冷却流体の通過量を制御
するための弁の開度を狭くすることが必要となる。とこ
ろが、冷却流体中には、鋳砂、ゴミ、不凍液とエンジン
内壁との化学反応によって生じるヘドロ状のリン酸鉄等
の異物が混在している。このため、この異物が上記の弁
の開口部に堆積して、弁の制御性能が低下するという問
題がある。又、この異物が弁に流入しないために、冷却
流体の流路にフィルタが設けられているが、このフィル
タに異物が堆積して冷却流体が流れ難くなるという問題
がある。又、図20に示す温水温度制御方式では、弁の
開度はアナログ制御されるため、現実の開度が指令され
た開度に等しくなるようにフィードバック制御すること
が必要となり、制御装置が複雑になるという問題があ
る。又、弁の開度を検出するためのポテンテョメータを
必要とする。このため、本発明者らは、図20に示す温
水温度制御方式において、弁を2値的にオンオフ駆動
し、開弁状態での弁開度を大きくして、弁と弁座との間
に異物が堆積するのを防止することを考えた。この2値
弁を用いた装置では、ヒータコアの平均温度が高温の冷
却流体が流れる時間とヒータコアで冷却された低温の冷
却流体がヒータコアを還流する時間との比で決定される
ことになる。
【0008】本発明は、上記の課題を解決するために成
されたものであり、その目的とするところは、弁への異
物の堆積を防止して弁の耐久性を向上させると共にヒー
タコアの場所に関する温度分布を均一化することで暖房
能力を向上すると共にヒータコアから吹き出される空気
流の温度変動が抑制された車両用空調装置を得ることで
ある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の発明の構成は、エンジンを冷却する冷却系流路からの
冷却流体をヒータコアに導入し、該ヒータコアと熱交換
した風を車室内に吹き出す車両用空調装置において、前
記冷却系流路から前記冷却流体をヒータコアに導く往路
と、ヒータコアから排出された前記冷却流体を前記冷却
系流路に帰還させる復路とで構成されたヒータ系流路
と、該ヒータ系流路において前記ヒータコアに直列に介
設され、前記ヒータコアに前記冷却流体を流すポンプ
と、該ポンプと前記ヒータコアとで構成される直列流路
に並列に、前記復路と前記往路とを接続する還流路と、
前記ヒータコア及び前記還流路とで構成される並列流路
に対して直列に、前記ヒータ系流路に介設され、前記冷
却流体の流れを通過状態と遮断状態との2値状態に制御
する第1弁手段と、前記還流路に介設され、前記還流路
における前記冷却流体の流れを通過状態と遮断状態との
2値状態に制御する第2弁手段と、前記第1弁手段は前
記2値状態に基づいて周期的に変化させると共に前記第
2弁手段は前記ヒータコアに流す前記冷却流体の温度を
所定以上とする時には前記2値状態に基づいて周期的に
変化させ、それ以外の時には前記2値状態のうちの通過
状態に常時固定して、前記冷却系流路から前記往路を介
して供給される高温冷却流体と前記還流路を介して前記
往路に還流される低温冷却流体とを混合することによ
り、前記ヒータコアに供給される前記冷却流体の温度を
制御する制御手段とを備えたことを特徴とする。
【0010】
【作用及び効果】制御手段により第1弁手段又は/及び
第2弁手段とが冷却流体の通過状態と遮断状態との2値
状態をとり、弁が微小間隙で保持されることはない。従
って、弁における異物の堆積を抑制することができるの
で、両弁手段の耐久性が向上する。又、第1弁手段又は
/及び第2弁手段による冷却流体の流れの通過状態と遮
断状態との2値状態に拘わらず、ヒータコアには還流路
の存在により一定量の冷却流体が流れる。よって、ヒー
タコアに供給される冷却流体の熱容量が大きくとれるの
で、ヒータコアの冷却流体の入口と出口における温度差
が小さくできる。即ち、ヒータコアの場所に関する温度
分布を小さくできるので、吹出空気の温度の場所依存性
を小さくでき、暖房能力を向上させることができる。更
に、第2弁手段はヒータコアに流す冷却流体の温度を所
定以上とする時には上記2値状態に基づいて周期的に変
化させ、それ以外の時には上記2値状態のうちの通過状
態に常時固定される。これにより、ヒータコアに流す冷
却流体が所定の温度未満である時には常時、上記還流路
からの低温冷却流体がヒータコアに供給される高温冷却
流体と混合される。即ち、ヒータコアの冷却流体の入口
における混合された冷却流体の温度変化が所定の温度未
満の時には極めて少なくなる。従って、本発明の車両用
空調装置はヒータコアから吹き出される空気流の温度変
動が抑制される。
【0011】
【実施例】以下、本発明を具体的な実施例に基づいて説
明する。1.全体の構成 図2は、本実施例に係る車両用空気調節装置の全体の構
成を示した図である。この空気調節装置のエアダクト3
0内には、切換ドア33,ブロア11,エバポレータ1
2,ヒータコア21,切換ドア70,72が配置されて
いる。切換ドア33は、手動により、エアダクト30の
導入口31を開いたとき車両の外部からエアダクト30
内に外気を導入し、エアダクト30の還流口32を開い
たとき車室34内の空気をエアダクト30内に還流させ
る。ブロア11は、導入口31又は還流口32からの空
気を吸引し、その回転速度に応じた風量Wを有する空気
流としてエバポレータ12に送る。エバポレータ12
は、電磁クラッチ74及びコンプレッサ75を含む冷却
システムとの協働により、ブロア11からの空気流を冷
却し、冷却空気流として、ヒータコア21に送風する。
尚、電磁クラッチ74は、制御装置90の制御下にて駆
動されて、コンプレッサ75をエンジン22に選択的に
接続する。
【0012】ヒータコア21は、エンジン22の冷却装
置から冷却水(冷却流体)を受けてエバポレータ12か
ら送られる冷却空気流を温める。加熱された空気は切換
ドア70に送られる。切換ドア70はサーボモータ71
に作動的に連結されており、このサーボモータ71が原
点位置にあるとき、原位置(図2にて実線により示す)
に維持されてエアダクト30内を流れる混合空気流をエ
アダクト30のHEAT吹出口14を通して車室34内に吹
出す。このことは、切換ドア70が、温風を足元から吹
き出すフットモード(以下、ヒートモードともいう)下
におかれていることを意味する。又、切換ドア70は切
換ドア72と協働して混合空気流をエアダクト30のVE
NT吹出口15、HEAT吹出口14から車室34内に吹出し
或いはエアダクト30の DEF吹出口16から車室34内
に吹出すべく機能する。このことは、切換ドア70,7
2がベントモード,バイレベルモード或いはデフロスタ
モード下におかれることを意味する。尚、切換ドア70
は制御装置90の指令によるサーボモータ71の回転に
より上動又は下動してベントモード,バイレベルモード
或いはデフロスタモード下におかれ、又、切換ドア72
は制御装置90の指令によるサーボモータ73の回転に
より上動又は下動してベントモード,バイレベル或いは
デフロスタモード下におかれる。
【0013】制御装置90は、各種センサ91a,91
b,92a,92b,93a,及び94を接続したA/
D変換器98と、温度設定器95、モード設定器96及
び制御スイッチ機構97に接続したマイクロコンピュー
タ99を備えている。内気温センサ91aは車室34内
に配置されており、車室34内の現実の温度Trを検出し
てこの内気温Trに対応したレベルを有するアナログ信号
を発生する。外気温センサ91bは当該車両のラジエタ
のフロントグリルに近接して配置されており、車外の空
気の現実の温度Tam を検出し、この外気温Tam に対応し
たレベルを有するアナログ信号を発生する。水温センサ
92aはヒータコア21の流入口に近接して配置されて
おり、冷却装置からの冷却水の現実の温度TWを検出し、
この検出水温TWに対応したレベルを有するアナログ信号
を発生する。空気温センサ92bはエバポレータ12の
流出口に近接して配置されており、エバポレータ12か
らの空気流の現実の温度TEを検出し、この検出空気温TE
に対応したレベルを有するアナログ信号を発生する。開
度センサ93aは、サーボモータ71により上下動する
ロッドに作動的に連結されており、このロッドの変位と
の関連において、切換ドア70の現実の開度位置APを検
出し、この検出結果に対応したレベルを有するアナログ
信号を発生する。日射センサ94は、車室34の窓際に
配置されており、現実の日射量TSを検出してこれに対応
したレベルを有するアナロ信号を発生する。
【0014】A/D変換器98は、マイクロコンピュー
タ99からの要求に基づいて、各センサ91a〜94か
らのアナログ信号をディジタル信号に変換し、これら各
ディジタル信号を内気温Tr,開度位置AP,外気温Tam ,
水温TW,空気温TE及び日射量TSを表すものとしてマイク
ロコンピュータ99に付与する。温度設定器95は車室
34内に設けられており、乗員の手動操作により所望の
設定温度Tsetを選定し、これを温度設定信号として発生
する。モード設定器96は、複数の手動スイッチにより
構成されており、これら各スイッチのいずれかを操作す
ることにより、オートエアコンモード、ヒートモード,
バイレベルモード, ベントモード, 或いはデフロスタモ
ードを表す指令信号を生じる。制御スイッチ機構97は
第1〜第4の自己復帰型操作スイッチによって構成され
ており、第1操作スイッチはその操作によりブロア11
を自動制御下におくに必要な第1指令信号を発生する。
第2,第3及び第4の操作スイッチはその操作によりブ
ロア11から生じる空気流の風量Wをそれぞれ所定の高
風量値H1,中間風量値Me及び低風量値LOに設定するに必
要な第2,第3及び第4の指令信号を発生する。
【0015】マイクロコンピュータ99は、単一チップ
のLSIから成り、定電圧回路(図示しない)から定電
圧を受けて作動準備完了状態におかれる。又、マイクロ
コンピュータ99は、CPU80、ROM81、RAM
82、入出力インタフェース83(以下I/Oと称す
る)及びクロック回路を備えている。RAM82はI/
O83を通してA/D変換器98からの各デイジタル信
号、温度設定器95からの温度設定信号、並びにモード
設定器96及び制御スイッチ機構97からの各指令信号
を受けて一時的に記憶し、これら各信号をCPU80に
選択的に付与する。また、本実施例においては、RAM
82は直流電源Bから常時給電されており、記憶保持機
能を有している。ROM81には所定の制御プログラム
及びデューティ比と目標吹出温度との関係を示した図1
6に示す特性のデータマップ及びブロアモータ11aに
印加する電圧と目標吹出温度との関係を示した図12、
図13に示す特性のデータマップが記憶されている。C
PU80は後述する制御プログラムに従って、ブロアモ
ータ11aに印加すべき電圧を指令した信号を駆動回路
85に出力し、後述する弁装置25a,25bを駆動す
るための制御信号を駆動回路84に出力する。さらに、
CPU80は、サーボモータ71、73を制御して、決
定された吹出モードに従って切換ドア70及び切換ドア
72の開度を制御する。
【0016】2.ヒータ系統の構成 図3の等価回路に示すように、エンジンの冷却装置とし
て、冷却系流路42、エンジン22、ポンプ40、ラジ
エータ41とで構成されている。又、ヒート系流路43
は、冷却系流路42から高温の冷却水をヒータコア21
へ導く往路44と、ヒータコア21で冷却された低温の
冷却水を冷却系流路42へ帰還させる復路45とで構成
されている。そして、ヒート系流路43の往路44に第
1弁25aとポンプ26とが介設されている。そして、
ヒータコア21から出力された低温の冷却水をヒータコ
ア21に還流させるために、復路45と往路44の第1
弁25aとポンプ26との間を接続した還流路46が形
成されている。又、第1弁25aに対して冷却系流路4
2側のヒータ系流路43において、往路45と復路44
とを連通するバイパス路47が形成されている。このバ
イパス路47によって、第1弁25a及び第2弁25b
が開閉するときのウォータハンマの発生を抑制すること
ができる。ヒータコア21に冷却水による衝撃圧が印加
されるのが防止される。
【0017】3.弁の構成 第1弁25aと第2弁25bと還流路46は、図1に示
すように同一の筐体内に組み込まれている。本実施例で
は、第1弁25aと第2弁25bとは連動して作動し、
第1弁25aが通過状態(オン状態)/遮断状態(オフ
状態)の時、第2弁25bは、冷却水の温度が60℃未満
では、第1弁25aの状態に関係なく常に通過状態であ
り、冷却水の温度が60℃以上では、第1弁25aと反対
の状態である遮断状態(オフ状態)/通過状態(オン状
態)をとるように構成されている。
【0018】図1において、弁装置25は筐体50を有
し、その筐体50には冷却系流路42から高温の冷却水
を導入する第1導入口51と、その高温の冷却水をヒー
タコア21側に排出する第1排出口52と、ヒータコア
21から排出された低温の冷却水を導入する第2導入口
53と、その低温の冷却水を冷却系流路42側に排出す
る第2排出口54とが形成されている。第1導入口51
と第1排出口52とはヒータ系流路43の往路44に接
続される。又、第2導入口53と第2排出口54とはヒ
ータ系流路43の復路45に接続される。
【0019】筐体50の内部において、第1導入口51
と第1排出口52とを接続する流路に第1弁25aを構
成する第1弁体55と第1弁座56とが形成されてい
る。又、筐体50の内部には第1排出口52に繋がる還
流路46が形成されている。第2導入口53と第2排出
口54とは連通しており、これらの第2導入口53と第
2排出口54と還流路46とを接続する流路に第2弁2
5bを構成する第2弁体57と第2弁座58とが形成さ
れている。そして、第1弁体55はプランジャ59に固
定され、第2弁体57はプランジャ59に慴動可能に嵌
装されている。更に、第1弁体55と第2弁体57とは
引っ張りスプリング49により結合され、第2弁体57
は第1弁体55方向に付勢されている。上記スプリング
49は、例えば、冷却水の温度が60℃を境にして、その
温度を越えると全長が延びる方向に変移する形状記憶合
金にて構成されている。このプランジャ59は摺動子6
2と結合されており、その摺動子62と固定子63との
間にコイルスプリング61が介在されている。筐体50
の上部に設けられたソレノイド60に通電されていない
時には、コイルスプリング61の付勢力により摺動子6
2が固定子63との間隔を広げる方向に移動されてい
る。この結果、プランジャ59は第1弁25aを開弁状
態とする方向に付勢されている。一方、ソレノイド60
に通電されると、摺動子62が固定子63の方向に移動
し、プランジャ59は第1弁25aを閉弁状態とする方
向に駆動される。
【0020】4.本装置の作動 図2に示すように、本空調装置は、ブロワモータ11a
により駆動されるファン11bよって空気を送風し、こ
の空気をエバポレータ12での熱交換によって冷却する
とともに、ヒータコア21での熱交換によって加熱し、
その後、VENT吹出口15、HEAT吹出口14、 DEF吹出口
16から車室内へ吹き出す装置である。
【0021】上記に於いて、ファン11bによる送風量
は、ブロワモータ11aへの印加電圧により決定され、
該印加電圧が大きい程、送風量も大きくなる。なお、送
風量が増加すると、エバポレータ12、及び/又は、ヒ
ータコア21での熱交換量も大きくなる。即ち、送風量
の増加は、ヒータコア21にとっては、熱負荷の増加と
して作用し、図9に示すように、送風量が多くなるとヒ
ータコア21のオンオフ制御に伴う吹出空気温度の変動
が大きくなる。
【0022】また、VENT吹出口15、HEAT吹出口16、
DEF吹出口14の何れから、空気を車室内へ吹き出させ
るかの吹出口モードは、切換ドア70、72の開度を調
整することによって設定される。
【0023】図4は図3の等価回路に相当する回路図で
ある。ヒータコア21は、図4に示す如く、冷却水のヒ
ート系流路43に配設されている。即ち、エンジン22
で加熱された冷却水は、通常、A→B→ポンプ26→ヒ
ータコア21→C→D→エンジン22→・・・のよう
に、ヒート系流路43を循環している。こうして、ヒー
タコア21には高温の冷却水が供給され、前述のよう
に、ブロワ11によって送風される空気はヒータコア2
1により加熱される。
【0024】上記冷却水のヒート系流路43には、図1
に示す弁装置25が図4に示す如き位置に配設されてい
る。先ず、還流路46における冷却水の温度が60℃未満
でスプリング49の全長が縮んだままの時、弁装置25
の通電が停止され消勢されると、第1弁25aの第1弁
体55(図1)は図5の(a) に示すように上方へ変位す
る。これにより、A→B→ポンプ26→ヒータコア21
→C→D及びヒータコア21→C→E→B→ポンプ26
→ヒータコア21→・・・の回路内を、冷却水が循環す
る。この場合、ヒータコア21には、エンジン22で加
熱された冷却水と循環路46をバイパスした冷却水とが
混合され供給される。以下、第1弁25aが全開状態に
ある時、弁装置25はオン状態にあるという。
【0025】次に、還流路46における冷却水の温度が
60℃未満の時、弁装置25が通電され付勢されると、第
1弁25aの第1弁体55及び第2弁25bの第2弁5
7は、図5の(b) に示すように下方へ変位する。これに
より、A→B間は遮断され、ヒータコア内の温水は、ヒ
ータコア21→C→E→B→ポンプ26→ヒータコア2
1→・・・のように、エンジン22に戻って加熱される
ことなく、そのまま、再び、ヒータコア21へ戻され
る。このため、ヒータコア21の温度は低くなる。以
下、第1弁25aが全閉状態にある時、弁装置25はオ
フ状態にあるという。
【0026】一方、還流路46における冷却水の温度が
60℃以上でスプリング49の全長が変移して延びた状態
の時、弁装置25の通電が停止され消勢されると、図5
の(c) に示すように、第1弁25aの第1弁体55は図
5の(c) と同じ状態で、第2弁25bの第2弁57は上
方へ変位する。これにより、A→B→ポンプ26→ヒー
タコア21→C→Dの回路内を、冷却水が循環する。こ
の場合、ヒータコア21には、エンジン22で加熱され
た冷却水が直接供給されるため、ヒータコア21の温度
は最も高くなる(MAX HOT設定時)。
【0027】そして、還流路46における冷却水の温度
が60℃以上の時、弁装置25が通電され付勢されると、
図5の(d) に示すように、第1弁25aの第1弁体55
は図5の(b) と同じ状態で、第2弁25bの第2弁57
は下方へ変位する。これにより、A→B間は遮断され、
ヒータコア内の温水は、ヒータコア21→C→E→B→
ポンプ26→ヒータコア21→・・・のように、エンジ
ン22に戻って加熱されることなく、そのまま、再び、
ヒータコア21へ戻される。このため、図5の(b) と同
様に、ヒータコア21の温度は低くなる。
【0028】従って、弁装置25は或るデューティ比で
オン・オフさせることにより、その時の冷却水の温度に
基づいて図5(a),(b),(c),(d)の何れかの状態となり、
ヒータコア21の温度を、所望の値付近に設定すること
ができる。
【0029】5.空調制御 次に、図10、図15を参照して、CPU80による空
調制御の手順を説明する。図10に示す処理は、所定の
時間間隔の割込により繰り返し実行される。ステップ10
0 において、各種のセンサ、即ち、水温センサ92a,
内気温センサ91a, 外気温センサ91b, 日射センサ
94等の各出力値(Tw,Tr,Tam,Ts)と温度設定器95の
出力値(Tset)とモード設定器96の出力値と制御スイッ
チ機構の状態出力値が入力される。次に、ステップ102
で、それらの値から目標吹出温度TAO が次式で演算され
る。 TAO=Ks・Tset-Kr・Tr-Kam・Tam-KS・TS+C 但し、Ksは温度設定ゲイン、Krは内気温度ゲイン、Kam
は外気温度ゲイン、KSは日射ゲイン、C は補正定数であ
る。
【0030】次に、ステップ104 において、目標吹出温
度TAO が30℃以上か否かが判定される。この判定は、図
11に示す履歴特性に基づいて実行される。即ち、目標
吹出温度TAO が低温側から高温側にかけて変化する場合
には30℃より大きくなった時に判定値は「1」に変化
し、目標吹出温度TAO が高温側から低温側にかけて変化
する場合には27℃より小さくなった時に判定値は「0」
に変化する。ステップ104 で、判定値が「1」と判定さ
れた場合には、ステップ106 において、図12に示すブ
ロア風量と冷却水温度との関係を示す特性図から冷却水
温度Twに基づいて演算されたブロア風量と、図13に示
す目標吹出温度とブロア風量との関係を示す特性図から
目標吹出温度TAO に基づいて演算されたブロア風量との
小さい方の値によってブロア風量が演算される。
【0031】一方、ステップ104 において、判定値が
「0」と判定された時には、ステップ108 において、図
13に示す特性から目標吹出温度TAO に基づいてブロア
風量が演算される。現実には図12、図13に対応して
ブロア風量を発生させるに必要なブロアモータ11aの
印加電圧V(以下、ブロア電圧という)と目標吹出温度
TAO との対応を示したマップがROM81に記憶されて
いる。目標吹出温度TAOからこのマップを参照すること
で、ブロア電圧Vが決定される。
【0032】次に、ステップ110 において、図14に示
す特性から目標吹出温度TAO に基づいて吹出モードMが
演算される。尚、図14に示すように、モードはFOOT
(フット) モード(ヒートモードともいう)、B/L(バイ
レベル) モード、FACE(フェイス) モード(VENT(ベン
ト)モードともいう)。
【0033】次に、ステップ112 において、オンオフ信
号を出力するためのデューティ比及び周期が演算され
る。この処理手順は、図15に示されている。ステップ
200 において、ROM81に記憶された図16に示す特
性のデータマップから目標吹出温度TAO に基づいて、弁
装置25を駆動するためのオンオフ信号のデューティ比
Rが演算される。弁装置25はオンオフ信号の高レベル
(オン)の期間、非通電状態であり、第1弁25aが通
過状態、第2弁25bが遮断状態となり、オンオフ信号
の低レベル(オフ)の期間、通電状態であり、第1弁2
5aが遮断状態、第2弁25bが通過状態となる。デュ
ーティ比Rはオンオフ信号の1周期Tに対する高レベル
期間の割合である。次に、ステップ202 において、ステ
ップ106 又は108 で演算されたブロア電圧Vと、ステッ
プ110 で決定された吹出モードMが読み込まれる。次
に、ステップ204 において、0.05<デューティ比R<0.
8 の不等式が不成立と判定された場合には、ステップ21
6 へ移行して、オンオフ信号の周期Tが4sec に設定さ
れる。
【0034】デューティ比R≦0.05の場合には、時間平
均で第1弁25aの開度は0.05以下、第2弁25bの開
度は0.95以上と見なすことができるので、ヒータコア2
1に流れる冷却水は大部分がヒータコア21を還流する
低温冷却水である。従って、エンジンの冷却系流路42
から供給される高温の冷却水の混合量が僅かであるの
で、ヒータコア21を流れる冷却水の温度は弁装置25
のオンオフ動作によっても余り変動しない。従って、こ
の場合には、オンオフ信号の周期Tを長くすることが可
能である。よって、デューティ比R≦0.05の場合には、
周期Tを4sec としている。この周期Tを長くすること
で、弁装置25のオンオフ回数を減少させ、弁装置25
の耐久性を向上させることができる。
【0035】一方、デューティ比R≧0.8 の場合には、
時間平均で第1弁25aの開度は0.8 以上、第2弁25
bの開度は0.2 以下と見なすことができるので、ヒータ
コア21に流れる冷却水は大部分が冷却系流路42から
供給される高温冷却水である。従って、ヒータコア21
から排出された低温冷却水の混合量が僅かであるので、
ヒータコア21を流れる冷却水の温度は弁装置25のオ
ンオフ動作によっても余り変動しない。従って、この場
合にも、上記と同様に、オンオフ信号の周期Tを4sec
のように長くすることが可能である。この周期Tを長く
することで、弁装置25のオンオフ回数を減少させ、弁
装置25の耐久性を向上させることができる。
【0036】図6に示すように、実際に、弁装置25を
駆動するオンオフ信号のデューティ比と風量とを変化さ
せて、ヒータコア21の吹出空気の温度を測定した。冷
却系流路42から導入される高温冷却水の温度TW1 は80
℃であり、ヒータコア21の吸入空気温度Ta1 は5℃で
ある。ここで、第1弁体55と第2弁体57との間にス
プリング49が介在せず、プランジャ59に第1弁体5
5のみならず第2弁体57も固定されて一体的に駆動さ
れる場合を黒丸にて、上述の構成により駆動される場合
を白丸の表示にて示している。即ち、白丸にて示す本発
明の構成では、冷却水の温度が60℃以上とならない限
り、第2弁体57はプランジャ59の動きに関係なく開
状態であり、同じ平均吹出温度を得るためのデューティ
比Rが大きくなり、弁装置25の制御が容易となる。
【0037】又、図7に示すように、弁装置25を駆動
するオンオフ信号の周期Sと吹出空気の温度変動ΔTを
測定した。尚、白丸及び黒丸は図6と同じ構成の違いに
よる特性の違いを示す。即ち、ON・OFF 周期が同じでも
本発明の構成の方がより吹出空気の温度変動ΔT(℃)が
極めて小さいことになる。
【0038】又、図8に示すように、実際に、風量を30
0m3/h にして、弁装置25を駆動するオンオフ信号のデ
ューティ比Rと周期Tを変化させて、ヒータコア21の
吹出空気のオンオフ制御に伴って生じる温度変動ΔTを
測定した。冷却系流路42から導入される高温冷却水の
温度TW1 は80℃であり、ヒータコア21の吸入空気温度
Ta1 は5℃である。図8から、デューティ比R≦0.05又
はデューティ比R≧0.8 の場合には、オンオフ信号の周
期Tを長くしても吹出空気の温度変動ΔTは大きくなら
ないことが理解される。又、オンオフ信号の周期Tを4
sec 、デューティ比Rを0.2 に固定して、風量と吹出空
気の温度変動ΔTとの関係を測定した。冷却系流路42
から導入される高温冷却水の温度TW1 は80℃であり、ヒ
ータコア21の吸入空気温度Ta1 は5℃である。その結
果を図9に示す。風量が少なければ、弁装置25のオン
オフ制御に基づく温度変動ΔTも小さいことが理解され
る。
【0039】一方、デューティ比Rが0.05〜0.8 の範囲
内にある場合には、図8に示す実験結果から理解される
ように、オンオフ信号の周期Tを長くすると、吹出空気
の温度変動ΔTが大きくなる。従って、この場合には、
周期Tを短く設定することが必要となる。この場合に
は、ステップ204 の判定結果がYES となり、ステップ20
6 に移行して、ステップ110 で演算された吹出モードM
が判定される。吹出モードMが顔に吹出空気が当たるモ
ードであるVENTモード(ベントモード)(FACE モードと
もいう) 、又は、B/L モード( バイレベルモード) で設
定されていると判定された場合には、ステップ208 以下
のステップが実行される。このモードの場合には、吹出
空気の温度変動ΔTが3℃以内であれば不快感を覚えな
い。ステップ208 において、ステップ106,108 で設定さ
れたブロア電圧Vが8Vを越えているか否かが判定さ
れ、判定結果がYES であり従って送風量が大きい場合に
は、ステップ210 において、オンオフ信号の周期Tが2
sec に設定される。図8から周期Tが2sec の場合には
吹出空気の温度変動ΔTは3℃以内となることが理解さ
れる。このように、モードに応じて不快感を覚えない温
度変動ΔTの値が異なるので、吹出空気の温度がその温
度変動ΔT以下になるように、送風量が大きいときには
周期Tを小さくしている。
【0040】また、ステップ208 において、ブロワ電圧
Vが8Vより小さい、即ち、送風量が小さいと判定され
た場合には、ステップ214 において、オンオフ信号の周
期Tは、3sec に設定される。送風量が小さい場合に
は、図9から明らかなように温度変動ΔTは小さくな
る。よって、オンオフ信号の周期Tを長く設定しても、
温度変動ΔTは小さく、吹出空気の温度変動ΔTを3℃
以内に保つことができる。
【0041】一方、ステップ206 において、吹出モード
が、直接、顔に吹出空気が当たらないモードであるHEAT
モードであると判定された場合には、ステップ212 以下
のステップが実行される。HEATモードである場合には、
6 ℃以内の温度変動であれば不快感を覚えない。このた
め、ステップ212 において、ブロワ電圧Vが8Vより大
きく、従って、送風量が大きいと判定された場合には、
ステップ214 に移行して、オンオフ信号の周期Tが3se
c に設定される。即ち、この場合は、図9に示すよう
に、送風量が大きいとオンオフ制御に基づく温度変動Δ
Tが大きくなるので、オンオフ信号の周期Tを比較的短
く設定することにより、吹出空気の温度変動を6℃以内
に抑えることができる。また、ステップ212 において、
ブロワ電圧Vが8Vに満たず、従って、送風量が比較的
小さいと判定された場合には、ステップ216 においてオ
ンオフ信号の周期Tが4sec に設定される。この場合
は、図9に示すように、送風量が小さい場合には、オン
オフ制御に基づく吹出空気の温度変動ΔTが小さいの
で、周期Tを比較的長く設定しても、温度変動ΔTを6
℃以内に抑えることができる。
【0042】このようにして、吹出空気の温度変動ΔT
が人に不快感を与えない範囲で、オンオフ信号の周期T
は長くなるように設定される。よって、良好な空調環境
の実現と弁装置25の耐久性の向上を図ることができ
る。
【0043】このように、オンオフ信号のデューティ比
Rと周期Tとが決定されると、図10のステップ114 に
戻り、ブロア電圧Vの出力指令信号が駆動回路85に出
力される。この結果、ブロアモータ11bは要求された
風量を生じるような速度で回転する。次に、ステップ11
6 において、駆動回路84に出力するオンオフ信号の出
力開始が指令される。この出力開始指令が発生される
と、CPU80は、オンオフ信号発生処理を開始する。
このオンオフ信号の発生処理は、微小時間毎のタイマ割
込によって起動される。CPU80はこのオンオフ信号
発生処理において、タイマ計測によりデューティ比R×
周期Tの期間高レベルのオン信号を駆動回路84に出力
し、(1−デューティ比R)×周期Tの期間低レベルの
オフ信号を駆動回路84に出力するという処理を繰り返
し実行する。この処理によりオンオフ信号は駆動回路8
4により増幅されて弁装置25に印加され、弁装置25
は周期Tデューティ比Rでオンオフする。
【0044】次に、図10のステップ118 において、吹
出モードMに応じてドアー70、72の開度を制御する
ようにサーボモータ71、73に指令信号が付与され
る。その結果、ドアー70、72は吹出モードMに応じ
た開度に制御される。
【0045】上記の実施例では、オンオフ信号の制御周
期Tをデューティ比R、要求されたブロア電圧、即ち、
要求された風量と、吹出モードに基づいて決定している
が、いづれか1つの変量又は、任意の2つの変量の組み
合わせ、又は、目標吹出温度TAO に基づいて決定しても
良い。
【0046】上述の実施例では、弁装置25を第1弁2
5aと第2弁25bとの2つの弁を有する構成としてい
るが、図3に示すような位置にそれぞれ配設し、別々に
制御しても同じ効果を得ることができる。この場合の弁
装置としては、上記弁装置25のプランジャ59に第1
弁25aのみを設けたワンウェイ作動弁を2個使用し、
第2弁25bに相当する弁を通常開でMAX HOT時
のみ、図示しない制御ソフトにより閉動作となるように
制御する。尚、第2弁25bに相当する弁は、上述の実
施例と同様に形状記憶合金やサーモワックスを用い、冷
却水の温度により開閉する弁としても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の具体的な実施例に係る空調装置の構成
を示した構造図。
【図2】同装置の電気系統の構成を示したブロック図。
【図3】同装置の空気加熱系統を等価的に示したブロッ
ク図。
【図4】同装置に係る弁装置を用いた場合の加熱系統を
示した説明図。
【図5】同装置に係る弁装置の冷却水の流れを示した説
明図。
【図6】弁装置に印加されるオンオフ信号のデューティ
比とヒータコアから吹出される空気の平均吹出温度との
関係を示す測定図。
【図7】弁装置に印加されるオンオフ信号のON・OFF 周
期とヒータコアからの吹出空気の温度変動との関係を示
す測定図。
【図8】弁装置に印加されるオンオフ信号のデューティ
比とヒータコアから吹出される空気のオンオフ制御に伴
う温度変動との関係を示す測定図。
【図9】ヒータコアから吹出される空気の風量とオンオ
フ制御に伴う温度変動との関係を示す測定図。
【図10】本装置のCPUによる空調制御の処理手順を
示したフローチャート。
【図11】目標吹出温度と判定値との関係を示した特性
図。
【図12】冷却水温とブロア風量との関係を示した特性
図。
【図13】目標吹出温度とブロア風量との関係を示した
特性図。
【図14】目標吹出温度と吹出モードとの関係を示した
特性図。
【図15】本装置のCPUによるオンオフ信号のデュー
ティ比及び周期を決定する処理手順を示したフローチャ
ート。
【図16】目標吹出温度とオンオフ信号のデューティ比
との関係を示した特性図。
【図17】流調式の吹出空気の温度変動とデューティ比
との関係を示した測定図。
【図18】従来装置で使用されているエアミックス方式
を示した説明図。
【図19】従来装置で使用されている温水流量制御方式
を示した説明図。
【図20】従来装置で使用されているアナログ制御によ
る温水温度制御方式を示した説明図。
【符号の説明】
11−ブロア 12−エバポレータ 21−ヒータ
コア 22−エンジン 25−弁装置 25a−第1弁
(第1弁手段) 25b−第2弁(第2弁手段) 42−冷却系流路
43−ヒータ系流路 44−往路 45−復路 46−還流路 47−
バイパス路 49−スプリング 90−制御装置(制御手段) 99−マイクロコンピュータ(制御手段)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジンを冷却する冷却系流路からの冷
    却流体をヒータコアに導入し、該ヒータコアと熱交換し
    た風を車室内に吹き出す車両用空調装置において、 前記冷却系流路から前記冷却流体をヒータコアに導く往
    路と、ヒータコアから排出された前記冷却流体を前記冷
    却系流路に帰還させる復路とで構成されたヒータ系流路
    と、 前記ヒータ系流路において前記ヒータコアに直列に介設
    され、前記ヒータコアに前記冷却流体を流すポンプと、 前記ポンプと前記ヒータコアとで構成される直列流路に
    並列に、前記復路と前記往路とを接続する還流路と、 前記ヒータコア及び前記還流路とで構成される並列流路
    に対して直列に、前記ヒータ系流路に介設され、前記冷
    却流体の流れを通過状態と遮断状態との2値状態に制御
    する第1弁手段と、 前記還流路に介設され、前記還流路における前記冷却流
    体の流れを通過状態と遮断状態との2値状態に制御する
    第2弁手段と、 前記第1弁手段は前記2値状態に基づいて周期的に変化
    させると共に前記第2弁手段は前記ヒータコアに流す前
    記冷却流体の温度を所定以上とする時には前記2値状態
    に基づいて周期的に変化させ、それ以外の時には前記2
    値状態のうちの通過状態に常時固定して、前記冷却系流
    路から前記往路を介して供給される高温冷却流体と前記
    還流路を介して前記往路に還流される低温冷却流体とを
    混合することにより、前記ヒータコアに供給される前記
    冷却流体の温度を制御する制御手段とを備えたことを特
    徴とする車両用空調装置。
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