JP2573373Y2 - 自動車用空調装置 - Google Patents

自動車用空調装置

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JP2573373Y2
JP2573373Y2 JP1992009189U JP918992U JP2573373Y2 JP 2573373 Y2 JP2573373 Y2 JP 2573373Y2 JP 1992009189 U JP1992009189 U JP 1992009189U JP 918992 U JP918992 U JP 918992U JP 2573373 Y2 JP2573373 Y2 JP 2573373Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は自動車用空調装置に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来、自動車用空調装置の吹出温度を調
整する方法としては、いわゆるエアミックスタイプとリ
ヒートタイプがある。エアミックスタイプは、ヒータの
上流側に設けたミックスドアの開度を制御することによ
り、ヒータを通過して加熱される温風とヒータを通過し
ない冷風との混合割合を変化させて吹出温度を調整する
ものである。一方、リヒートタイプは、ヒータへの熱媒
体すなわちエンジン冷却水の循環ラインに設けた流量調
整弁の開度を制御することにより、熱媒体の流量を変化
させてヒータを通過する空気の吹出温度を調整するもの
である。リヒートタイプは、エアミックスタイプのよう
なミックスドアを必要としないので、装置がコンパクト
で軽量化するという利点がある。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、リヒー
トタイプの空調装置は、ミックスタイプに比べて設定温
度を変更した場合の応答性が悪いという問題があった。
本考案はかかる問題点を解決することを課題とし、ミッ
クスタイプと同等程度に応答性のよいリヒートタイプの
自動車用空調装置を提供することを目的とするものであ
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】前記目的を解決するた
め、本考案は、流量調整弁によってヒータへの熱媒体の
流量を調整することにより当該ヒータを通過する空気の
温度を制御するようにした自動車用空調装置において、
目標吹出温度に基づいて流量調整弁の目標開度を演算す
るとともに、該目標開度と現状開度の偏差に基づいてオ
ーバーシュート開度及び遅延時間を演算する演算手段
と、該演算手段により演算された目標開度にオーバーシ
ュート開度を加えた開度になるように前記流量調整弁の
アクチュエータを駆動するとともに、前記演算された遅
延時間で目標開度に達するようにアクチュエータを制御
する制御手段とを備えたものである。
【0005】
【作用】前記本考案の構成によれば、設定温度が変更さ
れると、演算手段は目標開度、オーバーシュート開度及
び遅延時間を演算し、制御手段はこれらの演算値に基づ
いて流量調整弁のアクチュエータを駆動する。これによ
り、流量調整弁の開度は、まず目標開度よりオーバーシ
ュート開度分だけ越え、遅延時間が経過するにつれて徐
々に目標開度に達する。
【0006】このため、設定温度が高く設定された場合
には、流量調整弁は初期に目標開度より大きく開くの
で、ヒータの熱媒体の流量が増大し、ヒータを通過する
空気は急速に加熱される。そして、時間が経過するにつ
れて流量調整弁は目標開度に絞られてゆくので、ヒータ
の熱媒体の流量が減少して空気は目標吹出温度に近付い
てゆく。逆に、設定温度が低く設定された場合には、流
量調整弁は初期に目標開度より小さく開くので、ヒータ
の熱媒体の流量が減少し、ヒータを通過する空気は急速
に温度低下する。そして、時間が経過するにつれて流量
調整弁は目標開度に拡大してゆくので、ヒータの熱媒体
の流量が増加して空気は目標吹出温度に近付いてゆく。
【0007】
【実施例】次に、本考案の実施例を図面に従って説明す
る。図1は本考案に係る自動車用空調装置を示し、イン
テークドア1により切り換えられた外気吸込口2又は内
気吸込口3から吸い込まれる空気はブロア4でエバポレ
ータ5に送り込まれて冷却,除湿され、ヒータ7を通過
して加熱される。ヒータ7には図示しないエンジンの冷
却水循環ラインaが接続され、このラインaに設けられ
た流量調整弁6の開度を調整して熱媒体の流量を変更す
ることにより、ヒータ7を通過する空気の温度が調整さ
れる。温度調整された空気は、ベントドア8,ヒ−トド
ア9又はデフドア10により選択されたいずれかの吹出
口11,12,13より車内に吹き出すようになってい
る。
【0008】インテークドア1、流量調整弁6及び各モ
ードドア11,12,13は、それぞれアクチュエータ
14,15,16によって開閉される。このうち流量調
整弁アクチュエータ15には、その流量調整弁6の開度
を検出するポテンショメータ17が設けてある。また、
モードドアアクチュエータ16には、そのアクチュエー
タ16の駆動量すなわちモード位置を検出するモード位
置検出手段としてのポテンショメータ18が設けてあ
る。
【0009】制御装置19は、マイクロコンピュータに
より構成され、そのCPUは、温度設定スイッチ20、
外気温度検出センサ21、日射量検出センサ22、内気
温度検出センサ23、エバポレータ出口温度検出センサ
24、及び前記ポテンショメータ17,18からの検出
信号の入力を受け、ROMに記憶されたプログラムを実
行し、ブロアモータ25及び各アクチュエータ14,1
5,16に駆動信号を出力することにより、内外気及び
吹出しモードの切り換え、風量及び吹出し温度を制御す
るようになっている。マイクロコンピュータのROMに
は、種々の外気温度に対する流量調整弁6の基本開度
(図3)、目標吹出温度と内気温度の種々の偏差に対す
る流量調整弁6の補正開度(図4)、流量調整弁6の現
状開度と目標開度の種々の偏差に対するオーバーシュー
ト開度(図5)、及び現状開度と目標開度の種々の偏差
に対する遅延時間(図6)が記憶されている。
【0010】以下、図2に示すフローチャートに従って
この空調装置の動作を説明する。制御装置19のマイク
ロコンピュータはステップ101で温度設定スイッチ2
0から設定温度の信号入力を受けるとともに、ステップ
102で各種センサ21〜24からの内外条件の検出信
号の入力を受ける。この後、ステップ103で、設定温
度と内外条件に基づいて所定の演算式により目標吹出温
度を演算する。そして、ステップ104で目標吹出温度
の変更があったか否かを判断し、なければステップ11
1に移行して吹出温度の設定以外の演算を行い、ブロア
モータ25の回転数やモードアクチュエータ16のモー
ド位置の制御を行う。
【0011】また、目標吹出温度の変更があれば、ステ
ップ105でポテンショメータ17からの流量調整弁6
の現状開度検出信号の入力を受け、ステップ106で流
量調整弁6の目標開度を演算する。この目標開度は、図
3に示すグラフに従って求めた基本開度と、図4に示す
グラフに従って求めた補正開度と加えることによって演
算される。次に、ステップ107で図5に示すグラフに
従って流量調整弁6のオーバーシュート開度を演算し、
ステップ108で図6に示すグラフに従って遅延時間を
演算し、さらにステップ109で、先に演算された目標
開度にオーバーシュート開度を加えて、当初の流量調整
弁6の開度を演算する。
【0012】続いて、ステップ110で、前記ステップ
109で演算された開度になるように、流量調整弁6の
アクチュエータ15を駆動した後、前記ステップ108
で演算された遅延時間が経過するまで徐々に前記ステッ
プ106で演算された目標開度になるように(図7参
照)、流量調整弁6のアクチュエータ15を駆動する。
そして、ステップ111で、吹出温度以外の演算,制御
を行った後、ステップ101に戻り、以上のステップを
繰り返す。なお、この遅延時間の経過に対する開度の変
化は、図7に示すような対数曲線以外に、1次曲線、2
次曲線等とすることも可能である。
【0013】図8は、流量調整弁6の制御の一例であ
る。流量調整弁6の開度がA0であって吹出温度がT0
状態から、t1時点において目標吹出温度が高く変更さ
れると、目標吹出温度がT1、流量調整弁6の目標開度
がA1に演算され、この目標開度A1と現在開度A0の偏
差に応じてオーバーシュート開度がa1、遅延時間がd
1にそれぞれ設定される。これにより、まず流量調整
弁6が目標開度A1よりオーバーシュート開度a1だけ大
きく開くので、ヒータ7の熱媒体の流量が増大してヒー
タ7を通過する空気は急速に加熱される。そして、遅延
時間dt1が経過するにつれて流量調整弁6が目標開度
1に絞られてゆくので、ヒータ7の熱媒体の流量が減
少して空気は目標吹出温度T1に近付いてゆく。
【0014】その後、t2時点において目標吹出温度が
低く変更されると、目標吹出温度がT2、目標開度がA2
に演算されるとともに、オーバーシュート開度がa2
遅延時間がdt2にそれぞれ設定される。この結果、ま
ず流量調整弁6の開度が目標開度A2よりオーバーシュ
ート開度a2だけ小さく開くので、ヒータ7への流量が
減少して空気は急速に温度低下する。そして、遅延時間
dt2が経過するにつれて流量調整弁6が目標開度A2
拡大してゆき、空気は目標吹出温度T2に近付いてゆ
く。このように、目標吹出温度が変更されると、流量調
整弁6の開度がまずオーバーシュート開度分だけ過剰に
制御され、次第に目標開度になるように制御される。こ
れにより、吹出温度の応答性は、図7に破線で示す従来
のリヒートタイプよりも一段と高く、1点鎖線で示すエ
アミックスタイプと同等に向上したことが本考案者らに
より確認されている。
【0015】
【考案の効果】以上の説明から明らかなように、本考案
によれば、目標吹出温度が変更されると、ヒータの流量
調整弁の当初の開度が目標開度よりオーバーシュート開
度分だけ越えて、ヒータへの流量が過剰に調整され、ヒ
ータを通過する空気の温度は急速に目標吹出温度に近づ
くので、目標吹出温度の変更に対する吹出温度の応答性
がエアミックスタイプと同等に向上するという効果を有
している。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本考案に係る自動車用空調装置の概略構成図
である。
【図2】 図1に示す制御装置のマイコンプログラムの
フローチャートである。
【図3】 内気温度に対する流量調整弁の基本開度の制
御曲線を示すグラフである。
【図4】 目標吹出温度と内気温度の偏差に対する流量
調整弁の補正開度の制御曲線を示すグラフである。
【図5】 流量調整弁の現状開度と目標開度の偏差に対
するオーバーシュート開度の制御曲線を示すグラフであ
る。
【図6】 流量調整弁の現状開度と目標開度の偏差に対
する遅延時間の制御曲線を示すグラフである。
【図7】 流量調整弁開度の時間的変化と、これに対す
る吹出温度の応答を示すグラフである。
【図8】 流量調整弁の制御の一例を示すグラフであ
る。
【符号の説明】
6…流量調整弁、 7…ヒータ、 15…流量調整弁アクチュエータ、 19…制御装置(演算手段、制御手段)。
フロントページの続き (72)考案者 八木 茂 広島県東広島市八本松町大字吉川5658番 株式会社日本クライメイトシステムズ 内 (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B60H 1/00 101 - 1/08 621

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 流量調整弁によってヒータへの熱媒体の
    流量を調整することにより当該ヒータを通過する空気の
    温度を制御するようにした自動車用空調装置において、 目標吹出温度に基づいて流量調整弁の目標開度を演算す
    るとともに、該目標開度と現状開度の偏差に基づいてオ
    ーバーシュート開度及び遅延時間を演算する演算手段
    と、 該演算手段により演算された目標開度にオーバーシュー
    ト開度を加えた開度になるように前記流量調整弁のアク
    チュエータを駆動するとともに、前記演算された遅延時
    間で目標開度に達するようにアクチュエータを制御する
    制御手段とを備えたことを特徴とする自動車用空調装
    置。
JP1992009189U 1992-02-27 1992-02-27 自動車用空調装置 Expired - Fee Related JP2573373Y2 (ja)

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