JP3263950B2 - 車両用空気調和装置 - Google Patents

車両用空気調和装置

Info

Publication number
JP3263950B2
JP3263950B2 JP04489391A JP4489391A JP3263950B2 JP 3263950 B2 JP3263950 B2 JP 3263950B2 JP 04489391 A JP04489391 A JP 04489391A JP 4489391 A JP4489391 A JP 4489391A JP 3263950 B2 JP3263950 B2 JP 3263950B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
air
ventilation path
hot water
heater core
water valve
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP04489391A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH04283115A (ja
Inventor
祐一 梶野
祐次 本田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denso Corp
Original Assignee
Denso Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Denso Corp filed Critical Denso Corp
Priority to JP04489391A priority Critical patent/JP3263950B2/ja
Publication of JPH04283115A publication Critical patent/JPH04283115A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3263950B2 publication Critical patent/JP3263950B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Air-Conditioning For Vehicles (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車両用空気調和装置に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般にオートエアコンと呼ばれる自動車
用空気調和装置は、車室内の空調負荷に応じて車室内へ
の必要吹出温度を演算して、この必要吹出温度に応じて
冷凍サイクルの運転および運転停止、温水回路の温水弁
の開閉弁およびエアミックスダンパの開度調整による温
度調整とブロワの風量調整とを自動コントロールしてい
る。
【0003】なお、従来の自動車用空気調和装置は、演
算した必要吹出温度が設定値以下のとき、すなわち、最
大冷房運転が必要なとき、エバポレータから吹き出され
た冷風がヒータコアを通る第1通風路を閉じ、ヒータコ
アを迂回する第2通風路を開くようにエアミックスダン
パを制御し、さらにブロワを最大風量(Hi)にして空
調モードをマックス・クールに設定して車室内を急速冷
房していた。
【0004】ところが、この最大冷房運転は、自動車用
空気調和装置にとって最大冷房能力となるので、この冷
房能力の大小によってブロワの最大風量の継続時間が左
右されてしまう。とくに、空調ケーシング内の第2通風
路が狭いもの等の冷房能力の小さい自動車用空気調和装
置は、ブロワの最大風量の継続時間が長時間となるので
車室内騒音の点で不具合があったが、自動車への搭載性
やコスト等の問題から極端に空調ケーシング内の第2通
風路を大きくして冷房能力を増大させることもできなか
った。
【0005】そこで、最大冷房運転が必要なときに、温
水弁を閉弁してヒータコアに温水を通水しないで、第1
通風路および第2通風路の両方とも開いて車室内を冷房
するウルトラ・マックス・クールが可能な自動車用空気
調和装置(以下従来技術と呼ぶ)が提案されている。こ
の従来技術は、空調ケーシング内第1通風路および第2
通風路の両方にエバポレータから吹き出された冷風が通
過するため、空調ケーシング内の通風抵抗が低下する。
このため、従来の同体格の空調ケーシングであっても冷
房能力を向上でき、ブロワの最大風量の継続時間を短縮
することができるという利点があった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来技術に
おいては、最大冷房運転終了後に、温水弁が開弁されて
温調運転されているときに、例えば使用者が設定温度を
大幅に下げたり、使用者がドアを開けっ放しにして室内
温度が急上昇したりする場合のように再度室内温度が設
定温度に対して上昇したとき、空調モードが超最大冷房
運転に設定されてしまう。
【0007】このとき、空調ケーシング内の通風抵抗は
低下するが、温調運転時にヒータコアに温水が通水され
ているので、ヒータコアを通る冷風の分だけ車室内への
吹出温度が上昇してしまい、かえって冷房フィーリング
を低下させてしまうという課題があった。
【0008】本発明は、最大冷房運転が必要な場合でも
ヒータコアで空気を加熱する可能性のあるときには空調
モードをウルトラ・マックス・クールに設定しないよう
にして冷房フィーリングの低下を防いだ車両用空気調和
装置の提供を目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】〔請求項1〕本発明は、
空気を冷却する冷却器と、空気と温水とを熱交換させて
空気を加熱するヒータコアと、開弁すると前記ヒータコ
アに温水を供給する温水弁と、前記冷却器の吹出空気を
前記ヒータコアを通して車室内に送る第1通風路、およ
び前記冷却器の吹出空気を前記ヒータコアから迂回させ
て前記車室内に送る第2通風路を有する空調ケーシング
と、前記第1通風路および前記第2通風路の開度を調節
するエアミックスダンパと、最大冷房運転が必要なとき
に前記温水弁が一度でも開弁したか否かを判定する判定
手段を有し、前記温水弁が一度でも開弁している際に、
前記第1通風路を閉じ、前記第2通風路を開けるように
前記エアミックスダンパを制御し、逆に、前記温水弁が
一度も開弁していない際に、前記第1通風路および前記
第2通風路を開けるように前記エアミックスダンパを制
御する制御手段とを備えた技術手段を採用した。
【0010】〔請求項2〕本発明は、空気を冷却する冷
却器と、空気と温水とを熱交換させて空気を加熱するヒ
ータコアと、開弁すると前記ヒータコアに温水を供給す
る温水弁と、前記冷却器の吹出空気を前記ヒータコアを
通して車室内に送る第1通風路、および前記冷却器の吹
出空気を前記ヒータコアから迂回させて前記車室内に送
る第2通風路を有する空調ケーシングと、前記第1通風
路および前記第2通風路の開度を調節するエアミックス
ダンパと、最大冷房運転が必要なときに前記温水弁が閉
弁してから一定時間が経過しているか否かを判定する判
定手段を有し、前記温水弁が閉弁してから一定時間が経
過している際に、前記第1通風路および前記第2通風路
を開けるように前記エアミックスダンパを制御し、逆
に、前記温水弁が閉弁してから一定時間が経過していな
い際に、前記第1通風路を閉じ、前記第2通風路を開け
るように前記エアミックスダンパを制御する制御手段と
を備えた技術手段を採用した。
【0011】
【作用】〔請求項1〕判定手段によって一度でも温水弁
が開弁したと判定された場合には、最大冷房運転が必要
なときでも、エアミックスダンパを制御して第1通風路
を閉じ、第2通風路を開けて、第2通風路のみで冷却器
から吹き出された冷風を車室内に送る。すなわち、空調
モードをマックス・クールに設定することによって、冷
却器から吹き出された冷風がヒータコアで加熱されるこ
とはないので、車室内への吹出温度の上昇はない。
【0012】判定手段によって一度も温水弁が開弁して
いないと判定され、且つ最大冷房運転が必要な場合は、
エアミックスダンパを制御して第1通風路および第2通
風路の両方の通風路を開けて、冷却器から吹き出された
冷風を第1通風路および第2通風路を通して車室内に送
る。すなわち、空調モードをウルトラ・マックス・クー
ルに設定することによって、空調ケーシング内の通風抵
抗が大きくなるので冷房能力が大きくなる。
【0013】〔請求項2〕判定手段によって温水弁が閉
弁してから一定時間が経過していると判定され、且つ最
大冷房運転が必要な場合は、エアミックスダンパを制御
して第1通風路および第2通風路の両方の通風路を開け
て、冷却器から吹き出された冷風を第1通風路および第
2通風路を通して車室内に送る。すなわち、空調モード
をウルトラ・マックス・クールに設定することによっ
て、空調ケーシング内の通風抵抗が大きくなるので冷房
能力が大きくなる。
【0014】判定手段によって温水弁が閉弁してから一
定時間が経過していないと判定された場合は、最大冷房
運転が必要なときでも、エアミックスダンパを制御して
第1通風路を閉じ、第2通風路を開けて、第2通風路の
みで冷却器から吹き出された冷風を車室内に送る。すな
わち、空調モードをマックス・クールに設定することに
よって、冷却器から吹き出された冷風がヒータコアで加
熱されることはないので、車室内への吹出温度の上昇は
ない。
【0015】
【実施例】本発明の車両用空気調和装置を図1ないし図
10に示す実施例に基づき説明する。図1ないし図8は
本発明の請求項1にかかる第1実施例を示したものであ
る。図1は自動車用空気調和装置の制御装置を示した図
である。
【0016】自動車用空気調和装置1は、オートエアコ
ンであって、車室内のセンターコンソール内に配置され
る空調ユニット2、および各空調機器を制御して室内温
度と風量とを自動コントロールするコンピュータ3を備
える。
【0017】図2および図3は自動車用空気調和装置1
の空調ユニット2を示した図である。この空調ユニット
2は、2つのブロワ4、エバポレータ5、ヒータコア
6、空調ケーシング7、エアミックスダンパ8、ダンパ
9および吹出口切替ダンパ10から構成されている。ブ
ロワ4は、空調ケーシング7内に収納され、空調ケーシ
ング7内において車室内11に向かう空気流を発生させ
る。このブロワ4は、最大風量(Hi)と最低風量(L
o)との間で風量を連続的に変更させることができるも
のである。
【0018】エバポレータ5は、本発明の冷却器であっ
て、内燃機関(図示せず)により電磁クラッチ12を介
して回転駆動されるコンプレッサ13、コンデンサ(図
示せず)、減圧装置(図示せず)とともに冷凍サイクル
を構成する。このエバポレータ5は、空調ケーシング7
内に収納され、コンプレッサ13から吐出されて流入し
た冷媒と空調ケーシング7内を流れる空気とを熱交換さ
せてその空気を冷却する。
【0019】ヒータコア6は、内燃機関、ウォータポン
プ(図示せず)、電磁式の温水弁14とともに温水回路
を構成する。このヒータコア6は、エバポレータ5の下
流側の空調ケーシング7内に収納され、温水弁14が開
弁することによって内部に流入する温水と空調ケーシン
グ7内を流れる空気とを熱交換させてその空気を加熱す
る。
【0020】空調ケーシング7は、内部に第1通風路1
5および第2通風路16〜18を有し、側壁にベント吹
出口19、デフロスタ吹出口20およびヒート吹出口2
1を有する。第1通風路15は、エバポレータ5から吹
き出された吹出空気をヒータコア6を通して各吹出口1
9〜21に送る。第2通風路16〜18は、エバポレー
タ5から吹き出された吹出空気をヒータコア6を迂回さ
せて各吹出口19〜21に送る。
【0021】ベント吹出口19は、乗員の上半身に向か
って空気を吹き出す。デフロスタ吹出口20は、自動車
のフロントウィンドウ(図示せず)に空気を吹き出す。
ヒート吹出口21は、乗員の足元に向かって空気を吹き
出す。
【0022】図4は各空調モードにおけるエアミックス
ダンパ8の各吹出口19〜21と空調ケーシング7の各
通風路15〜17との関係を示した図である。エアミッ
クスダンパ8は、本実施例ではフィルムダンパが用いら
れ、空調ケーシング7に回転自在に支持された駆動軸2
2、従動軸23および支軸24間に張設され、長手方向
の所定の位置に第1〜第3窓部25〜27が形成されて
いる。このエアミックスダンパ8は、駆動軸22と従動
軸23との間を移動して第1〜第3窓部25〜27と第
1通風路15および第2通風路16、17との連通状態
を変更することによって、第1通風路15および第2通
風路16、17の開度を調節する。
【0023】なお、エアミックスダンパ8は、少なくと
も、図4(A)に示したウルトラ・マックス・クール時
に設定される位置、図4(B)に示したマックス・クー
ル時に設定される位置、図4(C)、(D)に示した温
調時に設定される位置、図4(E)に示したマックス・
ホット時に設定される位置に移動位置が変更される。
【0024】図5はエアミックスダンパ8の駆動機構2
8を示した図である。エアミックスダンパ8の駆動軸2
2は、サーボモータ29によって回転駆動され、この駆
動軸22の回転は空調ケーシング7の外部に張設された
タイミングベルト30を介して従動軸23に伝達され
る。そのタイミングベルト30の内周側には、駆動軸2
2のスプロケット31と従動軸23のスプロケット32
と歯合する凸凹が形成されている。また、従動軸23に
は、エアミックスダンパ8の移動位置を検出するための
ポテンショメータ33が取り付けられている。なお、駆
動機構28としてこの実施例以外の構造を用いても良
い。
【0025】ダンパ9は、板ダンパであって、第2通風
路18の開度を調節する。吹出口切替ダンパ10は、フ
ィルムダンパであって、各吹出口19〜21を開閉す
る。この吹出口切替ダンパ10は、空調ケーシング7に
回転自在に支持された駆動軸34、従動軸35および複
数の支軸に張設され、長手方向の所定の位置に複数の窓
部(図示せず)が形成されている。なお、駆動軸34
は、サーボモータ29により回転駆動される。
【0026】コンピュータ3は、本発明の制御手段であ
って、検出手段36、補正手段37および判定手段38
等を備えている。検出手段36は、内気温度、外気温
度、日射量、水温およびエバポレータ5の吹出温度を内
気センサ40、外気センサ41、日射センサ42、水温
センサ43および吹出温センサ44で検出する。
【0027】補正手段37は、室温設定器39、内気セ
ンサ40、外気センサ41および日射センサ42から読
み込んだ情報(データ)に基づいて車室内11への必要
吹出温度を随時補正する。また、補正手段37は、補正
された必要吹出温度に応じて必要ブロワ風量および必要
ダンパ開度を補正してブロワ4、エアミックスダンパ8
および温水弁14を制御する。
【0028】コンピュータ3は、必要吹出温度が設定値
(例えば0℃)以下となった場合、すなわち、最大冷房
運転が必要である場合、ウルトラ・マックス・クール時
に設定される位置となるようにエアミックスダンパ8を
移動させて第1通風路15および第2通風路16、17
を開かせる。
【0029】なお、必要ダンパ開度は、必要吹出温度と
水温センサ43および吹出温センサ44から読み込んだ
データとから算出する。また、コンピュータ3は、エア
ミックスダンパ8の移動位置(ダンパ開度)をポテンシ
ョメータ33で検出することによりなされる。この移動
位置検出は、可変抵抗45の両端の端子46、47間に
定電圧を印加し、端子48の入力電圧を検出することに
よって行う。
【0030】判定手段38は、イグニッションスイッチ
がオンされてから温水弁14が一度でも開弁したか否か
を判定するものである。この判定手段38は、必要ダン
パ開度が設定ダンパ開度(例えば15%)以上となった
ときに温水弁14が開弁するため、必要ダンパ開度が設
定ダンパ開度以上に達したとき信号を出す。
【0031】図6はコンピュータ3の作動の一例を示し
たフローチャートである。このフローチャートは、イグ
ニッションスイッチがオンのときに行われる。まず、フ
ラッグを倒したり、エアミックスダンパ8の位置を初期
位置に戻す等の初期設定を行う(ステップS1)。
【0032】つづいて、室温設定器39で設定された設
定温度TSET、内気センサ40で検出された車室内1
1の内気温度TR、外気センサ41で検出された外気温
度TAMおよび日射センサ42で検出された日射量TS
を読み込む。さらに、水温センサ43で検出された水温
TWおよび吹出温センサ44で検出されたエバポレータ
5の吹出温度TEを読み込む(ステップS2)。
【0033】
【数1】
【0034】つづいて、上記の数1から必要吹出温度T
AOを算出する(ステップS3)。但し、TAOは必要
吹出温度を示し、TSET、TR、TAMおよびTSは
設定温度、内気温度、外気温度および日射量で、KSE
T、KR、KAM、KSはそれぞれ設定温度、内気温
度、外気温度および日射量の係数で、Cは定数である。
【0035】つづいて、図7で表したデータに基づい
て、必要吹出温度TAOに応じてブロワ4の必要ブロワ
風量BLWを算出する(ステップS4)。なお、図7に
おいてBLWは必要ブロワ風量を示し、TAOは必要吹
出温度を示し、UMCはウルトラ・マックス・クールを
示す。また、オンはウルトラ・マックス・クールの使用
可能時を示し、オフはウルトラ・マックス・クールの使
用不能時を示す。Hiはブロワ4の最大風量を示し、L
oはブロワ4の最低風量を示す。
【0036】そして、図7(A)は必要吹出温度に対す
るウルトラ・マックス・クールの使用可能時期を表し、
図7(B)は必要吹出温度に対する必要ブロワ風量の変
位を表す。但し、図7(B)に表した必要吹出温度の0
℃と40℃とはこの数値に限定するものではない。
【0037】
【数2】
【0038】つづいて、上記の数2から必要ダンパ開度
SWを算出する(ステップS5)。なお、数2において
SWは必要ダンパ開度を示し、TAOは必要吹出温度を
示し、TEはエバポレータ5の吹出温を示し、TWは温
水の水温を示す。
【0039】つづいて、上記の図8で表したデータに基
づいて、必要ダンパ開度(SW)に応じて温水弁14をオ
ン(開弁)またはオフ(閉弁)する(ステップS6)。
なお、図8においてSWは必要ダンパ開度を示し、オン
は温水弁14の開弁を示し、オフは温水弁14の閉弁を
示す。
【0040】そして、図8は必要ダンパ開度に対する温
水弁の開弁時期を表す。但し、図8に表した必要ダンパ
開度の0%と15%とはこの数値に限定するものではな
い。
【0041】つづいて、温水弁14がオン(開弁)して
いるか否かを判定する(ステップS7)。温水弁14が
オン(開弁)している(Yes )時、フラッグが立ってい
るか否かを判定する(ステップS8)。フラッグが立っ
ている(Yes )時、必要ドア開度(SW)に基づいて、エ
アミックスダンパ8を移動させる(ステップS9)。
【0042】このとき、エアミックスダンパ8は、例え
ば図4(B)に示したマックス・クール時に設定される
位置、図4(C)に示した温調時に設定される位置、図
4(D)に示した他の温調時に設定される位置、図4
(E)に示したマックス・ホット時に設定される位置の
うちいずれかに設定される。
【0043】つづいて、必要ブロワ風量BLWとなるよ
うにブロワ4を制御し(ステップS10)、ステップS
2の制御を行う。
【0044】ステップS8において、フラッグが立って
いない(No)時、フラッグを立て(ステップS11)、
ステップS9の制御を行う。
【0045】ステップS7において、温水弁14がオン
(開弁)していない(No)時、必要吹出温度TAOが設
定値(例えば0℃)以下か否かを判定する。すなわち、
最大冷房運転が必要か否かを判定する(ステップS1
2)。最大冷房運転が必要ではない(No)時、ステップ
S9の制御を行う。
【0046】ステップS12において、最大冷房運転が
必要である(Yes )時、フラッグが立っているか否かを
判定する(ステップS13)。フラッグが立っている
(Yes)時、エアミックスダンパ8を図4(B)に示し
たマックス・クール(MC)時に設定される位置に移動
させ(ステップS14)、最大風量Hiとなるようにブ
ロワ4を制御し(ステップS15)、ステップS2の制
御を行う。
【0047】ステップS13において、フラッグが立っ
ていない(No)時、エアミックスダンパ8を図4(A)
に示したウルトラ・マックス・クール(UMC)時に設
定される位置に移動させ(ステップS16)、ステップ
S15の制御を行う。
【0048】この自動車用空気調和装置1の作用を図1
ないし図5に基づき説明する。イグニッションスイッチ
をオンすると、コンピュータ3は初期設定を行った後
に、室温設定器39によって設定された設定温度を読み
込み、さらに内気温度、外気温度および日射量を内気セ
ンサ40、外気センサ41および日射センサ42で検出
する。そして、コンピュータ3は、読み込んだ各空調負
荷から上記数1、2に基づいて必要吹出温度と必要ダン
パ開度を算出し、図7および図8のデータに基づいて必
要ブロワ風量と温水弁14の開弁時期を決める。
【0049】なお、温水弁14が未だ開弁されておら
ず、前述の必要吹出温度が図7に表した設定値(例えば
0℃)以下、すなわち、最大冷房運転が必要なときに
は、コンピュータ3は電磁クラッチ12をオンして冷凍
サイクルを作動させ、且つサーボモータ29に駆動信号
を出力して、エアミックスダンパ8を図4(A)に示し
たウルトラ・マックス・クール時に設定される位置に移
動させる。
【0050】このため、エアミックスダンパ8の第1〜
第3窓部25〜27が第1通風路15および第2通風路
16、17と連通する。よって、エバポレータ5から吹
き出された冷風は、ヒータコア6および第2通風路1
6、17を通って車室内11に吹き出される。
【0051】したがって、車室内11の内気温度と設定
温度とが大きく異なる冷房初期の最大冷房運転時には、
ウルトラ・マックス・クールを行って、空調ケーシング
7内の通風抵抗を低下させて冷房能力を大きくすること
ができる。この結果、ブロワ4の最大風量Hiの継続時
間を短縮することができるので、車室内11の騒音点で
効果がある。
【0052】そして、ウルトラ・マックス・クールを行
うことによって、車室内11が急速に設定温度に近づい
ていくことによって、必要吹出温度、必要ダンパ開度、
必要ブロワ風量が補正され、温水弁14も開弁されて空
調モードが温調モードとなる。温調モード時には温水弁
14が開弁するため、ヒータコア6内に温水が通水され
る。
【0053】このとき、使用者が室温設定器39を操作
して設定温度を大きく変更したり、使用者がドアを開け
っ放しにして室内温度が急上昇したりする等のように再
度室内温度の上昇の外乱があって必要吹出温度が表1に
表した設定値以下、すなわち、最大冷房運転が必要にな
っても、コンピュータ3によって温水弁14が開弁状態
であると判定する。このため、空調モードがウルトラ・
マックス・クールと設定されず、マックス・クールに設
定されるので、第1通風路15が閉じられるので、エバ
ポレータ5から吹き出した冷風がヒータコア6で加熱さ
れない。
【0054】以上のように、この自動車用空気調和装置
1は、最大冷房運転の終了後に、温水弁14が開弁され
て温調モードで運転されているときに、例えば使用者が
補正温度を大幅に下げたり、使用者がドアを開けっ放し
にして室内温度が急上昇したりする等のように再度室内
温度の上昇の外乱があった場合には、ウルトラ・マック
ス・クール・モードを行わないので、車室内11に吹き
出される吹出温度が上昇することはない。この結果、最
大冷房運転時の冷房フィーリングの低下を防止できる。
【0055】図9および図10は本発明の請求項2にか
かる第2実施例を示したものである。図9は自動車用空
気調和装置の制御装置を示した図である。なお、第1実
施例と同符号は同一物を表す。
【0056】この実施例のコンピュータ3は、第1実施
例と同様な検出手段36および補正手段37の他に、温
水弁14が開弁してから一定時間(例えば20分間〜3
0分間)が経過しているか否かを判定する判定手段49
を備える。
【0057】図10はこの実施例のコンピュータの作動
の一例を示したフローチャートである。このフローチャ
ートもイグニッションスイッチがオン中に行われる。な
お、第1実施例と同一の制御は同番号を付し説明を省略
する。
【0058】ステップS7において、温水弁14がオン
(開弁)している(Yes )時、必要ドア開度SWに基づ
いて、エアミックスダンパ8を移動させ(ステップS2
1)、必要ブロワ風量BLWとなるようにブロワ4を制
御し(ステップS22)、ステップS2の制御を行う。
【0059】ステップS12において、最大冷房が必要
な(Yes )時、温水弁14がオフ(閉弁)してから一定
時間が経過しているか否かを判定する(ステップS2
3)。一定時間が経過していない(No)時、エアミック
スダンパ8を図4(B)に示したマックス・クール(M
C)時に設定される位置に移動させ(ステップS2
4)、最大風量Hiとなるようにブロワ4を制御し(ス
テップS25)、ステップS2の制御を行う。
【0060】ステップS23において、一定時間が経過
している(Yes )時、エアミックスダンパ8を図4
(A)に示したウルトラ・マックス・クール(UMC)
時に設定される位置に移動させ(ステップS26)、ス
テップS25の制御を行う。
【0061】この実施例の作用を簡単に説明する。通
常、温水弁14が閉弁されてから一定時間(例えば20
分間〜30分間)が経過すると、エバポレータ5の下流
側に配置されたヒータコア6内の温水温度はエバポレー
タ5の吹出温度(例えば0℃)まで低下する。
【0062】したがって、温水弁14が閉弁されてから
一定時間が経過しているときに、最大冷房運転の要求が
ある場合に、空調モードをウルトラ・マックス・クール
に設定してエバポレータ5から吹き出された冷風を第1
通風路15を通過させてヒータコア6を通しても冷風が
加熱されることはない。このため、車室内11への吹出
温度が上昇しないので、冷房フィーリングが阻害されな
い。
【0063】(変形例)本実施例では、冷却器として冷
凍サイクルのエバポレータを用いたが、冷却器としてペ
ルチェ素子等の電気式冷却器を用いても良い。本実施例
では、空調ユニットを車室内のセンターコンソール内に
配置したが、空調ユニットをその他の場所に配置しても
良い。
【0064】本実施例では、第1通風路を1つの第1通
風路で構成したが、第1通風路を2つ以上の通路で構成
しても良い。本実施例では、第2通風路を3つの第2通
風路で構成したが、第2通風路を1つ、2つまたは4つ
以上の通路で構成しても良い。
【0065】
【発明の効果】本発明は、例えば使用者が補正温度を大
幅に下げたり、使用者がドアを開けっ放しにして室内温
度が急上昇したりする等の外乱によって、最大冷房運転
が必要なときでも、温水弁が一度でも開弁した後、ある
いは温水弁が閉弁してから一定時間以内のときは空調モ
ードをウルトラ・マックス・クールに設定しないように
しているので、冷却器から吹き出された冷風は全てヒー
タコアを迂回する。この結果、冷却器から吹き出された
冷風がヒータコアで加熱されることはないので、車室内
への吹出温度の上昇はなく、冷房フィーリングの低下を
防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例の自動車用空気調和装置の制御装置
を示した概略図である。
【図2】第1実施例の自動車用空気調和装置の空調ユニ
ットを示した斜視図である。
【図3】第1実施例の自動車用空気調和装置の空調ユニ
ットを示した断面図である。
【図4】第1実施例の各空調モードにおけるエアミック
スダンパの各吹出口と空調ケーシングの各通風路との関
係を示した説明図である。
【図5】第1実施例のエアミックスダンパの駆動機構を
示した斜視図である。
【図6】第1実施例のコンピュータの作動の一例を示し
たフローチャートである。
【図7】必要吹出温度とウルトラ・マックス・クールの
使用可能時期および必要ブロワ風量との関係を表したグ
ラフである。
【図8】必要ダンパ開度と温水弁の開弁時期との関係を
表したグラフである。
【図9】第2実施例の自動車用空気調和装置の制御装置
を示した概略図である。
【図10】第2実施例のコンピュータの作動の一例を示
したフローチャートである。
【符号の説明】
1 自動車用空気調和装置(車両用空気調和装置) 2 空調ユニット 3 コンピュータ(制御手段) 5 エバポレータ(冷却器) 6 ヒータコア 7 空調ケーシング 8 エアミックスダンパ 15 第1通風路 16 第2通風路 17 第2通風路 18 第2通風路 38 判定手段 49 判定手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60H 1/00 101 B60H 1/00 103

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a)空気を冷却する冷却器と、(b)
    空気と温水とを熱交換させて空気を加熱するヒータコア
    と、(c)開弁すると前記ヒータコアに温水を供給する
    温水弁と、(d)前記冷却器の吹出空気を前記ヒータコ
    アを通して車室内に送る第1通風路、および前記冷却器
    の吹出空気を前記ヒータコアから迂回させて前記車室内
    に送る第2通風路を有する空調ケーシングと、(e)前
    記第1通風路および前記第2通風路の開度を調節するエ
    アミックスダンパと、(f)最大冷房運転が必要なとき
    に前記温水弁が一度でも開弁したか否かを判定する判定
    手段を有し、前記温水弁が一度でも開弁している際に、
    前記第1通風路を閉じ、前記第2通風路を開けるように
    前記エアミックスダンパを制御し、逆に、前記温水弁が
    一度も開弁していない際に、前記第1通風路および前記
    第2通風路を開けるように前記エアミックスダンパを制
    御する制御手段とを備えた車両用空気調和装置。
  2. 【請求項2】 (g)空気を冷却する冷却器と、(h)
    空気と温水とを熱交換させて空気を加熱するヒータコア
    と、(i)開弁すると前記ヒータコアに温水を供給する
    温水弁と、(j)前記冷却器の吹出空気を前記ヒータコ
    アを通して車室内に送る第1通風路、および前記冷却器
    の吹出空気を前記ヒータコアから迂回させて前記車室内
    に送る第2通風路を有する空調ケーシングと、(k)前
    記第1通風路および前記第2通風路の開度を調節するエ
    アミックスダンパと、 (l)最大冷房運転が必要なときに前記温水弁が閉弁し
    てから一定時間が経過しているか否かを判定する判定手
    段を有し、前記温水弁が閉弁してから一定時間が経過し
    ている際に、前記第1通風路および前記第2通風路を開
    けるように前記エアミックスダンパを制御し、逆に、前
    記温水弁が閉弁してから一定時間が経過していない際
    に、前記第1通風路を閉じ、前記第2通風路を開けるよ
    うに前記エアミックスダンパを制御する制御手段とを備
    えた車両用空気調和装置。
JP04489391A 1991-03-11 1991-03-11 車両用空気調和装置 Expired - Fee Related JP3263950B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP04489391A JP3263950B2 (ja) 1991-03-11 1991-03-11 車両用空気調和装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP04489391A JP3263950B2 (ja) 1991-03-11 1991-03-11 車両用空気調和装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH04283115A JPH04283115A (ja) 1992-10-08
JP3263950B2 true JP3263950B2 (ja) 2002-03-11

Family

ID=12704166

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP04489391A Expired - Fee Related JP3263950B2 (ja) 1991-03-11 1991-03-11 車両用空気調和装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3263950B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPH04283115A (ja) 1992-10-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPS6117683B2 (ja)
JP3263950B2 (ja) 車両用空気調和装置
JP3334439B2 (ja) 暖房装置
JP3265611B2 (ja) 車両用空調装置
JP4183304B2 (ja) 車両用空調装置
JP2846156B2 (ja) 車両用空気調和装置
JP3726982B2 (ja) 車両用空気調和装置
JP3528231B2 (ja) 空気調和装置
JP3721665B2 (ja) 車両用空調装置
JP3633046B2 (ja) 車両用空調制御装置
JPH0986137A (ja) 車両の空調制御装置
JPS63219412A (ja) 車輌用空調装置
JP3335466B2 (ja) 電気自動車用空調装置
JP3572678B2 (ja) 車両用空調装置
JP3289477B2 (ja) 空気調和装置
JP2000016053A (ja) 車両用空調装置
KR100188034B1 (ko) 자동차 흡입구 자동 제어장치 및 방법
JP3102509B2 (ja) 車両用空調制御装置
JP3446500B2 (ja) 車両用空調装置
JPH0952514A (ja) 自動車用空気調和装置
JPS5934494Y2 (ja) 自動車用空気調和装置の送風機制御装置
JP2573373Y2 (ja) 自動車用空調装置
JPH06320937A (ja) 車両用暖房装置
JPH06328930A (ja) 車両用暖房装置
KR100188033B1 (ko) 자동차 배출구 자동 제어 장치 및 방법

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20071228

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101228

Year of fee payment: 9

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees