JP2530800B2 - 粒状石けんの製法 - Google Patents

粒状石けんの製法

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JP2530800B2 JP4138511A JP13851192A JP2530800B2 JP 2530800 B2 JP2530800 B2 JP 2530800B2 JP 4138511 A JP4138511 A JP 4138511A JP 13851192 A JP13851192 A JP 13851192A JP 2530800 B2 JP2530800 B2 JP 2530800B2
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卓磨 渋谷
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Myoshi Oil and Fat Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、粒状石けんの製造法に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来、石けん類の溶解性を高めるため噴
霧乾燥等により顆粒状にした粒状石けん製造技術が広く
採用されてきた。しかしながらこの顆粒状石けんは易溶
性である一方で嵩高く搬送や保管に場所をとり不便であ
る等の問題があった。最近では特に搬送や保管費用の問
題で粒状石けんの高密度化は避け得ない問題となり、そ
の解決が望まれている。この問題解決の一手段として撹
拌造粒法等の手段が採用されているが得られた石けんの
溶解性が悪くなると言う問題がある。
【0003】別の粒状石けんの製造法としては各種乾燥
法、例えば熱風乾燥法、煮き込み法、ドラム乾燥法、減
圧乾燥法、噴射乾燥法等で得られた固体状石けんを粉砕
する方法等が知られている。しかしながらこれらのいず
れの方法でも粒状石けんを高密度化することは困難であ
り、しかも微粉末の発生による作業環境の悪化、あるい
は使用時粉末飛散による不快感等の問題があった。加え
て従来の多くの乾燥造粒化法では、得られた粒状石けん
の水に対する溶解性が低下すると言う問題があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は高密度でしか
も水に易溶性の石けん粒子を、実質上微粉末の副生なし
に製造するための技術を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は石けん組成物の
含水量15重量%以下になるように、温度55℃以下で
押出し、これを破砕し、造粒することにより粒状化する
ことを特徴とする粒状石けんの製法に関する。本発明に
おいて石けん組成物とは、純石けんまたは純石けんに炭
酸塩、けい酸塩、りん酸塩、再付着防止剤、キレート剤
等の添加剤を添加したものいずれでもよいが純石けんを
用いるのが所定含水量および温度で石けん組成物を棒状
または針状に押出す上で特に好ましい。
【0006】石けん原料として用いられる脂肪酸は天然
油脂を分解して得られる脂肪酸で例えば牛脂、豚脂、ヤ
シ油、パーム油等から得られる炭素数8〜22の飽和、
不飽和脂肪酸、およびヒドロキシ脂肪酸、アビエチン酸
等が例示される。これらの脂肪酸は洗濯用石けんとして
の洗浄力、起泡力、すすぎやすさ等その要求される性能
によって配合される。製造工程管理上または保存安定性
の上で粉・粒体形成に必要な限度に於いて溶解性を高め
る不飽和脂肪酸を配合することは本発明の効果を上げる
がこれは本発明の必須要件ではない。
【0007】上記石けん組成物の含水量を15重量%以
下、好ましくは10重量%以下、温度を55℃以下、好
ましくは45℃以下で押出す。押出形状としては棒状、
針状、塊状、粒状等であるが、好ましくは棒状または針
状である。
【0008】含水量が15重量%を越えると、破砕造粒
が難しくなり、処理温度が55℃より高いと得られる粒
状石けんの水への溶解性が低下する。
【0009】含水量15%以下の石けんを得る方法は特
に限定的ではない。好ましくは水分約30重量%の通常
の石けん(いわゆるニートソープ)を熱交換器により1
00℃以上に加熱し、これを150mmHg以下の減圧
乾燥機内に噴射し、混練押出し、水分が15%以下とな
るようコントロールする。その際同時に押出物の温度が
55℃以下になるようコントロールし、これを連続して
破砕造粒機にかけるのが操作を効率的に行なう上で好ま
しい。
【0010】減圧乾燥混練押出するための装置としては
従来のスクリュー押出型のニーダー先端部に所望の孔径
を有するパンチングメタルのディスクを有するペレタイ
ザーを用いるとよい。この様なペレタイザーとしては例
えば佐藤鉄工株式会社からバキューム・プロッダーの商
品名で販売されているものがある。ニートソープは水分
を石けん分に対し約30重量%程度含んでいるので、こ
れを減圧乾燥機中で水分20重量%以下に乾燥する。混
練押し出しの際、網の目は直径1.0mmから5.0mmの範
囲が好ましく、1.0mm以下では押出量が少なく連続工
程に支障が生じ、生産能力が低下する。5.0mm以上で
は充分な圧力が得られず、いずれの場合も温度条件、水
分の条件の制御が難しい。後の破砕造粒の工程のために
は1.5mm〜2.5mmが最適である。
【0011】原料となる石けん組成物は純石けんでも純
石けんに他の添加物、特に炭酸塩、けい酸塩、りん酸塩
を加えたものでもよいが、これらの添加はしばしば押出
を困難にするため、純石けんまたは純石けんに押出可能
な範囲の量の添加剤を配合して得られた押出乾燥物に、
さらに所要量の添加物を加えながら破砕造粒機にかける
のが好ましい。
【0012】破砕造粒機は回転刃を有し、この回転刃が
高速で回転しながら押出乾燥物を切断し、粒状化するタ
イプのものが好ましい。この方式の造粒機は押出乾燥物
をすりつぶし、微粉化する危険が小さいため、塵状の微
粉が形成されず、かつまた摩擦による局部的な加熱が生
じ難く水への溶解性を損なわない。好適な造粒機として
は、例えば大和化工機株式会社製のクイック・ミル破砕
造粒整粒機や昭和技研株式会社製P−15型パワーミル
等が例示される。
【0013】破砕造粒機の網目は直径1.0mm〜2mmが
用いられるが1.2〜1.5mmが好ましい。1.0mmより
小さい場合には微粉が発生し、能力も出ない。2mmより
大きい場合は粒子が粗く溶解性が悪くなる。破砕造粒機
の回転速度は1000回転以上が好ましい。
【0014】本発明方法を用いると見掛け比重0.5〜
1.0g/cm3の粒径のものを得ることができるため保管
や搬送に場所をとらない。
【0015】以下に本発明の実施例を示すが、これら実
施例は本発明を制限するものでは無い。 実施例1 次に示す脂肪酸組成の水分32.3重量%のニートソー
プを用いた。 (飽和酸) (不飽和酸) カプリン酸 0.8 パルミトレイン酸 2.0 ラウリン酸 6.0 オレイン酸 34.6 ミリスチン酸 4.9 リノール酸 28.4 パルミチン酸 16.1 リノレイン酸 1.0 ステアリン酸 6.2
【0016】混練押出機の網の目直径1.2mmのものを
用いて得られた針状石けんは水分9%(温度43℃)で
あり、電磁フィーダーを用いて重質炭酸ソーダが石けん
に対して30%になるように破砕造粒機に送り込んだ。
破砕造粒機の網の目直径1.5mmを用いて処理された混
合物をリボンミキサーにて混合撹拌し賦香された製品の
見掛け比重、平均粒径、溶解性を測定し、他の実施例及
び比較例と共に表1に示した。また実施例1で得られた
粒状石けんはX線回折により比較的β型結晶の石けんの
含量が高く、これが石けんの易溶化に寄与していると考
えられる
【0017】石けんの溶解性は市販の全自動洗濯機(S
HARP BIO WASH 4.5 ES−V458
型)を用い標準使用量の石けんについて25℃に於い
て、50メッシュのステンレスネットにかからなくなる
までの時間を測定した。表1の通り溶解性に秀れ、見掛
け比重0.61g/cm3のものが得られた。
【0018】実施例2 実施例1と同じ脂肪酸組成のニートソープにEDTA−
4Naを純石けん分に対して2%添加し、混練押出機の
網の目の直径を1.0mmのものを用いて水分8%(温度
40℃)に制御し、無水けい酸ソーダが石けんに対して
25%になる様に破砕造粒機に送り込んだ。破砕造粒機
の網の目を直径1.2mmとして処理した混合物をリボン
ミキサーで賦香、混合撹拌した。得られた粒状石けんの
見掛け比重、平均粒径、溶解性を測定した(第1表)。
混練押出機の網目の直径が狭くなっても通りがよく見掛
け比重も0.59g/cm3のものが得られ、微粉末も少な
かった。
【0019】実施例3 実施例1と同じ脂肪酸組成のニートソープにカルボキシ
メチルセルローズを1%添加し、混練押出機(網の目直
径5mm)にかけて、水分8.5%(温度40℃)棒状石け
んを得た。20%の重質炭酸ソーダをこの棒状石けんと
共に破砕造粒機に送り込み、破砕造粒機(網の目直径2.
0mm)を用いて処理した。得られた混合物をリボンミキ
サーで5%のアルミノけい酸ソーダと混合撹拌し製造し
たものの見掛け比重は0.58g/cm3であった。
【0020】比較例 実施例1の脂肪酸組成のニートソープを煮き込み法で仕
上げ重質炭酸ソーダ30%を加え、ハイスピードミキサ
ーによって撹拌造粒した。得られた粒状石けんはX線回
折によりβ型結晶の石けん含量が少ないことがわかっ
た。
【0021】比較例2 実施例1の脂肪酸組成のニートソープを噴霧乾燥し、重
質炭酸ソーダを30重量%加え粉砕した。
【0022】
【表1】
【0023】
【発明の効果】本発明で得られた粒状石けんは微粉含量
が少なく塵が立ちにくく、水に易溶性で見掛け比重が高
いため保管や搬送に場所をとらない。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭53−133686(JP,A) 特開 昭61−76597(JP,A) 特開 平1−172500(JP,A)

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 含水量15重量%以下の石けん組成物を
    温度55℃以下で、棒状または針状に押出し、これを破
    砕して粒状化する粒状石けんの製法。
  2. 【請求項2】 含水量が8〜15重量%の石けん組成物
    を使用する請求項1記載の粒状石けんの製法。
  3. 【請求項3】 温度が40〜55℃である請求項1また
    は2記載の粒状石けんの製法。
  4. 【請求項4】 石けん組成物がニートソープから水分の
    一部を留去したものである請求項1記載の粒状石けんの
    製法。
  5. 【請求項5】 破砕および造粒を回転刃のついた回転破
    砕造粒機により行なう請求項1記載の粒状石けんの製
    法。
JP4138511A 1992-05-29 1992-05-29 粒状石けんの製法 Expired - Lifetime JP2530800B2 (ja)

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GB1554482A (en) * 1977-03-14 1979-10-24 Unilever Ltd Enzyme marumes
JPH0694559B2 (ja) * 1984-09-21 1994-11-24 ライオン株式会社 高嵩密度合成粒状洗剤の製造方法
JPH0816235B2 (ja) * 1986-12-15 1996-02-21 ライオン株式会社 高嵩密度洗剤組成物の製造方法
JP2686508B2 (ja) * 1987-12-28 1997-12-08 ミヨシ油脂 株式会社 高密度粒状石けんの製造方法

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