JPH0694559B2 - 高嵩密度合成粒状洗剤の製造方法 - Google Patents

高嵩密度合成粒状洗剤の製造方法

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JPH0694559B2
JPH0694559B2 JP59196871A JP19687184A JPH0694559B2 JP H0694559 B2 JPH0694559 B2 JP H0694559B2 JP 59196871 A JP59196871 A JP 59196871A JP 19687184 A JP19687184 A JP 19687184A JP H0694559 B2 JPH0694559 B2 JP H0694559B2
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Description

【発明の詳細な説明】 技術分野 本発明は、洗剤固形物を解砕造粒し、高嵩密度合成粒状
洗剤組成物を製造する方法に関する。
従来の技術 現在、粒状洗剤は主として噴霧乾燥法により製造されて
いる。噴霧乾燥法は、界面活性剤、ビルダーなどの洗剤
成分と添加水とを混合して水分35〜50wt%のスラリー状
としたのち、このスラリーを加熱して噴霧乾燥塔の加熱
空間に噴霧し、水分5〜10wt%、嵩密度0.3g/cc程度の
ビーズ状中空粒子とするものである。この方法によれば
中空で溶解性にすぐれた粒状洗剤が得られる反面、乾燥
によって30〜40%の水分を除去する必要があるため、多
大の熱エネルギーを消費するという問題点があり、ま
た、製造設備が大掛かりとなり、大きな設備投資も必要
であった。さらに、界面活性剤の含有量が高い洗剤の製
造あるいは熱で揮発したり分解する非イオン界面活性剤
などのような熱脆弱性物質の使用にも制約があり、ま
た、微粉体による紛塵も発生しやすく、完全にダストフ
リーの製品が得がたいなどの欠点を有していた。
乾燥工程をもたない粒状洗剤の製造方法として、特公昭
40−9415号公報には、水を吸収して含水結晶を生成する
無機ビルダーと液状ないしペースト状の界面活性剤とを
水分の存在下に混合捏和して放置し、水分を無機ビルダ
ーの結晶水として固定して固化したのち、解砕する方法
が報告されている。しかしながら、この方法では粉砕時
に材料硬度が大きすぎるために微粉が生じやすく発塵や
収量低下の問題があり、また、固化にも10時間以上の長
時間を要し、工業的な生産には不向きである。
また、特公昭46−7586号公報にはメタホウ酸アルカリ塩
の溶融物をバインダーとして凝集造粒する方法が提案さ
れているが、この方法は大量処理に適さず、60〜90℃で
4時間の処理が必要なため生産効率も悪い。
さらに、特開昭49−74703号公報には、マルメライザー
により造粒する方法が報告されているが、この方法は粉
体の湿式造粒であり、得られる各粒子の成分均一性に欠
ける。
発明の目的 本発明は、解砕造粒により、発塵を防止して高収率で、
流動性の良好な高嵩密度合成粒状洗剤を得ることを目的
とする。
発明の構成 本発明の高嵩密度合成粒状洗剤の製造方法は、洗剤成分
の混合固形物を解砕して造粒するに当たり、解砕処理前
の混合固形物中の水分量を5〜15重量%に調整するとと
もに、粒径10μm以下の水不溶性ないし難溶性微粉末の
存在下に0.5〜10秒の処理時間で解砕処理し、嵩密度0.6
g/cc以上の粒状洗剤を得ることを特徴とする。
以下、本発明についてさらに詳細に説明する。本発明で
は解砕原料として合成洗剤成分の混合固形物が用いられ
る。この混合固形物は洗剤原料を予めニーダなどで緊密
化混合し、ペレット状、塊状などにすることにより得ら
れる。このとき、得られる混合固形物中の水分量を5〜
15wt%に調整することが必要であり、好ましくは8〜12
wt%である。得られる固形物は餅状あるいはそれ以上に
硬い性状を有している。混合固形物中の水分量が5wt%
未満では界面活性剤、ビルダーなどの洗剤成分に結晶水
化させない状態(全水分量=遊離水量<5%に保存して
も得られる粒状分布が広くなり、特に微粒子が多くなる
ために発塵問題を起こすとともに収率を低下させる。一
方、水分含量が15wt%を越える場合は、余分な遊離水を
結晶水化して解砕に適した状態にさせるため、従来技術
にあるように長時間の熟成を要すなど工業化プロセスと
して適当でなく、また結晶水化が不充分の場合は、解砕
が困難となり、団塊化し、ついには解砕機がオーバーロ
ードとなり、解砕不能となってしまう。
以上のように、解砕前の混合固形物中の水分は5〜15%
に調製し、かつ、その水分中の遊離水として5〜12%に
調製されるべきである。
本発明で合成洗剤成分としては、従来の成分が用いら
れ、たとえば、アルキル硫酸塩、アルキルアリールスル
ホン酸塩などの陰イオン界面活性剤、両性界面活性剤、
非イオン界面活性剤、炭酸金属塩、珪酸金属塩、縮合ポ
リリン酸塩、ホウ酸金属塩、過炭酸金属塩、過ホウ酸金
属塩などのアルカリビルダー、A型ゼオライト、キレー
ト剤、カルボキシメチルセルロース、蛍光剤などが用い
られる。特に本発明によれば加熱乾燥工程がないことか
ら、揮発性や熱分解性の非イオン界面活性剤などを配合
することができる。また、本発明の方法によれば近年、
使用を抑制している縮合ポリリン酸塩などのリン酸塩ビ
ルダーを使用することなくても、粉体特性の良好な粒状
洗剤を得ることができる。
ついで、洗剤成分の固形混合物が解砕機により解砕され
造粒され、嵩密度0.6g/cc以上の粒状洗剤が得られる。
粒状洗剤の平均粒径は0.5〜2mm程度が適当である。解砕
処理時間は0.5〜10秒に制御することが必要である。0.5
秒よりも短い時間で解砕を行うと過粉砕がおこり微粉を
多量に発生する。また、10秒を越えると、摩擦熱の除去
が困難となり、実質的に解砕できず団塊化してしまい、
過負荷運転となってしまう。滞留時間の制御は、解砕室
内へのフィード量、解砕室内滞留量、解砕原料の材料物
性などを操作して行うことができる。
また、解砕に際しては、解砕室内に冷風を送り摩砕熱に
よる砕料(解砕原料)の温度上昇を防ぐことが適当であ
る。砕料1kg当り20℃以下の冷風を0.01〜5m3供給するの
が適当であり、0.01m3以下では温度上昇を防止するのが
困難になり、5m3よりも多いとランニングコストの上で
得策でない。
さらに、解砕に際しては、粒径10μm以下の水不溶性な
いし水難溶性微粉末を解砕室内に添加し、解砕による更
新表面をコーティングし過度の付着性が生じるのを防止
することが必要である。水不溶性ないし難溶性微粉末の
具体例としてはA型ゼオライト、酸化チタン、無水珪酸
などが挙げられる。水不溶性ないし難溶性微粉末の添加
量は砕料に対して0.5〜5wt%が適当であるが、砕料の更
新表面割合と相関させることが好ましい。言い換えれ
ば、解砕物の粒径を小さくしたい場合は微粉末を多く添
加し、粒径を大きくする場合は少ない添加量でよい。
解砕には、適宜の解砕機を使用しうるが解砕機自体にス
クリーン分級、風力分級などの分級機能が具えられた解
砕機によるのが好ましく、特に、解砕室内に回転解砕刃
を有し、解砕造粒物がスクリーン開放部から排出される
ようになっているものが好ましい。造粒物の粒径は、ス
クリーンの大きさを調整することにより制御できる。ま
た、必要であればさらに粒径コントロールのため外部分
級を付加することも可能である。
第1図はこのような解砕機の構成例を示す図である。解
砕室11には砕料供給口13および冷風導入口15が設けられ
ている。解砕室11は円筒状でその筒壁面に360゜開放の
スクリーン(開口部)17が設けられており、また、円筒
壁のほぼ内壁に沿って回転する回転解砕刃19を有する。
解砕室11内には、砕料供給口13から砕料および水不
(難)溶性物質が供給されるとともに、冷風導入口15か
ら冷風が導かれて冷却されつつ回転解砕刃19の回転によ
り解砕処理が施される。スクリーン17の目開きよりも小
径になった砕料は冷却風とともに解砕室11外に排出さ
れ、粒状洗剤回収口21から回収される。得られる粒状洗
剤の粒径はスクリーン17の目開きを調整することにより
制御できる。解砕室内には20℃以下の冷風を砕料1kg当
たり0.01〜1m導入して冷却するのが適当である。ま
た、解砕室内での砕料の平均滞留時間が0.5〜10秒に制
御されることにより、過粉砕が防止されることから微粉
量が著しく少なくシャープな粒度分布の粒状洗剤を得る
ことができる。このような解砕機の具体例としては、ス
ピードミルND−30型(岡田精工株式会社製)が挙げられ
る。
得られた洗剤粒子は香料などの微量成分を添加してその
まま製品化してもよいし、水不溶性ないし水難溶性物質
でコーティングして表面改質を施すこともできる。
水不溶性微粉末としては4μm以下のものが適当であ
る。コーティング装置としては転動式、流動層式、混合
式などのいずれもが用いられ、造粒品の表面に水不溶性
微粉末が付着される。コーティングに際しての水不溶性
微粉末の添加量は、造粒品に対して0.5〜5wt%が好適で
ある。水不溶性微粉末の代表例としては、ステアリン酸
カルシウム、ステアリン酸マグネシウム、A型ゼオライ
トなどのアルミノ珪酸塩、炭酸カルシウム、炭酸マグネ
シウム、珪酸マグネシウム、二酸化珪素(ホワイトカー
ボン)、二酸化チタンなどが挙げられる。このようにコ
ーティングすることにより、洗剤粒子間の付着が抑制さ
れ保存によるブロッキングが防止される。また、微粉コ
ーティングにより表面物性が改質され、流動性が良好に
なるとともに、余剰の水分が粒子内にとどまり、溶解性
が改善されて冷水への溶解性も実使用上十分なものであ
る。
また、得られた洗剤粒子をマルメライザー〔不二パウダ
ル(株)〕などの整粒機を用いて整粒し、粒子形状を略
球状に均一化させたり、若干の温風乾燥により水分調整
をすることもできる。
発明の効果 本発明によれば、乾燥プロセスを用いる必要がない解砕
プロセスにより、微粉粒子の発生を抑えて効率よく合成
粒状洗剤を得ることができる。微粉粒子の発生が少ない
ので発塵の問題も生じることがなく、高収率で粒状洗剤
を得ることができる。また、得られる粒状洗剤は安息角
が小さく流動性が良好である。本発明の方法は、従来の
無乾燥法の欠点である造粒に際しての複雑な装置や煩雑
な操作条件を必要とせず、工業的に有利な方法である。
実施例 α−オレフィンスルホン酸ナトリウム 25重量部 (C数:14〜18) アルキルベンゼンスルホン酸 15重量部 (アルキル基のC数:12) 水酸化ナトリウム 5重量部 A型ゼオライト 15重量部 炭酸ナトリウム 30重量部 カルボキシメチルセルロース、蛍光剤 3重量部 をニーダにより緊密捏和して第1表に示した水分量の混
合ペレット(平均粒径10mm)をそれぞれ得た。
このペレットと第1表に示した解砕助剤とを解砕機(岡
田精工製、スピードミルND−10)に定量フィードすると
ともに、12℃の冷風を導入しつつ解砕処理を行った。解
砕は径15cmの解砕刃をクロス4段で3000rpmで回転して
行い、スクリーンは1.5mm径のヘリンボンタイプを使用
した。
解砕条件および得られた粒状洗剤の性状を第1表に示し
た。また、併せて噴霧乾燥法によって製造されている市
販合成粒状洗剤の性状を示した。ここで、発塵量の測定
は次のようにして行った。
発塵量の測定 底部に100メッシュスクリーンを付けたガラス管(直径5
0mm、高さ500mm)の底部からブロワーにより送気し、こ
れをガラス管上部からグラスファイバーを充填したダス
トコレクター(直径30mm)に導くようにした測定装置を
用いた。ガラス管内に得られた粒状洗剤30gを投入し、
ブロワーにより60%RH以下の乾燥圧縮空気をガラス管内
に風量30/minで1分間送気した。
ついで、ダストコレクターを取りはずして秤量し、予め
計量した試験前の重量からダストコレクターの重量増加
を求め、以下の式から発塵量を導いた。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の実施に用いられる解砕機の構成例を示
す図である。 11……解砕室、13……砕料供給口 14……ロータリーバルブ、15……冷風導入口 17……スクリーン 19……回転解砕刃
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭51−18705(JP,A) 特公 昭40−9415(JP,B1)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】洗剤成分の混合固形物を解砕して造粒する
    に当たり、解砕処理前の混合固形物中の水分量を5〜15
    重量%に調整するとともに、粒径10μm以下の水不溶性
    ないし難溶性微粉末の存在下に0.5〜10秒の処理時間で
    解砕処理することを特徴とする嵩密度0.6g/cc以上の高
    嵩密度合成粒状洗剤の製造方法。
JP59196871A 1984-09-21 1984-09-21 高嵩密度合成粒状洗剤の製造方法 Expired - Lifetime JPH0694559B2 (ja)

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JP2530800B2 (ja) * 1992-05-29 1996-09-04 澁谷油脂株式会社 粒状石けんの製法

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