JPH09241698A - 高嵩密度粒状洗剤組成物の製造方法 - Google Patents
高嵩密度粒状洗剤組成物の製造方法Info
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- JPH09241698A JPH09241698A JP8458196A JP8458196A JPH09241698A JP H09241698 A JPH09241698 A JP H09241698A JP 8458196 A JP8458196 A JP 8458196A JP 8458196 A JP8458196 A JP 8458196A JP H09241698 A JPH09241698 A JP H09241698A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 アニオン界面活性剤の液体酸性前駆体を固体
アルカリ無機材料で乾式中和することを含む高嵩密度洗
剤組成物の製造方法において、製造環境、大気中からの
水分の混入を防ぎ、原料から持ち込まれる水分量のバラ
ツキの影響を受けず、また、設定水分量より多くなった
場合でも、粒状洗剤の水分を自由にコントロールでき
る、特別の乾燥装置を必要としない製造方法を提供す
る。 【解決手段】 中和反応工程において、反応物の表面に
湿度0.015[kg−H2O/kg−乾燥空気]以下の
空気を導入する。
アルカリ無機材料で乾式中和することを含む高嵩密度洗
剤組成物の製造方法において、製造環境、大気中からの
水分の混入を防ぎ、原料から持ち込まれる水分量のバラ
ツキの影響を受けず、また、設定水分量より多くなった
場合でも、粒状洗剤の水分を自由にコントロールでき
る、特別の乾燥装置を必要としない製造方法を提供す
る。 【解決手段】 中和反応工程において、反応物の表面に
湿度0.015[kg−H2O/kg−乾燥空気]以下の
空気を導入する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高嵩密度でしかも
保存安定性(凝集・固化等のない)の良好な粒状洗剤組
成物の製造方法に関し、更に詳しくは、アニオン界面活
性剤の乾式中和により、原料水分や環境からの水分の悪
影響を受けずに粉体物性の良好な高嵩密度粒状洗剤組成
物を製造する方法に関する。
保存安定性(凝集・固化等のない)の良好な粒状洗剤組
成物の製造方法に関し、更に詳しくは、アニオン界面活
性剤の乾式中和により、原料水分や環境からの水分の悪
影響を受けずに粉体物性の良好な高嵩密度粒状洗剤組成
物を製造する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】粒状洗剤は従来噴霧乾燥によって製造さ
れているが、この方法は界面活性剤スラリー及びビルダ
ー等を混合してスラリーを形成させ、次いでこれを加熱
・噴霧乾燥するものであるため、比較的大きなエネルギ
ーと噴霧乾燥塔に代表される大型設備が必要であるとい
う難点がある。そこで、噴霧乾燥法を使用しない洗剤の
製造方法として、アニオン界面活性剤の液体酸性前駆体
を固体アルカリ性無機物質にて中和する「乾式中和法」
が種々検討され、その代表的な方法として特公平6−7
8558号公報(ユニリーバ)、特開平3−72600
号公報(プロクターアンドギャンブル)に記載の方法が
ある。
れているが、この方法は界面活性剤スラリー及びビルダ
ー等を混合してスラリーを形成させ、次いでこれを加熱
・噴霧乾燥するものであるため、比較的大きなエネルギ
ーと噴霧乾燥塔に代表される大型設備が必要であるとい
う難点がある。そこで、噴霧乾燥法を使用しない洗剤の
製造方法として、アニオン界面活性剤の液体酸性前駆体
を固体アルカリ性無機物質にて中和する「乾式中和法」
が種々検討され、その代表的な方法として特公平6−7
8558号公報(ユニリーバ)、特開平3−72600
号公報(プロクターアンドギャンブル)に記載の方法が
ある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】たゞ、噴霧乾燥プロセ
スでは、各種原料を事前に均一混合し乾燥させるため、
微量成分である製品水分のコントロールにおいて、技術
的課題はそう多くはなかった。ところが、上記の「乾式
中和法」では、製品洗剤組成物中の水分含有量のコント
ロールにおいて、原料から持ち込まれる余分な水分の除
去だけではなく、製造環境及び大気中からの水分の混入
をも防止しなければならないという問題がある。詳しく
説明すると、界面活性剤を含有する粉体は、一般的に吸
湿性が大で、製造環境中の水分を吸って、洗剤中の水分
含量が増加し、粉体物性を悪化させる(流動性低下、凝
集、固化等)。特に、湿度の高い、梅雨、雨天の時に、
その傾向が著しい。即ち、アニオン界面活性剤の液体酸
性前駆体を固体アルカリ性物質で中和することにより高
嵩密度粒状洗剤を製造する方法においては、乾燥工程を
要しないように、通常、必要最小限の水分量で製造を行
っているが、原料からの持ち込み水分だけでなく環境か
らの水分によっても粒状洗剤の粉体物性に悪影響を及ぼ
すという問題がある。
スでは、各種原料を事前に均一混合し乾燥させるため、
微量成分である製品水分のコントロールにおいて、技術
的課題はそう多くはなかった。ところが、上記の「乾式
中和法」では、製品洗剤組成物中の水分含有量のコント
ロールにおいて、原料から持ち込まれる余分な水分の除
去だけではなく、製造環境及び大気中からの水分の混入
をも防止しなければならないという問題がある。詳しく
説明すると、界面活性剤を含有する粉体は、一般的に吸
湿性が大で、製造環境中の水分を吸って、洗剤中の水分
含量が増加し、粉体物性を悪化させる(流動性低下、凝
集、固化等)。特に、湿度の高い、梅雨、雨天の時に、
その傾向が著しい。即ち、アニオン界面活性剤の液体酸
性前駆体を固体アルカリ性物質で中和することにより高
嵩密度粒状洗剤を製造する方法においては、乾燥工程を
要しないように、通常、必要最小限の水分量で製造を行
っているが、原料からの持ち込み水分だけでなく環境か
らの水分によっても粒状洗剤の粉体物性に悪影響を及ぼ
すという問題がある。
【0004】従って、本発明は、アニオン界面活性剤の
液体酸性前駆体の乾式中和法による高嵩密度粒状洗剤組
成物の製造方法において、原料から持ち込まれる水分量
のバラツキの影響を受けず、また、設定水分量より多く
なった場合でも、粒状洗剤の水分を自由にコントロール
できる、特別の乾燥装置を必要としない製造方法を提供
することを目的とする。
液体酸性前駆体の乾式中和法による高嵩密度粒状洗剤組
成物の製造方法において、原料から持ち込まれる水分量
のバラツキの影響を受けず、また、設定水分量より多く
なった場合でも、粒状洗剤の水分を自由にコントロール
できる、特別の乾燥装置を必要としない製造方法を提供
することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を解決するため鋭意検討した結果、アニオン界面活性剤
の液体酸性前駆体の乾式中和法による高嵩密度粒状洗剤
組成物の製造方法において、中和反応工程において、湿
度0.015[kg−H2O/kg−乾燥空気]以下の
空気を導入することにより、高嵩密度粒状洗剤の水分含
量をコントロールできることを見い出し、本発明を完成
するに至った。
を解決するため鋭意検討した結果、アニオン界面活性剤
の液体酸性前駆体の乾式中和法による高嵩密度粒状洗剤
組成物の製造方法において、中和反応工程において、湿
度0.015[kg−H2O/kg−乾燥空気]以下の
空気を導入することにより、高嵩密度粒状洗剤の水分含
量をコントロールできることを見い出し、本発明を完成
するに至った。
【0006】即ち、本発明によれば、アニオン界面活性
剤の液体酸性前駆体を固体アルカリ性無機物質にて中和
してその金属塩を作るに際し、中和反応工程において、
湿度0.015[kg−H2O/kg−乾燥空気]以下
の空気を導入することを特徴とする高嵩密度粒状洗剤組
成物の製造方法が提供される。
剤の液体酸性前駆体を固体アルカリ性無機物質にて中和
してその金属塩を作るに際し、中和反応工程において、
湿度0.015[kg−H2O/kg−乾燥空気]以下
の空気を導入することを特徴とする高嵩密度粒状洗剤組
成物の製造方法が提供される。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明について、具体的に
詳しく説明する。本発明のアニオン界面活性剤の液体酸
性前駆体と固体アルカリ性無機物質との中和反応を含む
高嵩密度粒状洗剤組成物の製造方法は、中和反応工程に
おいて、湿度0.015[kg−H2O/kg−乾燥空
気]以下の空気を導入することを特徴とする。本方法に
よると、特別な乾燥装置を使わずに、高嵩密度粒状洗剤
の水分含量を自由にコントロールでき、その結果、凝
集、固化等の問題がない良好な粉体物性を有する高嵩密
度粒状洗剤組成物が得られる。なお、こゝで言う高嵩密
度粒状洗剤組成物とは、嵩密度が0.6g/cm3以
上、一般に0.7〜1.2g/cm3の範囲にあるもの
が好ましく、また水分が10%以下、好ましくは8%以
下のものが好ましい。
詳しく説明する。本発明のアニオン界面活性剤の液体酸
性前駆体と固体アルカリ性無機物質との中和反応を含む
高嵩密度粒状洗剤組成物の製造方法は、中和反応工程に
おいて、湿度0.015[kg−H2O/kg−乾燥空
気]以下の空気を導入することを特徴とする。本方法に
よると、特別な乾燥装置を使わずに、高嵩密度粒状洗剤
の水分含量を自由にコントロールでき、その結果、凝
集、固化等の問題がない良好な粉体物性を有する高嵩密
度粒状洗剤組成物が得られる。なお、こゝで言う高嵩密
度粒状洗剤組成物とは、嵩密度が0.6g/cm3以
上、一般に0.7〜1.2g/cm3の範囲にあるもの
が好ましく、また水分が10%以下、好ましくは8%以
下のものが好ましい。
【0008】本発明では中和反応工程において、湿度
0.015[kg−H2O/kg−乾燥空気]以下の空
気を導入する。実施の形態としては、上記空気として2
0℃以下の空気を用いることが好ましい。また、空気の
流量は、0.001〜0.1m3/min.(kg反応
物)で、特に乾燥を必要とせず、環境中の水分の混入を
防止する場合には、0.001〜0.01m3/mi
n.(kg反応物)で、乾燥を必要とする場合には、
0.01〜0.1m3/min.(kg反応物)の範囲
である。0.1m3/min.(kg反応物)を越える
と、微粉の飛散等の問題が起こる場合がある。空気の導
入は、中和反応を行う際に、反応物の表面に上記空気を
流すだけでよい。反応物の内部に空気を吹き込む必要は
ない。また、反応物は、中和反応により発熱するため加
熱する必要もない。
0.015[kg−H2O/kg−乾燥空気]以下の空
気を導入する。実施の形態としては、上記空気として2
0℃以下の空気を用いることが好ましい。また、空気の
流量は、0.001〜0.1m3/min.(kg反応
物)で、特に乾燥を必要とせず、環境中の水分の混入を
防止する場合には、0.001〜0.01m3/mi
n.(kg反応物)で、乾燥を必要とする場合には、
0.01〜0.1m3/min.(kg反応物)の範囲
である。0.1m3/min.(kg反応物)を越える
と、微粉の飛散等の問題が起こる場合がある。空気の導
入は、中和反応を行う際に、反応物の表面に上記空気を
流すだけでよい。反応物の内部に空気を吹き込む必要は
ない。また、反応物は、中和反応により発熱するため加
熱する必要もない。
【0009】中和反応を行う装置としては、任意のタイ
プを使用できるが、好ましくは、水平2軸型混練機(例
えばシグマ型ニーダー)が使用される。中和反応の際に
は、中和反応熱により発熱するため、反応物を冷却し
(上記装置ではジャケットに冷却水を流す)、反応物を
70℃以下に保つことが好ましい。70℃を越えると、
洗剤成分が熱劣化することがある。ニーダーの場合に、
上記空気は、密閉ニーダーの上部の端から導入し、上部
の他端から排出する。
プを使用できるが、好ましくは、水平2軸型混練機(例
えばシグマ型ニーダー)が使用される。中和反応の際に
は、中和反応熱により発熱するため、反応物を冷却し
(上記装置ではジャケットに冷却水を流す)、反応物を
70℃以下に保つことが好ましい。70℃を越えると、
洗剤成分が熱劣化することがある。ニーダーの場合に、
上記空気は、密閉ニーダーの上部の端から導入し、上部
の他端から排出する。
【0010】アニオン性界面活性剤の液体酸性前駆体
は、直鎖状アルキルベンゼンスルホネート及びアルキル
硫酸エステル等の公知の材料単独、又はそれらの組み合
わせから任意に選択できる。また、本発明の方法には、
任意の固体アルカリ性無機材料を使用できるが、好まし
くは炭酸ナトリウム及び/又は炭酸カリウムを使用でき
る。
は、直鎖状アルキルベンゼンスルホネート及びアルキル
硫酸エステル等の公知の材料単独、又はそれらの組み合
わせから任意に選択できる。また、本発明の方法には、
任意の固体アルカリ性無機材料を使用できるが、好まし
くは炭酸ナトリウム及び/又は炭酸カリウムを使用でき
る。
【0011】本中和反応において、中和反応を促進する
ため固体アルカリ性無機材料に微量水を添加することが
有効である。添加量はアルカリ性無機材料に対し、1〜
10%であり好ましくは2〜5%である。
ため固体アルカリ性無機材料に微量水を添加することが
有効である。添加量はアルカリ性無機材料に対し、1〜
10%であり好ましくは2〜5%である。
【0012】本発明の実施に当たっては、固体アルカリ
性無機物質とアニオン界面活性剤液体酸性前駆体とを混
合し、中和反応を行う。この際、湿度0.015[kg
−H2O/kg−乾燥空気]以下の空気を導入し、反応
物の表面に流す。反応物の温度は、装置を冷却すること
により70℃以下に保つことが好ましい。反応時間は、
20〜60分の範囲である。中和反応終了後、微細粒径
を有する粉体(ゼオライト等)を添加し、中和反応生成
物を粒状化させる。洗剤の他の成分は、この工程の任意
のところで配合できる。次に、粒度を調整するため、上
記生成物を粉砕機で処理して、所定の粒度とする。ま
た、上記の微細粒径を有する粉体を添加し、中和反応生
成物を粒状化したものに、他の洗剤成分又は/及びその
造粒物(例えば噴霧乾燥生成物)を混合、又はこれらと
造粒処理して、高嵩密度粒状洗剤組成物を製造すること
もできる。
性無機物質とアニオン界面活性剤液体酸性前駆体とを混
合し、中和反応を行う。この際、湿度0.015[kg
−H2O/kg−乾燥空気]以下の空気を導入し、反応
物の表面に流す。反応物の温度は、装置を冷却すること
により70℃以下に保つことが好ましい。反応時間は、
20〜60分の範囲である。中和反応終了後、微細粒径
を有する粉体(ゼオライト等)を添加し、中和反応生成
物を粒状化させる。洗剤の他の成分は、この工程の任意
のところで配合できる。次に、粒度を調整するため、上
記生成物を粉砕機で処理して、所定の粒度とする。ま
た、上記の微細粒径を有する粉体を添加し、中和反応生
成物を粒状化したものに、他の洗剤成分又は/及びその
造粒物(例えば噴霧乾燥生成物)を混合、又はこれらと
造粒処理して、高嵩密度粒状洗剤組成物を製造すること
もできる。
【0013】
【実施例】以下、実施例により本発明を更に詳細に説明
するが、本発明の技術的範囲がこれらにより限定される
ものではない。
するが、本発明の技術的範囲がこれらにより限定される
ものではない。
【0014】実施例1〜3、比較例1〜3 2klシグマ型ニーダーKM−1500〔SHIENG
SHUNG MACHINE TOOL CO.,L
TD.(台湾)製〕に炭酸ナトリウム(粉末)175k
gを入れ、撹拌しながら水5.9kgを添加した。次い
で、直鎖アルキルベンゼンスルホン酸(純度93.5
%、水分1%)248kgを約30分かけて徐々に添加
して、中和反応を行った。このとき、ニーダーには、前
記添加物の上面に所定の空気を所定の流量で導入した。
前記空気は、ニーダーの上部の蓋の端に設けた導入口よ
り流入し、蓋の他端に設けた排出口より排出した。(ニ
ーダーの模式図を図1に示す)。また、ニーダーのジャ
ケットには、冷却水を流して、内容物の温度が65℃以
下になるように冷却を行った。
SHUNG MACHINE TOOL CO.,L
TD.(台湾)製〕に炭酸ナトリウム(粉末)175k
gを入れ、撹拌しながら水5.9kgを添加した。次い
で、直鎖アルキルベンゼンスルホン酸(純度93.5
%、水分1%)248kgを約30分かけて徐々に添加
して、中和反応を行った。このとき、ニーダーには、前
記添加物の上面に所定の空気を所定の流量で導入した。
前記空気は、ニーダーの上部の蓋の端に設けた導入口よ
り流入し、蓋の他端に設けた排出口より排出した。(ニ
ーダーの模式図を図1に示す)。また、ニーダーのジャ
ケットには、冷却水を流して、内容物の温度が65℃以
下になるように冷却を行った。
【0015】中和反応後、蛍光増白剤(チノパールCB
S−X)0.55kg、ポリオキシエチレン(EO7モ
ル)アルキル(炭素数12〜15)エーテル4.7k
g、水0.53kgを加えて混合した。さらに、ゼオラ
イト(無水)粉末284kgを加えて混合し、直鎖アル
キルベンゼンスルホン酸ナトリウム含有物を得た。次い
で、これを破砕機で破砕して粒径300〜1000μm
の粒子に調製し、この粒子に対して5%の重質炭酸ナト
リウムと酵素、香料を混合して、高嵩密度粒状洗剤組成
物を製造した。
S−X)0.55kg、ポリオキシエチレン(EO7モ
ル)アルキル(炭素数12〜15)エーテル4.7k
g、水0.53kgを加えて混合した。さらに、ゼオラ
イト(無水)粉末284kgを加えて混合し、直鎖アル
キルベンゼンスルホン酸ナトリウム含有物を得た。次い
で、これを破砕機で破砕して粒径300〜1000μm
の粒子に調製し、この粒子に対して5%の重質炭酸ナト
リウムと酵素、香料を混合して、高嵩密度粒状洗剤組成
物を製造した。
【0016】なお、中和反応時に導入した空気について
は、次の表1に示されるように、湿度、流量を変えて実
施した。また、各種原料の投入は、ニーダーの蓋を全開
して行った。ニーダー周辺の空気の温度は40℃、湿度
は80%であった。各製造条件において得られた高嵩密
度粒状洗剤組成物の常温、1カ月保存後の保存安定性
(凝集、固化性)を合わせて表1に示す。
は、次の表1に示されるように、湿度、流量を変えて実
施した。また、各種原料の投入は、ニーダーの蓋を全開
して行った。ニーダー周辺の空気の温度は40℃、湿度
は80%であった。各製造条件において得られた高嵩密
度粒状洗剤組成物の常温、1カ月保存後の保存安定性
(凝集、固化性)を合わせて表1に示す。
【0017】
【表1】 注)RH:相対湿度
【0018】洗剤中の理論水分含量は、原料からの持ち
込み水分と中和反応で生成する水分を合計したもので、
6.4%である。空気を導入しない方法(比較例1)で
製造した場合、洗剤の水分が12%と理論水分含量より
増大するが、これは、主に、洗剤原料が大気中(40
℃、湿度80%)の水分を吸収したためと思われる。
込み水分と中和反応で生成する水分を合計したもので、
6.4%である。空気を導入しない方法(比較例1)で
製造した場合、洗剤の水分が12%と理論水分含量より
増大するが、これは、主に、洗剤原料が大気中(40
℃、湿度80%)の水分を吸収したためと思われる。
【0019】表1から明らかなように、湿度0.015
[kg−H2O/kg−乾燥空気]を超える湿度の空気
の導入では、水分を低下させる効果がなく、洗剤の水分
含量が高いと、製品保存安定性が劣化する(比較例2,
3)のに対し、実施例1〜3では、湿度0.015[k
g−H2O/kg−乾燥空気] 以下の空気の導入によ
り、外気からの吸湿を防止すると共に、洗剤の水分の低
減(乾燥)にる寄与できる。また、実施例1〜3は、湿
度0.015[kg−H2O/kg−乾燥空気]の空気
の導入により洗剤の水分含量をコントロールできること
を示す。
[kg−H2O/kg−乾燥空気]を超える湿度の空気
の導入では、水分を低下させる効果がなく、洗剤の水分
含量が高いと、製品保存安定性が劣化する(比較例2,
3)のに対し、実施例1〜3では、湿度0.015[k
g−H2O/kg−乾燥空気] 以下の空気の導入によ
り、外気からの吸湿を防止すると共に、洗剤の水分の低
減(乾燥)にる寄与できる。また、実施例1〜3は、湿
度0.015[kg−H2O/kg−乾燥空気]の空気
の導入により洗剤の水分含量をコントロールできること
を示す。
【0020】実施例4 2klシグマ型ニーダーKM−1500〔SHIENG
SHUNG MACHINE TOOL CO.,L
TD.(台湾)製〕に炭酸ナトリウム(粉末)175k
gを入れ、撹拌しながら水5.9kgを添加した。次い
で、直鎖アルキルベンゼンスルホン酸(純度93.5
%、水分1%)198kg及びC12アルコール硫酸エ
ステル50kgを約30分かけて徐々に添加して、中和
反応を行った。このとき、ニーダーには、前記添加物の
上面に湿度0.011[kg−H2O/kg−乾燥空
気] の空気を0.023Nm3/min.kg−反応物
(=10Nm3/min.)の流量で導入した。前記空
気は、ニーダーの上部の蓋の端に設けた導入口より流入
し、蓋の他端に設けた排出口より排出した。また、ニー
ダーのジャケットには、冷却水を流して、内容物の温度
が65℃以下になるように冷却を行った。
SHUNG MACHINE TOOL CO.,L
TD.(台湾)製〕に炭酸ナトリウム(粉末)175k
gを入れ、撹拌しながら水5.9kgを添加した。次い
で、直鎖アルキルベンゼンスルホン酸(純度93.5
%、水分1%)198kg及びC12アルコール硫酸エ
ステル50kgを約30分かけて徐々に添加して、中和
反応を行った。このとき、ニーダーには、前記添加物の
上面に湿度0.011[kg−H2O/kg−乾燥空
気] の空気を0.023Nm3/min.kg−反応物
(=10Nm3/min.)の流量で導入した。前記空
気は、ニーダーの上部の蓋の端に設けた導入口より流入
し、蓋の他端に設けた排出口より排出した。また、ニー
ダーのジャケットには、冷却水を流して、内容物の温度
が65℃以下になるように冷却を行った。
【0021】中和反応後、蛍光増白剤(チノパールCB
S−X)0.55kg、ポリオキシエチレン(EO7モ
ル)アルキル(炭素数12〜15)エーテル4.7k
g、水0.53kgを加えて混合した。さらに、ゼオラ
イト(無水)粉末284kgを加えて混合し、直鎖アル
キルベンゼンスルホン酸ナトリウムを含有する粒状物を
得た。次いで、これを破砕機で破砕して粒径300〜1
000μmの粒子に調製し、この粒子に対して5%の重
質炭酸ナトリウムと酵素、香料を混合して、高嵩密度粒
状洗剤組成物を製造した。なお、各種原料の投入は、ニ
ーダーの蓋を全開して行った。ニーダー周辺の空気の温
度は40℃、湿度は80%であった。
S−X)0.55kg、ポリオキシエチレン(EO7モ
ル)アルキル(炭素数12〜15)エーテル4.7k
g、水0.53kgを加えて混合した。さらに、ゼオラ
イト(無水)粉末284kgを加えて混合し、直鎖アル
キルベンゼンスルホン酸ナトリウムを含有する粒状物を
得た。次いで、これを破砕機で破砕して粒径300〜1
000μmの粒子に調製し、この粒子に対して5%の重
質炭酸ナトリウムと酵素、香料を混合して、高嵩密度粒
状洗剤組成物を製造した。なお、各種原料の投入は、ニ
ーダーの蓋を全開して行った。ニーダー周辺の空気の温
度は40℃、湿度は80%であった。
【0022】このようにして得られた高嵩密度粒状洗剤
組成物の物性、性状、常温、1カ月保存後の保存安定性
(凝集、固化性)を下記表2に示す。
組成物の物性、性状、常温、1カ月保存後の保存安定性
(凝集、固化性)を下記表2に示す。
【表2】 なお、保存安定性の評価基準は以下による。 ○・・・4メッシュ篩い上重量≦40%(凝集、固化な
し) △・・・40%<4メッシュ篩い上重量≦80%(凝
集、固化なし) ×・・・80%<メッシュ篩い上重量≦80%(凝集、
固化なし)
し) △・・・40%<4メッシュ篩い上重量≦80%(凝
集、固化なし) ×・・・80%<メッシュ篩い上重量≦80%(凝集、
固化なし)
【0023】
【発明の効果】本発明によれば、アニオン界面活性剤の
酸性前駆体の乾式中和プロセスにおいて、中和反応工程
で湿度0.015[kg−H2O/kg−乾燥空気]以
下の空気を導入するものとしたことから、特別な乾燥装
置を使わずに、高嵩密度粒状洗剤の水分含量を自由にコ
ントロールでき、その結果、凝集、固化等の問題がない
良好な粉体物性を有する高嵩密度粒状洗剤組成物を得る
ことができる。
酸性前駆体の乾式中和プロセスにおいて、中和反応工程
で湿度0.015[kg−H2O/kg−乾燥空気]以
下の空気を導入するものとしたことから、特別な乾燥装
置を使わずに、高嵩密度粒状洗剤の水分含量を自由にコ
ントロールでき、その結果、凝集、固化等の問題がない
良好な粉体物性を有する高嵩密度粒状洗剤組成物を得る
ことができる。
【図1】実施例で使用したニーダーの模式図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 安藤 進 東京都墨田区本所一丁目3番7号 ライオ ン株式会社内
Claims (1)
- 【請求項1】 アニオン界面活性剤の液体酸性前駆体を
固体アルカリ性無機物質にて中和してその金属塩を作る
に際し、中和反応工程において、湿度0.015[kg
−H2O/kg−乾燥空気]以下の空気を導入すること
を特徴とする高嵩密度粒状洗剤組成物の製造方法。
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- 1996-03-13 JP JP8458196A patent/JPH09241698A/ja active Pending
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- 1997-03-13 CN CN 97100690 patent/CN1159479A/zh active Pending
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CN1159479A (zh) | 1997-09-17 |
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