JP2530548Y2 - チップトランス - Google Patents

チップトランス

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JP2530548Y2
JP2530548Y2 JP1988171114U JP17111488U JP2530548Y2 JP 2530548 Y2 JP2530548 Y2 JP 2530548Y2 JP 1988171114 U JP1988171114 U JP 1988171114U JP 17111488 U JP17111488 U JP 17111488U JP 2530548 Y2 JP2530548 Y2 JP 2530548Y2
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core
winding
electrodes
flange
transformer
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JP1988171114U
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芳規 鈴木
正彦 浅川
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太陽誘電 株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は、電子回路パターンを形成した配線基板上
に、面実装して利用するチップトランスに関する。
[従来の技術] 従来のこの種の面実装チップトランスは、第5図に示
すような構成(特開昭63−188990号公報参照)を採って
いた。
第5図において、11は磁性体よりなるドラム状コアで
ある。同コア11のドラム状部分を巻線部とし、その巻線
部の両端に円形の鍔を設けている。12、12は前記コア11
に巻回した一対の絶縁被膜導線である。同導線12、12の
端末13、13は、絶縁被膜が除去されている。又、コア11
の鍔の一方の端面18には、図示されていない印刷配線基
板上のパターン電極に半田付けするための電極15、15が
形成されている。そして、同電極15、15に、前記コア11
のドラム状巻線部に巻き回された巻線12、12の端末13、
13が半田付けされていた。
この様に形成された従来のチップトランスは、印刷配
線基板上に、電極15、15のある鍔の端面18をフェースダ
ウンし、半田付けにより面実装していた。第4図は、第
5図に示したようなチップトランスを含めた、トランス
の一般的な配線を示す図で、21がコア、22、22が巻線、
23、23が巻線の端部リード線で、端部リード線23、23部
分は半田付けできるように絶縁被覆を除いてある。
[考案が解決しようとする課題] 前記のような従来のチップトランスの構成では、パタ
ーン形成された印刷配線基板に面実装する場合、巻線の
引き出し端部が鍔部の端面から出ているため、マウント
とするトレイ内での安定性が悪く、マウント時にチャッ
クミスを起こすといった問題点があった。
又、配線基板との接続電極が、チップトランスのフラ
ンジ部の裏面側にあるため、半田付け状態の目視が出来
ず、検査しにくいといった技術的課題があった。更に、
チップトランスの一方の鍔部端面に、接続電極が四個集
中配置されているため、各々の電極間の間隔が狭く、配
線基板に半田付けする際、半田により電極間短絡を起こ
すといった不都合を生じることもあった。
ここにおいて、本考案の目的は前記従来のチップトラ
ンスの課題点に照らして、これらの課題を解決できるチ
ップトランスを提供することにある。
[課題を解決するための手段] すなわち、前記本考案の目的は、コアと、このコアに
巻かれた一対の巻線と、上記コアの端面に形成され、か
つ上記巻線のリード線が各々接続された4つの電極とを
有するチップトランスにおいて、コアが円柱形の巻線部
と、その両端に形成された横長のフランジ部とを有し、
両フランジ部の端面に、その長手方向の両端側に互いに
分離して各々一対ずつの電極を形成すると共に、同フラ
ンジ部の長手方向の縁部に各々複数の切欠部を形成し、
上記巻線部に巻装された巻線のリード線を上記切欠部か
らフランジ部の端面側に導出し、導出したリード線の先
端を上記電極に接続したことを特徴とするチップトラン
スによって達成される。
[作用] 上記のように構成されたチップトランスによれば、コ
アの両端に形成されたフランジ部を横長とすることで、
部配線基板上へマウントするとき、この電極を有するフ
ランジ部の端面が配線基板上にフェースダウンされず、
同端面が配線基板上にたった状態でチップトランスが横
置きに安定して搭載される。そして、配線基板上でほぼ
垂直に立った状態の両フランジ部の端面に、その長手方
向の両端側に互いに分離して電極を形成しているので、
チップトランスを配線基板に搭載したとき、両フランジ
部に形成された各々2つずつの電極が必ずチップトラン
スの両側に分かれ、且つ外部から目視可能となる。そし
て、このフランジ部の長手方向の縁面に切欠を設け、こ
の切欠を通して巻線のリード線を引き出したので、フラ
ンジ部の長手方向の縁面の直線性が失われず、チップト
ランスを前記の状態で安定して搭載することができる。
そしてこの状態でチップトランスの両フランジ部の端
面の両側に各々分離して形成した電極を配線基板の導体
パターンに半田付けすることができるので、電極を短絡
させることなく容易に半田付けすることが可能である。
また、半田付けされた電極がフランジ部の陰にならず、
直接目視により観察することができるので、不良の外観
検査も容易且つ確実に行える。
さらに、電極をチップトランスの両フランジ部の端面
に設けているため、コアの中心軸からフランジに沿って
形成される磁路が導体膜である電極に遮断されない。こ
のため、トランスとしての磁気特性に悪い影響を与えな
い。
[実施例] 以下本考案の実施例を図面を参照して説明する。
第1図は、本考案の一実施例のコア部分を示すもので
ある。図において、コア1はフェライトコア等の磁性体
からなっており、その巻線部10は円柱形をなしている。
その両端には横長のフランジ部9、9′が形成されてい
る。同フランジ部9、9′の端面の長手方向の両端に、
電極5、5、5′、5′を分離して形成すると共に、同
フランジ部9、9′の長手方向の縁部に各々複数の切欠
4、4…、4′、4′…を形成している。
第2図は、コア1にトランス巻線2、2′を巻装し、
チップトランスとした例を示すものである。第1図に示
したコア1には、トランスの一対をなす一次、二次の巻
線2、2′を巻装する。その配線図を示すと第4図のよ
うになる。同一対の巻線2、2′は互いに絶縁されてい
る。その巻線2、2′の両先端部リード線3、3、
3′、3′は、巻線2、2′のリード線として前記コア
1のフランジ部9、9′の切欠部4、4、4′、4′を
介して導出される。導出した同リード線3、3、3′、
3′部分は被覆が除去されており、コア1のフランジ部
9、9′に形成した電極5、5、5′、5′に半田付け
により導電固着される。
巻線2、2′の巻装方法は特に限定されないが、一例
をあげると、まずコア1の円柱形巻線部10に第4図に示
したトランスの一次巻線(左側の巻線を一次とする)を
巻き回し、その巻き始め(・印を付す)と巻き終りリー
ド線3、3を、コア1の一方のフランジ部9の電極5、
5に半田付けする。次に、前記トランスの二次巻線(右
側の巻線を二次とする)を一次巻線に重ねて巻装し、コ
ア1の他方のフランジ部9′の切欠部4′、4′からそ
の巻き始めと巻き終りリード線3′、3′を導出し、そ
の電極5′、5′に半田付け固定する。一対のフランジ
部9、9′は、対称に作られており、切欠部4、4、
4′、4′もフランジ部9、9′の長手方向の縁部に上
下対称に二個ずつ設けられている。従ってコアを横置き
とした場合、左右、上下対称となる。
このようにすると、一般に用いられている巻線機への
コアのセットが容易となる。又、一次巻線の巻き始めと
巻き終りが、一方のフランジ部の電極に半田付けされ、
二次巻線の巻き始めと巻き終りが他方のフランジ部の切
欠部を介して導出され、前記他方のフランジ部の電極に
それぞれ半田付け固定される。
第3図は、前述の本考案のチップトランスを、図示さ
れていない配線基板上のパターン電極6、6…に横置き
にマウントし、半田付けした面実装状態を示すものであ
る。7、7…は、パターン電極6、6…とチップトラン
ス電極5、5、5′、5′の半田付け部分であるが、チ
ップトランスが横置きに実装されるので、実装の安定性
が良く、且つ半田付け固着部分及び全体の配置が目視で
きる効果がある。その外観検査により、位置ずれ、半田
付け不良等が容易に発見でき、これを容易に補修するこ
とができる。
また、電極5、5、5′5′が、コア1の両端に一
次、二次分かれて二個ずつ設けられているので、電極間
の間隔に余裕があり、半田による電極5、5、5′、
5′間の短絡も起こり難くなる。
上記実施例では、一方のフランジ部9側に一次巻線の
両端を固着し、他方のフランジ部9′側に二次巻線の両
端を固着したが、本考案は、これに限定されるものでは
なく、一方のフランジ部9側に一次巻線と二次巻線の各
々の一端を固着してもよい。また、一次巻線と二次巻線
の各々の一端を導電接続してもよい。
[考案の効果] 前記説明から分るように、本考案のチップトランス
は、配線基板に実装する際横置きとなるので、マウント
の安定性が良く、且つ、半田付け部分及び全体のマウン
ト状態が目視できる効果がある。その外観検査により、
位置ずれ、半田付け不良等が容易に発見でき、その補修
も簡単にできる。また、一次巻線の電極と二次巻線の電
極が、コア両端に分れて設けてあるので、半田による電
極間の短絡が生じ難い。さらに、コアの中心軸からフラ
ンジに沿って形成される磁路が導体膜である電極に遮断
されないため、トランスとしての磁気特性に悪い影響を
与えない。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本考案のチップトランスのコア部分を示す斜
視図、第2図は、第1図のコアに巻線を施しチップトラ
ンスとした斜視図、第3図は、第2図のチップトランス
を配線基板に実装した状態を示す平面図、第4図は、一
般的なトランスの配線を示す図、第5図は、従来のチッ
プトランスを示す斜視図である。 1…コア、2、2′…巻線、3、3′…巻線端部リード
線、4、4′…切欠部、5、5′…電極、6…パター
ン、9、9′…フランジ部、10…巻線部
フロントページの続き (56)参考文献 実公 昭50−38751(JP,Y2) 実願 昭58−17259号(実開 昭59− 123313号)の願書に添付した明細書及び 図面の内容を撮影したマイクロフィルム (JP,U)

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】コアと、このコアに巻かれた一対の巻線
    と、上記コアの端面に形成され、かつ上記巻線のリード
    線が各々接続された4つの電極とを有するチップトラン
    スにおいて、コアが円柱形の巻線部と、その両端に形成
    された横長のフランジ部とを有し、両フランジ部の端面
    に、その長手方向の両端側に互いに分離して各々1対ず
    つの電極を形成すると共に、同フランジ部の長手方向の
    縁部に各々複数の切欠部を形成し、上記巻線部に巻装さ
    れた巻線のリード線を上記切欠部からフランジ部の端面
    側に導出し、導出したリード線の先端を上記電極に接続
    したことを特徴とするチップトランス。
JP1988171114U 1988-12-30 1988-12-30 チップトランス Expired - Lifetime JP2530548Y2 (ja)

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