JPH09148149A - コイル装置およびその製造方法 - Google Patents

コイル装置およびその製造方法

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JPH09148149A
JPH09148149A JP32972595A JP32972595A JPH09148149A JP H09148149 A JPH09148149 A JP H09148149A JP 32972595 A JP32972595 A JP 32972595A JP 32972595 A JP32972595 A JP 32972595A JP H09148149 A JPH09148149 A JP H09148149A
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JP
Japan
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coil
terminal
bobbin
terminal plate
leg
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JP32972595A
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English (en)
Inventor
Masanao Ota
正直 太田
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ORIEKUSU KK
Original Assignee
ORIEKUSU KK
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  • Coils Or Transformers For Communication (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 電気的効率の高いコイル装置を提供し、かつ
それを完全自動化生産できる製造方法を提供する。 【解決手段】 筒状コイル巻装部4と絶縁板部3の長手
方向両側面にネック部5を介して連設した端子板部6と
コイル端末接続片7A,7Bと端子板底部開口9から露
出するコイル電極片8Aおよび8Bとからなるコイルボ
ビンと、コイル端末接続片7A,7Bに巻始め端末と巻
終わり端末11A,11B,11C,11D,11E,
11Fをからげはんだ接続され筒状コイル巻装部4に巻
回されたコイル11と、その巻装されたコイルボビンの
下面からコイル11に嵌着した長手方向両側面に切欠き
部を設けた周縁凸脚と柱状中央脚を有する第1のポット
型フェライトコア12Aと、コイル11の巻装されたコ
イルボビンの上面からコイル11に嵌着した周縁凸脚と
柱状中央脚を有する第2のポット型フェライトコア12
Bと、からなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば電子腕時計のエ
レクトロルミネセンス(EL)発光用インバータトラン
ス等に好適な小型薄形でかつ電気的効率の高いコイル装
置およびその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、電子腕時計のエレクトロルミ
ネセンス発光用インバータトランスなどの小型コイル装
置には、円形コイルボビンにコイル電線を巻装し円形ポ
ット型フェライトコアを嵌着したボビン巻き円形コイル
装置コイル、或いはボビンを用いずに円形ポット型フェ
ライトコアに直接はんだ付け性自己融着コイル電線を巻
装したボビンレス円形コイル装置のいずれかが使用され
ていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記前者の従来のボビ
ン巻き円形コイル装置は、コイル装置の小型化を図ろう
と場合、コイルボビンを使用しているため、コイルボビ
ンのスペースの分コイル電線の占積率を犠牲にせねばな
らず、例えばトランス装置として用いた場合で言えばト
ランス容量を大幅に犠牲にせねばならないことになり、
コイル装置の主要な性能である電気的効率を低下させる
という大きな問題点があった。更に、従来のコイルボビ
ンは自動巻線機を用いてコイルを巻回する場合に、コイ
ル端末接続用端子の構造が障害となって、コイル巻線の
完全自動化が難しく、コイル端末の接続用端子へのから
げ接続は手作業に頼らざるを得ず、作業は顕微鏡とピン
セットを使用する熟練を要するものであった。一方、後
者のボビンレスコイル装置は、コイルボビンを使用しな
いスペースだけコイル占積率を高めることができ、コイ
ル装置の電気的効率が向上するが、コイルボビンを使用
していないことによりコイルの巻線作業が非常に非能率
的となり、加えて上記前者の従来のボビン巻きコイル装
置と同様、コイル端末はプリント基板のターミナルへ顕
微鏡とピンセットを使用した手作業ではんだ接続せねば
ならなかった。更に、コイル電線がフェライトコアに直
接接触する構造であるため、レアーショート不良を発生
し易いという品質上の問題もあった。このように、上記
従来のコイル装置は、いずれもコイル装置の生産自動化
を図る上で大きな障害を有していた。
【0004】そこで、本発明の目的は、従来より使用さ
れているボビンレスコイル装置及びボビン巻きコイル装
置の欠点を解消し、完全自動化生産できる小型薄形でか
つ電気的効率の高いコイル装置を提供することにある。
また、通常一般に使用される自動巻線機をそのまま用い
てかかるコイル装置を完全自動化工程で効率的に生産で
きる製造方法を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の第1は、絶縁板の略中央に上方向に突設し
た筒状巻装部と、前記絶縁板の対向する側面にネック部
を介して連設した端子板部と、該端子板部の前記ネック
部と反対方向側面に突設した互いに平行する一対のコイ
ル端末接続片と、該コイル端末接続片に一体形成され前
記端子板部底面に設けた開口部から露出する一対のコイ
ル電極片とからなるコイルボビンと;前記コイルボビン
のコイル端末接続片に巻始め端末と巻終わり端末をから
げはんだ接続され前記筒状巻装部に巻回されてなるコイ
ルと;柱状中央脚と対向する側縁に前記コイルボビンの
ネック部を嵌入する切欠き部を設けた周縁凸脚とを有
し、前記コイルの巻装されたコイルボビンの下方から前
記コイルに嵌着された第1のポット型フェライトコア
と;柱状中央脚と周縁凸脚を有し、前記コイルの巻装さ
れたコイルボビンの上方から前記コイルに嵌着された第
2のポット型フェライトコアと;からなるコイル装置を
提供することにある。
【0006】また、上記コイル装置は、前記コイル端末
のからげはんだ接続されたコイル端末接続片が前記筒状
巻装部の突設方向に起立された構造を有する。
【0007】また、上記コイル装置は、前記一対のコイ
ル電極片が前記端子板部から下方に脚状に突設する構造
としてもよい。
【0008】また、上記コイル装置は、前記端子板部の
一対のコイル端末接続片とコイル電極片が前記絶縁板と
端子板部との連接方向中心線から平行方向に所要間隔ず
れて配置される構造とすることもできる。
【0009】また、上記コイル装置は、前記端子板部が
前記絶縁板と前記端子板部との連接方向中心線から前記
コイルボビンの板面方向に所要角度傾斜して連設される
構造とすることもできる。
【0010】また、本発明の第2は、絶縁板の対向する
側面にネック部を介して端子板部を連設し該絶縁板の略
中央に筒状巻装部を一方向に突設し前記端子板部の前記
ネック部と反対方向側面に互いに平行する一対のコイル
端末接続片を突設し前記端子板部の底面に開口部を設け
該開口部から前記コイル端末接続片と一体形成した一対
のコイル電極片を露出させて絶縁性樹脂でコイルボビン
を一体成形し、該コイルボビンを自動コイル巻線機に装
着し前記筒状巻装部にはんだ付け性自己融着コイル電線
を自動巻装するとともに前記コイル電線の巻始め端末と
巻終わり端末のそれぞれを前記コイル端末接続片に自動
からげはんだ接続してコイルを連続自動巻装し、前記コ
イルの巻装されたコイルボビンの下方から柱状中央脚と
対向する側縁に欠き部を設けた周縁凸脚を有する第1の
ポット型フェライトコアを前記筒状巻装部の中に前記柱
状中央脚を挿入し前記ネック部を前記周縁凸脚の切欠き
部に嵌入して前記コイルに嵌着し、前記コイルの巻装さ
れたコイルボビンの上方から柱状中央脚と周縁凸脚を有
する第2のポット型フェライトコアを前記筒状巻装部の
中に前記柱状中央脚を挿入して前記コイルに嵌着するこ
とからなるコイル装置の製造方法を提供することにあ
る。
【0011】また、前記コイルの連続自動巻装した後、
前記コイル端末のからげはんだ接続されたコイル端末接
続片を前記筒状巻装部の突出方向に起立させる工程を有
する。
【0012】また、前記コイルボビンの成形工程におい
て、前記一対のコイル電極片を前記端子板部から下方に
脚状に突設して形成してもよい。
【0013】また、前記コイルボビンの成形工程におい
て、前記端子板部の一対のコイル端末接続片とコイル電
極片とを前記絶縁板と前記端子板部との連接方向中心線
から平行方向に所要間隔ずらして形成することもでき
る。
【0014】また、前記コイルボビンの成形工程におい
て、前記端子板部を前記絶縁板と前記端子板部との連接
方向中心線から前記コイルボビンの板面方向に所要角度
傾斜して連設することもできる。
【0015】
【作用】本発明のコイル装置は、コイルボビンを使用し
た分コイルの巻数が若干減少するが、コイルボビン、コ
イル及びポット型フェライトコアを楕円状構造に形成す
れば、有効磁路断面積が増大するので、コイル出力は従
来の同一大きさのボビンレス円形コイル装置と比較して
も同等或いはそれ以上確保することができる(コイル出
力はコイル巻数とコアの有効磁路断面積の積に比例す
る)。更に、コイルの上下から嵌着する一対のポットコ
アの組み合わせに改良を加え、コイルボビンの端子板連
接ネック部を嵌入するためのコアの切欠き部は一方のコ
アの周縁凸脚にのみ形成し、他方のコアは周縁全体に凸
脚を設けた構造としているので、ポット型コア接合面か
らの磁束漏洩を極めて少なく抑えることができコイル出
力の向上に有効に作用する。
【0016】また、本発明のコイル装置では、コイルボ
ビンがコイル巻装部とコイル接続端子とで一体成形さ
れ、しかもコイル接続端子が端子板側面からコイルボビ
ンの長手方向に平行に突設された新規な端子形状となっ
ているので、自動コイル巻線機に何らの機構変更を加え
ることなく通常公知の自動巻線機を用いて、上記コイル
ボビンにコイルを巻線しコイル端末をコイル端末接続片
にからげ接続する工程を連続自動化することができ、ま
た、からげ接続部のはんだ付けもコイル装置の他の部品
に影響を及ぼすことなくそのままはんだ槽に浸せきする
ことができるので、コイル装置の完全自動化生産が可能
となる。また、コイル巻装部と端子板部とはネック部を
介して連接されているので、コイルから導出されるコイ
ル端末はネック部面を渡ってコイル接続端子に接続され
てコイル端末の渡り線部分の引っかけ断線のような事故
が防止される。
【0017】また、円鐶状プリント基板などのように所
要の曲率で形成された狭い幅のプリント基板上にコイル
装置を実装せねばならぬような制約のある場合であって
も、コイルボビンの成形工程の際に、端子板部に設ける
一対の接続端子の中心線をコイルボビンの長手方向の中
心線と所要間隔ずらせて配置するか、または端子板部を
コイルボビンの長手方向中心線からコイルボビン板面平
行方向に所要角度傾斜して連設すれば、コイル装置をプ
リント基板の曲率に合わせて搭載することが可能とな
り、プリント基板の実装率の向上に寄与することができ
る。
【0018】また、本発明のコイル装置は、コイルボビ
ン、コイル及びポット型フェライトコアを円形状構造に
形成した場合であっても、上述の楕円状構造に形成した
コイル装置の場合と同様の作用効果を有する。即ち、上
述のポット型コア周縁凸脚の切欠き部構造により、コイ
ル効率は従来のボビン巻き円形コイル装置と比較して格
段に向上する。更に、上記のコイル接続端子を端子板側
面からコイルボビンの長手方向に平行に突設する構成に
より、コイル装置の完全自動化生産が可能となる。その
他、ネック部構造やコイル装置をプリント基板の曲率に
合わせて搭載できる構造などの作用効果も同様である。
このように、本発明のコイル装置は、小型でかつコイル
能力を一杯にだすことのできる構造を有するものであ
る。
【0019】
【実施例】以下、本発明に基づくコイル装置の実施例を
図1乃至図9に示す四端子の楕円状コイル装置を例に説
明する。図1〜図6は、本発明の1実施例に係る楕円状
コイル装置の各製造工程おける要部の構成を示したもの
である。また、図7〜図9は本発明の楕円状コイル装置
の他の実施例を示したものである。なお、本発明は本実
施例に示す楕円状コイル装置に限定されるものではな
く、円形状コイル装置に適用できることは勿論である。
【0020】図2は、コイルボビン2を示し、同図
(a)、(b)、(c)はそれぞれ上面図、正面図、側
面図である。コイルボビン2は、楕円状絶縁板3の略中
央に上方向に突設した楕円筒状コイル巻装部4と楕円状
板3の対向する長径方向両側面にネック部5を介して端
子板部6を連設し、端子板部6の側面に楕円状板3の長
径方向に互いに平行する一対のコイル端末接続片7A,
7Bを突設し、端子板部6の底面に設けた開口部9から
露出するコイル端末接続片6と一体形成された一対のコ
イル電極片8A,8Bを設けて絶縁性樹脂で一体成形さ
れてなる。コイルボビン2の背面側には,後記の図4に
図示する楕円ポット型フェライトコア12Aを装着する
凹部10が形成され、ポットコア12Aを装着した際に
コイルボビン2の背面とポットコア12Aの背面とが平
滑となるようになっており、またコイル電極片8A,8
Bが端子板部6の底面開口9から平らに露出して形成さ
れているので、コイル装置1をプリント板に搭載したと
きにプリント板と密着し、プリント板接続部とコイル電
極片8A,8Bの自動はんだが容易となる。なお、コイ
ル電極片をプリント板のスルホールに挿入するような場
合には、図7に図示するように、端子板部6の側面から
脚状に突設したコイル電極片16A,16Bに形成すれ
ばよい。コイル端末接続片7Aとコイル電極片8Aおよ
びコイル端末接続片7Bとコイル電極片8Bとは、それ
ぞれ黄銅板などのフープ材を連続プレス加工して一体に
形成される。また、コイルボビン2の成形絶縁樹脂に
は、例えば液晶樹脂など、薄肉成形性に優れかつプリン
ト基板の表面実装工程の際のはんだ処理温度に耐えうる
耐熱性とを有する樹脂が使用される。コイルボビン2の
製造例としては、コイルボビン長径寸法約7.5mm,
短径寸法約3.5mm、コイルボビン高さ約3mm,ネ
ック部幅約1.3mm,板厚約15μであった。
【0021】図3は、通常公知の自動巻線機(図示せ
ず)を用い、コイルボビン2にコイル11を自動巻装し
た構成図を示し、同図(a)、(b)、(c)はそれぞ
れ上面図、正面図、側面図である。コイル接続端子7
A,7Bは、端子板6側面からコイルボビン2の長径方
向に平行に突設されて形成されているので、コイルボビ
ン2を自動巻線機に装着しコイル電線を巻回する際にも
障害となることなく、コイル11は楕円筒状コイル巻装
部4に自動巻線されるとともにコイル11の端末11
A,11B,11C,11D,11E,11Fを各々の
コイル端末接続片7A,7Bに自動からげ接続される。
また、コイル端末のからげ接続されたコイル接続端子7
A,7Bのはんだ付も自動化工程で連続して行われる。
このようにしてコイルボビン2にコイル11を自動巻装
した後、コイル端末のからげはんだ接続されたコイル端
末接続片7A,7Bは、通常公知の折り曲げ手段により
楕円筒状コイル巻装部4の突設方向に起立される。コイ
ル電線には、例えば、外径0.03mmのはんだ付け可
能なポリウレタン絶縁電線が使用される。
【0022】図4および図5は、それぞれ楕円状ポット
コア12Aおよび12Bを図示したもので、各図
(a)、(b)はそれぞれ上面図、側面図である。楕円
状ポットコア12Aは、中央に楕円柱状中央脚13とコ
ア周縁の長径方向両側面に切欠き部15,15を有する
楕円周縁凸脚14,14を設けてなる。切欠き部15,
15はコイルボビン2の端子板連接ネック部5,5を嵌
入するための切欠きである。また、楕円状ポットコア1
2Bは、中央に楕円状柱状中央脚13とコア周縁全体に
突設する楕円周縁凸脚16を設けてなる。
【0023】図6は、コイル11の巻装されたコイルボ
ビン2の下面からポットコア12Aを嵌着した状態図
で、コイルボビン2の端子板連接ネック部5,5をポッ
トコア12Aの切欠き部15,15に嵌入し、コイルボ
ビン2の楕円筒状コイル巻装部4の中にポットコア12
Aの楕円柱状中央脚13を挿入してなる。同図(a),
(b),(c)はそれぞれ上面図、正面図、側面図であ
る。また、ポットコア12Bは、コイル11の巻装され
たコイルボビン2の上面から、楕円柱状中央脚13を楕
円筒状コイル巻装部4の中に挿入し、コイル11に嵌着
される。コイルボビン2の上下面から嵌着されたポット
コア12Aとポットコア12Bは、それぞれのコア周縁
凸脚14の面とコア周縁凸脚16の面とが接合される。
【0024】上述のプロセスを経て、図1に示すコイル
装置1が完成される。同図(a)は上面図、同図(b)
は正面図、同図(c)は側面図である。コイル装置1
は、楕円状絶縁板3の略中央に上方向に突設した楕円筒
状巻装部4と楕円状絶縁板3の長径方向両側面にネック
部5を介して連設した端子板部6と端子板部6側面に楕
円状絶縁板3の長径方向に突設した互いに平行する一対
のコイル端末接続片7A,7Bとこのコイル端末接続片
7Aおよび7Bに一体形成され端子板部6底面に設けた
開口部9から露出する一対のコイル電極片8Aおよび8
Bとからなるコイルボビン2と、コイルボビン2のコイ
ル端末接続片7A,7Bに巻始め端末と巻終わり端末1
1A,11B,11C,11D,11E,11Fをから
げはんだ接続され楕円筒状巻装部4に巻回されたコイル
11と、コイル11の巻装されたコイルボビン2の下面
からコイル11に嵌着した第1の楕円ポット型フェライ
トコア12Aと、コイル11の巻装されたコイルボビン
2の上面からコイル11に嵌着した第2の楕円ポット型
フェライトコア12Bとからなり、コイル装置1の全体
を接着剤で固着される。なお、コイルボビン2のネック
部6の板厚を厚く成形すれば、一般に(剛性)∽(厚
さ)3 の関係にあるので比較的応力のかかるネック部6
の強度を向上させることができ、しかもコイル11の端
末をコイル端末接続片7A,7Bにからげ接続する際の
コイル端末の渡り線部分をはめ込む案内溝をネック部に
刻設することもできるのでコイル端末渡り線部分の引っ
かけ断線のような事故を防止するうえで有効である。
【0025】図8は、端子板部6の一対のコイル端末接
続片7A,7Bとコイル電極片8A,8Bの中心線C2
をコイルボビン2の長径方向中心線C1から平行方向に
所要間隔Dだけずらして形成した本発明の他の実施例を
示すものである。この場合、ネック部5の中心線はコイ
ルボビン2の長手方向中心線C1と一致させてある。
【0026】図9は、端子板部6をコイルボビン2の長
径方向中心線C1からコイルボビン2の板面方向に所要
角度θだけ傾斜して連設した本発明の他の実施例を示す
ものである。この場合にはネック部5の中心線C2はコ
イルボビン2の長手方向中心線C1から角度θだけ傾斜
している。
【0027】
【発明の効果】本発明は、コイルボビン形状、コイル端
末接続端子形状およびポット型コア形状とに改良を加え
たことにより、従来のボビンレスコイル装置やボビン巻
きコイル装置では困難であった通常公知の自動巻線機を
用いてのコイルの完全自動化生産を可能とし、更に従来
のボビンレスコイル装置と比較し遜色のない小型薄型で
かつ電気的効率に優れたコイル装置の提供を可能とし
た。また、レアーショートやコイル端末の渡り線部分の
引っかけ断線等のような事故も防止され品質の安定した
コイル装置の提供を可能とした。また、円鐶状プリント
基板などのように所要の曲率で形成された狭い幅のプリ
ント基板上へのコイル実装に好適なコイル装置の提供を
可能とした。また、本発明は、小容量のコイル装置ばか
りでなく容量の大きなコイル装置やインダクターにも用
いることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係るコイル装置の構成を示
し、(a)はその平面図、(b)はその正面図、(c)
はその側面図である。
【図2】図1のコイル装置に用いるコイルボビンの構成
を示し、(a)はその平面図、(b)はその正面図、
(c)はその側面図である。
【図3】図2のコイルボビンにコイルを巻装した状態を
示し、(a)はその平面図、(b)はその正面図、
(c)はその側面図である。
【図4】図1のコイル装置に用いるポット型コアの構成
を示し、(a)はその平面図、(b)はその側面図であ
る。
【図5】図1のコイル装置に用いるのポット型コアの構
成を示し、(a)はその平面図、(b)はその側面図で
ある。
【図6】図3のコイルを巻装したコイルボビンの下方に
ポット型コアを嵌着した状態を示し、(a)はその平面
図、(b)はその側面図である。
【図7】本発明の他の実施例に係るコイル電極構造のコ
イル装置構成を示し、(a)はその正面図、(b)はそ
の側面図である。
【図8】本発明の他の実施例に係るコイル端子をずらせ
て配置したコイル装置を示す平面図である。
【図9】本発明の他の実施例に係る端子板部を傾斜させ
て配置したコイル装置を示す平面図である。
【符号の説明】
1 コイル装置 2 コイルボビン 3 絶縁板部 4 筒状コイル巻装部 5 ネック部 6 端子板部 7A,7B コイル端末接続片 8A,8B,17A,17B コイル電極片 9 端子板底部開口 10 凹部 11 コイル 11A,11B,11C,11D,11E,11F
コイル端末 12A,12B ポットコア 13 中央脚 14,16 周縁凸脚 15 切欠き部 C1,C2 中心線 D 間隔 θ 傾斜角

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 絶縁板の略中央に上方向に突設した筒状
    巻装部と、前記絶縁板の対向する側面にネック部を介し
    て連設した端子板部と、該端子板部の前記ネック部と反
    対方向側面に突設した互いに平行する一対のコイル端末
    接続片と、該コイル端末接続片に一体形成され前記端子
    板部底面に設けた開口部から露出する一対のコイル電極
    片とからなるコイルボビンと;前記コイルボビンのコイ
    ル端末接続片に巻始め端末と巻終わり端末をからげはん
    だ接続され前記筒状巻装部に巻回されてなるコイルと;
    柱状中央脚と対向する側縁に前記コイルボビンのネック
    部を嵌入する切欠き部を設けた周縁凸脚とを有し、前記
    コイルの巻装されたコイルボビンの下方から前記コイル
    に嵌着された第1のポット型フェライトコアと;柱状中
    央脚と周縁凸脚を有し、前記コイルの巻装されたコイル
    ボビンの上方から前記コイルに嵌着された第2のポット
    型フェライトコアと;からなることを特徴とするコイル
    装置。
  2. 【請求項2】 前記コイル端末のからげはんだ接続され
    たコイル端末接続片が前記筒状巻装部の突設方向に起立
    されていることを特徴とする請求項1記載のコイル装
    置。
  3. 【請求項3】 前記一対のコイル電極片が前記端子板部
    から下方に脚状に突設していることを特徴とする請求項
    1または請求項2記載のコイル装置。
  4. 【請求項4】 前記端子板部の一対のコイル端末接続片
    とコイル電極片が前記絶縁板と端子板部との連接方向中
    心線から平行方向に所要間隔ずれて配置されていること
    を特徴とする請求項1、請求項2または請求項3記載の
    コイル装置。
  5. 【請求項5】 前記端子板部が前記絶縁板と前記端子板
    部との連接方向中心線から前記コイルボビンの板面方向
    に所要角度傾斜して連設されていることを特徴とする請
    求項1、請求項2または請求項3記載のコイル装置。
  6. 【請求項6】 絶縁板の対向する側面にネック部を介し
    て端子板部を連設し該絶縁板の略中央に筒状巻装部を一
    方向に突設し前記端子板部の前記ネック部と反対方向側
    面に互いに平行する一対のコイル端末接続片を突設し前
    記端子板部の底面に開口部を設け該開口部から前記コイ
    ル端末接続片と一体形成した一対のコイル電極片を露出
    させて絶縁性樹脂でコイルボビンを一体成形し、該コイ
    ルボビンを自動コイル巻線機に装着し前記筒状巻装部に
    はんだ付け性自己融着コイル電線を自動巻装するととも
    に前記コイル電線の巻始め端末と巻終わり端末のそれぞ
    れを前記コイル端末接続片に自動からげはんだ接続して
    コイルを連続自動巻装し、前記コイルの巻装されたコイ
    ルボビンの下方から柱状中央脚と対向する側縁に欠き部
    を設けた周縁凸脚を有する第1のポット型フェライトコ
    アを前記筒状巻装部の中に前記柱状中央脚を挿入し前記
    ネック部を前記周縁凸脚の切欠き部に嵌入して前記コイ
    ルに嵌着し、前記コイルの巻装されたコイルボビンの上
    方から柱状中央脚と周縁凸脚を有する第2のポット型フ
    ェライトコアを前記筒状巻装部の中に前記柱状中央脚を
    挿入して前記コイルに嵌着することを特徴とするコイル
    装置の製造方法。
  7. 【請求項7】 前記コイルの連続自動巻装後前記コイル
    端末のからげはんだ接続されたコイル端末接続片を前記
    筒状巻装部の突出方向に起立させることを特徴とする請
    求項6記載のコイル装置の製造方法。
  8. 【請求項8】 前記コイルボビンの成形工程において、
    前記一対のコイル電極片を前記端子板部から下方に脚状
    に突設することを特徴とする請求項6または請求項7記
    載のコイル装置の製造方法。
  9. 【請求項9】 前記コイルボビンの成形工程において、
    前記端子板部の一対のコイル端末接続片とコイル電極片
    とを前記絶縁板と前記端子板部との連接方向中心線から
    平行方向に所要間隔ずらして形成することを特徴とする
    請求項6、請求項7または請求項8記載のコイル装置の
    製造方法。
  10. 【請求項10】 前記コイルボビンの成形工程におい
    て、前記端子板部を前記絶縁板と前記端子板部との連接
    方向中心線から前記コイルボビンの板面方向に所要角度
    傾斜して連設することを特徴とする請求項6、請求項7
    または請求項8記載のコイル装置の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2008166503A (ja) * 2006-12-28 2008-07-17 Denso Corp リアクトル
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CN113314332A (zh) * 2021-05-08 2021-08-27 上海航天控制技术研究所 一种特殊骨架线圈绕制装置及绕制方法

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