JP2008166503A - リアクトル - Google Patents

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    • H01F27/255Magnetic cores made from particles

Abstract

【課題】インダクタンス性能を確保しつつ省スペース化を図ることができるリアクトルを提供すること。
【解決手段】通電により磁束を発生するコイル2と、該コイル2の内側及び外周に配され磁性粉末を混入させてなる磁性粉末混合樹脂からなるコア3とを有するリアクトル1。コイル2の形状及びコア3の外形は、コイル2の軸方向に直交する面に対してコイル2及びコア3を軸方向に投影したときに形成される投影形状が、いずれも非円形状である。
【選択図】図1

Description

本発明は、電力変換装置等に用いられるリアクトルに関する。
従来より、通電により磁束を発生するコイルと、該コイルの内側及び外周に磁性粉末を混入させてなる磁性粉末混合樹脂からなるコアとを有するリアクトルが知られている(特許文献1参照)。
かかるリアクトルにおいては、コイルを円形螺旋状に巻回し、その内側と外周とにわたってコアを配設する。
しかしながら、コイルに通電したときに生じる磁束は、コイルの巻線の周囲に形成され円形コイルの内側部分やコイルの外周の遠い部分は疎となる。したがって、これらの部分にコアを形成してもリアクトルのインダクタンス性能に寄与しないため、図12に示すごとく、コア93の内周に空洞部930を設け外周の外形をコイル92と同様に円形にすることが考えられる。
ところが、通常、リアクトル9を搭載するスペース42は、図12に示すごとく、直方体形状であることが多く、かかる直方体のスペース42に外形が円形状のリアクトル9を配設すると、結局、図12に示すごとく、デッドスペースDが大きいものとなってしまう。
また、コア93の内周に空洞部930を設けても、コア93の材料費を削減することはできるが、空間的には無駄な空間となってしまう。特に、図13に示すごとく、上記スペース42に複数のリアクトル9を並べて搭載した場合には、上記問題が顕著となる。
一方、単純にリアクトル9の体積を小さくしたのでは、リアクトル9のインダクタンス性能を確保することが困難となる。
そこで、上記デッドスペースDを削減して、リアクトルのインダクタンス性能を確保しつつ省スペース化を図る技術が待望されていた。
特開2003−045724号公報
本発明は、かかる従来の問題点に鑑みてなされたもので、インダクタンス性能を確保しつつ省スペース化を図ることができるリアクトルを提供しようとするものである。
本発明は、通電により磁束を発生するコイルと、該コイルの内側及び外周に配され磁性粉末を混入させてなる磁性粉末混合樹脂からなるコアとを有するリアクトルであって、
上記コイルの形状及び上記コアの外形は、上記コイルの軸方向に直交する面に対して上記コイル及び上記コアを軸方向に投影したときに形成される投影形状が、いずれも非円形状であることを特徴とするリアクトルにある(請求項1)。
次に、本発明の作用効果につき説明する。
上記コイルの形状は、上記投影形状が非円形状である。これにより、上記リアクトルのインダクタンス性能を確保しつつ省スペース化を図ることができる。すなわち、有効磁路断面積が一定の場合、本発明のリアクトルの方が、外形が円形状のリアクトル(以下、円形のリアクトルという)よりもコイルの内側部分の体積を小さくすることができる。
これにより、コイルの内側において磁束密度が低い部分、すなわち、リアクトルのインダクタンス性能にほとんど寄与しない領域を小さくすることができる。
その結果、インダクタンス性能を確保しつつ省スペース化を図ることができるリアクトルを得ることができる。
また、上記コアの外形は、上記投影形状が非円形状である。それゆえ、例えばリアクトルを搭載するスペースが直方体形状であるとすると、該スペースとリアクトルとの間のデッドスペースの体積を減少させることができる。特に、上記スペースにリアクトルを複数並べて搭載する場合には、上記スペース全体に占めるデッドスペースの体積比率を充分に減少させることができる。
その結果、本発明のリアクトルを搭載するスペースを、円形のリアクトルを搭載するスペースよりも小さくすることができる。
以上のごとく、本発明によれば、インダクタンス性能を確保しつつ省スペース化を図ることができるリアクトルを提供することができる。
本発明(請求項1)において、上記リアクトルは、例えば、DC−DCコンバータやインバータ等の電力変換装置等に用いることができる。
また、上記リアクトルは、上記コアを構成する磁性粉末混合樹脂を注型するための注型用ケースに収納したままの状態で、インバータケース等のリアクトル搭載用のスペースに搭載することができる。また、上記注型用ケースからリアクトルを取り外した後に上記スペースに搭載することもできる。
リアクトルを搭載するスペースや上記注型用ケースとして、例えば、アルミニウムからなるものを用いることができる。
上記コアの磁性粉末混合樹脂として、例えば、エポキシ樹脂等の熱硬化性樹脂や熱可塑性樹脂等の樹脂に磁性粉末を混入させてなるものを用いることができる。
また、上記コイルの形状及び上記コアの外形は、上記投影形状がいずれも略楕円形状であることが好ましい(請求項2)。
この場合には、インダクタンス性能にはほとんど寄与しない領域を充分に低減することができるため、リアクトルのインダクタンス性能を確保しつつ省スペース化を充分に図ることができる。
また、上記リアクトルを直方体形状のスペースに搭載する場合や、複数のリアクトルを並べて配置する場合に、デッドスペースを充分に小さくすることができる。それゆえ、充分にリアクトルの省スペース化を図ることができる。
また、上記コイルの形状及び上記コアの外形は、上記投影形状がいずれも略四角形状であってもよい(請求項3)。
この場合には、インダクタンス性能にはほとんど寄与しない領域を充分に低減することができるため、リアクトルのインダクタンス性能を確保しつつ省スペース化を充分に図ることができる。
以下に、円形のリアクトルとの比較において、上記の効果を説明する。すなわち、円形のリアクトルを搭載していた直方体形状のスペースに対して搭載可能な最大の大きさを有する略四角形状のリアクトルは、円形のリアクトルよりも有効磁路断面積が大きく、かつコイルの周長が長くなる(図4(a)、図12参照)。そのため、円形のリアクトルよりも、リアクトルのインダクタンス性能を向上させることができる。したがって、かかるリアクトルを小型化しても、円形のリアクトルと同等以上のインダクタンス性能を確保することができる。よって、インダクタンス性能を確保しつつ小型化することによってリアクトルの省スペース化を図ることができる。
また、上記リアクトルを直方体形状のスペースに搭載する場合や、複数のリアクトルを並べて配置する場合に、デッドスペースをより一層小さくすることができる。それゆえ、より一層リアクトルの省スペース化を図ることができる。
なお、上記略四角形状とは、例えば、図11に示すごとく、対向する二対の辺において、直線部分L1が存在しているものをいい、省スペース化の観点から曲線部分も含めた一辺の全体の長さL2に対して、上記直線部分L1の割合が大きいことが好ましい。
また、上記コイルの内側に配設されるコアの内側には空洞部が形成されており、該空洞部の外形は、上記コイルの軸方向に直交する面に対して上記コアを軸方向に投影したときに形成される投影形状が、非円形状であることが好ましい(請求項4)。
この場合には、インダクタンス性能にはほとんど寄与しない領域である上記空洞部の体積を充分に低減することができ、リアクトルの省スペース化を充分に図ることができる。
また、上記コイルの内側に、上記コイルによる発熱を放熱する放熱部材が配設されていることが好ましい(請求項5)。
この場合には、リアクトルの内側部分の放熱効率を向上させることができる。
また、上記放熱部材は、他の部位よりも磁束密度が高い部位の近傍に配設されていることが好ましい(請求項6)。
この場合には、リアクトルの内側部分の放熱効率をより一層向上させることができる。
すなわち、磁束密度が高い部分においては、コアの発熱が大きくなるため温度が特に上昇しやすい。したがって、このように温度上昇がしやすい部分に放熱部材を配置することでリアクトルの内側部分の放熱効率を向上させることができる。
(実施例1)
本発明の実施例に係るリアクトルにつき、図1、図2を用いて説明する。
本例のリアクトル1は、図1、図2に示すごとく、通電により磁束を発生するコイル2と、該コイル2の内側及び外周に配され磁性粉末を混入させてなる磁性粉末混合樹脂からなるコア3とを有する。
コイル2の形状及びコア3の外形は、図1(a)、図2に示すごとく、コイル2の軸方向に直交する面に対してコイル2及びコア3を軸方向に投影したときに形成される投影形状が、いずれも非円形状である。具体的には、コイル2の形状及びコア3の外形は、投影形状がいずれも略楕円形状である。
コイル2の内側に配設されるコア3の内側には、図1、図2に示すごとく、空洞部30が形成されている。そして、該空洞部30の外形は、コイル2の軸方向に直交する面に対してコア3を軸方向に投影したときに形成される投影形状が、非円形状である。具体的には、空洞部30の投影形状も略楕円形状である。
本例のリアクトル1は、例えば、DC−DCコンバータやインバータ等の電力変換装置等に用いることができる。
リアクトル1は、図2に示すごとく、磁性粉末混合樹脂を注型するための注型用ケース41に入れたままの状態で、インバータケース等のリアクトル1搭載用のスペース42に搭載してある。また、リアクトル1を注型用ケース41から取り外した後、リアクトル1をスペース42に搭載することもできる。
なお、以下においては、適宜、注型用ケース41に収納された状態のコイル2及びコア3をリアクトル1という。
リアクトル1の注型用ケース41としては、例えば、放熱性に優れたアルミニウムからなるものを用いることができる。
注型用ケース41には、図1(b)に示すごとく、底面部40から内方に向かって突出するように凸部400が形成されている。そして、該凸部400は、コア3の空洞部30内に配置されている。かかる構成により、放熱効率が比較的悪くなりがちなコイル2の内側のコア3における放熱を充分に行うことができる。
コイル2を構成する導体線として、例えば、平板状のものや断面円形状のものを用いることができる。
コア3は、例えば、エポキシ樹脂等の熱硬化性樹脂や熱可塑性樹脂等の樹脂に、フェライト粉末、鉄粉、珪素合金鉄粉等の磁性粉末を混入した磁性粉末混合樹脂からなる。
次に、本例の作用効果につき説明する。
コイル2の形状は、図1(a)、図2に示すごとく、投影形状が、いずれも非円形状である。これにより、リアクトル1のインダクタンス性能を確保しつつ小型化を図ることができる。すなわち、有効磁路断面積が一定の場合、本例のリアクトル1の方が、円形のリアクトル9よりもコイル2の内側部分の面積を小さくすることができる。
これにより、コイル2の内側において磁束密度が低い部分、すなわち、リアクトル1のインダクタンス性能にほとんど寄与しない領域を小さくすることができる。
その結果、インダクタンス性能を確保しつつ省スペース化を図ることができるリアクトル1を得ることができる。
また、図1(a)、図2に示すごとく、コア3の外形は非円形状である。それゆえ、図2に示すようにリアクトル1を搭載するスペース42が直方体形状である場合には、該スペース42とリアクトル1との間のデッドスペースdの体積を減少させることができる。特に、スペース42にリアクトル1を複数並べて搭載する場合には、スペース41全体に占めるデッドスペースdの体積比率を充分に減少させることができる。
その結果、本例のリアクトル1を搭載するスペース42を、円形のリアクトル9を搭載するスペースよりも小さくすることができる。
また、コイル2の形状及びコア3の外形は、図1(a)、図2に示すごとく、投影形状がいずれも略楕円形状であるため、インダクタンス性能にはほとんど寄与しない領域を充分に低減することができる。
また、図2に示すごとく、リアクトル1を直方体形状のスペース42に搭載する場合や、複数のリアクトル1を並べて配置する場合に、デッドスペースdを充分に小さくすることができる。それゆえ、充分にリアクトル1の省スペース化を図ることができる。
また、コイル2の内側に配設されるコア3の内側には空洞部30が形成されており、該空洞部30の外形は、コイル2の軸方向に直交する面に対してコア3を軸方向に投影したときに形成される投影形状が非円形状である。これにより、インダクタンス性能にはほとんど寄与しない領域である空洞部30の体積を充分に低減することができる。
以上のごとく、本例によれば、インダクタンス性能を確保しつつ省スペース化を図ることができるリアクトルを提供することができる。
以下に、本例のリアクトル1における省スペース化の効果について説明する。
ここでは、図12に示すようなコイル92の形状、コア93の外形、及びコア93の内側の空洞部930の外形が円形状であるリアクトル(以下、円形のリアクトル9という)と本例のリアクトル1とを比較する。
同図に示すごとく、円形のリアクトル9のコア93の半径をa、空洞部930の半径をbとする。
一方、本例のリアクトル1は、図2に示すごとく、有効磁路断面積を一定に保ちつつ、空洞部30がなくなる方向に種々寸法を変更して作製する。そして、空洞部30が完全に潰された状態においては、長軸の長さxは2(a+b)となり、短軸の長さyは2(a−b)となる。以下では、この状態における本例のリアクトル1と円形のリアクトル9との比較を行う。
なお、本例のリアクトル1及び円形のリアクトル9はともに、注型用ケース41に収納されたままの状態でスペース42に搭載してある。
まず、リアクトルの軸方向の高さを1として、円形のリアクトル9及び本例のリアクトル1のそれぞれについて、以下の体積を算出する。すなわち、リアクトルを搭載することができる最小限の大きさを有する直方体形状のスペース42の体積、リアクトル1の体積及び該スペース42とリアクトルとの間に形成されるデッドスペースの体積を算出する。
図12に示すごとく、円形のリアクトル9を搭載するスペース42の体積Vs0は4a2、リアクトル9の体積Vr0はπa2、上記デッドスペースDの体積Vd0はVs0−Vr0=(4−π)a2となる。
一方、図2に示すごとく、本例のリアクトル1を搭載するスペース42の体積Vs1はx×y=4(a2−b2)、リアクトル1の体積Vr1はπ×x×y=π(a2−b2)、上記デッドスペースdの体積Vd1はVs1−Vr1=(4−π)×(a2−b2)となる。
次いで、円形のリアクトル9を搭載するスペース42の体積に対する本例のリアクトル1を搭載するスペース42の体積比率Vs1/Vs0を算出すると(a2−b2)/a2となる。
また、円形のリアクトル9におけるデッドスペースDに対する本例のリアクトル1におけるデッドスペースdの体積減少率(Vd0−Vd1)/Vd0を算出するとb2/a2となる。
以上からわかるように、本例のリアクトル1は円形のリアクトル9よりもリアクトル1自体の体積を小さくすることができるとともに、スペース42全体に占めるデッドスペースdの体積比率をも減少させることができる。
(実施例2)
本例は、図3(b)に示すごとく、局部的な磁束の集中を緩和したリアクトル1の例である。
実施例1のリアクトル1においては、一部に曲率半径が特に小さくなる部分が存在する。それゆえ、この部分の内側には磁束が集中する磁束集中部5が形成される。そして、該磁束集中部5において過大な発熱が生じて急激な温度上昇が生じるおそれがある。
本例のリアクトル1のコイル2においては、曲率半径が極端に小さくなる部分をなくしている。これにより、局部的な磁束の集中を緩和することができ、かかる部分の急激な温度上昇を抑制することができる。
その他、実施例1と同様の作用効果を有する。
(実施例3)
本例は、図4〜図6に示すごとく、コイル2の形状、コア3の外形、及びコア3の内側の空洞部30の外形の投影形状が略四角形状であるリアクトル1の例である。
なお、本例のリアクトル1及び円形のリアクトル9はともに、注型用ケース41に収納してある。
その他は、実施例1と同様である。
本例の場合には、インダクタンス性能にはほとんど寄与しない領域を充分に低減することができるため、リアクトル1のインダクタンス性能を確保しつつ省スペース化を充分に図ることができる。
以下に、円形のリアクトル1との比較において、上記効果を説明する。すなわち、円形のリアクトル9を搭載していた直方体形状のスペース42に対して搭載可能な最大の大きさを有する略四角形状のリアクトル10は、円形のリアクトル9よりも有効磁路断面積が大きく、かつコイルの周長が長くなる(図4(a)、図12参照)。そのため、円形のリアクトル9よりも、リアクトル10のインダクタンス性能を向上させることができる。したがって、かかるリアクトル10を、例えば図4(b)、(c)に示すごとく小型化しても、円形のリアクトル9と同等以上のインダクタンス性能を確保することができる。よって、インダクタンス性能を確保しつつ小型化することによってリアクトル1の省スペース化を図ることができる。
また、例えば、一つのスペース42に本例のリアクトル1を二つ搭載する場合には、図6、図13に示すごとく、スペース42全体に占めるデッドスペースdの体積比率がさらに減少する。すなわち、スペース42にリアクトル1を複数並べて搭載する場合には、個数が増えれば増えるほどスペース42に対するデッドスペースdの体積比率を減少させることができる。
その他、実施例1と同様の作用効果を有する。
なお、図5、図6に示すごとく、コア3の角部300は曲面状に面取りされているが、平面状に面取りしてもよい。このように面取りすることにより、面取りした分だけ、コア3の材料費を削減することができる。
また、リアクトル1の形状は、スペース42の形状に応じて、例えば図4(b)に示すごとく略正方形状とすることもできるし、図4(c)に示すごとく略長方形状とすることもできる。
(実施例4)
本例は、図7(b)に示すごとく、局部的な磁束の集中を緩和したリアクトル1の例である。
実施例3のリアクトル1においては、図7(a)に示すごとく、一部に曲率半径が特に小さくなる部分が存在する。それゆえ、この部分の内側には磁束が集中する磁束集中部5が形成される。そして、該磁束集中部5において過大な発熱が生じて急激な温度上昇が生じるおそれがある。
本例においては、コイル2を、図7(b)に示すように楕円形に近付けることで、コイル2の曲率半径が極端に小さくなる部分をなくしている。これにより、局部的な磁束の集中を緩和することができ、かかる部分の急激な温度上昇を抑制することができる。
その他、実施例3と同様の構成及び作用効果を有する。
(実施例5)
本例は、図9、図10に示すごとく、コイル2の内側における他の部位よりも磁束密度が大きい部位の近傍に、該コイル2による発熱を放熱する放熱部材7が配設されているリアクトル1の例である。すなわち、放熱部材7は、投影形状が略四角形状のコイル2の角部20の内側に該角部20に近接して配置されている。
例えば、実施例3のリアクトル1においては、図8に示すごとく、断面略四角形状のコイル2の角部20の内側に磁束が集中し、磁束密度が大きくなる部分(磁束集中部5)が形成されている。そして、磁束集中部5においては、コア3の温度が上昇しやすい。一方、断面略四角形状のコイル2の角部20の外側には、他の部位よりも磁束密度が小さい磁束過疎部6が形成されている。
そこで、図9、図10に示すリアクトル1のように、磁束集中部5にアルミニウムからなる放熱部材7を配設する。
この放熱部材7は、凸部400と同様にアルミニウムからなり、注型用ケース41と一体化、あるいは接続されている。
また、放熱部材7の形状、配設状態は、例えば図9に示すごとく、断面略正方形としたり、図10に示すごとく、断面略長方形として凸部400からコイル2の角部20に向かうように放射状に配置したりすることができる。
その他は、実施例3と同様である。
本例のリアクトル1において、図9、図10に示すごとく、コイル2の角部20の内側に、該コイル2による発熱を放熱する放熱部材7が配設されており、該放熱部材7は、他の部位よりも磁束密度が大きい部位、すなわち他の部位よりも発熱量が大きく温度上昇しやすい部位の近傍に配設されている。これにより、リアクトル1の内側部分の放熱効率をより一層向上させることができる。
その他、実施例3と同様の作用効果を有する。
実施例1における、(a)リアクトルの上面図、(b)リアクトルの縦断面図。 実施例1における、スペースに搭載したリアクトルの上面図。 実施例2における、(a)磁気飽和部が形成されているリアクトルの上面説明図、(b)コイルの形状を変化させたリアクトルの上面図。 実施例3における、スペースの大きさ及び形状を変化させずに搭載したリアクトルの上面図。 実施例3における、スペースに搭載したリアクトルの上面図。 実施例3における、二つのリアクトルをスペースに並べて搭載した状態を示す上面図。 実施例4における、(a)磁気飽和部が形成されているリアクトルの上面説明図、(b)コイルの形状を変化させたリアクトルの上面図。 実施例5における、磁束集中部及び磁束過疎部が形成されている状態を示すリアクトルの上面説明図。 実施例5における、放熱部材が配設されているリアクトルの上面図。 実施例5における、他の形状の放熱部材が配設されているリアクトルの上面図。 コアの外形の投影形状が略四角形状であるリアクトルの寸法を示す模式図。 従来例における、スペースに搭載したリアクトルの上面図。 従来例における、二つのリアクトルをスペースに並べて搭載した状態を示す上面図。
符号の説明
1 リアクトル
2 コイル
3 コア
4 ケース

Claims (6)

  1. 通電により磁束を発生するコイルと、該コイルの内側及び外周に配され磁性粉末を混入させてなる磁性粉末混合樹脂からなるコアとを有するリアクトルであって、
    上記コイルの形状及び上記コアの外形は、上記コイルの軸方向に直交する面に対して上記コイル及び上記コアを軸方向に投影したときに形成される投影形状が、いずれも非円形状であることを特徴とするリアクトル。
  2. 請求項1において、上記コイルの形状及び上記コアの外形は、上記投影形状がいずれも略楕円形状であることを特徴とするリアクトル。
  3. 請求項1において、上記コイルの形状及び上記コアの外形は、上記投影形状がいずれも略四角形状であることを特徴とするリアクトル。
  4. 請求項1〜3のいずれか一項において、上記コイルの内側に配設されるコアの内側には空洞部が形成されており、該空洞部の外形は、上記コイルの軸方向に直交する面に対して上記コアを軸方向に投影したときに形成される投影形状が、非円形状であることを特徴とするリアクトル。
  5. 請求項1〜4のいずれか一項において、上記コイルの内側に、上記コイルによる発熱を放熱する放熱部材が配設されていることを特徴とするリアクトル。
  6. 請求項5において、上記放熱部材は、他の部位よりも磁束密度が高い部位の近傍に配設されていることを特徴とするリアクトル。
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