JP2008166502A - リアクトル - Google Patents
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Abstract
【解決手段】通電により磁束を発生するコイル2と、コイル2を内側に収容するケース4と、該ケース4内に配設されるコア3とを有するリアクトル1。コイル2は、該コイル2を軸方向に切断したときに現れるコイル断面20において軸方向端部201が曲線形状に形成された形状の曲面端部22を有する。曲面端部22は、コイル断面20において半円形状に形成されている。コイル2は、偏平状の導体線21を螺旋状に成形してなる。導体線21におけるコイル2の軸方向端部20を構成する端部構成部211は、コイル2の軸方向端部20以外の部分を構成する一般部構成部212よりも幅が小さい。
【選択図】図1
Description
上記コイル92は、図9、図10に示すごとく、該コイル92を軸方向に切断したときに現れるコイル断面920において軸方向端部921の角部922が角張るよう構成されている。
上記コイルは、該コイルを軸方向に切断したときに現れるコイル断面において軸方向端部が曲線形状に形成された形状の曲面端部を有することを特徴とするリアクトルにある(請求項1)。
上記コイルは、該コイルを軸方向に切断したときに現れるコイル断面において軸方向端部が曲線形状に形成された形状の曲面端部を有する。そのため、コイルへの通電により、略楕円形状であって閉ループ状の磁束線をコイル断面の形状に沿って形成することができる。それゆえ、上記コイルの軸方向端部において、磁束が集中して形成されることを防ぐことができる。
その結果、リアクトルの小型化及び軽量化を図ることができる。
上記コイルは、該コイルを軸方向に切断したときに現れるコイル断面において軸方向端部の角部が面取りされた形状の面取り部を有することを特徴とするリアクトルにある(請求項3)。
上記コイルは、該コイルを軸方向に切断したときに現れるコイル断面において軸方向端部の角部が面取りされた形状の面取り部を有する。そのため、コイルへの通電により、略楕円形状であって閉ループ状の磁束線をコイル断面の形状に沿って形成することができる。それゆえ、上記第1の発明(請求項1)と同様に、コイルの軸方向端部において磁気飽和が生じることを防ぐことができる。
上記ケースとして、例えば、アルミニウムからなるものを用いることができる。
上記磁性粉末混合樹脂として、例えば、エポキシ樹脂等の熱硬化性樹脂や熱可塑性樹脂等の樹脂にフェライト粉末、鉄粉、珪素合金鉄粉等の磁性粉末を混入させてなるものを用いることができる。
この場合には、上記コイルの軸方向端部において磁束の集中をより緩和することができる。
この場合には、上記コイルの軸方向端部において磁束の集中を一層緩和することができる。
この場合には、上記コイルの軸方向端部において面取り部又は曲面端部を容易に形成することができる。
この場合には、上記コイルの軸方向端部において面取り部又は曲面端部を一層容易に形成することができる。
この場合にも、上記コイルの軸方向端部において面取り部又は曲面端部を一層容易に形成することができる。
この場合にも、上記コイルの軸方向端部において面取り部又は曲面端部を一層容易に形成することができる。
この場合にも、上記コイルの軸方向端部において面取り部又は曲面端部を一層容易に形成することができる。
本発明の実施例に係るリアクトルにつき、図1〜図4を用いて説明する。
本例のリアクトル1は、例えば、DC−DCコンバータやインバータ等の電力変換装置等の構成部品として用いることができる。
そして、上記リアクトル1は、図1に示すごとく、通電により磁束を発生するコイル2と、該コイル2の内側及び外周に充填され磁性粉末を混入させてなる磁性粉末混合樹脂からなるコア3と、コイル2及びコア3を内側に収容するケース4とを有する。
そして、端部構成部211及び一般部構成部212は、それぞれ軸方向端部201及び一般部構成部202を形成することができる分の長さを有しており、コイル2は、これらを螺旋状に成形することにより形成することができるよう構成されている。
上記コア3には、例えば、エポキシ樹脂等の熱硬化性樹脂や熱可塑性樹脂等の樹脂に、フェライト粉末、鉄粉、珪素合金鉄粉等の磁性粉末を混入した磁性粉末混合樹脂を用いることができる。
まず、導体線21の端部構成部211を螺旋状に成形することにより、コイル2の軸方向端部201の一方を形成する。
次いで、導体線21の一般部構成部212を螺旋状に成形することにより、コイル2の軸方向端部201以外の部分(一般部202)を形成する。
以上の手順により、コイル2を形成することができる。
なお、導体線21における端部構成部211及び一般部構成部212の構成比率は、所望のリアクトル1のインダクタンス性能等に応じて種々変更することができる。
次いで、ケース4内にコイル2を埋没させるようにコア3を充填することにより本例のリアクトル1を得ることができる。
コイル2は、図1〜図4に示すごとく、該コイル2を軸方向に切断したときに現れるコイル断面20において軸方向端部201が曲線形状に形成された形状の曲面端部22を有する。そのため、コイル2への通電により、図1に示すごとく、略楕円形状であって閉ループ状の磁束線φをコイル断面200の形状に沿って形成することができる。それゆえ、コイル2の軸方向端部201において、磁束が集中して形成されることを防ぐことができる。
その結果、リアクトル1の小型化及び軽量化を図ることができる。
なお、図3は、角部を平面状に面取りしてあるコア3を示すものであり、図4は、角部を曲面状に面取りしてあるコア3を示すものである。
本例は、図5に示すごとく、導体線21の形状を変更して作製したコイル2を備えたリアクトル1の例である。
導体線21は、図5(a)に示すごとく、該コイル2の軸方向端部201を構成する端部構成部211が断面半円形状である。また、一般部202を構成する一般部構成部212は、図5(b)に示すごとく、端部構成部211の直径よりも幅の大きい偏平状に形成されている。
その他は、実施例1と同様である。
その他、実施例1と同様の作用効果を有する。
本例は、図6(a)、(b)に示すごとく、端部構成部211及び一般部構成部212ともに断面円形状であって略一定の断面積を有する導体線21によってコイル2が構成されているリアクトル1の例である。この場合、図6(a)に示すごとく、コイル2の一般部202は導体線21の一般部構成部212を多重に重ねて巻くことによって形成する。そして、コイル2の軸方向端部201を構成する端部構成部211は、一般部202に近い側から遠い側に向かうに従って、一般部構成部212よりも導体線21の巻き数が少なくなるよう成形する。
その他は、実施例1と同様である。
その他、実施例1と同様の構成及び作用効果を有する。
本例は、コイル2が、図7、図8に示すごとく、該コイル2を軸方向に切断したときに現れるコイル断面20において軸方向端部201の角部が面取りされた形状の面取り部23を有するリアクトル1の例である。
上記面取り部23は、図7に示すごとく、曲面からなるよう構成することもできるが、図8に示すごとく、平面からなるよう構成することもできる。
その他は、実施例1と同様である。
その他、実施例1と同様の作用効果を有する。
2 コイル
20 コイル断面
21 導体線
200 軸方向端部
3 樹脂
4 ケース
Claims (9)
- 通電により磁束を発生するコイルと、該コイルの内側及び外周に充填され磁性粉末を混入させてなる磁性粉末混合樹脂からなるコアと、上記コイル及び上記コアを内側に収容するケースとを有するリアクトルであって、
上記コイルは、該コイルを軸方向に切断したときに現れるコイル断面において軸方向端部が曲線形状に形成された形状の曲面端部を有することを特徴とするリアクトル。 - 請求項1において、上記曲面端部は、上記コイル断面において半円形状に形成されていることを特徴とするリアクトル。
- 通電により磁束を発生するコイルと、該コイルの内側及び外周に充填され磁性粉末を混入させてなる磁性粉末混合樹脂からなるコアと、上記コイル及び上記コアを内側に収容するケースとを有するリアクトルであって、
上記コイルは、該コイルを軸方向に切断したときに現れるコイル断面において軸方向端部の角部が面取りされた形状の面取り部を有することを特徴とするリアクトル。 - 請求項3において、上記面取り部は、曲面からなることを特徴とするリアクトル。
- 請求項1〜4のいずれか一項において、上記コイルは、偏平状の導体線を螺旋状に成形してなり、該導体線における上記コイルの軸方向端部を構成する端部構成部は、上記コイルの軸方向端部以外の部分を構成する一般部構成部よりも幅が小さいことを特徴とするリアクトル。
- 請求項5において、上記導体線の上記端部構成部は、上記一般部構成部に近付くに従って段階的に幅が大きくなっていることを特徴とするリアクトル。
- 請求項5において、上記導体線の上記端部構成部は、上記一般部構成部に近付くに従ってテーパ状に幅が大きくなっていることを特徴とするリアクトル。
- 請求項1〜4のいずれか一項において、上記コイルは、導体線を螺旋状に成形してなり、該導体線における上記コイルの軸方向端部を構成する端部構成部は断面円形状であり、上記コイルの軸方向端部以外の部分を構成する一般部構成部は上記端部構成部の直径よりも幅の大きい偏平状に形成されていることを特徴とするリアクトル。
- 請求項1〜4のいずれか一項において、上記コイルは、断面形状が略一定である導体線を螺旋状に成形してなり、該導体線における上記コイルの軸方向端部を構成する端部構成部は、上記コイルの軸方向端部以外の部分を構成する一般部構成部よりも上記導体線の巻き数が少ないことを特徴とするリアクトル。
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