JPH0679133U - リアクトル - Google Patents

リアクトル

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JPH0679133U
JPH0679133U JP2712093U JP2712093U JPH0679133U JP H0679133 U JPH0679133 U JP H0679133U JP 2712093 U JP2712093 U JP 2712093U JP 2712093 U JP2712093 U JP 2712093U JP H0679133 U JPH0679133 U JP H0679133U
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JP
Japan
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yoke
iron core
core leg
section
cross
Prior art date
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Pending
Application number
JP2712093U
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English (en)
Inventor
一敞 三沢
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nissin Electric Co Ltd
Original Assignee
Nissin Electric Co Ltd
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Publication date
Application filed by Nissin Electric Co Ltd filed Critical Nissin Electric Co Ltd
Priority to JP2712093U priority Critical patent/JPH0679133U/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 鉄心脚を橋絡するヨーク内の磁束の分布を改
善することによって、ヨークならびに鉄心脚の軽量、小
型化を図ることを目的とする。 【構成】 断面が矩形状の鉄心をギャップを介して積み
重ねることによって鉄心脚を構成する。この鉄心脚の複
数の端面を、台形のヨークによって橋絡する。ヨークの
高さを鉄心脚の短辺にほぼ等しく、中央断面が鉄心脚の
断面にほぼ等しくする。ヨークの両端部における斜辺部
の直下面に、鉄心脚の端面を突き合わす。鉄心脚の断面
を矩形とし、ヨークを台形としたため、磁束が通らない
部分がなくなる。ヨークを低くすることができる。リア
クトルの横方向の長さを短くすることができる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案はリアクトルに関する。
【0002】
【従来の技術】
リアクトルたとえば直列リアクトルは、ブロック状の鉄心をギャップを介して 積み重ねた鉄心脚に巻線を巻回するとともに、鉄心脚の両端をヨークにより橋絡 して構成されるのが普通である。図5〜図8は三相器用の従来構成を示し、1は 鉄心脚で、ブロック状の複数の鉄心2をギヤップ3を介して積み重ねることによ って構成されている。4は各鉄心脚1に巻回されている巻線、5は各鉄心脚1の 各端面を橋絡するヨークである。
【0003】 通常巻線4は円筒形とされているので、鉄心脚1も巻線4の内径に合わせて図 6、図8に示すように断面がほぼ円形となるようにしてある。そのため外周が段 状となるように珪素鋼板を積層して構成する。またヨーク5はこれも通常は断面 が矩形状とされてあり、その高さHは鉄心脚1したがって鉄心2の最大幅Wにほ ぼ等しくなるように構成されている。
【0004】 巻線4が励磁されることによって発生する磁束φは、図5に示すように鉄心脚 1からヨーク5に向かって通るが、リアクトルでは磁束はほとんど鉄心脚1の内 部で発生するので、ヨーク5内の磁束は、鉄心脚1の外端aに向かい合う位置で は最小となり、内端bに向かい合う位置に近づくほど直線的に増大し、内端bに 向かい合う位置で最大となる傾向がある。そのためヨーク5の外端、すなわちそ の長さ方向に沿う両端部における上隅部c付近には、磁束はほとんど通らない。
【0005】 また鉄心脚1はその最大幅はWであるが、その幅はヨーク5の前面dおよび後 面eに向かうのにしたがって次第に狭くなり、最小幅はW′(図8参照。)とな る。そのためヨーク5内の磁束も図7における珪素鋼板の積層方向に沿う中心部 では最大となり、その左右両側(ヨーク5の前面dおよび後面e側)付近では最 小なる。
【0006】 このためヨーク5の高さHを鉄心脚1の最大幅Wにほぼ等しくして、ヨーク5 の断面を方形状すると、ヨーク5の鋼板積層方向に沿う中心付近の磁束密度は、 鉄心脚1の磁束密度とほぼ等しくなるが、ヨーク5の前面dおよび後面e付近の 磁束密度は低くなるため、極めて不経済である。逆にヨーク5の前面dおよび後 面e付近の磁束密度が鉄心脚1の磁束密度とほぼ等しくなるように、ヨーク5の 高さHを定めたとすると、ヨーク5の鋼板積層方向に沿う中心部付近では磁束が 飽和してしまうようになる。
【0007】 ヨーク5の磁束密度に合わせてヨーク5の断面形状を、ヨーク5の鋼板積層方 向に沿う中心付近の高さを最大とし、その前面dおよび後面eに向かうほど低く する断面形状とすることも考えられるが、このような断面形状のヨーク5とする ためには、幅が異なる数種類の珪素鋼板が必要となるし、構造も複雑となる。
【0008】
【考案が解決しようとする課題】
本考案は、ヨーク内の磁束の分布を改善することによって、ヨークならびに鉄 心脚の軽量、小型化を図ることを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本考案は、断面が矩形状の鉄心をギャップを介して積み重ねることによって鉄 心脚を構成し、この鉄心脚に巻線を巻装するとともに、複数の鉄心脚の端面を橋 絡するヨークを、その高さが鉄心脚の短辺にほぼ等しく、中央断面が鉄心脚の断 面にほぼ等しくした台形状に構成し、このヨークの両端部における斜辺部の直下 面に鉄心脚の端面を突き合わしてなることを特徴とする。
【0010】
【作用】
鉄心脚の断面を矩形状としたため、その長辺方向、すなわち鉄心脚を構成する 鉄心の積層方向の磁束量は一定である。そのためヨークの断面を鉄心脚と同じ矩 形状とすれば、ヨーク内における磁束密度は、鉄心脚内のそれとほぼ同じ分布と なる。すなわちヨークの前面および後面においてもその中央における磁束分布は 同じとなるから、ヨーク全体を有効に利用することができるようになる。
【0011】 ヨークを台形状とし、その両端の斜面部の直下で鉄心脚の端面を突き合わすよ うにしたので、鉄心脚の外端から内端に向かう程、ヨークに向かう磁束が増加し ていっても、これに応じてヨークの高さが増していくようになり、したがってヨ ークの斜辺部内の磁束密度はほぼ一定となる。そのため従来例のヨークの上隅部 をなくして、これを台形状としてもなんら支障はない。そしてこのように無駄な 上隅部をなくしたことによって、ヨークはそれだけ軽量化する。
【0012】 鉄心脚の幅、すなわち矩形状とされた鉄心脚の短辺は、同じ断面の円形鉄心の 幅に比較して小さくなる。ヨークの高さは鉄心脚の幅にほぼ等しくされているの で、鉄心脚を円形とした場合のヨークよりも低くなる。これによってもヨークの 軽量化が図れる。
【0013】 更に前記のように矩形状とされた鉄心脚の短辺は、同じ断面の円形鉄心の幅に 比較して小さくなるので、鉄心脚相互の間隔が短くてすむようになり、したがっ てリアクトル全体の横方向の長さを短くすることができ、小型軽量化が可能とな る。
【0014】
【実施例】
本考案の実施例を図1〜図3により説明する。なお図5〜図8と同じ符号を付 した部分は同一または対応する部分を示す。本考案にしたがい、短辺である幅が W、珪素鋼板の積層方向に沿う長辺である厚さをTとした、断面が矩形状の鉄心 2の複数をギャップ3を介して積み重ねることによって鉄心脚1を構成する。
【0015】 鉄心脚1の端面を橋絡するヨーク5は、その高さHが鉄心脚1の幅Wにほぼ等 しく、中央断面が鉄心脚1の断面にほぼ等しくした台形状に構成する。したがっ てヨーク5の珪素鋼板の積層方向に沿う厚さMは、鉄心脚1の厚さTとほぼ等し くなる。
【0016】 ヨーク5の両端部における斜辺部10の直下面に鉄心脚1の端面を突き合わす ようにする。具体的には斜辺部10の斜面11の投影線が鉄心脚1の幅Wにほぼ 等しくなるようにしてあり、台形とされたヨーク5の長辺である底辺を鉄心脚1 の端面に衝合させる。
【0017】 以上の構成において、鉄心脚1の断面を矩形状としたため、その長辺方向、す なわち鉄心脚を構成する鉄心の積層方向である厚さ方向の磁束量は一定となる。 そのためヨーク5の断面を鉄心脚と同じ矩形状とすれば、ヨーク5内における磁 束密度は、鉄心脚1内の磁束密度とほぼ同じ分布となる。すなわちヨーク5の前 面dおよび後面eにおいても、その中央における磁束分布は同じとなるから、ヨ ーク5全体を有効に利用することができるようになる。またその断面が矩形状で あるため、簡単に構成できる。
【0018】 ヨーク5台形状とし、その両端の斜面部10の直下で鉄心脚1の端面を突き合 わすようにしたので、鉄心脚1の外端aから内端bに向かう程、ヨーク5に向か う磁束が増加していっても、これに応じてヨーク5の斜面部10における高さが 増していくようになる。したがってヨーク5の斜辺部10内の磁束密度はほぼ一 定となる。そのため従来例のヨーク5の上隅部cをなくして、これを台形状とし てもなんら支障はない。そしてこのように無駄な上隅部Cをなくしたことによっ て、ヨーク5はそれだけ軽量化する。
【0019】 鉄心脚1の幅W、すなわち矩形状とされた鉄心脚の短辺は、同じ断面の円形鉄 心の幅に比較して小さくなる。本考案によりヨーク5の高さは鉄心脚1の幅Wに ほぼ等しくされているので、鉄心脚1を断面円形とした場合に使用するヨークよ りも低くなる。これによってもヨーク5の軽量化が図れる。
【0020】 更に前記のように矩形状とされた鉄心脚1の短辺(幅W)は、同じ断面の円形 鉄心の幅に比較して小さくなるので、鉄心脚1相互の間隔が短くてすむようにな り、したがってリアクトル全体の横方向の長さを短くすることができ、小型軽量 化が可能となる。また据付スペースも狭くてすむようになる。
【0021】 なお鉄心2を矩形状としたことにより、その隅角部と巻線4との間隙が狭くな るが、両者間の絶縁距離を維持する必要があるときは、図4に示すように鉄心2 の各隅角部に切欠き部12を設けるようにしておくとよい。
【0022】
【考案の効果】
以上詳述したように本考案によれば、鉄心脚とその端面を橋絡するヨークとに よって構成するリアクトルにおいて、従来構成に比較してヨークの小型軽量化が 可能となるとともに、リアクトル全体を小型軽量とすることができる効果を奏す る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例を示すもので、鉄心脚とヨーク
との相互位置を説明するための斜視図である。
【図2】本考案の一部を断面とした正面図ある。
【図3】図1の一部を断面とした平面図である。
【図4】図3の一部の変形を示した部分平面図である。
【図5】従来例の一部を断面とした正面図ある。
【図6】図5の一部を断面とした平面図である。
【図7】図5の側断面図である。
【図8】図5の鉄心脚とヨークとの相互位置を説明する
ための斜視図である。
【符号の説明】
1 鉄心脚 2 鉄心 3 ギャップ 4 巻線 5 ヨーク 10 斜辺部 W 鉄心脚の幅 H ヨークの高さ

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 断面が矩形状の鉄心をギャップを介して
    積み重ねることによって鉄心脚を構成し、前記鉄心脚に
    巻線を巻装するとともに、複数の前記鉄心脚の端面を橋
    絡するヨークを、その高さが鉄心脚の短辺である幅にほ
    ぼ等しく、中央断面が前記鉄心脚の断面にほぼ等しくし
    た台形状とし、前記ヨークの両端部における斜辺部の直
    下面に、前記鉄心脚の端面を突き合わしてなるリアクト
    ル。
JP2712093U 1993-04-12 1993-04-12 リアクトル Pending JPH0679133U (ja)

Priority Applications (1)

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JP2712093U JPH0679133U (ja) 1993-04-12 1993-04-12 リアクトル

Applications Claiming Priority (1)

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JP2712093U JPH0679133U (ja) 1993-04-12 1993-04-12 リアクトル

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JPH0679133U true JPH0679133U (ja) 1994-11-04

Family

ID=12212207

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JP2712093U Pending JPH0679133U (ja) 1993-04-12 1993-04-12 リアクトル

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JP (1) JPH0679133U (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008166502A (ja) * 2006-12-28 2008-07-17 Denso Corp リアクトル
JP2012147036A (ja) * 2012-05-10 2012-08-02 Sumitomo Electric Ind Ltd リアクトル、およびコンバータ
JP2013239732A (ja) * 2013-07-19 2013-11-28 Sumitomo Electric Ind Ltd リアクトル、およびコンバータ

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JP2012147036A (ja) * 2012-05-10 2012-08-02 Sumitomo Electric Ind Ltd リアクトル、およびコンバータ
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