JP4391584B1 - 三相高周波トランス - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、電力変換装置および電源装置用として好適な三相高周波トランスの提供を目的とする。
【解決手段】3本の円柱状コアと天板と底板とからなるフェライトコアと、平角線を該平角線の幅方向に複数回屈曲させて形成した所定の内径の一次コイル、前記平角線の幅と異なる幅を有する平角線を該平角線の幅方向に屈曲させて内径が前記一次コイルの内径と同一となるように形成した二次コイルとを備え、一次コイルを構成する平角線の間隔内に、二次コイルを構成する平角線が介在されると共に、一次コイルと二次コイルとの内周が一致するように構成され、各々の内部に前記円柱状コアの各々が挿入するように配置された3つのコイルと、を備え、一次コイルと二次コイルとの少なくとも1つをY結線した三相高周波トランス。
【選択図】図1

Description

本発明は、三相高周波トランスに係り、特に電力変換装置用および電源装置用として好適な三相高周波トランスに関する。
所定の幅の磁性鋼鈑を積層した横断面が平行四辺形状の単位ブロックを突き合わせて60度の角度で接合してその外接船が略円形状になるようにした3個の鉄心を正三角形の頂点に配置して相互に並立させ、前記3個の鉄心の上下端を夫々継鉄で接合した三角配置三脚鉄心形三相変圧器が提案されている(特許文献1)。
特開平9−232164号公報
しかしながら、電力変換装置や電源装置に用いられる高周波トランスにおいては、磁束漏れを防ぐために、二次巻線を一次巻線で包んで巻回したり、一次巻線を巻回した上から二次巻線を巻回し、更にその上に一次巻線を巻回する所謂サンドイッチ巻きとしたりするというように一次巻線と二次巻線とを交互に巻回したりすることが一般的に行われてきた。
しかしながら、前記の構成をとった場合には、結合度が低く、漏洩インダクタンスが大きいため、二次出力電圧の電圧比は一次巻線と二次巻線との巻数比通りにならず、負荷電流を流すと二次出力電圧が降下するという問題があった。
また、前記構成の高周波トランスにおいては、一次巻線と二次巻線とが重ね巻きになるうえ、一次巻線と二次巻線との間に絶縁材を挿入するため、熱がこもり、一次巻線および二次巻線における電流密度が低下するという問題もあった。
本発明は、上記問題を解決すべく成されたものであり、二次出力電圧の電圧比は一次巻線と二次巻線との巻数比通りになる故に、負荷電流を流したときの二次出力電圧の降下が防止され、また、一次巻線と二次巻線との間に熱が篭るのを防止でき、電力変換装置および電源装置用として好適な高周波トランスの提供を目的とする。
請求項1の発明は、フェライトで形成され、且つ円周上に等間隔で配置された3本の円柱状コアと、前記円柱状コアの一端を連結するフェライトで形成された天板と、前記円柱状コアの他端を連結するフェライトで形成された底板と、平角線を該平角線の幅方向に複数回屈曲させて形成した所定の内径の一次コイル、前記平角線の幅と異なる幅を有する平角線を該平角線の幅方向に屈曲させて内径が前記一次コイルの内径と同一となるように形成した二次コイルとを備え、前記一次コイルおよび前記二次コイルの一方を構成する平角線の間隔内に、前記一次コイルおよび前記二次コイルの他方を構成する平角線が介在されると共に、前記一次コイルの内周および前記二次コイルの内周が一致するように構成され、各々の内部に前記円柱状コアの各々が挿入するように配置された3つのコイルと、を備え、前記コイルのうちの一次コイルの天板側または底板側の一端同士を接続するとともに、二次コイルの天板側または底板側の一端同士を接続した三相高周波トランスに関する。
請求項2に記載の発明は、フェライトで形成され、且つ円周上に等間隔で配置された3本の円柱状コアと、前記円柱状コアの一端を連結するフェライトで形成された天板と、
前記円柱状コアの他端を連結するフェライトで形成された底板と、平角線を該平角線の幅方向に複数回屈曲させて形成した所定の内径の一次コイル、前記平角線の幅と異なる幅を有する平角線を該平角線の幅方向に屈曲させて内径が前記一次コイルの内径と同一となるように形成した二次コイルとを備え、前記一次コイルおよび前記二次コイルの一方を構成する平角線の間隔内に、前記一次コイルおよび前記二次コイルの他方を構成する平角線が介在されると共に、前記一次コイルの内周および前記二次コイルの内周が一致するように構成され、各々の内部に前記円柱状コアの各々が挿入するように配置された3つのコイルと、を備え、前記コイルの何れかの一次コイルの天板側の一端と他の一つの一次コイルの底板側の他端とを接続し、前記他の一つの一次コイルの天板側の一端と更に他の一つの一次コイルの底板側の他端とを接続し、前記更に他の一つの一次コイルの天板側の一端と前記何れかの一次コイルの底板側の他端とを接続すると共に、前記コイルにおける二次コイルの天板側または底板側の一端同士を接続した三相高周波トランスに関する。
請求項3の発明は、フェライトで形成され、且つ円周上に等間隔で配置された3本の円柱状コアと、前記円柱状コアの一端を連結するフェライトで形成された天板と、前記円柱状コアの他端を連結するフェライトで形成された底板と、平角線を該平角線の幅方向に複数回屈曲させて形成した所定の内径の一次コイル、前記平角線の幅と異なる幅を有する平角線を該平角線の幅方向に屈曲させて内径が前記一次コイルの内径と同一となるように形成した二次コイルとを備え、前記一次コイルおよび前記二次コイルの一方を構成する平角線の間隔内に、前記一次コイルおよび前記二次コイルの他方を構成する平角線が介在されると共に、前記一次コイルの内周および前記二次コイルの内周が一致するように構成され、各々の内部に前記円柱状コアの各々が挿入するように配置された3つのコイルと、を備え、前記コイルにおける一次コイルの天板側または底板側の一端同士を接続するとともに、前記コイルの何れかの二次コイルの天板側の一端と他の一つの一次コイルの底板側の他端とを接続した三相高周波トランスに関する。
請求項1に記載の三相高周波トランスにおいては、一次コイルおよび二次コイルの何れもY結線されているから、一次結線電圧および二次結線電圧に対し、夫々の相間電圧が1/√3となり、3本の円柱状コアの夫々に巻回される一次コイルおよび二次コイルの巻数も1/√3となるため、小型化が可能であり、大電力が扱える。
請求項2に記載の三相高周波トランスにおいては、一次コイルがΔ結線され、二次コイルがY結線されているから、昇圧用トランスとして好適である。また、入力に高調波が含まれる場合、高調波はΔ結線された一次コイルを循環するから出力波に高調波が混ざることがないという長所もある。
請求項3に記載の三相高調波トランスにおいては、一次コイルはY結線され、二次コイルはΔ結線されているから、二次コイルの出力は低電圧大電力用トランスとして好適である。また、請求項2に記載の三相高周波トランスと同様、入力に高調波が含まれる場合、高調波はΔ結線された二次コイルを循環するから出力波に高調波が混ざることがないという長所もある。
図1は、実施形態1に係る三相高周波トランスの構成を示す平面図である。 図2は、実施形態1に係る三相高周波トランスの構成を示す側面図である。 図3は、実施形態1に係る三相高周波トランスの構成を示す底面図である。 図4は、実施形態2に係る三相高周波トランスの構成を示す平面図である。 図5は、実施形態2に係る三相高周波トランスの構成を示す側面図である。 図6は、実施形態2に係る三相高周波トランスの構成を示す底面図である。 図7は、実施形態3に係る三相高周波トランスの構成を示す平面図である。 図8は、実施形態3に係る三相高周波トランスの構成を示す側面図である。 図9は、実施形態3に係る三相高周波トランスの構成を示す底面図である。 図10は、実施形態4に係る三相高周波トランスの構成を示す平面図である。 図11は、実施形態4に係る三相高周波トランスの構成を示す側面図である。 図12は、実施形態4に係る三相高周波トランスの構成を示す底面図である。 図13は、実施形態5に係る三相高周波トランスの構成を示す側面図である。 図14は、実施形態5に係る三相高周波トランスをプリント基板の裏側から見た底面図である。 図15は、実施形態6に係る三相高周波トランスの構成を示す平面図である。 図16は、実施形態6に係る三相高周波トランスの構成を示す側面図である。 図17は、実施形態6に係る三相高周波トランスの構成を示す底面図である。 図18は、実施形態7に係る三相高周波トランスの構成を示す平面図である。 図19は、実施形態7に係る三相高周波トランスの構成を示す側面図である。 図20は、実施形態8に係る三相高周波トランスの構成を示す平面図である。 図21は、実施形態8に係る三相高周波トランスの構成を示す側面図である。 図22は、実施形態9に係る三相高周波トランスの構成を示す底面図である。 図23は、実施形態9に係る三相高周波トランスの構成を示す側面図である。 図24は、実施形態10に係る三相高周波トランスの構成を示す底面図である。 図25は、実施形態10に係る三相高周波トランスの構成を示す側面図である。 図26は、実施形態11に係る三相高周波トランスの構成を示す側面図である。 図27は、実施形態11に係る三相高周波トランスをプリント基板の裏側から見た底面図である。 図28は、実施形態12に係る三相高周波トランスの構成を示す平面図である。 図29は、実施形態12に係る三相高周波トランスの構成を示す側面図である。 図30は、実施形態13に係る三相高周波トランスの構成を示す平面図である。 図31は、実施形態13に係る三相高周波トランスの構成を示す側面図である。 図32は、実施形態14に係る三相高周波トランスの構成を示す平面図である。 図33は、実施形態14に係る三相高周波トランスの構成を示す側面図である。 図34は、実施形態15に係る三相高周波トランスの構成を示す平面図である。 図35は、実施形態15に係る三相高周波トランスの構成を示す側面図である。 図36は、実施形態16に係る三相高周波トランスの構成を示す平面図である。 図37は、実施形態16に係る三相高周波トランスの構成を示す側面図である。 図38は、実施形態17に係る三相高周波トランスの構成を示す側面図である。 図39は、実施形態17に係る三相高周波トランスをプリント基板の裏側から見た底面図である。 図40は、実施形態18に係る三相高周波トランスの構成を示す平面図である。 図41は、実施形態18に係る三相高周波トランスの構成を示す側面図である。
1.実施形態1
本発明の三相高周波トランスのうち、一次コイルおよび二次コイルの何れもY結線された例について以下に説明する。
実施形態1に係る三相高周波トランス100は、図1〜図3に示すように、三脚フェライトコア5に一次コイル11、12、13および二次コイル21、22、23を巻回したものである。
三脚フェライトコア5は、図1〜図3に示すように 120度の間隔で周上に配置された3本のフェライトから形成された柱状コア5Aと、3本の柱状コア5Aの上端を連結するフェライトで形成された板状の天板5Bと、3本の柱状コア5Aの下端を連結するフェライトで形成された底板5Cとを備える。
三脚フェライトコア5においては、柱状コア5Aをその軸線に直交する面に沿って上下に2分割可能とし、上側の半分は天板5Bと,下側の半分は底板5Cと一体とされている。また、柱状コア5Aを上下に2分割する代わりに、天板5Bおよび底板5Cの一方と柱状コア5Aと一体に形成し、天板5Bおよび底板5Cの他方を柱状コア5Aから分離可能に形成してもよい。
天板5Bおよび底板5Cは、頂点が丸みを帯び、各辺が外側に向かって円弧状に膨らんだ正三角形の平面形状を有している。そして、中央部にはボルト挿通孔6が設けられ、ボルト挿通孔6には固定ボルト8が挿通されている。また、各辺の中央部にはボルト挿通溝7が設けられ、ボルト挿通溝7にも固定ボルト8が挿通されている。ただし、固定ボルト8のうち、ボルト挿通溝7に挿通されているものは省略されている。固定ボルト8の先端部にはナット10が螺合され、これによって三脚フェライトコア5の上半部と下半部とが強固に締結されている。
底板5Cの下面には、三相高周波トランス100を基板に固定するための脚部9が3個設けられている。
図1〜図3に示すように、3本の柱状コア5Aのうちの1本には一次コイル11と二次コイル21とが、別の1本には一次コイル12と二次コイル22とが、更に別の1本には一次コイル13と二次コイル23とが嵌挿されている。
一次コイル11と二次コイル21、一次コイル12と二次コイル22、および一次コイル13と二次コイル23は何れも平角線を上方から見て時計回り方向に、しかもエッジワイズに巻回して形成されている。
一次コイル11と二次コイル21とは、一次コイル11を構成する平角線の間隙内に、二次コイル21を構成する平角線が介在するように、言い換えれば一次コイル11を構成する平角線と二次コイル21を構成する平角線とが交互に並ぶように配設されている。また、一次コイル11は、二次コイル21よりも巻数が多い。したがって、二次コイル21は一次コイル11の中央部に嵌挿され、一次コイル11の両端には二次コイル21が嵌挿されていない部分がある。したがって、二次コイル21から出力される高周波電流は、一次コイル11に入力される高周波電流よりも低電圧大電流である故に、二次コイル21を構成する平角線は、一次コイル1を構成する平角線と厚さは同一であるが幅が広い。なお、二次コイル21において一次コイル11よりも幅の広い平角線を用いる代わりに、厚さの厚い平角線を用いてもよい。一次コイル11と二次コイル21とは等しい内径を有するとともに内周が一致するように配置されている。また、一次コイル11と二次コイル21との内径は、柱状コア5Aの外径に対し、絶縁物を挿入するための隙間を設ける分だけ大きい。
同様に、一次コイル12と二次コイル22とは、一次コイル12を構成する平角線の間隙内に、二次コイル22を構成する平角線が介在するように、言い換えれば一次コイル12を構成する平角線と二次コイル22を構成する平角線とが交互に並ぶように配設されている。また、一次コイル12は、二次コイル22よりも巻数が多い。したがって、二次コイル22は一次コイル12の中央部に嵌挿され、一次コイル12の両端には二次コイル22が嵌挿されていない部分がある。したがって、二次コイル22から出力される高周波電流は、一次コイル12に入力される高周波電流よりも低電圧大電流である故に、二次コイル22を構成する平角線は、一次コイル12を構成する平角線と厚さは同一であるが幅が広い。なお、二次コイル22において一次コイル12よりも幅の広い平角線を用いる代わりに、厚さの厚い平角線を用いてもよい。一次コイル12と二次コイル22とは等しい内径を有するとともに内周が一致するように配置されている。また、一次コイル12と二次コイル22との内径は、柱状コア5Aの外径に対し、絶縁物を挿入するための隙間を設ける分だけ大きい。
同様に、一次コイル13と二次コイル23とは、一次コイル13を構成する平角線の間隙内に、二次コイル23を構成する平角線が介在するように、言い換えれば一次コイル13を構成する平角線と二次コイル23を構成する平角線とが交互に並ぶように配設されている。また、一次コイル13は、二次コイル23よりも巻数が多い。したがって、二次コイル23は一次コイル13の中央部に嵌挿され、一次コイル13の両端には二次コイル23が嵌挿されていない部分がある。したがって、二次コイル23から出力される高周波電流は、一次コイル13に入力される高周波電流よりも低電圧大電流である故に、二次コイル23を構成する平角線は、一次コイル13を構成する平角線と厚さは同一であるが幅が広い。なお、二次コイル23において一次コイル13よりも幅の広い平角線を用いる代わりに、厚さの厚い平角線を用いてもよい。一次コイル13と二次コイル23とは等しい内径を有するとともに内周が一致するように配置されている。また、一次コイル13と二次コイル23との内径は、柱状コア5Aの外径に対し、絶縁物を挿入するための隙間を設ける分だけ大きい。
一次コイル11、12、13において、巻き始めの部分は、一次コイル11、12、13の外側に引き出されて引出線11A、12A、13Aとされ、また巻き終わりの部分も、一次コイル11、12、13の外側に引き出されて引出線11B、12B、13Bとされている。
同様に、二次コイル21、22、23の巻き始めの部分は、二次コイル21、22、23の外側に引き出されて引出線21A、22A、23Aとされ、巻き終わりの部分も、二次コイル21、22、23の外側に引き出されて引出線21B、22B、23Bとされている。
一次コイル11、12、13においては、引出線11B、12B、13Bは何れも端部が水平に屈曲され、ドーナツ状の平面形状を有する板状の導体からなる接続片30に電気的に接続されている。同様に、二次コイル21、22、23においても、引出線21B、22B、23Bは何れも端部が水平に屈曲され、ドーナツ状の平面形状を有する板状の導体からなる接続片31に電気的に接続されている。したがって、一次コイル11、12、13および二次コイル21、22、23は何れもY結線されている。
一方、一次コイル11、12、13の引出線11A、12A,13Aは、夫々入力側のU相、V相、W相に接続され、二次コイル21、22、23の引出線21A、22A、23Aは、夫々出力側のU相、V相、W相に接続されている。
以下、三相高周波トランス100の作用について説明する。三相高周波トランス100において、引出線11A、12A、13Aに所定の電圧、電流、周波数の三相高周波電流を印加すると、電磁誘導により、U相、V相、W相が、一次コイル11と二次コイル21、一次コイル12と二次コイル22、および一次コイル13と二次コイル23との巻数比に応じた電圧、電流である三相高周波電流が引出線21A、22A、23Aに出力される。
三相高周波トランス100においては、柱状コア5Aの上半部と天板5B、および柱状コア5Aの下半部と底板5Cとは一体に形成され、三脚フェライトコア5の上半部と下半部とを夫々構成している。そして、三脚フェライトコア5の上半部と下半部とは、ボルト挿通孔6およびボルト挿通溝7に挿通された固定ボルト8によって強固に締結されているから、柱状コア5Aと天板5Bと底板5Cとの間、および柱状コア5Aの上半部および下半部との間にエアギャップが形成されることがなく、エアギャップの存在による鉄損の増大を効果的に抑止できる。
また、一次コイル11、12、13と二次コイル21、22、23との内径が等しく、しかも内周が一致するように配置されているから、一次コイル11、12、13および二次コイル21、22、23と柱状コア5Aとの隙間が狭いため、高周波数で使用した場合においても高い変換効率が達成できる。
更に、一次コイル11、12、13と二次コイル21、22、23とは何れもY結線されているから、一次コイル11、12、13および二次コイル21、22、23の両方において、一次線間電圧および二次線間電圧に対し、夫々相間電圧が1/√3となり、柱状コア5Aに巻く一次コイル11、12、13および二次コイル21、22、23の巻きすうも夫々1/√3と少なくなるため、小型化が可能になり、しかも大電力が扱える三相高周波トランスが提供される。
2.実施形態2
本発明の三相高周波トランスのうち、一次コイルおよび二次コイルの何れもY結線された第2の例について以下に説明する。
実施形態2に係る三相高周波トランス102においては、図4〜図6に示すように、一次コイル11、12、13の引出線11B、12B、13Bを接続する接続部材として、実施形態1における接続部材30に代え、板状の導体からなり、各頂点が丸められた三角形状の外周を有し、外周と相似形状の開口部が中央部に設けられた接続部材40を用い、二次コイル21、22、23の引出線21B、22B、23Bが、同じく板状の導体からなり、接続部材40と同様の平面形状を有する接続部材41で接続されている以外は、実施形態1の三相高周波トランス100と同様の構成を有する。また、作用も同様である。
3.実施形態3
本発明の三相高周波トランスのうち、一次コイルおよび二次コイルの何れもY結線された第3の例について以下に説明する。
実施形態3に係る三相高周波トランス104においては、実施形態1の三相高周波トランス100および実施形態2の三相高周波トランス102とは異なり、図7〜図9に示すように、一次コイル11、12、13の引出線11B、12B、13Bの末端は垂直方向に屈曲されること無く、巻き終りの状態のまま、天板5Bの近傍において接続部材50によって接続されている。同様に、二次コイル21、22、23の引出線21B、22B、23Bの末端もまた、垂直方向に屈曲されること無く、巻き終りの状態のまま、床板5Cの近傍において接続部材51によって接続されている。
接続部材50、51は、何れも板状の導体からなり、各頂点が丸められた三角形状の外周を有し、外周と相似形状の開口部が中央部に設けられている。但し、接続部材50、51は、夫々天板5Bまたは底板5Cの外側に位置する。
また、三相高周波トランス104は脚部9を有さず、代わりに底板5Cが基板に直接載置され、固定ボルト8は基板に設けられた螺子孔に螺合している。したがって、三脚フェライトコア5の上半部と下半部とを締結するためのナット10が不要になる。
三相高周波トランス104は、実施形態1の三相高周波トランス100および実施形態2の三相高周波トランス102の有する特長に加え、一次コイル11、12、13の引出線11B、12B、13B、および二次コイル21、22、23の引出線21B、22B、23Bの後加工を大幅に簡略化できるという特長を有し、更に、固定ボルト8に螺合するナット10を省略できるから全体的な構成そのものも簡略化できるという特長を有する。
4.実施形態4
本発明の三相高周波トランスのうち、一次コイルおよび二次コイルの何れもY結線された第4の例について以下に説明する。
実施形態4に係る三相高周波トランス106においては、実施形態1の三相高周波トランス100および実施形態2の三相高周波トランス102とは異なり、図10〜図12に示すように、一次コイル11、12、13の引出線11B、12B、13Bの末端は上方に屈曲され、天板5Bの近傍において接続部材60によって接続されている。一方、二次コイル21、22、23の引出線21B、22B、23Bの末端は下方に屈曲され、床板5Cの近傍において接続部材61によって接続されている。
接続部材60、61は、各頂点が丸められた三角形の平面形状を有し、導体の帯板を前記形状に屈曲させて形成されている。接続部材60、61は夫々天板5Bまたは底板5Cの外側に位置する。
また、三相高周波トランス106は脚部9を有さず、代わりに底板5Cが基板に直接載置され、固定ボルト8は基板に設けられた螺子孔に螺合している。したがって、三脚フェライトコア5の上半部と下半部とを締結するためのナット10が不要になる。
三相高周波トランス106は、固定ボルト8に螺合するナット10を省略できるから全体的な構成そのものも簡略化できるという特長に加え、接続部材60、61が導体の帯板を屈曲させて形成できるので、プレスなどによるうち抜きが必要な接続部材50、51と比較して製造が容易であるという特長も有する。
5.実施形態5
本発明の三相高周波トランスのうち、一次コイルおよび二次コイルの何れもY結線された第5の例について以下に説明する。
実施形態5に係る三相高周波トランス108においては、図13および図14に示すように、一次コイル11、12、13の引出線11B、12B、13Bの末端および二次コイル21、22、23の引出線21B、22B、23Bの末端は下方に屈曲されている。そして、引出線11B、12B、13Bはプリント基板70に設けられた開口部73に、引出線21B、22B、23Bはプリント基板70に設けられた開口部74に挿入されている。ここで、プリント基板70の裏面における開口部73が形成された部分には、3つの開口部73を結ぶように導体パターン71が形成され、プリント基板70の表面における開口部74が形成された部分には、3つの開口部74を結ぶように導体パターン72が形成されている。そして、引出線11B、12B、13Bは、開口部73において導体パターン71に半田付けされ、引出線21B、22B、23Bは開口部74において導体パターン72に半田付けされている。これにより、引出線11B、12B、13Bは導体パターン71で接続され、引出線21B、22B、23Bは導体パターン72で接続されている。
また、固定ボルト8はプリント基板70に設けられた孔に挿通され、プリント基板70の裏側からナット10が螺合している。
三相高周波トランス108は、三脚フェライトコア5、一次コイル11、12、13、および二次コイル21、22、23の構成などについては、実施形態1の三相高周波トランス100と同一である。
三相高周波トランス108は、実施形態1の三相高周波トランス100の有する特長に加えてプリント基板70への実装が容易にできるという特長を有する。
6.実施形態6
本発明の三相高周波トランスのうち、一次コイルおよび二次コイルの何れもY結線された第6の例について以下に説明する。
実施形態6に係る三相高周波トランス110においては、図15〜図17に示すように、一次コイル11、12、13の引出線11B、12B、13Bの末端は上方に、二次コイル21、22、23の引出線21B、22B、23Bの末端は下方に屈曲され、略三角形状の接続部材80、81で接続されている。接続部材80、81は、何れも稜部が外側に突出した三角形状であり、接続部材80は、稜部の先端が下方に屈曲されて引出線11B、12B、13Bに接続され、接続部材81は、稜部の先端が上方に屈曲されて引出線21B、22B、23Bに接続されている。
三相高周波トランス110は、上記の点を除いては実施形態1の三相高周波トランス100と同一の構成を有している。
7.実施形態7
本発明の三相高周波トランスのうち、一次コイルがΔ結線され、二次コイルがY結線された例について以下に説明する。
実施形態7に係る三相高周波トランス112においては、図18及び図19に示すように、一次コイル11、12、13は、何れも平角線を下から上に巻き上げて形成され、巻き始めの部分は、夫々引出線11A、12A、13Aとされ、巻き終りの部分は、夫々引出線11B、12B、13Bとされている。
巻き始め側の引出線11A、12A、13Aは夫々上方に屈曲され、末端が巻き終り側の引出線11B、12B,13Bとほぼ同一の高さとされている。そして、一次コイル11の巻き終り側の引出線11Bは一次コイル13の巻き始め側の引出線13Aに、一次コイル13の巻き終り側の引出線13Bは一次コイル12の巻き始め側の引出線12Aに、一次コイル12の巻き終り側の引出線12Bは一次コイル11の巻き始め側の引出線11Aに接続されている。そして、引出線11Bと引出線13Aとの接続部、引出線13Bと引出線12Aとの接続部、および引出線12Bと引出線11Aとの接続部は、夫々入力側のU相、V相、W相に接続されている。したがって、一次コイル11、12、13は、Δ結線されている。
一方、二次コイル21、22,23は、一次コイル11、12、13よりも巾の広い平巻き線を下から上に巻き上げて形成され、巻き始めの部分は、夫々引出線21A、22A、23Aとされ、巻き終りの部分は、夫々引出線21B、22B、23Bとされている。
そして、巻き終り側の引出線21B、22B、23Bは、夫々上方に屈曲され、更に末端部において内側に向くように水平に屈曲されて接続部材30に接続されている。接続部材30については実施形態1のところで述べたとおりである。
一方、巻き始め側の引出線21A、22A、23Aは、夫々出力側のU相、V相、W相に接続されている。したがって、二次コイル21、22、23はY結線されている。
以上の点を除いて、三相高周波トランス110は実施形態1の三相高周波トランス100と同一の構成を有している。
三相高周波トランス110においても、柱状コア5Aの上半部と天板5B、および柱状コア5Aの下半部と底板5Cとは一体に形成され、三脚フェライトコア5の上半部と下半部とを夫々構成している。そして、三脚フェライトコア5の上半部と下半部とは、ボルト挿通孔6およびボルト挿通溝7に挿通された固定ボルト8によって強固に締結されているから、柱状コア5Aと天板5Bと底板5Cとの間、および柱状コア5Aの上半部および下半部との間にエアギャップが形成されることがないから、エアギャップの存在による鉄損の増大を効果的に抑止できる。
また、一次コイル11、12、13と二次コイル21、22、23との内径が等しく、しかも内周が一致するように配置されているから、一次コイル11、12、13および二次コイル21、22、23と柱状コア5Aとの隙間が狭いため、高周波数で使用した場合においても高い変換効率が達成できる。
更に、一次コイル11、12、13はΔ結線され、二次コイル21、22、23はY結線されているから、三相高周波トランス110は昇圧用トランスとして好適である。また、入力に高調波が含まれる場合、高調波はΔ結線された一次コイル11、12、13を循環するから出力波に高調波が混ざることがないという長所もある。
8.実施形態8
本発明の三相高周波トランスのうち、一次コイルがΔ結線され、二次コイルがY結線された第2の例について以下に説明する。
実施形態8に係る三相高周波トランス114においては、図20および図21に示すように、二次コイル21、22、23の引出線21B、22B、23Bを接続する接続部材として、実施形態7における接続部材30に代え、板状の導体からなり、各頂点が丸められた三角形状の外周を有し、外周と相似形状の開口部が中央部に設けられた接続部材40を用いている以外は、実施形態7の三相高周波トランス112と同様の構成を有する。また、作用も同様である。
9.実施形態9
本発明の三相高周波トランスのうち、一次コイルがΔ結線され、二次コイルがY結線された第3の例について以下に説明する。
実施形態9に係る三相高周波トランス116においては、実施形態7の三相高周波トランス112および実施形態8の三相高周波トランス114とは異なり、図22及び図23に示すように、二次コイル21、22、23の引出線21B、22B、23Bの末端もまた、垂直方向に屈曲されること無く、巻き終りの状態のまま、床板5Cの近傍において接続部材50によって接続されている。
接続部材50は、何れも板状の導体からなり、各頂点が丸められた三角形状の外周を有し、外周と相似形状の開口部が中央部に設けられている。但し、接続部材50は底板5Cの外側に位置する。
また、三相高周波トランス116は脚部9を有さず、代わりに底板5Cが基板に直接載置され、固定ボルト8は基板に設けられた螺子孔に螺合している。したがって、三脚フェライトコア5の上半部と下半部とを締結するためのナット10が不要になる。
三相高周波トランス116は、三脚フェライトコア5、一次コイル11、12、13、および二次コイル21、22、23の構成、および一次コイル11、12、13の引出線11A、11B、12A、12B,13A、13Bの接続については、実施形態7の三相高周波トランス112と同一である。
三相高周波トランス116は、実施形態7の三相高周波トランス112および実施形態8の三相高周波トランス114の有する特長に加え、二次コイル21、22、23の引出線21B、22B、23Bの後加工を大幅に簡略化できるという特長を有し、更に、固定ボルト8に螺合するナット10を省略できるから全体的な構成そのものも簡略化できるという特長を有する。
10.実施形態10
本発明の三相高周波トランスのうち、一次コイルがΔ結線され、二次コイルがY結線された第4の例について以下に説明する。
実施形態10に係る三相高周波トランス118においては、実施形態7の三相高周波トランス112および実施形態8の三相高周波トランス114とは異なり、図24および図25に示すように、二次コイル21、22、23の引出線21B、22B、23Bの末端は下方に屈曲され、床板5Cの近傍において接続部材60によって接続されている。
三相高周波トランス118は、三脚フェライトコア5、一次コイル11、12、13、および二次コイル21、22、23の構成、および一次コイル11、12、13の引出線11A、11B、12A、12B,13A、13Bの接続については、実施形態7の三相高周波トランス112と同一である。
接続部材60は、各頂点が丸められた三角形の平面形状を有し、導体の帯板を前記形状に屈曲させて形成されている。接続部材60は底板5Cの外側に位置する。
また、三相高周波トランス118は脚部9を有さず、代わりに底板5Cが基板に直接載置され、固定ボルト8は基板に設けられた螺子孔に螺合している。したがって、三脚フェライトコア5の上半部と下半部とを締結するためのナット10が不要になる。
三相高周波トランス118は、固定ボルト8に螺合するナット10を省略できるから全体的な構成そのものも簡略化できるという特長に加え、接続部材60が導体の帯板を屈曲させて形成できるので、プレスなどによるうち抜きが必要な接続部材50と比較して製造が容易であるという特長も有する。
11.実施形態11
本発明の三相高周波トランスのうち、一次コイルがΔ結線され、二次コイルがY結線された第5の例について以下に説明する。
実施形態11に係る三相高周波トランス120においては、図26および図27に示すように、二次コイル21、22、23の引出線21B、22B、23Bの末端は下方に屈曲され、プリント基板70に設けられた開口部73に挿入されている。ここで、プリント基板70の裏面における開口部73が形成された部分には、3つの開口部73を結ぶように導体パターン71が形成されている。そして、引出線21B、22B、23Bは、開口部73において導体パターン71に半田付けされている。これにより、引出線21B、22B、23Bは導体パターン71で接続されている。
また、固定ボルト8はプリント基板70に設けられた孔に挿通され、プリント基板70の裏側からナット10が螺合している。
三相高周波トランス120は、三脚フェライトコア5、一次コイル11、12、13、および二次コイル21、22、23の構成、および一次コイル11、12、13の引出線11A、11B、12A、12B,13A、13Bの接続については、実施形態7の三相高周波トランス112と同一である。
三相高周波トランス120は、実施形態7の三相高周波トランス112の有する特長に加えてプリント基板70への実装が容易にできるという特長を有する。
12.実施形態12
本発明の三相高周波トランスのうち、一次コイルがΔ結線され、二次コイルがY結線された第6の例について以下に説明する。
実施形態12に係る三相高周波トランス122においては、図28及び図29に示すように、二次コイル21、22、23の引出線21B、22B、23Bの末端が下方に屈曲され、夫々略三角形状の接続部材80で接続されている。接続部材80は、稜部が外側に突出した三角形状であり、稜部の先端が下方に屈曲されて引出線21B、22B、23Bに接続されている。
三相高周波トランス122は、上記の点を除いては実施形態7の三相高周波トランス112と同一の構成を有している。
13.実施形態13
本発明の三相高周波トランスのうち、一次コイルがY結線され、二次コイルがΔ結線された例について以下に説明する。
実施形態13に係る三相高周波トランス124においては、図30及び図31に示すように、一次コイル11、12、13は、何れも平角線を下から上に巻き上げて形成され、巻き始めの部分は、夫々引出線11A、12A、13Aとされ、巻き終りの部分は、夫々引出線11B、12B、13Bとされている。
そして、巻き終り側の引出線11B、12B、13Bは、夫々上方に屈曲され、更に末端部において内側に向くように水平に屈曲されて接続部材30に接続されている。接続部材30については実施形態1のところで述べたとおりである。
一方、巻き始め側の引出線11A、12A、13Aは、夫々入力側のU相、V相、W相に接続されている。したがって、一次コイル11、12、13はY結線されている。
一方、二次コイル21、22,23は、一次コイル11、12、13よりも巾の広い平巻き線を下から上に巻き上げて形成され、巻き始めの部分は、夫々引出線21A、22A、23Aとされ、巻き終りの部分は、夫々引出線21B、22B、23Bとされている。
巻き始め側の引出線21A、22A、23Aは夫々上方に屈曲され、末端が巻き終り側の引出線21B、22B,23Bとほぼ同一の高さとされている。そして、二次コイル21の巻き終り側の引出線21Bは二次コイル23の巻き始め側の引出線23Aに、二次コイル23の巻き終り側の引出線23Bは二次コイル22の巻き始め側の引出線22Aに、二次コイル22の巻き終り側の引出線22Bは二次コイル21の巻き始め側の引出線21Aに接続されている。そして、引出線21Bと引出線23Aとの接続部、引出線23Bと引出線22Aとの接続部、および引出線22Bと引出線21Aとの接続部は、夫々出力側のU相、V相、W相に接続されている。したがって、二次コイル21、22、23は、Δ結線されている。
以上の点を除いて、三相高周波トランス124は実施形態1の三相高周波トランス100と同一の構成を有している。
三相高周波トランス124においても、柱状コア5Aの上半部と天板5B、および柱状コア5Aの下半部と底板5Cとは一体に形成され、三脚フェライトコア5の上半部と下半部とを夫々構成している。そして、三脚フェライトコア5の上半部と下半部とは、ボルト挿通孔6およびボルト挿通溝7に挿通された固定ボルト8によって強固に締結されているから、柱状コア5Aと天板5Bと底板5Cとの間、および柱状コア5Aの上半部および下半部との間にエアギャップが形成されることがないから、エアギャップの存在による鉄損の増大を効果的に抑止できる。
また、一次コイル11、12、13と二次コイル21、22、23との内径が等しく、しかも内周が一致するように配置されているから、一次コイル11、12、13および二次コイル21、22、23と柱状コア5Aとの隙間が狭いため、高周波数で使用した場合においても高い変換効率が達成できる。
更に、一次コイル11、12、13はY結線され、二次コイル21、22、23はΔ結線されているから、三相高周波トランス124は大電力用トランスとして好適である。また、入力に高調波が含まれる場合、高調波はΔ結線された二次コイル21、22、23を循環するから高調波が出力波に混ざることがないという長所もある。
14.実施形態14
本発明の三相高周波トランスのうち、一次コイルがY結線され、二次コイルがΔ結線された第2の例について以下に説明する。
実施形態14に係る三相高周波トランス126においては、図32および図33に示すように、一次コイル11、12、13の引出線11B、12B、13Bを接続する接続部材として、実施形態13における接続部材30に代え、板状の導体からなり、各頂点が丸められた三角形状の外周を有し、外周と相似形状の開口部が中央部に設けられた接続部材40を用いている以外は、実施形態13の三相高周波トランス124と同様の構成を有する。また、作用も同様である。
15.実施形態15
本発明の三相高周波トランスのうち、一次コイルがY結線され、二次コイルがΔ結線された第3の例について以下に説明する。
実施形態15に係る三相高周波トランス128においては、実施形態13の三相高周波トランス124および実施形態14の三相高周波トランス126とは異なり、図34及び図35に示すように、一次コイル11、12、13の引出線11B、12B、13Bの末端は、垂直方向に屈曲されること無く、巻き終りの状態のまま、天板5Bの近傍において接続部材50によって接続されている。
接続部材50は、何れも板状の導体からなり、各頂点が丸められた三角形状の外周を有し、外周と相似形状の開口部が中央部に設けられている。但し、接続部材50は天板5Bの外側に位置する。
また、三相高周波トランス128は脚部9を有さず、代わりに底板5Cが基板に直接載置され、固定ボルト8は基板に設けられた螺子孔に螺合している。したがって、三脚フェライトコア5の上半部と下半部とを締結するためのナット10が不要になる。
三相高周波トランス128は、三脚フェライトコア5、一次コイル11、12、13、および二次コイル21、22、23の構成、および二次コイル21、22、23の引出線21A、21B、22A、22B、23A、23Bの接続については、実施形態13の三相高周波トランス124同一である。
三相高周波トランス128、実施形態13の三相高周波トランス124および実施形態14の三相高周波トランス126の有する特長に加え、一次コイル11、12、13の引出線11B、12B、13Bの後加工を大幅に簡略化できるという特長を有し、更に、固定ボルト8に螺合するナット10を省略できるから全体的な構成そのものも簡略化できるという特長を有する。
16.実施形態16
本発明の三相高周波トランスのうち、一次コイルがY結線され、二次コイルがΔ結線された第4の例について以下に説明する。
実施形態16に係る三相高周波トランス130においては、実施形態13の三相高周波トランス124および実施形態14の三相高周波トランス126とは異なり、図36および図37に示すように、一次コイル11、12、13の引出線11B、12B、13Bの末端は上方に屈曲され、天板5Bの近傍において接続部材60によって接続されている。
三相高周波トランス130は、三脚フェライトコア5、一次コイル11、12、13、および二次コイル21、22、23の構成、および二次コイル21、22、23の引出線21A、21B、22A、22B,23A、23Bの接続については、実施形態13の三相高周波トランス124と同一である。
接続部材60は、各頂点が丸められた三角形の平面形状を有し、導体の帯板を前記形状に屈曲させて形成されている。接続部材60は底板5Cの外側に位置する。
また、三相高周波トランス130は脚部9を有さず、代わりに底板5Cが基板に直接載置され、固定ボルト8は基板に設けられた螺子孔に螺合している。したがって、三脚フェライトコア5の上半部と下半部とを締結するためのナット10が不要になる。
三相高周波トランス130は、固定ボルト8に螺合するナット10を省略できるから全体的な構成そのものも簡略化できるという特長に加え、接続部材60が導体の帯板を屈曲させて形成できるので、プレスなどによるうち抜きが必要な接続部材50と比較して製造が容易であるという特長も有する。
17.実施形態17
本発明の三相高周波トランスのうち、一次コイルがY結線され、二次コイルがΔ結線された第5の例について以下に説明する。
実施形態17に係る三相高周波トランス132においては、図38および図39に示すように、一次コイル11、12、13の引出線11B、12B、13Bの末端は下方に屈曲され、プリント基板70に設けられた開口部73に挿入されている。ここで、プリント基板70の裏面における開口部73が形成された部分には、3つの開口部73を結ぶように導体パターン71が形成されている。そして、引出線11B、12B、13Bは、開口部73において導体パターン71に半田付けされている。これにより、引出線11B、12B、13Bは導体パターン71で接続されている。
また、固定ボルト8はプリント基板70に設けられた孔に挿通され、プリント基板70の裏側からナット10が螺合している。
三相高周波トランス132は、三脚フェライトコア5、一次コイル11、12、13、および二次コイル21、22、23の構成、および二次コイル21、22、23の引出線21A、21B、22A、22B,23A、13Bの接続については、実施形態13の三相高周波トランス124と同一である。
三相高周波トランス132は、実施形態13の三相高周波トランス124の有する特長に加えてプリント基板70への実装が容易にできるという特長を有する。
18.実施形態18
本発明の三相高周波トランスのうち、一次コイルがY結線され、二次コイルがΔ結線された第6の例について以下に説明する。
実施形態18に係る三相高周波トランス134においては、図40及び図41に示すように、一次コイル11、12、13の引出線11B、12B、13Bの末端が上方に屈曲され、夫々略三角形状の接続部材80で接続されている。接続部材80は、稜部が外側に突出した三角形状であり、稜部の先端が下方に屈曲されて引出線11B、12B、13Bに接続されている。
三相高周波トランス134は、上記の点を除いては実施形態13の三相高周波トランス124と同一の構成を有している。
5 三脚フェライトコア
5A 柱状コア
5B 天板
5C 底板
6 ボルト挿通孔
7 ボルト挿通溝
8 固定ボルト
10 ナット
11 一次コイル
12 一次コイル
13 一次コイル
11A 引出線
11B 引出線
12A 引出線
12B 引出線
13A 引出線
13B 引出線
21 二次コイル
21A 引出線
21B 引出線
22 二次コイル
22A 引出線
22B 引出線
23 二次コイル
23A 引出線
23B 引出線
30 接続部材
31 接続部材
40 接続部材
41 接続部材
50 接続部材
51 接続部材
60 接続部材
61 接続部材
70 プリント基板
71 導体パターン
72 導体パターン
73 開口部
74 開口部
80 接続部材
81 接続部材

Claims (3)

  1. フェライトで形成され、且つ円周上に等間隔で配置された3本の円柱状コアと、
    前記円柱状コアの一端を連結するフェライトで形成された天板と、
    前記円柱状コアの他端を連結するフェライトで形成された底板と、
    平角線を該平角線の幅方向に複数回屈曲させて形成した所定の内径の一次コイル、前記平角線の幅と異なる幅を有する平角線を該平角線の幅方向に屈曲させて内径が前記一次コイルの内径と同一となるように形成した二次コイルとを備え、前記一次コイルおよび前記二次コイルの一方を構成する平角線の間隔内に、前記一次コイルおよび前記二次コイルの他方を構成する平角線が介在されると共に、前記一次コイルの内周および前記二次コイルの内周が一致するように構成され、各々の内部に前記円柱状コアの各々が挿入するように配置された3つのコイルと、
    を備え、
    前記コイルのうちの一次コイルの天板側または底板側の一端同士を接続するとともに、二次コイルの天板側または底板側の一端同士を接続した三相高周波トランス。
  2. フェライトで形成され、且つ円周上に等間隔で配置された3本の円柱状コアと、
    前記円柱状コアの一端を連結するフェライトで形成された天板と、
    前記円柱状コアの他端を連結するフェライトで形成された底板と、
    平角線を該平角線の幅方向に複数回屈曲させて形成した所定の内径の一次コイル、前記平角線の幅と異なる幅を有する平角線を該平角線の幅方向に屈曲させて内径が前記一次コイルの内径と同一となるように形成した二次コイルとを備え、前記一次コイルおよび前記二次コイルの一方を構成する平角線の間隔内に、前記一次コイルおよび前記二次コイルの他方を構成する平角線が介在されると共に、前記一次コイルの内周および前記二次コイルの内周が一致するように構成され、各々の内部に前記円柱状コアの各々が挿入するように配置された3つのコイルと、
    を備え、
    前記コイルの何れかの一次コイルの天板側の一端と他の一つの一次コイルの底板側の他端とを接続し、前記他の一つの一次コイルの天板側の一端と更に他の一つの一次コイルの底板側の他端とを接続し、前記更に他の一つの一次コイルの天板側の一端と前記何れかの一次コイルの底板側の他端とを接続すると共に、前記コイルにおける二次コイルの天板側または底板側の一端同士を接続した三相高周波トランス。
  3. フェライトで形成され、且つ円周上に等間隔で配置された3本の円柱状コアと、
    前記円柱状コアの一端を連結するフェライトで形成された天板と、
    前記円柱状コアの他端を連結するフェライトで形成された底板と、
    平角線を該平角線の幅方向に複数回屈曲させて形成した所定の内径の一次コイル、前記平角線の幅と異なる幅を有する平角線を該平角線の幅方向に屈曲させて内径が前記一次コイルの内径と同一となるように形成した二次コイルとを備え、前記一次コイルおよび前記二次コイルの一方を構成する平角線の間隔内に、前記一次コイルおよび前記二次コイルの他方を構成する平角線が介在されると共に、前記一次コイルの内周および前記二次コイルの内周が一致するように構成され、各々の内部に前記円柱状コアの各々が挿入するように配置された3つのコイルと、
    を備え、
    前記コイルにおける一次コイルの天板側または底板側の一端同士を接続するとともに、前記コイルの何れかの二次コイルの天板側の一端と他の一つの二次コイルの底板側の他端とを接続し、前記他の一つの二次コイルの天板側の一端と更に他の一つの二次コイルの底板側の他端とを接続し、前記更に他の一つの二次コイルの天板側の一端と前記何れかの二次コイルの底板側の他端とを接続した三相高周波トランス。
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