JPH0963864A - チップコイル - Google Patents

チップコイル

Info

Publication number
JPH0963864A
JPH0963864A JP22047295A JP22047295A JPH0963864A JP H0963864 A JPH0963864 A JP H0963864A JP 22047295 A JP22047295 A JP 22047295A JP 22047295 A JP22047295 A JP 22047295A JP H0963864 A JPH0963864 A JP H0963864A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
coil
bobbin
electrode
flange
chip coil
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP22047295A
Other languages
English (en)
Inventor
康 ▲神▼
Yasushi Jin
Koji Takahashi
晃次 高橋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tokin Corp
Original Assignee
Tokin Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tokin Corp filed Critical Tokin Corp
Priority to JP22047295A priority Critical patent/JPH0963864A/ja
Publication of JPH0963864A publication Critical patent/JPH0963864A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 高いQ値を得られることは勿論、サイズの大
型化を抑制したチップコイルを提供する。 【解決手段】 柱状を呈する巻芯部11と巻芯部11の
両端に形成された板状を呈する対のフランジ部12、1
3とを備えたボビン10と、フランジ部13の外側板面
上に形成された電極30a、30bと、巻芯部11に巻
回されると共に、端部20a、20bが電極30a、3
0bに接続されるコイル20とを有している。電極30
a、30bは、フランジ部13の一方の外側板面上のう
ちの巻芯部11の投影領域外に形成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子機器における
電子回路内にて回路部品として用いられるチップコイル
に関する。
【0002】
【従来の技術】この種のチップコイルの従来例を図3に
示す。図3において、このチップコイルは、ボビン40
と、ボビン40の両端に形成されたフランジ41および
42と、ボビン40の巻芯部41に巻回されたコイル5
0と、フランジ43の対向する部分に形成された電極6
0aおよび60b(その厚さは、例えば、0.05mm
程度)とを有し、電極60aにはコイル50の一端が電
気的に接続され、電極60bにはコイル50の他端が電
気的に接続されている。尚、コイル50の端部の接続に
ついては、フランジ43に予め溝部を形成しておき、こ
れに電極60aおよび60bを形成することで、電極表
面をも溝状とし、ここにコイル50の端部を収容して半
田付け等を施している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】図3に示した例をも含
め、従来のチップコイルにおいて、高いQ値を得るため
には、電極側のフランジ(図3では、フランジ43)を
厚くして、電極とコイルとの距離を大きくすることが一
般に知られている。
【0004】しかし、上記のようにフランジの厚さを増
すことは、チップコイル全体としての大型化を招き、こ
の種のチップコイルに要求されている小型化の障害とな
るという問題点がある。また、全体の大型化を避けるた
めに、電極側のフランジ以外の部分を小型化して電極側
のフランジの厚さを確保することが考えられるものの、
この場合には巻芯部が小さくなるのでコイルの必要巻数
を確保するのが困難になるという問題点がある。
【0005】本発明の課題は、高いQ値を得られること
は勿論、サイズの大型化を抑制したチップコイルを提供
することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、柱状を
呈する巻芯部と該巻芯部の両端に形成された板状を呈す
る対のフランジ部とを備えたボビンと、前記対のフラン
ジ部の一方の外側板面上に形成された電極と、前記巻芯
部に巻回されると共に、端部が前記電極に接続されるコ
イルとを有するチップコイルにおいて、前記電極は、前
記対のフランジ部の一方の外側板面上のうちの前記巻芯
部の投影領域外に形成されることを特徴とするチップコ
イルが得られる。
【0007】本発明によればまた、前記ボビンは、磁性
体から成ると共に、その前記投影領域外の外側板面が投
影領域内の外側板面よりも突出している前記チップコイ
ルが得られる。
【0008】
【作用】上記構成によれば、巻芯部のサイズやチップコ
イル全体としてのサイズはそのままで、高いQ値を得ら
れる。
【0009】即ち、電極をボビンのフランジの巻芯部の
投影領域外に形成することで、コイルと電極との間の距
離を大きく確保でき、電極に発生する渦電流による磁束
がコイルから発生する磁束に干渉しにくいので、高いQ
値が得られる。また、ボビンが磁性体から成り、磁気コ
アとしても機能するものである場合には、フランジの投
影領域外の外側板面が投影領域内の外側板面よりも突出
させることで、磁気コアとしてのボビンのフランジ内に
て、コイルの磁束が電極近傍には回りこみにくくなるの
で、やはり、電極の磁束がコイルの磁束に干渉しにく
く、高いQ値が得られる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、本発明の
実施の形態によるチップコイルを説明する。
【0011】図1(a)〜(c)は、本発明の実施の形
態によるチップコイルを示す図であり、図2(a)〜
(c)は本チップコイルにおけるボビンを示す図(後述
する電極をも含めて示す)である。
【0012】図1(a)〜(c)において、本チップコ
イルは、従来例と同様に、柱状を呈する巻芯部11と巻
芯部11の両端に形成された板状を呈する対のフランジ
部12および13とを備えたボビン10と、対のフラン
ジ部12および13の一方(フランジ部13、この厚さ
は、例えば、0.40mm程度)の外側板面上に形成さ
れた電極30a、30b(その厚さは、例えば、0.0
5mm程度)と、巻芯部11に巻回されると共に、両端
部21a、21bがそれぞれ電極30a、30bに接続
されるコイル20とを有している。
【0013】図1(a)〜(c)と図2(a)〜(c)
を併せ参照すると、電極30a、30bは、フランジ部
13の外側板面上のうちの巻芯部11の投影領域PR外
に形成されている。
【0014】さらに、ボビン10は、フェライト等の磁
性体から成っており、ボビン10のみでボビンと磁気コ
アとの両方として機能する。これと共に、ボビン10
は、投影領域PR外の外側板面が投影領域PR内の外側
板面よりも突出した突出部13a、13b(その突出高
さは、例えば、0.25mm程度)をフランジ部13に
有している。尚、突出部13a、13bの突出高さは、
後述する距離確保効果の点と、本チップコイルの製品と
しての大サイズ化を抑制する点との両方にかなう寸法で
あることが好ましい。
【0015】ここで、ボビン10は、上記のごとく磁性
体により構成しなくとも、ボビン10自体を例えばアル
ミナ等の非磁性体により構成すると共に、磁性体から成
る図示しない磁気コアをコイル20内側などに位置する
ようにボビン10に取り付けてもよい。あるいは、ボビ
ンとコアとを同じ材質の非磁性体により構成してもよ
い。
【0016】ボビン10が上記いずれの構成であって
も、電極30a、30bがフランジ部13の外側板面上
のうちの巻芯部11の投影領域PR外に形成されること
によって、コイル20と電極30a、30bとの間の距
離を大きく確保でき、電極30a、30bに発生する渦
電流による磁束がコイル20から発生する磁束に対して
干渉しにくいので、高いQ値が得られる。
【0017】また、ボビン10(フランジ部13をも含
む)が磁性体から成り、磁気コアとしも機能するもので
ある場合には、フランジ13の投影領域PR外の外側板
面が投影領域PR内の外側板面よりも突出させる(突出
部13a、13b)ことで、コイル−電極間距離を大き
く確保できるのに加えて、磁束の経路にあたるフランジ
13内にて、コイル20の磁束が電極30a、30b近
傍には回りこみにくくなるので、やはり、電極30a、
30bの磁束がコイル20の磁束に干渉しにくく、高い
Q値が得られる。
【0018】電極30a、30bは、次のごとくボビン
10に形成される。ボビン10の少くとも突出部13
a、13bの頂面(底面)に銀ペーストを塗布する。た
だし、通常、銀ペーストを満たした容器に突出部13
a、13bを所定の深さだけ浸すことにより塗布するの
で、突出部13a、13bの底面のみならず、これに続
く側面の一部にも銀ペーストが塗布される。突出部13
a、13b側面における銀ペーストの塗布範囲に関して
は、底面から0.05mm程度が好ましい。これは、
0.05mmを越える範囲まで塗布されると、コイル−
電極間距離を大きく確保することに対して好ましくな
く、一方、塗布範囲が0.05mm未満では、本チップ
コイルを電子回路へ実装する際の確実な半田付けには十
分ではないためである。次に、この状態のボビン10を
乾燥炉を用いて銀ペーストに含まれている溶剤を蒸発さ
せた後、600゜C程度に加熱処理して銀を焼き付け、
電極30a、30bとする。
【0019】コイル20の端部21a、21bはそれぞ
れ、次のごとく電極30a、30bに接合される。ま
ず、ボビン10の巻線部11に線材を巻回してコイルと
し、コイル20の端部21a、21bを突出部13a、
13bの内側側面に沿って配線し、電極30a、30b
の底面に対して熱溶着(加熱および圧着)する。これに
よれば、端部21a、21bは、電極30a、30bの
底面からさほど突出しないので、本チップコイルを電子
回路へ実装する際の弊害とならない。
【0020】以上説明した本チップコイルの外形サイズ
は、幅が2.50mm、奥行きが1.20mm、高さが
2.00であり、また、Q値は65であった。比較例と
して、図3に示した従来のチップコイルでは、同じQ値
を得るための外形サイズは、幅が3.20mm、奥行き
が1.60mm、高さが1.80mmであった。したが
って、本発明によるチップコイルは、高いQ値を得られ
ることは勿論、比較的小型であるといえる。
【0021】
【発明の効果】本発明によるチップコイルは、電極が対
のフランジ部の一方の外側板面上のうちの巻芯部の投影
領域外に形成されるため、外形サイズが比較的小型であ
っても、コイルと電極との間の距離を大きく確保でき、
電極に発生する渦電流による磁束がコイルから発生する
磁束に干渉しにくいので、高いQ値が得られる。
【0022】また、ボビンが磁性体から成り、磁気コア
としても機能するものである場合には、フランジの投影
領域外の外側板面が投影領域内の外側板面よりも突出さ
せることで、磁気コアとしてのボビンのフランジ内に
て、コイルの磁束が電極近傍には回りこみにくくなるの
で、やはり、電極の磁束がコイルの磁束に干渉しにく
く、比較的小型であっても、高いQ値が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態によるチップコイルを示
す図であり、(a)は正面図、(b)は側面図、(c)
は底面図である。
【図2】図1に示すチップコイルにおけるボビンを示す
図(電極をも含んで示す)であり、(a)は正面図、
(b)は側面図、(c)は底面図である。
【図3】従来例によるチップコイルを示す図であり、
(a)は正面図、(b)は側面図、(c)は底面図であ
る。
【符号の説明】
10、40 ボビン 11、41 巻芯部 12、13、42、43 フランジ部 13a、13b 突出部 20、50 コイル 21a、21b 端部 30a、30b、60a、60b 電極 PR 投影領域

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 柱状を呈する巻芯部と該巻芯部の両端に
    形成された板状を呈する対のフランジ部とを備えたボビ
    ンと、前記対のフランジ部の一方の外側板面上に形成さ
    れた電極と、前記巻芯部に巻回されると共に、端部が前
    記電極に接続されるコイルとを有するチップコイルにお
    いて、前記電極は、前記対のフランジ部の一方の外側板
    面上のうちの前記巻芯部の投影領域外に形成されること
    を特徴とするチップコイル。
  2. 【請求項2】 前記ボビンは、磁性体から成ると共に、
    その前記投影領域外の外側板面が投影領域内の外側板面
    よりも突出している請求項1記載のチップコイル。
JP22047295A 1995-08-29 1995-08-29 チップコイル Pending JPH0963864A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP22047295A JPH0963864A (ja) 1995-08-29 1995-08-29 チップコイル

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP22047295A JPH0963864A (ja) 1995-08-29 1995-08-29 チップコイル

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0963864A true JPH0963864A (ja) 1997-03-07

Family

ID=16751647

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP22047295A Pending JPH0963864A (ja) 1995-08-29 1995-08-29 チップコイル

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0963864A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003324018A (ja) * 2002-04-30 2003-11-14 Tokyo Parts Ind Co Ltd コモンモードチョークコイル
JP2004342814A (ja) * 2003-05-15 2004-12-02 Murata Mfg Co Ltd 表面実装型インダクタ
JP2005310982A (ja) * 2004-04-20 2005-11-04 Taiyo Yuden Co Ltd 面実装コイル部品及び面実装コイル部品の実装構造
JP2007005769A (ja) * 2005-05-27 2007-01-11 Tdk Corp コイル部品及び電子機器

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003324018A (ja) * 2002-04-30 2003-11-14 Tokyo Parts Ind Co Ltd コモンモードチョークコイル
JP2004342814A (ja) * 2003-05-15 2004-12-02 Murata Mfg Co Ltd 表面実装型インダクタ
JP2005310982A (ja) * 2004-04-20 2005-11-04 Taiyo Yuden Co Ltd 面実装コイル部品及び面実装コイル部品の実装構造
JP2007005769A (ja) * 2005-05-27 2007-01-11 Tdk Corp コイル部品及び電子機器

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3554209B2 (ja) 面実装型コイル部品
JPH11307357A (ja) 面実装型チョークコイル
JPH0963864A (ja) チップコイル
JP3103787B2 (ja) 磁気シールド型チップインダクタ
JP3016658U (ja) チップインダクター用コア
JP2003188018A (ja) 巻線型コモンモードチョークコイル
JPH11176659A (ja) 低背チップ型コイル素子
JP2001196239A (ja) 低背チップ型コイル素子
JP3309544B2 (ja) チップコイルの製造方法
JP2715847B2 (ja) ラインフィルタ
JPH0124899Y2 (ja)
JPH09306744A (ja) チップ状インダクタ
JPH097844A (ja) 複合部品及びそれを用いたdc−dc変換器
JPH0447932Y2 (ja)
JPH0799124A (ja) 面実装型コイル
JPH0831644A (ja) 面実装型電極直付けインダクタ
JPS645859Y2 (ja)
JPS6038260Y2 (ja) チップ型インダクタ
JPH11219822A (ja) トロイダルコイル
JPH0346490Y2 (ja)
JPH0635443Y2 (ja) 高周波コイル
JPH0636938A (ja) 面実装型空芯コイル
JPS6336652Y2 (ja)
JP2826928B2 (ja) チップ状電子部品
JP2516849Y2 (ja) コモンモードチョークコイル

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20040621

A131 Notification of reasons for refusal

Effective date: 20040630

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20041104