JP3554209B2 - 面実装型コイル部品 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、DC−DCコンバータ等のハイブリッドICへの搭載に適した超薄型の面実装型コイル部品の構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年における携帯情報端末等の電子機器の軽薄短小化に伴い、DC−DCコンバータ等の一まとまりのブロック回路を構成するコンデンサ、トランジスタ、トランス、IC等の電子部品を一つのサブ基板に集積して面実装した所謂ハイブリッドICをマザー基板上に実装する実装方法が多用されている。
【0003】
上記ハイブリッドICの個々の電子部品においては当然ながら小型・薄型化(低背化)が求められており、特に高さ寸法が大きいコイル部品(トランス、チョークコイル等)は低背化の要請が強い。
【0004】
例えば、面実装型コイル部品の典型である面実装型トランスの構造は、一般にフレームリード端子を側面または底面に植設した樹脂製コイルボビンに、一次巻線と二次巻線を分巻してその各両端部を前記フレームリード端子にからげて半田付け等により導電固着し、磁性コアをコイルボビンに嵌装した構造を有するが、コイルボビンを使用する点で低背化には限度があり、高さ寸法3mm程度が最小である。
【0005】
そこで、小型化・低背化を進めた構造として、図6の縦断面図に示されるように、コイルボビンを省略して巻芯部1と該巻芯部1の長さ方向の両端に巻芯部と一体に延設された鍔部2、3とからなる縦軸のドラム型フェライトコア4自身に直接に絶縁被覆導線を捲回して巻線5とし、該巻線端部を一方の鍔部3に植設した金属板をプレス成形した細板状のリード端子6にからげて半田付けした構造の面実装型トランス10が製品化されている。
【0006】
また、図7の縦断面図に示されるように、上記リード端子6に代えて縦軸のドラム型フェライトコア4′の一方の鍔部3の底面及び周面に導電ペースト等を直接印刷して固着した電極層8を配設し、前記巻線5の端部を図示されない導出溝を通して前記電極層8に導電固着した構造の面実装型トランス20がある。
【0007】
さらに、図8の斜視図に示されるように、破線で示される直方体形状の巻芯部11の左右両端に矩形の鍔部12、13を巻芯部11と一体に設けた横軸のフェライトコア15の前記鍔部12、13の端面16、17及び底面18、19に印刷によってコア直付けの電極層21を設け、巻芯部11に捲回した巻線22の端部を前記各電極層21の端面16、17側に半田付けによって導電固着した構造の面実装型トランス30も製品化されている。
【0008】
現在のところ、図7に示される概ね高さ寸法H=1.6mmの前記縦軸のドラム型フェライトコア4′を使用した面実装型トランス20が最も低背化の進んだ最小高さ寸法の面実装型コイル部品である。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記図7のような縦軸のドラム型フェライトコア4′を使用した面実装型トランス20の構造は低背化の限界に達しており、また、前記図8のような横軸のフェライトコア15を用いた面実装型トランス30では、特に巻線22の端部の電極層21への引き出しが難しく、巻線の引き出し部分または半田付けによる盛り上がった導電固着部分が製品の外形寸法に加算される構造に小型化・低背化における問題点があった。
【0010】
また、巻線端部を半田付けにより導電固着する手段を用いると電極層21における導電固着部分の鍔部12、13に対する領域が広く、半田付けの際の加熱が巻芯部11まで伝達されて巻線22の絶縁性を低下させる等の影響を受けやすかった。
【0011】
また、ハイブリッドICにおいては、上記横軸のフェライトコア15を用いた面実装型トランス30をサブ基板に実装した場合に、漏洩磁束がサブ基板の実装面と反対面側の配線パターンに作用してインダクタンス値の低下が大きくなるという問題点がある。さらに、電極層21とマザー基板の配線パターンとの絶縁確保が特に要求される。
【0012】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、横軸の従来に無い偏平のコアを使用するとともに巻線と電極層との導電固着部の改良をなして、面実装型コイル部品の更なる低背化構造を実現するものである。
【0013】
【課題を解決するための手段】
本発明は、
(1)厚み寸法tと幅寸法wとの比t/wが1/3以下の偏平の巻芯部と、該巻芯部の長さ方向の両端に巻芯部と一体に延設された鍔部と、を有するコアと、前記コアの鍔部の少なくとも高さ方向の側面を含む周面に配設された各々離間する2個乃至4個の電極層と、前記コアの巻芯部に捲回されるとともに両端部が各々前記鍔部の側面に斜めに導出され該側面の電極層に熱圧着により導電固着された巻線と、を備え、且つ、前記巻線の少なくとも捲き終り側の端部の導電固着部分は、前記コアの鍔部の側面の電極層の前記巻芯部の厚み寸法の延長上に位置していることを特徴とする面実装型コイル部品を提供することにより、上記目的を達成する。
【0014】
(2)前記コアの鍔部の高さ寸法Hが1.6mm以下で、前記巻線の線径が30μm乃至150μmであることを特徴とする上記(1)に記載の面実装型コイル部品を提供することにより、上記目的を達成する。
【0015】
(3)前記巻線の端部の固着部と接する電極層の厚みが前記巻線の線径以下であることを特徴とする上記(1)に記載の面実装型コイル部品を提供することにより、上記目的を達成する。
【0016】
(4)前記電極層が配設された前記コアの鍔部の周面における巻芯部に近い側に前記電極層の形成されていないギャップ領域が設けられていることを特徴とする上記(1)に記載の面実装型コイル部品を提供することにより、上記目的を達成する。
【0017】
(5)前記電極層に対する巻線の固着部が巻線の線径の1.5〜4.0倍の拡幅部を有することを特徴とする上記(1)に記載の面実装型コイル部品を提供することにより、上記目的を達成する。
【0018】
(6)前記コアの鍔部の側面に設けられた凹溝内に電極層が形成されるとともに巻線の端部の前記電極層との固着部が前記凹溝内に収容されていることを特徴とする上記(1)に記載の面実装型コイル部品を提供することにより、上記目的を達成する。
【0019】
(7)巻芯部に捲回された巻線の実装基板面側の表面に磁性粉入り樹脂層を平坦に配したことを特徴とする上記(1)に記載の面実装型コイル部品を提供することにより、上記目的を達成する。
【0020】
【発明の実施の形態】
本発明に係る面実装型コイル部品の実施の形態を図1〜図5の図面に基いて詳細に説明する。なお、面実装型コイル部品としてはトランス、チョークコイル、フィルタ等種々のものが含まれるが、外部接続端子としての電極層数と巻線の数が異なる以外は同様な構造となるので、この実施の形態では典型として面実装型トランスについて説明する。
【0021】
図1は本発明に係る面実装型トランスの外観を示す斜視図であり、図2はその横軸方向の縦断面図である。また、図3は本発明に係る面実装型トランスのフェライトコアの鍔部の側面における巻線の導電固着部分を示す拡大斜視図であり、図4は同じくフェライトコアの鍔部の側面における巻線の導電固着部分を示す拡大側面図(a)と拡大平面図(b)である。また、図5は前記面実装型トランスをサブ基板に実装したハイブリッドICをマザー基板に実装した状態の縦断面図である。
【0022】
先ず、図1〜図5に示される面実装型トランス50は、図4における厚み寸法tと幅寸法wとの比t/wが1/3以下の偏平の巻芯部31と、図2に示される該巻芯部31の長さ方向の両端に巻芯部と一体に延設された鍔部32、33と、を有するフェライトコア35と、図1に示される前記フェライトコア35の鍔部32、33の少なくとも高さ方向の側面36を含む周面に配設された各々離間する4個の電極層38と、前記フェライトコア35の巻芯部31に捲回されるとともに両端部が図3に示されるように各々前記鍔部の側面36に斜めに導出され該側面36の電極層部分38′に熱圧着により導電固着された巻線39と、を備えたことを特徴とし、図1において全体の幅寸法Wは3.6mm、巻軸長さ寸法Lが5.5mm程度であるのに対して高さ寸法Hが1.2mm程度と超小型且つ極めて偏平な面実装型トランスとなっている。
【0023】
本発明では、上記のように面実装型コイル部品の小型化と低背化を第一の目的とするのであるが、この実現のために前述の従来例として示した横軸のフェライトコア15を用いた面実装型トランス30の偏平化を図りつつその問題点を解決するアプローチを行う。ここに、本発明に係る偏平なコアとは、上記のように面実装型トランス50のフェライトコア35の巻芯部31の厚み寸法tと幅寸法wとの比t/wが1/3以下という条件を満足するコアをいうものと定義する。付言すれば、上記偏平条件を満たす偏平なコアは従来に無いもので、面実装型コイル部品の低背化を実現する鍵となるものである。
【0024】
上記構造は従来の図7のような縦軸のドラム型フェライトコア4を使用した面実装型トランス20に比して構造的に低背化になじむものであり、且つ偏平なフェライトコア35の鍔部32、33の高さ方向の側面36の電極層部分38′に熱圧着で導電接続しているので、巻線39の引き出し部分や導電固着部分が製品の高さ寸法に加算されず、極めて低背の、上記のように高さ寸法Hが1.2mm程度に抑えることが実現できるのである(将来的には高さ寸法Hを0.8mm程度にすることも可能と考えられる)。
【0025】
また、巻線39が捲回された巻芯部31から最も離れた鍔部32、33の高さ方向の側面36の電極層部分38′に巻線端部が熱圧着により導電固着されるので、巻芯部31への熱の伝わりが少なく、巻線39が保護される。
【0026】
さて、上記面実装型トランス50で注視すべきは、図4(a)に示されるように、特に巻線39の捲き終り側の端部の電極層38に対する導電固着部分が鍔部33の側面36の電極層38の前記巻芯部31の厚み寸法の延長上に位置していることが特徴的である。鍔部33の側面36の特に上記範囲内に導電固着部分を位置させることにより、コアの偏平な巻芯部に捲回された巻線の捲き終り側の引き出し部分に、熱圧着により巻線が伸びて弛みが生じても、高さ寸法の外への巻線の食み出しが抑制され、コイル部品の高さ寸法に影響を与えにくいという利点がある。
【0027】
また、上記面実装型トランス50において、本発明者の研究によれば、高さ寸法Hが1.6mm以下とした場合には、巻線39の線径は30μm〜150μmの範囲にあることが望ましいことが判明した。蓋し、上記範囲を越える太さの巻線では熱圧着の際に必要な熱量が過大となって巻線の絶縁信頼性に悪影響が出てしまい、細いと熱圧着における導電固着部に十分な引っ張り強度が得にくい結果となるのである。
【0028】
また、上記面実装型トランス50においては、巻線39の端部の導電固着部41と接する電極層38′の厚みが前記巻線39の線径以下とすることが望ましい。蓋し、熱圧着を導電固着手段に用いると、巻線39の端部が圧し潰れる際に多少とも電極層38′にめり込むが、その場合でも、巻線の端部に十分な押圧力が加えられ、電極層38′との確実な導電固着が可能となる。
【0029】
次に、上記面実装型トランス50においては、横軸の偏平なフェライトコア35を使用することから、外部パターンと巻線39との絶縁性や漏洩磁束の影響を一段と考慮する必要がある。
【0030】
そこで、図1の面実装型トランス50では、電極層38が印刷固着された前記フェライトコア35の鍔部32の周面における巻芯部31に近い側に前記電極層38の印刷されていないギャップ領域Dが設けられている。このギャップ領域Dの存在によって巻線39の巻数が多くて鍔部32、33の周面の縁にまで迫ってきても電極層38との距離が保たれることで良好な絶縁性が維持される。
【0031】
また、図3の拡大斜視図に示されるように、電極層38に対する巻線39の導電固着部41が巻線線径の1.5〜4.0倍の拡幅部(幅d)を有するように熱圧着(例えばスポット溶接)してあることにより、十分な接続強度が得られる。この点、高さ寸法Hが1.2mmと小さく狭い側端面36に対して巻線39の端部が斜めに入って(即ち、側端面36の縁辺36aとの角度θが20°乃至60°の鋭角になる)、電極層38に導電固着されることによってスポット溶接による固着面積が大きく取れるのである。
【0032】
また、図1、図3の面実装型トランス50では、偏平フェライトコア35の鍔部32、33の側面36に設けられた凹溝42内に電極層38′が印刷固着されるとともに巻線39端部の前記電極層38′との導電固着部41が前記凹溝42内に収容されている。これにより導電固着部41は完全に凹溝42内に収まって側面の外寸からはみ出ることがなく外形寸法が正確に規定でき、他の電子部品との接触の恐れも回避される。なお、導電固着部41の周囲は絶縁保護のために樹脂等で覆って固定することが望ましい。
【0033】
ところで、図5の縦断面図に示されるように、ハイブリッドICのサブ基板44に実装した前記面実装型トランス50は、構造上、該サブ基板44の反対面にある配線パターンP1と漏洩磁束の影響によってインダクタンス値が低くなってしまう恐れが大きい。
【0034】
そこで、図5においては上記対策として、ハイブリッドICのサブ基板44と実装した面実装型トランス50の巻線39の表面との間に磁性粉入り樹脂層46(巻線39表面に塗布した樹脂塗膜または樹脂平板)が挟まれている。これにより漏洩磁束の悪影響が防止されるとともに巻線39の保護が図られる。また、マザー基板45側の巻線の表面にも平坦な上記樹脂層46を配設することでマザー基板側の電子部品や配線パターンP2との絶縁保護等とともに自動実装機によるマウント吸着時の吸着性を高める作用も得られることになる。
【0035】
次に、上記面実装型トランス50に使用される各部材について述べる。
【0036】
先ず、本発明に使用するコアの材質は特に限定されないが、現実的には上記実施の形態のようにフェライトコア35であり、その材料はニッケル亜鉛系フェライト、ニッケルー亜鉛ー銅系フェライト等、高抵抗率のものを使用する。その外形寸法はフェライトの物理的強度を考慮して例えば横幅寸法W=3.6mmに対して高さ寸法(鍔部32、33の高さ)H=0.5mm〜1.6mmであり、巻芯部31の高さ(厚み)は0.3mm〜0.8mmである。ここで、巻芯部31の厚み寸法tに対する幅寸法wの比は3以上、より好ましくは5以上である。また、長さ寸法Lは適宜設計されるべきものであり、図1の面実装型トランス50では概ね5.5mm程度である。
【0037】
電極層38は鍔部32、33の周面及び端面に左右一体に銀粉末及びガラスフリットを含む導電ペーストを印刷・焼付けして固着した後、サンドブラスト等のトリミングにより分割するのが簡単であるが、勿論、別個に印刷固着してもよいし、転写による印刷方法も採用できる。さらに、前記電極層38の表面には必要により半田メッキや銅メッキなどのメッキ処理を施してもよい。なお、図5において、マザー基板45に近接して対向する鍔部32、33の周面の電極層部分38bは設けない方がマザー基板45の配線パターンとの絶縁のためには好ましいといえる。
【0038】
以上詳述した本発明に係る面実装型トランス50を始とする面実装型コイル部品では、その高さ寸法Hを1.6mm以下、現在のところ1.2mm程度、将来的には0.8mm程度に低背化することができ、図5に示されるように、マザー基板45に対して面実装型トランス50を実装した状態のハイブリッドICの厚みhを1.8mm以下にすることが可能になった。
【0039】
また、本発明に係る面実装型トランス50は、薄型のICと同等の高さであるため、マザー基板45に直接実装した場合には、マザー基板高さを一様に低くできる。
【0040】
【発明の効果】
本発明に係る面実装型コイル部品は、上記のように構成されているため、以下に記載するような効果を有する。
【0041】
(1)高さ寸法が1.6mm以下の低背化が実現でき、ハイブリッドICへの実装に適する。
【0042】
(2)熱圧着に起因する巻線の弛みの外部への突出が抑制される。
【0043】
(3)熱圧着による電極層への巻線の導電固着の際の巻線の線径の適正条件が与えられる。
【0044】
(4)巻線の端部が確実にコアの鍔部の側面の電極層に熱圧着される。
【0045】
(5)ギャップ領域によって巻芯部に捲回された巻線と電極層との距離が保たれて良好な絶縁性が維持できる。
【0046】
(6)巻線の固着部が巻線線径の1.5〜4.0倍の拡幅部を有することで、電極層との熱圧着領域が十分に確保され、導電固着部の接続信頼性が高い。
【0047】
(7)コアの鍔部の側面の凹溝内に導電固着部が収容されるので、導電固着部が外部に突出せず、外形寸法が一定に保持される。
【0048】
(8)マザー基板及びハイブリッドICのサブ基板との絶縁性延いては安全性が高い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る面実装型トランスの外観を示す斜視図である。
【図2】本発明に係る面実装型トランスの横軸方向の縦断面図である。
【図3】本発明に係る面実装型トランスの偏平フェライトコアの側端面の導電固着部分を示す拡大斜視図である。
【図4】フェライトコアの鍔部の側面における巻線の導電固着部分を示す拡大側面図(a)と拡大平面図(b)である。
【図5】本発明に係る面実装型トランスをサブ基板に実装したハイブリッドICをマザー基板に実装した状態の縦断面図である。
【図6】従来の面実装型トランスの構造を示す縦断面図である。
【図7】従来の面実装型トランスの構造を示す縦断面図である。
【図8】従来の面実装型トランスの構造を示す斜視図である。
【符号の説明】
1、11、31 巻芯部
2、3、12、13、32、33 鍔部
4 ドラム型フェライトコア
5、22、39 巻線
6 リード端子
7、8、21、38 電極層
10、20、30、50 面実装型トランス
15 フェライトコア
16、17 端面
18、19 底面
35 偏平フェライトコア
36 側面
36a 側面の縁辺
38′ 側面に印刷された電極層
38b マザー基板に近接して対向する電極層部分
41 導電固着部
42 凹溝
44 ハイブリッドICのサブ基板
45 マザー基板
46 磁性粉入り樹脂層
H 高さ寸法
W 幅寸法
L 巻軸長さ寸法
D ギャップ領域
P2 配線パターン
h ハイブリッドICの厚み
t 巻芯部の厚み寸法
w 巻芯部の幅寸法
Claims (7)
- 厚み寸法tと幅寸法wとの比t/wが1/3以下の偏平の巻芯部と、該巻芯部の長さ方向の両端に巻芯部と一体に延設された鍔部と、を有するコアと、
前記コアの鍔部の少なくとも高さ方向の側面を含む周面に配設された各々離間する2個乃至4個の電極層と、
前記コアの巻芯部に捲回されるとともに両端部が各々前記鍔部の側面に斜めに導出され該側面の電極層に熱圧着により導電固着された巻線と、を備え、且つ、前記巻線の少なくとも捲き終り側の端部の導電固着部分は、前記コアの鍔部の側面の電極層の前記巻芯部の厚み寸法の延長上に位置していることを特徴とする面実装型コイル部品。 - 前記コアの鍔部の高さ寸法Hが1.6mm以下で、前記巻線の線径が30μm乃至150μmであることを特徴とする請求項1に記載の面実装型コイル部品。
- 前記巻線の端部の固着部と接する電極層の厚みが前記巻線の線径以下であることを特徴とする請求項1に記載の面実装型コイル部品。
- 前記電極層が配設された前記コアの鍔部の周面における巻芯部に近い側に前記電極層の形成されていないギャップ領域が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の面実装型コイル部品。
- 前記電極層に対する巻線の固着部が巻線の線径の1.5〜4.0倍の拡幅部を有することを特徴とする請求項1に記載の面実装型コイル部品。
- 前記コアの鍔部の側面に設けられた凹溝内に電極層が形成されるとともに巻線の端部の前記電極層との固着部が前記凹溝内に収容されていることを特徴とする請求項1に記載の面実装型コイル部品。
- 巻芯部に捲回された巻線の実装基板面側の表面に磁性粉入り樹脂層を平坦に配したことを特徴とする請求項1に記載の面実装型コイル部品。
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