JP2527678Y2 - 折曲げ式プレキャストコンクリート型枠 - Google Patents
折曲げ式プレキャストコンクリート型枠Info
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、構築しようとする鉄筋
コンクリート柱または梁の外側を覆って、これに打設さ
れるコンクリートと一体化される折曲げ式プレキャスト
コンクリート(PC)型枠に関する。
コンクリート柱または梁の外側を覆って、これに打設さ
れるコンクリートと一体化される折曲げ式プレキャスト
コンクリート(PC)型枠に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、建造物の柱とか梁を鉄筋コンクリ
ートで構築するに、この構築しようとする柱または梁の
外側を覆う型枠として機能し、さらに打設されるコンク
リートと一体化するPC型枠が提案されている。この種
のPC型枠としては、例えば、特開平2−167960
号公報(Int.Cl. E04G 9/08 )に開示されたものが従来
存在する。
ートで構築するに、この構築しようとする柱または梁の
外側を覆う型枠として機能し、さらに打設されるコンク
リートと一体化するPC型枠が提案されている。この種
のPC型枠としては、例えば、特開平2−167960
号公報(Int.Cl. E04G 9/08 )に開示されたものが従来
存在する。
【0003】即ち、前記従来のPC型枠は、柱,梁の型
枠を提供するもので、柱,梁の各外側面と同一平面形状
に形成した複数の薄肉板状のPC版を、蝶番金具を介し
て折曲げ可能に連結してある。従って、この折曲げ式P
C型枠では、前記蝶番金具から単に折曲げることによ
り、柱,梁の外側を覆うことができ、型枠工事の省力化
を図ることができる。
枠を提供するもので、柱,梁の各外側面と同一平面形状
に形成した複数の薄肉板状のPC版を、蝶番金具を介し
て折曲げ可能に連結してある。従って、この折曲げ式P
C型枠では、前記蝶番金具から単に折曲げることによ
り、柱,梁の外側を覆うことができ、型枠工事の省力化
を図ることができる。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、かかる
従来の折曲げ式PC型枠にあっては、前述したように複
数のPC版を蝶番金具を介して互いに連結する構成とな
っている。このため、PC版自体を成形する場合には、
その成形用型にコンクリートを打設する際に、蝶番金具
を同時に打ち込んで固定する必要がある。
従来の折曲げ式PC型枠にあっては、前述したように複
数のPC版を蝶番金具を介して互いに連結する構成とな
っている。このため、PC版自体を成形する場合には、
その成形用型にコンクリートを打設する際に、蝶番金具
を同時に打ち込んで固定する必要がある。
【0005】ところが、このように蝶番金具を打ち込む
に、コンクリートを蝶番金具のアンカー廻りに十分に充
填し、かつ、蝶番金具の回動部分にコンクリートが廻り
込まないようにするために細心の注意が必要になり、こ
の点で生産能率が悪化してしまう。
に、コンクリートを蝶番金具のアンカー廻りに十分に充
填し、かつ、蝶番金具の回動部分にコンクリートが廻り
込まないようにするために細心の注意が必要になり、こ
の点で生産能率が悪化してしまう。
【0006】また、前記PC型枠では、蝶番金具から折
曲げて、簡単に柱,梁の外側を覆ったとしても、このP
C型枠内には、建築施工現場で主筋およびフープ筋また
はスターラップ等の配筋を行う必要がある。このため、
前記折曲げ式PC型枠を用いて柱,梁を構築する場合に
は、現場では各PC版を折曲げて固定する作業と、前記
PC型枠内に前記配筋を行う作業と、このPC型枠内に
コンクリートを打設する作業とを必要とする。従って、
現場作業が著しく複雑化し、十分な省力化を達成したも
のとはいい難く、工期の短縮化を達成できないという課
題があった。
曲げて、簡単に柱,梁の外側を覆ったとしても、このP
C型枠内には、建築施工現場で主筋およびフープ筋また
はスターラップ等の配筋を行う必要がある。このため、
前記折曲げ式PC型枠を用いて柱,梁を構築する場合に
は、現場では各PC版を折曲げて固定する作業と、前記
PC型枠内に前記配筋を行う作業と、このPC型枠内に
コンクリートを打設する作業とを必要とする。従って、
現場作業が著しく複雑化し、十分な省力化を達成したも
のとはいい難く、工期の短縮化を達成できないという課
題があった。
【0007】そこで、本考案はかかる従来の課題に鑑み
て、型枠の生産性を向上すると共に、現場作業を極力減
少して大幅な省力化を達成することができる折曲げ式P
C型枠を提供することを目的とする。
て、型枠の生産性を向上すると共に、現場作業を極力減
少して大幅な省力化を達成することができる折曲げ式P
C型枠を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めに本考案は、構築しようとする柱または梁の外側面を
分割した平面形状にそれぞれ形成した複数の薄肉板状の
PC版を、これらPC版の肉厚部に埋設するネットを介
して折曲げ可能に連結すると共に、各PC版相互間にV
字状の切り欠きを形成し、該切り欠きに接着剤を充填し
これらPC版を折曲して固着し、かつ、前記PC版の内
側面に、鉄筋を保持するスペーサーを設けたことを特徴
とする。
めに本考案は、構築しようとする柱または梁の外側面を
分割した平面形状にそれぞれ形成した複数の薄肉板状の
PC版を、これらPC版の肉厚部に埋設するネットを介
して折曲げ可能に連結すると共に、各PC版相互間にV
字状の切り欠きを形成し、該切り欠きに接着剤を充填し
これらPC版を折曲して固着し、かつ、前記PC版の内
側面に、鉄筋を保持するスペーサーを設けたことを特徴
とする。
【0009】
【作用】以上の構成により本考案の折曲げ式PC型枠に
あっては、複数のPC版を、これらの肉厚部に埋設した
ネットを介して折曲げ可能に連結したので、折曲げ部分
にコンクリートを打設する際の厳密な精度管理を必要と
せず、生産性を著しく向上することができる。
あっては、複数のPC版を、これらの肉厚部に埋設した
ネットを介して折曲げ可能に連結したので、折曲げ部分
にコンクリートを打設する際の厳密な精度管理を必要と
せず、生産性を著しく向上することができる。
【0010】また、各PC版相互間にV字状の切り欠き
を形成し、この切り欠きに接着剤を充填しこれらPC版
を折曲して固着したので、この接着工程を予め工場で行
っておくことにより、現場への搬送時に各PC版相互が
長なりに展開して破損されたり、またこれを防止するた
めにPC版相互を特別の治具等で保形する手間を省ける
と共に、搬送時における強度も確保することができ、さ
らには現場での組み付け作業を省略することができる。
を形成し、この切り欠きに接着剤を充填しこれらPC版
を折曲して固着したので、この接着工程を予め工場で行
っておくことにより、現場への搬送時に各PC版相互が
長なりに展開して破損されたり、またこれを防止するた
めにPC版相互を特別の治具等で保形する手間を省ける
と共に、搬送時における強度も確保することができ、さ
らには現場での組み付け作業を省略することができる。
【0011】更に、PC版の内側面に鉄筋を保持するス
ペーサーを設けたので、工場で予め鉄筋をスペーサーに
保持させた状態で現場に搬入することができ、現場での
配筋作業を省略することができる。
ペーサーを設けたので、工場で予め鉄筋をスペーサーに
保持させた状態で現場に搬入することができ、現場での
配筋作業を省略することができる。
【0012】
【実施例】以下、本考案の実施例を図に基づいて詳細に
説明する。図1から図4は本考案の第1実施例を示す折
曲げ式PC型枠10を示し、この第1実施例の折曲げ式
PC型枠10は梁用の型枠として用いる場合に例をとっ
て述べる。尚、図1は折曲げ式PC型枠10の完成状態
での断面図、図2は折曲げ式PC型枠10の展開図、図
3は図2中のA−A線拡大断面図、図4は本考案に用い
られるスペーサーの一実施例を示す斜視図である。
説明する。図1から図4は本考案の第1実施例を示す折
曲げ式PC型枠10を示し、この第1実施例の折曲げ式
PC型枠10は梁用の型枠として用いる場合に例をとっ
て述べる。尚、図1は折曲げ式PC型枠10の完成状態
での断面図、図2は折曲げ式PC型枠10の展開図、図
3は図2中のA−A線拡大断面図、図4は本考案に用い
られるスペーサーの一実施例を示す斜視図である。
【0013】即ち、本実施例の折曲げ式PC型枠10は
図2に示すように、構築しようとする梁の各外側面、つ
まり、底面および両側面と同一平面形状となる3枚のP
C版12,14,16を備え、これらPC版12,1
4,16は成型用型で成形される。
図2に示すように、構築しようとする梁の各外側面、つ
まり、底面および両側面と同一平面形状となる3枚のP
C版12,14,16を備え、これらPC版12,1
4,16は成型用型で成形される。
【0014】図5はこれらPC版12,14,16を製
作する際に用いる型18の一実施例を示し、この型18
の底部には断面が直角三角形となる面木20,20を図
示するように配置すると共に、これら面木20,20の
頂部に位置して型18の全面を覆うネット22を配置す
る。このネット22はPC版12,14,16の補強筋
としての役割を果たすものであり、このネット22とし
ては金網でも良いが、コンクリートのかぶり厚の不足に
よるさびの発生防止や、殊に折曲時の折り曲げ性を良好
に確保するために、比較的柔軟で且つ高い引張強度を有
し、また軽量化を図ることができる、アラミド繊維,ビ
ニロン繊維,炭素繊維,ガラス繊維等の繊維材を採用す
ることが好ましい。そして、この型18内にコンクリー
ト24を打設して硬化させることにより、前記PC版1
2,14,16の肉厚内に前記ネット22を埋設しこの
ネット22で各PC版12,14,16を連結した状態
で、これらPC版12,14,16を製作する。また、
前記面木20,20の部分には、各PC版12,14,
16相互間に、図3に詳示するV字状の切り欠き26,
26が形成される。尚、図5に示すPC版12,14,
16は、図2に示すそれとは表裏が逆関係となってい
る。
作する際に用いる型18の一実施例を示し、この型18
の底部には断面が直角三角形となる面木20,20を図
示するように配置すると共に、これら面木20,20の
頂部に位置して型18の全面を覆うネット22を配置す
る。このネット22はPC版12,14,16の補強筋
としての役割を果たすものであり、このネット22とし
ては金網でも良いが、コンクリートのかぶり厚の不足に
よるさびの発生防止や、殊に折曲時の折り曲げ性を良好
に確保するために、比較的柔軟で且つ高い引張強度を有
し、また軽量化を図ることができる、アラミド繊維,ビ
ニロン繊維,炭素繊維,ガラス繊維等の繊維材を採用す
ることが好ましい。そして、この型18内にコンクリー
ト24を打設して硬化させることにより、前記PC版1
2,14,16の肉厚内に前記ネット22を埋設しこの
ネット22で各PC版12,14,16を連結した状態
で、これらPC版12,14,16を製作する。また、
前記面木20,20の部分には、各PC版12,14,
16相互間に、図3に詳示するV字状の切り欠き26,
26が形成される。尚、図5に示すPC版12,14,
16は、図2に示すそれとは表裏が逆関係となってい
る。
【0015】ところで、前記型18の底部にスペーサー
28,28…を配置しておくことにより、PC版12,
14,16の完成時には、これらスペーサー28,28
…は図2に示したように、各PC版12,14,16の
内側面(図2中上面)に植設される。前記スペーサー2
8は金属又は合成樹脂等により形成し、図4に示すよう
にPC版12,14,16から突出して拡開可能な鉄筋
保持部28aと、PC版12,14,16内に埋設され
るアンカ部28bとを備える。
28,28…を配置しておくことにより、PC版12,
14,16の完成時には、これらスペーサー28,28
…は図2に示したように、各PC版12,14,16の
内側面(図2中上面)に植設される。前記スペーサー2
8は金属又は合成樹脂等により形成し、図4に示すよう
にPC版12,14,16から突出して拡開可能な鉄筋
保持部28aと、PC版12,14,16内に埋設され
るアンカ部28bとを備える。
【0016】図示例では、面木20,20やスペーサー
28,28…を下部に配設して、その上からコンクリー
ト24を打設するものを示したが、反対にコンクリート
24の打設面の上からこれら面木20,20やスペーサ
ー28,28…を配設して、PC版12,14,16を
製作するようにしても良い。
28,28…を下部に配設して、その上からコンクリー
ト24を打設するものを示したが、反対にコンクリート
24の打設面の上からこれら面木20,20やスペーサ
ー28,28…を配設して、PC版12,14,16を
製作するようにしても良い。
【0017】そして、かかる構成になる折曲げ式PC型
枠10は、V字状の切り欠き26,26の内側に接着剤
30を塗布し、各PC版12,14,16を折曲げてそ
れぞれの端部同士を互いに固着し、図1に示したように
構築しようとする梁の外側を覆う断面U字状に構成す
る。尚、前記接着剤30としては、各PC版12,1
4,16を一体化させるために高強度接着剤が好まし
く、例えば、酢酸ビニル樹脂,アクリル樹脂,ポリウレ
タン樹脂,ポリエステル樹脂,ポリエステル樹脂,エポ
キシ樹脂,合成ゴム系の接着剤等がある。また、接着剤
30の塗布範囲は、切り欠き26,26の全長に亘って
でも良いし、部分的断続的であっても良い。
枠10は、V字状の切り欠き26,26の内側に接着剤
30を塗布し、各PC版12,14,16を折曲げてそ
れぞれの端部同士を互いに固着し、図1に示したように
構築しようとする梁の外側を覆う断面U字状に構成す
る。尚、前記接着剤30としては、各PC版12,1
4,16を一体化させるために高強度接着剤が好まし
く、例えば、酢酸ビニル樹脂,アクリル樹脂,ポリウレ
タン樹脂,ポリエステル樹脂,ポリエステル樹脂,エポ
キシ樹脂,合成ゴム系の接着剤等がある。また、接着剤
30の塗布範囲は、切り欠き26,26の全長に亘って
でも良いし、部分的断続的であっても良い。
【0018】また、前記PC版12,14,16を断面
U字状に組み付けた際、前記スペーサー28,28…は
それぞれ内側に向かって突出する。従って、この状態で
梁主筋32,32…およびスターラップ34を、上記ス
ペーサー28,28に取り付けておくことができる。
尚、本実施例では上記スターラップ34をスペーサー2
8,28…に取り付けるようになっており、これらスペ
ーサー28,28…の鉄筋保持部28aでスターラップ
34を挾んで保持する。
U字状に組み付けた際、前記スペーサー28,28…は
それぞれ内側に向かって突出する。従って、この状態で
梁主筋32,32…およびスターラップ34を、上記ス
ペーサー28,28に取り付けておくことができる。
尚、本実施例では上記スターラップ34をスペーサー2
8,28…に取り付けるようになっており、これらスペ
ーサー28,28…の鉄筋保持部28aでスターラップ
34を挾んで保持する。
【0019】以上の構成により本実施例の折曲げ式PC
型枠10にあっては、梁の底面および両側面を覆うPC
版12,14,16の肉厚内にネット22を埋設し、こ
のネット22を介して各PC版12,14,16をそれ
ぞれ連結したので、これらPC版12,14,16はネ
ット22をヒンジとしてV字状の切り欠き26,26部
分から折曲げることができる。従って、型18にコンク
リート24を打設する際に、各PC版12,14,16
間の折曲げ部分の精度管理を厳密に行う必要がなくなる
ため、これらPC版12,14,16の生産性を著しく
向上することができる。
型枠10にあっては、梁の底面および両側面を覆うPC
版12,14,16の肉厚内にネット22を埋設し、こ
のネット22を介して各PC版12,14,16をそれ
ぞれ連結したので、これらPC版12,14,16はネ
ット22をヒンジとしてV字状の切り欠き26,26部
分から折曲げることができる。従って、型18にコンク
リート24を打設する際に、各PC版12,14,16
間の折曲げ部分の精度管理を厳密に行う必要がなくなる
ため、これらPC版12,14,16の生産性を著しく
向上することができる。
【0020】また、前記各PC版12,14,16相互
間にV字状の切り欠き26,26を形成し、それぞれの
端部同士を接着剤30を介して折曲して固着するので、
この接着工程を予め工場で行っておくことができる。こ
のように接着剤30を切り欠き20,20に充填し硬化
させておけば、現場への搬送時にPC型枠10が長なり
に展開して破損されたり、またこれを防止するためにP
C版12,14,16相互を特別の治具等で保形する手
間を省けると共に、搬送時における強度も確保すること
ができる。そして、建設現場へは所定形状に折曲して接
着した折曲げ式PC型枠10を搬入して用いることによ
り、現場でPC版12,14,16を折曲して組み付け
る作業を省略することができる。
間にV字状の切り欠き26,26を形成し、それぞれの
端部同士を接着剤30を介して折曲して固着するので、
この接着工程を予め工場で行っておくことができる。こ
のように接着剤30を切り欠き20,20に充填し硬化
させておけば、現場への搬送時にPC型枠10が長なり
に展開して破損されたり、またこれを防止するためにP
C版12,14,16相互を特別の治具等で保形する手
間を省けると共に、搬送時における強度も確保すること
ができる。そして、建設現場へは所定形状に折曲して接
着した折曲げ式PC型枠10を搬入して用いることによ
り、現場でPC版12,14,16を折曲して組み付け
る作業を省略することができる。
【0021】更に、前記PC版12,14,16の内側
面に、梁主筋32およびスターラップ34等の鉄筋を保
持するためのスペーサー28,28…を植設したので、
このスペーサー28,28…に前記梁主筋32およびス
ターラップ34を工場内で保持させた状態で現場に搬入
することができる。従って、現場では折曲げ式PC型枠
10内に配筋する作業を省略することができる。
面に、梁主筋32およびスターラップ34等の鉄筋を保
持するためのスペーサー28,28…を植設したので、
このスペーサー28,28…に前記梁主筋32およびス
ターラップ34を工場内で保持させた状態で現場に搬入
することができる。従って、現場では折曲げ式PC型枠
10内に配筋する作業を省略することができる。
【0022】従って、本実施例の折曲げ式PC型枠10
は、これを現場に搬入した段階で直接に梁の構築位置に
建て込むことができ、後はこの折曲げ式PC型枠10に
コンクリートを打設するのみで良く、著しい省力化を達
成することができる。尚、前記V字状の切り欠き26
は、図6に示すようにこの切り欠き26の形成位置に対
応して、裏側位置に小さなV字状溝26aを形成するこ
とにより折曲性を改善でき、折曲げによる折曲げ部分か
らのコンクリートの剥落等を防止して各PC版12,1
4,16を折曲した際の角部の外観を良くすることがで
きる。
は、これを現場に搬入した段階で直接に梁の構築位置に
建て込むことができ、後はこの折曲げ式PC型枠10に
コンクリートを打設するのみで良く、著しい省力化を達
成することができる。尚、前記V字状の切り欠き26
は、図6に示すようにこの切り欠き26の形成位置に対
応して、裏側位置に小さなV字状溝26aを形成するこ
とにより折曲性を改善でき、折曲げによる折曲げ部分か
らのコンクリートの剥落等を防止して各PC版12,1
4,16を折曲した際の角部の外観を良くすることがで
きる。
【0023】図7は柱用型枠として用いる本考案の第2
実施例を示す折曲げ式PC型枠10aで、この折曲げ式
PC型枠10aにあっても前記第1実施例と略同様に構
成することができる。
実施例を示す折曲げ式PC型枠10aで、この折曲げ式
PC型枠10aにあっても前記第1実施例と略同様に構
成することができる。
【0024】即ち、この実施例では構築しようとする柱
の各外側面と同一平面形状となる4枚のPC版40,4
2,44,46を、その肉厚部にネット22を埋設して
形成する。そして、これらPC版40,42,44,4
6の相互間に設けたV字状の切り欠きから折曲して、そ
れぞれの端部同士を接着剤30を介して接合する。この
とき、各PC版40,42,44,46により矩形状の
閉塞断面が形成される。
の各外側面と同一平面形状となる4枚のPC版40,4
2,44,46を、その肉厚部にネット22を埋設して
形成する。そして、これらPC版40,42,44,4
6の相互間に設けたV字状の切り欠きから折曲して、そ
れぞれの端部同士を接着剤30を介して接合する。この
とき、各PC版40,42,44,46により矩形状の
閉塞断面が形成される。
【0025】また、前記各PC版40,42,44,4
6の内側にスペーサー28,28…を植設しておき、こ
のスペーサー28,28…に柱主筋48,48…および
フープ筋50,50…からなる鉄筋を保持する。
6の内側にスペーサー28,28…を植設しておき、こ
のスペーサー28,28…に柱主筋48,48…および
フープ筋50,50…からなる鉄筋を保持する。
【0026】従って、この第2実施例にあっても第1実
施例と同様に、接着から鉄筋保持までの部分を工場で施
工しておくことにより、現場では折曲げ組付けおよび配
筋を省略することができる。尚、前記折曲げ式PC型枠
10aを現場に搬入した後は、必要に応じて鉄骨52の
外周に嵌挿してコンクリートを打設するのみで良く、大
幅な省力化と工期の短縮化を可能とする。
施例と同様に、接着から鉄筋保持までの部分を工場で施
工しておくことにより、現場では折曲げ組付けおよび配
筋を省略することができる。尚、前記折曲げ式PC型枠
10aを現場に搬入した後は、必要に応じて鉄骨52の
外周に嵌挿してコンクリートを打設するのみで良く、大
幅な省力化と工期の短縮化を可能とする。
【0027】
【考案の効果】以上説明したように本考案の折曲げ式P
C型枠にあっては、構築しようとする柱または梁の外側
面を分割した平面形状に形成した複数の薄肉板状PC版
を、これらの肉厚部に埋設したネットを介して折曲げ可
能に連結したので、折曲げ部分にコンクリートを打設す
る際の厳密な精度管理を必要とせず、生産性を著しく向
上することができ、これに伴って建築費の低減を図るこ
とができる。
C型枠にあっては、構築しようとする柱または梁の外側
面を分割した平面形状に形成した複数の薄肉板状PC版
を、これらの肉厚部に埋設したネットを介して折曲げ可
能に連結したので、折曲げ部分にコンクリートを打設す
る際の厳密な精度管理を必要とせず、生産性を著しく向
上することができ、これに伴って建築費の低減を図るこ
とができる。
【0028】また、各PC版相互間にV字状の切り欠き
を形成し、これら切り欠きに接着剤を充填しPC版を折
曲する作業と、PC版の内側面に設けたスペーサーに鉄
筋を保持する作業とを予め工場で行うことにより、現場
への搬送時に各PC版相互が長なりに展開して破損され
たり、またこれを防止するためにPC版相互を特別の治
具等で保形する手間を省けると共に、搬送時における強
度も確保することができ、さらには建設現場で大幅な省
力化を達成することができ、延いては、建築費の更なる
低下および工期の大幅な短縮化を図ることができるとい
う各種優れた効果を奏する。
を形成し、これら切り欠きに接着剤を充填しPC版を折
曲する作業と、PC版の内側面に設けたスペーサーに鉄
筋を保持する作業とを予め工場で行うことにより、現場
への搬送時に各PC版相互が長なりに展開して破損され
たり、またこれを防止するためにPC版相互を特別の治
具等で保形する手間を省けると共に、搬送時における強
度も確保することができ、さらには建設現場で大幅な省
力化を達成することができ、延いては、建築費の更なる
低下および工期の大幅な短縮化を図ることができるとい
う各種優れた効果を奏する。
【図1】本考案の第1実施例を示す断面図である。
【図2】本考案の第1実施例を示す展開図である。
【図3】図2中のA−A線拡大断面図である。
【図4】本考案に用いられるスペーサーの一実施例を示
す斜視図である。
す斜視図である。
【図5】本考案のPC版を成形する際に用いる型の一実
施例を示す断面図である。
施例を示す断面図である。
【図6】本考案の他の実施例を示す図3に対応する断面
図である。
図である。
【図7】本考案の第2実施例を示す断面図である。
10 折曲げ式PC型枠 10a 折曲げ式
PC型枠 12 PC版 14 PC版 16 PC版 18 型 22 ネット 24 コンクリー
ト 26 切り欠き 28 スペーサー 30 接着剤 32 梁主筋 34 スターラップ 40 PC版 42 PC版 44 PC版 46 PC版 48 柱主筋 50 フープ筋
PC型枠 12 PC版 14 PC版 16 PC版 18 型 22 ネット 24 コンクリー
ト 26 切り欠き 28 スペーサー 30 接着剤 32 梁主筋 34 スターラップ 40 PC版 42 PC版 44 PC版 46 PC版 48 柱主筋 50 フープ筋
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 E04G 13/02 E04G 13/02 13/04 13/04
Claims (1)
- 【請求項1】 構築しようとする柱または梁の外側面を
分割した平面形状にそれぞれ形成した複数の薄肉板状の
プレキャストコンクリート版を、これらプレキャストコ
ンクリート版の肉厚部に埋設するネットを介して折曲げ
可能に連結すると共に、各プレキャストコンクリート版
相互間にV字状の切り欠きを形成し、該切り欠きに接着
剤を充填しこれらプレキャストコンクリート版を折曲し
て固着し、かつ、前記プレキャストコンクリート版の内
側面に、鉄筋を保持するスペーサーを設けたことを特徴
とする折曲げ式プレキャストコンクリート型枠。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1305091U JP2527678Y2 (ja) | 1991-02-18 | 1991-02-18 | 折曲げ式プレキャストコンクリート型枠 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1305091U JP2527678Y2 (ja) | 1991-02-18 | 1991-02-18 | 折曲げ式プレキャストコンクリート型枠 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0521001U JPH0521001U (ja) | 1993-03-19 |
JP2527678Y2 true JP2527678Y2 (ja) | 1997-03-05 |
Family
ID=11822301
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1305091U Expired - Fee Related JP2527678Y2 (ja) | 1991-02-18 | 1991-02-18 | 折曲げ式プレキャストコンクリート型枠 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2527678Y2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH11293764A (ja) * | 1998-04-13 | 1999-10-26 | Ohbayashi Corp | 柱用プレキャスト埋設型枠 |
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KR102034141B1 (ko) * | 2019-03-29 | 2019-10-18 | 임환빈 | 보 거푸집 및 보 거푸집 시공방법 |
KR102179516B1 (ko) * | 2019-09-27 | 2020-11-17 | 한국건설기술연구원 | 조립식 영구 거푸집 및 그 시공 방법 |
KR102354804B1 (ko) * | 2019-10-30 | 2022-01-25 | 이신호 | 콘크리트 프레임이 적용된 철근망 일체형 보 구조물 |
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-
1991
- 1991-02-18 JP JP1305091U patent/JP2527678Y2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH11293764A (ja) * | 1998-04-13 | 1999-10-26 | Ohbayashi Corp | 柱用プレキャスト埋設型枠 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0521001U (ja) | 1993-03-19 |
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