JP2526901B2 - 複写装置 - Google Patents

複写装置

Info

Publication number
JP2526901B2
JP2526901B2 JP62121647A JP12164787A JP2526901B2 JP 2526901 B2 JP2526901 B2 JP 2526901B2 JP 62121647 A JP62121647 A JP 62121647A JP 12164787 A JP12164787 A JP 12164787A JP 2526901 B2 JP2526901 B2 JP 2526901B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
document
original
flag
copy
sheet
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP62121647A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS63285533A (ja
Inventor
洋和 松尾
宏泰 長門
Original Assignee
ミノルタ株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by ミノルタ株式会社 filed Critical ミノルタ株式会社
Priority to JP62121647A priority Critical patent/JP2526901B2/ja
Publication of JPS63285533A publication Critical patent/JPS63285533A/ja
Priority to US07/428,026 priority patent/US5005055A/en
Application granted granted Critical
Publication of JP2526901B2 publication Critical patent/JP2526901B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Holders For Sensitive Materials And Originals (AREA)
  • Exposure Or Original Feeding In Electrophotography (AREA)
  • Control Or Security For Electrophotography (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、複写装置、特に、連続する2枚の原稿を複
写紙の同一面上に複写する複写装置に関する。
[従来技術とその問題点] 近年、複写に要する時間のうち、原稿の交換に要する
時間を短縮すると共に、原稿交換という煩雑な手間を省
略するために、自動原稿搬送装置(以下、ADFと記す)
を備えた複写機が種々開発され、実用化されている。こ
の種のADFが複写に関する間接経費(時間,手間)の低
減策とすると、直接経費(複写紙,トナー等の消耗品)
の低減策としては、2枚の原稿を1枚の複写紙の両面に
コピーする両面複写や、2枚の原稿を原稿1枚分の大き
さの複写紙の片面に縮小して複写する方法(2原稿片面
複写)等がある。前者の両面複写では、複写紙は1枚で
済むがトナーは2枚分必要になる。これに対し、後者の
2原稿片面複写では、複写紙,トナー共に1枚分で済み
経済的である。さらに、両者を組み合わせると、4枚の
原稿を1枚分の複写紙の両面に複写することができ、極
めて経済的である。
ところで、従来種々提供されているADFは、原稿を1
枚ずつ原稿台ガラス(プラテン)上に搬送するものであ
り、2原稿片面複写を行なうには、オペレータがいちい
ち原稿を原稿台ガラス上に並べねばならず、手間と時間
が何ら改善されてはいない。
これらの改善策として、2枚の原稿を原稿台ガラス上
に搬送方向に並列に給送可能としたADFが、例えば、特
開昭60−2942号公報、実開昭60−84945号公報、特開昭6
0−93462号公報に開示されている。
しかしながら、これらのADFを備えた複写機では、原
稿の2枚送りモードが選択された場合、1枚目と2枚目
の原稿のサイズが異なると、この2枚の原稿を1枚の複
写紙上に作像すると、どの様な複写倍率を設定しても複
写紙上には余白が生じてしまうという不具合を有する。
そこで、原稿のサイズに関しては、特開昭60−93462
号公報に開示されている様に、A4横,B5横,レターサイ
ズ横,A5の如く原稿台ガラス上に2枚載置できる第1の
サイズと、A4縦,B5縦の如く長手方向を原稿搬送方向に
一致させて載置される第2のサイズと、A3,B4,リーガル
サイズ,レジャーサイズの如く原稿台ガラス上に1枚だ
け載置できるサイズとを、オペレータが操作パネル上で
選択可能としたものが知られている。しかしながら、オ
ペレータがいちいち原稿サイズを入力することは煩雑で
あるし、不注意によるミスコピーを確実に防止すること
はできない。
[問題点を解決するための手段] 以上の問題点を解決するため、本発明に係る複写装置
は、トレイ上に載置された複数枚の原稿から1枚目と2
枚目の原稿を連続して給送し、プラテン上に1枚目と2
枚目の原稿を複写紙搬送方向に並べてセットする自動原
稿搬送装置と、プラテン上に並べてセットされた1枚目
の原稿と2枚目の原稿とをその全域を1回の走査で感光
体上に露光し、複写紙搬送方向に隣接して1枚の複写紙
の同一面上に複写する2枚送りモードを選択する選択手
段と、前記自動原稿搬送装置で原稿をプラテン上に給送
する際に、1枚目及び2枚目の原稿サイズを検出する検
出手段と、プラテン上にセットされた2枚の原稿の全域
を1回の走査で露光する前に、前記検出手段の検出結果
に基づいて、1枚目の原稿のサイズが全露光領域の1/2
より大きいか否かを判断すると共に、原稿のサイズが1
枚目と2枚目とで異なるか否かを判断する判断手段と、
この判断手段によって、1枚目の原稿サイズが全露光領
域の1/2より大きいと判断されると、または1枚目と2
枚目の原稿のサイズが異なっていると判断されると、前
記2枚送りモードでの複写に対する警告を与える警告手
段と、を備えたことを特徴とする。
[作 用] 以上の構成において、2枚送りモードでの実行時に
は、自動原稿搬送装置で原稿をプラテン上に給送する際
に、1枚目及び2枚目の原稿のサイズが自動的に検出さ
れる。そして、プラテン上にセットされた2枚の原稿の
全域を1回の走査で露光する前に、両原稿のサイズが異
なるか否かを判断し、異なっていれば2枚送りモードで
の複写に対して警告が与えられる。これにて、余白を生
じてしまうミスコピーが確実に防止されることとなる。
さらに、前記判断手段は、1枚目の原稿のサイズが全露
光領域の1/2より大きいか否かを判断し、大きければ2
枚送りモードでの複写に対して警告が与えられる。これ
にて、画像欠損といった不具合が未然に防止される。
[実 施 例] 以下、本発明に係る複写装置の実施例につき添付図面
に従って説明する。
(複写機の概略構成及び動作) 第1図において、複写機本体(1)は再給紙通路ボッ
クス(60)上に設置され、左側には給紙部、右側には両
面・合成ユニット(70)とソータ(90)が設置されてい
る。
複写機本体(1)の略中央部には、感光体ドラム(1
0)が矢印(a)方向に一定の周速度(V)で回転駆動
可能に設置されている。この感光体ドラム(10)の周囲
には、メインイレーサ(11)、帯電チャージャ(12)、
サブイレーサ(13)、磁気ブラシ式の現像装置(14)、
転写チャージャ(15)、シート分離チャージャ(16)、
ブレード方式のクリーニング装置(17)が順次配置され
ている。感光体ドラム(10)は表面に周知の感光体層を
設けたもので、矢印(a)方向への回転に伴って、1回
の複写ごとに、メインイレーサ(11)、帯電チャージャ
(12)、サブイレーサ(13)にて除電,帯電,不要部分
の除電をされ、光学系(20)による画像露光を受け、そ
の表面に形成された静電潜像は現像装置(14)にてトナ
ー画像とされる。
光学系(20)は、原稿台ガラス(19)の下方で原稿像
を走査可能に設置したもので、露光ランプ(21)、第1
ミラー(22)、第2ミラー(23)、第3ミラー(24)、
投影レンズ(25)、第4ミラー(26)とから構成されて
いる。露光ランプ(21)と第1ミラー(22)とは一体的
にブロック化され、感光体ドラム(10)の周速度(V)
(等倍・変倍に拘わらず一定)に対して(V/m:mは複写
倍率)の速度で矢印(b)方向に移動可能である。第2
ミラー(23)と第3ミラー(24)とは一体的にブロック
化され、(V/2m)の速度で矢印(b)方向に移動可能で
ある。なお、複写倍率の変更に際しては、レンズ(25)
が光軸上で移動すると共に、第4ミラー(26)が移動か
つ揺動して光路を補正する動作を伴う。
複写紙は、複写機本体(1)の左側に設けた固定式の
自動給紙カセット(30)及び着脱式の自動給紙カセット
(35)内に収容されており、いずれかの給紙ローラ(3
1),(36)が選択的に回転駆動されることにより、1
枚ずつ給紙される。また、カセット(30)の上面は手差
し給紙部(32)とされており、ここから複写紙を1枚ず
つ給紙可能である。カセット(30)及びその手差し給紙
部(32)から給紙された複写紙は一対の搬送ローラ(3
3)を通じて一対のタイミングローラ(40)まで搬送さ
れ、カセット(35)から給紙された複写紙は直接タイミ
ングローラ(40)まで搬送され、ここで一旦待機する。
複写紙はタイミングローラ(40)にて前記感光体ドラム
(10)の表面に形成される画像と同期をとって転写部へ
送り出されて感光体ドラム(10)に密着し、転写チャー
ジャ(15)のコロナ放電にてトナー画像が転写され、分
離チャージャ(16)の交流コロナ放電とシート自身の腰
の強さにて感光体ドラム(10)から分離される。その
後、複写紙はエアーサクション手段(42)を備えた搬送
ベルト(41)上に吸引されつつ定着装置(43)へ送り込
まれ、トナー画像の定着を施され、一対の排出ローラ
(44)から排出される。
一方、転写後の感光体ドラム(10)はクリーニング装
置(17),メインイレーサ(11)にてその表面に残留す
るトナー及び電荷を除去され、次の複写工程に備える。
(複写紙サイズの検出) 前記給紙部にはマイクロスイッチ(SW1)〜(SW4),
(SW5),(SW6)〜(SW9),(SW10)が設置されてい
る。スイッチ(SW1)〜(SW4),(SW6)〜(SW9)は複
写紙の幅方向規制板等の位置に対応してオン,オフし、
そのオン,オフの組合わせに応じた4ビットのコードに
基づいて、カセット(35)及び(30)にセットされてい
る複写紙のサイズと給紙方向に対して縦,横いずれかの
方向に設置されているかを検出する。本複写機において
複写可能なサイズ、即ち、各カセット(30),(35)に
セット可能な複写紙のサイズは、例えば〔A3〕,〔A
4〕,〔A5〕,〔A6〕,〔B4〕,〔B5〕,〔B6〕であ
り、〔A4〕,〔A5〕,〔B5〕については縦,横が選択可
能である。また、スイッチ(SW1)〜(SW4)はカセット
(35)の着脱をも合わせて検出する。以下のテーブル1
にスイッチ(SW1)〜(SW4)によるコード表の1例を示
す。このテーブル1ではスイッチのオンを「0」、オフ
を「1」として表わし、スイッチの全てがオフされてい
る場合にはカセット(35)が給紙部に装着されていない
ことを表わす。なお、いま一組のスイッチ(SW6)〜(S
W9)も同様の検出を行なう。
また、各給紙部に設けたマイクロスイッチ(SW5),
(SW10)は、それぞれカセット(35),(30)内の複写
紙の有無を直接的に検出する。
(両面/合成複写のための機能と通紙) 両面・合成ユニット(70)は、概略、第1の切換え爪
(71)、第2の切換え爪(72)、排出ローラ(73),
(74)、搬送ローラ(75),(76)、それらの周囲に位
置して搬送通路を構成する各ガイド板、再給紙装置(8
0)から構成され、背部には複数のビン(91)を備えた
ソータ(90)が設置されている。
再給紙装置(80)は着脱自在な再給紙カセット(81)
を有し、シートの収容と再給紙とに兼用されるピックア
ップローラ(85)、該ローラ(85)に接触して従動回転
する収容ローラ(86)、給送ローラ(87)、サバキロー
ラ(88)を備えている。再給紙カセット(81)は後端
(82a)を支点として回動可能な底板(82)を備え、該
底板(82)は図示しない押上げ機構にて点線位置から実
線位置まで、回動可能である。
再給紙通路ボックス(60)は、搬送ローラ対(61),
(62),(63)とそれらの周囲に位置してシート通路を
構成する各ガイド板にて構成されている。前記ユニット
(70)から送り出されたシートは、搬送ローラ対(6
1),(62),(63)にて搬送され、複写機本体(1)
のガイト板(48),(49)を通じ、前記タイミングロー
ラ対(40)まで搬送される。
両面・合成ユニット(70)での通紙モードは、排出モ
ード、両面複写モード、合成複写モードがあり、各モー
ドにおける通紙形態は切換え爪(71),(72)の位置を
切り換えることにより変更される。即ち、排出モード時
には切換え爪(71)は第1図中点線位置にセットされ、
複写紙はソータビン(91)に排出される。両面複写モー
ド時には切換え爪(71),(72)は実線位置にセットさ
れ、片面への複写済み複写紙は前述の如く再給紙カセッ
ト(81)内へ送り込まれる。合成複写モード時には切換
え爪(72)が点線位置へセットされ、片面への複写済み
複写紙は直ちに再給紙通路ボックス(60)へ搬送され
る。
(自動原稿搬送装置(ADF)の構成及び動作) ADF(100)は、概略、原稿給送部(110)、原稿搬送
部(120)、原稿排出部(130)とから構成され、奥方を
支点として全体的に上方に開放可能である。従って、こ
のADF(100)は、第1図に示す様に、原稿台ガラス(1
9)上にセットされた状態で、以下に説明する様に原稿
を1枚ずつあるいは2枚を連続して自動的に搬送し原稿
台ガラス(19)上の所定位置にセットする以外に、オペ
レータにて上方に持ち上げて原稿を原稿台ガラス(19)
上に載置して複写を実行することができる。ADF(100)
の開閉はスイッチ(PSW)(第7図参照)にて検出さ
れ、この検出信号にてADF(100)と複写機本体(1)と
の制御が互いに関連付けられる。
原稿給送部(110)は、原稿トレイ(111)と、ピック
アップローラ(112)と、原稿さばき用の正転ローラ(1
13)及び逆転ローラ(114)と、各ローラ(112),(11
3),(114)を駆動する給送モータ(図示せず)と、原
稿検出センサ(SE1)と、を備えている。原稿トレイ(1
11)は原稿の幅方向を位置決めするスライド板(図示せ
ず)を有している。原稿は画像面を下にして原稿トレイ
(111)上にセットされ、この状態はセンサ(SE1)にて
検出される。ピックアップローラ(112)は上下動可能
とされ、通常は上方に待機している。原稿が原稿トレイ
(111)にセットされてセンサ(SE1)がオンし、ADFス
タートスイッチ(SSW)(第7図参照)がオペレータに
てオンされると、ピックアップローラ(112)が下降し
て原稿の上面に圧接し、かつ、回転することによって最
上層の原稿を給送する。
正転ローラ(113)は原稿給送方向に、逆転ローラ(1
14)は原稿戻し方向に回転駆動可能であり、前述の如く
ピックアップローラ(112)と共に、両ローラ(113),
(114)が回転駆動され、上層の1枚の原稿のみが正転
ローラ(113)の回転にて原稿搬送部(120)に送り込ま
れ、下層の原稿は逆転ローラ(114)の回転にて原稿ト
レイ(111)に戻される。
原稿搬送部(120)はピンチローラ(121),(122)
及びその駆動モータ(123)(第2図参照)と、搬送ベ
ルト(125)及びその駆動モータ(図示せず)と、原稿
検出センサ(SE2),(SE3)と、を備えている。
搬送ベルト(125)は、支持ローラ(126a),(126
b)に無端状に張設したもので、押さえローラ(127)に
て原稿台ガラス(19)上に接した状態で、矢印(c)方
向に正転及び逆転駆動可能である。
即ち、原稿給送部(110)から送り出された原稿の先
端がセンサ(SE2)に検出されると若干の時間遅れをも
ってピックアップローラ(112),正逆転ローラ(11
3),(114)の回転が停止され、原稿の先端はピンチロ
ーラ(121),(122)のニップ部に当接し、その上流側
でループを形成する。これにて、原稿のスキューが補正
される。
さらには、原稿はピンチローラ(121),(122)の回
転及び搬送ベルト(125)の矢印(c)方向への正転に
て原稿台ガラス(19)上に搬送される。原稿の停止は、
原稿の後端がセンサ(SE2)に検出されたときにタイマ
をセットし、このタイマの終了をもって搬送ベルト(12
5)の正転を停止させることにより制御される。これに
て、原稿が原稿台ガラス(19)上の所定位置に停止され
ることとなる。
ここで、ADF(100)から複写機本体(1)に対して複
写動作開始信号を出力し、複写機本体(1)で複写動作
が開始される。そして、前記光学系(20)による設定枚
数分の画像露光走査が終了すると、複写機本体(1)か
らADF(100)に対して原稿交換信号が出力される。この
信号にて搬送ベルト(125)が矢印(c)方向に正転駆
動され、原稿が排出されていくことになる。
ところで、原稿の長さは、第2図に示す様に、ピンチ
ローラ(121)の支軸(121a)に固定した円板(124)の
回転に基づくセンサ(SE5)からのパルス信号にて計測
される。即ち、センサ(SE5)の出力は原稿通過を検出
するセンサ(SE2)とピンチローラ(121)の駆動出力と
の論理和をとって第2マイクロコンピュータ(202)
(第7図参照)に入力され、原稿がセンサ(SE2)を通
過している間のパルス数をカウントすることにより、原
稿長さ信号を得ている。
また、原稿の幅はセンサ(SE3)にて検出,分類され
る。このセンサ(SE3)は、本実施例において、〔A
4〕,〔B5〕の原稿を横置きで給送する場合には検出
(オン)し、縦置きで給送する場合には検出しない(オ
フ)位置に設置されている。これによって、原稿長さ信
号のみでは判別できない〔A4〕,〔A5〕,〔B4〕,〔B
6〕等のサイズ及び縦通し又は横通しかが識別される。
原稿排出部(130)は排出ローラ(131),(132)及
び(133),(134)とその周囲のガイド板と排出トレイ
(135)と、各ローラ(131)〜(134)の駆動モータ
(図示せず)と、原稿検出センサ(SE4)と、を備えて
いる。
光学系(20)による複写枚数分の画像露光走査が終了
し、複写機本体(1)から原稿交換信号が出力される
と、前記搬送ベルト(125)が正転駆動されると共に、
ローラ(131)〜(134)が回転駆動され、原稿が原稿台
ガラス(19)上から排出トレイ(135)へと排出されて
いく。原稿排出動作はセンサ(SE4)の原稿後端検出信
号から一定時間後、即ち、原稿が排出トレイ(135)上
に収容されると停止される。
また、センサ(SE4)の原稿後端検出信号が発せられ
ると、原稿トレイ(111)上での原稿の有無を前記セン
サ(SE1)の信号にて判定し、原稿がセットされていれ
ば、前述の原稿給送,停止,排出の各動作を繰り返す。
(原稿2枚送りモード時の動作) 本実施例においてADF(100)は、原稿を1枚ずつ原稿
台ガラス(19)上の所定位置にセットし、画像の露光走
査後排出する通常の1枚送りモードに加えて、2枚の原
稿を連続して原稿台ガラス(19)上へ送り込んで所定位
置に直列的にセットし、2枚の原稿を1度に画像の露光
走査終了後排出する2枚送りモードを選択可能である。
(i)原稿給送動作 以下、この2枚送りモードが選択されたときの原稿給
送動作について第3a図〜第3i図を参照して説明する。
2枚送りモードが選択され、ADFスタートスイッチ(S
SW)がオンされると、原稿トレイ(111)上に積載され
た原稿はピックアップローラ(112)の回転にて最上層
の原稿(D1)から給送され、前述の如く正逆転ローラ
(113),(114)にてさばかれ、給送部(110)から送
り出される(第3a図参照)。この様に送り出された1枚
目の原稿(D1)の先端はピンチローラ(121),(122)
のニップ部に当接し、その上流側でループを形成する
(第3b図参照)。以下、この処理を先端レジスト処理と
称する。
次に、ピンチローラ(121),(122)を回転駆動する
と共に、搬送ベルト(125)が矢印(c)方向に正転駆
動することにより、原稿が原稿台ガラス(19)上に搬送
される(第3c図参照)。
その後、原稿(D1)の後端がピンチローラ(121),
(122)を通過すると、ピンチローラ(121),(122)
及び搬送ベルト(125)の回転が停止される(第3d図参
照)。
次に、搬送ベルト(125)を矢印(c′)方向に逆転
駆動し、原稿(D1)の後端をピンチローラ(121),(1
22)のニップ部に当接させた状態で停止させる(第3e図
参照)。以下、この処理を後端レジスト処理と称する。
1枚目の原稿(D1)が後端レジスト処理したままの状
態にて、原稿トレイ(111)から2枚目の原稿(D2)送
り出し(第3f図参照)、前記先端レジスト処理を行なう
(第3g図参照)。これにて、2枚の原稿(D1),(D2)
がピンチローラ(121),(122)にて後端,先端がレジ
ストされた状態で連続的に並設されたことになる。
この状態で、ピンチローラ(121),(122)及び搬送
ベルト(125)を補正し、原稿(D1),(D2)を同時に
原稿台ガラス(19)上に搬送する(第3h図参照)。2枚
目の原稿(D2)の後端が原稿台ガラス(19)上の所定位
置、即ち、光学系(20)による露光開始位置に達したと
きピンチローラ(121),(122)と搬送ベルト(125)
の回転駆動が停止される(第3i図参照)。これにて、2
枚の原稿(D1),(D2)が連続して搬送方向に直列に並
んだ状態で原稿台ガラス(19)上の所定位置にセットさ
れる。
(ii)原稿排出動作 以上の2枚送りモードにあっては、2枚の原稿は隙間
なく並置されるため、この状態のまま排出すると、2枚
の原稿の先端が1枚目の原稿の後端を押すこととなり、
排出トレイ(135)上での整列あるいはページ揃えが乱
れるおそれがある。
そこで、2枚送りモード時においては、2枚の原稿を
間隔をあけて排出トレイ(135)上に排出し、排出トレ
イ(135)上での原稿の整列性を確保する様にした。こ
の様な原稿排出処理としては二つの方法がある。
第1の原稿排出処理は、1枚目の原稿が排出ローラ
(131),(132)に到達した後は搬送ベルト(125)の
正転を停止させ、2枚目の原稿を原稿台ガラス(19)上
に待機させて両者の間に適当な間隔をあけた後、再び搬
送ベルト(125)を正転させる方法である。
具体的には、原稿交換信号にて搬送ベルト(125)を
正転駆動すると共に、排出ローラ(131)〜(134)を回
転駆動する(第4a図参照)。これにて、原稿(D1),
(D2)が矢印(c)方向に排出され始め、1枚目の原稿
(D1)の先端がセンサ(SE4)にて検出されると、搬送
ベルト(125)の正転を停止させる(第4b図参照)。こ
の状態から、1枚目の原稿(D1)は引き続いて排出ロー
ラ(131)〜(134)にて排出され、2枚目の原稿(D2)
は原稿台ガラス(19)上に待機され、両者の間には間隔
があけられる(第4c図,第4d図参照)。
1枚目の原稿(D1)の後端がセンサ(SE4)にて検出
されると、搬送ベルト(125)が再び正転駆動され(第4
e図参照)、2枚の原稿(D1),(D2)が適当な間隔を
あけて排出トレイ(135)上に排出される。
一方、第2の原稿排出処理は、排出ローラ(131)〜
(134)による原稿搬送速度を搬送ベルト(125)による
原稿搬送速度よりも大きく設定し、二つの原稿の間に適
当な間隔をあける様にする方法である。
具体的には、原稿排出信号にて搬送ベルト(125)を
正転駆動すると共に、排出ローラ(131)〜(134)を回
転駆動する(第5a図参照)。このとき、排出ローラ(13
1)〜(134)による原稿搬送速度を搬送ベルト(125)
による原稿搬送速度よりも大きく設定する。これにて原
稿(D1),(D2)の間隔が次第に大きくなり(第5b図,
第5c図参照)、結果的に2枚の原稿(D1),(D2)は適
当な間隔をあけられて排出トレイ(135)上に排出され
る。
なお、上流側の排出ローラ(131),(132)に関して
は搬送ベルト(125)と同じ原稿搬送速度に設定しても
よい。この場合、排出ローラ(131),(132)は搬送速
度の大きい排出ローラ(133),(134)にて原稿が搬送
される際には原稿の搬送に伴って従動回転する様に構成
される。
(2枚送りモード選択時での1枚送り) ところで、以上の2枚送りモードが選択されている場
合において、トータルの原稿枚数が奇数枚であれば、2
枚1組で給送されていくと最終的には1枚の原稿しか存
在しなくなる。従って、1枚の最終原稿が給送されてセ
ンサ(SE1)にて原稿エンプティ信号が出力されると、
この最終原稿に対しては1枚送りモードでの処理を実行
することとなる。
(自動最適倍率設定機能(AMS)) 次に、本複写機では、オペレータによって複写紙サイ
ズと原稿サイズとが指定されたとき、原稿画像が選択さ
れたサイズの複写紙に画像切れを生じることなく形成さ
れる最適複写倍率を自動的に設定する自動最適倍率設定
機能(以下、AMSと記す)を有している。
このAMSモードが選択されると、第2CPU(202)にて原
稿サイズが判別,コード化され、第1CPU(201)に送信
される。第1CPU(201)は原稿サイズコードとオペレー
タにて選択されたカセット(30),(35)にセットされ
ている複写紙のサイズコードとから最適複写倍率を演算
し、演算された複写倍率が複写機のスペック内であれば
その複写倍率を設定する。一方、スペック外であれば最
適複写倍率にセット不能であることをオペレータに警告
し、マニュアルで複写倍率を設定することを促す。
以下のテーブル2aに原稿を1枚ずつ搬送する通常の複
写モードでのAMSモードにおける原稿サイズと複写紙サ
イズ並びにそれらによって演算,設定される複写倍率と
の関係を示す。
一方、2枚の原稿を1組として搬送する2枚送りモー
ドにあっては、以下に詳述する様に、2枚目の原稿サイ
ズが1枚目の原稿サイズと異なれば複写動作を禁止する
ため、1枚目と2枚目の原稿サイズは必ず同一サイズと
なる。従って、2枚送りモード時にAMSモードで複写を
実行する際の最適複写倍率は、複写紙の搬送方向長さの
1/2の数値を1枚目の原稿の搬送方向長さで割った値と
なる。以下のテーブル2bに2枚送りモード選択時でのAM
Sモードにおける原稿サイズと複写紙サイズ並びにそれ
らによって演算,設定される複写倍率との関係を示す。
例えば、複写紙サイズが[A4縦]で、原稿サイズが
[A4横]であれば、2枚送りモードでの最適複写倍率は
[0.707倍]と演算されると共に、この倍率がセットさ
れる。また、複写紙サイズが[B6縦]で、原稿サイズが
[A4縦]であれば、最適な複写倍率がないためにオペレ
ータにマニュアルで複写倍率を設定することを促す。
(自動最適複写紙サイズ設定機能(APS)) また、本複写機では、オペレータによって原稿サイズ
と複写倍率とが指定されたとき、原稿画像が画像切れを
生じることなく形成可能なサイズの複写紙がセットされ
た給紙カセットを自動的に選択する自動最適複写紙サイ
ズ設定機能(以下、APSと記す)を有している。
このAPSモードが選択されると、第2CPU(202)にて原
稿サイズが判別,コード化され、第1CPU(201)に送信
される。第1CPU(201)は原稿サイズコードとオペレー
タにて選択された複写倍率とから最適複写紙サイズを演
算し、演算されたサイズの複写紙がセットされている給
紙部、即ち、カセット(30),(35)を選択する。一
方、演算されたサイズの複写紙がいずれのカセット(3
0),(35)にもセットされていない場合又は本複写機
のスペック以外のものである場合は最適サイズの複写紙
が存在しないことをオペレータに警告し、マニュアルに
よる給紙部の選択又はマニュアルによる複写倍率の再設
定を促す。
以下のテーブル3aに原稿を1枚ずつ搬送する通常の複
写モードでのAPSモードにおける原稿サイズ,複写倍率
並びにそれらによって演算,設定される複写紙サイズと
の関係を示す。
一方、2枚送りモードにあっては、前述のAMSで説明
した様に、1枚目と2枚目の原稿サイズは同一であるた
め、APSモードで複写を実行する際の最適複写紙は、1
枚目の原稿の搬送方向長さの2倍の数値に複写倍率を乗
じたサイズが収まるサイズの複写紙となる。以下のテー
ブル3bに2枚送りモード選択時でのAPSモードにおける
原稿サイズ,複写倍率並びにそれによって演算,設定さ
れる複写紙サイズとの関係を示す。
例えば、原稿サイズが[B5縦]で、複写倍率が[0.81
6倍]であれば、2枚送りモードでの最適複写紙サイズ
は[A4縦]と演算されると共に、A4サイズが縦通しに装
填されている給紙部を自動的に選択する。また、原稿サ
イズが[A4横]であれば、〔1.008〕〜〔1.430〕の間の
いずれの倍率を設定しても最適複写紙サイズがないため
に、オペレータにマニュアルで給紙部を選択することを
促す。
(2枚送りモードでの原稿,倍率,複写紙の関系) ADF(100)を2枚送りモードで作動させ、1枚の複写
紙の片面に2枚分の原稿画像を複写する場合、原稿サイ
ズ,複写倍率,複写紙サイズは以下の関係となる。例え
ば、A4横通しの原稿が2枚搬送されると、複写倍率が
〔1.000〕であれば複写紙としてA3を選択することでA4
横通し2枚分の原稿画像はA3の複写紙上に過不足なく納
まる。また、複写倍率が〔0.707〕であれば複写紙とし
てA4縦通しを選択することで原稿画像は過不足なく納ま
る。一方、A4横通しの2枚の原稿でA3の複写紙が選択さ
れると、複写倍率を〔1.000〕に設定すれば、また、A4
縦通しの複写紙が選択されると、複写倍率を〔0.707〕
に設定すれば、前記同様A4横通し2枚分の原稿画像を1
枚の複写紙に過不足なく納めることができる。
従って、ADF(100)を使用して2枚送りモードで複写
を実行することによって、2枚分の原稿画像を1枚の複
写紙に作像することができ、複写紙及び複写時間の節約
につながる。また、両面複写モードを併用すれば、4枚
分の原稿画像を1枚の複写紙の表裏面に作像することが
できる。さらに、複写機本体(1)にブック分割機能、
即ち、ブック原稿を片面ずつ画像の露光走査を行なう機
能を備えておれば、2枚送りモード,ブック分割機能モ
ード,両面複写モードを併用して、2枚の原稿を1枚の
複写紙の表裏面にそれぞれ作像することができる。これ
らの複写態様は複写紙,複写時間の一層の節約となる。
(操作パネル) 第6図において、複写機本体(1)の操作パネル(15
0)には以下に説明するキー、表示手段等が設置されて
いる。各種キーは内部にスイッチを備え、押圧すること
でオンされる。
(151)は複写動作を開始させるためのプリントキ
ー。(152)はコピー枚数等を置数するためのテンキ
ー。(153)はマルチコピーを途中で解除するためのス
トップキーの役目と、置数をクリアするための役目を備
えたクリア/ストップキー。(154)は割込みコピーを
実行するための割込みキー。(155)はコピーモードを
通常コピー,両面コピー,合成コピーのいずれかに切り
換えるためのコピーモード切換えキー。(156)はコピ
ー倍率をプリセットされている倍率又は任意の倍率に設
定するための倍率選択キー。(157)は複写紙サイズを
選択するための複写紙選択キー。(158)は前記AMS,APS
又はマニュアルのいずれかのモードを選択するための原
稿サイズ検出モード選択キー。(159)は原稿の送りモ
ードを1枚送りか2枚送りかに選択するための送りモー
ド選択キー。
操作パネル(150)は、さらに以下に説明する表示手
段を有する。
(160)はコピー枚数等を表示する4桁の表示セグメ
ント。(161)はマニュアルで設定されたコピー倍率を
表示する4桁の表示セグメント。(162)〜(165)はプ
リセットされているコピー倍率を表示するLED。(166)
は通常コピー、(167)は両面コピー、(168)は合成コ
ピーをそれぞれ表示するLED。(169)は複写紙サイズを
表示するLED。(170)はAMSモード、(171)はAPSモー
ド、(172)はマニュアルモードをそれぞれ表示するLE
D。(173)は1枚送りモード、(174)は2枚送りモー
ドを表示するLED。これら各種LEDは対応する前記各キー
(155)〜(159)の1回のオン操作ごとにローテーショ
ンする。
(制御回路) 第7図は複写機本体(1)を制御する第1CPU(201)
と、ADF(100)を制御する第2CPU(202)の入出力構成
を示し、CPU(201),(202)は同期させるために互い
に接続されている。
第1CPU(201)の入出力ポートには前記操作パネル(1
50)上の各種キースイッチ(151)〜(159)、給紙部に
設置されたマイクロスイッチ(SW1)〜(SW10)等を含
むスイッチマトリックス(203)が接続され、さらにこ
のスイッチマトリックス(203)とデコーダ(205)を介
して表示セグメント(160),表示LEDからなるマトリク
ス(204)が接続されている。また、出力ポートからは
複写機本体(1)内のメインモータ,現像モータ等への
オン,オフ信号が出力される。端子(B1)にはメインモ
ータのパルス信号が入力される。
第2CPU(202)の入力ポートにはADF(100)の開閉検
出スイッチ(PSW),ADFスタートスイッチ(SSW)、原稿
の搬送を検出するセンサ(SE1)〜(SE4)、ピンチロー
ラモータ(123)の回転を検出するセンサ(SE5)が接続
されている。出力ポートにはピックアップローラ(11
2),正逆転ローラ(113),(114)を駆動する給送モ
ータ、搬送ベルト(125)を駆動する搬送モータ、ピッ
クアップローラ(112)を上下動させるソレノイド、排
出ローラ(131)〜(134)を駆動する排出モータ等が接
続されている。端子(B2)には搬送モータのパルス信号
が入力される。
また、第1CPU(201)のデータサンプル及び出力用の
クロック端子(SCK)、割込み出力端子(PCO)、データ
出力端子(SOUT)及びデータ入力端子(SIN)は、第2CP
U(202)のクロック入力端子(SCK)、割込み入力端子
(INT)、データ入力端子(SIN)及びデータ出力端子
(SOUT)に接続されている。
(制御手順) 以下、第8図〜第19図を参照して、本実施例の制御手
順について詳述する。
第8図は複写機本体(1)を制御する第1CPU(201)
のメインルーチンを示す。
第1CPU(201)にリセットが掛かり、プログラムがス
タートすると、まず、ステップ(S1)で内部RAMのクリ
ア、各種レジスタ等のイニシャライズ及び各装置を初期
モードにするための初期設定を行なう。
ここで、以下のルーチンで使用されるフラグについて
予め説明する。
コピーフラグ(F0):複写機が動作中であることを示
すためのもので、複写スタート処理が完了してから複写
処理が終了するまでの間「1」にセットされる。
モードフラグ(F1):ADF(100)での原稿送りモード
を示すためのもので、前記送りモード選択キー(159)
にて設定され、「0」のとき1枚送りモードを示し、
「1」のとき2枚送りモードを示す。
送りフラグ(F2):ADF(100)にて原稿台ガラス(1
9)上に実際に給送された原稿の枚数を示すためのもの
で、「0」のとき1枚であることを示し、「1」のとき
2枚であることを示す。2枚送りモードが選択されてい
る場合であってもトータルの原稿枚数が奇数枚であれば
最終原稿搬送時は「0」である。なお、このフラグ(F
2)は第2CPU(202)からの送り枚数信号にて設定され
る。
演算フラグ(F20):APSモード,AMSモードで複写紙の
選択,複写倍率の設定を演算する際に使用され、原稿送
りモードや実際の送り枚数によって設定される。即ち、
「0」のとき1枚送りでの演算を指示し、「1」のとき
2枚送りでの演算を指示する。
ルーチンへ戻り、ステップ(S2)では第1CPU(201)
のメインタイマをセットする。このメインタイマは、本
メインルーチンの1ルーチンの所要時間を定めるもの
で、その値は予めステップ(S1)で設定されている。
次に、ステップ(S3)〜(S5)に示すサブルーチンを
順次コールする。ステップ(S3)はキー入力処理のサブ
ルーチンで、テンキー(152)からの入力処理、カセッ
ト(30),(35)にセットされている複写紙サイズを内
部RAMに格納する処理、コピーモード切換えキー(155)
によるコピーモードの設定処理、倍率選択キー(156)
による倍率設定処理を実行する。ステップ(S4)は原稿
送りモード切換え処理のサブルーチンで、送りモード選
択キー(159)によるADF(100)の原稿送りモードの設
定処理を実行する。ステップ(S5)は複写スタート処理
のサブルーチンで、複写動作の開始を処理する。
次に、ステップ(S6)でコピーフラグ(F0)が「1」
か否かを判定し、「0」にリセットされていればステッ
プ(S8)に移行し、「1」にセットされていればステッ
プ(S7)で実際の複写動作を行なう複写処理のサブルー
チンを実行し、ステップ(S8)に移行する。ステップ
(S8)では第2CPU(202)との間でデータの送信,受信
を処理する。このステップ(S8)で通信される信号とし
ては、第1CPU(201)から第2CPU(202)に送信される信
号としては、複写動作中信号、原稿送りモード信号、設
定枚数分の画像露光走査が終了したときの原稿交換信号
がある。第2CPU(202)から第1CPU(201)に送信される
信号としては、 ADFモード信号:複写動作中及びADF(100)が動作中
でないときに原稿トレイ(111)に原稿が装填されると
「1」にセットされ、最終原稿が排出されると「0」に
リセットされる信号。
セット完了信号:原稿が原稿台ガラス(19)上の所定
位置に搬送,停止されると出力される信号。
原稿サイズ信号:ADF(100)のセンサ(SE3),(SE
5)にて検出された原稿サイズのコード信号。
送り枚数信号:実際原稿台ガラス(19)上に給送され
てきた原稿枚数を示す信号。
禁止信号:給送された原稿サイズが複写には不適合で
あるときに出力される信号。
以上の各サブルーチンでの処理が終了すると、ステッ
プ(S9)で前記メインタイマのカウント終了を待ってス
テップ(S2)に戻る。この1ルーチンの時間の長さを使
って各サブルーチンで登場する各種タイマのカウントを
行なう。即ち、各種タイマはこの1ルーチンを何回繰り
返したかでカウントの終了を判断される。
第9図はメインルーチンのステップ(S4)で実行され
る原稿送りモード切換え処理のサブルーチンを示す。
まず、ステップ(S10)でコピーフラグ(F0)が
「0」か否かを判定し、「1」にセットされていれば、
即ち、複写動作中であればメインルーチンに戻る。
「0」にリセットされていれば、ステップ(S11)で送
りモード選択スイッチ(159)がオンエッジか否かを判
定する。オンエッジでなければメインルーチンに戻り、
オンエッジであればステップ(S12)でモードフラグ(F
1)が「0」か否かを判定する。モードフラグ(F1)が
「0」にリセットされていれば、即ち、この時点で1枚
送りモードに設定されていれば、ステップ(S13)でモ
ードフラグ(F1)を「1」にセット、即ち、2枚送りモ
ードに設定し、メインルーチンに戻る。一方、ステップ
(S12)でモードフラグ(F1)が「1」にセットされて
いると判定されると、ステップ(S14)でモードフラグ
(F1)を「0」にリセット、即ち、1枚送りモードに設
定する。
第10a図,第10b図はメインルーチンのステップ(S5)
で実行される複写スタート処理のサブルーチンを示す。
ここではAPSモード,AMSモードでの処理も実行する。
まず、ステップ(S20)でADFモード信号が「1」か否
かを判定し、「1」にセットされていれば、即ち、ADF
(100)を使用しての複写が選択されていれば[ステッ
プ(S123)参照]、ステップ(S21)で原稿禁止信号が
出力されていないか否かを判定する。原稿禁止信号が出
力されていなければ、ステップ(S22)でセット完了信
号が出力されているか否かを判定する。このセット完了
信号が出力されていなければそのまま待機することとな
り、出力されると、即ち、原稿が原稿台ガラス(19)上
の所定位置にセットされると[ステップ(S170),(S2
12)参照]、ステップ(S27)でモードフラグ(F1)が
「1」か否かを判定する。モードフラグ(F1)が「0」
にリセットされていればステップ(S28)で演算フラグ
(F20)を「0」にリセットし、「1」にセットされて
いればステップ(S29)で演算フラグ(F20)を「1」に
セットし、共にステップ(S32)に移行する。
一方、前記ステップ(S21)で原稿禁止信号が出力さ
れていると判定されるとステップ(S206)参照]、ステ
ップ(S26)で禁止表示を出力して複写動作の開始を禁
止する。
前記スデップ(S20)でADFモード信号が「0」にリセ
ットされていると判定されると、ステップ(S23)でコ
ピーフラグ(F0)が「0」にリセットされていることを
確認のうえ、ステップ(S24)でプリントスイッチ(15
1)がオンエッジか否かを判定する。そして、プリント
スイッチ(151)がオンエッジとなれば、ステップ(S2
5)でコピーフラグ(F0)を「1」にセットし、メイン
ルーチンに戻る。
次に、ステップ(S32)でAPSモードが選択されている
か否かを判定し、選択されていればステップ(S33)で
演算フラグ(F20)が「0」か否かを判定する。演算フ
ラグ(F20)が「0」にリセットされていれば、即ち、
1枚送りモードでAPSモードが選択されているのであれ
ば、ステップ(S34)で前記テーブル3aに基づく最適複
写紙サイズ演算の処理を実行し、ステップ(S36)に
移行する。また、演算フラグ(F20)が「1」にセット
されていれば、即ち、2枚送りモードでAPSモードが選
択されているのであれば、ステップ(S35)で前記テー
ブル3bに基づく最適複写紙サイズ演算の処理を実行
し、ステップ(S36)に移行する。
次に、ステップ(S36)では前記ステップ(S34)又は
(S35)で演算されたサイズの複写紙が装填されている
カセットが有るか否かを判定する。有ればステップ(S3
7)で該当するカセットを選択,セットし、ステップ(S
48)でコピーフラグ(F0)を「1」にセットしてメイン
ルーチンに戻る。該当するカセットがなければステップ
(S38)で最適サイズの複写紙がいずれのカセットにも
装填されていないことを出力し、適宜表示手段[例え
ば、表示セグメント(160)]によってオペレータに警
告する。
一方、前記ステップ(S32)でAPSモードが選択されて
いないと判定されると、ステップ(S39)でモードフラ
グ(F1)が「1」か否かを判定する。「0」にリセット
されていれば、即ち、1枚送りモードであればステップ
(S41)に移行する。モードフラグ(F1)が「1」にセ
ットされていれば、即ち、2枚送りモードであればステ
ップ(S40)で選択されている複写紙が縦通しであるか
否かを判定する。縦通しであればステップ(S41)に移
行し、横通しであればステップ(S49)で禁止表示を出
力して複写動作の開始を禁止する。これは、2枚送りモ
ードでは複写紙が横通しであると、原稿台ガラス(19)
上に搬送されてきた2枚の原稿がどの様なサイズであれ
(本実施例では同一サイズの原稿に限られるが)、並置
された2枚の原稿画像を横通しの複写紙上に不足なく収
める複写倍率を設定することは不可能であることによ
る。なお、この様に複写動作が禁止された場合、オペレ
ータは複写紙を縦通しのものに選択し直せば良い。
次に、ステップ(S41)ではAMSモードが選択されてい
るか否かを判定し、選択されていなければステップ(S4
8)でコピーフラグ(F0)を「1」にセットし、メイン
ルーチンに戻る。AMSモードが選択されていれば、ステ
ップ(S42)で演算フラグ(F20)が「0」か否かを判定
する。演算フラグ(F20)が「0」にリセットされてい
れば、ステップ(S43)で前記テーブル2aに基づく最適
倍率演算の処理を実行し、ステップ(S45)に移行す
る。演算フラグ(F20)が「1」にリセットされていれ
ば、ステップ(S44)で前記テーブル2bに基づく最適倍
率演算の処理を実行し、ステップ(S45)に移行す
る。
次に、ステップ(S45)では前記ステップ(S43)又は
(S44)で演算されは複写倍率が本機のスペック内に有
るか否かを判定する。有ればステップ(S46)で演算さ
れた倍率をセットし、ステップ(S48)でコピーフラグ
(F0)を「1」にセットしてメインルーチンに戻る。該
当する倍率がなければステップ(S47)で該当倍率がな
いことを出力し、適宜表示手段[例えば、表示セグメン
ト(160)]によってオペレータに警告する。
以上の如くステップ(S25),(S48)でコピーフラグ
(F0)が「1」にセットされることにより、前記ステッ
プ(S8)での複写処理が開始される。なお、複写処理及
びAPSモード,AMSモードの制御に関しては周知でもあ
り、その説明は省略する。
第11図はADF(100)を制御する第2CPU(202)のメイ
ンルーチンを示す。
第2CPU(202)にリセットが掛かり、プログラムがス
タートすると、まず、ステップ(S100)で内部RAMのク
リア、各種レジスタ等のイニシャライズ及び各装置を初
期モードにするための初期設定を行なう。
ここで、以下のルーチンで使用されるフラグについて
予め説明する。
コピーフラグ(F0),モードフラグ(F1),送りフラ
グ(F2): 以上のフラグは前記第1CPU(201)の制御で使用され
たものと同様である。
ADF動作フラグ(F3):ADF(100)が動作中であること
を示し、原稿給送が開始され最終原稿が排出されるまで
の間「1」にセットされる。
ADF給送フラグ(F4):ADF(100)が原稿給送中である
ことを示すためのもので、原稿給送が開始されてから原
稿台ガラス(19)上の所定位置で停止完了するまでの間
「1」にセットされる。
先端レジストフラグ(F5):原稿をトレイ(111)か
ら先端レジスト位置まで送り出す先端レジスト処理中で
あることを示すためのもので、1枚目及び2枚目の原稿
給送開始から先端レジスト処理が完了するまでの間
「1」にセットされる。
先端レジストスタートフラグ(F6):先端レジスト処
理をスタートさせるタイミングを示すためのもので、1
枚目及び2枚目の原稿給送開始から給送モータ,ピック
アップローラ(112)が立ち上がるまでの間「1」にセ
ットされる。
待機フラグ(F7):原稿が先端レジスト位置に待機中
であることを示すためのもので、先端レジスト処理の完
了から原稿台ガラス(19)上への給送再開までの間
「1」にセットされる。
セット完了フラグ(F8):原稿トレイ(111)から給
送された原稿が原稿台ガラス(19)上の所定位置にセッ
トされた状態であることを示すためのもので、給送完了
から排出スタートまでの間「1」にセットされる。
排出フラグ(F9):原稿を原稿台ガラス(19)上から
排出トレイ(135)へ排出する処理中であることを示す
ためのもので、原稿交換信号の発生から排出完了までの
間「1」にセットされる。
原稿フラグ(F10):2枚送りモードでの給送状態にあ
る原稿が1枚目か2枚目かを示すためのもので、「0」
のとき1枚目であることを示し、「1」のとき2枚目で
あることを示す。
ルーチンへ戻り、ステップ(S101)では第2CPU(20
2)のメインタイマをセットする。このメインタイマ
は、本メインルーチンの1ルーチンの所要時間を定める
もので、その値は予めステップ(S100)で設定されてい
る。
次に、ステップ(S102)でADFモードであるか否かを
判定し、NOであればステップ(S112)に移行し、YESで
あればステップ(S103)〜(S105)に示すサブルーチン
を順次コールする。ステップ(S103)はADFスタートス
イッチ(SSW)のオンエッジを検出してADF(100)の動
作をスタートさせる処理を実行する。ステップ(S104)
は原稿を原稿トレイ(111)からピンチローラ(121),
(122)の先端レジスト位置まで送り出す先端レジスト
処理を実行する。ステップ(S105)は原稿トレイ(11
1)から送り出された原稿のサイズを検出する処理を実
行する。
次に、ステップ(S106)でモードフラグ(F1)が
「1」か否かを判定する。モードフラグ(F1)が「0」
にリセットされていれば、即ち、1枚送りモードであれ
ばステップ(S107),(S110)のサブルーチンをコール
し、ステップ(S112)に移行する。ステップ(S107)は
通常の原稿を1枚ずつ原稿台ガラス(19)上へ給送セッ
トする処理を実行する。ステップ(S110)は1枚の原稿
を排出トレイ(135)へ排出する処理を実行する。
前記ステップ(S106)でモードフラグ(F1)が「1」
にセットされていると判定されると、即ち、2枚送りモ
ードが選択されていれば、ステップ(S108)のサブルー
チンで原稿を2枚ずつ原稿台ガラス(19)上へ給送セッ
トする処理を実行する。そして、ステップ(S109)で送
りフラグ(F2)が「1」か否かを判定し、「1」にセッ
トされていれば、ステップ(S111)のサブルーチンで2
枚の原稿を排出トレイ(135)へ排出する処理を実行
し、ステップ(S112)に移行する。送りフラグ(F2)が
「0」にリセットされていれば前記ステップ(S110)の
サブルーチンを実行し、ステップ(S112)に移行する。
ステップ(S112)では第1CPU(201)との間でデータ
の送信,受信を処理する。ここで通信される信号は、前
記ステップ(S8)の処理で説明したものと同様である。
以上の各サブルーチンでの処理が終了すると、ステッ
プ(S113)で前記メインタイマのカウント終了を待って
ステップ(S101)に戻る。この1ルーチンの時間の長さ
を使って各サブルーチンで登場する各種タイマのカウン
トを行なう。
第12図は第2CPU(202)のメインルーチンのステップ
(S103)で実行されるADFスタート処理のサブルーチン
を示す。
まず、ステップ(S120)でコピーフラグ(F0)が
「0」にリセットされているか否か、ステップ(S121)
でADF動作フラグ(F3)が「0」にリセットされている
か否か、ステップ(S122)で原稿トレイ(111)上のセ
ンサ(SE1)がオンか否かを判定し、いずれかがNOであ
れば直ちにメインルーチンに戻り、いずれもYESであれ
ば、即ち、複写動作,ADF動作中でなく、かつ、原稿がト
レイ(111)上にセットされていることが確認される
と、ステップ(S123)でADFモード信号を「1」にセッ
トする。
次に、ステップ(S124)でADFスタートスイッチ(SS
W)のオンエッジを待って、ステップ(S125)でADF動作
フラグ(F3)を「1」にセットし、ステップ(S126)で
ADF給送フラグ(F4)を「1」にセットし、ステップ(S
127)で先端レジストフラグ(F5)と先端レジストスタ
ートフラグ(F6)を「1」にセットする。続いて、ステ
ップ(S128)でモードフラグ(F1)が「1」か否かを判
定し、「1」にセットされていればステップ(S129)で
送りフラグ(F2)を「1」にセットし、「0」にリセッ
トされていればステップ(S130)で送りフラグ(F2)を
「0」にリセットし、このサブルーチンを終了する。
第13図は第2CPU(202)のメインルーチンのステップ
(S104)で実行される先端レジスト処理のサブルーチン
を示す。
まず、ステップ(S104)で先端レジストフラグ(F5)
が「1」か否かを判定し、「0」にリセットされていれ
ば直ちにメインルーチンに戻り、「1」にセットされて
いればステップ(S141)で先端レジストスタートフラグ
(F6)が「1」か否かを判定する。このフラグ(F6)が
「0」にリセットされていればステップ(S144)に移行
し、「1」にセットされていればステップ(S142)で給
送モータとピックアップソレノイドをオンする。これに
て、ピックアップローラ(112)が原稿の最上面に圧接
すると共に回転し、正逆転ローラ(113),(114)も回
転を開始し、最上層の原稿が1枚だけトレイ(111)か
ら送り出される(第3a図参照)。続いて、ステップ(S1
43)で先端レジストスタートフラグ(F6)を「0」にリ
セットし、ステップ(S144)に移行する。
ステップ(S144)ではセンサ(SE2)がオンエッジか
否かを判定し、オンエッジでなければステップ(S146)
に移行し、オンエッジとなればステップ(S145)で先端
レジストタイマをセットし、ステップ(S146)に移行す
る。この先端レジストタイマはセンサ(SE2)によって
検出された原稿の先端がピンチローラ(121),(122)
のニップ部に当接してループを形成するまでの時間に設
定されている。従って、ステップ(S146)でこの先端レ
ジストタイマのカウント終了を待って、ステップ(S14
7)で給送モータとピックアップソレノイドをオフし、
ステップ(S148)で先端レジストフラグ(F5)を「0」
にリセットし、ステップ(S149)で待機フラグ(F7)を
「1」にセットし、このサブルーチンを終了する。これ
にて、トレイ(111)から送り出された原稿の先端がピ
ンチローラ(121),(122)のニップ部に当接してスキ
ューを補正され、その上流側でループを形成した状態で
待機する(第3b図参照)。
第14図は第2CPU(202)のメインルーチンのステップ
(S105)で実行される原稿サイズ検出処理のサブルーチ
ンを示す。このサブルーチンは原稿が先端レジスト位置
から原稿台ガラス(19)上の所定位置まで給送される間
に実行され、センサ(SE5)によるパルスカウントにて
原稿の搬送方向長さを検出し、幅方向を検出するセンサ
(SE3)のオン,オフとの組合わせに基づいて原稿サイ
ズを判別する。
ここでは、まずステップ(S150)でピンチローラモー
タ(123)が立ち上がったか否かを判定する。このピン
チローラモータ(123)は以下のステップ(S164)でオ
ンされる。立ち上がりでなければステップ(S152)に移
行し、立ち下がりであればステップ(S151)でセンサ
(SE5)のパルスカウントをスタートさせ、ステップ(S
152)へ移行する。ステップ(S152)でセンサ(SE2)の
オフエッジが確認されると、ステップ(S153)でセンサ
(SE5)のパルスカウントをストップさせ、ステップ(S
154)でパルスカウント数とセンサ(SE3)のオン,オフ
信号とで原稿サイズを演算処理し、ステップ(S155)で
原稿サイズ信号を出力し、このサブルーチンを終了す
る。
第15図は第2CPU(202)のメインルーチンのステップ
(S107)で実行される1枚送りモードでの原稿給送処理
のサブルーチンを示す。
まず、ステップ(S160)でADF給送フラグ(F4)が
「1」か否かを判定し、「0」にリセットされていれば
直ちにメインルーチンに戻り、「1」にセットされてい
れば、即ち、ADFスタートスイッチ(SSW)がオンされる
と、ステップ(S161)で待機フラグ(F7)が「1」か否
かを判定する。待機フラグ(F7)が「0」にリセットさ
れていればステップ(S166)に移行し、「1」にセット
されていれば、即ち、原稿の先端がピンチローラ(12
1),(122)でレジセトされていれば、ステップ(S16
2)で排出フラグ(F9)が「0」か否かを判定する。排
出フラグ(F9)が既に「1」にセットされていればステ
ップ(S164)へ移行し、「0」にリセットされていれば
ステップ(S163)で搬送モータをオンし、ステップ(S1
64)でピンチローラモータ(123)をオンし、ステップ
(S165)で待機フラグ(F7)を「0」にリセットしてス
テップ(S166)に移行する。これにて、原稿が先端レジ
スト位置から原稿台ガラス(19)上へと給送を再開され
る。
ステップ(S166)ではセンサ(SE2)がオフエッジか
否かを判定し、オフエッジでなければステップ(S168)
に移行し、オフエッジであればステップ(S167)で停止
タイマをセットし、ステップ(S168)に移行する。この
停止タイマは原稿の後端がセンサ(SE2)を通過してか
ら原稿台ガラス(19)上の露光開始位置に到達するまで
の時間に設定されている。従って、ステップ(S168)で
この停止タイマのカウント終了を待ってステップ(S16
9)でピンチローラモータ(123)と搬送モータをオフ
し、ステップ(S170)で原稿セット完了信号を第1CPU
(201)に出力し、ステップ(S171)でセット完了フラ
グ(F8)を「1」にセットする。これにて原稿が原稿台
ガラス(19)上の所定位置にまで給送,停止されたこと
となる。
次に、ステップ(S172)でセンサ(SE1)がオンか否
かを判定し、オンしていれば、即ち、次の原稿がトレイ
(111)上に有ればその原稿を予め先端レジスト処理し
ておくため、ステップ(S173)で先端レジストフラグ
(F5)を「1」にセットし、ステップ(S174)で先端レ
ジストスタートフラグ(F6)を「1」にセットし、ステ
ップ(S175)でADF給送フラグ(F4)を「0」にリセッ
トしてこのサブルーチンを終了する。また、前記ステッ
プ(S172)でセンサ(SE1)がオフしていれば、即ち、
トレイ(111)に原稿が無くなっていれば、ステップ(S
175)でADF給送フラグ(F4)を「0」にリセットしてこ
のサブルーチンを終了する。
第16a図、第16b図は第2CPU(202)のメインルーチン
のステップ(S108)で実行される2枚送りモードでの原
稿給送処理のサブルーチンを示す。このサブルーチン
では1枚目の第1原稿及び2枚目の第2原稿のサイズが
共に同一サイズでかつ全露光領域[光学系(20)による
原稿画像走査可能領域]の半分以下のサイズである場合
のみ、2枚送りでの給送処理を実行し、それ以外の原稿
が給送されたときには複写動作を禁止すると共に、その
原稿を排出する。
まず、ステップ(S180)でADF給送フラグ(F4)が
「1」か否かを判定し、「0」にリセットされていれば
直ちにメインルーチンに戻り、「1」にセットされてい
れば、即ち、ADFスタートスイッチ(SSW)がオンされる
と、ステップ(S181)で原稿フラグ(F10)が「0」か
否かを判定する。原稿フラグ(F10)が「1」にセット
されていれば、即ち、これから給送する原稿が2枚目で
あれば、ステップ(S201)に移行し、「0」にリセット
されていれば、即ち、これから給送する原稿が1枚目で
あれば、ステップ(S182)で待機フラグ(F7)が「1」
か否かを判定する。待機フラグ(F7)が「0」にリセッ
トされていればステップ(S187)に移行し、「1」にセ
ットされていれば、即ち、1枚目の原稿に対する先端レ
ジスト処理が完了していれば、ステップ(S183)で排出
フラグ(F9)が「0」か否かを判定する。排出フラグ
(F9)が「1」にセットされていれば既に1組の原稿が
排出処理中で搬送モータはオンされていることからステ
ップ(S185)に移行し、「0」にリセットされていると
きにはステップ(S184)で搬送モータをオンし、ステッ
プ(S185)でピンチローラモータ(123)をオンし、ス
テップ(S186)で待機フラグ(F7)を「0」にリセット
してステップ(S187)に移行する。これにて、1枚目の
原稿が先端レジスト位置から原稿台ガラス(19)上へと
給送を再開される(第3c図参照)。
ステップ(S187)ではセンサ(SE2)がオフエッジが
否かを判定し、オフエッジでなければステップ(S193)
に移行し、オフエッジであればステップ(S188)で原稿
サイズが全露光領域の半分以下のサイズか否かを判定す
る。2枚送りモードにて望まれる複写形態は、前述の如
く2枚の原稿を1枚の複写紙に作像することである。従
って、2枚の原稿を原稿台ガラス(19)上に並置したと
きのサイズは複写紙サイズと複写倍率とによって決定さ
れる露光領域以下であることが必要である。同時に、2
枚の原稿は同一サイズで、かつ、各原稿が全露光領域の
半分以下のサイズであることが必要である。例えば、複
写紙がA3縦通しで、複写倍率が等倍であれば、露光領域
は420mmであり、原稿はその半分の210mmの搬送方向長さ
以下のサイズ(A4横,B5横,A5横,A5縦)であることが必
要である。
そこで、ステップ(S188)で原稿サイズが全露光領域
の半分よりも大きいサイズであると判定されると、原稿
画像が複写紙に入り切れないため、ステップ(S206)で
禁止信号を第1CPU(201)に出力し、ステップ(S207)
でADF給送フラグ(F4)を「0」にリセットし、ステッ
プ(S208)で排出フラグ(F9)を「1」にセットして原
稿排出を指示し、メインルーチンに戻る。原稿サイズが
全露光領域の半分以下のサイズであれば、ステップ(S1
89)でセンサ(SE1)がオンか否かを判定し、オンして
いなければ、即ち、2枚目の原稿がトレイ(111)上に
無く、このとき給送状態にある1枚目の原稿が最終原稿
であれば、以降2枚目の原稿として処理するため、ステ
ップ(S190)で原稿フラグ(F10)を「1」にセット
し、ステップ(S191)で送りフラグ(F2)を「0」にリ
セットし、ステップ(S209)に移行する。
前記ステップ(S189)でセンサ(SE1)がオンしてい
れば、即ち、2枚目の原稿がトレイ(111)上に有れ
ば、ステップ(S192)でスイッチバックタイマをセット
する。このスイッチバックタイマは1枚目の原稿の後端
がセンサ(SE2)で検出されてからピンチローラ(12
1),(122)のニッブ部を完全に通過するまでの時間に
設定されている。
次に、ステップ(S193)でスイッチバックタイマのカ
ウント終了か否かを判定し、終了でなければステップ
(S198)に移行し、終了すればステップ(S194)で搬送
モータとピンチローラモータ(123)をオフする(第3d
図参照)。続いて、ステップ(S195)で搬送モータを逆
転オンする。これにて1枚目の原稿がピンチローラ(12
1),(122)に向かって逆送される。そして、ステップ
(S196)で先端レジストフラグ(F5)及び先端レジスト
スタートフラグ(F6)を「1」にセットし、2枚目の原
稿に対する先端レジスト処理を準備する。同時に、ステ
ップ(S197)で逆転タイマをセットし、ステップ(S19
8)に移行する。この逆転タイマは原稿が搬送されてか
らその後端がピンチローラ(121),(122)のニップ部
に当接して後端レジストされるまでの時間に設定されて
いる。
そこで、ステップ(S198)で逆転タイマのカウント終
了を待ってステップ(S199)で搬送モータの逆転をオフ
し、ステップ(S200)で以後2枚目の原稿を処理するた
めに原稿フラグ(F10)を「1」にセットする。これに
て1枚目の原稿は後端がピンチローラ(121),(122)
のニップ部に当接し、レジストされた状態で待機する。
次に、ステップ(S201)で待機フラグ(F7)が「1」
か否かを判定する。ここでは2枚目の原稿の先端レジス
ト処理が完了したか否かを判定し、待機フラグ(F7)が
「0」にリセットされていればステップ(S204)に移行
し、「1」にセットされていれば、即ち、前記ステップ
(S104)のサブルーチンを実行して2枚目の原稿に対す
る先端レジスト処理が完了していれば[ステップ(S14
9)参照]、ステップ(S202)で搬送モータ及びピンチ
ローラモータ(123)をオンし、ステップ(S203)で待
機フラグ(F7)を「0」にリセットしてセテップ(S20
4)に移行する。これにて、1枚目,2枚目の原稿が連続
して原稿台ガラス(19)上に給送されていく(第3g図,
第3h図参照)。
ステップ(S204)ではセンサ(SE2)がオフエッジか
否かを判定し、オフエッジでなければステップ(S210)
に移行し、オフエッジであれば、即ち、2枚目の原稿の
後端がセンサ(SE2)を通過した時点にてステップ(S20
5)で2枚目の原稿のサイズが1枚目の原稿サイズと同
じか否かを判定する。同一サイズでなければ複写に不適
合であるため、ステップ(S206)で禁止信号を第1CPU
(201)に出力し、ステップ(S207)でADF給送フラグ
(F4)を「0」にリセットし、ステップ(S208)で排出
フラグ(F9)を「1」にセットして原稿排出を指示し、
メインルーチンに戻る。第1,第2原稿が同じサイズであ
れば、ステップ(S209)で停止タイマをセットし、ステ
ップ(S210)に移行する。この停止タイマは前記ステッ
プ(S167)でセットされたものと同じである。そこで、
ステップ(S210)でこの停止タイマのカウント終了を待
ってステップ(S211)で搬送モータとピンチローラモー
タ(123)をオフし、ステップ(S212)で原稿セット完
了信号を第1CPU(201)に出力し、ステップ(S213)で
セット完了フラグ(F8)を「1」にセットし、ステップ
(S214)で原稿フラグ(F10)を「0」にリセットす
る。これにて2枚の原稿が搬送方向に並んで原稿台ガラ
ス(19)上の所定位置まで給送,停止されたこととなる
(第3i図参照) 次に、ステップ(S215)でセンサ(SE1)がオンか否
かを判定し、オンしていれば、即ち、次の原稿がトレイ
(111)上に有ればその原稿を1枚目の原稿として予め
先端レジスト処理しておくため、ステップ(S216)で先
端レジストフラグ(F5),先端レジストスタートフラグ
(F6)を「1」にセットし、ステップ(S217)でADF給
送フラグ(F4)を「0」にリセットしてこのサブルーチ
を終了する。また、センサ(SE1)がオフしていれば、
即ち、トレイ(111)に原稿が無くなっていれば、ステ
ップ(S217)でADF給送フラグ(F4)を「0」にリセッ
トしてこのサブルーチンを終了する。
第17図は第2CPU(202)のメインルーチンのステップ
(S110)で実行される1枚送りでの原稿排出処理のサ
ブルーチンを示す。この処理が実行されるのは、1枚送
りモードが選択されている場合か、2枚送りモードが選
択されていても奇数枚原稿の最終原稿が給送された場
合、あるいは1枚目の原稿が2枚送りモードで複写する
のに不適切であると判定された場合[ステップ(S188)
でNO]である。
まず、ステップ(S220)で排出フラグ(F9)が「1」
か否かを判定する。排出フラグ(F9)は複写機本体
(1)での原稿に対する複写枚数分の画像露光走査が終
了して原稿交換信号が出力されると「1」にセットされ
る。従って、排出フラグ(F9)が「0」にリセットされ
たままであれば直ちにメインルーチンに戻り、「1」に
セットされていればステップ(S221)でセット完了フラ
グ(F8)が「1」か否かを判定する。セット完了フラグ
(F8)が「0」にリセットされていればステップ(S22
4)に移行し、「1」にセットされていればステップ(S
222)で搬送モータと排出モータをオンし、ステップ(S
223)でセット完了フラグ(F8)を「0」にリセットし
てステップ(S224)に移行する。これにて原稿台ガラス
(19)上にセットされていた原稿が排出を開始される。
ステップ(S224)ではセンサ(SE4)がオフエッジか
否か、即ち、原稿の後端がセンサ(SE4)を通過したか
否かを判定し、オフエッジでなければステップ(S226)
に移行し、オフエッジであればステップ(S225)で排出
タイマをセットし、ステップ(S226)に移行する。この
排出タイマは原稿の後端がセサ(SE4)にて検出されて
から排出ローラ(133),(134)を抜け切るまでの時間
に設定されている。従って、ステップ(S226)で排出タ
イマとカウント終了を待ってステップ(S227)で排出モ
ータをオフする。これにて原稿は排出トレイ(135)上
に排出されたこととなる。
次に、ステップ(S228)で待機フラグ(F7)が「0」
か否か、即ち、次の原稿が先端レジスト位置に待機して
いるか否かを判定する。待機フラグ(F7)が「1」にセ
ットされていれば、給送処理を実行させるためにステッ
プ(S232)でADF給送フラグ(F4)を「1」にセット
し、ステップ(S233)に移行する。待機フラグ(F7)が
「0」にリセットされていれば、即ち、このとき排出さ
れた原稿が最終原稿であれば、ステップ(S229)で搬送
モータをオフし、ステップ(S230)でAFD動作フラグ(F
3)を「0」にリセットし、ステップ(S231)でADFモー
ド信号を「0」にリセットして第1CPU(201)に出力
し、ステップ(S233)に移行する。
ステップ(S233)では排出フラグ(F9)を「0」にリ
セットし、ステップ(S234)でモードフラグ(F1)が
「1」か否かを判定する。モードフラグ(F1)が「0」
にリセットされていれば、即ち、1枚送りモードであれ
ばそのままメインルーチンに戻る。モードフラグ(F1)
が「1」にセットされていれば、即ち、2枚送りモード
であれば、ステップ(S235)で送りフラグ(F2)を
「1」にセットし、メインルーチンに戻る。
第18図は第2CPU(202)のメインルーチンのステップ
(S111)で実行される2枚送りでの原稿排出処理のサ
ブルーチンを示す。このサブルーチンでは原稿排出時に
1枚目の原稿が排出ローラ(131),(132)に挾着され
たとき、搬送ベルト(125)の駆動を一旦停止させて2
枚目の原稿を原稿台ガラス(19)上で一時的に待機さ
せ、2枚の原稿間に適当な間隔をあけた後、搬送ベルト
(125)を再び回転駆動させ、2枚の原稿を整列性良く
排出トレイ(135)上に排出される。
具体的には、ステップ(S240)〜(S243)は前記ステ
ップ(S220)〜(S223)と同様であり、排出フラグ(F
9),セット完了フラグ(F8)が「1」にセットされて
いるときに排出処理が開始される(第4a図参照)。そし
て、ステップ(S244)でセンサ(SE4)がオンエッジか
否かを判定する。センサ(SE4)がオンエッジでなけれ
ばステップ(S247)に移行し、オンエッジであればステ
ップ(S245)で原稿フラグ(F10)が「0」か否かを判
定する。原稿フラグ(F10)が「0」にリセットされて
いれば、即ち、ステップ(S224)でセンサ(SE4)にて
先端が検出された原稿が1枚目の原稿であれば、ステッ
プ(S246)で搬送モータをオフし、ステップ(S247)に
移行する。これにて2枚目の原稿は原稿台ガラス(19)
上に待機され、1枚目の原稿のみが排出されていく(第
4b図〜第4d図参照)。
ステップ(S247)ではセンサ(SE4)がオフエッジか
否かを判定する。センサ(SE4)がオフエッジでなけれ
ばステップ(S252)に移行し、オフエッジであればステ
ップ(S248)で原稿フラグ(F10)が「1」か否かを判
定する。原稿フラグ(F10)が「0」にリセットされて
いれば、即ち、ステップ(S247)でセンサ(SE4)にて
後端が検出された原稿が1枚目の原稿であれば、ステッ
プ(S250)で搬送モータをオンし、ステップ(S251)で
原稿フラグ(F10)を「1」にセットしてメインルーチ
ンに戻る。これにて原稿台ガラス(19)上に待機してい
た2枚目の原稿が排出を再開される(第4e図参照)。
一方、前記ステップ(S248)で原稿フラグ(F10)が
「1」にセットされていると判定されると、即ち、ステ
ップ(S247)でセンサ(SE4)にて後端が検出された原
稿が2枚目の原稿であれば、ステップ(S249)で排出タ
イマをセットしてステップ(S252)に移行する。
ステップ(S252)〜(S257)は前記ステップ(S226)
〜(S231)と同様であり、排出タイマのカウント終了に
て排出モータをオフし[ステップ(S252)でYES、ステ
ップ(S253)]、次の原稿の給送処理を実行させるか
[ステップ(S254)でNO、ステップ(S258)]、最終原
稿が排出されたのであれば終了処理を実行する[ステッ
プ(S254)でYES、ステップ(S255)〜(S257)]。続
いて、ステップ(S259)で排出フラグ(F9)を「0」に
リセットし、ステップ(S260)で原稿フラグ(F10)を
「0」にリセットしてこのサブルーチンを終了する。
第19図は第2CPU(202)のメインルーチンのステップ
(S111)で実行される2枚送りでのいまひとつの原稿排
出処理のサブルーチンを示す。このサブルーチンでは
排出ローラ(131)〜(134)による原稿搬送速度を搬送
ベルト(125)による原稿搬送速度よりも大きく設定し
ておき、2枚の原稿間に適当な間隔をあけて排出トレイ
(135)に整列性良く排出させる。
具体的には、ステップ(S270)〜(S273)は前記ス
テップ(S240)〜(S243)及び(S220)〜(S223)と同
様であり、排出フラグ(F9),セット完了フラグ(F8)
が「1」にセットされているときに排出処理が開始され
る。この場合、排出ローラ(131)〜(134)による原稿
搬送速度は搬送ベルト(125)による原稿搬送速度より
も大きく設定されており、1枚目の原稿と2枚目の原稿
との間は徐々に開いていく(第5a図,第5b図参照)。
次に、ステップ(S274)でセンサ(SE4)がオフエッ
ジか否かを判定する。センサ(SE4)がオフエッジでな
ければステップ(S278)に移行し、オフエッジであれば
ステップ(S275)で原稿フラグ(F10)が「1」か否か
を判定する。原稿フラグ(F10)が「0」にリセットさ
れていれば、即ち、ステップ(S274)でセンサ(SE4)
にて後端が検出された原稿が1枚目の原稿であれば、ス
テップ(S277)で原稿フラグ(F10)を「1」にセット
してメインルーチンに戻る。再びこのサブルーチンがコ
ールされ、ステップ(S275)で原稿フラグ(F10)が
「1」にセットされていると判定されると、即ちこのと
きステップ(S274)でセンサ(SE4)にて後端が検出さ
れた原稿が2枚目の原稿であれば、ステップ(S276)で
排出タイマをセットする。
以下のステップ(S278)〜(S286)は前記ステップ
(S252)〜(S260)と同様であり、排出タイマのカウン
ト終了にて排出モータをオフし[ステップ(S278)でYE
S、ステップ(S279)]、次の原稿の給送を開始させて
このサブルーチンを終了するか[ステップ(S280)でN
O、ステップ(S284)〜(S286)]、最終原稿が排出さ
れるのであれば終了処理を実行してこのサブルーチンを
終了する[ステップ(S280)でYES、ステップ(S281)
〜(S283),(S285),(S286)]。
(実施例の要部) 以上の構成においては、2枚送りモードでの原稿給送
時に1枚目及び2枚目の原稿サイズが自動的に検出され
[第14図参照]、1枚目の原稿サイズが全露光領域の1/
2より大きいと判定されると[第16a図、ステップ(S18
8)でNO]、及び両者の原稿サイズが異なると判定され
ると[第16b図、ステップ(S205)でNO]、それぞれ以
後の複写動作が禁止される[同図、ステップ(S20
6)]。そして、既に給送されている原稿は原稿台ガワ
ス(19)上から排出されることとなる[同図、ステップ
(S207),(S208)]。これにて、2枚送りモードで画
像欠損あるいは余白を生じてしまうミスコピーが確実に
防止されることとなる。なお、2枚目の原稿のサイズが
全露光領域の1/2より大きい場合は、ステップ(S206)
でNOと判定されるために画像欠損というミスコピーが同
様に防止されることになる。
(他の実施例) なお、本発明は前記実施例に限定するものではなく、
その要旨の範囲内で種々に変形することができる。
例えば、前記実施例は原稿の先端,後端をレジストす
る手段としてピンチローラ(121),(122)を使用した
ものを示したが、第20a図〜第20d図に示す様に、ゲート
(129)を使用することもできる。この場合、ゲート(1
29)はピンチローラ(121),(122)の給送方向下流側
に給送路に付して進退可能に設置され、上側のピンチロ
ーラ(121)は下側のピンチローラ(122)に対して接離
可能とされている。
この場合、2枚送りモードが選択され、ADFスタート
スイッチ(SSW)がオンされると、まず、ピンチローラ
(121)が下側のローラ(122)から離間すると共に、ゲ
ート(129)が給送路中に進入する。原稿トレイ(111)
上に積載された原稿はピックアップローラ(112)の回
転にて最上層の原稿(D1)から給送され、正逆転ローラ
(113),(114)にてさばかれ、先端はピンチローラ
(121),(122)間を通過してゲート(129)に当接
し、先端レジスト処理が行なわれる(第20a図参照)。
その後、ゲート(129)が給送路中から退避すると共
に、ピンチローラ(121)が下側のローラ(122)に圧接
して回転駆動され、かつ、搬送ベルト(125)も正転駆
動される。これにて、原稿(D1)は後端がゲート(12
9)を通過するまで給送される(第20b図参照)。
次に、ゲート(129)が給送路中に進入すると共に、
ピンチローラ(121)が下側のローラ(122)から離間す
る。同時に搬送ベルト(125)が矢印(c′)方向に逆
転駆動され、原稿(D1)は逆送され、その後端がゲート
(129)に当接することにより後端レジスト処理が行な
われる(第20c図参照)。この様に1枚目の原稿(D1)
を後端レジスト処理した状態にて原稿トレイ(111)上
の2枚目の原稿(D2)を給送し、先端レジスト処理を行
なう。これにて、2枚の原稿(D1),(D2)がゲート
(129)にて後端レジスト及び先端レジストされた状態
で連続的に並設されたこととなる。
この状態からゲート(129)が給送路中から退避する
と共に、ピンチローラ(121)が下側のローラ(122)に
圧接して回転駆動され、かつ、搬送ベルト(125)も正
転駆動され、原稿(D1),(D2)は同時に原稿台ガラス
(19)上に給送される(第20d図参照)。そして、2枚
目の原稿(D2)の後端が原稿台ガラス(19)上の所定位
置、即ち、光学系(20)による露光開始位置に達したと
き、ピンチローラ(121),(122)と搬送ベルト(12
5)の回転駆動が停止される。
一方、原稿を所定位置にセットする処理としては、セ
ンサ(SE2)による原稿の後端検出信号に基づいてタイ
マに給送を停止させる制御を示したが、所定位置に段差
部又は進退可能としたストッパを設けて原稿をスイッチ
バックさせる方式でも良い。即ち、原稿を一旦所定位置
をオーバーランするまで給送し、その後搬送ベルト(12
5)を逆転してスイッチバックさせ、原稿の後端を段差
部又はストッパに統制位置決めする。
また、本発明にあっては2枚の原稿を原稿台ガラス
(19)上に並置する手段に関しては前述のもの以外に種
々の手段を採用しても良い。例えば、原稿を給送する際
のさばき部において、1枚目の原稿に続けて2枚目の原
稿をも給送する、いわゆるつれ送り方式を採用しても良
い。あるいは、原稿搬送ベルト(125)を搬送方向に2
分割して設置する方式を採用することもできる。この場
合、原稿排出に際しては、2枚目の原稿を保持する搬送
ベルトの排出駆動タイミングを遅らせたり、排出速度を
遅く設定することにより、1枚目の原稿との間で適当な
間隔をあけて2枚の原稿を整列性良く排出トレイ(13
5)上に排出することが可能である。
[発明の効果] 以上の説明で明らかな様に、本発明によれば、2枚送
りモードでの実行時に、自動原稿搬送装置で原稿をプラ
テン上に給送する際に、1枚目と2枚目の原稿のサイズ
を検出し、プラテン上にセットされた2枚の原稿の全域
を1回の走査で露光する前に、両原稿のサイズが異なる
か否かを判断し、異なる場合には2枚送りモードでの複
写に対して警告を与える様にしたため、2枚送りモード
での複写時に余白を生じてしまうミスコピーを確実に防
止することができ、使い勝手が向上する。
さらに、1枚目の原稿のサイズが全露光領域の1/2よ
り大きい場合にも2枚送りモードでの複写に対して警告
を与える様にしたため、画像欠損といったミスコピーを
未然に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図〜第19図は本発明に係る複写装置の一実施例を示
し、第1図は複写システムとしての内部構成図、第2図
はADFの一部を切り欠いた斜視図、第3a図〜第3i図は原
稿給送処理を示す動作説明図、第4a図〜第4e図は原稿排
出処理の1例を示す動作説明図、第5a図〜第5c図は原稿
排出処理の他の例を示す動作説明図、第6図は操作パネ
ルの平面図、第7図は制御回路のブロック図、第8図〜
第19図は制御手順を示すフローチャート図である。第20
a図〜第20d図はレジスト手段の変形例での原稿給送処理
を示す動作説明図である。 (1)……複写機本体、(100)……自動原稿搬送装置
(ADF)、(110)……原稿給送部、(111)……原稿ト
レイ、(112)……ピックアップローラ、(120)……原
稿搬送部、(121),(122)……ピンチローラ、(12
5)……搬送ベルト、(129)……ゲート、(130)……
原稿排出部、(135)……排出トレイ、(157)……複写
紙選択キー、(159)……送りモード選択キー、(SE1)
〜(SE4)……原稿検出用フォトセンサ、(SE5)……パ
ルスカウント用フォトセンサ、(SW1)〜(SW4),(SW
5)〜(SW9)……複写紙サイズ検出スイッチ。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭60−24538(JP,A) 特開 昭60−2942(JP,A) 特開 昭61−186263(JP,A) 特開 昭57−191655(JP,A) 特開 昭60−93462(JP,A) 特開 昭60−230156(JP,A) 実開 昭60−84945(JP,U)

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】トレイ上に載置された複数枚の原稿から1
    枚目と2枚目の原稿を連続して給送し、プラテン上に1
    枚目と2枚目の原稿を複写紙搬送方向に並べてセットす
    る自動原稿搬送装置と、 プラテン上に並べてセットされた1枚目の原稿と2枚目
    の原稿とをその全域を1回の走査で感光体上に露光し、
    複写紙搬送方向に隣接して1枚の複写紙の同一面上に複
    写する2枚送りモードを選択する選択手段と、 前記自動原稿搬送装置で原稿をプラテン上に給送する際
    に、1枚目及び2枚目の原稿サイズを検出する検出手段
    と、 プラテン上にセットされた2枚の原稿の全域を1回の走
    査で露光する前に、前記検出手段の検出結果に基づい
    て、1枚目の原稿のサイズが全露光領域の1/2より大き
    いか否かを判断すると共に、原稿のサイズが1枚目と2
    枚目とで異なるか否かを判断する判断手段と、 前記判断手段によって、1枚目の原稿サイズが全露光領
    域の1/2より大きいと判断されると、または1枚目と2
    枚目の原稿のサイズが異なっていると判断されると、前
    記2枚送りモードでの複写に対する警告を与える警告手
    段と、 を備えたことを特徴とする複写装置。
  2. 【請求項2】前記警告手段は、前記2枚送りモードでの
    複写を禁止することを特徴とする特許請求の範囲第1項
    記載の複写装置。
JP62121647A 1987-05-01 1987-05-18 複写装置 Expired - Lifetime JP2526901B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP62121647A JP2526901B2 (ja) 1987-05-18 1987-05-18 複写装置
US07/428,026 US5005055A (en) 1987-05-01 1989-10-27 Copying apparatus provided with automatic document feeder

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP62121647A JP2526901B2 (ja) 1987-05-18 1987-05-18 複写装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS63285533A JPS63285533A (ja) 1988-11-22
JP2526901B2 true JP2526901B2 (ja) 1996-08-21

Family

ID=14816431

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP62121647A Expired - Lifetime JP2526901B2 (ja) 1987-05-01 1987-05-18 複写装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2526901B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5006904A (en) * 1987-05-01 1991-04-09 Minolta Camera Kabushiki Kaisha Copying apparatus provided with automatic document feeder

Family Cites Families (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS57191655A (en) * 1981-05-22 1982-11-25 Copyer Co Ltd Controlling method for copying machine with automatic original feeding device
JPS59232367A (ja) * 1983-06-15 1984-12-27 Sharp Corp 電子写真複写機
JPS602942A (ja) * 1983-06-21 1985-01-09 Toshiba Corp 原稿送り装置
JPS6024538A (ja) * 1983-07-21 1985-02-07 Ricoh Co Ltd 原稿搬送装置
JPH0658550B2 (ja) * 1983-10-08 1994-08-03 株式会社東芝 画像形成装置
JPS60230156A (ja) * 1984-04-27 1985-11-15 Minolta Camera Co Ltd 両面複写機
JPS60239728A (ja) * 1984-05-14 1985-11-28 Sharp Corp 誤動作防止機能付複写装置
JPS61196263A (ja) * 1985-02-25 1986-08-30 Minolta Camera Co Ltd 電子写真複写機
JPH0799441B2 (ja) * 1985-05-15 1995-10-25 ミノルタ株式会社 両面複写機
JPH0746822B2 (ja) * 1985-08-27 1995-05-17 キヤノン株式会社 画像形成装置

Also Published As

Publication number Publication date
JPS63285533A (ja) 1988-11-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3435264B2 (ja) 画像形成装置
US5006904A (en) Copying apparatus provided with automatic document feeder
US5010371A (en) Copying apparatus provided with automatic document feeder
JP2670071B2 (ja) 原稿搬送装置
JP2526901B2 (ja) 複写装置
US5005055A (en) Copying apparatus provided with automatic document feeder
JP2552669B2 (ja) 複写装置
JP2568553B2 (ja) 複写装置
JP2568550B2 (ja) 複写装置
JP2568552B2 (ja) 複写装置
JP2591491B2 (ja) 自動原稿搬送装置
JPH0762769B2 (ja) 自動原稿搬送装置
JPH0721660B2 (ja) 複写装置
JPH06100860B2 (ja) 複写装置
JPH0665573B2 (ja) 自動原稿搬送装置
JP2652787B2 (ja) 合成モードを備えた複写機
JP2581626Y2 (ja) 割り込み機能を備えた複写機
JP2558893B2 (ja) 画像形成装置
JPH05341604A (ja) 複写装置
JP3539658B2 (ja) 複写装置
JP2591491C (ja)
JPS61200553A (ja) 自動原稿搬送装置
JPH10319787A (ja) 循環式自動原稿送り装置を有する画像形成装置
JP3451172B2 (ja) 自動原稿給紙装置搭載の複写装置
JPH05303253A (ja) 画像形成装置

Legal Events

Date Code Title Description
EXPY Cancellation because of completion of term