JP3539658B2 - 複写装置 - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は複写装置に係り、例えば、2枚以上の並列にセットされた原稿を独立に給紙し、1枚の転写紙に複写する並列独立給紙モードを有する複写装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、原稿給紙台に並列にセットされた複数枚の原稿をそれぞれ給紙し、その並列に並べられた複数の原稿に対応する画像を1枚の転写紙に複写する並列給紙モードが実行可能な自動原稿給紙装置搭載の複写装置が、例えば、特開平4−317080号公報に置いて提案されている。この複写装置により原稿を1毎ずつ給紙する給紙部に、複数枚の原稿束を並列にしてセット可能な原稿給紙ユニットをセットすることで、複数の原稿を1枚の転写紙に複写することができるようになっている。
しかし、従来の複写装置の並列給紙モードでは、並列に並べられた原稿は同時に給紙されていた。このため、例えば、5種類の異なる選択問題が記載された5枚の選択問題原稿と、1種類1枚の共通問題原稿があり、各選択問題と共通問題を同一の転写紙に複写するような場合、選択問題原稿の枚数にあわせて共通問題原稿も同一のものを5枚準備する必要があるという問題があった。
そこで、本出願人は、このような問題を解決するために、未公開の技術として、原稿給紙ユニットにセットされた複数の原稿束をそれぞれ独立して給紙する(並列独立給紙モード)ことで、ユーザーが用意する原稿の枚数を減らし、ユーザーに使いやすい複写装置を提案している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、原稿束ごとに給紙するタイミングを部数コピーページごとに設定できる複写装置では、例えば原稿束Aは1ページ目から給紙し、原稿束Bを2ページ目から給紙する場合、原稿束Bの部分に対する1ページ目の画像としては、原稿を搬送するためのベルトが複写されユーザーに見にくい画像となっていた。
そこで本発明は、画像を消去する機能でコンタクトガラス上に原稿がない部分の画像を消去することでユーザーに見やすい画像を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載した発明では、複数の原稿をその給紙方向に直行する方向に並列にセット可能な大きさに形成された原稿給紙台と、前記原稿給紙台に並列にセットされている各原稿束中のページ毎に、これらのページが転写紙の何ページ目に複写されるかのタイミングを記憶する複写タイミング記憶手段と、前記複写タイミング記憶手段に記憶されたタイミングで、前記原稿給紙台に並列にセットされた各原稿をそれぞれ独立してコンタクトガラス上に給紙する複数の給紙装置と、前記複数の給紙装置により、コンタクトガラス上に給紙された1枚の原稿、または並列に並べられた複数枚の原稿に対応する画像を1枚の転写紙に複写する複写手段と、この複写手段による複写中に、前記複数の給紙装置のうちの少なくとも1つの給紙装置からの原稿給紙が無い場合、コンタクトガラス上に原稿のない部分に対して複写される画像を消去する画像消去手段と、を複写装置に具備させて前記目的を達成する。
請求項2に記載した発明では、請求項1記載の複写装置において、前記複写手段による複写中に、前記複数の給紙装置のうちの少なくとも1つの給紙装置からの原稿給紙が無い場合、原稿のない部分に対して複写される画像を消去する画像消去手段を更に複写装置に具備させて前記目的を達成する。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の複写装置における実施形態を図1ないし図20を参照して詳細に説明する。
図1はこの発明の実施形態を示す自動原稿給紙装置搭載の複写装置の主要な部分を示す図、図2は同じく自動原稿給紙装置搭載の複写装置の全体構成図、図3は同じくその複写装置が有する循環式原稿給紙装置を示す全体構成図、第4図は同じくその複写装置が有する自動原稿給紙装置を示す構成図である。
【0008】
図1に示すように、この自動原稿給紙装置搭載の複写装置と複写装置本体1上に、原稿を循環させる循環式原稿給紙装置(RDF)11と自動原稿給紙装置(ADF)12とを搭載しており、複写装置本体1の側部にフィニッシャ3を装着している。
その自動原稿給紙装置12の詳しい説明は後述するが、複数の原稿束2をその給紙方向(矢印C方向)に直行する方向に並列にセット可能な大きさに形成された原稿給紙台である原稿載置トレイ39を有している。
【0009】
そして、この複写装置は自動原稿給紙装置12の原稿載置トレイ39に並列にセットされた複数(図1では2束の場合を示している)の原稿束2をそれぞれ搬送してその並列に並べられた複数の原稿2a、2bに対応する画像を1枚の転写紙Pに複写する並列独立給紙モードが実行可能である。
【0010】
図3は、循環式自動原稿送り装置(RDF)の内部構成図である。
原稿載置台21に下向きに載置された原稿束は、最下部の用紙1枚がバキュームベルト22に引きつけられ、バキュームベルト22の移動により原稿給紙口に送られるが、給紙に先立ち、原稿仕切爪35は一旦原稿左上側に引き込まれ、再度出現することにより、原稿束上にセットされる。
その状態で給紙された原稿は、原稿給紙ローラー23により中間搬送路24に送られ一旦停止する。停止した原稿はその後の再起動によりターンローラー25及び、原稿搬送ベルト26a、bによりコンタクトガラス上にセットされる。
連続給紙する場合は、同時に前記給紙動作を実行することで次の原稿を中間搬送路24にセットする。
【0011】
コンタクトガラス上にセットされた原稿の排出は、原稿搬送ベルト26a、bと原稿排紙ローラー28とで原稿排紙路29に送られるが、片面原稿と両面原稿で排出方法が異なっている。なお、26−1aと26−1bは原稿搬送ベルトを駆動するためのベルト駆動ローラーである。
【0012】
片面原稿の場合
片面原稿の排紙動作は次のようになる。コンタクトガラス上の原稿は、原稿搬送ベルト26a、bにより原稿排紙路29に導かれ、一旦排出路に進入した原稿の後端が反転センサー14に検知されたとき、スイッチバックローラー30が逆転し原稿は逆走する。
この時、排紙切換爪27が動作しているので原稿は正転排出路33に導かれ、原稿排紙ローラー34により、原稿載置台21の原稿束の上に、同じ向きで排出される。
【0013】
両面原稿の場合
両面原稿は、スイッチバックローラー30の逆転はなく、そのまま反転排出路32に進む。従って、原稿載置台21に再度スタックされる場合は、天地が逆になる。この状態で給紙されるとコンタクトガラス上では裏面が露光されることになり、再度、反転排出路 32を通ることでもとの状態に戻される。
【0014】
最終原稿検知
最終原稿の検知は、最終原稿の上にセットされた原稿仕切爪35が最終原稿の給紙により仕切り爪検知センサー36内に落下することで行われる。
【0015】
複写動作
複写処理について、以下説明する。複写処理は、複写装置本体1に設けられた操作部に必要な処理モードを設定し、プリントキーを押すことにより開始されるため、まず、操作部について説明する。
【0016】
図7は、複写装置本体1に設けられた操作部を表したものである。
図7に示したように、操作部70は、モードクリア/予熱キー71、割り込みキー72は、エンターキー73、プリントキ−(スタートキ−)74、テンキー75、クリア/ストップキー76、ガイダンスキー77、プログラム登録キー78、プログラム呼び出しキー79、表示部80、を備えている。
【0017】
モードクリア/予熱キー71は、モードクリアキーと予熱キーを兼ねており、キーを押すことによりモードクリアキーの機能となり、そのまま押し続けると予熱キーの機能となる。
モードクリアキーは、各々のモードを標準モードに戻すためのもので、このキーの操作によりリピート枚数は1枚、濃度は自動濃度、給紙は自動給紙選択、変倍率は等倍に設定され、両面等、その他の機能は全て解除される。
予熱キーは、オルタネートスイッチであり、機械を予熱状態にするときと予熱状態を解除するときに押す。予熱状態では、定着ユニットが低温制御され、また、予熱ランプのみ点灯し、その他の表示は消灯することで消費電力を抑えている。従って、コピー処理実行中は、この予熱キーは無効となる。
【0018】
割り込みキー72は割り込みコピーをする場合に押し、エンターキー73はズーム変倍、綴じ代の数値を入力するときに押し、プリントキ−(スタートキ−)74は複写動作を開始するときに押す。ここは、レディ/ウェイト表示を兼ねており、レディ時は、グリーンのLEDが、ウェイト時はレツドのLEDが点灯する。
テンキー75は、複写枚数を設定する場合、ズーム変倍、綴じ代の数値を入力する場合に使用する。
クリア/ストップキー76は、待機中はクリアキー、複写動作中はストップキーの機能を有する。このクリアキーは、設定した複写枚数を解除する時に押す。また、ストップキーは、複写動作を中断するときに押し、その時点での複写動作が終了したときに機械は停止する。
【0019】
ガイダンスキー77は、基本操作の説明を表示するときに押す。プログラム登録キー78は、使用者が頻繁に使用するモードを登録することができ、登録したモードはプログラム呼び出しキー79で呼び出すことができる。
表示部80はLCDタイプのものである。このディスプレイは、表面にタッチキーを配設し、機能の表示とともに選択キーにもなっている。
【0020】
図8は、操作部70に設けられている表示部80を表したものである。
この図8に示すように、表示部80は、メッセージディスプレィ81、セット表示エリア82、トレイ選択キー及び用紙サイズ、残量表示工リア83、自動用紙選択キー84、濃度調整キー85、自動濃度キー86、等倍キー87、拡大キー88、縮小キー89、ズームキー90、用紙指定変倍キー91、両面キー92、両面モードメッセージエリア93、綴じ代キー94、綴じ代モードメッセージエリア95、シフト機能選択キー96、1箇所ステイプル選択キー97、2箇所ステイプル選択キー98、を備えている。
【0021】
メッセージディスプレィ81は、機械に関する情報を表示する場所で、例えぱ、「コピーできます。」「用紙を補給して下さい。」「予約コピーできます。」等のメッセージを表示する。
トレイ選択キー及び用紙サイズ、残量表示工リア83は、左より順に、上段トレイ、中段トレイ、下段トレイ、大容量トレイを示している。自動用紙選択キー84は、このキーが選択されたときには原稿と同じサイズの用紙が収納されたトレイが自動選択される。
【0022】
濃度調整キー85は、複写濃度を手動で調整するときに押す。自動濃度キー86は、原稿の地肌濃度に応じて複写濃度を自動的に調整するときに押す。等倍キー87、拡大キー88、縮小キー89は、等倍コピー、あるいは定形サイズの縮小、拡大を指定するときに押す。ズームキー90は、64〜142%の間で任意の倍率を指定するときに押す。
用紙指定変倍キー91は、指定した用紙のサイズに合わせて原稿の画像を自動的に縮小拡大したい場合に使用する。
両面キー92は、片面原稿を両面にする場合、両面原稿を両面にする場合、両面原稿を片面にする場合に選択する。両面モードメッセージエリア93は、両面モードの機能が選択されたとき、コピー作成状態が絵で示される。
綴じ代キー94は、綴じ代が必要なとき21mm以下であれぱ左右どちら側にも設定できる。綴じ代モードメッセージエリア95は、綴じ代モードの機能が選択されたとき、綴じ代状態が表示される。
【0023】
図9は、操作制御部のブロック図である。
操作制御部はCPU101、ROM102 、RAM 103、割り込みコン
トローラ104、主制御部との通信を行なう通信ポート105、LCD表示部をコントロールするLCDコントローラ106と表示メモリ107、LEDを点灯させるための出力ポート108及び、タッチキー、プッシュキーの入力を読み込むDMAコントローラ109等で構成されている。
操作者は、必要な処理モードを操作部に設定し、プリントキーによりコピースタート指示を入力する。複写装置は操作部に設定された処理モードに従い、コピープロセスを実行する。
【0024】
次に、概略のコピープロセスを 図2を参照しながら説明する。
RDF(循環式原稿給紙装置)11には、原稿載置台21があり、そこに載置された原稿は、バキュームベルト22により給紙され、中間搬送路 24を通り、コンタクトガラス13上に搬送される。そこで原稿はフラッシュランプ52により全面光照射される。
フラッシュランプ52の電源53は、フラッシュに先立ち、電荷が与えられ、所定のタイミングで発光する。原稿からの反射光は、第1ミラー4、スルーレンズ5、第2ミラー6によりベルト感光体7を露光する。
ベルト感光体7は、帯電器8により電荷が一様に与えられており、露光により静電潜像を形成する。ベルト感光体7上の静電潜像は、イレーサ9により不要部分の電荷が除去され、現像器 10により現像されて、転写部へ送られる。
【0025】
現像された原稿像は、そこで、転写チャージャー17により転写紙に転写される。この転写紙は、給紙トレイい18、19、20、両面トレイ45のいずれかより給紙され、搬送路55に沿って搬送され、レジストローラ56により、感光体7上の原稿像とタイミングを合わせて、感光体7と転写チャージャ−17との間に送られる。
そこで像転写された転写紙は、分離チャージャー56により、感光体と分離し、搬送ベルト57を通り定着器58により定着される。
【0026】
転写紙の両面に複写する両面モードでは、両面切り替え爪61が両面トレイ445側に切り替わり、転写紙が両面進入路63より両面トレイ45に送られ、両面トレイ内に一旦貯えられる。また、転写紙の片側にのみ複写する片面モードでは、両面切り替え爪61が排紙側に切り替わり、排出切り替え爪62まで搬送される。排出切り替え爪上62は、転写紙を本体トレイ49側への排出か周辺機への排出かを切り換える働きをする。
【0027】
感光体7は、転写紙の分離後に除電用チャージャ−65により除電され、クリーニング装置66により感光体上の残トナーを除去され、次の複写に備える。
このベルト感光体7は、継目を有するため、ベルト上の画像形成領域は、継目の部分を避けて、各サイズ毎に、それぞれ等間隔になるように決められている。
【0028】
図6は、継目で切って展開したベルト感光体の画像形成領域(セグメント)の配置を示す図である。
この図6に示されるように、一点鎖線で示すA4セグメントは5個、破線で示すB4セグメントは4個、二点鎖線で示すA3セグメントは3個が、等間隔になるように決められている。
【0029】
図10は、前記のベルト感光体に像を形成し、給紙トレイより機送された転写紙に像を形成するための制御ブロック図である。
この図10に示されるように、制御部はCPU201、ROM221、RAM222、入力ポート223、出力ポート202等で構成されている。
入力ポート223には各種センサーが接続され、センサー信号を入力し、出力ポート202には、モーター制御回路204、パワーパック205等が接続され負荷の制御が可能となっている。
【0030】
画像形成時は、継目を避けるために、画像形成に先立って感光体上の画像形成領域を決める必要がある。そのためにベルト感光体7の端部には、継目から一定の距離に同期マークが設けられ、マークセンサー210で検出される。
画像領域を決定するためには、感光体を駆動し、このマークを検出する必要がある。そのために出力ポート202からの駆動信号が、モーター制御回路204に入力され、感光体駆動モーター208が駆動される。
感光体駆動モーター208には、エンコーダ209が、一体に取り付けられており、ベルト感光体7の移動距離に比例した数のパルスを出力する。そのパルス信号は、モーター制御回路204に入力され、感光体駆動モーター208を等速に回転させるために使用されるとともに、分周器206にも入力され、所定の分周比で分周されたのち、CPU201に入力され、その数がカウントされる。この値は、感光体の移動量に比例しているので、このカウント値により画像形成領域が決定される。
【0031】
次に複写シーケンスについて説明する。
図6に示したベルト感光体の画像形成領域(セグメント)の先端が、所定の位置に達するとシーケンス動作が始まり、シーケンス制御用のカウンターが動作を開始する。
このカウンターは、前記分周回路206からのパルス信号によりカウントアップ動作をし、シーケンスが完了することによりクリヤーされる。カウンターが動作を開始し、その値がCNT 1の値になると出力ポート202からパワーパック205に信号が出力され、帯電器8が動作し、感光体7を一様に帯電させる。
【0032】
次に、カウント値がCNT 2になると、出力ポート202よりフラッシュ電源53に充電開始信号が入力されフラッシュランプ52を点灯させるために、フラッシュ電源53内のコンデンサーに電荷が貯えられ、フラッシュ信号をフラッシュ電源53に送ることによりフラッシュランプ52を点灯させ、コンタクトガラス13上にセットされた原稿を光照射し、感光体7を露光する。このフラッシュ信号は、カウント値が、CNT 3で出力される。
【0033】
更に感光体7が回転し、画像の先端が、イレーサー9の位置(=CNT 4)に達するとイレーサー9の画像に対応する部分が消灯し、画像の後端がイレーサ9の位置(=CNT 5)に達すると、イレーサーは全点灯し、感光体上の余分な電荷が消されて、原稿像の部分にのみ静電潜像が残される。
この静電潜像は、現像器10で現像され、表面コピーの場合は、給紙トレイ18、19、20の何れかから送られた用紙に、裏面コピーの場合は、両面トレイ45から送られた用紙に転写される。
原稿像と同期を取るために用紙は、どのトレイから送られるかにより、異なったタイミングで搬送を開始する。原稿像を転写された用紙は、搬送ベルト57を通り、定着器58により定着される。
両面切り替え爪61は、CNT 6で動作し、両面トレイにスタックする場合は、両面トレイ側に、そうでない場合は排出側に切り換える。
排出切り替え爪62はCNT 7で動作し、用紙を本体トレイに排出するか、周辺装置に送るかを切り換える。用紙が排出されることによりシーケンス動作は終了する。
【0034】
以上のシーケンス制御用のカウンタのカウント値とシーケンス処理との対応関係を以下に示す。
カウント値 シーケンス処理
CNT I 静電ON
CNT FEED 原稿給紙
CNT DPX 両面給紙
CNT 2 充電スタート
CNT 3 フラッシュON
CNT EXIT 原稿排紙
CNT 4 イレースOFF
CNT HIGH 上段給紙
CNT MID 中段給紙
CNT 5 イレースON
CNT LOW 下段給紙
CNT 6 両面切り替え爪ON/OFF
CNT 7 排紙切り替え爪ON/OFF
【0035】
複写処理は、このシーケンス処理を、図6に示したセグメントの移動タイミングで次々に実行することにより実現される。
通常の複写処理は、このセグメントサイズと使用する用紙サイズで決定されるため、A4サイズの処理速度が最も速く、B4サイズがその次で、A4サイズの5分の4であり、A3サイズでは5分の3となる。
処理速度の変更は、セグメントサイズと用紙サイズの対応を変えることで実現される。すなわち用紙サイズがA4であってもB4セグメントを使用することで、5分の4に、A3セグメントを使用することで、5分の3に下げることが可能である。用紙サイズがB4の場合はA4セグメントを使用することで4分の3にすることができる。
【0036】
次に、循環式原稿送り装置(RDF)11を用いた場合のコピー方法について説明する。
(1)片面原稿/片面コピーの場合
原積載置台に下向きに置かれた原稿は、1枚ずつ原稿束の下側から給紙され、原稿給紙路を通って、コンタクトガラス上に送られ露光される。露光が完了すると、コンタクトガラス上の原稿は、搬送ベルトにより左側に送られ、原稿排出トレイに排出される。
次の原稿は、露光中の原稿が、露光完了しないうちに給紙され始めるため、原稿交換のための遅れを設けることなく、コピーが作成される。
図11は片面原稿/片面コピー時の原稿給紙と用紙給紙の様子を表したものである。この図11において、丸付き数字で1〜10は、1貢から10貢の原稿を表し、○は給紙する転写紙を表しており、片面原稿を各1部複写する場合について表している。
原稿載置台21の原稿が一巡すると1部のコピーが作成されるため、N部作成するためにはこの動作をN回繰り返す。
【0037】
(2)片面原稿/両面コピーの場合
片面原稿/両面コピーの場合は、まず最初の原稿循環で表面となる原稿のコピーをとり一旦両面トレイにスタックする。次の循環で、両面トレイ内の表面コピー用紙に1回目の循環でコピーしなかった原稿のコピーをとることで1部の両面コピーを作成する。
複数部作成する場合は、2巡目以降の原稿循環時、両面トレイからの用紙にコピーすると同時に表面コピーを作成し両面トレイにスタックすることでN部をN+1回の原稿循環で作成する。
図12は、片面原稿/両面コピー時の原稿給紙と用紙給紙の様子を表したものである。この図12において、丸付き数字の1〜10は1貢から10貢の原稿を表し、●は表面がコピーされた後に両面トレイ45にスタックされる転写紙を表し、○はその両面トレイから再給紙されて裏面がコピーされる転写紙を表している。図12に示した複写により、5枚の転写紙の両面10貢に原稿の1貢〜10貢がコピーされた複写物が2部作成される。
【0038】
(3)両面原稿/両面コピーの場合
両面原稿/両面コピーの場合は、まず最初の原稿循環で表面となる原稿のコピーをとり、一旦両面トレイ45にスタックする。この循環で原稿は反転して排出される。次の循環で、両面トレイ45内にスタックされている表面がコピー済みの転写紙に原稿の裏面コピーをとることで1部の両面コピーを作成する。
裏面コピーの原稿循環で原稿は再度反転され、最初の状態に戻される。即ち、原稿載置台21の原稿が2循環すると1部のコピーが作成される。
図13は、両面原稿/両面コピー時の原稿給紙と用紙給紙の様子を表したものである。この図において、原稿は5枚の両面10貢に記載されており、丸付き数字の1〜10は1貢から10貢の原稿の表面給紙を表し、アンダーラインを付した丸付き数字の1〜10は1貢から10貢の原稿の裏面給紙を表している。また、●は表面がコピーされた後に両面トレイ45にスタックされる転写紙を表し、○はその両面トレイから再給紙されて裏面がコピーされる転写紙を表している。図13に示した複写により、5枚の転写紙の両面10貢に原稿の1貢〜10貢がコピーされた複写物が2部作成される。
【0039】
フィニシャーヘの排出
図2に示したフィニッシャー3ヘの、コピー後の転写紙の排出は、片面コピーモードに於いては1枚目の原稿コピーからであるから反転ユニットにより反転され、ステイプルトレイあるいはフィニッシャートレイへ排出される。
両面コピーモードでは裏面コピー実行後、排出されるから、反転されずに排出されることになる。
【0040】
図4は自動原稿送り装置(ADF)12の構成を表したもので、図5はその斜視図を表したものである。
ADF12の原稿載置トレイ39に画像面を下向きに載置された原稿束は、分離プレード37により規制され最下面の原稿のみ分離ローラ41、呼出ローラ40の搬送力により給紙される。給紙された原稿はプルアウトローラー42とターンローラー25に搬送され搬送ベルト26によりコンタクトガラス上にセットされる。
原稿がセットされると前述のコピープロセスが起動し、コピーが行われる。
コンタクトガラス上にセットされた原稿の排出は、原稿排紙トレイ44に排紙するときは、搬送ベルト26、排紙切替爪27を上に切り替え、ADF排紙ローラ28をオンし、原稿排紙トレイ44に排出される。
【0041】
循環式原稿送り装置(RDF)11に搬送するときは、正転排出の時は、搬送ベルト26を動作し、排紙切替爪27を下に切り替え、原稿排紙路32に導かれ、一旦排出路に進入した原稿の後端が反転センサー29に検知されたとき、スイッチバックローラー30が逆転し原稿は逆送する。この時排紙切替爪27を上に切り替え、原稿は正転排出路33に尊かれ、原稿排紙ローラー34により、RDF11の原稿載置台21に複写した面を下向きに排出される。
反転排出時はスイッチバックローラ一30の逆転はなく、そのまま反転排出路32に進み、RDF11の原稿載置台21に複写した面が上向きに排出される。
原稿セット検知センサー48−a、48−bにより原稿がないと検知されると原稿給紙動作を止め複写動作を止める。
【0042】
図14はRDF11及び、ADF12の原稿移動制御を行うDF制御装置300のブロック図である。
DF制御装置300のCPUはROM、RAM、ADコンバータ、シリアル通信ポートがー体となったワンチップマイコンを使用し、出力ポート301、入力ポート302を外付けしている。
DF制御装置300は、複写装置本体制御部201とシリアル通信をしている。
【0043】
出力ポート301にはモータを等速に駆動するためのモータドライバが接続され、それぞれのモータを必要に応じて駆動する。更に原稿給紙クラッチ、仕切り爪ソレノイド等の負荷も駆動する。
入力ポート302には搬送センサー、原稿サイズセンサー等の信号が接続され、必要な情報が侍られるように構成されている。
RDF11、ADF12の原稿の動作は、上記負荷の駆動を所定のタイミングで実行することで実現される。
【0044】
次に本実施形態による並列独立給紙モードの動作について説明する。
図16〜図20は、並列独立給紙モードの動作を表したフローチャートである。
複写開始待ち状態で並列独立搬送モードキー570が押されると(ステップ161;Y)、並列独立搬送モードへ切り替わる。並列独立搬送モードへ切り替わると図15の原稿給紙タイミング設定画面を操作部に表示する(ステップ162)。この原稿給紙タイミング設定画面で各原稿束の各ぺージがコピーするページの何ページ目にあたるかを原稿束ごとにテンキー75とエンターキー73使い、設定する。
設定が終了すると(ステップ163;Y)、その値を操作部から本体CPU201に送信し本体のRAM222にメモリーAとして格納する(ステップ164)。
次にコピースタートキーが押されると(ステップ165;Y)、、コピーページー数を1にし、原稿束A,Bの給紙済みフラグを0にし(ステップ166)、原稿セット検知センサー48−a、48−bにより原稿束Aと原稿束Bの原稿の有無を調べる(ステップ167)。
【0045】
原稿載置台に原稿束Aの原稿がある場合は(ステップ170;Y)、原稿束Aの原稿有りフラグを1にし(ステップ171)、メモリーAに格納されている原稿束Aの給紙タイミングデータのページとコピーページ数と比較し(ステップ172)、一致しているとき(ステップ172;Y)には分離ブレード37により規制され最下面の原稿のみ分離ローラ41a、呼出ローラ40aの搬送力により給紙される。
給紙された原稿はプルアウトローラー42aとターンローラ25に搬送され搬送ベルト26aにより原稿がコンタクトガラス上にセットされる。そして、原稿束Aの原稿給紙済みフラグを1にする(ステップ173)。
原稿載置台に原稿束Aの原稿が無い場合は(ステップ170;N)、原稿束Aの原稿有りフラグを0にする(ステップ174)。
【0046】
原稿載置台に原稿束Bの原稿がある場合は(ステップ175;Y)、原稿束Bの原稿有りフラグを1にし(ステップ176)、メモリーAに格納されている原稿束Bの給紙タイミングデータのページとコピーページ数と比較し(ステップ177)、一致しているときには(ステップ177;Y)、分離ブレード37により規制され最下面の原稿のみ分離ローラ41b、呼出ローラ40bの搬送力により給紙される。給紙された原稿はプルアウトローラー42aとターンローラー25に搬送され搬送ベルト26bにより原稿がコンタクトガラス上にセットされる。そして、原稿束Bの原稿給紙済みフラグを1にする(ステップ178)。
原稿載置台に原稿束Bの原稿が無い場合は(ステップ175;N)、原稿束Bの原稿有りフラグを0にする(ステップ179)。
【0047】
前述のコピープロセスが起動し、給紙済みフラグがたっていない(ステップ180;Y、ステップ182;Y)、原稿に対するイレーサー9を点灯し、その原稿の画像を消去し(ステップ181、ステップ183)、セットされたモードに基づき、置数の枚数分のコピーが行われる(ステップ184)。
次に、コピーページ数を1つ増やし(ステップ185)、メモリーAに格納されている原稿束Aの給紙タイミングデータのページとコピーページ数と比較し一致しているときには(ステップ186;Y)、搬送ベルト26a、排紙切替爪27を上に切り替え、ADF排紙ローラ28をオンし、原稿排紙トレイ44に排出される(ステップ187)。
そして、メモリーAに格納されている原稿束Bの給紙タイミングデータのページとコピーページ数と比較し一致しているときには(ステップ188;Y)、搬送ベルト26b、排紙切替爪27を上に切り替え、ADF排紙ローラ28をオンし、原稿排紙トレイ44に排出される(ステップ189)。
【0048】
次に、原稿セット検知センサーにより、原稿載置台の原稿有無を調べ(ステップ190)、原稿有りフラグを使い、原稿給紙する前と原稿給紙後の原稿載置台の原稿の有無の変化を判断する(ステップ191〜ステップ206)。
原稿束A、Bのどちらかが有る時で、原稿有無の変化があった場合は複写中断フラグをたて(ステップ193、197、201、204、206、207、ステップ198;Y)、ステップ165のコピースタートキーを待つ中断時に戻る。
原稿有無の変化がない場合は(ステップ198;N)、ステップ170に戻り、再度、メモリーAに格納されている原稿束A、Bの給紙タイミングデータのページとコピーページ数と比較し一致したコピーページ数の時に原稿給紙し複写動作を続ける。
原稿束A、原稿束Bの両方の原稿が原稿載置台よりなくなったときは(ステップ205;N)、コンタクトガラス上の原稿束A、Bの原稿は搬送ベルト26a、排紙切替爪27を上に切り替え、ADF排紙ローラ28をオンし、原稿排紙トレイ44に排出され(ステップ207、ステップ208)、並列独立給紙モードの複写動作を終了する。
【0049】
【発明の効果】
本発明の複写装置によれば、画像を消去する機能でコンタクトガラス上に原稿がない部分の画像を消去することでユーザーに見やすい画像を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態における複写装置の主要部分の構成図である。
【図2】同上、複写装置の全体構成図である。
【図3】同上、複写装置が有する循環式原稿給紙装置を示す全体構成図である。
【図4】同上、複写装置が有する自動原稿給紙装置を示す構成図である。
【図5】同上、複写装置が有する自動原稿給紙装置が備えている複数の呼び出しローラと分離ローラおよびプルアウトローラの配置を説明するための斜視図である。
【図6】同上、複写装置における、継目で切って展開したベルト感光体の画像形成領域(セグメント)の配置を示す説明図である。
【図7】同上、複写装置本体に設けられた操作部を表した説明図である。
【図8】同上、操作部に設けられた表示部を表した説明図である。
【図9】同上、操作制御部のブロック図である。
【図10】同上、複写装置の制御系を含めた概略構成図である。
【図11】同上、複写装置による、片面原稿/片面コピー時の原稿給紙と用紙給紙の様子を表した説明図である。
【図12】同上、複写装置による、片面原稿/両面コピー時の原稿給紙と用紙給紙の様子を表した説明図である。
【図13】同上、複写装置による、両面原稿/両面コピー時の原稿給紙と用紙給紙の様子を表した説明図である。
【図14】同上、複写装置における、DF制御装置のブロック図である。
【図15】同上、複写装置における。原稿給紙タイミング設定画面を表した説明図である。
【図16】同上、複写装置における並列独立給紙モードの動作の一部を表したフローチャートである。
【図17】同上、複写装置における並列独立給紙モードの動作の他の一部を表したフローチャートである。
【図18】同上、複写装置における並列独立給紙モードの動作の他の一部を表したフローチャートである。
【図19】同上、複写装置における並列独立給紙モードの動作の他の一部を表したフローチャートである。
【図20】同上、複写装置における並列独立給紙モードの動作の他の一部を表したフローチャートである。
【符号の説明】
1 複写装置本体
2 原稿束
2a 原稿
2b 原稿
9 イレーサ
11 循環式原稿給紙装置(RDF)
12 自動原稿給紙装置(ADF)
13 コンタクトガラス
39 原稿載置トレイ(原稿給紙台)
48−a、48−b 原稿セット検知センサー
【発明の属する技術分野】
本発明は複写装置に係り、例えば、2枚以上の並列にセットされた原稿を独立に給紙し、1枚の転写紙に複写する並列独立給紙モードを有する複写装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、原稿給紙台に並列にセットされた複数枚の原稿をそれぞれ給紙し、その並列に並べられた複数の原稿に対応する画像を1枚の転写紙に複写する並列給紙モードが実行可能な自動原稿給紙装置搭載の複写装置が、例えば、特開平4−317080号公報に置いて提案されている。この複写装置により原稿を1毎ずつ給紙する給紙部に、複数枚の原稿束を並列にしてセット可能な原稿給紙ユニットをセットすることで、複数の原稿を1枚の転写紙に複写することができるようになっている。
しかし、従来の複写装置の並列給紙モードでは、並列に並べられた原稿は同時に給紙されていた。このため、例えば、5種類の異なる選択問題が記載された5枚の選択問題原稿と、1種類1枚の共通問題原稿があり、各選択問題と共通問題を同一の転写紙に複写するような場合、選択問題原稿の枚数にあわせて共通問題原稿も同一のものを5枚準備する必要があるという問題があった。
そこで、本出願人は、このような問題を解決するために、未公開の技術として、原稿給紙ユニットにセットされた複数の原稿束をそれぞれ独立して給紙する(並列独立給紙モード)ことで、ユーザーが用意する原稿の枚数を減らし、ユーザーに使いやすい複写装置を提案している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、原稿束ごとに給紙するタイミングを部数コピーページごとに設定できる複写装置では、例えば原稿束Aは1ページ目から給紙し、原稿束Bを2ページ目から給紙する場合、原稿束Bの部分に対する1ページ目の画像としては、原稿を搬送するためのベルトが複写されユーザーに見にくい画像となっていた。
そこで本発明は、画像を消去する機能でコンタクトガラス上に原稿がない部分の画像を消去することでユーザーに見やすい画像を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載した発明では、複数の原稿をその給紙方向に直行する方向に並列にセット可能な大きさに形成された原稿給紙台と、前記原稿給紙台に並列にセットされている各原稿束中のページ毎に、これらのページが転写紙の何ページ目に複写されるかのタイミングを記憶する複写タイミング記憶手段と、前記複写タイミング記憶手段に記憶されたタイミングで、前記原稿給紙台に並列にセットされた各原稿をそれぞれ独立してコンタクトガラス上に給紙する複数の給紙装置と、前記複数の給紙装置により、コンタクトガラス上に給紙された1枚の原稿、または並列に並べられた複数枚の原稿に対応する画像を1枚の転写紙に複写する複写手段と、この複写手段による複写中に、前記複数の給紙装置のうちの少なくとも1つの給紙装置からの原稿給紙が無い場合、コンタクトガラス上に原稿のない部分に対して複写される画像を消去する画像消去手段と、を複写装置に具備させて前記目的を達成する。
請求項2に記載した発明では、請求項1記載の複写装置において、前記複写手段による複写中に、前記複数の給紙装置のうちの少なくとも1つの給紙装置からの原稿給紙が無い場合、原稿のない部分に対して複写される画像を消去する画像消去手段を更に複写装置に具備させて前記目的を達成する。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の複写装置における実施形態を図1ないし図20を参照して詳細に説明する。
図1はこの発明の実施形態を示す自動原稿給紙装置搭載の複写装置の主要な部分を示す図、図2は同じく自動原稿給紙装置搭載の複写装置の全体構成図、図3は同じくその複写装置が有する循環式原稿給紙装置を示す全体構成図、第4図は同じくその複写装置が有する自動原稿給紙装置を示す構成図である。
【0008】
図1に示すように、この自動原稿給紙装置搭載の複写装置と複写装置本体1上に、原稿を循環させる循環式原稿給紙装置(RDF)11と自動原稿給紙装置(ADF)12とを搭載しており、複写装置本体1の側部にフィニッシャ3を装着している。
その自動原稿給紙装置12の詳しい説明は後述するが、複数の原稿束2をその給紙方向(矢印C方向)に直行する方向に並列にセット可能な大きさに形成された原稿給紙台である原稿載置トレイ39を有している。
【0009】
そして、この複写装置は自動原稿給紙装置12の原稿載置トレイ39に並列にセットされた複数(図1では2束の場合を示している)の原稿束2をそれぞれ搬送してその並列に並べられた複数の原稿2a、2bに対応する画像を1枚の転写紙Pに複写する並列独立給紙モードが実行可能である。
【0010】
図3は、循環式自動原稿送り装置(RDF)の内部構成図である。
原稿載置台21に下向きに載置された原稿束は、最下部の用紙1枚がバキュームベルト22に引きつけられ、バキュームベルト22の移動により原稿給紙口に送られるが、給紙に先立ち、原稿仕切爪35は一旦原稿左上側に引き込まれ、再度出現することにより、原稿束上にセットされる。
その状態で給紙された原稿は、原稿給紙ローラー23により中間搬送路24に送られ一旦停止する。停止した原稿はその後の再起動によりターンローラー25及び、原稿搬送ベルト26a、bによりコンタクトガラス上にセットされる。
連続給紙する場合は、同時に前記給紙動作を実行することで次の原稿を中間搬送路24にセットする。
【0011】
コンタクトガラス上にセットされた原稿の排出は、原稿搬送ベルト26a、bと原稿排紙ローラー28とで原稿排紙路29に送られるが、片面原稿と両面原稿で排出方法が異なっている。なお、26−1aと26−1bは原稿搬送ベルトを駆動するためのベルト駆動ローラーである。
【0012】
片面原稿の場合
片面原稿の排紙動作は次のようになる。コンタクトガラス上の原稿は、原稿搬送ベルト26a、bにより原稿排紙路29に導かれ、一旦排出路に進入した原稿の後端が反転センサー14に検知されたとき、スイッチバックローラー30が逆転し原稿は逆走する。
この時、排紙切換爪27が動作しているので原稿は正転排出路33に導かれ、原稿排紙ローラー34により、原稿載置台21の原稿束の上に、同じ向きで排出される。
【0013】
両面原稿の場合
両面原稿は、スイッチバックローラー30の逆転はなく、そのまま反転排出路32に進む。従って、原稿載置台21に再度スタックされる場合は、天地が逆になる。この状態で給紙されるとコンタクトガラス上では裏面が露光されることになり、再度、反転排出路 32を通ることでもとの状態に戻される。
【0014】
最終原稿検知
最終原稿の検知は、最終原稿の上にセットされた原稿仕切爪35が最終原稿の給紙により仕切り爪検知センサー36内に落下することで行われる。
【0015】
複写動作
複写処理について、以下説明する。複写処理は、複写装置本体1に設けられた操作部に必要な処理モードを設定し、プリントキーを押すことにより開始されるため、まず、操作部について説明する。
【0016】
図7は、複写装置本体1に設けられた操作部を表したものである。
図7に示したように、操作部70は、モードクリア/予熱キー71、割り込みキー72は、エンターキー73、プリントキ−(スタートキ−)74、テンキー75、クリア/ストップキー76、ガイダンスキー77、プログラム登録キー78、プログラム呼び出しキー79、表示部80、を備えている。
【0017】
モードクリア/予熱キー71は、モードクリアキーと予熱キーを兼ねており、キーを押すことによりモードクリアキーの機能となり、そのまま押し続けると予熱キーの機能となる。
モードクリアキーは、各々のモードを標準モードに戻すためのもので、このキーの操作によりリピート枚数は1枚、濃度は自動濃度、給紙は自動給紙選択、変倍率は等倍に設定され、両面等、その他の機能は全て解除される。
予熱キーは、オルタネートスイッチであり、機械を予熱状態にするときと予熱状態を解除するときに押す。予熱状態では、定着ユニットが低温制御され、また、予熱ランプのみ点灯し、その他の表示は消灯することで消費電力を抑えている。従って、コピー処理実行中は、この予熱キーは無効となる。
【0018】
割り込みキー72は割り込みコピーをする場合に押し、エンターキー73はズーム変倍、綴じ代の数値を入力するときに押し、プリントキ−(スタートキ−)74は複写動作を開始するときに押す。ここは、レディ/ウェイト表示を兼ねており、レディ時は、グリーンのLEDが、ウェイト時はレツドのLEDが点灯する。
テンキー75は、複写枚数を設定する場合、ズーム変倍、綴じ代の数値を入力する場合に使用する。
クリア/ストップキー76は、待機中はクリアキー、複写動作中はストップキーの機能を有する。このクリアキーは、設定した複写枚数を解除する時に押す。また、ストップキーは、複写動作を中断するときに押し、その時点での複写動作が終了したときに機械は停止する。
【0019】
ガイダンスキー77は、基本操作の説明を表示するときに押す。プログラム登録キー78は、使用者が頻繁に使用するモードを登録することができ、登録したモードはプログラム呼び出しキー79で呼び出すことができる。
表示部80はLCDタイプのものである。このディスプレイは、表面にタッチキーを配設し、機能の表示とともに選択キーにもなっている。
【0020】
図8は、操作部70に設けられている表示部80を表したものである。
この図8に示すように、表示部80は、メッセージディスプレィ81、セット表示エリア82、トレイ選択キー及び用紙サイズ、残量表示工リア83、自動用紙選択キー84、濃度調整キー85、自動濃度キー86、等倍キー87、拡大キー88、縮小キー89、ズームキー90、用紙指定変倍キー91、両面キー92、両面モードメッセージエリア93、綴じ代キー94、綴じ代モードメッセージエリア95、シフト機能選択キー96、1箇所ステイプル選択キー97、2箇所ステイプル選択キー98、を備えている。
【0021】
メッセージディスプレィ81は、機械に関する情報を表示する場所で、例えぱ、「コピーできます。」「用紙を補給して下さい。」「予約コピーできます。」等のメッセージを表示する。
トレイ選択キー及び用紙サイズ、残量表示工リア83は、左より順に、上段トレイ、中段トレイ、下段トレイ、大容量トレイを示している。自動用紙選択キー84は、このキーが選択されたときには原稿と同じサイズの用紙が収納されたトレイが自動選択される。
【0022】
濃度調整キー85は、複写濃度を手動で調整するときに押す。自動濃度キー86は、原稿の地肌濃度に応じて複写濃度を自動的に調整するときに押す。等倍キー87、拡大キー88、縮小キー89は、等倍コピー、あるいは定形サイズの縮小、拡大を指定するときに押す。ズームキー90は、64〜142%の間で任意の倍率を指定するときに押す。
用紙指定変倍キー91は、指定した用紙のサイズに合わせて原稿の画像を自動的に縮小拡大したい場合に使用する。
両面キー92は、片面原稿を両面にする場合、両面原稿を両面にする場合、両面原稿を片面にする場合に選択する。両面モードメッセージエリア93は、両面モードの機能が選択されたとき、コピー作成状態が絵で示される。
綴じ代キー94は、綴じ代が必要なとき21mm以下であれぱ左右どちら側にも設定できる。綴じ代モードメッセージエリア95は、綴じ代モードの機能が選択されたとき、綴じ代状態が表示される。
【0023】
図9は、操作制御部のブロック図である。
操作制御部はCPU101、ROM102 、RAM 103、割り込みコン
トローラ104、主制御部との通信を行なう通信ポート105、LCD表示部をコントロールするLCDコントローラ106と表示メモリ107、LEDを点灯させるための出力ポート108及び、タッチキー、プッシュキーの入力を読み込むDMAコントローラ109等で構成されている。
操作者は、必要な処理モードを操作部に設定し、プリントキーによりコピースタート指示を入力する。複写装置は操作部に設定された処理モードに従い、コピープロセスを実行する。
【0024】
次に、概略のコピープロセスを 図2を参照しながら説明する。
RDF(循環式原稿給紙装置)11には、原稿載置台21があり、そこに載置された原稿は、バキュームベルト22により給紙され、中間搬送路 24を通り、コンタクトガラス13上に搬送される。そこで原稿はフラッシュランプ52により全面光照射される。
フラッシュランプ52の電源53は、フラッシュに先立ち、電荷が与えられ、所定のタイミングで発光する。原稿からの反射光は、第1ミラー4、スルーレンズ5、第2ミラー6によりベルト感光体7を露光する。
ベルト感光体7は、帯電器8により電荷が一様に与えられており、露光により静電潜像を形成する。ベルト感光体7上の静電潜像は、イレーサ9により不要部分の電荷が除去され、現像器 10により現像されて、転写部へ送られる。
【0025】
現像された原稿像は、そこで、転写チャージャー17により転写紙に転写される。この転写紙は、給紙トレイい18、19、20、両面トレイ45のいずれかより給紙され、搬送路55に沿って搬送され、レジストローラ56により、感光体7上の原稿像とタイミングを合わせて、感光体7と転写チャージャ−17との間に送られる。
そこで像転写された転写紙は、分離チャージャー56により、感光体と分離し、搬送ベルト57を通り定着器58により定着される。
【0026】
転写紙の両面に複写する両面モードでは、両面切り替え爪61が両面トレイ445側に切り替わり、転写紙が両面進入路63より両面トレイ45に送られ、両面トレイ内に一旦貯えられる。また、転写紙の片側にのみ複写する片面モードでは、両面切り替え爪61が排紙側に切り替わり、排出切り替え爪62まで搬送される。排出切り替え爪上62は、転写紙を本体トレイ49側への排出か周辺機への排出かを切り換える働きをする。
【0027】
感光体7は、転写紙の分離後に除電用チャージャ−65により除電され、クリーニング装置66により感光体上の残トナーを除去され、次の複写に備える。
このベルト感光体7は、継目を有するため、ベルト上の画像形成領域は、継目の部分を避けて、各サイズ毎に、それぞれ等間隔になるように決められている。
【0028】
図6は、継目で切って展開したベルト感光体の画像形成領域(セグメント)の配置を示す図である。
この図6に示されるように、一点鎖線で示すA4セグメントは5個、破線で示すB4セグメントは4個、二点鎖線で示すA3セグメントは3個が、等間隔になるように決められている。
【0029】
図10は、前記のベルト感光体に像を形成し、給紙トレイより機送された転写紙に像を形成するための制御ブロック図である。
この図10に示されるように、制御部はCPU201、ROM221、RAM222、入力ポート223、出力ポート202等で構成されている。
入力ポート223には各種センサーが接続され、センサー信号を入力し、出力ポート202には、モーター制御回路204、パワーパック205等が接続され負荷の制御が可能となっている。
【0030】
画像形成時は、継目を避けるために、画像形成に先立って感光体上の画像形成領域を決める必要がある。そのためにベルト感光体7の端部には、継目から一定の距離に同期マークが設けられ、マークセンサー210で検出される。
画像領域を決定するためには、感光体を駆動し、このマークを検出する必要がある。そのために出力ポート202からの駆動信号が、モーター制御回路204に入力され、感光体駆動モーター208が駆動される。
感光体駆動モーター208には、エンコーダ209が、一体に取り付けられており、ベルト感光体7の移動距離に比例した数のパルスを出力する。そのパルス信号は、モーター制御回路204に入力され、感光体駆動モーター208を等速に回転させるために使用されるとともに、分周器206にも入力され、所定の分周比で分周されたのち、CPU201に入力され、その数がカウントされる。この値は、感光体の移動量に比例しているので、このカウント値により画像形成領域が決定される。
【0031】
次に複写シーケンスについて説明する。
図6に示したベルト感光体の画像形成領域(セグメント)の先端が、所定の位置に達するとシーケンス動作が始まり、シーケンス制御用のカウンターが動作を開始する。
このカウンターは、前記分周回路206からのパルス信号によりカウントアップ動作をし、シーケンスが完了することによりクリヤーされる。カウンターが動作を開始し、その値がCNT 1の値になると出力ポート202からパワーパック205に信号が出力され、帯電器8が動作し、感光体7を一様に帯電させる。
【0032】
次に、カウント値がCNT 2になると、出力ポート202よりフラッシュ電源53に充電開始信号が入力されフラッシュランプ52を点灯させるために、フラッシュ電源53内のコンデンサーに電荷が貯えられ、フラッシュ信号をフラッシュ電源53に送ることによりフラッシュランプ52を点灯させ、コンタクトガラス13上にセットされた原稿を光照射し、感光体7を露光する。このフラッシュ信号は、カウント値が、CNT 3で出力される。
【0033】
更に感光体7が回転し、画像の先端が、イレーサー9の位置(=CNT 4)に達するとイレーサー9の画像に対応する部分が消灯し、画像の後端がイレーサ9の位置(=CNT 5)に達すると、イレーサーは全点灯し、感光体上の余分な電荷が消されて、原稿像の部分にのみ静電潜像が残される。
この静電潜像は、現像器10で現像され、表面コピーの場合は、給紙トレイ18、19、20の何れかから送られた用紙に、裏面コピーの場合は、両面トレイ45から送られた用紙に転写される。
原稿像と同期を取るために用紙は、どのトレイから送られるかにより、異なったタイミングで搬送を開始する。原稿像を転写された用紙は、搬送ベルト57を通り、定着器58により定着される。
両面切り替え爪61は、CNT 6で動作し、両面トレイにスタックする場合は、両面トレイ側に、そうでない場合は排出側に切り換える。
排出切り替え爪62はCNT 7で動作し、用紙を本体トレイに排出するか、周辺装置に送るかを切り換える。用紙が排出されることによりシーケンス動作は終了する。
【0034】
以上のシーケンス制御用のカウンタのカウント値とシーケンス処理との対応関係を以下に示す。
カウント値 シーケンス処理
CNT I 静電ON
CNT FEED 原稿給紙
CNT DPX 両面給紙
CNT 2 充電スタート
CNT 3 フラッシュON
CNT EXIT 原稿排紙
CNT 4 イレースOFF
CNT HIGH 上段給紙
CNT MID 中段給紙
CNT 5 イレースON
CNT LOW 下段給紙
CNT 6 両面切り替え爪ON/OFF
CNT 7 排紙切り替え爪ON/OFF
【0035】
複写処理は、このシーケンス処理を、図6に示したセグメントの移動タイミングで次々に実行することにより実現される。
通常の複写処理は、このセグメントサイズと使用する用紙サイズで決定されるため、A4サイズの処理速度が最も速く、B4サイズがその次で、A4サイズの5分の4であり、A3サイズでは5分の3となる。
処理速度の変更は、セグメントサイズと用紙サイズの対応を変えることで実現される。すなわち用紙サイズがA4であってもB4セグメントを使用することで、5分の4に、A3セグメントを使用することで、5分の3に下げることが可能である。用紙サイズがB4の場合はA4セグメントを使用することで4分の3にすることができる。
【0036】
次に、循環式原稿送り装置(RDF)11を用いた場合のコピー方法について説明する。
(1)片面原稿/片面コピーの場合
原積載置台に下向きに置かれた原稿は、1枚ずつ原稿束の下側から給紙され、原稿給紙路を通って、コンタクトガラス上に送られ露光される。露光が完了すると、コンタクトガラス上の原稿は、搬送ベルトにより左側に送られ、原稿排出トレイに排出される。
次の原稿は、露光中の原稿が、露光完了しないうちに給紙され始めるため、原稿交換のための遅れを設けることなく、コピーが作成される。
図11は片面原稿/片面コピー時の原稿給紙と用紙給紙の様子を表したものである。この図11において、丸付き数字で1〜10は、1貢から10貢の原稿を表し、○は給紙する転写紙を表しており、片面原稿を各1部複写する場合について表している。
原稿載置台21の原稿が一巡すると1部のコピーが作成されるため、N部作成するためにはこの動作をN回繰り返す。
【0037】
(2)片面原稿/両面コピーの場合
片面原稿/両面コピーの場合は、まず最初の原稿循環で表面となる原稿のコピーをとり一旦両面トレイにスタックする。次の循環で、両面トレイ内の表面コピー用紙に1回目の循環でコピーしなかった原稿のコピーをとることで1部の両面コピーを作成する。
複数部作成する場合は、2巡目以降の原稿循環時、両面トレイからの用紙にコピーすると同時に表面コピーを作成し両面トレイにスタックすることでN部をN+1回の原稿循環で作成する。
図12は、片面原稿/両面コピー時の原稿給紙と用紙給紙の様子を表したものである。この図12において、丸付き数字の1〜10は1貢から10貢の原稿を表し、●は表面がコピーされた後に両面トレイ45にスタックされる転写紙を表し、○はその両面トレイから再給紙されて裏面がコピーされる転写紙を表している。図12に示した複写により、5枚の転写紙の両面10貢に原稿の1貢〜10貢がコピーされた複写物が2部作成される。
【0038】
(3)両面原稿/両面コピーの場合
両面原稿/両面コピーの場合は、まず最初の原稿循環で表面となる原稿のコピーをとり、一旦両面トレイ45にスタックする。この循環で原稿は反転して排出される。次の循環で、両面トレイ45内にスタックされている表面がコピー済みの転写紙に原稿の裏面コピーをとることで1部の両面コピーを作成する。
裏面コピーの原稿循環で原稿は再度反転され、最初の状態に戻される。即ち、原稿載置台21の原稿が2循環すると1部のコピーが作成される。
図13は、両面原稿/両面コピー時の原稿給紙と用紙給紙の様子を表したものである。この図において、原稿は5枚の両面10貢に記載されており、丸付き数字の1〜10は1貢から10貢の原稿の表面給紙を表し、アンダーラインを付した丸付き数字の1〜10は1貢から10貢の原稿の裏面給紙を表している。また、●は表面がコピーされた後に両面トレイ45にスタックされる転写紙を表し、○はその両面トレイから再給紙されて裏面がコピーされる転写紙を表している。図13に示した複写により、5枚の転写紙の両面10貢に原稿の1貢〜10貢がコピーされた複写物が2部作成される。
【0039】
フィニシャーヘの排出
図2に示したフィニッシャー3ヘの、コピー後の転写紙の排出は、片面コピーモードに於いては1枚目の原稿コピーからであるから反転ユニットにより反転され、ステイプルトレイあるいはフィニッシャートレイへ排出される。
両面コピーモードでは裏面コピー実行後、排出されるから、反転されずに排出されることになる。
【0040】
図4は自動原稿送り装置(ADF)12の構成を表したもので、図5はその斜視図を表したものである。
ADF12の原稿載置トレイ39に画像面を下向きに載置された原稿束は、分離プレード37により規制され最下面の原稿のみ分離ローラ41、呼出ローラ40の搬送力により給紙される。給紙された原稿はプルアウトローラー42とターンローラー25に搬送され搬送ベルト26によりコンタクトガラス上にセットされる。
原稿がセットされると前述のコピープロセスが起動し、コピーが行われる。
コンタクトガラス上にセットされた原稿の排出は、原稿排紙トレイ44に排紙するときは、搬送ベルト26、排紙切替爪27を上に切り替え、ADF排紙ローラ28をオンし、原稿排紙トレイ44に排出される。
【0041】
循環式原稿送り装置(RDF)11に搬送するときは、正転排出の時は、搬送ベルト26を動作し、排紙切替爪27を下に切り替え、原稿排紙路32に導かれ、一旦排出路に進入した原稿の後端が反転センサー29に検知されたとき、スイッチバックローラー30が逆転し原稿は逆送する。この時排紙切替爪27を上に切り替え、原稿は正転排出路33に尊かれ、原稿排紙ローラー34により、RDF11の原稿載置台21に複写した面を下向きに排出される。
反転排出時はスイッチバックローラ一30の逆転はなく、そのまま反転排出路32に進み、RDF11の原稿載置台21に複写した面が上向きに排出される。
原稿セット検知センサー48−a、48−bにより原稿がないと検知されると原稿給紙動作を止め複写動作を止める。
【0042】
図14はRDF11及び、ADF12の原稿移動制御を行うDF制御装置300のブロック図である。
DF制御装置300のCPUはROM、RAM、ADコンバータ、シリアル通信ポートがー体となったワンチップマイコンを使用し、出力ポート301、入力ポート302を外付けしている。
DF制御装置300は、複写装置本体制御部201とシリアル通信をしている。
【0043】
出力ポート301にはモータを等速に駆動するためのモータドライバが接続され、それぞれのモータを必要に応じて駆動する。更に原稿給紙クラッチ、仕切り爪ソレノイド等の負荷も駆動する。
入力ポート302には搬送センサー、原稿サイズセンサー等の信号が接続され、必要な情報が侍られるように構成されている。
RDF11、ADF12の原稿の動作は、上記負荷の駆動を所定のタイミングで実行することで実現される。
【0044】
次に本実施形態による並列独立給紙モードの動作について説明する。
図16〜図20は、並列独立給紙モードの動作を表したフローチャートである。
複写開始待ち状態で並列独立搬送モードキー570が押されると(ステップ161;Y)、並列独立搬送モードへ切り替わる。並列独立搬送モードへ切り替わると図15の原稿給紙タイミング設定画面を操作部に表示する(ステップ162)。この原稿給紙タイミング設定画面で各原稿束の各ぺージがコピーするページの何ページ目にあたるかを原稿束ごとにテンキー75とエンターキー73使い、設定する。
設定が終了すると(ステップ163;Y)、その値を操作部から本体CPU201に送信し本体のRAM222にメモリーAとして格納する(ステップ164)。
次にコピースタートキーが押されると(ステップ165;Y)、、コピーページー数を1にし、原稿束A,Bの給紙済みフラグを0にし(ステップ166)、原稿セット検知センサー48−a、48−bにより原稿束Aと原稿束Bの原稿の有無を調べる(ステップ167)。
【0045】
原稿載置台に原稿束Aの原稿がある場合は(ステップ170;Y)、原稿束Aの原稿有りフラグを1にし(ステップ171)、メモリーAに格納されている原稿束Aの給紙タイミングデータのページとコピーページ数と比較し(ステップ172)、一致しているとき(ステップ172;Y)には分離ブレード37により規制され最下面の原稿のみ分離ローラ41a、呼出ローラ40aの搬送力により給紙される。
給紙された原稿はプルアウトローラー42aとターンローラ25に搬送され搬送ベルト26aにより原稿がコンタクトガラス上にセットされる。そして、原稿束Aの原稿給紙済みフラグを1にする(ステップ173)。
原稿載置台に原稿束Aの原稿が無い場合は(ステップ170;N)、原稿束Aの原稿有りフラグを0にする(ステップ174)。
【0046】
原稿載置台に原稿束Bの原稿がある場合は(ステップ175;Y)、原稿束Bの原稿有りフラグを1にし(ステップ176)、メモリーAに格納されている原稿束Bの給紙タイミングデータのページとコピーページ数と比較し(ステップ177)、一致しているときには(ステップ177;Y)、分離ブレード37により規制され最下面の原稿のみ分離ローラ41b、呼出ローラ40bの搬送力により給紙される。給紙された原稿はプルアウトローラー42aとターンローラー25に搬送され搬送ベルト26bにより原稿がコンタクトガラス上にセットされる。そして、原稿束Bの原稿給紙済みフラグを1にする(ステップ178)。
原稿載置台に原稿束Bの原稿が無い場合は(ステップ175;N)、原稿束Bの原稿有りフラグを0にする(ステップ179)。
【0047】
前述のコピープロセスが起動し、給紙済みフラグがたっていない(ステップ180;Y、ステップ182;Y)、原稿に対するイレーサー9を点灯し、その原稿の画像を消去し(ステップ181、ステップ183)、セットされたモードに基づき、置数の枚数分のコピーが行われる(ステップ184)。
次に、コピーページ数を1つ増やし(ステップ185)、メモリーAに格納されている原稿束Aの給紙タイミングデータのページとコピーページ数と比較し一致しているときには(ステップ186;Y)、搬送ベルト26a、排紙切替爪27を上に切り替え、ADF排紙ローラ28をオンし、原稿排紙トレイ44に排出される(ステップ187)。
そして、メモリーAに格納されている原稿束Bの給紙タイミングデータのページとコピーページ数と比較し一致しているときには(ステップ188;Y)、搬送ベルト26b、排紙切替爪27を上に切り替え、ADF排紙ローラ28をオンし、原稿排紙トレイ44に排出される(ステップ189)。
【0048】
次に、原稿セット検知センサーにより、原稿載置台の原稿有無を調べ(ステップ190)、原稿有りフラグを使い、原稿給紙する前と原稿給紙後の原稿載置台の原稿の有無の変化を判断する(ステップ191〜ステップ206)。
原稿束A、Bのどちらかが有る時で、原稿有無の変化があった場合は複写中断フラグをたて(ステップ193、197、201、204、206、207、ステップ198;Y)、ステップ165のコピースタートキーを待つ中断時に戻る。
原稿有無の変化がない場合は(ステップ198;N)、ステップ170に戻り、再度、メモリーAに格納されている原稿束A、Bの給紙タイミングデータのページとコピーページ数と比較し一致したコピーページ数の時に原稿給紙し複写動作を続ける。
原稿束A、原稿束Bの両方の原稿が原稿載置台よりなくなったときは(ステップ205;N)、コンタクトガラス上の原稿束A、Bの原稿は搬送ベルト26a、排紙切替爪27を上に切り替え、ADF排紙ローラ28をオンし、原稿排紙トレイ44に排出され(ステップ207、ステップ208)、並列独立給紙モードの複写動作を終了する。
【0049】
【発明の効果】
本発明の複写装置によれば、画像を消去する機能でコンタクトガラス上に原稿がない部分の画像を消去することでユーザーに見やすい画像を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態における複写装置の主要部分の構成図である。
【図2】同上、複写装置の全体構成図である。
【図3】同上、複写装置が有する循環式原稿給紙装置を示す全体構成図である。
【図4】同上、複写装置が有する自動原稿給紙装置を示す構成図である。
【図5】同上、複写装置が有する自動原稿給紙装置が備えている複数の呼び出しローラと分離ローラおよびプルアウトローラの配置を説明するための斜視図である。
【図6】同上、複写装置における、継目で切って展開したベルト感光体の画像形成領域(セグメント)の配置を示す説明図である。
【図7】同上、複写装置本体に設けられた操作部を表した説明図である。
【図8】同上、操作部に設けられた表示部を表した説明図である。
【図9】同上、操作制御部のブロック図である。
【図10】同上、複写装置の制御系を含めた概略構成図である。
【図11】同上、複写装置による、片面原稿/片面コピー時の原稿給紙と用紙給紙の様子を表した説明図である。
【図12】同上、複写装置による、片面原稿/両面コピー時の原稿給紙と用紙給紙の様子を表した説明図である。
【図13】同上、複写装置による、両面原稿/両面コピー時の原稿給紙と用紙給紙の様子を表した説明図である。
【図14】同上、複写装置における、DF制御装置のブロック図である。
【図15】同上、複写装置における。原稿給紙タイミング設定画面を表した説明図である。
【図16】同上、複写装置における並列独立給紙モードの動作の一部を表したフローチャートである。
【図17】同上、複写装置における並列独立給紙モードの動作の他の一部を表したフローチャートである。
【図18】同上、複写装置における並列独立給紙モードの動作の他の一部を表したフローチャートである。
【図19】同上、複写装置における並列独立給紙モードの動作の他の一部を表したフローチャートである。
【図20】同上、複写装置における並列独立給紙モードの動作の他の一部を表したフローチャートである。
【符号の説明】
1 複写装置本体
2 原稿束
2a 原稿
2b 原稿
9 イレーサ
11 循環式原稿給紙装置(RDF)
12 自動原稿給紙装置(ADF)
13 コンタクトガラス
39 原稿載置トレイ(原稿給紙台)
48−a、48−b 原稿セット検知センサー
Claims (2)
- 複数の原稿をその給紙方向に直行する方向に並列にセット可能な大きさに形成された原稿給紙台と、
前記原稿給紙台に並列にセットされている各原稿束中のページ毎に、これらのページが転写紙の何ページ目に複写されるかのタイミングを記憶する複写タイミング記憶手段と、
前記複写タイミング記憶手段に記憶されたタイミングで、前記原稿給紙台に並列にセットされた各原稿をそれぞれ独立してコンタクトガラス上に給紙する複数の給紙装置と、
前記複数の給紙装置により、コンタクトガラス上に給紙された1枚の原稿、または並列に並べられた複数枚の原稿に対応する画像を1枚の転写紙に複写する複写手段と、を具備することを特徴とする複写装置。 - 前記複写手段による複写中に、前記複数の給紙装置のうちの少なくとも1つの給紙装置からの原稿給紙が無い場合、原稿のない部分に対して複写される画像を消去する画像消去手段を更に具備することを特徴とする請求項1記載の複写装置。
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