JP2524704B2 - 被熱転写シ−トの製造方法 - Google Patents

被熱転写シ−トの製造方法

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JP2524704B2
JP2524704B2 JP61109190A JP10919086A JP2524704B2 JP 2524704 B2 JP2524704 B2 JP 2524704B2 JP 61109190 A JP61109190 A JP 61109190A JP 10919086 A JP10919086 A JP 10919086A JP 2524704 B2 JP2524704 B2 JP 2524704B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は被熱転写シートの製造方法に関する。
〔従来の技術〕
従来、被熱転写シートの製造方法として、基材の上に
直接又はアンダーコート層或いは中間層を設けた後、受
容層形成用組成物を塗布し、乾燥して受容層を形成し,
被熱転写シートを得る方法が知られてきる。
〔発明が解決しようとする問題点〕
しかしながら、上記従来方法により得られた被熱転写
シートの受容層は平滑性に欠け、画像鮮明度が悪いとし
う欠点を有していた。
特に上記方法において基材として、セルロース繊維
紙、プラスチックシート等を用いて製造された被熱転写
シートは、感熱転写画像の濃度が低く、感度が悪く,且
つ画像がザラツキ気味で鮮明性に欠け、又、合成紙、特
に微細空孔を表面に有するポリオレフィン系合成紙を用
いて製造された被熱転写シートは画像性は良好である
が、感熱ヘッドの熱で画像形成後にカールが発生すると
いう欠点があった。
本発明は上記従来技術の欠点を解消したもので、平滑
な受容層が形成できるとともに、画像鮮明度の良好な被
熱転写シートが得られる被熱転写シートの製造方法を提
供することを目的とする。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明製造方法は、少なくとも基材と該基材に設けら
れ、加熱された際に熱転写シートから移行してくる染料
が受容される受容層とからなる被熱転写シートを製造す
る方法であり、離型性を有する一時的担持体に受容層形
成用樹脂組成物を塗布し受容層形成用樹脂層を形成し、
該受容層形成用樹脂層と基材とを加圧接触させ両者を接
着一体化した後、一時的担持体を剥離して被熱転写シー
トを製造することを特徴とするものである。
本発明において使用される離型性を有する一時的担持
体としては、表面が離型性のシートを用いる。例えば、
セルロース繊維紙や合成紙等の表面にアンダーコート
層を施した後に離型用シリコーン層を施したもの、セ
ルロース繊維紙の表面にポリオレフィン系樹脂もしくは
ポリエステル樹脂をエクストルージョンコーティングし
たもの、又は、ポリエステルフィルムなどのプラスチ
ックフィルムの表面に離型用シリコーン層を施したも
の、等が挙げられる。
本発明において、上記一時的担持体の表面に受容層形
成用樹脂組成物を塗布する。受容層形成用樹脂組成物の
塗布方法としては、従来公知の塗布或いは印刷方法によ
り行うことができる。
受容層形成用樹脂組成物を構成する材質は、熱転写シ
ートから移行する染料、例えば昇華性の分散染料を受容
し、受容により形成された画像を維持するためのもので
あり、下記に示すものをメチルエチルケトン、トルエ
ン、シクロヘキサノン、酢酸エチル、イソプロピルアル
コール等の溶剤に溶解或いは分散させたものが使用でき
る。
受容層形成用樹脂として、例えば下記(イ)〜(ホ)
の合成樹脂が単独もしくは2種以上の混合により使用で
きる。
(イ)エステル結合を有するもの。
ポリエステル樹脂、ポタアクリル酸エステル樹脂、ポ
タカーボネート樹脂、ポリ酢酸ビニル樹脂、スチレンア
クリレート樹脂、ビニルトルエンアクリレート樹脂等。
(ロ)ウレタン結合を有するもの。
ポリウレタン樹脂等。
(ハ)アミド結合を有するもの。
ポリアミド樹脂(ナイロン)。
(ニ)尿素結合を有するもの。
尿素樹脂等。
(ホ)その他極性の高い結合を有するもの。
ポリカプロラクトン樹脂、ポリスチレン系樹脂、ポリ
塩化ビニル樹脂、ポリアクリロニトリル樹脂等。
又、飽和ポリエステルと塩化ビニル−酢酸ビニル共重
合体との混合樹脂も使用できる。飽和ポリエステルとし
ては例えばバイロン200、バイロン290、バイロン600等
(以上、東洋紡製)、KA−1038C(荒川化学製)、TP22
0、TP235(以上、日本合成製)等が用いられる。塩化ビ
ニル−酢酸ビニル共重合体は塩化ビニル成分含有率85〜
97wt%で、重合度200〜800程度のものが好ましい。塩化
ビニル−酢酸ビニル共重合体は必ずしも塩化ビニル成分
と酢酸ビニル成分のみの共重合体である場合に限らず、
本発明の目的を妨げない範囲のビニルアルコール成分、
マレイン酸成分等を含むものであっても良い。
更に、ポリスチレン系樹脂も使用可能であり、例え
ば、スチレン系モノマー、例えば、スチレン、α−メチ
ルスチレン、ビニルトルエンの単独もしくは共重合体か
らなるポリスチレン系樹脂、或いは、前記スチレン系モ
ノマーと他のモノマー、例えば、アクリル酸エステル、
メタクリル酸エステル、アクリロニトリル、メタクリロ
ニトリル等のアクリルもしくはメタクリル系モノマーも
しくは無水マレイン酸との共重合体であるスチレン系共
重合体樹脂が挙げられる。
本発明において、被熱転写シートの加工工程中は又は
プリンター内での走行時に静電気の発生を抑えるため
に、基材の受容層を設けていない面、受容層中又は受容
層の表面に帯電防止剤を含有させることもできる。帯電
防止剤としては界面活性剤例えば陽イオン型界面活性剤
(たとえば第4級アンモニウム塩、ポリアミン誘導体
等)、陰イオン型界面活性剤(例えばアルキルホスヘェ
ート等)、両性イオン型界面活性剤もしくは非イオン型
界面活性剤が挙げられる。
帯電防止剤は、グラビアコーティング、バーコーティ
ング等により受容層形成用樹脂層を形成する前に塗布形
成してもよく、受容層樹脂中に練り込んで受容層塗工・
乾燥時に受容層表面に移行させてもよい。
受容層樹脂と混合する帯電防止剤として、カチオン型
のアクリルポリマーを用いることができる。
又、本発明においては上記樹脂組成物中に被熱転写シ
ートを形成した後の受容層の白色度を向上して転写画像
の鮮明度を更に高めるとともに被熱転写シート表面に筆
記性を付与し、かつ転写された画像の再転写を防止する
目的で白色顔料を添加することができる。白色顔料とし
ては、酸化チタン、酸化亜鉛、カオリンクレー、炭酸カ
ルシウム、微粉末シリカ等が用いられ、これらは2種以
上混合してもちいることができる。又、転写画像の耐光
性をさらに高めるために,上記樹脂組成物中に紫外線吸
収剤および/または光安定化剤を添加することができ
る。これら紫外線吸収剤、光安定化剤の添加量は受像層
を構成する樹脂100重量部に対しそれぞれ0.05〜10重量
部、0.5〜3重量部が好ましい。
更に、本発明においては、熱転写シートとの離型性を
向上せしめるために上記樹脂組成物中に離型性を含有せ
しめることができる。離型剤としてはポリエチレンワッ
クス、アミドワックス、テフロンパウダー等の固型ワッ
クス類;弗素系、燐酸エステル系の界面活性剤:シリコ
ーンオイル等が挙げられるがシリコーンオイルが好まし
い。上記シリコーンオイルとしては油状のものも用いる
ことができるが、硬化型のものが好ましい。硬化型のシ
リコーンオイルとしては、反応硬化型、光硬化型、触媒
硬化型等が挙げられるが、反応硬化型のシリコーンオイ
ルが特に好ましい。反応硬化型シリコーンオイルとして
は、アミノ変性シリコーンオイルとエポキシ変性シリコ
ーンオイルとを反応硬化させたものが好ましく、アミノ
変性シリコーンオイルとしてはKF−393、KF−857、KF−
858、X−22−3680、X−22−3801C(以上、信越化学工
業(株)製)等が挙げられ、エポキシ変性シリコーンオ
イルとしてはKF−100T、KF−101、KF−60−164、KF−10
3(以上、信越化学工業(株)製)等が挙げられる。ま
た触媒硬化型あるいは光硬化型シリコーンオイルとして
はKS−705F、KS−770(以上、触媒硬化型シリコーンオ
イル;信越化学工業(株)製)、KS−720、KS−774(以
上、光硬化型シリコーンオイル:信越化学工業(株)
製)等が挙げられる。これらの硬化型シリコーンオイル
の添加量は受像層を構成する樹脂の0.5〜30wt%が好ま
しい。
本発明においては一時担持体の表面に上記受容層形成
用樹脂組成物を設ける前に上記離型剤を適当な溶媒に溶
解あるいは分散させて塗布し、基材に転写させた際に被
熱転写シート表面に転写シートと離型性の良い剥離層を
形成することができる。上記離型剤としては前記したア
ミノ変性シリコーンオイルとエポキシ変性シリコーンオ
イルとの反応硬化物が特に好ましい。離型層の塗布厚さ
は0.01〜5μm、特に0.05〜2μmが好ましい。
本発明においては、上記の様に構成される一時担持体
に設けられた受容層形成樹脂層と基材とを加圧接触させ
両者を接合一体化させるものであるが、本発明において
使用される基材としては、合成紙(ポリオレフィン
系、ポリスチレン系など)、上質紙、アート紙、コー
ト紙、キャストコート紙、壁紙、裏打用紙、合成樹脂又
はエマルジョン含浸紙、板紙等、セルロース繊維紙、
ポリオレフィン、ポリ塩化ビニル、ポリエチレンテレフ
タレート、ポリスチレン、メタクリレート、ポリカーボ
ネート等の各種プラスチックのフィルムもしくはシート
が使用できる。このうちの合成紙はその表面に、熱伝
導率の低い(換言すれば断熱性の高い)ミクロボォイド
層を有しているものが好ましい。又、上記〜の任意
のくみあわせによる積層体も使用できる。代表的な積層
体の例として、セルロース繊維紙と合成紙、あるいは、
セルロース繊維紙とプラスチックフィルムもしくはシー
トとの積層体が挙げられる。このうちセルロース繊維紙
と合成紙との積層体は、合成紙が有する熱的な不安定さ
(伸縮など)をセルロース繊維紙が補い、合成紙が有す
る低熱伝導率による印字熱感度の高さを発揮できてよ
い、また、このくみあわせにおいて積層体表裏のバラン
スをとるため、合成紙〜セルロース繊維紙〜合成紙の三
層積層体を用いるのがよく、印字によるカールを少なく
できる。
上記のような積層体に用いる合成紙としては、通常被
熱転写シートの合成紙基体として用いうる合成紙であれ
ばいかなるものをも使用できるが、特に微細空孔を含有
する紙状層を設けた合成紙(例えば、市販品の合成紙ユ
ポ:王子油化合成紙製)が望ましい。上記紙状層におけ
る微細空孔は、例えは、合成樹脂を微細充填剤含有状態
で延伸することにより形成することができる。上記微細
空孔を含有する紙状層を設けた合成紙を用いて構成した
被熱転写シートは、熱転写により画像を形成した場合、
画像濃度が高く、画像のバラツキも生じないという効果
がある。これは、微細空孔により断熱効果があり、熱エ
ネルギー効率が良いことと、微細空孔によるクッション
性の良さが、上記合成紙上に設けられ、画像が形成され
る受容層に寄与するものと思われる。又、上記微細空孔
を含有する紙状層を直接、セルロース繊維などの芯材の
表面に設けることも可能である。
上記積層体におけるセルロース繊維紙以外にプラスチ
ックフィルムを使用することもでき、更に、上記セルロ
ース繊維紙とプラスチックフィルムとをラミネートした
ものも使用することができる。
合成紙とセルロース繊維紙との貼着方法としては、例
えば、従来公知の接着剤を用いた貼着、押出ラミネート
法を用いた貼着、熱接着による貼着等が挙げられ、また
合成紙とプラスチックフィルムとの貼着方法としてはプ
ラスチックフィルムの形成を同時に兼ねたラミネート
法、カレンダー法等による貼着等が挙げられる。上記貼
着手段は合成紙と貼着するものの材質等に応じて適宜選
択される。上記接着剤の具体例としては、エチレン−酢
酸ビニル共重合体、ポリ酢酸ビニル等のエマルジョン接
着剤、カルボキシル基を含むポリエステル等の水溶性接
着剤等が挙げられ、またラミネート用の接着剤として
は、ポリウレタン系、アクリル系等の有機溶剤溶液タイ
プ等の接着剤が挙げられる。
本発明において受容層形成用樹脂層が設けられた一時
的担持体と基材を加圧接触せしめる際に接着層を介して
加圧接着することができる。この接着層は基材上に受像
層形成用樹脂層を転写させるときに、基材と受容層との
間の接着力を確保するためのものである。
接着層は下記に示す樹脂を溶剤に溶解或いは分散させ
た後、受容層形成用樹脂層、後述する中間層或いは基材
表面に塗布形成するものである。
接着層を構成する樹脂としては受容層形成用樹脂と基
材とを接着できるものであれば良く、例えば、ポリエス
テル系、ポリアクリル酸エステル系、ポリウレタン系、
ポリ塩化ビニル系、ポリオレフィン系、エチレン−酢酸
ビニル共重合体、合成ゴム系等の有機溶剤溶液又はエマ
ルジョンが使用できる。接着層は熱接着タイプでも、常
温粘着タイプでもよい。熱接着タイプの場合には、ワッ
クス、エチレン/酢酸ビニル共重合体樹脂、ポリオレフ
ィン、石油系樹脂などのホットメルトタイプの接着剤に
よる熱接着、或いはポリオレフィンフィルム等エクスト
ルージョンフィルムによるサンドイッチラミネーション
でもよい。
又、本発明においては受容層形成用樹脂層と基材を加
圧接触させる際に中間層を介して加圧接触させることが
できる。
中間層は、構成する材質により、クッション性層、多
孔層のいずれかであり、或いは場合によっては接着層の
役目を兼ねている。
クッション性層はJIS−K−6301に規定される100%モ
ジュラスが100kg/cm2以下である樹脂を主とするもので
あり、ここで前記100%モジュラスが100kg/cm2を越える
と、剛性が高すぎるためにこのような樹脂を用いて中間
層を形成しても熱転写シートと被熱転写シートの印字の
際の充分な密着性は保たれない。又、前記100%モジュ
ラスの下限は実際上、0.5kg/cm2程度である。
上記の条件に合致する樹脂としては次のようなものが
挙げられる。
ポリウレタン樹脂 ポリエステル樹脂 ポリブタジエン樹脂 ポリアクリル酸エステル樹脂 エポキシ樹脂 ポリアミド樹脂 ロジン変性フェノール樹脂 テルペンフェノール樹脂 エチレン/酢酸ビニル共重合体樹脂 上記の樹脂は、1種もしくは2種以上混合して使用す
ることができるが、上記の樹脂は比較的、粘着性を有し
ているので、加工中に支障があるときは無機質の添加
剤、例えば、シリカ、アルミナ、クレー、炭酸カルシウ
ムなど、或いは、ステアリン酸アミド等のアミド系物質
を添加してもよい。
クッション性層は上記したような樹脂を必要に応じて
他の添加剤と共に溶剤・希釈剤等と混合して塗料もしく
はインキとし、公知の塗布方法もしくは印刷方法により
塗膜として乾燥させることにより形成でき、その厚みは
0.5〜50μm、より好ましくは2〜20μm程度である。
厚みが0.5μm未満では基材の表面の粗さを吸収し切れ
ず、従って効果がなく、逆に50μmを越えると、効果の
向上がみられないばかりか、受容層部が厚くなりすぎて
突出し、巻き取ったり、重ねたりする際の支障となる
し、又、経済的でない。
多孔層は1)ポリウレタン等の合成樹脂エマルジョ
ン、メチルメタクリレート−ブタジエン系等の合成ゴム
ラテックスを機械的攪 により気泡させた液を塗布し乾燥させた層、2)上記合
成樹脂エマルジョン、上記合成ゴムラテックスに発泡剤
を混合させた液を塗布し乾燥させた層、3)塩化ビニル
プラスチックゾル、ポリウレタン等の合成樹脂又はスチ
レン−ブタジエン系等の合成ゴムに発泡剤を混合した液
を塗布し加熱することにより発泡させた層、4)熱可塑
性樹脂又は合成ゴムを有機溶媒に溶解した溶液と、該有
機溶媒に比べ蒸発しにくく該有機溶媒に対し相溶性を有
し且つ熱可塑性樹脂又は合成ゴムに対して溶解性を有し
ない非溶媒(水を主成分とするものも含む)との混合液
を塗布し乾燥させることによりミクロ状に凝集した膜を
形成してなるミクロポーラス層等が用いられる。上記
1)〜3)の層は気泡の大きさが大きいため、乾燥させ
て形成された受容層の表面に凹凸が生じる虞れがある。
そのため上記凹凸が小さくまた均一性の高い画像を転写
せしめることが可能な受容層の表面を得るためには、多
孔層として、上記4)のミクロポーラス層を設けること
が好ましい。
上記ミクロポーラス層の形成に当たって用いられる熱
可塑性樹脂としは、飽和ポリエステル、ポリウレタン、
塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、セルロースアセトプ
ロピオネート等が挙げられ、また同様に用いられる上記
合成ゴムとしては、スチレン−ブタジエン系、イソプレ
ン系、ウレタン系等が挙げられる。また該ミクロポーラ
ス層の形成に当たって用いられる有機溶媒及び非溶媒と
してはメチルエチルケトン、アルコール等の親水性溶媒
が用いられ、また、非溶媒として水が用いられる。
本発明における多孔層の厚みは、3μm以上のものが
好ましく、特に5〜20μm厚のものが好ましい。多孔層
の厚みが3μm未満のものは、クッション性、断熱性の
効果が発揮されない。クッション層、多孔層等の中間層
は各々単一に設けてもよく、両方を設けても良い。又、
中間層は、中間層形成用樹脂組成物を受容層形成用樹脂
層表面に形成してもよく、また、基材表面に形成するこ
とも可能である。この際、中間層が接着層を兼ねる場合
は接着層を設ける必要がない。又、それ以外の場合は接
着層は基材と一時的担持体の最上層との間に介在させれ
ばよいから、接着層を基材上に形成しておき、一時的担
持体上に受容層と中間層を形成しておいて両者を加圧接
触させることができる。
又、本発明では接着層を兼ねる中間層として両面接着
テープを使用することも可能である。
本発明において、受容層の基材の部分的にもうけるこ
とにより、基材表面の一部に他の方法で記録できるよう
な被熱転写シートを得ることができる。受容層の表面と
なる部分に体質顔料を含有する樹脂層を設けることによ
り形成してもよい。
又、本発明においては裏面等に検知マークが設けられ
た基材を使用することも可能である。検知マークは熱転
写シートと被熱転写シートとの位置決めを行う際等に極
めて便利であり、例えば、光電管検知装置により検知し
うる検知マークを印刷等により裏面等に設けた基材を使
用できる。
〔実施例〕
以下、具体的実施例を挙げて本発明を詳細に説明す
る。
実施例1 上質紙(米坪82g/m2)にポリエチレンを約20μm厚に
エクストルージョンコーティングし、コーティング面に
離型用シリコーン(信越化学(株)製:KS−707)に触媒
を加えたトルエン溶液を乾燥後の塗布量が約0.2g/m2
なるように塗布し、乾燥、キュアリングを行って一時的
担持体とした。
この一時的担持体の上に下記組成の受容層形成用組成
物をミヤーバーで塗布、乾燥し、乾燥後の塗布量が7g/m
2の受容層形成用樹脂層を設けた。
受容層形成用樹脂組成物 ポリスチレン樹脂 100重量部 (ピコラスチックD:理化ハーキュレス製) アミノ変性シリコーン 7重量部 (信越化学(株)製:KF−393) エポキシ変性シリコーン 7重量部 (信越化学(株)製:X−22−343) メチルエチルケトン/トルエン 700重量部 (重量比1:1) 一方、キュストコート紙(米坪105g/m2)の平滑面の
上にポリエステル樹脂(バイロン600:東洋紡製)のメチ
ルエチルケトン/トルエン(重量比7/3)溶液をミヤバ
ーで塗布し、乾燥し、乾燥後の塗布量が10g/m2の接着層
を設けた。該接着層の上に上記一時的担持体上の受容層
を接触させるように重ねあわせ、90℃に加熱したカレン
ダーロールで加圧してキャストコート紙基材に受容層を
転写接着させ一時的担持体を剥離して被熱転写シートと
した。
一方片面に熱硬化アクリル樹脂からなる耐熱性層を設
けた厚さ6μmのポリエチレンテレフタレートフィルム
の耐熱性層を設けた側とは反対側に、下記組成物をワイ
ヤーバーを用いて塗布乾燥させ、1g/m2(乾燥後塗布
量)の熱転写層を設け熱転写シートとした。
熱転写層用組成物 分散染料 4重量部 (日本化薬製:カヤセットブルー136) エチルヒドロキシエチルセルロース 6重量部 メチルエチルケトン/トルエン 90重量部 (重量比1:1) 上記熱転写シートと被熱転写シートとを熱転写層と受
容層とが接触するように重ね合わせ、熱転写シートの耐
熱性層側より、サールマヘッドで加熱し、被熱転写シー
トの受容層に染料を転写し、画像を形成した。画像濃度
も高く、中間調ベタ画像のザラツキも少なかった。
比較例1 実施例1と同じキャストコート紙に直接実施例1と同
じ受容層を設けて被熱転写シートとして、実施例1と同
様に画像を形成した。実施例1に較べ画像濃度が低く中
間調ベタ画像のザラツキもひどかった。
実施例2 上質紙(米坪104g/m2)にポリプロピレンを約20μm
厚にエクストルージョンコーティングし、コーティング
面に電子線硬化型の離型用シリコーンを塗布乾燥し(乾
燥後重量約1g/m2)電子線で硬化させて一時的担持体を
形成した。
この一時担持体上に下記組成の受容層形成用組成物を
ミヤーバーで塗布、乾燥し、乾燥後の塗布量が5g/m2
受容層を設けた。
受容層形成用組成物 一方100μm厚のポリエチレンテレフタレートフィル
ム(基材)に下記組成の中間層形成用組成物をリバース
ロールコーターで塗布、乾燥し、乾燥後の塗布量10g/m2
の中間層を設けた。
中間層形成用組成物 ポリエステル樹脂 100重量部 (バイロン200:東洋紡製) メチルエチルケトン/トルエン 600重量部 (重量被1:1) 水 90重量部 基材上の中間層と一時的担持体の上の受容層とを接触
させて、熱(100℃)カレンダーを通して加熱し、受容
層を基材の中間層上に転写させ、被熱転写シートを作成
した。
この被熱転写シートと実施例1の熱転写シートとを用
い、実施例1と同様にして画像を形成した。画像濃度が
高く、中間調ベタ画像のザラツキは全く無かった。
実施例3 実施例2と同じ、一時的担持体上に設けた受容層と合
成紙(ユポ150μm、王子油化合成紙製)とを接するよ
うにして、ポリエチレン樹脂を受容層上にエクストルー
ジョンコートすると同時に合成紙とラミネートし、一時
的担持体を剥がして被熱転写シートを得た。
この被熱転写シートと実施例1と同じ熱転写シートと
を用い、実施例1と同様にして画像を形成した。得られ
た画像は画像濃度も高く、又、中間調ベタ画像のザラツ
キもなかった。
実施例4 実施例2と同じ一時的担持体上に実施例2と同じ受容
層形成用組成物を50mm×100mmの矩形部分のみ、150μm
の厚さに彫刻したグラビア版を用い、リバースロールで
塗布乾燥した。(乾燥後の塗布厚:4μm) 同じグラビア版用い、該矩形部分に感圧接着剤を塗
布、乾燥後、厚さ200μmのポリエチレンテレフタレー
トフィルムに転写接着させ、被熱転写シートとした。こ
の被熱転写シートと実施例2の熱転写シートとを用い
て、実施例2と同様にして画像を形成した。画像濃度は
高く、中間調ベタ画像も良好であった。
実施例5 実施例2と同じ一時的担持体上に、実施例2と同じ受
容層形成用組成物を設けた。一方上質紙(米坪104g/
m2)に両面粘着テープを貼り、一時的担持体上の受容層
をテープと接着し、受容層を上質紙上に転写させて、被
熱転写シートとした。
この被熱転写シートと実施例2の熱転写シートとを用
いて実施例2と同様にして画像を形成した。
画像濃度は高く、中間調ベタ画像はガサツキがなくき
れいであった。
実施例6 実施例2と同じ一時的担持体の離型面上に、以下の組
成の剥離層をミヤーバーで塗布、乾燥した(乾燥後の塗
布量:2g/m2) 剥離層組成物 ポリエステル 10重量部 (バイロン290:東洋紡製) ポリイソシアネート 1.5重量部 (コロネートL:日本ポリウレタン) トルエン/メチルエチルケトン 200重量部 (重量比1:1) 剥離層上に実施例2と同じ受容層を設け(乾燥後塗布
量:6g/m2)、実施例2と同様にして比熱転写シートを得
た。
実施例1と同様にして、熱転写画像を形成した。画像
形成後の転写シートとの剥離は良好で、画像も良好であ
った。
実施例7 実施例1と同じ一時的担持体の上に実施例1と同じポ
リスチレン樹脂100重量部をメチルエチルケトン/トル
エン混合溶媒700重量部に溶解した組成物をミヤーバー
で塗布、乾燥し、乾燥後の塗布量が7g/m2の樹脂層を設
けた。
一方、キャストコート紙の上に、ポリウレタン接着剤
をミヤーバーで塗布、ヘアードライヤーで乾燥し、乾燥
後の塗布量が10g/m2の接着層を設けた。該接着層の上
に,上記一時的担持体上の樹脂層を接着させるように重
ね合わせ、ロールで加圧してキャストコート紙基材に樹
脂層を転写接着させた後、一時的担持体を剥離し、該樹
脂層上に離型用シリコーン(信越化学(株)製:KS−77
8)に触媒PL−7を加えたトルエン溶液(固型分濃度5
%)を用いて斜線ベタ版でグラビアコーティングを行
い、100℃で20分乾燥させ(乾燥時塗布量0.5g/m2)離型
性を付与し被熱転写シートとした。
実施例1と同じ熱転写シートと、該被熱転写シートと
を用いて、実施例1と同様に画像を形成した。画像濃度
も高く、中間調ベタ画像のザラツキもなかった。
〔発明の効果〕
以上説明したように、本発明被熱転写シートの製造方
法は、少なくとも基材と該基材に設けられ、加熱された
際に熱転写シートから移行してくる染料が受容される受
容層とからなる被熱転写シートを製造する方法であっ
て、離型性を有する一時的担持体に受容層形成用樹脂組
成物を塗布し、受容層形成用樹脂層を形成し、該受容層
形成用樹脂層と基材とを加圧接触させ両者を接着一体化
した後、一時的担持体を剥離して被熱転写シートを製造
するものであるから、本発明方法により得られる被熱転
写シートの受容層は極めて平滑性に優れたものが得ら
れ、その結果熱転写を行ったさい画像鮮明度が極めて良
好な転写が行える被熱転写シートを製造することができ
るものである。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭59−165688(JP,A) 特開 昭61−102293(JP,A) 特開 昭60−212394(JP,A) 特開 昭61−27290(JP,A) 特開 昭59−64391(JP,A) 特開 昭60−145891(JP,A) 特開 昭60−22267(JP,A) 特開 昭61−44688(JP,A)

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】少なくとも基材と該基材に設けられ、加熱
    された際に熱転写シートから移行してくる染料が受容さ
    れる受容層とからなる被熱転写シートを製造する方法に
    おいて、離型性を有する一時的担持体に受容層形成用樹
    脂組成物を塗布し、受容層形成用樹脂層を形成し、該受
    容層形成用樹脂層と基材とを加圧接触させ両者を接着一
    体化した後、一時的担持体を剥離して被熱転写シートを
    製造することを特徴とする被熱転写シートの製造方法。
  2. 【請求項2】受容層形成用樹脂層と基材を加圧接触させ
    る際に接着層を介して加圧接触させる特許請求の範囲第
    1項記載の被熱転写シートの製造方法。
  3. 【請求項3】接着層として両面粘着テープを使用する特
    許請求の範囲第2項記載の被熱転写シートの製造方法。
  4. 【請求項4】受容層形成用樹脂層と基材を加圧接触させ
    る際に、中間層を介して加圧接触させるてなる特許請求
    の範囲第1項〜第3項のいずれかに記載の被熱転写シー
    トの製造方法。
  5. 【請求項5】受容層形成用樹脂層を基材表面に設ける際
    に転写シートに対する剥離層を介して受容層形成用樹脂
    層を設けてなる特許請求の範囲第1項〜第4項のいずれ
    かに記載の被熱転写シートの製造方法。
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