JP3083282B2 - 被熱転写シートの製造方法 - Google Patents

被熱転写シートの製造方法

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JP3083282B2
JP3083282B2 JP10021097A JP2109798A JP3083282B2 JP 3083282 B2 JP3083282 B2 JP 3083282B2 JP 10021097 A JP10021097 A JP 10021097A JP 2109798 A JP2109798 A JP 2109798A JP 3083282 B2 JP3083282 B2 JP 3083282B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、被熱転写シートの
製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、昇華型感熱転写方式に用いられる
被熱転写シートにおいては、染料受容層樹脂を担持する
支持体として、一般に合成紙や、天然紙に合成紙を貼合
せたものが用いられてきた。しかし、合成紙を支持体と
して得られた被熱転写シートは剛度が低く、ぺらぺらと
した感じになり、高級感に欠ける。また、画像を印字し
た後に、熱による印字カールが発生するという欠点があ
る。また、天然紙を芯材として合成紙を貼合せたものを
支持体として用いると上記の様な欠点は解消されるが、
製造工程が多くなり、コスト高となる。
【0003】以上のような欠点のない、即ちコストが安
く高級感があり、印字カールのない被熱転写シートとし
ては、支持体として基材に樹脂を押出しラミネーション
したものを用いた米国特許第4,774,224 号公報に記載の
被熱転写シートがある。これは基材に樹脂をコーティン
グして得られた支持体の表面粗さを7.5RaμimAA (約
0.019μmRa)以下とすることで、染料受容層樹脂
層を設けた際の被熱転写シートの表面を平滑にし、印字
の際に熱により平滑になってしまう印画部分と非印画部
との光沢の差をなくし印字による部分的な光沢ムラを解
消するというものである。
【0004】しかしながら、上記米国特許公報記載のも
ののように、支持体の表面の平滑度が非常に高い場合に
は、受容層樹脂との接着性が弱くなり、受容層樹脂が支
持体から剥離し易くなり、被熱転写シートの保存性が悪
くなったり、印字の際にはがれて被熱転写シートにもっ
ていかれたりする (異常転写) ことがある。また、これ
とは逆に支持体の表面が非常にマットな場合には、染料
受容層を設けた被熱転写シートの表面も非常にマットに
なり、印字の際の被熱転写シートとの密着性を悪くし
て、印字画像にドット抜け等の欠点を生じる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、安価
で高級感があり、印字カールを生ずることなく、しかも
異常転写及びドット抜けのない保存性の良好な被熱転写
シートを提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】即ち、本発明は以下の発
明を包含する。 (1)熱により昇華、気化、または溶解して転移しうる
染料を担持した熱転写シートと組合せて用いられる被熱
転写シートの製造方法であって、基材に樹脂を押出しラ
ミネーションすることにより支持体を作製した後、該樹
脂の温度がTg以上である時にロール表面が鏡面または
エンボスのクーリングロールを該支持体表面にあてるこ
とにより中心線平均粗さが0.2〜4.0μmRaの表面
を形成し、該支持体表面上に染料受容層樹脂を担持させ
ることを含む、前記被熱転写シートの製造方法。
【0007】(2)熱により昇華、気化、または溶解し
て転移しうる染料を担持した熱転写シートと組合せて用
いられる被熱転写シートの製造方法であって、基材に樹
脂を押出しラミネーションすることにより支持体を作製
した後、該樹脂のTg 以上の温度に加熱したロール表面
が鏡面またはエンボスの加熱ロールを用いて該支持体の
表面を熱加圧することにより中心線平均粗さが0.2〜
4.0μmRaの表面を形成し、該支持体表面上に染料受
容層樹脂を担持させることを含む、前記被熱転写シート
の製造方法。
【0008】(3)該支持体の表面を熱加圧する際に、
加熱ロールが当る面と逆の面に弾性ロールをあてて支持
体表面の中心線平均粗さを調整する(2)の方法。 (4)基材に押出しラミネーションする樹脂が有機およ
びまたは無機填料を含有するものである(1)〜(3)
の方法。 (5)無機填料が酸化チタンである(4)の方法。 (6)基材にアンカー処理が施されている(1)〜
(5)の方法。 (7)前記染料受容層樹脂のTgが100℃以下である
(1)〜(6)の方法。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明においては、被熱転写シー
トの支持体として基材に樹脂を押出しラミネーションし
たものを用い、この表面粗さを0.2〜4.0μmRaと
することにより、安価で高級感があり、印字カール、異
常転写及びドット抜けのない保存性のよい被熱転写シー
トを供給するものである。本発明における表面粗さは、
JIS B 0601に定義された中心線平均粗さ(Ra)である。ま
た、被熱転写シートの表面の平滑性が低いことによる印
字画像のドット抜けは、染料受容層樹脂としてポリカー
ボネートのような比較的Tgの高い樹脂を用いた場合に
著しく起こる。
【0010】しかしながら、染料受容層樹脂として、T
g が低い樹脂、具体的にはTg が100℃以下の樹脂を
用いた場合には、熱により樹脂が変形され易く、印字の
際に熱転写シートと重ね合されて、サーマルヘッド等に
より、熱加圧される時に、被熱転写シートの表面が熱に
より可塑化して押しつけられることによりならされ、被
熱転写シートと熱転写シートの密着性は高くなる。この
ことにより染料受容層樹脂としてTg が100℃以下の
樹脂を用いた場合には染料受容層の表面の粗れをある程
度カバーすることができる。
【0011】本発明の基材としては、板紙、中質紙、上
質紙、アート紙、コート紙、キャストコート紙、クラフ
ト紙、合成樹脂エマルジョン含浸紙等の天然紙;ポリエ
チレン、ポリプロピレン等のポリオレフィンフィルム;
ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレー
ト、ポリカーボネート等のポリエステルフィルム;ポリ
塩化ビニリデン、ポリフッ化ビニリデン等のハロゲン系
フィルム;ポリサルフォンフィルム;ポリエーテルフィ
ルム;ナイロン、芳香族ポリアミドフィルム等ポリアミ
ドフィルム;ポリイミドフィルム等芳香族ヘテロ環ポリ
マーフィルム;ポリキシリレンフィルム;アルミ箔;不
織布、合成紙等の、加熱樹脂が上に乗る時に変形・分解
等を起こさない程度の耐熱性をもつものが望ましい。
【0012】これらの基材中にはサイズ剤、定着剤、紙
力増強剤、填料、帯電防止剤、染料、蛍光増白剤、酸化
防止剤、減摩剤等の添加剤を含んでいてもよいし、表面
に塗布しても良い。本発明において基材にラミネートさ
れる樹脂としては、例えば押出しによってラミネートさ
れる場合、押出し樹脂としては、高密度ポリエチレン、
中密度ポリエチレン、低密度ポリエチレン、ポリプロピ
レン、エチレン−酢ビ共重合体等ポリオレフィン樹脂;
ポリエチレンテレフタレート等ポリエステル樹脂;アイ
オノマー樹脂;ナイロン;ポリスチレン、ポリウレタン
などネックインが小さく、比較的ドローダウン性の良い
樹脂を用いるのが好ましい。樹脂は単独でも良いし、数
種混合しても良い。押し出し樹脂は基材の片面または両
面にコーティングされる。両面にコーティングされる場
合は、異なる樹脂でもよい。
【0013】押し出し樹脂には有機および/または無機
填料を含有させてもよい。これらの有機填料としてはベ
ンゾグアナミン;ナイロン;ポリカーボネート等の樹脂
粉末がある。無機填料としては酸化チタン、酸化亜鉛、
硫酸バリウム、炭酸マグネシウム、炭酸カリウム、アル
ミナ、シリカ、カオリン、クレー、シリコーンパウダ
ー、グラファイト、カーボン等が用いられ、特に酸化チ
タンを染料受容層形成側の面の押出し樹脂に添加する
と、表面の白色度が高くなり好ましい。酸化チタンはア
ナターゼ形酸化チタンおよび/またはルチル形酸化チタ
ンを用いることができる。
【0014】填料は押し出し樹脂に対して3〜60%含
有させることができ、好ましくは10〜30%である。
押し出し樹脂には、この他に染料、顔料、蛍光増白剤、
酸化防止剤、帯電防止剤、減摩剤、紫外線吸収剤、熱安
定剤、光安定剤等の添加剤を加えてもよい。これらの添
加剤は比較的耐熱性があり、押出し樹脂を溶融、コーテ
ィングしている間に変性したり、分解したりしないもの
が好ましい。本発明における被熱転写シートの支持体は
基材と押出しラミネーションされる樹脂層の間に接着力
向上の為のアンカー処理を行うことが望ましい。
【0015】アンカー処理としてはポリエステル系樹
脂、ポリウレタン系樹脂、アクリルポリオール系樹脂、
塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体系樹脂等を単独もしく
は混合して、必要に応じてポリイソシアネート等の反応
性硬化剤、チタネート及び/またはシラン系のカップリ
ング剤を添加して1層または複層塗布したり、コロナ処
理、プラズマ処理等のイオン照射処理、紫外線、電子線
処理等の放射線照射処理、溶剤処理、火炎処理などがあ
る。これらの処理方法を1種または複数組合せてアンカ
ー処理としてもよい。
【0016】本発明における被熱転写シートの染料受容
層樹脂としては、従来よりこの種の被熱転写シートの受
容層に使用されているものであれば、どのようなもので
あっても使用可能であるが、Tgが比較的低く、具体的
にはTg が100℃以下であり、かつ染料に対して受容
性を有するものがより好ましい。本発明で使用しうる染
料受容層樹脂の材質としては例えば下記(a)〜(e)の合成
樹脂の単独又は2種以上の混合物が挙げられる。
【0017】(a) エステル結合を有するもの。ポリエス
テル、ポリアクリル酸エステル、ポリカーボネート、ポ
リ酢酸ビニル、スチレンアクリレート樹脂、ビニルトル
エンアクリレート樹脂等。 (b) ウレタン結合を有するもの。ポリウレタン等。 (c) アミド結合を有するもの。ポリアミド (ナイロン
等)。 (d) 尿素結合を有するもの。尿素樹脂等。 (e) その他極性の高い結合を有するもの。ポリカプロラ
クトン、ポリスチレン、ポリ塩化ビニル、ポリアクリロ
ニトリル等。
【0018】また染料受容層は飽和ポリエステルと塩化
ビニル−酢酸ビニル共重合体との混合樹脂により構成す
ることもできる。この場合、塩化ビニル−酢酸ビニル共
重合体は塩化ビニル成分含有率85〜97重量%で、重
合度200〜800程度のものが好ましい。また塩化ビ
ニルと酢酸ビニルのみの共重合体である場合に限らず、
ビニルアルコール成分、マレイン酸成分を含むものでも
よい。
【0019】更に染料受容層は前記ポリスチレン以外の
スチレン系樹脂により構成することもできる。このスチ
レン系樹脂としては、例えばスチレン、α−メチルスチ
レン、ビニルトルエン等のスチレン系モノマーの単独重
合体若しくは共重合体、或いはこれらスチレン系モノマ
ーと他のモノマー、例えばアクリル酸エステル、メタク
リル酸エステル、アクリロニトリル、メタクリロニトリ
ル等のアクリル若しくはメタクリル系モノマーや無水マ
レイン酸、塩化ビニル−アクリル酸系モノマー等との共
重合体が挙げられる。
【0020】本発明において上記染料受容層中に必要に
より紫外線吸収剤を添加することもできる。紫外線吸収
剤を添加することにより、熱転写シートより移行して受
容層上に染着した染料の耐候性が向上する。紫外線吸収
剤としてはベンゾフェノン系、ヒンダードアミン系、ベ
ンゾトリアゾール系等が挙げられる。またその添加量は
染料受容層を構成する樹脂100重量部に対して0.0
5〜5重量部程度である。
【0021】上記染料受容層中には必要に応じて熱転写
シートとの剥離性を向上させる目的で離型剤を含有せし
めることもできる。離型剤としてはポリエチレンワック
ス、アミドワックス、テフロンパウダー等の固形ワック
ス類、弗素系や燐酸エステル系の界面活性剤或いはシリ
コーンオイル等が挙げられるが、シリコーンオイルが好
ましい。シリコーンオイルとしては油状のものも用いら
れるが、硬化型のものが好ましい。硬化型のシリコーン
オイルとしては、反応硬化型、光硬化型、触媒硬化型等
が挙げられるが、反応硬化型のシリコーンオイルが特に
好ましい。反応硬化型のシリコーンオイルとしては、ア
ミノ変性シリコーンオイルとエポキシ変性シリコーンオ
イルとを反応硬化させたものが好ましい。これら硬化型
のシリコーンオイルの添加量は染料受容層を構成する樹
脂100重量部に対して0.5〜30重量部が好まし
い。離型剤は受容層中に添加する場合に限らず、離型剤
を適当な溶媒に溶解又は分散させたものを受容層の表面
に塗布乾燥させて離型剤層を形成してもよい。離型剤層
を構成する離型剤としては前記したアミノ変性シリコー
ンオイルとエポキシ変性シリコーンオイルとの反応硬化
物が特に好ましい。離型剤層は0.01〜5μ、特に
0.05〜2μの厚さに形成することが好ましい。離型
剤層は染料受容層の表面の一部に設けても全面に設けて
もよいが、離型剤層を染料受容層表面の一部に設けた場
合、離型剤層が設けられていない部分にはドットインパ
クト記録、感熱溶融転写記録や鉛筆等による記録を行う
ことができ、離型剤層の設けられた部分には昇華転写記
録を行い、離型剤層の設けられていない部分には他の記
録方式による記録を行う事、昇華転写記録方式と他の記
録方式とを併用することができる。
【0022】また必要に応じて支持体の表面に染料受容
層樹脂との接着性を改良する為の接着改良層を設けても
よい。接着改良層としては支持体と染料受容層樹脂との
接着をより強固にするものであれば良く、例えば、ポリ
エステル系樹脂、ポリウレタン系樹脂、アクリルポリオ
ール系樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体系樹脂等
を単独若しくは混合して塗布し使用する。又、必要に応
じてポリイソシアネート等の反応性硬化剤を添加しても
よい。更にチタネート及びシラン系のカップリング剤を
使用してもかまわない。又、必要に応じて2層以上積層
してもよい。
【0023】また、同じ目的でイオン照射、電子線照射
処理を施してもよい。また、接着改良層を設ける前およ
び/または後に、イオン照射、電子線照射処理を行って
もよい。本発明における支持体の表面粗さは0.2〜
4.0μmRaである。これは支持体の表面粗さが0.2
μmRaより小さくなると染料受容層樹脂との接着性が弱
くなり、被熱転写シートの保存性が悪くなる。また、熱
転写シートと重ね合せて印字される際に、印字後の熱転
写シートと染料受容層との剥離力に負けて、受容層樹脂
が支持体からはがれ、熱転写シートにもっていかれてし
まうことがある。
【0024】また、表面粗さが4.0μmRa以上である
と染料受容層樹脂が印字の際軟化しても、面が印圧で平
らにならされきれず、被熱転写シートと熱転写シートの
密着性が不充分でドット抜け等の欠点が生じる。本発明
において、支持体の表面粗さを調整し、前記特定の範囲
とする方法としては例えば、樹脂を押し出しラミネーシ
ョンした後、押出し樹脂の温度がその樹脂のTg 以上で
ある時にロール表面が鏡面またはエンボスのクーリング
ロールをあてるという方法がある。ロール表面の鏡面と
エンボスの状態をかえることによって所望の表面粗さの
支持体が得られる。
【0025】また、他の方法として、ロール表面が鏡面
またはエンボスの加熱ロールを用いて支持体の表面を熱
加圧する方法もある。この場合、加熱ロールの温度を押
出樹脂のTg 以上でかつ、押出樹脂が熱融着しない範囲
で調整する。また、支持体の加熱ロールが当る面と逆の
面に弾性ロールをあてると表面粗さを調整する効果が高
い。支持体の表面粗さを調整する方法としてはこの他に
熱圧板をあてる、サンドペーパーをかけるなどがあるが
特に方法は問わない。
【0026】
【実施例】実施例1 支持体の基材として富士写真フィルム株式会社製P.H.O
ホワイト(157g/m2)を用いて、この基材にコロナ処理
をした後、染料受容層を設ける側の表面に、低密度ポリ
エチレン100部、アナターゼ型酸化チタン15部から
なる押出し樹脂を厚さ30μmになるように押出しコー
ティングした。また、裏面には低密度ポリエチレン10
0部、帯電防止剤5部からなる押出し樹脂を押出しコー
ティングした。その後、直ちにベタのグラビアロールを
もちいてクーリングし、中心線平均粗さ0.5Raμm の
支持体を得た。この支持体の上面に、下記組成の受容層
用インキ組成物を乾燥時の塗布量が6.0g/cm3となる
ようにワイヤーバーを用いて塗布し、120℃で10分
間乾燥して被熱転写シートを得た。
【0027】受容層用インキ組成物 ポリエステル樹脂 11.5部 (東洋紡製:バイロン200) 塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体 5.0部 (UCC製:VYHH) アミノ変性シリコーン 1.2部 (信越化学工業製:KF-393) エポキシ変性シリコーン 1.2部 (信越化学工業製:X-22-343) メチルエチルケトン 50部 トエルン 50部
【0028】比較例1 実施例1においてクーリングロールとして鏡面ロールを
もちいて支持体を得た。この支持体の染料受容層を設け
る側の表面にロール表面温度65℃の鏡面ロールが、反
対の面に弾性ロールが当たるようにしてカレンダー処理
を行い、中心線平均粗さ0.08μmの表面をもつ支持
体を得た。この表面に実施例1と同様に染料受容層を形
成し、比較例1とした。
【0029】実施例2 支持体の基材として実施例1と同じ紙を用いてコロナ処
理後、この基材上に高密度ポリエチレン100部、アナ
ターゼ型酸化チタン12部、蛍光増白剤0.1部からな
る押出樹脂を厚さ25μmとなるように押出しコーティ
ングした。また、この基材の裏面に高密度ポリエチレン
100部、シリコーンパウダ (東芝シリコーン製、トス
パール130)10部、リン酸エステル0.5部からなる押
出し樹脂を押出しコーティングした。この支持体を実施
例1と同様にベタのグラビアロールをもちいてクーリン
グし、中心線平均粗さ1.0Raμmの支持体を得た。こ
の支持体の表面に実施例1と同様に染料受容層を設け
た。
【0030】比較例2 実施例2と同様の方法で得られた被熱転写シートの支持
体を30℃95%R.H.中に24時間放置し、加湿する。
この支持体の両面に100μmの PETフィルムをあて、
表面温度70℃の鏡面ロールが染料受容層側に、裏面側
に弾性ロールが当るようにして線圧200kg/cmでカレ
ンダー処理した。得られた支持体の染料受容層面の表面
粗さは、0.05μmRaであった。この支持体の表面に
実施例1と同様に染料受容層を設けた。
【0031】比較例3 実施例1と同じ基材に同じ押出し樹脂をもちいて押出し
コーティングを行い、エンボスロールをもちいてクーリ
ングして表面粗さ10.0μmRaの支持体を得た。この
支持体の表面に実施例1と同様にして染料受容層を設け
た。
【0032】比較例4 実施例2と同様に押出しコーティングを行い、エンボス
ロールをもちいてクーリングを行い、表面粗さ12.0
μmの支持体を得た。この支持体の表面に実施例1と同
様にして染料受容層を設けた。実施例1、2及び比較例
1、2により得られた被熱転写シートにJIS K5400に準
拠して碁盤目を入れてさらに市販のセロハンテープを貼
りつけ、はがして、染料受容層と支持体との接着力をテ
ストした。結果を表1に示す。実施例1、2及び比較例
3、4により得られた被熱転写シートを下記の方法によ
り得られた熱転写シ−トと組み合わせて、印字を行い、
表面のドット抜けをみた。結果を表2に示す。
【0033】(熱転写シートの作成)下記組成の耐熱滑
性層用インキ組成物を、厚さ4.5μmのポリエチレン
テレフタレートフィルム(東レ製;ルミラー5A−F−
53) 上にワイヤーバーで塗布し温風乾燥して耐熱滑性層
を形成した。
【0034】耐熱滑性層用インキ組成物 ポリビニルブチラール樹脂 (積水化学製、エスレックBX-1) 4.5部 トルエン 45部 メチルエチルケトン 45.5部 燐酸エステル (第一工業製薬製、プライサーフA-208S) 0.45部 ジイソシアネート「リケネート D-110 N」75%酢酸エチル溶液 2部 上記フィルムを60℃で12時間、オーブン中で加熱し
て硬化処理した。乾燥後のインキ塗布量は約1.2g/m2
であった。次いで上記フィルムの耐熱滑性層とは反対側
の面に、下記組成の染料層組成物を乾燥時の塗布量が
1.0g/cm3となるように塗布し、80℃で5分間乾燥
して、熱転写シートを得た。
【0035】染料層用インキ組成物 分散染料 (カヤセットブルー714 、日本化薬(株)製) 4.0部 ポリビニルブチラール樹脂 (エスレックBX-1、積水化学製) 4.3部 メチルエチルケトン/トルエン (重量比1/1) 80.0部 (感熱転写記録)上記の熱転写シートと被熱転写シートを
用いて市販のカラービデオプリンター(日立製作所製:V
Y-100) にて転写画像の記録を行った。
【0036】
【表1】
【0037】
【表2】
【0038】なお、本発明における中心線平均粗さRaは
表面形状測定器 Dektak 3030 (日本真空技術(株)製)
を用いて測定した。
【0039】
【発明の効果】本発明によれば、安価で高級感があり、
印字カール、異常転写及びドット抜けのない保存性の良
好な被熱転写シートが得られる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭63−222891(JP,A) 特開 昭64−47586(JP,A) 特開 昭60−104392(JP,A) 特開 昭62−196183(JP,A) 特開 平1−108040(JP,A) 特開 平2−120087(JP,A) 特開 平2−198894(JP,A) 特開 昭62−21831(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B41M 5/38 - 5/40

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 熱により昇華、気化、または溶解して転
    移しうる染料を担持した熱転写シートと組合せて用いら
    れる被熱転写シートの製造方法であって、基材に樹脂を
    押出しラミネーションすることにより支持体を作製し、
    続けて該樹脂の温度がTg 以上である時にロール表面が
    エンボスのクーリングロールを該支持体表面にあてるこ
    とにより中心線平均粗さが0.2〜4.0μmRaの表面
    を形成し、該支持体表面上に染料受容層樹脂を担持させ
    ることを含む、前記被熱転写シートの製造方法。
  2. 【請求項2】 熱により昇華、気化、または溶解して転
    移しうる染料を担持した熱転写シートと組合せて用いら
    れる被熱転写シートの製造方法であって、基材に樹脂を
    押出しラミネーションすることにより支持体を作製した
    後、該樹脂のTg 以上の温度に加熱したロール表面が鏡
    面またはエンボスの加熱ロールを用いて該支持体の表面
    を熱加圧することにより中心線平均粗さが0.2〜4.
    0μmRaの表面を形成し、該支持体表面上に染料受容層
    樹脂を担持させることを含む、前記被熱転写シートの製
    造方法。
  3. 【請求項3】 該支持体の表面を熱加圧する際に、加熱
    ロールが当る面と逆の面に弾性ロールをあてて支持体表
    面の中心線平均粗さを調整する請求項2記載の方法。
  4. 【請求項4】 基材に押出しラミネーションする樹脂が
    有機およびまたは無機填料を含有するものである請求項
    1〜3のいずれか一項に記載の方法。
  5. 【請求項5】 無機填料が酸化チタンである請求項4記
    載の方法。
  6. 【請求項6】 基材にアンカー処理が施されている請求
    項1〜5のいずれか一項に記載の方法。
  7. 【請求項7】 前記染料受容層樹脂のTgが100℃以
    下である請求項1〜6のいずれか一項に記載の方法。
JP10021097A 1998-02-02 1998-02-02 被熱転写シートの製造方法 Expired - Lifetime JP3083282B2 (ja)

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