JPH04221695A - 熱転写シート - Google Patents

熱転写シート

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JPH04221695A
JPH04221695A JP2412858A JP41285890A JPH04221695A JP H04221695 A JPH04221695 A JP H04221695A JP 2412858 A JP2412858 A JP 2412858A JP 41285890 A JP41285890 A JP 41285890A JP H04221695 A JPH04221695 A JP H04221695A
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filler
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は熱転写シートに関し、更
に詳しくはマット調画像を形成することが出来る熱転写
シートの提供を目的とする。
【0002】
【従来の技術】従来、種々の熱転写方法が公知であるが
、それらの中で昇華性染料を記録剤とし、これを紙やプ
ラスチックフイルム等の基材フイルムに担持させて熱転
写シートとし、染料受容層を設けた紙やプラスチックフ
イルム上に各種のフルカラー画像を形成する方法が提案
されている。この場合には加熱手段としてプリンターの
サーマルヘッドが使用され、極めて短時間の加熱によっ
て3色又は4色の多数の色ドットを熱転写受像シートに
転移させ、該多色の色ドットにより原稿のフルカラー画
像を再現するものである。この様に形成された画像は、
使用する色材が染料であることから非常に鮮明であり、
且つ透明性に優れている為、得られる画像は中間色の再
現性や階調性に優れ、従来のオフセット印刷やグラビア
印刷による画像と同様であり、且つフルカラー写真画像
に匹敵する高品質の画像が形成可能となっている。 上記熱転写方法においては、染料の移行性を良好にする
為に、熱転写シートと熱転写受像シートとが良好に密着
する様に、染料層及び染料受容層の両方ともが表面平滑
に形成され、更に印字後両者が熱融着して接着しない様
に染料層及び/又は染料受容層にはシリコーンオイル等
の離型剤が添加或は上塗りされている。従って、得られ
る転写画像は優れた表面光沢を有しているという特徴を
有するが、布地デザイン等の如き艶消し画像が要望され
る場合には不適当であり、又、普通紙等に部分的に染料
受容層を転写させ、この染料受容層の画像を形成し、他
の領域に他の手段で通常の文字等を印字する様な用途に
おいては、形成される画像は普通紙部分とは光沢が著し
く異なり違和感を与えるという問題がある。
【0003】
【発明が解決しようとしている問題点】上記の問題を解
決する方法としては、染料受容層中に、カオリンクレー
、シリカ、炭酸カルシウム等の所謂マット剤を添加する
方法が知られているが、これらのマット剤で光沢を低下
させるには添加量が大であることが要求され、その結果
染料受容層の染料受容性が低下し、ドットの再現性が低
下して白抜けやザラツキが発生し、画像品質が著しく低
下するという問題がある。又、マット剤の添加により未
印字時の光沢は低下しても、印字時にはサーマルヘッド
で押圧下に受容層樹脂のガラス転移点以上の熱を印加さ
れることによって、印字面は光沢面となり易い。マット
調の印字面を得る為の別の方法としては、染料層中にも
フィラーを添加し、凹凸にある染料面を形成し、印字時
に受容層表面をエンボスすることが考えられるが、フィ
ラーが染料層表面から露出したり、露出しなくとも染料
層の厚みが場所により異なる為、印字画像の白抜けやザ
ラツキ、ムラがより発生しやすくなるという問題がある
。従って、本発明の目的は、マット調で且つ白抜けやザ
ラツキ、ムラの無い良好な記録画像を形成することが出
来る熱転写シートを提供することである。
【0004】
【問題点を解決する為の手段】上記目的は以下の本発明
によって達成される。即ち、本発明は、基材フイルムと
染料層とを含む熱転写シートにおいて、基材フイルムと
染料層の間にフィラーを含有する中間層を設けたことを
特徴とする熱転写シートである。
【0005】
【作用】基材フイルムと染料層の間にフィラーを含有す
る中間層を設けることによってマット調で且つ白抜けや
ザラツキ、ムラの無い良好な記録画像を形成することが
出来る。
【0006】
【好ましい実施態様】次に好ましい実施態様を挙げて本
発明を更に詳細に説明する。本発明の熱転写シートで使
用する基材フイルムとしては、ポリエチレンテレフタレ
ートフイルム、ポリエチレンナフタレンジカルバキシレ
ートフイルム等のポリエステルフイルムが特に好ましい
が、その他、ポリスチレンフイルム、ポリプロピレンフ
イルム、ポリスルホンフイルム、ポリカーボネートフイ
ルム、アラミドフイルム、ポリエーテルエーテルケトン
フイルム等の他のプラスチックフイルムが好ましく使用
される。勿論、これらのフイルム中には体質顔料、紫外
線吸収剤、酸化防止剤、安定剤等の任意の添加剤が含有
されていてもよい。又、基材フイルムの片面又は両面に
予め易接着処理を施した易接着フイルムを用いてもよい
。基材フイルムの厚みが薄すぎると耐熱性が不足し、一
方、厚すぎると染料の移行効率が低くなる。よってその
好ましい厚みは0.5〜50μm、特に好ましくは1〜
20μmのフイルムであり、又、形状においては、所定
の寸法に裁断した枚葉状フイルムであってもよく、又、
連続状或は巻取状フイルムであってもよく、更に幅の狭
いテープ状フイルムであってもよい。上記の基材フイル
ムは、その表面に形成する中間層との密着力が乏しい場
合にはその表面にプライマー処理やコロナ放電処理を施
すのが好ましい。
【0007】本発明の熱転写シートにおける中間層は、
従来公知のプライマー層にフィラーを添加したものが好
ましい。プライマー層に用いられる樹脂としては、ポリ
エステル系樹脂、ポリウレタン系樹脂、アクリルポリオ
ール系樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体樹脂、酢
酸セルロース、メチルセルロース等のセルロース系樹脂
等の樹脂が挙げられ、必要に応じて硬化剤を加えて使用
することが好ましい。又、特に好ましい樹脂としては、
後で詳細を述べる様な、昇華性染料で染着されにくい親
水性樹脂が挙げられる。添加するフィラーは印字時に受
容層をエンボスするのに十分な硬度を有していれば、従
来公知のいずれのものでもよく、具体的には、アルミナ
、シリカ、チタニア、酸化マグネシウム、酸化亜鉛、硫
酸マグネシウム、炭酸カルシウム、ガラスフリッター、
タルク等の無機フィラーやフェノール樹脂、エポキシ樹
脂、アクリル樹脂、スチレン樹脂等の樹脂若しくはこれ
らの樹脂の共重合体、硬化物又はポリエチレンワックス
、ポリプロピレンワックス等の合成ワックス等の有機フ
ィラーが挙げられるが、画像のザラツキや白抜け、濃度
ムラを生じにくいという点で、繊維状無機フイラー(ウ
ィスカー)が特に好ましい。ウィスカーとして好ましい
材料としては、チタン酸カリウムウィスカー、酸化亜鉛
ウィスカー、グラファイトウィスカー、窒化ケイ素ウィ
スカー、炭化ケイ素ウィスカー等が挙げられる。 又、画像のザラツキ、白抜け、濃度ムラには、フィラー
のサイズが大きく影響しており、球状のフィラーにおい
ては、粒径が0.1〜30μmであることが好ましく、
0.1〜10μmであることが特に好ましい。ウィスカ
ーについては、平均長さが、5〜50μm及び平均径が
0.1〜1μmであることが好ましい。
【0008】上記の様な中間層上に形成する昇華性(熱
移行性)染料層は染料を任意のバインダー樹脂で担持さ
せた層である。使用する染料としては。従来公知の熱転
写シートに使用される染料はいずれも本発明に有効に使
用可能であり、特に限定されない。例えば、幾つかの好
ましい染料としては、赤色染料として、MSレッドG、
マクロレックスレッドバイオレトR、セレスレッド7B
、サマロンレッドHBSL、SKルビンSEGL、バイ
ミクロンSN  VP  2670、レゾリンレッドF
3BS等が挙げられ、又、黄色の染料としては、ホロン
ブリリアントイエロー6G、テラジルゴールデンイエロ
ー2RS等が挙げられ、又、青色染料としては、カヤセ
ットブルー714、ワクソリンブルーAP−FW、ホロ
ンブリリアントブルーS−R、MSブルー100、ダイ
トーブルーNo. 1等が挙げられる。
【0009】上記の如き熱移行性染料を担持する為のバ
インダー樹脂としては、従来公知のものがいすれも使用
出来、好ましいものを例示すれば、エチルセルロース、
ヒドロキシエチルセルロース、エチルヒドロキシセルロ
ース、ヒドロキシプロピルセルロース、メチルセルロー
ス、酢酸セルロース、酢酪酸セルロース等のセルロース
系樹脂、ポリビニルアルコール、ポリ酢酸ビニル、ポリ
ビニルブチラール、ポリビニルアセトアセタール、ポリ
ビニルピロリドン、ポリアクリルアミド等のビニル系樹
脂、ポリエステル等が挙げられるが、これらの中では、
セルロース系、アセタール系、ブチラール系及びポリエ
ステル系等が特に好ましい。染料層は形成すべき画像が
モノカラーである場合は、前記染料のうちから任意の1
色を選択して各所定の形成パターンに沿って形成し、一
方、形成すべき画像が多色カラー画像である場合には、
適当なシアン、マゼンタ、イエロー、ブラック等の中か
ら所定の色相のものを選択し、任意に組み合わせて形成
することが出来る。
【0010】本発明の熱転写シートの染料層は基本的に
は上記の材料から形成されるが、その他必要に応じて従
来公知と同様な各種の添加剤も包含し得るものである。 この様な染料層は好ましくは適当な溶剤中に前記の昇華
性染料、バインダー樹脂その他の任意成分を加えて各成
分を溶解又は分散させて染料層形成用塗料又はインキを
調製し、これを上記の基材フイルム上に塗布及び乾燥さ
せて形成する。この様にして形成する染料層は0.2〜
5.0μm,好ましくは0.4〜2.0μm程度の厚さ
であり、又、染料層中の昇華性染料は、染料層の重量5
〜90重量%、好ましは10〜70重量%の量で存在す
るのが好適である。
【0011】又、本発明において中間層と染料層の間及
び/又は基材フイルムと中間層との間に必要ならば下塗
層を設けてもよい。下塗層は中間層と染料層の接着性の
改良の為に設けられるが、例えば、親水性樹脂を下塗層
とした場合は、染料層から中間層への染料の移行を防止
するバリヤー層の役目を有する。下塗層を形成する材料
としては、昇華性染料によって染着されない又はされに
くい樹脂であればいずれの樹脂からも形成することが出
来るが、一般に昇華性染料は疎水性の高い樹脂に対して
は良い染着性を示し、一方、親水性の樹脂には低い染着
性を有しているので、例えば、分子中に水酸基、カルボ
キシル基、スルホン酸基等の親水性の基を有している樹
脂或はこれらの基を有する化合物で変性された樹脂が好
ましい結果を与えることが出来る。又、別の観点から云
えば、薄層化が可能である為、水や親水性の高い溶剤、
例えば、アルコール等に良く溶解するが、染料層を形成
する為に使用する溶剤に対しては溶解性の低い樹脂が好
ましいものである。更に別の観点から云えば、樹脂に対
する昇華性染料の染着性は、該樹脂のガラス転移温度(
Tg)によっても影響されるので、本発明においては染
料染着性の低いTgが30〜150℃の樹脂を使用する
のが好ましく、50〜100℃の樹脂を使用するのが更
に好ましい。
【0012】以上の様な染料染着性の低い接着層を形成
するのに好ましい樹脂の具体例としては、例えば、アク
リル酸、メタクリル酸、マイレン酸、イタコン酸等の如
き不飽和カルボン酸からなる単独重合体や、これらの不
飽和カルボン酸と他のビニルモノマーとの共重合体、例
えば、スチレン−マイレン酸共重合体、スチレン−(メ
タ)アクリル酸共重合体、(メタ)アクリル酸−(メタ
)アクリル酸エステル共重合体、オレフィン−(メタ)
アクリル酸共重合体、ポリビニルアルコール、部分ケン
化ポリ酢酸ビニル、ビニルアルコール−エチレン−(メ
タ)アクリル酸共重合体等のビニルアルコール系樹脂、
その他、染料層の形成時の溶剤に対して不溶性若しくは
難溶性に変性したポリエステル樹脂、変性ポリアミド樹
脂、酢酸セルロース、メチルセルロース等のセルロース
系樹脂、ゼラチン等が挙げられる。これらの樹脂は水溶
液、有機溶剤溶液、水分散体、水中乳化体等いずれの形
態でもよい。
【0013】以上の如き染料染着性の低い接着性樹脂は
種々のグレードのものがいずれも市場から入手出来るの
で、具体的には染料層の形成に使用する染料による染着
性及び染着層を形成する際に使用する溶剤との関係を予
めテストして最適のものを選択して使用するべきである
。これらの接着性樹脂の分子量については特に限定され
ないが、例えばスチレン−マイレン酸系樹脂やスチレン
−アクリル酸系樹脂の場合には、1,000〜20,0
00のものが好ましい。本発明においては、基材フイル
ムの染料層とは反対の面に滑性層を設けて、サーマルヘ
ッドと基材フイルムとの滑り性を向上させることが好ま
しい。この様な滑性層を形成する材料としては、燐酸エ
ステル、シリコーンオイル、グラファイトパウダー等が
挙げられる。
【0014】又、上記滑性層に耐熱性を付与することも
好ましい。耐熱滑性層を形成する樹脂としては従来公知
のものであればよく、例えば、ポリビニルブチラール樹
脂、ポリビニルアセトアセタール樹脂、ポリエステル樹
脂、塩化ビニル/酢酸ビニル共重合体、ポリエーテル樹
脂、ポリブタジエン樹脂、スチレン/ブタジエン共重合
体、アクリルポリオール、ポリウレタンクリレート、ポ
リエステルアクリレート、ポリエーテルアクリレート、
エポキシアクリレート、ウレタン又はエポキシのプレポ
リマー、ニトロセルロース樹脂、セルロースナイトレー
ト樹脂、セルロースアセテートプロピオネート樹脂、セ
ルロースアセテートブチレート樹脂、セルロースアセー
トヒドロジエンフタレート樹脂、酢酸セルロース樹脂、
芳香族ポリアミド樹脂、ポリミイド樹脂、ポリカーボネ
ート樹脂、塩素化ポリオレフィン樹脂等が挙げられ、こ
れらの樹脂からなる耐熱層に添加或は上塗りする滑り性
付与剤としては、燐酸エステル、シリコーンオイル、グ
ラファイトパウダー、シリコーン系グラフトポリマー、
弗素系グラフトポリマー、アクリルシリコーングラフト
ポリマー、アクリルシロキサン、アリールシロキサン等
のシリコーン重合体が挙げられるが、好ましくは、ポリ
オール、例えば、ポリアルコール高分子化合物とポリイ
ソシアネート化合物及び燐酸エステル系化合物からなる
層であり、更に充填剤を添加することがより好ましい。
【0015】この様なポリアルコール高分子化合物とし
ては、水酸基を有するポリビニルブチラール樹脂、ポリ
エステル樹脂、塩化ビニル/酢酸ビニル共重合体、ポリ
エーテル樹脂、ポリブタジエン樹脂、アクリルポリオー
ル、ウレタン若しくはエポキシのプレポリマー又はニト
ロセルロース樹脂、セルロースアセテートプロピオネー
ト樹脂、セルロースアセテートブチレート樹脂若しくは
酢酸セルロース樹脂等のうちから選択することが望まし
い。上記の樹脂はその重合単位中に水酸基を有するもの
の他、末端や側鎖に未反応の水酸基を有しているもので
もよい。本発明において特に好ましいポリアルコール高
分子化合物は、耐熱性に優れた反応生成物を生じるポリ
ビニルブチラール樹脂である。ポリビニルブチラール樹
脂のうちで、出来るだけ高分子量であり、且つポリイソ
シアネート類との反応サイトである水酸基を多く含有す
るものが好ましい。特に好ましいのはポリビニルブチラ
ール樹脂のうちで、分子量が60,000〜200,0
00、ガラス転移温度が60〜110℃、含有するビニ
ルアルコール部分の重量が15〜40重量%であるもの
である。
【0016】上記耐熱滑性層を形成する際に用いられる
ポリイソシアネート類としては、ジイソシアネート、ト
リイソシアネート等のポリイソシアネートが挙げられ、
これらは単独で又は混合して用いられる。具体的には、
パラフェニレンジイソシアネート、1−クロロ−2,4
−フェニルジイソシアネート、2−クロロ−1,4−フ
ェニルジイソシアネート、2,4−トルエンジイソシア
ネート、2,6−トルエンジイソシアネート、ヘキサメ
チレンジイソシアネート、4,4−ビフェニレンジイソ
シアネート、トリフェニルメタントリイソシアネート、
4,4´,4´´−トリメチル−3,3´,2´−トリ
イソシアネート、2,4,6−トリフェニルシアヌレー
ト等が挙げられる。
【0017】ポリアルコール高分子化合物に対してイソ
シアネート類は、ポリアルコール高分子化合物100重
量部当り通常1〜400重量部、好ましくは、5〜30
0重量部の量で用いられる。燐酸エステル系化合物は、
耐熱層に滑性を与えるものであり、具体的には東邦化学
(株)製のGAFAC  RD720、第一工業製薬(
株)製のプライサーフA−208S等が用いられる。 この燐酸エステル系化合物は、ポリアルコール高分子化
合物100重量部当り1〜150重量部、好ましくは5
〜100重量部の割合で用いられる。
【0018】又、耐熱滑性層に加えられる充填剤として
は、、クレー、タルク、ゼオライト、アルミノシリケー
ト、炭酸カルシウム、テフロンパウダー、酸化亜鉛、酸
化チタン、酸化マグネシウム、シリカ、カーボン、ベン
ゾグアナミンとホルムアルデビドとの縮合物等の無機或
は耐熱性を有する有機充填剤が挙げられる。この充填剤
の平均粒径は3μm以下、望ましくは0.1〜2μmで
ある。又、充填剤は、ポリアルコール高分子化合物に対
して、5〜60重量%、好ましくは10〜40重量%の
量で用いられる。この様な充填剤を耐熱滑性層中に用い
ることによって、サーマルヘッドと熱転写シートとの融
着が少なくなり、いわゆるスティッキング現象が全く認
められなくなる。耐熱滑性層は、0.05〜5μm、好
ましくは1〜2μmの膜厚を有する。この膜厚が0.0
5μmより薄い場合は、耐熱滑性層としての効果が充分
ではなく、又、5μmより厚い場合は、染料層へのサー
マルヘッドからの熱伝達が悪くなり、印字濃度が低くな
るという欠点が生じる。
【0019】本発明のおける熱転写シートは、耐熱滑性
層と基材フイルムの間に接着性改良層を設けてもよい。 接着性改良層としては基材フイルムと耐熱滑性層の接着
をより強固するものであればよく、例えば、ポリエステ
ル系樹脂、ポリウレタン系樹脂。アクリルポリオール系
樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体系樹脂等を単独
若しくは混合して塗布し使用する。又、必要に応じてポ
リイソシアネート等の反応性硬化剤を添加してもよい。 更にチタネート及びシラン系のカップリング剤を使用し
てもかまわない。又、必要に応じて2層以上積層しても
よい。本発明における熱転写シートは実質的に帯電防止
剤を含有してもよく、帯電防止剤としては陽イオン型界
面活性剤(例えば、第4級アンモニウム塩、ポリアミン
誘導体等)、陰イオン型界面活性剤(例えば、アルキル
ホスフェート等)、両性イオン型界面活性剤剤(例えば
、ベタイン型のもの等)若しくは非イオン型界面活性剤
剤(例えば、脂肪酸エステル等)が使用出来、更にポリ
シロキサン系のものも使用出来る。
【0020】
【実施例】次に実施例及び比較例を挙げて本発明を更に
具体的に説明する。尚、文中部又は%とあるのは特に断
りのない限り重量基準である。
【0021】実施例1 6μm厚のポリエチレンテレフタレートフイルム(ダイ
ヤホイル製、K203E・6F)の易接着面の裏面に、
ポリエステル系下塗り層を設け、その面に下記組成の背
面層(耐熱滑性層)用インキを乾燥塗布量が1.0g/
m2になる様にワイヤーバーにより塗布及び乾燥した。 背面層用インキ:   ポリビニルブチラール樹脂(積水化学製、エスレッ
クBX−1)  2.2部  トルエン       
                         
                  35.4部  
メチルエチルケトン                
                        5
3.0部  イソアシアネート(大日本インキ化学工業
製、バーノックD−750)            
                         
                         
6.8部  リン酸エステル(第一工業製薬製、プライ
サーフA−208S)  1.6部  リン酸エステル
・ナトリウム塩(東邦化学工業製、ガファックRD72
0)                       
                         
              0.6部  タルク(日
本タルク製、ミクロエースL−1)         
         0.4部  アミン系触媒(住友バ
イエルウレタン製、デスモラピッドPP)0.02部

0022】上記フイルムを60℃で3日間オーブン中で
加熱して硬化処理した。次に上記フイルムの耐熱滑性層
とは反対側の面(易接着面)に下記の中間層用インキを
乾燥塗工量で0.3g/m2の割合でワイヤーバーによ
り塗布及び乾燥させて中間層を形成した。 中間層用インキ:   ポリエステル樹脂(固形分30%、アドコート33
5A、東洋モートン製)              
                         
                     33.3
部  チタン酸カリウムウィスカー(TISMO−D、
 大塚化学製)           10.0部  
1,4−ジオキサン                
                        4
0.0部  トルエン               
                         
            8.0部  メチルエチルケ
トン                       
                 18.7部
【00
23】更に上記中間層上に下記組成の染料層用インキを
乾燥塗布量が1.0g/m2になる様にワイヤーバーに
より塗布及び乾燥して染料層を形成し、本発明の熱転写
シートを得た。 染料層用インキ:   分散染料(カヤセットブルー714、日本化薬製)
                4.55部  ポリ
ビニルアセタール樹脂(積水化学工業製、エスレックK
S−5)                     
                         
              3.85部  メチルエ
チルケトン/トルエン(重量比1/1)       
           91.6部
【0024】実施例2 実施例1におけるチタン酸カリウムウィスカーに代えて
、マイクロシリカ(サイロイド160、富士デヴィソン
製)10.0部を使用し、他は実施例1と同様にして本
発明の熱転写シートを得た。 実施例3 実施例1におけるチタン酸カリウムウィスカーに代えて
、4弗化エチレン樹脂フィラー(ルブロンL−2、ダイ
キン工業製)10.0部を使用し、他は実施例1と同様
にして本発明の熱転写シートを得た。 実施例4 実施例1におけるチタン酸カリウムウィスカーに代えて
、シリコーン樹脂フィラー(KMP−590、信越化学
工業製)20.0部を使用し、他は実施例1と同様にし
て本発明の熱転写シートを得た。 実施例5 実施例1におけるチタン酸カリウムウィスカーに代えて
、炭酸カルシウムフィラー(白艶華DD、白石工業製)
30.0部を使用し、他は実施例1と同様にして本発明
の熱転写シートを得た。
【0025】実施例6 実施例1における中間層用インキに代え下記のインキを
使用し、他は実施例1と同様にして本発明の熱転写シー
トを得た。 中間層用インキ:   水性スチレン−マレイン酸共重合体(ハイロスX2
20、星光化学工業製)              
                         
                       3.
0部  マイクロシリカ(サイロイド800、富士デヴ
ィソン製)        3.0部  イソプロピル
アルコール                    
                74.0部  水 
                         
                         
     23.3部  28%アンモニア水    
                         
             0.7部
【0026】実施
例7 実施例6におけるマイクロシリカに代えてチタン酸カリ
ウムウィスカー(TISMO−D101、大塚化学製)
 3.0部を使用し、他は実施例1と同様にして本発明
の熱転写シートを得た。 実施例8 実施例6におけるマイクロシリカに代えて架橋ポリスチ
レンフィラー(ファインパール3000SP、住友化学
工業製) 1.5部を使用し、他は実施例1と同様にし
て本発明の熱転写シートを得た。
【0027】実施例9 実施例6における中間層用インキに代え下記のインキを
使用し、他は実施例1と同様にして本発明の熱転写シー
トを得た。 中間層用インキ:   水性スチレン−アクリル酸共重合体(ジョンクリル
67、ジョンソン製)               
                         
                      4.2
部  メラミン−ホルムアルデヒド縮合物フィラー(エ
ポスターS、日本触媒化学  工業製)       
                         
                    6.0部 
 変性エタノール                 
                         
    3.0部  イソプロピルアルコール    
                         
     100.0部  水           
                         
                  31.75部 
 28%アンモニア水               
                         
  0.7部実施例10 実施例6におけるメラミン−ホルムアルデヒド縮合物フ
ィラ−に代え、ナイロンフィラー(オルガソール200
2、日本リルサン製) 4.2部を使用し、他は実施例
1と同様にして本発明の熱転写シートを得た。
【0028】比較例1 中間層を設けない外は実施例1と同様にして比較例の熱
転写シートを得た。 比較例2 中間層を設けずに下記の染料層用インキを使用し、他は
実施例1と同様にして比較例の熱転写シートを得た。 染料層用インキ:   分散染料(カヤセットブルー714、日本化薬製)
                4.55部  ポリ
ビニルアセタール樹脂(積水化学工業製、エスレックK
S−5)                     
                         
              3.85部  炭酸カル
シウム(白艶華DD、白石工業製)         
         3.50部  メチルエチルケトン
/トルエン(重量比1/1)            
      91.6部
【0029】参考例1 一方、基材フイルムとして合成紙(ユポ−FRG−15
0 、厚さ150μm、王子油化製)を用い、この一方
の面に下記の組成の受容層用インキをバーコーターによ
り乾燥時10.0g/m2になる割合で塗布し、ドライ
ヤーで仮乾燥後、120℃のオーブン中で3分間乾燥し
て熱転写受像シートAを得た。 受容層用インキ:   塩化ビニル/アクリル/スチレン共重合体(デンカ
ラック#400、 電気化  学工業製)      
                         
                  10.0部  
塩化ビニル/酢酸ビニル共重合体(#1000、 電気
化学工業製)     10.0部  エポキシ変性シ
リコーン(X−22−3000T、信越化学工業製) 
        1.2部  ビニル変性シリコーン(
X−62−1212、信越化学工業製)       
     1.2部  触媒(PL−50T、信越化学
工業製)                     
        0.48部  チタン酸カリウムウィ
スカー(TISMO−D、 大塚化学製)      
       9.0部  メチルエチルケトン/トル
エン(重量比1/1)               
 68.12部
【0030】参考例2 参考例1におけるインキに代えて、下記の組成のインキ
を受容層インキとして使用し、他は参考例1と同様にし
て熱転写受像シートBを得た。 受容層用インキ:   ポリエステル樹脂(バイロン600、東洋紡績製)
               7.2部  塩化ビニ
ル/酢酸ビニル共重合体(#1000、 電気化学工業
製)     10.8部  エポキシ変性シリコーン
(X−22−3000E、信越化学工業製)     
  0.45部  アミノ変性シリコーン(X−22−
3050C、信越化学工業製)         0.
45部  蛍光増白剤(ユビテックスOB、チバガイギ
ー社製)          0.09部  メチルエ
チルケトン/トルエン(重量比1/1)       
           73.0部
【0031】前記の
本発明の熱転写シートと上記の熱転写受像シートとを、
夫々の染料層と染料受容面とを対向させて重ね合せ、サ
ーマルヘッドを用いて、出力0.2W/ドット、パルス
幅1〜16msec.、ドット密度6ドット/mmの条
件で印字を行いシアン画像を形成した。このシアン画像
について表面光沢及びドット再現性を目視で判定し、下
記表1の結果を得た。
【0032】表1
【0033】表面光沢: ◎:ハイライト部〜シャドウ部まで全階調にわたりマッ
ト調の画像が得られた。 ○:全階調にわたりほぼマット調の画像が得られた。 △:中間調以上の階調については、光沢面であるが、ハ
イライト部においてはマット調の画像が得られた。 ×:得られた画像の全階調において光沢面であった。 ドット再現性: ◎:白抜け及びザラツキが非常に少なく良好な再現が得
られた。 ○:白抜け及びザラツキが少なく良好な再現が得られた
。 ×:白抜け及びザラツキが多く良好な再現が得られなか
った。
【0034】
【効果】以上の如き本発明によれば、基材フイルムと染
料層の間にフィラーを含有する中間層を設けることによ
って、マット調で且つ白抜けやザラツキ、ムラの無い良
好な記録画像を形成することが出来る。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  基材フイルムと染料層とを含む熱転写
    シートにおいて、基材フイルムと染料層の間にフィラー
    を含有する中間層を設けたことを特徴とする熱転写シー
    ト。
  2. 【請求項2】  中間層と染料層との間及び/又は基材
    フイルムと中間層との間に接着層を設けた請求項1に記
    載の熱転写シート。
  3. 【請求項3】  中間層及び/又は接着層が親水性樹脂
    からなる請求項1又は2に記載の熱転写シート。
  4. 【請求項4】  フィラーの粒径が0.1〜30μmで
    ある請求項1に記載の熱転写シート。
  5. 【請求項5】  中間層に含まれるフィラーが、平均長
    さ5〜50μm及び平均径0.1〜1μmの繊維状無機
    フィラーである請求項1に記載の熱転写シート。
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