JP2872781B2 - 熱転写受像シート - Google Patents
熱転写受像シートInfo
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- JP2872781B2 JP2872781B2 JP2235618A JP23561890A JP2872781B2 JP 2872781 B2 JP2872781 B2 JP 2872781B2 JP 2235618 A JP2235618 A JP 2235618A JP 23561890 A JP23561890 A JP 23561890A JP 2872781 B2 JP2872781 B2 JP 2872781B2
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- Japan
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- thermal transfer
- dye
- image
- sheet
- parts
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Description
【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は熱転写受像シート及び熱転写方法に関し、更
に詳しくはマット調画像を与え、更に筆記可能な記録画
像を形成することが出来る熱転写受像シート及び熱転写
方法の提供を目的とする。
に詳しくはマット調画像を与え、更に筆記可能な記録画
像を形成することが出来る熱転写受像シート及び熱転写
方法の提供を目的とする。
（従来の技術及びその問題点） 従来、種々の熱転写方法が公知であるが、それらの中
で昇華性染料を記録剤とし、これを紙やプラスチックフ
イルム等の基材フイルムに担持させて熱転写シートと
し、染料受容層を設けた紙やプラスチックフイルム上に
各種のフルカラー画像を形成する方法が提案されてい
る。
で昇華性染料を記録剤とし、これを紙やプラスチックフ
イルム等の基材フイルムに担持させて熱転写シートと
し、染料受容層を設けた紙やプラスチックフイルム上に
各種のフルカラー画像を形成する方法が提案されてい
る。
この場合には加熱手段としてプリンターのサーマルヘ
ッドが使用され、極めて短時間の加熱によって３色又は
４色の多数の色ドットを熱転写受像シートに転移させ、
該多色の色ドットにより原稿のフルカラー画像を再現す
るものである。
ッドが使用され、極めて短時間の加熱によって３色又は
４色の多数の色ドットを熱転写受像シートに転移させ、
該多色の色ドットにより原稿のフルカラー画像を再現す
るものである。
この様に形成された画像は、使用する色材が染料であ
ることから非常に鮮明であり、且つ透明性に優れている
為、得られる画像は中間色の再現性や階調性に優れ、従
来のオフセット印刷やグラビア印刷による画像と同様で
あり、且つフルカラー写真画像に匹敵する高品質の画像
が形成可能となっている。
ることから非常に鮮明であり、且つ透明性に優れている
為、得られる画像は中間色の再現性や階調性に優れ、従
来のオフセット印刷やグラビア印刷による画像と同様で
あり、且つフルカラー写真画像に匹敵する高品質の画像
が形成可能となっている。
上記熱転写方法においては、染料の移行性を良好にす
る為に、熱転写シートと熱転写受像シートとが良好に密
着する様に、染料層及び染料受容層の両方ともが表面平
滑に形成され、更に印字後両者が熱融着して接着しない
様に染料層及び／又は染料受容層にはシリコーンオイル
等の離型剤が添加或は上塗りされている。
る為に、熱転写シートと熱転写受像シートとが良好に密
着する様に、染料層及び染料受容層の両方ともが表面平
滑に形成され、更に印字後両者が熱融着して接着しない
様に染料層及び／又は染料受容層にはシリコーンオイル
等の離型剤が添加或は上塗りされている。
従って、得られる転写画像は優れた表面光沢を有して
いるという特徴を有するが、布地デザイン等の如き艶消
し画像が要望される場合には不適当であり、又、普通紙
等に部分的に染料受容層を転写させ、この染料受容層の
画像を形成し、他の領域に他の手段で通常の文字等を印
字する様な用途においては、形成される画像は普通紙部
分とは光沢が著しく異なり違和感を与えるという問題が
ある。
いるという特徴を有するが、布地デザイン等の如き艶消
し画像が要望される場合には不適当であり、又、普通紙
等に部分的に染料受容層を転写させ、この染料受容層の
画像を形成し、他の領域に他の手段で通常の文字等を印
字する様な用途においては、形成される画像は普通紙部
分とは光沢が著しく異なり違和感を与えるという問題が
ある。
又、この様な場合には画像上に鉛筆や他の方法で書き
込みを行う場合があるが、表面平滑であることや離型剤
の存在によって書き込みが困難であるという問題もあ
る。
込みを行う場合があるが、表面平滑であることや離型剤
の存在によって書き込みが困難であるという問題もあ
る。
上記の問題を解決する方法としては、染料受容層中
に、カオリンクレー、シリカ、炭酸カルシウム等の所謂
マット剤を添加する方法が知られているが、これらのマ
ット剤で光沢を低下させるには添加量が大であることが
要求され、その結果染料受容層の染料受容性が低下し、
ドットの再現性が低下して白抜けやザラツキが発生し、
画像品質が著しく低下するという問題がある。
に、カオリンクレー、シリカ、炭酸カルシウム等の所謂
マット剤を添加する方法が知られているが、これらのマ
ット剤で光沢を低下させるには添加量が大であることが
要求され、その結果染料受容層の染料受容性が低下し、
ドットの再現性が低下して白抜けやザラツキが発生し、
画像品質が著しく低下するという問題がある。
従って、本発明の目的は、マット調で且つ筆記可能な
記録画像を形成することが出来る熱転写受像シート及び
熱転写方法を提供することである。
記録画像を形成することが出来る熱転写受像シート及び
熱転写方法を提供することである。
（問題点を解決する為の手段） 上記目的は以下の本発明によって達成される。
即ち、本発明は、基材フイルムの少なくとも一方の面
に染料受容層を形成してなる熱転写受像シートにおい
て、上記染料受容層が繊維状無機フィラーを含有するこ
とを特徴とする熱転写受像シートである。
に染料受容層を形成してなる熱転写受像シートにおい
て、上記染料受容層が繊維状無機フィラーを含有するこ
とを特徴とする熱転写受像シートである。
（作用） 染料受容層に繊維状無機フィラーを含有させることに
よって、画像品質を低下させることなく、筆記可能なマ
ット調画像を形成することが出来る。
よって、画像品質を低下させることなく、筆記可能なマ
ット調画像を形成することが出来る。
又、本発明の熱転写方法では、染料受容層及び／又は
熱転写シートの染料層に繊維状無機フィラーを含有させ
ることによっても筆記可能なマット調画像を形成するこ
とが出来る。
熱転写シートの染料層に繊維状無機フィラーを含有させ
ることによっても筆記可能なマット調画像を形成するこ
とが出来る。
（好ましい実施態様） 次に好ましい実施態様を挙げて本発明を更に詳細に説
明する。
明する。
本発明の熱転写受像シートは、基材フイルムとその少
なくとも一方の面に設けた染料受容層とからなる。
なくとも一方の面に設けた染料受容層とからなる。
本発明で使用する基材フイルムとしては、合成紙（ポ
リオレフィン系、ポリスチレン系等）、上質紙、アート
紙、コート紙、キャストコート紙、壁紙、裏打用紙、合
成樹脂又はエマルジョン含浸紙、合成ゴムラテックス含
浸紙、合成樹脂内添紙、板紙等、セルロース繊維紙、ポ
リオレフィン、ポリ塩化ビニル、ポリエチレンテレフタ
レート、ポリスチレン、ポリメタクリレート、ポリカー
ボネート等の各種のプラスチックのフイルム又はシート
等が使用出来、又、これらの合成樹脂に白色顔料や充填
剤を加えて成膜した白色不透明フイルム或いは発泡させ
た発泡シート等も使用出来特に限定されない。
リオレフィン系、ポリスチレン系等）、上質紙、アート
紙、コート紙、キャストコート紙、壁紙、裏打用紙、合
成樹脂又はエマルジョン含浸紙、合成ゴムラテックス含
浸紙、合成樹脂内添紙、板紙等、セルロース繊維紙、ポ
リオレフィン、ポリ塩化ビニル、ポリエチレンテレフタ
レート、ポリスチレン、ポリメタクリレート、ポリカー
ボネート等の各種のプラスチックのフイルム又はシート
等が使用出来、又、これらの合成樹脂に白色顔料や充填
剤を加えて成膜した白色不透明フイルム或いは発泡させ
た発泡シート等も使用出来特に限定されない。
又、上記基材フイルムの任意の組み合わせによる積層
体も使用出来る。代表的な積層体の例として、セルロー
ス繊維紙と合成紙或いはセルロース繊維紙とプラスチッ
クフイルム又はシートとの合成紙が挙げられる。これら
の基材フイルムの厚みは任意でよく、例えば、10〜300
μｍ程度の厚みが一般的である。
体も使用出来る。代表的な積層体の例として、セルロー
ス繊維紙と合成紙或いはセルロース繊維紙とプラスチッ
クフイルム又はシートとの合成紙が挙げられる。これら
の基材フイルムの厚みは任意でよく、例えば、10〜300
μｍ程度の厚みが一般的である。
上記の如き基材フイルムは、その表面に形成する染料
受容層との密着力が乏しい場合にはその表面にプライマ
ー処理やコロナ放電処理を施すのが好ましい。
受容層との密着力が乏しい場合にはその表面にプライマ
ー処理やコロナ放電処理を施すのが好ましい。
上記基材フイルムの表面に形成する染料受容層は、熱
転写シートから移行してくる昇華性染料を受容し、形成
された画像を維持する為のものである。
転写シートから移行してくる昇華性染料を受容し、形成
された画像を維持する為のものである。
染料受容層を形成する為の樹脂としては、例えば、ポ
リプロピレン等のポリオレフィン系樹脂、ポリ塩化ビニ
ル、ポリ塩化ビニリデン等のハロゲン化ポリマー、ポリ
酢酸ビニル、ポリアクリルエステル等のビニルポリマ
ー、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフ
タレート等のポリエステル系樹脂、ポリスチレン系樹
脂、ポリアミド系樹脂、エチレンやプロピレン等のオレ
フィンと他のビニルモノマーとの共重合体系樹脂、アイ
オノマー、セルロースジアセテート等のセルロース系樹
脂、ポリカーボネート等が挙げられ、特に好ましいもの
は、ビニル系樹脂及びポリエステル系樹脂である。
リプロピレン等のポリオレフィン系樹脂、ポリ塩化ビニ
ル、ポリ塩化ビニリデン等のハロゲン化ポリマー、ポリ
酢酸ビニル、ポリアクリルエステル等のビニルポリマ
ー、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフ
タレート等のポリエステル系樹脂、ポリスチレン系樹
脂、ポリアミド系樹脂、エチレンやプロピレン等のオレ
フィンと他のビニルモノマーとの共重合体系樹脂、アイ
オノマー、セルロースジアセテート等のセルロース系樹
脂、ポリカーボネート等が挙げられ、特に好ましいもの
は、ビニル系樹脂及びポリエステル系樹脂である。
本発明の熱転写受像シートは前記の基材フイルムの少
なくとも一方の面に、上記の如き樹脂に必要な添加剤を
加えたものを、適当な有機溶剤に溶解したり或いは有機
溶剤や水に分散した分散体を、例えば、グラビア印刷
法、スクリーン印刷法、グラビア版を用いたリバースロ
ールコーティング法等の形成手段により塗布及び乾燥し
て染料受容層を形成することによって得られる。
なくとも一方の面に、上記の如き樹脂に必要な添加剤を
加えたものを、適当な有機溶剤に溶解したり或いは有機
溶剤や水に分散した分散体を、例えば、グラビア印刷
法、スクリーン印刷法、グラビア版を用いたリバースロ
ールコーティング法等の形成手段により塗布及び乾燥し
て染料受容層を形成することによって得られる。
上記染料受容層の形成に際しては、染料受容層の白色
度を向上させて転写画像の鮮明度を更に高める目的で、
酸化チタン、酸化亜鉛、カオリンクレー、炭酸カルシウ
ム、微粉末シリカ等の顔料や充填剤を添加することが出
来る。
度を向上させて転写画像の鮮明度を更に高める目的で、
酸化チタン、酸化亜鉛、カオリンクレー、炭酸カルシウ
ム、微粉末シリカ等の顔料や充填剤を添加することが出
来る。
本発明では上記の染料受容層に繊維状無機フィラー
（ウィスカー）を添加することを特徴としている。ウィ
スカーとして好ましい材料としては、チタン酸カリウム
ウィスカー、酸化亜鉛ウィスカー、グラファイトウィス
カー、窒化硅素ウィスカー、炭化硅素ウィスカー等が挙
げられる。これらのウィスカーの含有量は染料受容層を
形成する樹脂100重量部当り1.0〜100重量部、好ましく
は30〜60重量部の割合が好ましく、又、ウィスカーの平
均長さは５〜50μｍ及び平均径は0.1〜１μｍであるこ
とが好ましい。又、必要に応じてウィスカーの表面をア
ミノ系若しくはエポキシ系のシランカップリング剤やチ
タネート等で処理したり、メタライズ処理してもよい。
（ウィスカー）を添加することを特徴としている。ウィ
スカーとして好ましい材料としては、チタン酸カリウム
ウィスカー、酸化亜鉛ウィスカー、グラファイトウィス
カー、窒化硅素ウィスカー、炭化硅素ウィスカー等が挙
げられる。これらのウィスカーの含有量は染料受容層を
形成する樹脂100重量部当り1.0〜100重量部、好ましく
は30〜60重量部の割合が好ましく、又、ウィスカーの平
均長さは５〜50μｍ及び平均径は0.1〜１μｍであるこ
とが好ましい。又、必要に応じてウィスカーの表面をア
ミノ系若しくはエポキシ系のシランカップリング剤やチ
タネート等で処理したり、メタライズ処理してもよい。
以上の如く形成される染料受容層は任意の厚さでよい
が、一般的には１〜50μｍの厚さである。又、この様な
染料受容層は連続被覆であるのが好ましいが、樹脂エマ
ルジョンや樹脂分散液を使用して、不連続の被覆として
形成してもよい。
が、一般的には１〜50μｍの厚さである。又、この様な
染料受容層は連続被覆であるのが好ましいが、樹脂エマ
ルジョンや樹脂分散液を使用して、不連続の被覆として
形成してもよい。
本発明の熱転写受像シートは基本的には上記の如き構
成でも十分に使用出来るものであるが、本発明における
染料受容層は、熱転写シートとの良好な離型性を付与す
る為に離型剤を含有させうことも出来る。
成でも十分に使用出来るものであるが、本発明における
染料受容層は、熱転写シートとの良好な離型性を付与す
る為に離型剤を含有させうことも出来る。
又、本発明の受像シートは、基材フイルムを適宜選択
することにより、熱転写記録可能な被熱転写シート、カ
ード類、透過型原稿作成用シート等の各種用途に適用す
ることも出来る。
することにより、熱転写記録可能な被熱転写シート、カ
ード類、透過型原稿作成用シート等の各種用途に適用す
ることも出来る。
更に、本発明の受像シートは必要に応じて基材フイル
ムと染料受容層との間にプライマー層やクッション層を
設けることが出来、特にクッション層を設けることによ
って、印字時にノイズが少なく画像情報に対応した画像
を再現性良く転写記録することが出来る。
ムと染料受容層との間にプライマー層やクッション層を
設けることが出来、特にクッション層を設けることによ
って、印字時にノイズが少なく画像情報に対応した画像
を再現性良く転写記録することが出来る。
又、基材フイルムの裏面に滑性層を設けることも出来
る。滑性層の材質としては、メチルメタクリレート等の
メタクリレート樹脂若しくは対応するアクリレート樹
脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体等のビニル系樹脂
等が挙げられる。
る。滑性層の材質としては、メチルメタクリレート等の
メタクリレート樹脂若しくは対応するアクリレート樹
脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体等のビニル系樹脂
等が挙げられる。
更に、受像シートに検知マークを設けることも可能で
ある。検知マークは熱転写シートと受像シートとの位置
決めを行う際等に極めて便利であり、例えば、光電管検
知装置により検知しうる検知マークを基材フイルムの裏
面等に印刷等により設けることが出来る。
ある。検知マークは熱転写シートと受像シートとの位置
決めを行う際等に極めて便利であり、例えば、光電管検
知装置により検知しうる検知マークを基材フイルムの裏
面等に印刷等により設けることが出来る。
上記の如き本発明の熱転写受像シートを使用して熱転
写を行う際に使用する熱転写シートは、紙やポリエステ
ルフイルム上に昇華性染料を含む染料層を設けたもので
あり、従来公知の熱転写シートはいずれも本発明でその
まま使用することが出来る。この際熱転写シートの染料
層にも前記の如きウィスカーを添加しておくことによっ
て一層優れたマット調の画像が形成出来る。
写を行う際に使用する熱転写シートは、紙やポリエステ
ルフイルム上に昇華性染料を含む染料層を設けたもので
あり、従来公知の熱転写シートはいずれも本発明でその
まま使用することが出来る。この際熱転写シートの染料
層にも前記の如きウィスカーを添加しておくことによっ
て一層優れたマット調の画像が形成出来る。
又、熱転写時の熱エネルギーの付与手段は、従来公知
の付与手段がいずれも使用出来、例えば、サーマルプリ
ンター（例えば、（株）日立製作所製、ビデオプリンタ
ーVY-100）等の記録装置によって、記録時間をコントロ
ールすることにより、５〜100mJ/mm2程度の熱エネルギ
ーを付与することによって所期の目的を十分に達成する
ことが出来る。
の付与手段がいずれも使用出来、例えば、サーマルプリ
ンター（例えば、（株）日立製作所製、ビデオプリンタ
ーVY-100）等の記録装置によって、記録時間をコントロ
ールすることにより、５〜100mJ/mm2程度の熱エネルギ
ーを付与することによって所期の目的を十分に達成する
ことが出来る。
（実施例） 次に実施例及び比較例を挙げて本発明を更に具体的に
説明する。尚、文中、部又は％とあるのは特に断りの無
い限り重量基準である。
説明する。尚、文中、部又は％とあるのは特に断りの無
い限り重量基準である。
実施例１ 基材フイルムとして合成紙（ユポ−FRG-150、厚さ150
μｍ、王子油化製）を用い、この一方の面に下記の組成
の塗工液をバーコーターにより乾燥時10.0g/m2になる割
合で塗布し、ドライヤーで仮乾燥後、120℃のオーブン
中で３分間乾燥して本発明の熱転写受像シートを得た。
μｍ、王子油化製）を用い、この一方の面に下記の組成
の塗工液をバーコーターにより乾燥時10.0g/m2になる割
合で塗布し、ドライヤーで仮乾燥後、120℃のオーブン
中で３分間乾燥して本発明の熱転写受像シートを得た。
塩化ビニル／アクリル／スチレン共重合体（デンカラッ
ク＃400、電気化学工業（株）製） 10.0部 塩化ビニル／酢酸ビニル共重合体（＃1000、電気化学工
業（株）製） 10.0部 エポキシ変性シリコーン（X-22-3000T、信越化学工業
（株）製） 1.2部 ビニル変性シリコーン（X-62-1212、信越化学工業
（株）製） 1.2部 触媒（PL-50T、信越化学工業（株）製） 0.48部 チタン酸カリウムウィスカー（TISMO-D、大塚化学
（株）製） 9.0部 メチルエチルケトン／トルエン（重量比1/1） 68.12部 実施例２ 実施例１におけるウィスカーに代えて、酸化亜鉛ウィ
スカー9.0部を使用し、他は実施例１と同様にして本発
明の熱転写受像シートを得た。
ク＃400、電気化学工業（株）製） 10.0部 塩化ビニル／酢酸ビニル共重合体（＃1000、電気化学工
業（株）製） 10.0部 エポキシ変性シリコーン（X-22-3000T、信越化学工業
（株）製） 1.2部 ビニル変性シリコーン（X-62-1212、信越化学工業
（株）製） 1.2部 触媒（PL-50T、信越化学工業（株）製） 0.48部 チタン酸カリウムウィスカー（TISMO-D、大塚化学
（株）製） 9.0部 メチルエチルケトン／トルエン（重量比1/1） 68.12部 実施例２ 実施例１におけるウィスカーに代えて、酸化亜鉛ウィ
スカー9.0部を使用し、他は実施例１と同様にして本発
明の熱転写受像シートを得た。
実施例３ 実施例１におけるウィスカーに代えて、アミノ系シラ
ンカップリング剤で表面処理したチタン酸カリウムウィ
スカー（TISMO-D101、大塚化学（株）製）9.0部を使用
し、他は実施例１と同様にして本発明の熱転写受像シー
トを得た。
ンカップリング剤で表面処理したチタン酸カリウムウィ
スカー（TISMO-D101、大塚化学（株）製）9.0部を使用
し、他は実施例１と同様にして本発明の熱転写受像シー
トを得た。
実施例４ 実施例１におけるウィスカーに代えて、表面をメタラ
イズ処理したチタン酸カリウムウイスカー（WK-300、大
塚化学（株）製）9.0部を使用し、他は実施例１と同様
にして本発明の熱転写受像シートを得た。
イズ処理したチタン酸カリウムウイスカー（WK-300、大
塚化学（株）製）9.0部を使用し、他は実施例１と同様
にして本発明の熱転写受像シートを得た。
実施例５ 実施例１における塗工液に代えて、下記の組成の塗工
液を受容層インキとして使用し、他は実施例１と同様に
して本発明の熱転写受像シートを得た。
液を受容層インキとして使用し、他は実施例１と同様に
して本発明の熱転写受像シートを得た。
ポリエステル樹脂（バイロン600、東洋紡績（株）製）
7.2部 塩化ビニル／酢酸ビニル共重合体（＃1000、電気化学工
業（株）製） 10.8部 エポキシ変性シリコーン（X-22-3000E、信越化学工業
（株）製） 0.45部 アミノ変性シリコーン（X-22-3050C、信越化学工業
（株）製） 0.45部 チタン酸カリウムウイスカー（TISMO-D、大塚化学
（株）製） 8.1部 蛍光増白剤（ユビテックスOB、チバガイキー社製） 0.09部 メチルエチルケトン／トルエン（重量比1/1） 73.0部 比較例１ 実施例１におけるウィスカーを除き、他は実施例１と
同様にして比較例の熱転写受像シートを得た。
7.2部 塩化ビニル／酢酸ビニル共重合体（＃1000、電気化学工
業（株）製） 10.8部 エポキシ変性シリコーン（X-22-3000E、信越化学工業
（株）製） 0.45部 アミノ変性シリコーン（X-22-3050C、信越化学工業
（株）製） 0.45部 チタン酸カリウムウイスカー（TISMO-D、大塚化学
（株）製） 8.1部 蛍光増白剤（ユビテックスOB、チバガイキー社製） 0.09部 メチルエチルケトン／トルエン（重量比1/1） 73.0部 比較例１ 実施例１におけるウィスカーを除き、他は実施例１と
同様にして比較例の熱転写受像シートを得た。
比較例２ 実施例５におけるウィスカーに代えて、炭酸カルシウ
ムフィラー（白艶華DD、白石工業（株）製）10.0部を使
用し、他は実施例５と同様にして比較例の熱転写受像シ
ートを得た。
ムフィラー（白艶華DD、白石工業（株）製）10.0部を使
用し、他は実施例５と同様にして比較例の熱転写受像シ
ートを得た。
上記実施例及び比較例の熱転写受像シートについて、
グロスメーターを用い表面光沢を調べ、更に筆記性を調
べたところ下記第１表の結果が得られた。
グロスメーターを用い表面光沢を調べ、更に筆記性を調
べたところ下記第１表の結果が得られた。
一方、６μｍ厚のポリエチレンテレフタレートフイル
ム（東レ（株）製、6CF53）の片面に、ポリエステル系
下塗り層を設け、その面に下記組成の耐熱滑性層形成用
インキ組成物を乾燥塗布量が1.0g/m2になる様にワイヤ
ーバーにより塗布及び乾燥した。
ム（東レ（株）製、6CF53）の片面に、ポリエステル系
下塗り層を設け、その面に下記組成の耐熱滑性層形成用
インキ組成物を乾燥塗布量が1.0g/m2になる様にワイヤ
ーバーにより塗布及び乾燥した。
ポリビニルブチラール樹脂（積水化学（株）製、エス
レックBX-1） 2.2部 トルエン 35.4部 メチルエチルケトン 53.0部 イソアシアネート（大日本インキ化学工業（株）製、バ
ーノックD-750） 6.8部 リン酸エステル（第一工業製薬（株）製、プライサーフ
A-208S） 1.6部 リン酸エステル・ナトリウム塩（東邦化学工業（株）
製、ガファックRD720） 0.6部 タルク（日本タルク（株）製、ミクロエースＬ−１） 0.4部 アミン系触媒（住友バイエルウレタン（株）製、デスモ
ラピッドPP） 0.02部 上記フイルムを60℃で３日間オーブン中で加熱して硬
化処理した。
レックBX-1） 2.2部 トルエン 35.4部 メチルエチルケトン 53.0部 イソアシアネート（大日本インキ化学工業（株）製、バ
ーノックD-750） 6.8部 リン酸エステル（第一工業製薬（株）製、プライサーフ
A-208S） 1.6部 リン酸エステル・ナトリウム塩（東邦化学工業（株）
製、ガファックRD720） 0.6部 タルク（日本タルク（株）製、ミクロエースＬ−１） 0.4部 アミン系触媒（住友バイエルウレタン（株）製、デスモ
ラピッドPP） 0.02部 上記フイルムを60℃で３日間オーブン中で加熱して硬
化処理した。
次ぎに上記フイルムの耐熱滑性層とは反対側の面にポ
リエステル系下塗り層を設け、その上に下記組成の染料
層形成用インキ組成物を乾燥塗布量が1.0g/m2になる様
にワイヤーバーにより塗布及び乾燥して染料層を形成
し、熱転写シートを得た。
リエステル系下塗り層を設け、その上に下記組成の染料
層形成用インキ組成物を乾燥塗布量が1.0g/m2になる様
にワイヤーバーにより塗布及び乾燥して染料層を形成
し、熱転写シートを得た。
分散染料（カヤセットブルー714、日本化薬（株）製）
4.55部 ポリビニルアセタール樹脂（積水化学工業（株）製、エ
スレックKS-5） 3.85部 メチルエチルケトン／トルエン（重量比1/1） 91.6部 上記の熱転写シートと前記の本発明及び比較例の熱転
写受像シートとを、夫々の染料層と染料受容面とを対向
させて重ね合せ、サーマルヘッドを用いて、出力0.2W/
ドット、パルス幅12msec.、ドット密度６ドット/mmの条
件で印字を行いシアン画像を形成した。このシアン画像
について表面光沢、筆記性及び画像のザラツキを判定
し、下記第２表の結果を得た。
4.55部 ポリビニルアセタール樹脂（積水化学工業（株）製、エ
スレックKS-5） 3.85部 メチルエチルケトン／トルエン（重量比1/1） 91.6部 上記の熱転写シートと前記の本発明及び比較例の熱転
写受像シートとを、夫々の染料層と染料受容面とを対向
させて重ね合せ、サーマルヘッドを用いて、出力0.2W/
ドット、パルス幅12msec.、ドット密度６ドット/mmの条
件で印字を行いシアン画像を形成した。このシアン画像
について表面光沢、筆記性及び画像のザラツキを判定
し、下記第２表の結果を得た。
実施例６ 上記の染料層用インキ組成物にチタン酸カリウムウイ
スカー（TISMO-D、大塚化学（株）製）0.6部を添加して
同様に熱転写シートを作成し、実施例１の熱転写受像シ
ートを用いて上記と同様にシアン画像を形成し、同様に
表面光沢、筆記性及び印字画像のザラツキを調べ下記第
２表の結果を得た。
スカー（TISMO-D、大塚化学（株）製）0.6部を添加して
同様に熱転写シートを作成し、実施例１の熱転写受像シ
ートを用いて上記と同様にシアン画像を形成し、同様に
表面光沢、筆記性及び印字画像のザラツキを調べ下記第
２表の結果を得た。
（効果） 以上の如き本発明によれば、熱転写受像シートの染料
受容層にウィスカーを含有させることによって、画像品
質を低下させることなく、筆記可能なマット調画像を形
成することが出来る。
受容層にウィスカーを含有させることによって、画像品
質を低下させることなく、筆記可能なマット調画像を形
成することが出来る。
又、本発明の熱転写方法では、染料受容層及び／又は
熱転写シートの染料層にウィスカーを含有させることに
よっても筆記可能なマット調画像を形成することが出来
る。
熱転写シートの染料層にウィスカーを含有させることに
よっても筆記可能なマット調画像を形成することが出来
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6，ＤＢ名) B41M 5/38 - 5/40
Claims (4)
- 【請求項１】基材フイルムの少なくとも一方の面に染料
受容層を形成してなる熱転写受像シートにおいて、上記
染料受容層が繊維状無機フィラーを含有することを特徴
とする熱転写受像シート。 - 【請求項２】繊維状無機フィラーの含有量が、染料受容
層を形成する樹脂100重量部当り1.0〜100重量部、好ま
しくは30〜60重量部の割合である請求項１に記載の熱転
写受像シート。 - 【請求項３】繊維状無機フィラーの平均長さが５〜50μ
ｍ及び平均径が0.1〜１μｍである請求項１に記載の熱
転写受像シート。 - 【請求項４】基材フイルムの少なくとも一方の面に染料
受容層を形成した熱転写受像シートに、基材フイルムの
一方の面に染料層を形成した熱転写シートを重ね、該熱
転写シートの背面から画像状に熱を印加して行う熱転写
方法において、上記染料受容層及び／又は染料層が繊維
状無機フィラーを含有することを特徴とする熱転写方
法。
Priority Applications (11)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2235618A JP2872781B2 (ja) | 1990-09-07 | 1990-09-07 | 熱転写受像シート |
| DE1991633495 DE69133495T2 (de) | 1990-09-07 | 1991-09-05 | Bildempfangsblatt für thermische Übertragung und thermisches Übertragungsblatt |
| EP20030003825 EP1314575B1 (en) | 1990-09-07 | 1991-09-05 | Thermal transfer image receiving sheet and thermal transfer sheet |
| EP19970108684 EP0798126B1 (en) | 1990-09-07 | 1991-09-05 | Thermal transfer image receiving sheet, production process therefor and thermal transfer sheet |
| DE1991633331 DE69133331T2 (de) | 1990-09-07 | 1991-09-05 | Bildempfangsmaterial für thermische Farbstoffübertragung und Verfahren zur Herstellung desselben |
| DE69128505T DE69128505T2 (de) | 1990-09-07 | 1991-09-05 | Bildempfangsmaterial für thermische Farbstoffübertragung und dessen Herstellungsverfahren |
| EP19910308142 EP0474494B1 (en) | 1990-09-07 | 1991-09-05 | Thermal transfer image receiving sheet and production process therefor |
| US07/755,116 US5356853A (en) | 1990-09-07 | 1991-09-05 | Thermal transfer image receiving sheet, production process therefor and thermal transfer sheet |
| CA 2050789 CA2050789C (en) | 1990-09-07 | 1991-09-06 | Thermal transfer image receiving sheet, production process therefor and thermal transfer sheet |
| US08/281,453 US5593939A (en) | 1990-09-07 | 1994-07-27 | Thermal transfer image receiving sheet, production process therefor and thermal transfer sheet |
| US08/731,883 US5726122A (en) | 1990-09-07 | 1996-10-22 | Thermal transfer image receiving sheet, production process therefor and thermal transfer sheet |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2235618A JP2872781B2 (ja) | 1990-09-07 | 1990-09-07 | 熱転写受像シート |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH04115993A JPH04115993A (ja) | 1992-04-16 |
| JP2872781B2 true JP2872781B2 (ja) | 1999-03-24 |
Family
ID=16988678
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2235618A Expired - Fee Related JP2872781B2 (ja) | 1990-09-07 | 1990-09-07 | 熱転写受像シート |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2872781B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH06190959A (ja) * | 1992-12-25 | 1994-07-12 | Dainippon Printing Co Ltd | 受像シート |
| JPH08132747A (ja) | 1994-11-04 | 1996-05-28 | Dainippon Printing Co Ltd | 熱転写受像シートおよびその光沢制御方法 |
-
1990
- 1990-09-07 JP JP2235618A patent/JP2872781B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH04115993A (ja) | 1992-04-16 |
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