JP3205584B2 - 熱転写受像シート - Google Patents

熱転写受像シート

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JP3205584B2 JP04312792A JP4312792A JP3205584B2 JP 3205584 B2 JP3205584 B2 JP 3205584B2 JP 04312792 A JP04312792 A JP 04312792A JP 4312792 A JP4312792 A JP 4312792A JP 3205584 B2 JP3205584 B2 JP 3205584B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は熱転写受像シートに関
し、更に詳しくは色抜け等のない高品質のフルカラー画
像を形成することが出来る熱転写受像シートに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、種々の熱転写方法が公知である
が、それらの中で昇華性染料を記録剤とし、これをポリ
エステルフィルム等の基材シートに担持させて熱転写シ
ートとし、昇華性染料で染着可能な被転写材、例えば、
紙やプラスチックフィルム等に染料受容層を形成した受
像シート上に各種のフルカラー画像を形成する方法が提
案されている。この場合には加熱手段としてプリンター
のサーマルヘッドが使用され、極めて短時間の加熱によ
って3色又は4色の多数の色ドットを受像シートに転移
させ、該多色の色ドットにより原稿のフルカラー画像を
再現するものである。
【0003】この様に形成された画像は、使用する色材
が染料であることから非常に鮮明であり、且つ透明性に
優れている為、得られる画像は中間色の再現性や階調性
に優れ、従来のオフセット印刷やグラビア印刷による画
像と同様であり、且つフルカラー写真画像に匹敵する高
品質の画像が形成可能となっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記の如き熱転写方法
を有効に実施する為には、熱転写シートの構成は勿論、
画像を形成する為の受像シートの構成も同様に重要であ
る。即ち、画像形成時には熱転写シートと受像シートが
共にプリンター内を搬送され、且つ両者が摩擦される
為、一般に受像シートが帯電し、これにより受像シート
の染料受容層面に埃等が付着し、色抜け等が発生すると
いう問題がある。この様な問題は一般に熱転写シート及
び/又は受像シートを帯電防止処理することによって解
決する必要がある。例えば特開昭63−56489号に
は、基体シートの片面に設けられた染料受容層の表面に
帯電防止処理を施した熱転写受像シートが開示されてい
る。しかし、熱転写方式でフルカラー画像を形成する場
合には、同一領域の染料受容層に3回〜4回の染料転写
が実施される為、染料受容層面に帯電防止剤を塗工する
という一般的な帯電防止処理では十分な帯電防止性が維
持されず、上記問題は十分には解決されず、従って色抜
け等のない高品質のフルカラー画像は形成されなかっ
た。このような問題は、染料昇華型の熱転写シートに用
いられる熱転写受像シートに限られず、溶融転写型の熱
転写シートに用いられる熱転写受像シートにも言えるも
のである。
【0005】従って、本発明の目的は、上記従来技術の
問題点を解決し、色抜け等のないフルカラー画像を形成
することができる熱転写受像シートを提供することであ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
るために、本発明は、基材シートと、該基材シートの少
なくとも一方の面に染料受容層とを有し、この染料受容
層が溶剤可溶性帯電防止剤を含有し、更に前記染料受容
層の表面に帯電防止剤層を具備し、前記染料受容層が含
有する帯電防止剤および前記帯電防止剤層が含有する帯
電防止剤のいずれもがカチオン系であるか、アニオン系
であるか、もしくはノニオン系である構成とした。
【0007】
【作用】熱転写受像シートの染料受容層中に溶剤可溶性
の帯電防止剤を含有させ、更にその表面に帯電防止剤の
層を形成することによって、フルカラー画像を形成する
場合に同一領域の染料受容層に3回〜4回の染料転写を
行っても、帯電防止効果が維持され埃の付着等が発生し
ないので色抜け等のない高品質のフルカラー画像が形成
される。
【0008】
【実施例】次に好ましい実施態様を挙げて本発明を更に
詳細に説明する。図1は本発明の熱転写受像シートの一
例を示す概略断面図である。図1において、本発明の熱
転写受像シート1は、基材シート2と、この基材シート
2の一方の面に設けられた染料受容層3と、この染料受
容層3の上に設けられた帯電防止剤層4とを備えてい
る。そして、染料受容層3には溶剤可溶性の帯電防止剤
が含有されている。
【0009】本発明で使用する基材シート2としては、
合成紙(ポリオレフィン系、ポリスチレン系等)、上質
紙、アート紙、コート紙、キャストコート紙、壁紙、裏
打用紙、合成樹脂含浸紙、エマルジョン含浸紙、合成ゴ
ムラテックス含浸紙、合成樹脂内添紙、板紙等、セルロ
ース繊維紙、ポリオレフィン、ポリ塩化ビニル、ポリエ
チレンテレフタレート、ポリスチレン、ポリメタクリレ
ート、ポリカーボネート等の各種のプラスチックのフイ
ルム又はシート等が使用出来、又、これらの合成樹脂に
白色顔料や充填剤を加えて成膜した白色不透明フイル
ム、或いは発泡させた発泡シート等も使用出来、特に限
定されない。
【0010】又、上記基材シートの任意の組み合わせに
よる積層体も使用出来る。代表的な積層体の例として、
セルロース繊維紙と合成紙、或いはセルロース繊維紙と
プラスチックフイルム又はシートとの積層体が挙げられ
る。
【0011】これらの基材シートの厚みは任意でよく、
例えば、10〜300μm程度の厚みが一般的である。
上記の如き基材シートは、その表面に形成する染料受容
層との密着力が乏しい場合には、その表面にプライマー
処理やコロナ放電処理を施すのが好ましい。
【0012】上記基材シートの表面に形成する染料受容
層3は、熱転写シートから移行してくる昇華性染料を受
容し、形成された画像を維持する為のものである。染料
受容層3を形成する為の樹脂としては、例えば、ポリプ
ロピレン等のポリオレフィン系樹脂、ポリ塩化ビニル、
ポリ塩化ビニリデン等にハロゲン化ポリマー、ポリ酢酸
ビニル、ポリアクリルエステル等のビニルポリマー、ポ
リエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレー
ト等のポリエステル系樹脂、ポリスチレン系樹脂、ポリ
アミド系樹脂、エチレンやプロピレン等のオレフィンと
他のビニルモノマーとの共重合体系樹脂、アイオノマ
ー、セルロースジアセテート等のセルロース系樹脂、ポ
リカーボネート等が挙げられ、特に好ましいものは、ビ
ニル系樹脂及びポリエステル系樹脂である。
【0013】本発明において染料受容層3中に添加する
帯電防止剤は、染料受容層形成時に使用する有機溶剤に
可溶性であることが必要である。有機溶剤に対して可溶
性を有していれば、従来公知のいずれの帯電防止剤も使
用出来る。例えば、第4級アンモニウム塩、ポリアミン
誘導体等のカチオン系帯電防止剤、アルキルホスフェー
ト等のアニオン系帯電防止剤、脂肪酸エステル等のノニ
オン系帯電防止剤が挙げられる。好ましい具体例として
は、例えば、エフコール70(松本油脂製薬(株)
製)、TB−34(松本油脂製薬(株)製)、スタチサ
イド(瀧原産業(株)製)、カチオンAB(日本油脂
(株)製)、ソフノンR2F10(東邦化学工業(株)
製)、クインスタットK−3(コタニ化学工業(株)
製)、プライサーフA208B、M208B、A−21
0G、A−212C、A−212E(第一工業製薬
(株)製)、ケミスタット2500、3500(三洋化
成工業(株)製)、TOF1100TM(日本油脂
(株)製)、サフトマーST−2100(三菱油化
(株)製)等が挙げられる。この中で、特に好ましい帯
電防止剤は、カチオン系の帯電防止剤であり、更に、カ
チオン系の帯電防止剤の中でも、上記のエフコール7
0、TB−34、スタチサイド、クインスタットK−3
等の第4級アンモニウム塩系の帯電防止剤は、良好な帯
電防止効果を備えているにもかかわらず、染料受容層の
表面にベタツキ、ヌメリ感を生じさせることがなく、染
料受容層に指紋や汚れが付着し難いものであり、特に好
ましい。尚、リン酸エステル系界面活性剤は、サーマル
ヘッドの摩耗、さびを引き起こすので、帯電防止剤とし
て用いるのは好ましくない。
【0014】染料受容層3に含有させる帯電防止剤が有
機溶剤可溶性でない場合には、染料受容層3の形成時
に、これらの帯電防止剤が分離して表面に浮かんでしま
い、帯電防止効果の維持性が不十分なものとなってしま
う。
【0015】上記帯電防止剤は染料受容層を形成する樹
脂100重量部当たり0.1〜10重量部の範囲で使用
することが好ましく、使用量が少なすぎると帯電防止効
果が不十分であり、一方、多すぎると染料受容層の染料
受容性や画像の保存性等が低下するので好ましくない。
また、染料受容層3の厚さ方向における帯電防止剤の分
布は、染料受容層3の表面側(帯電防止剤層4の形成
側)の1/5の厚さの範囲内に、帯電防止剤の50重量
%以上が含有されるような分布が好ましい。このように
構成することにより、同一領域の染料受容層に複数回の
染料転写が実施されても、良好な帯電防止性が安定して
発揮される。尚、このような構成とするためには、後述
の受容層形成における乾燥条件をなるべく遅くし、染料
受容層の樹脂に対して分子量の小さい帯電防止剤が染料
受容層の表面側へ密に分布するようにすることが望まし
い。
【0016】上記染料受容層の形成に際しては、染料受
容層の白色度を向上させて転写画像の鮮明度を更に高め
る目的で、酸化チタン、酸化亜鉛、カオリンクレー、炭
酸カルシウム、微粉末シリカ等の顔料や充填剤を添加す
ることが出来る。
【0017】染料受容層3は、上記の如き樹脂に帯電防
止剤等の必要な添加剤を加えたものを、適当な有機溶剤
に溶解したり、或いは有機溶剤や水に分散した分散体
を、例えば、グラビア印刷法、スクリーン印刷法、グラ
ビア版を用いたリバースロールコーティング法等の形成
手段により塗布及び乾燥することにより形成することが
できる。
【0018】以上の如く形成される染料受容層3は任意
の厚さでよいが、一般的には1〜50μmの厚さであ
る。又、この様な染料受容層は連続被覆であるのが好ま
しいが、樹脂エマルジョンや樹脂分散液を使用して、不
連続の被覆として形成してもよい。本発明の熱転写受像
シートは基本的には上記の如き構成でも十分に使用出来
るものであるが、本発明における染料受容層3は、熱転
写シートとの良好な離型性を付与する為に、有機シリコ
ーン化合物等の離型剤を含有させることも出来る。
【0019】本発明においては上記染料受容層3の表面
に更に帯電防止剤層4を形成することが必要である。こ
の帯電防止剤層4を形成しない場合には熱転写時の初期
における帯電防止効果が不十分であり、又その後の帯電
防止効果の維持が困難である。使用する帯電防止剤は特
に限定されず従来公知のいずれの帯電防止剤でもよく、
上記のように、特に第4級アンモニウム塩系の帯電防止
剤が特に好ましい。
【0020】この帯電防止剤層4は、有機溶剤溶液又は
水溶液の形態で各種塗工方法、例えばスプレー法等で形
成することができる。帯電防止剤の塗工量は、固形分で
0.01〜1.0g/m2 程度が一般的である。また、
この帯電防止剤の塗工量は、染料受容層に含有される帯
電防止剤の量の1〜10倍程度となることが好ましい。
【0021】尚、染料受容層3に含有される帯電防止剤
と受容層上に設けられる帯電防止剤層4に使用される帯
電防止剤は、同じ系の帯電防止剤であることが好まし
い。例えばカチオン系の帯電防止剤とアニオン系の帯電
防止剤を使用すると、両者が反応を生じてしまい十分な
帯電防止効果が得られない場合がある。
【0022】更に、本発明の熱転写受像シートは必要に
応じて基材シートと染料受容層との間にクッション層を
設けることが出来、この様なクッション層を設けること
によって、印字時にノイズが少なく画像情報に対応した
画像を再現性良く転写記録することが出来る。また、こ
のクッション層にも帯電防止剤を含有させてもよい。
【0023】図2は本発明の熱転写受像シートの他の態
様を示す概略断面図である。図2において、熱転写受像
シート11は、基材シート12の一方の面に、帯電防止
剤を含有する染料受容層13と帯電防止剤層14とが設
けられている点では、上記の熱転写受像シート1と同じ
であるが、この熱転写受像シート11は、基材シート1
2の他方の面にプライマー層15を介してスリップ層1
6、帯電防止剤層17を有している。スリップ16の材
質としては、メチルメタクリレート等のメタクリレート
樹脂若しくは対応するアクリレート樹脂、塩化ビニル−
酢酸ビニル共重合体等のビニル系樹脂等が挙げられる。
また、このプライマー層15、スリップ16には、帯電
防止剤を含有させてもよい。
【0024】更に、図1に示される受像シートの裏面に
帯電防止剤の層を形成したもの、あるいは、図1に示さ
れる受像シートの裏面に表面と同様に染料受容層と帯電
防止剤層とを積層して形成したものとしてもよい。
【0025】更に、熱転写受像シートに検知マークを設
けることも可能である。検知マークは熱転写シートと受
像シートとの位置決めを行う際等に極めて便利であり、
例えば、光電管検知装置により検知しうる検知マークを
受像シートの裏面等に印刷等により設けることが出来
る。又、本発明の受像シートは、基材シートを適宜選択
することにより、熱転写記録可能な被熱転写シート、カ
ード類、透過型原稿作成用シート等の各種用途に適用す
ることも出来る。
【0026】上記の如き本発明の熱転写受像シートを使
用して熱転写を行う際に使用する熱転写シートは、紙や
ポリエステルフイルム上に昇華性染料を含む染料層を設
けたものであり、従来公知の熱転写シートはいずれも本
発明でそのまま使用することが出来る。
【0027】又、熱転写時の熱エネルギーの付与手段
は、従来公知の付与手段がいずれも使用出来、例えば、
サーマルプリンター(例えば、日立製作所製、ビデオプ
リンターVY−100)等の記録装置によって、記録時
間をコントロールすることにより、5〜100mJ/m
2 程度の熱エネルギーを付与することによって所期の
目的を十分に達成することが出来る。 (実験例)次に実験例を挙げて本発明を更に具体的に説
明する。尚、文中、部又は%とあるのは特に断りの無い
限り重量基準である。試 料 1 基材シートとして透明ポリエチレンテレフタレートフイ
ルム(T−60、厚み75μm、東レ(株)製)を用
い、この一方の面に下記の組成の受容層用塗工液をバー
コーターにて乾燥時5.0g/m2 になる割合で塗布
し、30秒経過した後にドライヤーで簡易乾燥を行い、
次に、120℃のオーブンで5分間乾燥して染料受容層
を形成した。受容層用塗工液 ポリエステル樹脂(東洋紡(株)製、バイロン600) 4.0部 塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体(#1000A、電気化学(株)製) 6.0部 アミノ変性シリコーン(信越化学工業(株)製、X−22−3050C) 0.2部 エポキシ変性シリコーン(信越化学工業(株)製、X−22−3000E) 0.2部 (三洋化成工業(株)製、ケミスタット2500) 0.1部 メチルエチルケトン/トルエン(重量比1:1) 89.5部 次に上記フイルムの裏面に下記のプライマ層用塗工液を
乾燥時0.5g/m2 の割合でバーコーターにて塗工
し、更に裏面スリップ層用塗工液をプライマー層面に固
形分1g/m2 の割合で塗工し上記と同様に乾燥後、下
記の帯電防止剤溶液を受容層面及び裏面に固形分0.5
g/m2 の割合でスプレーで塗工し乾燥させて本発明の
熱転写受像シート(試料1)を得た。プライマー層用塗工液 ポリエステルポリオール(東洋モートン(株)製、アドコート) 15.0部 メチルエチルケトン/トルエン(重量比2:1) 85.0部裏面スリップ層用塗工液 アクリル樹脂(三菱レーヨン(株)製、BR−85) 15.0部 フィラー(日本リルサン(株)製、オルガソール) 0.1部 カチオン系帯電防止剤(松本油脂製薬(株)製、TB−128) 0.1部 メチルエチルケトン/トルエン(重量比2:1) 89.8部帯電防止剤溶液 カチオン系帯電防止剤(スタチサイドAR−30,瀧原産業(株)製) 1.0部 イソプロピルアルコール 10.0部試 料 2 試料1における帯電防止剤に代えて下記帯電防止剤を使
用し他は試料1と同様にして本発明の熱転写受像シート
(試料2)を得た。
【0028】受容層・・・・・(日本油脂(株)製、T
OF1100TM) スリップ層・・・(協和瓦斯化学(株)製、ニューパラ
クリナー) スプレー・・・・(日本純薬(株)製、SAT−5)試 料 3 試料1における帯電防止剤に代えて下記帯電防止剤を使
用し他は試料1と同様にして本発明の熱転写受像シート
(試料3)を得た。
【0029】受容層・・・・・(協和瓦斯化学(株)
製、ニューパラクリナー) スリップ層・・・(協和瓦斯化学(株)製、ニューパラ
クリナー) スプレー・・・・(協和瓦斯化学(株)製、ニューパラ
クリナー)試 料 4 試料1における帯電防止剤に代えて下記の帯電防止剤を
使用し、スリップ層用塗工液の塗工量と帯電防止剤溶液
の塗工量を、共に固形分で0.1g/m2とした他は、
試料1と同様にして本発明の熱転写受像シート(試料
4)を得た。
【0030】受容層・・カチオン系帯電防止剤(松本油
脂製薬(株)製、エフコール70) スリップ層・カチオン系帯電防止剤(松本油脂製薬
(株)製、TB−128) スプレー・・カチオン系帯電防止剤(瀧原産業(株)
製、スタチサイド)試 料 5 試料1における帯電防止剤に代えて下記の帯電防止剤を
使用し、スリップ層用塗工液の塗工量と帯電防止剤溶液
の塗工量を、共に固形分で0.1g/m2とした他は、
試料1と同様にして本発明の熱転写受像シート(試料
5)を得た。
【0031】受容層・・・・カチオン系帯電防止剤(日
本油脂(株)製、カチオンAB) スリップ層・・カチオン系帯電防止剤(松本油脂製薬
(株)製、TB−34) スプレー・・・カチオン系帯電防止剤(コタニ化学工業
(株)製、クインスタットK−3)試 料 6 試料1における帯電防止剤に代えて下記の帯電防止剤を
使用し、スリップ層用塗工液の塗工量と帯電防止剤溶液
の塗工量を、共に固形分で0.1g/m2とした他は、
試料1と同様にして本発明の熱転写受像シート(試料
6)を得た。
【0032】受容層・・カチオン系帯電防止剤(松本油
脂製薬(株)製、エフコール70) スリップ層・・カチオン系帯電防止剤(松本油脂製薬
(株)製、エフコール70) スプレー・カチオン系帯電防止剤(松本油脂製薬(株)
製、エフコール70) 試 料 7〜9 試料1における基材シートに代えて下記の基材シートを
使用し他は試料1と同様にして本発明の熱転写受像シー
ト(試料7〜9)を得た。
【0033】試料7:白色ポリエチレンテレフタレート
フイルム(W400、ダイアホイル製、厚み100μ
m) 試料8:合成紙(ユポFPG−150、王子油化製、厚
み150μm) 試料9:アート紙(神崎製紙(株)製、金藤、坪量15
7/m2 試 料 10 試料1における受容層用塗工液の変性シリコーンの代り
にリン酸エステル系界面活性剤(第一工業製薬(株)
製、プライサーフA−208)を用いた他は試料1と同
様にして本発明の熱転写受像シート(試料10)を得
た。試 料 11 試料1における受容層用塗工液に用いる帯電防止剤をア
ニオン系帯電防止剤(ミヨシ油脂(株)製、ダスパー8
02D)とし、帯電防止剤溶液に使用する帯電防止剤を
アニオン系帯電防止剤(花王(株)製、ホモゲトルL−
18)とした他は試料1と同様にして本発明の熱転写受
像シート(試料11)を得た。試 料 12 試料4における帯電防止剤溶液に使用する帯電防止剤を
エフコール70に代えてアニオン系帯電防止剤(ミヨシ
油脂(株)製、ダスパー802D)とした他は試料4と
同様にして本発明の熱転写受像シート(試料12)を得
た。試 料 13 試料1において染料受容層の形成における乾燥条件を、
バーコーターによる塗布直後にドライヤーで簡易乾燥す
るような条件とした他は、試料1と同様にして本発明の
熱転写受像シート(試料13)を得た。
【0034】上記のように作成した試料1〜12の各熱
転写受像シートの受容層中の帯電防止剤は、その50重
量%以上が受容層の表面側から1/5の厚さの中に含ま
れていた。また、試料13では、受容層中の帯電防止剤
の中の約30重量%が受容層の表面側から1/5の厚さ
の中に含まれていた。比較試料1 試料1において受容層及びスリップ層に帯電防止剤を添
加しなかった他は試料1と同様にして比較例の熱転写受
像シート(比較試料1)を得た。比較試料2 いずれの層にも帯電防止剤を使用しなかった他は試料1
と同様にして比較例の熱転写受像シート(比較試料2)
を得た。 熱転写試験 上記のように形成した各熱転写受像シートと3色の熱転
写シートとを用いて、プリンター(三菱電機(株)製、
S−340)で5℃、20%RHの環境下でイエロー、
マゼンタ及びシアンの順序で印字してフルカラー画像を
形成し、画像品質を調べた。尚、印字に際して印字スタ
ート時(A)、イエロー印字後(B)、マゼンタ印字後
(C)及びシアン印字後(D)に受像シートの帯電圧を
測定し、これらの結果を下記表に1に記載した。帯電圧
は、表面帯電圧測定機スタチロンSB(シシド静電気
(株)製)で用いて測定した。
【0035】
【表1】
【0036】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明によれば熱
転写受像シートの染料受容層中に溶剤可溶性帯電防止剤
を含有させ、更にその表面に帯電防止剤の層を形成する
ことによって、フルカラー画像を形成する場合に同一領
域の染料受容層に3回〜4回の染料転写を行っても、帯
電防止効果が維持され埃の付着等が発生しないので色抜
け等のない高品質のフルカラー画像が形成される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の熱転写受像シートの一実施例の概略断
面図である。
【図2】本発明の熱転写受像シートの他の例を示す概略
断面図である。
【符号の説明】
1,11…熱転写受像シート 2,12…基材シート 3,13…染料受容層 4,14…帯電防止剤層 15…プライマー層 16…スリップ層 17…帯電防止剤層
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B41M 5/38 - 5/40

Claims (14)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基材シートと、該基材シートの少なくと
    も一方の面に染料受容層とを有し、前記染料受容層が溶
    剤可溶性帯電防止剤を含有し、前記染料受容層の表面に
    更に帯電防止剤層を具備し、前記染料受容層が含有する
    帯電防止剤および前記帯電防止剤層が含有する帯電防止
    剤のいずれもがカチオン系であるか、アニオン系である
    か、もしくはノニオン系であることを特徴とする熱転写
    受像シート。
  2. 【請求項2】 前記染料受容層に含有される溶剤可溶性
    の帯電防止剤の割合は、前記染料受容層を形成する樹脂
    100重量部当り0.1〜10重量部であることを特徴
    とする請求項1記載の熱転写受像シート。
  3. 【請求項3】 前記染料受容層に含有される溶剤可溶性
    の帯電防止剤は、その50重量%以上が前記染料受容
    の表面側から1/5の厚さの中に含まれていることを特
    徴とする請求項1または2記載の熱転写受像シート。
  4. 【請求項4】 前記染料受容層の厚さが1〜50μmの
    範囲であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか
    に記載の熱転写受像シート。
  5. 【請求項5】 前記帯電防止剤層中の帯電防止剤の量
    は、0.01〜1.0g/m2の範囲内であることを特
    徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の熱転写受像
    シート。
  6. 【請求項6】 前記帯電防止剤層中の帯電防止剤の量
    は、前記染料受容層に含有される帯電防止剤の量の1〜
    10倍の範囲であることを特徴とする請求項1乃至5の
    いずれかに記載の熱転写受像シート。
  7. 【請求項7】 前記染料受容層中に含有される帯電防止
    剤及び前記帯電防止剤層中の帯電防止剤が、ともにカチ
    オン系の帯電防止剤であることを特徴とする請求項1乃
    至6のいずれかに記載の熱転写受像シート。
  8. 【請求項8】 前記カチオン系帯電防止剤が第4級アン
    モニウム塩系の帯電防止剤であることを特徴とする請求
    項7記載の熱転写受像シート。
  9. 【請求項9】 前記染料受容層は前記基材シートの一方
    に面にのみ設けられ、前記基材シートの他の面には帯電
    防止剤層が形成されていることを特徴とする請求項1乃
    至8のいずれかに記載の熱転写受像シート。
  10. 【請求項10】 前記帯電防止剤層中の帯電防止剤の量
    は、0.01〜1.0g/m2の範囲内であることを特
    徴とする請求項9記載の熱転写受像シート。
  11. 【請求項11】 前記帯電防止剤層中の帯電防止剤の量
    は、前記染料受容層に含有される帯電防止剤の量の1〜
    10倍の範囲であることを特徴とする請求項9または1
    0記載の熱転写受像シート。
  12. 【請求項12】 前記染料受容層は前記基材シートの一
    方の面にのみ設けられ、前記基材シートの他の面にはプ
    ライマー層、スリップ層が積層されて設けられているこ
    とを特徴とする請求項1乃至8のいずれかに記載の熱転
    写受像シート。
  13. 【請求項13】 前記プライマー層および前記スリップ
    層の少なくとも一方に帯電防止剤が含有されることを特
    徴とする請求項12記載の熱転写受像シート。
  14. 【請求項14】 前記スリップ層上に帯電防止剤層が形
    成されていることを特徴とする請求項12または13記
    載の熱転写受像シート。
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