JP2764273B2 - 昇華熱転写記録用受像媒体 - Google Patents

昇華熱転写記録用受像媒体

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JP2764273B2 JP63179985A JP17998588A JP2764273B2 JP 2764273 B2 JP2764273 B2 JP 2764273B2 JP 63179985 A JP63179985 A JP 63179985A JP 17998588 A JP17998588 A JP 17998588A JP 2764273 B2 JP2764273 B2 JP 2764273B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、熱昇華性染料を含有した転写層を有する熱
転写記録媒体と組合せて使用される昇華熱転写記録用受
像媒体に関する。
〔従来の技術〕
熱昇華性染料を含有した転写層を有する熱転写記録媒
体と、該記録媒体の裏面からの熱印字によって昇華した
染料を受容する受像媒体とを用いる昇華熱転写記録方式
は、優れた中間調記録が可能で、カラー写真に近いフル
カラーハードコピーを提供するものとして、近年注目さ
れている。
この記録方式で用いられる受像媒体としては、合成
紙、上質紙、アート紙等の紙類、更にはポリエステルや
ポリプロピレン等のフィルムからなる基体上に、熱昇華
性染料に対して強い染着性を示す熱可塑性のポリエステ
ル樹脂等を主成分とする染料受容層を塗布してなるもの
が使用されている。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかしながら、このような受像媒体は普通紙でないた
め、紙らしさがなく且つ生産コストが高いという欠点が
あった。
本発明は、普通紙からなる若しくは普通紙に近く、し
かも生産コストが安い昇華熱転写記録用受像媒体を提供
することを目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
本発明によれば、熱昇華性染料を含有した転写層を有
する熱転写記録媒体と組合せて使用される受像媒体であ
って、繊維状物質、染着樹脂バインダー、充填剤及び離
型剤を主成分として含有する抄造紙からなることを特徴
とする昇華熱転写記録用受像媒体が提供される。
また、本発明によれば、熱昇華性染料を含有した転写
層を有する熱転写記録媒体と組合わせて使用される受像
媒体であって、繊維状物質、染着樹脂バインダー及び充
電剤を主成分として含有する抄造紙上に更にポリエステ
ル系樹脂バインダー又は/(及び)塩化ビニル/酢酸ビ
ニル系共重合体樹脂バインダー及び離型剤からなる1〜
10μmの染料受容層を設けたことを特徴とする昇華熱転
写記録用受像媒体が提供される。
即ち、本発明の昇華熱転写記録用受像媒体は、合成紙
等の紙類やポリエステル等のフィルム等からなる基体上
に染着樹脂(熱昇華性染料に対して染着し易い樹脂と定
義する)を主成分とする染料受容層を塗設したものでは
なく、染着樹脂を埋め込んだ抄造紙からなるものであ
り、このような構成としたことから、普通紙上に熱昇華
性染料による画像記録ができるものとなり且つ生産コス
トも低いものとなる。
以下、本発明の昇華熱転写記録用受像媒体について詳
細に説明する。
本発明の受像媒体は、従来公知の製紙方法及び(又
は)紙の後処理方法に従って調製される。主成分として
使用される繊維上物質としては、木材パルプを主体と
し、目的に応じて合成パルプ、合成繊維、ガラス繊維等
が併用される。
また染着樹脂バインダーとしては熱昇華性染料に対し
て染着性を示す樹脂であれば、特に限定されるものでは
なく、例えば、ポリエステル系樹脂、塩化ビニル/酢酸
ビニル系共重合体樹脂、アクリル系樹脂及びナイロン系
樹脂が挙げられ、特にポリエステル系樹脂及び塩化ビニ
ル/酢酸ビニル系共重体樹脂が好ましい。なお、これら
の樹脂はガラス転移温度が80℃以下のものが好ましい。
この場合のポリエステル系樹脂としては、水性タイプ
(即ち、水溶性又は水性エマルジョン系)が好ましく、
市販品としては、例えばバイロナールMD−1200、同MD−
1400、同MD−1530、同MD−1930(以上東洋紡績社製)等
が挙げられる。また、塩化ビニル/酢酸ビニル系共重合
体樹脂としては、上記ポリエステル樹脂と同様に水性タ
イプが好ましく、市販品としては、例えばデンカテック
スAC−20、同AC−25N、同AC−27、同AC−50、同LBX−
1、(以上電気化学工業社製)等が挙げられる。
なお、充填剤としては、従来公知のクレー、タルク、
カオリン、シリカ、炭酸カルシウム、珪藻土、硫酸カル
シウム、サチンホワイト、アルミナ、ゼオライト等が挙
げられる。
上記成分の配合比率については、一概には云えない
が、おおよそ基本成分である繊維状物質100重量部当
り、染着樹脂バインダー20〜100重量部及び充填剤5〜5
0重量部が好ましい。
また、本発明の受像媒体に離型剤を含有させることは
好ましい。離型剤の使用により、記録時の転写記録媒体
に対する熱融着防止剤が向上する。この場合の離型剤と
しては、シリコーンオイル、シリコーン樹脂、四弗化エ
チレン樹脂及びワックス類等が挙げられるが、これらも
同様に水性タイプが好ましい。またその配合比率は、繊
維状物質100重量部当り、離型剤1〜20重量部が好まし
い。
なお、本発明の受像媒体には紫外線吸収剤、酸化防止
剤その他の添加剤を適宜含有させることもできる。
また、本発明においては、染着樹脂が埋め込まれた抄
造紙上に、更にポリエステル系樹脂バインダー又は(及
び)塩化ビニル/酢酸ビニル系共重合体樹脂バインダー
からなる薄い染料受容層を設けた構成のものとすること
もできる。この場合、合成紙等の紙類やポリエステル等
のフィルム等からなる基体上に染料受容層を設けた場合
と比較して、染料受容層が薄くてすみ、従って性状が普
通紙に近く、生産コストも廉価であり、しかも高い画像
記録濃度が得られる。
この場合の染料受容層で使用されるポリエステル系樹
脂バインダーは、従来から知られている昇華性染料に染
着し易いポリエステル系樹脂であり、ガラス転移温度80
℃以下のものが好ましい。従って、勿論前記抄造紙中で
用いるポリエステル系樹脂と同一のものを用いることが
できるが、強いて水性タイプのものでなくてもよい。市
販品としては、例えばバイロン550、同300、同103、同6
00、同200、同220、同280、同290(以上東洋紡績社製)
やエリーテル3200、同3201、同3203、同3210、同3220、
同3230、同3300、同3400、同3500、同3600(以上ユニチ
カ社製)等が挙げられる。
また、染料受容層で使用される塩化ビニル/酢酸ビニ
ル系共重合体樹脂バインダーは、従来から知られている
昇華性染料に対して染着性を有する塩化ビニル/酢酸ビ
ニル系共重合体樹脂であり、ガラス転移温度が80℃以下
のものが好ましい。この塩化ビニル/酢酸ビニル系共重
合体樹脂は剥離性に優れているという特徴を有する。前
記ポリエステル系樹脂の場合と同様に、抄造紙中で用い
る塩化ビニル/酢酸ビニル系共重合体樹脂と同一のもの
を用いることができるが、強いて水性タイプのものでな
くてよい。通常塩化ビニルの含量が68〜97重量%で、酢
酸ビニルの含量が2〜32重量%である範囲のものが用い
られ、また塩化ビニル/酢酸ビニル共重合体にポリビニ
ルアルコール、マレイン酸等を添加したものを用いるこ
ともできる。市販品としては、例えばVYHH、VYNS、VYH
D、VYLF、VMCH、VMCC、VAGH、VROH(以上ユニオンカー
バイド社製)やデンカビニル#1000A、同1000MT、同100
0D、同1000L、同1000CK2、同1000GKT(以上電気化学社
製)等が挙げられる。なお、染着性及び剥離性の面か
ら、塩化ビニル/酢酸ビニル系共重合体樹脂中の塩化ビ
ニル成分が80重量%以上のものが好ましい。定かな理由
は判っていないが、塩化ビニル含量が多い程、剥離性に
対する効果が大きい。
なお、染料受容層の厚さは1〜10μm程度が好まし
く、特に1〜5μmの範囲が好ましい。抄造紙の場合と
比べ、表面に平滑な染料受容層が設けられたために、記
録時におけるサーマルヘッドとの接触が良好になり、画
像濃度が向上するものと考えられる。
この染料受容層には、抄造紙の場合と同様に充填剤、
離型剤等を含有させることができるし、またイソシアネ
ート系物質を添加して硬化させることもできる。勿論、
必要に応じて、界面活性剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤
その他の添加剤を含有させることもできる。
〔発明の効果〕
本発明の昇華熱転写記録用受像媒体は、前記構成とし
たことから、次のような効果を奏する。
請求項(1)の受像媒体においては、染着樹脂を埋め
込んだ抄造紙からなるものとしたことにより、性状が普
通紙と全く変りなく、普通紙上に熱昇華性染料による画
像記録をすることができるものとなり、その上生産コス
トも廉価であり、更に離型剤を含有した抄造紙からなる
ものとしたことにより、記録時の転写記録媒体に対する
熱融着防止性が向上する。
請求項(2)の受像媒体においては、染着樹脂を埋め
込んだ抄造紙に更にポリエステル系樹脂バインダー又は
(及び)塩化ビニル/酢酸ビニル系共重合体樹脂バイン
ダー及び離型剤からなる1〜10μmの染料受容層を設け
たことにより、性状が普通紙に近く、しかも画像記録濃
度が向上する。
〔実施例〕
次に本発明を実施例によりさらに詳細に説明する。な
お以下において示す%および部はいずれも重量基準であ
る。
実施例1 広葉樹さらしクラフトパルプと針葉樹さらしクラフト
パルプとを1:1に混合したものを原料としてパルプサス
ペンジョンを調製した。得られたパルプ100部に対し、
炭酸カルシウム25部、水性ポリエステル樹脂液(固形分
34±2%、商品名:バイロナールMD−1200;東洋紡績社
製)90部及び水溶性シリコーンオイル(固形分38%、商
品名:SH490;トーレシリコーン社製)10部を配合し、抄
紙し、更にキャレンダー掛けを行なって、本発明の受像
媒体を得た。得られた受像媒体は坪量75g/m2、厚さ70μ
m、表面平滑度420秒であった。
一方、昇華転写媒体として、バック層としてシリコー
ン硬化樹脂膜(厚さ約1μm)を設けた厚さ6μmのPE
Tフィルム上に、下記処方のインク層用塗剤を、約2μ
mの厚さに塗布して、転写媒体を得た。
〔インク層用塗剤〕
ポリビニルブチラール樹脂(商品名:BX−1;積水化学
社製) 10部 シアン用昇華分散染料(商品名:カヤセット714;日本
化薬社製) 6部 メチルエチルケトン 45部 トルエン 45部 得られた転写媒体と受像媒体とを、転写媒体のインク
層と受像媒体とが対面するように重ね合わせ、転写媒体
の裏面からサーマルヘッドで加熱エネルギーを変えて、
画像記録を行なったところ、飽和画像濃度1.0以上で、
階調性良好な画像が、紙の上に記録された。その結果を
第1図(曲線1)に示す。なお、サーマルヘッドの記録
密度は6ドット/mmであり、記録出力は0.42W/ドットで
あった。
実施例2 実施例1で用いたのと同一のパルプ100部に対して、
クレー15部、水性ポリエステル樹脂液(固形分34±2
%、商品名:バイロナールMD−1200;東洋紡績社製)150
部、水溶性シリコーンオイル(固形分38%、商品名:SH4
90;トーレシリコーン社製)20部を配合し、抄紙し、更
にキャレンダー掛けを行なって、本発明の受像媒体を得
た。得られた受像媒体は坪量82g/m2、厚さ78μm、表面
平滑度800秒であった。
次いで得られた受像媒体を用いて、実施例1と同様に
して、画像記録を行なったところ、飽和画像濃度1.0以
上で、階調性良好な画像が、紙の上に記録された。その
結果を第1図(曲線2)に示す。
実施例3 実施例1で用いたのと同一のパルプ100部に対して、
炭酸カルシウム25部、塩化ビニル/酢酸ビニル共重合体
樹脂エマルジョン(固形分約45%、商品名:デンカテッ
クスAC−20;電気化学工業社製)70部、水溶性シリコー
ンオイル(固形分38%、商品名:SH490;トーレシリコー
ン社製)10部を配合し、抄紙し、更にキャレンダー掛け
を行なって、本発明の受像媒体を得た。得られた受像媒
体は坪量70g/m2、厚さ68μm、表面平滑度470秒であっ
た。
次いで得られた受像媒体を用いて、実施例1と同様に
して、画像記録を行なったところ、飽和画像濃度1.0以
上で、階調性良好な画像が、紙の上に記録された。その
結果を第1図(曲線3)に示す。
実施例4 実施例1で用いたのと同一のパルプ100部に対して、
クレー15部、塩化ビニル/酢酸ビニル共重合体樹脂エマ
ルジョン(固形分約48%、商品名:デンカテックスLBX
−1;電気化学工業社製)110部、水溶性シリコーンオイ
ル(固形分38%、商品名:SH490;トーレシリコーン社
製)20部を配合し、抄紙し、更にキャレンダー掛けを行
なって、本発明の受像媒体を得た。得られた受像媒体は
坪量88g/m2、厚さ83μm、表面平滑度850秒であった。
次いで得られた受像媒体を用いて、実施例1と同様に
して、画像記録を行なったところ、飽和画像濃度1.0以
上で、階調性良好な画像が、紙の上に記録された。その
結果を第1図(曲線4)に示す。
実施例5 実施例1で用いたのと同一のパルプ100部に対して、
炭酸カルシウム25部及び水性ポリエステル樹脂液(固形
分34±2%、商品名:バイロナールMD−1200;東洋紡績
社製)90部を配合し、抄紙し、更にキャレンダー掛けを
行なって、抄造紙を得た。得られた抄造紙は坪量75g/
m2、厚さ70μm、表面平滑度420秒であった。
得られた抄造紙上に、下記組成の混合物を充分混合分
散して得た染料受容層用塗剤〔A液〕を、ワイヤーバー
を用いて塗布し、乾燥温度75℃で1分間乾燥して、厚さ
約2μmの染料受容層を形成させて、本発明の受像媒体
を作成した。なお、その表面平滑度は約1,500秒であっ
た。
〔A液〕
ポリエステル樹脂(商品名:バイロン200;東洋紡績社
製) 20部 シリコーンオイル(商品名SF8417;トーレシリコーン
社製) 1部 メチルエチルケトン 40部 トルエン 40部 次いで、得られた受像媒体と実施例1で用いたと同様
の転写媒体とを、転写媒体のインク層と受像媒体の染料
受容層とが対面するように重ね合せ、実施例1と同様に
して、画像記録を行なったところ、飽和画像濃度1.3以
上で、階調性良好な画像が、受像媒体上に記録された。
その結果を第2図(曲線5)に示す。
実施例6 実施例1で用いたのと同一のパルプ100部に対して、
シリカ10部、クレー15部及び水性ポリエステル樹脂液
(固形分34±2%、商品名:バイロナールMD−1200;東
洋紡績社製)150部を配合し、抄紙し、更にキャレンダ
ー掛けを行なって、抄造紙を得た。得られた抄造紙は坪
量82g/m2、厚さ78μm、表面平滑度420秒であった。
得られた抄造紙上に、下記組成の染料受容層用塗剤
〔B液〕を、実施例5と同様にして塗布し乾燥して、厚
さ約3μmの染料受容層を形成させて、本発明の受像媒
体を作成した。なお、その表面平滑度は約2,000秒であ
った。
〔B液〕
ポリエステル樹脂(商品名バイロン290;東洋紡績社
製) 20部 シリコーンオイル(商品名SF8417;トーレシリコーン
社製) 2部 メチルエチルケトン 40部 トルエン 40部 次いで、得られた受像媒体を用いて、実施例5と同様
にして、画像記録を行なったところ、飽和画像濃度1.3
以上で、階調性良好な画像が、受像媒体上に記録され
た。その結果を第2図(曲線6)に示す。
実施例7 実施例5で得られた抄造紙上に、下記組成の染料受容
層用塗剤〔C液〕を、実施例5と同様にして塗布し乾燥
して、厚さ約3μmの染料受容層を形成させて、本発明
の受像媒体を作成した。なお、その表面平滑度は約2,10
0秒であった。
〔C液〕
塩化ビニル/酢酸ビニル共重合体樹脂(商品名:VYHH;
ユニオンカーバイド社製) 20部 シリコーンオイル(商品名:SF−8417;トーレシリコー
ン社製) 1部 メチルエチルケトン 40部 トルエン 40部 次いで得られた受像媒体を用いて、実施例5と同様に
して、画像記録を行なったところ、飽和画像濃度1.3以
上で、階調性良好な画像が受像媒体上に記録され且つ剥
離性も良好であった。その結果を第2図(曲線7)に示
す。
実施例8 実施例6で得られた抄造紙上に、下記組成の染料受容
層用塗剤〔D液〕を、実施例5と同様にして塗布し、乾
燥して、厚さ約2μmの染料受容層を形成させて、本発
明の受像媒体を作成した。なお、その表面平滑度は約1,
500秒であった。
〔D液〕
塩化ビニル/酢酸ビニル共重合体樹脂(商品名:VAH;
ユニオンカーバイド社製) 20部 シリコーンオイル(商品名:SF−8417;トーレシリコー
ン社製) 2部 メチルエチルケトン 40部 トルエン 40部 次いで得られた受像媒体を用いて、実施例5と同様に
して、画像記録を行なったところ、飽和画像濃度1.2以
上で、階調性良好な画像が、受像媒体上に記録され且つ
剥離性も良好であった。その結果を第2図(曲線8)に
示す。
実施例9 実施例1で用いたのと同一のパルプ100部に対して、
炭酸カルシウム25部及び塩化ビニル/酢酸ビニル共重合
体樹脂エマルジョン(固形分約45%、商品名:デンカテ
ックスAC−20;電気化学工業社製)90部を配合し、抄紙
し、更にキャレンダー掛けを行なって、抄造紙を得た。
得られた抄造紙は坪量75g/m2、厚さ70μm、表面平滑度
380秒であった。
得られた抄造紙上に、実施例7と同様にして、染料受
容層用溶剤〔C液〕を塗布し乾燥して、厚さ約3μmの
染料受容層を形成させて、本発明の受像媒体を作成し
た。なお、その表面平滑度は約1,800秒であった。
次いで得られた受像媒体を用いて、実施例5と同様に
して、画像記録を行なったところ、飽和画像濃度1.3以
上で、階調性良好な画像が、受像媒体上に記録され且つ
剥離性も良好であった。その結果を第3図(曲線9)に
示す。
実施例10 実施例1で用いたのと同一のパルプ100部に対して、
シリカ10部、クレー15部及び塩化ビニル/酢酸ビニル共
重合体樹脂エマルジョン(固形分約48%、商品名:デン
カテックスLBX−1;電気化学工業社製)150部を配合し、
抄紙し、更にキャレンダー掛けを行なって、抄造紙を得
た。得られた抄造紙は坪量82g/m2、厚さ78μm、表面平
滑度600秒であった。
得られた抄造紙上に、下記組成の染料受容層用塗剤
〔E液〕を、実施例5と同様にして塗布し乾燥して、厚
さ約2μmの染料受容層を形成させて、本発明の受像媒
体を作成した。なお、その表面平滑度は約1,300秒であ
った。
〔E液〕
塩化ビニル/酢酸ビニル共重合体樹脂(商品名:VYNS;
ユニオンカーバイド社製) 20部 シリコーンオイル(商品名:SF−8417;トーレシリコー
ン社製) 2部 メチルエチルケトン 40部 トルエン 40部 次いで得られた受像媒体を用いて、実施例5と同様に
して、画像記録を行なったところ、飽和画像濃度1.3以
上で、階調性良好な画像が受像媒体上に記録され且つ剥
離性も良好であった。その結果を第3図(曲線10)に示
す。
参考比較例1(抄造紙中に離型剤が存在しないもの) 実施例1水溶性シリコーンオイル(固形分38%、商品
名:SH490;トーレシリコーン社製)を含有せずに、抄紙
し、更にキャレンダー掛けを行って、受像媒体を得た。
得られた媒体は坪量75g/m2、厚さ70μm、表面平滑度42
0秒であった。
次いで、得られた受像媒体を用いて、実施例1と同様
にして、画像記録を行ったところ、融着が発生し画像の
印字は出来なかった。
参考比較例2(染料受像層中に離型剤が存在しないも
の) 実施例5のA液において、シリコーンオイル(商品
名:SF8417;トーレシコーン社製)を含有しない以外は、
実施例5と同様のものを、塗布、乾燥して、厚さ2μm
の染料受容量を形成した。なお、その表面平滑度は約1,
500秒であった。実施例5と同様にして、画像記録を行
ったところ、融着が発生し画像の印字は出来なかった。
以上実施例1〜4の結果から、本発明の抄造紙からな
る受像媒体は、普通紙上に熱昇華性染料による画像記録
ができるものであることが判る。また実施例5〜10の結
果から、本発明の抄造紙上に薄い染料受容層を設けてな
る受像媒体は、普通紙に近い性状でしかも高い画像記録
濃度が得られるものであることが判る。
【図面の簡単な説明】
第1図〜第3図は本発明の昇華熱転写記録用受像媒体を
用いて得られた各印加パルス巾に対する光学画像濃度を
示す。 曲線1(実線):実施例1で得られた受像媒体の画像濃
度 曲線2(実線):実施例2で得られた受像媒体の画像濃
度 曲線3(点線):実施例3で得られた受像媒体の画像濃
度 曲線4(点線):実施例4で得られた受像媒体の画像濃
度 曲線5(実線):実施例5で得られた受像媒体の画像濃
度 曲線6(実線):実施例6で得られた受像媒体の画像濃
度 曲線7(点線):実施例7で得られた受像媒体の画像濃
度 曲線8(点線):実施例8で得られた受像媒体の画像濃
度 曲線9(実線):実施例9で得られた受像媒体の画像濃
度 曲線10(実線):実施例10で得られた受像媒体の画像濃
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 島田 勝 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株 式会社リコー内 (56)参考文献 特開 昭61−158497(JP,A) 特開 昭52−51444(JP,A) 特開 昭52−103579(JP,A) 特開 昭62−15965(JP,A) 特開 昭62−152897(JP,A) 特開 昭62−264994(JP,A) 特開 平1−130976(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B41M 5/38 - 5/40

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】熱昇華性染料を含有した転写層を有する熱
    転写記録媒体と組み合わせて使用される受像媒体であっ
    て、繊維状物質、染着樹脂バインダー、充填剤及び離型
    剤を主成分として含有する抄造紙であることを特徴とす
    る昇華熱転写記録用受像媒体。
  2. 【請求項2】熱昇華性染料を含有した転写層を有する熱
    転写記録媒体と組合わせて使用される受像媒体であっ
    て、繊維状物質、染着樹脂バインダー及び充填剤を主成
    分として含有する抄造紙上に更にポリエステル系樹脂バ
    インダー又は/(及び)塩化ビニル/酢酸ビニル系共重
    合体樹脂バインダー及び離型剤からなる1〜10μmの染
    料受容層を設けたことを特徴とする昇華熱転写記録用受
    像媒体。
JP63179985A 1988-06-03 1988-07-18 昇華熱転写記録用受像媒体 Expired - Lifetime JP2764273B2 (ja)

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