JP2523548B2

JP2523548B2 - 給湯装置

Info

Publication number: JP2523548B2
Application number: JP61291031A
Authority: JP
Inventors: 寛明米久保; 康夫城戸内
Original assignee: Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Current assignee: Panasonic Holdings Corp
Priority date: 1986-12-05
Filing date: 1986-12-05
Publication date: 1996-08-14
Anticipated expiration: 2011-08-14
Also published as: JPS63143612A

Description

【発明の詳細な説明】産業上の利用分野本発明は給湯温度を調節するとともに、使用温度範囲
の異なる複数の給湯対象に湯を供給する給湯装置に関す
るものである。

従来の技術従来のこの種の給湯装置には第７図に示すようなもの
があった。（例えば実開昭61−18424号公報）第７図において水道１は２系統に分岐され、給湯機２
を経た給湯管路３と、給水管路４とが定温給湯装置５に
接続されている。定温給湯装置５の内部では、給湯管路
３に湯量弁６が、また給水管路に水量弁７が接続されて
いて混合比を調節している。混合管路８には、混合湯温
を検出するサーミスタ９が設けられており、このサーミ
スタ９の信号と混合湯温を任意に調節するコントローラ
10の信号に基づき、制御装置11で湯量弁６と水量弁７が
制御される。混合湯は混合管路８の端末に設けた蛇口12
を経て、給湯対象である浴槽13に供給される。

湯量弁６と水量弁７は制御装置11により制御される湯
量弁モータ14と水量弁モータ15により駆動され、サーミ
スタ９の信号でフィードバック制御される。

発明が解決しようとする問題点（１）浴室内では浴槽13以外に、洗い場やシャワーと
いった浴槽13と使用温度範囲の異なる給湯対象がある
が、このままでは対応できず、混合管路８から分岐して
別に蛇口のシャワーを設る必要があった。

（２）そうすると、浴槽へ熱湯のさし湯を行なった後
に、別の蛇口やシャワーをあけると、混合湯経路に残っ
た熱湯が供給され危険であった。

（３）また、この従来例ではタイマー給油や遠隔給湯
が何ら配慮されておらず不可能であった。

本発明はこのようにな従来の問題点を解決するもので
あり、複数の使用温度範囲の異なる給湯対象にも安全に
給油が行なえ、かつタイマーによる時限給湯や遠隔給湯
時にも確実な給湯の行なえる給湯装置を提供することを
目的としている。

問題点を解決するための手段上記問題点を解決するために本発明の給油装置は、温
度調節手段と、調温された温度範囲の異なる湯を供給す
る複数の給湯口と、これらの給湯口を切り替える切替弁
と、給湯の開始、停止をする開閉弁と、給湯口を選択す
る給湯口設定器と、給湯の開始、停止を設定する給湯設
定器と、時限、遠隔給湯設置器と、この時限、遠隔給湯
設定器の信号で切替弁を制御する制御器とを備えて構成
しているものである。

作用本発明は上記した構成によって、給湯口設定部の設定
に従い切替弁を切り替えて、複数の給湯口より、使用温
度範囲の異なる湯を供給するとともに、時限、遠隔給湯
設定器の信号による給湯時には、特定の給湯口から給湯
を行なうことにより、例えば浴槽に確実に湯を張るもの
である。

実施例以下本発明の実施例を添付図面に基づいて説明する。

第１図において、給湯機16で作られた湯は湯側経路17
を経て、また水は水側経路18を経て、温度調節手段であ
る混合ユニット19に導入される。そして湯と水は逆止弁
20、21、湯圧と水圧をバランスさせる圧力バランス弁22
を経て混合弁23に至る。混合弁23はモータで駆動される
ものであり、混合比率を調節された混合湯はサーミスタ
24、流量センサ25、加圧ポンプ26を経て切替弁27に至
る。切替弁27もモータで駆動されるものであり、切替弁
27で給湯口A28と給湯口B29が切り替えられる。給油口A2
8は通常水から45℃位までの温度範囲の湯を必要とする
シャワー30とカラン31に経路32Aを経て接続されてい
る。また、給湯口B29は、水から42℃前後は勿論、熱湯
までを必要とする浴槽33の吐出口34に、経路B35を経て
接続されている。給湯口A28には、万が一、混合弁23や
切替弁27が故障したり、制御回路36の故障時にシャワー
30やカラン31に熱湯が供給されることを防ぐ、感温素子
を有した機械的な温度安全弁37を有している。また浴室
内には給湯先を切り替えたり混合湯温の温度を調節する
設定器38が設けられている。浴室外の例えば台所には、
リモコン給湯や、タイマー給湯、あるいは電話による給
湯の開始の中継を行なうリモコン設定器39が設けられて
いる。

第２図は、混合弁23周辺ブロックの詳細図である。混
合弁23は湯側弁体40と水側弁体41が、軸42に設けられて
おり、モータ43によりギヤボックス44を介して駆動され
る型式である。

第３図は、切替弁27ブロックの詳細図である。切替弁
27は軸45に両端が規制さればね46で付勢された弁体A47
と弁体B48が、モータ49によりギヤボックス50を介して
駆動される。そして中立点で給湯口A28と給湯口B29への
給湯が停止され、図において左側に押されることにより
給湯口A28への給湯が行なわれ、右側に引かれることに
より給湯口B29への給湯が行なわれる切替兼止水流量調
節弁である。給湯口A28に設けた温度安全弁37は、感温
素子であるワックスサーモ51が設定された温度（46℃）
以上になると伸びて弁体52にて流路を閉成するように構
成されている。

第４図は設定器38の詳細を示すものである。シャワー
30とカラン31への給湯を指示するカラン、シャワースイ
ッチ53、浴槽への給湯を指示する浴槽スイッチ54、流量
を多くする多スイッチ55、少なくする少スイッチ56、ま
た他人を呼ぶためのコールスイッチ57が表に臨んで設け
られている。カランシャワースイッチ53及び浴槽スイッ
チ54を押すと、押された側に給湯口が切り替わるととも
に、予めこれらのスイッチに対応して制御器36に設けた
混合湯温と流量を設定する４つのボリューム（図示せ
ず）で設定された値で給湯が開始される。そして、設定
器38の蓋でおおわれた所に設けられている湯張り量ボリ
ューム58で設定された値になると給湯は自動的に停止す
る。流量の予め設定された値を変更したい時は多スイッ
チ55あるいは少スイッチ56を操作して変更する。また、
予め設定された場合湯温を変更したい場合は、蓋の中の
高スイッチ59あるいは低スイッチ60を操作して調節す
る。61な排水栓確認スイッチであり、後で述べるリモコ
ン設定器39の信号受け入れ用である。設定器38にはこの
他、表示部62や警告ブザー63を有している。なお、高ス
イッチ59で温度が変えられる範囲は、カランシャワース
イッチ53が押された場合は水から45℃まで、また浴槽ス
イッチ54が押された場合は水から45℃以上の50℃熱湯ま
で全域に亘って変更することができる。

第５図はリモコン設定器39の詳細である。

リモコンスイッチ64を押すと前述の排水栓確認スイッ
チ61が押されており、かつ設定器38を操作した給湯が行
なわれていない時はリモコン給湯することができる。

また、時計表示部65を有したタイマー66で設定した時
刻が来ると、タイマースイッチ67が押されかつリモコン
スイッチ64と同様な条件下でタイマー給湯を行なうこと
ができる。更に、このリモコン設定器39にはHAアダプタ
が設けられており、電話69で給湯を指示すると、リモコ
ンスイッチ64と同様の条件下で給湯を開始することがで
きる。このようなリモコン給湯、タイマー給湯、テレコ
ン給湯時には、給湯温度は給湯温度ボリューム70の設定
に従い、自動的に切替弁27が給湯口B29側に切り替り、
浴槽33へ給湯が行なわれる。リモコン設定器39はこの
他、コールスイッチ57に連動して鳴るブザー71や各種の
表示部が設けられている。

第６図は制御ブロック図である。前述した各種のスイ
ッチやボリューム類の信号を受けて、混合弁23部はサー
ミスタ24で混合湯温をフィードバックし調節部72を経て
モータ43を制御する。また、切替弁27部は、カランシャ
ワースイッチ53あるいは浴槽スイッチ54の指示により、
指定された給湯口を開成し、流量センサ25の信号をフィ
ードバックして調節部73を介してモータ49を制御する。

流量センサ74の信号は更に、流量積算部79で積算さ
れ、湯張り量ボリューム58の値と比較され、定量止水を
行なう。リモコン設定器39によるリモコン、タイマー、
テレコン給湯時には、浴槽スイッチ54側に切替弁27を切
り替える信号が入り、温度に関しては制御器36のプリセ
ット部58に優先して給湯温度ボリューム70の信号が入
る。

次にこの実施例の動作を説明する。設定器38はカラ
ン、シャワースイッチ53を押すと切替弁27は給湯口A28
側を開成し、予め制御器36で設定した温度と流量で給湯
が開始される。給湯温度は混合弁23で湯と水の混合比率
が調節され、設定された温度とサーミスタ24で検出され
る温度が比較されて適温を得る。流量は切替弁27にて調
節され、設定された流量と流量センサ25で検出される流
量が比較され適量を得ている。予め設定された湯温を変
更したい場合は、高スイッチ59あるいは低スイッチ60を
操作して行なう。但し、カラン、シャワースイッチ53に
よる出湯の時は、高スイッチ59を操作しても制御的に45
℃以上の温度は設定できないようになっている。予め設
定された流量を変更したい場合は、多スイッチ55あるい
は少スイッチ56を操作して行なう。給湯を止めたい場合
は、もう一度カラン、シャワースイッチ53を押すと、切
替弁27が流路を開成する。浴槽スイッチ54を押すと切替
弁27は給湯口B29側に切り替り、予め制御器36で設定し
た温度と流量で給湯が行なわれる。この浴槽33への給湯
の場合は、湯張り量ボリューム58の設定値に達した時点
で給湯は自動的に停止される。カラン、シャワースイッ
チ53の操作時も止め忘れを防ぐ目的で、一応湯張り量ボ
リューム58の設定値まで連続使用されると給湯は止まる
ようになっている。これら定量止水は、流量センサ25の
信号を積算して行なわれる。入浴時に浴槽33の湯温を上
げる目的で熱湯のさし湯をする場合は、まず浴槽スイッ
チ54を押し、次に高スイッチ59を操作して設定温度を熱
湯にまで上げる。切替弁27は給湯口B29側を開成し、混
合弁23を湯側を全開にして熱湯が給湯される。この状態
で、洗い場でカラン31またはシャワー30を使用する場合
は、カラン、シャワースイッチ53を押すと、直ちに混合
弁22は予め定めた混合湯温に混合比率を変え、切替弁27
が給湯口28側に切り替り、予め定めた温度と流量で給湯
が行なわれる。このため、浴槽33に熱湯のさし湯をした
後でも、カラン31、シャワー30に対し、経路B35内に残
っている熱湯が供給されることがなく安全である。ま
た、給湯対象は切替弁27によって択一的に切り替えられ
るため、浴槽33への熱湯が同時にカラン31あるいはシャ
ワー30から供給されることがなく安全である。万が一、
混合弁23や切替弁27また制御器36の故障により、46℃以
上の湯が給湯口28から供給されようとする場合は、直ち
に温度安全弁37が作動して高温の湯が供給されることを
防止する。

リモコン設定器39の指示にする給湯の場合は、リモコ
ンスイッチ64による給湯、電話69によるテレコン給湯、
タイマー66による時限給湯、いずれの場合も、切替弁23
は給湯口B29側に切り替り浴槽33に給湯が行なわれる。

この時、給湯温度は給湯温度ボリューム70の設定に従
う。これは、通常の設定器38による給湯時に比べ、湯を
張ってから入浴するまでの時間が長いことを配慮し、別
に設定できるようにしているものである。給湯の停止は
設定器38による給湯時と同様に、積算流量値で定量止水
される。

本実施例の効果としては、まず切替弁23は開閉弁を兼
ねるとともに、カラン、シャワースイッチ53、浴槽スイ
ッチ54は切替の指示と給湯の開始、停止の指示を兼ねて
いるため、構成が簡素化でき、操作も簡単になる効果を
有している。また、カラン、シャワースイッチ53、浴槽
スイッチ54の設定に応じて、予め制御器36を設定した温
度で給湯が行なわれるため、安全で使い易いという効果
を有している。更に、リモコン設定器39による、リモコ
ン、テレコン、タイマー給湯時には、別に給湯温度ボリ
ューム70で設定した温度で給湯ができるため、湯のさめ
ることも配慮した温度設定ができ便利であるという効果
を有している。

なお上記実施例においては、温度調節手段は湯水を混
合する混合弁を用いたが、給湯器で温度を調節する例え
ばガス比例弁付の瞬間給湯機等でもよい。

発明の効果以上のように本発明の給湯装置によれば、次のような
効果が得られる。

（１）１台の温度調節手段で複数の給湯対象に給湯す
ることができ、かつ蛇口を設けなくても給湯開始、停止
ができる。

（２）給湯温度範囲の異なる給湯対象に対し、異なる
温度範囲の湯を供給する給湯口を接続することにより、
例えば熱湯を使用する経路の熱湯が、使用しない経路を
経て給湯対象に供給されることがなく、安全である。

（３）時限制御や遠隔給湯が可能になるとともに、特
に使用者がその場に不在の時に使用される場合の多い時
限、遠隔給湯設定器による給湯時には切替弁を給湯口の
内の特定の給湯口に切り替える制御を行うため、例えば
浴槽にお湯を張るために給湯を行ったはずなのに、シャ
ワーから給湯されてしまい、行ってみたらお湯が張れて
いなかったというような不都合が解消できる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の実施例における給湯装置を用いた給湯
システム図、第２図は同装置の混合弁ブロックを示す一
部切欠断面図、第３図は同切替弁ブロックの一部切欠断
面図、第４図は同設定器の正面図、第５図は同リモコン
設定器の正面図、第６図は同装置の制御ブロック図、第
７図は従来の給湯装置を用いた給湯システム図である。 23……混合弁（温度調節手段）、27……切替弁、28……
給湯口Ａ、29……給湯口Ｂ、36……制御器、39……リモ
コン設定器（時限、遠隔給湯設定器）、53……カラン、
シャワースイッチ（給湯口設定器、給湯設定器）、54…
…浴槽スイッチ（給湯口設定器、給湯設定器）。

Claims

(57)【特許請求の範囲】

【請求項１】湯温を調節する温度調節手段と、この温度
調節手段で調節された温度範囲の異なる湯を供給する複
数の給湯口と、これら複数の給湯口を切り替える切替弁
と、給湯の開始、停止を行なう開閉弁と、前記給湯口の
選択を設定する給湯口設定器と、給湯の開始、停止を設
定する給湯設定器と、時限、遠隔給湯を設定する時限、
遠隔給湯設定器と、この時限、遠隔給湯設定器による給
湯時には前記切替弁を前記給湯口の内の特定の給湯口に
切り替える制御を行なう制御器とを備えた給湯装置。
【請求項２】切替弁は開閉弁を兼ねるとともに、給湯口
設定器は給湯設定器を兼ねた特許請求の範囲第１項記載
の給湯装置。
【請求項３】給油口設定器の設定に応じて予め設定した
温度で給湯を行なう特許請求の範囲第１項記載の給湯装
置。
【請求項４】時限、遠隔給湯時には別に設定した温度で
給湯を行なう特許請求の範囲第１項記載あるいは第３項
記載の給湯装置。