JP2629706B2

JP2629706B2 - 給湯装置

Info

Publication number: JP2629706B2
Application number: JP62119435A
Authority: JP
Inventors: 寛明米久保; 康夫城戸内
Original assignee: Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Current assignee: Panasonic Holdings Corp
Priority date: 1987-05-15
Filing date: 1987-05-15
Publication date: 1997-07-16
Anticipated expiration: 2012-07-16
Also published as: JPS63282811A

Description

【発明の詳細な説明】産業上の利用分野本発明は、湯と水を混合して適温を得る混合弁を用い
た給湯装置に関するものである。

従来の技術従来この種の給湯装置には第５図に示すようなものが
あった。（例えば実開昭61−18424号公報）第５図において水道１は２系統に分岐され、給湯機２
を経た給湯管路３と、給水管路４とが定温給湯装置５に
接続されている。定温給湯装置５の内部では、給湯管路
３に湯量弁６が、また給水管路に水量弁７が接続されて
いて混合比を調節している。混合管路８には、混合温度
を検出するサーミスタ９が設けられており、このサーミ
スタ９の信号と混合湯温を任意に調節するコントローラ
10の信号に基づき、制御装置11で湯量弁６と水量弁７が
制御される。混合湯は混合管路８の端末に設けた蛇口12
を経て、給湯対象である浴槽13に供給される。

湯量弁６と水量弁７は制御装置11により制御される湯
量弁モータ14と水量弁モータ15により駆動され、サーミ
スタ９の信号でフィードバック制御される。

発明が解決しようとする問題点しかしながら上記のような従来の構成では、次のよう
な問題点を有していた。

（１）混合湯温の調節設定はコントローラ10でできる
が、給湯の開始、停止は蛇口12で行なう必要があり、給
湯時に手動で蛇口を操作しなければならず不便であっ
た。

（２）給湯機２の電源を投入し忘れて給湯を行なう
と、定温給湯装置５としても定温を供給することができ
なく、浴槽13に水を張ってしまうような失敗が頻発して
いた。

本発明はこのような従来の問題点を解決するものであ
り、間違いなく給湯機から湯を供給することのできる装
置を提供することを目的とする。

問題点を解決するための手段上記の問題点を解決するために本発明の給湯装置は、
電気的に運転制御を行なう瞬間式の給湯機と、この給湯
機から送られる湯と、水を混合する湯水混合弁と、混合
湯の供給、停止を電気的に行なう制御弁と、混合湯の供
給、停止を設定する給湯設定器と、この給湯設定器の設
定に連動して給湯機の電源投入と制御弁を開成する制御
を行なうとともに、給湯機の運転開始、停止を流量を検
出して行なう制御器とを備えて構成するものである。

作用本発明は上記した構成によって、給湯設定器の設定に
従って制御弁が開成され混合湯が供給される時は、流量
を検出して給湯機の運転開始を行なうため給湯機からも
確実に湯水混合弁に湯が供給され、給湯設定器の設定の
みで給湯の開始と、混合湯の供給の確実化が図られるも
のである。

実施例以下本発明の実施例を添付図面に基づいて説明する。

第１図において、電気的に制御される給湯機16で作ら
れた湯は湯側経路17を経て、また水は水側経路18を経
て、温度調節手段である混合ユニット19に導入される。
そして湯と水は逆止弁20、21、湯圧と水圧をバランスさ
せる圧力バランス弁22を経て混合弁23に至る。混合弁23
はモータで駆動される電気的に制御される型式のもので
あり、混合比率を調節された混合湯はサーミスタ24、流
量センサ25、加圧ポンプ26を経て制御弁A27、B27′に至
る。制御弁A27で給湯口A28が、また制御弁B27′で給湯
口B29が開閉される。給湯口A28は、水から45℃位までの
温度範囲の湯を必要とする。洗い場のシャワー30とカラ
ン31に経路A32を経て接続されている。また、給湯口B29
は、水から42℃前後は勿論、熱湯までを必要とする浴槽
33の吐出口34に、経路B35を経て接続されている。給湯
口A28には、万が一混合弁23や切替弁27が故障したり、
制御回路36の故障時に、シャワー30やカラン31に熱湯が
供給されることを防ぐ、感温素子を有した機械的な温度
安全弁37が設けられている。また浴室内には給湯先を切
り替えたり混合湯温の温度を調節する設定器38が設けら
れている。浴室外の例えば台所には、リモコン給湯や、
タイマー給湯、あるいは電話による給湯の開始の中継を
行なうリモコン設定器39が設けられている。

さて、給湯機16はガス瞬間式の給湯機であり、電源が
投入され、ガス元栓が開成された条件下で制御弁27、2
7′が開成されて通水が行なわれると、通水を流量セン
サ40が検出して電磁弁41を開成し、点火、サーミスタ42
とガス比例弁による燃焼制御が行なわれ、所定温度の湯
が供給される。電源の投入や給湯温度の変更は、給湯機
用設定器44にてできる。制御弁27、27′が閉成され通水
が停止すると流量センサ40がこれを検出して、燃焼は停
止される。燃焼の開始、停止を行なう流量センサ40の検
出流量値は、ガス比例弁43やバーナの性能上、完全にゼ
ロという訳でなく、１〜３／分前後に設定されてい
る。

第２図は設定器38の詳細を示す。シャワー30とカラン
31への給湯を指示するカラン、シャワースイッチ45、浴
槽への給湯を指示する浴槽スイッチ46、流量を多くする
多スイッチ47、少スイッチ48、他人を呼ぶためのコール
スイッチ49が表に臨んで設けられている。カラン、シャ
ワースイッチ45あるいは浴槽スイッチ46を押すと、制御
弁A27あるいは制御弁B27′が開成されるとともに、予め
これらのスイッチに対応して制御器36に設けた混合湯温
と流量を設定する合計４つのボリューム（図示せず）で
設定された値で給湯が開始される。再び、カラン、シャ
ワースイッチ45あるいは浴槽スイッチ46を押すと給湯は
停止される。蓋でおおわれた所には、積算流量値を設定
する湯張りボリューム50、予め定めた湯温を変更する高
スイッチ51、低スイッチ52、またリモコン設定器39の信
号受け入れ用の排水栓確認スイッチ53が設けられてい
る。この他、表示54やブザー55が設けられている。

第３図にリモコン設定器39の詳細を示す。リモコン給
湯を行なうリモコンスイッチ56、タイマー57による給湯
を行なうタイマースイッチ58、タイマー表示部59、電話
60による給湯を可能にするアダプター部61、給湯温度を
設定する温度ボリューム62、ブザー63が設けられてい
る。そして、この混合ユニット19系の電源スイッチ64も
設けられている。

第４図に本実施例給湯装置の電源関連の概略構成を示
す。給湯機用設定器44の手でオン、オフする電源スイッ
チ65が設けられている。これと並列に、カラン、シャワ
ースイッチ45や浴槽スイッチ46に連動して電源投入が行
なわれる自動電源スイッチ66が設けられ、どちらかが投
入されているだけで、流量センサ40が所定の値となりオ
ンされると、制御回路67が働いて給湯機16が運転され
る。

この電源の連動のさせ方は一例であり、給湯機の電源
スイッチ65と並列に自動電源スイッチ66を構成するので
なく、自動電源スイッチ66のみでもよく流量センサ40と
直列に入れてもよい。また、混合ユニット19の電源スイ
ッチ64の連動させたり、電源を共用化して一つに集約し
たり、電源スイッチを廃して、シャワー、カランスイッ
チ45、浴槽スイッチ46の操作に応じて電源をオン、オフ
するなど方法は多数ある。

また、混合ユニット19の制御器36と給湯機の制御回路
67は信号的に連絡されており、混合湯温の設定値以上に
給湯機16の沸き上げ温度がなるように構成されている。

次にこの実施例の動作を説明する。例えば、設定器38
のカラン、シャワースイッチ45を押すと、直ちに給湯機
16の自動電源スイッチ66が投入される。同時に制御弁27
が流路を開成するため、給湯機16の流量センサ40が流動
を検出し、給湯機16は燃焼を開始して湯が供給される。

カラン、シャワースイッチ45には、これに対応して予
め温度と流量が設定されている。仮に40℃、15／分と
すると、この値で混合湯を供給するように混合弁23と制
御弁27が制御を行なう。給湯機16の沸き上げ温度は、混
合ユニット19の混合湯温より若干高目に、例えば48℃に
自動的に設定される。このため、湯側経路17を通る湯は
48℃といった低い温度のため、放熱損失が少なくてす
む。カラン、シャワースイッチ45での出湯中は、安全確
保のため高スイッチ51を操作しても、上げられる温度は
45℃が限界となっているため、給湯機16の沸き上げ温度
も48℃１点で十分である。湯張りボリューム50で設定し
た積算値に達する前に、カラン、シャワースイッチ45を
もう一度押すと、制御弁27が閉成され給湯は停止される
が、自動電源スイッチ66は所定時間、保持される。

これは、流量センサ40がオフ値となって燃焼が停止し
ても、廃気ガスの後処理などシーケンス上の必要な制御
が残っていることと、再び短時間の内にカラン、シャワ
ースイッチ45が押されて給湯が再開された場合、全く最
初から運転をすることをなくし、湯の供給を早く行なう
目的で行なっている。保持する時間は、例えば７分間程
度である。浴槽スイッチ46が押された場合は、浴槽への
さし湯のために、高スイッチ51を操作して50℃と熱湯を
供給することができる。この時、給湯機16の沸き上げ温
度は、48℃から例えば80℃に自動的に上昇される。

リモコン設定器39を使用した給湯の場合も同様に運転
が行われるが、タイマー運転の場合、自動電源スイッチ
66の投入は安全上、給湯開始の時刻に到達した時点で行
なわれる。特に、本発明は浴槽に自動的に湯を張るよう
な定量止水、リモコン、タイマー、テレコン給湯時に、
間違いなく湯が張れ有効である。

以上の動作の中で電気的に制御される混合弁23の制御
は、設定器38によるカラン、シャワースイッチ45や浴槽
スイッチ46に連動して行なわれる。この連動方法は直接
これらのスイッチに対応させて行なう方法と、流量セン
サ25の信号を利用する方法がある。これによって、給湯
停止中に混合弁23に通電が行なわれることがなくなり節
電が図れるとともに、サーミスタ24周辺が冷却されるこ
とにより混合弁が、湯側を開成し水側を閉成して行く動
作が止められるため、給湯再開時に一時的に熱湯が供給
されることが防止できる。

本実施例の効果としては、混合弁23は電気的に制御さ
れ、かつ混合湯の供給設定を行なうカラン、シャワース
イッチ45、あるいは浴槽スイッチ46に連動して制御が行
なわれるため、任意の混合湯温が得られ、給湯が安全に
電力を節約して行なえるという効果を有している。

また、給湯機16の設定温度を、混合弁23の設定温度に
連動させ、高く設定しているため、確実に欲しい湯温が
得られ、かつ湯側経路17からの放熱損失が低減できると
いう効果を有している。

更に、給湯機16は瞬間式としているため、直ちに湯が
供給でき、貯湯による放熱損失もないという効果を有し
ている。

発明の効果以上のように本発明の給湯装置によれば、次のような
効果を有している。

（１）給湯設定器の設定と連動して給湯機の電源投入
を行い、制御弁の開成による流れを検出して給湯機の運
転が開始されるため、制御弁の開成時に間違いなく混合
湯が供給でき、例えば従来のように風呂に混合湯を張っ
たつもりが水しか張れていないという不都合が防止でき
る。

（２）給湯を行っていない時には、設定器の設定によ
って制御弁が閉成され、流量を検出して給湯機の運転が
止められ、設定器の設定に連動して電源が切れるため、
制御回路の寿命が伸ばせる。

（３）給湯機と制御弁の電源を共用することが可能で
あり、構成が簡素化できる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例における給湯装置を示す構成
図、第２図は同実施例に用いた給湯設定器の正面図、第
３図は同補助用の給湯設置器の正面図、第４図は同実施
例の制御回路の概念図、第５図は従来の給湯装置を示す
構成図である。 16……給湯機、23……混合弁（湯水混合弁）、27、27′
……制御弁、36……制御器、38……設定器（給湯設定
器）、39……リモコン設定器（設定器）。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献特開昭56−129919（ＪＰ，Ａ) 特開昭62−69060（ＪＰ，Ａ) 特開昭61−153424（ＪＰ，Ａ) 特開昭61−153423（ＪＰ，Ａ) 実開昭62−22420（ＪＰ，Ｕ) 実開昭58−93653（ＪＰ，Ｕ) 実開昭57−77852（ＪＰ，Ｕ)

Claims

(57)【特許請求の範囲】

【請求項１】電気的に運転制御を行なう瞬間式の給湯機
と、この給湯機から送られる湯と、水を混合する湯水混
合弁と、混合湯の供給、停止を電気的に行なう制御弁
と、混合湯の供給、停止を設定する給湯設定器と、この
給湯設定器の設定に連動して前記給湯機の電源投入と前
記制御弁を開成する制御を行なうとともに、前記給湯機
の運転開始、停止を流量を検出して行なう制御器とを備
えた給湯装置。
【請求項２】電気的に制御される湯水混合弁の制御を、
混合湯の供給設定に従って制御した特許請求の範囲第１
項記載の給湯装置。
【請求項３】給湯機の出湯温度を湯水混合弁の設定混合
湯温に連動して高く設定した特許請求の範囲第２項記載
の給湯装置。