JP2523082B2 - 二階式駐輪装置 - Google Patents

二階式駐輪装置

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JP2523082B2
JP2523082B2 JP5259197A JP25919793A JP2523082B2 JP 2523082 B2 JP2523082 B2 JP 2523082B2 JP 5259197 A JP5259197 A JP 5259197A JP 25919793 A JP25919793 A JP 25919793A JP 2523082 B2 JP2523082 B2 JP 2523082B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自転車または自動二輪
車等(以下、単に自転車という)を上下二段に整列駐輪
するための二階式駐輪装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の二階式駐輪装置として
は、「図10」に示すごときものが汎用されている。
「図10」実施例の二階式駐輪装置は、床面F上に複数
の下段用自転車導入レール1aを並置すると共に、縦フ
レーム2を立設し、該縦フレーム2に固定した横桟3上
には複数の上段用自転車導入レール1bを、その後端側
を上下動可能に枢支して並置してなる。
【0003】そして、上記下段用自転車導入レール1a
は、床面Fに固定した一対の固定レール11,12を平
行に固定し、この両固定レール11,12上に両固定レ
ール11,12と交わる方向に載置固定してある。
【0004】また、上記上段用自転車導入レール1b
は、横桟3の上で下段用自転車導入レール1aの真上に
下段用自転車導入レール1aと略同じ長さのステーを兼
ねるガイドレール5aを固定し、このガイドレール5a
に抜き差し可能に取り付けてあり、かつ、該上段用自転
車導入レール1bを最も引き出した位置で枢支軸6aに
よって、この上段用自転車導入レール1bの後端側が上
下動可能となるようになしてあり、その後端を下段用自
転車導入レール1aの後方の床面F上に降ろした「図1
0」の状態で、傾斜する上段用自転車導入レール1bへ
の自転車Aの出し入れを行い、図示の状態に自転車Aを
傾斜する上段用自転車導入レール1bに導入したら、こ
の上段用自転車導入レール1bの後端を持ち上げ、水平
にした後、自転車Aを載せた状態で同図に破線で示すよ
うに該上段用自転車導入レール1bをガイドレール5a
に差し込むようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来の二
階式駐輪装置は、操作性が悪いという課題と、二階式に
した割りには収納台数を多く取れないという課題を有し
ている。
【0006】まず、操作性の課題としては、「図10」
の状態から自転車Aを上段に持ち上げる際に、自転車A
の荷重がすべて操作者の手に加わるので、意外と重い自
転車Aを人手によって持ち上げなくてはならず、力の弱
い女性等にとっては該自転車Aの出し入れが無理な場合
もある。
【0007】次に、収納台数の課題であるが、上段に収
納した分、同じ占有面積に余分に自転車Aを収納できる
とするのが二階式とした理由であるが、実際は、自転車
Aの出し入れに際して上段用自転車導入レール1bを引
き出して傾斜させると、その分(「図10」距離L2)
のスペースが必要で、さらに自転車Aが上段用自転車導
入レール1bより下りる分のスペース(「図10」距離
L3)を必要となり、下段用自転車導入レール1aの距
離L1を含め合計自転車の長さの略三台分の長さL4の
スペースを自転車Aの前後方向に必要とし、結果として
占有スペースの効率的利用にはつながらないことが多い
ものである。
【0008】そこで、占有スペースを低減するために、
自転車Aの前後方向の必要長さを短くするには、上記上
段用自転車導入レール1bの傾斜を急角度とし、さらに
その傾斜支点(枢支軸6a)を「図10」より自転車A
の前方に移動させればよいことになる。しかし、上記上
段用自転車導入レール1bの傾斜角度を余りに急にする
ことは上段用自転車導入レール1bに自転車を入れずら
くなるので実用的にはその傾斜角度に限度を有し、ま
た、傾斜支点を前方に移動するのは、該上段用自転車導
入レール1bを自転車出し入れに際して傾斜する際に下
方の自転車が邪魔になる(「図1」を参照とすると、傾
斜した上段用自転車導入レール1bがサドルに衝突して
しまうことになる。)のでこれも限度を有するものであ
った。なお、下段用自転車導入レール1aの間隔を広く
設定しておいて、相隣り合う下段用自転車導入レール1
a,1aの間に上段用自転車導入レール1bの自転車が
接触することなく昇降するようになすことも可能である
が、この方式であると二階式にして一定の占有スペース
に多くの自転車を収納するというメリットが消失してし
まう。
【0009】そこで本発明は上記課題を解決すべくなさ
れたもので、狭いスペースに多くの自転車を駐輪でき、
かつ操作性もよい二階式駐輪装置を提供することを目的
としたものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記の目的に沿い、先述
特許請求の範囲を要旨とする本発明の構成は前述課題を
解決するために、床面F上に複数の下段用自転車導入レ
ール1aを並置すると共に、縦フレーム2を立設し、該
縦フレーム2に固定した横桟3上には複数の上段用自転
車導入レール1bを、その後端側を上下動可能に枢支し
て並置してなる二階式駐輪装置において、上記下段用自
転車導入レール1aを、自転車の前輪保持する前方部材
101と後輪を保持する後方部材102とで構成し、該
前方部材101は固定レール11に固定し、この前方部
材101の後端に前方側が低く後方側が高くなるクラン
ク状のアーム7を取り付け、さらに該アーム7の後方側
部位に前記後方部材102の前方側を縦軸4で枢支した
ことを特徴とする技術的手段を講じたものである。
【0011】また、「請求項2」の発明は、床面F上に
複数の下段用自転車導入レール1aを並置すると共に、
縦フレーム2を立設し、該縦フレーム2に固定した横桟
3上には複数の上段用自転車導入レール1bを、その後
端側を上下動可能に枢支して並置してなる二階式駐輪装
置において、上記下段用自転車導入レール1aを、自転
車の前輪保持する前方部材101と後輪を保持する後方
部材102とで構成し、該前方部材101は固定レール
11に固定し、この前方部材101の後端に前方側が低
く後方側が高くなるクランク状のアーム7を取り付け、
さらに該アーム7の後方側部位に前記後方部材102の
前方側を縦軸4で枢支し、上記上段用自転車導入レール
1bを、その中間部位をステー5に設けた該上段用自転
車導入レール1bの短手方向の水平軸6で枢支したこと
を特徴とする技術的手段を講じたものである。
【0012】
【作用】次に本発明車駐輪装置の作用を説明する。ま
ず、本発明駐輪装置は、収納台数を増やすために、下段
用自転車導入レール1aをできるだけ間隔を詰めて並置
しておく。下段用自転車導入レール1aの間隔を詰める
と、自転車Aは同じ占有面積に台数多く収納はできる
が、反面自転車Aの横に人が入り込めなくなるので、自
転車Aの出し入れが困難となる。
【0013】そこで、「図3」の自転車A1を出す場合
は同図に矢印P1,P2に示すように、隣の自転車A2
と目的の自転車A1とを縦軸4を回転中心軸として「図
4」に示す状態に揺動させることで、目的の自転車A1
の横に人が入り込む空隙部Sを確保する作用を呈するも
のである。なお、各自転車A1,A2の揺動は各下段用
タイヤ導入レール1aと共に行われるのは無論で、目的
の自転車A1の出し入れに際して隣の自転車A2のみな
らずさらに隣の自転車(図示せず)も揺動させること
で、人の入り込む間隙Sをより広く確保してもよいもの
である。また、「図3」及び「図4」において自転車A
3は上段に収納されたもので、下段の自転車A1,A2
を出し入れする際には、使用者はこの自転車A3の下方
で操作するものである。
【0014】また、上記のようにして確保する空隙部S
は、上段用自転車導入レール1bを傾斜して降ろすため
の空隙部Sとしても利用できることになり、この空隙部
Sに上段用自転車導入レール1bを傾斜して降ろすこと
で該上段用自転車導入レール1bの支点を従来より前方
に移動することが可能となる作用を呈するものである。
すなわち、「図3」の状態で、上段の自転車A3を降ろ
さんとした場合、下段の自転車A1,A2の間隔が充分
あれば、その間に上段用転車導入レール1bを傾斜して
降ろせばよいが、この下段の自転車A1,A2を可能な
限り近接しておくと、下降する上段用自転車導入レール
1bまたは上段の自転車A3が下段の自転車A1,A2
に接触してしまうことがある。このような場合下段の自
転車A1,A2を「図4」の状態に揺動させておけば、
広げた空隙部Sに上段の自転車A3を何ら支障なく傾斜
して降ろすことができることになり、この分該上段用自
転車導入レール1bの支点を従来より前方に移動するこ
とが可能となる作用を呈するものである。
【0015】さらに、上段用自転車導入レール1bを、
その中間部位をステー5に設けた水平軸6で枢支するこ
とで、自転車の一部がこの水平軸6を越えてその前方側
に乗る状態に導入することができて、自転車による荷重
の一部を梃作用で水平軸6の前方に移動させ、該上段用
自転車導入レール1bの後方を持って操作する際に手に
加わる荷重を低減する作用を呈するものである。
【0016】
【実施例】次に、本発明の実施例を添付図面に基づいて
説明すれば以下の通りである。図中、Fが床面で、この
床面F上に複数の下段用自転車導入レール1aを並置す
ると共に、縦フレーム2を立設し、該縦フレーム2に固
定した横桟3上には複数の上段用自転車導入レール1b
を、その後端側を上下動可能に枢支して並置してなるの
は従来と同じである。
【0017】そして、上記下段用タイヤ導入レール1a
及び上段用タイヤ導入レール1bは、金属または合成樹
脂等の適宜材質を自転車Aの車輪が入り込むことのでき
る断面U字状または断面コの字状に形成したものが使用
されるのも従来と同じである。
【0018】そして本発明においては、上記下段用自転
車導入レール1aを、自転車の前輪保持する前方部材1
01と後輪を保持する後方部材102とで構成し、該前
方部材101は固定レール11に固定し、この前方部材
101の後端に前方側が低く後方側が高くなるクランク
状のアーム7を取り付け、さらに該アーム7の後方側部
位に前記後方部材102の前方側を縦軸4で枢支してあ
る。
【0019】上記下段用自転車導入レール1aを前方部
材101と後方部材102とに区分し、クランク状のア
ーム7で連結したのは、該アーム7部位で「図5」に示
す段差L5を設け、自転車の前輪がこの段差部位より落
ち込むことで自転車が後進しないように、言い換えるな
ら、該下段用自転車導入レール1aに入れた自転車が常
態では後進して滑り落ちないようになしたものである。
【0020】そして、図示実施例においては、上記下段
用自転車導入レール1aはその後方側が水平左右方向に
揺動し易いように、後端側下面に転車8を夫々取り付け
てある。この転車8は床面F上を転動するようになせば
よいが、図示例では転車8の前方に固定立壁13を設
け、転車8の転動範囲が一定範囲に規制されるようにな
してある。すなわち、この転車8の転動軌跡は縦軸4を
中心とした円弧となるので、この円弧を横切る位置に立
壁13を設けることで転車3の転動範囲ないし下段用自
転車導入レール1aの水平左右方向の揺動範囲を一定に
規制することができる。なお、下段用自転車導入レール
1aの揺動範囲を一定に規制するのは、隣の自転車との
衝突を避けるようするためであるが、図示例の他に、下
段用自転車導入レール1aの横の固定部材に図示しない
ストッパー突起等を設けておいてもよいものである。
【0021】また、本実施例において、上記下段用自転
車導入レール1aは前方をやや高くして複数本を平行に
並置したが、自転車Aを狭い間隔で収納させるため、一
つおきに段違いとなすとよい。この、段違いの方式には
以下のごときものが従来提案されているのでこれらのい
ずれの方式を採用してもよいものである。
【0022】1.平行段違い方式 下段用自転車導入レール1aは全て略水平で、一つおき
に高さを高低交互に変えるもので、自転車のハンドル等
の幅が広い部分を上下に位置をずらし、自転車の並置間
隔を狭くできるようになしてある。
【0023】2.平行上下前後段違い方式 下段用自転車導入レール1aは全て略水平で、一つおき
に高さを変えると共に、前後方向にも一つおきに交互に
位置させ、自転車のハンドル等の幅が広い部分を上下前
後にずらすようになしてあり、自転車の並置間隔をより
狭くできるようになしてある。
【0024】3.傾斜段違い方式 自転車の出し入れを容易にするため下段用自転車導入レ
ール1aを前方が一つおきに交互に高さを変えて傾斜さ
せるようになしてある。すなわち、この場合は、下段用
自転車導入レール1aは傾斜が緩いものと急なものとが
一つおきに並置される。
【0025】4.傾斜上下前後段違い方式 下段用自転車導入レール1aを少なくも一つおきに前方
が高くなるように傾斜させると共に、この傾斜させたも
のは他のものより前後いずれかの方向にもずらすように
なしてある。この方式は、自転車の幅が最も広い部分は
ハンドルであるが、次ぎに幅の広い部分はペタル部分
で、下段用自転車導入レール1aの前方を一台おきに段
違いとなしても、前後中間部位にあるペタル部位では大
きな高低差を得られないので、隣り合う自転車の双方の
ペタルが衝合しあって並置間隔を狭められなくなるの
で、前後方向にも位置をずらしてより並置間隔を狭めよ
うとするものである。
【0026】5.左右方向傾斜方式及びその他の方式 上記各方式は自転車を直立状に保持することを前提とし
ているが、自転車を左右方向いずれか一方に傾斜させて
保持するようになしてある。すなわち、自転車が傾斜す
る(実施例としては、傾斜角度45度前後が汎用されて
いる。)とハンドル及びペタルの水平アーム部が傾斜す
るので、互いに隣のものと衝合しずらくなる。また、そ
の他の方式として、上記各方式にこの左右方向傾斜方式
を組み合わせたものも提案されており、さらには、自転
車Aを交互に向かい合わせになるように組み合わせたも
のも提案されている。
【0027】
【0028】そして、本発明においては、上段用自転車
導入レール1bは、縦フレーム2を立設し、該縦フレー
ム2に固定した横桟3上に、その後端側を上下動可能に
枢支して並置してなるのは従来と同じであるが、その枢
支部位は、従来に比較して前方側(「図10」より左
側)に位置させてある。すなわち、上記枢支部位が前方
側に位置することで、本発明二階式駐輪装置はその後方
に必要とするスペースを低減できることになり、同じス
ペースにより多くの台数の本発明二階式駐輪装置を設置
できることになるものである。なお、図示例において
は、この上段用自転車導入レール1bは、「図2」乃至
「図4」に示すように並置した下段用自転車導入レール
1a,1a,1a・・・の中間上方に位置するようにな
したあるが、下段用自転車導入レール1aの真上に位置
するようになしてもよく、ようは該上段用自転車導入レ
ール1bの並置間隔は、下段用自転車導入レール1aの
並置間隔には関連せずに自転車Aの出し入れに支障が無
い程度に狭く設定すればよい。
【0029】すなわち、上記上段用自転車導入レール1
bはその前端を図示しない水平軸(上段用自転車導入レ
ール1bの短手方向に向いている水平軸)によって横桟
3に枢支することも可能で、この場合は、上段用自転車
導入レール1bの傾斜角度を急角度とすることで、上段
用自転車導入レール1bの傾斜は下段用自転車導入レー
ル1aの範囲内で行えることになり、占有スペースを略
自転車A一台の幅分(「図10」において距離L2分)
少なくすることができる。
【0030】しかし、あまり上段用自転車導入レール1
bの傾斜を急にすると自転車Aの出し入れが困難となる
ので、本実施例では、上記枢支位置を最も前方では無
く、多少後方にずらして、敢えて自転車Aの出し入れが
容易な傾斜角度を保つようになしている。そのために、
本実施例では横桟3に下段用自転車導入レール1aと略
平行なステー5を取り付け、上段用自転車導入レール1
bはこのステー5の後端側(「図1」右側)に水平軸6
で枢支している。
【0031】そして、本発明は、上記水平軸6は、上段
用自転車導入レール1bの中間部位を枢支している。す
なわち、従来は上段用自転車導入レール1bの前端を枢
支していたが、この方法だと該上段用自転車導入レール
1bの後端を手にして自転車Aを持ちあげるには大きな
力を必要とする。そこで、中間点を枢支することで、自
転車Aの前輪側の一部がこの枢支位置(水平軸6)より
さらに前方まで導入され、荷重の一部が水平軸6の前方
にも加わり、小さな力で上段用自転車導入レール1b乃
至その上に乗る自転車の上げ下げをできるようになして
ある。
【0032】なお、上記上段用自転車導入レール1bは
水平状態で係止しておく必要性を有するもので、この係
止機構は種々実現可能であるが、本実施例ではステー5
に「図7」に示す一端が該ステー5の上辺に達する縦溝
部とこの縦溝部の下部に連設する水平溝部とで構成され
た鍵形の溝51を設け、上段用自転車導入レール1bの
側壁には該溝51に係止される係止ピン103を突設し
てなり、「図7」図示状態より上段用自転車導入レール
1bをステー5より一定量引き出す(同図、右側に移動
する)と、該係止ピン103は溝51より脱着できるよ
うになしてある。なお、水平軸6は上記上段用自転車導
入レール1bの一定量引き出しに支障を与えないようス
テー6に設けた長孔52内に係入されるようになしてあ
る。
【0033】そして、上記下段用自転車導入レール1a
及び上段用自転車導入レール1bには、自転車の転倒防
止装置20と自転車滑り落ち防止装置30とが取り付け
られるのが一般的で、これら転倒防止装置20及び滑り
落ち防止装置30は従来公知なものを使用すればよい。
【0034】図示実施例で上記転倒防止装置20は従来
公知な前輪差し込み保持方式を採用しており、下段用自
転車導入レール1a及び上段用自転車導入レール1bの
前方側(「図1」左側)上方に、後方側が開くU字状の
前輪差し込みアーム21を固定してある。すなわち、下
段用自転車導入レール1a及び上段用自転車導入レール
1b内に導入した自転車Aは車輪下端が下段用自転車導
入レール1aまたは上段用自転車導入レール1b内に位
置しているので、その下端は左右方向(「図1」奥手前
方向)には移動しない。しかし、この下段用自転車導入
レール1a及び上段用自転車導入レール1bは車輪の下
端のほんの少しをその左右で保持するため、自転車Aが
転倒しようとした場合、これを防止できない、そこで、
この下段用自転車導入レール1a及び上段用自転車導入
レール1bとは別にその上方で車輪の左右部位を受ける
固定部材を設けておけば自転車の転倒が防止できるの
で、この固定部材として上記前輪差し込みアーム21を
固定してある。
【0035】なお、上記前輪差し込みアーム21は、そ
の幅を車輪の幅より大きめに設定して、車輪の出し入れ
を容易になしてあるが、本発明においては、従来よりは
その幅をより大きめに設定することで自転車Aが傾斜揺
動することを可能となしてある。
【0036】また、図示実施例で上記自転車滑り落ち防
止装置30は、本発明者等が先に実願平4−50467
号として提案した自転車係止装置を使用している。この
自転車滑り落ち防止装置30の説明は省略するが、前輪
を左右からフック状アームで抱持するようになしてあ
る。
【0037】なお、図示実施例では上段用自転車導入レ
ール1bを緩勾配となしたため、折り曲げ自転車導入レ
ール部1cを連結して上段用自転車導入レール1bの長
さを変更可能となしてある。なお、この折り曲げ自転車
導入レール部1cの連結部は「図9」に示すように、上
段用自転車導入レール1bの側壁に略『形の切溝72を
有した案内板71を固定し、折り曲げ自転車導入レール
部1cの側壁にはこの切溝72の一辺に係入する方形の
係止凸部1dを突設してある。なお、上記切溝72のコ
ーナ部位は方形の係止凸部1dが曲がることができるよ
うに角を落とした斜辺部72aを設けてある。
【0038】また、図中、9は折り曲げ式足体、9aは
把手を示すものである。なお、図示はしていないが、該
折り曲げ式足体9は収納状態では上段用自転車導入レー
ル1bの後方上下動を不能に係止するようになし、該折
り曲げ式足体9を折り起こした際にこの係止が解かれる
ようになしておくことが望ましいものである。
【0039】
【発明の効果】本発明は上記のごときで、下段用自転車
導入レール1aを揺動可能となしたので各自転車Aはそ
れぞれを平行に並置できるばかりか、後方部を各タイヤ
導入レール1と共に揺動して目的の自転車A1の横に人
が入り込む間隙を確保することができ、各自転車Aを可
能な範囲で間隔を狭く占有面積が少ない場所に多数並置
しておくことができ、しかも、出し入れが容易に行える
二階式駐輪装置を提供することができるものである。
【0040】また、本発明は上記揺動により、上段用自
転車導入レール1bを傾斜して降ろすための間隙部とし
ても利用できるので、下段用自転車導入レール1aを近
接して間隔を取らずに自転車Aを多数並置しても、上段
用自転車導入レール1bの操作に支障をきたさず、一階
部位に台数多く自転車を収納できる二階式駐輪装置を提
供することができるものである。
【0041】また、本発明は下段用自転車導入レール1
aを揺動可能となし、この揺動で上段用自転車導入レー
ル1bを傾斜して降ろすための間隙確保するようになし
たため、上段用自転車導入レール1bの枢支点を従来に
比較して前方に移動でき、その結果上段用自転車導入レ
ール1bの傾斜角度を緩くすることができるので、上段
用自転車導入レール1bへの自転車の出し入れが容易な
二階式駐輪装置を提供することができるものである。
【0042】また、下段用自転車導入レール1aを、自
転車の前輪保持する前方部材101と後輪を保持する後
方部材102とで構成し、該前方部材101は固定レー
ル11に固定し、この前方部材101の後端に前方側が
低く後方側が高くなるクランク状のアーム7を取り付
け、さらに該アーム7の後方側部位に前記後方部材10
2の前方側を縦軸4で枢支したので、アーム7部位で段
差L5ができ該下段用自転車導入レール1aに入れた自
転車が常態では後進して滑り落ちないようになすことが
できると共に、下段用自転車導入レール1aを軸4を中
心に揺動する際に自転車の前輪側の荷重加わらないの
で、小さい力で揺動することができる。また、最近は自
転車の前にかごが付いている場合が多く、このような自
転車では前輪側も揺動すると間隔を詰めて自転車を並べ
ることができず、後輪側のみを揺動することで自転車を
より間隔を詰めて並べることができるものである。
【0043】また、本発明は上段用自転車導入レール1
bを、その中間部位をステー5に設けた該上段用自転車
導入レール1bの短手方向の水平軸6で枢支したため、
自転車による荷重の一部が水平軸6の前方にも加わるの
で、上段用自転車導入レール1bの後方を人手で上げ下
げするのに小さい力で済む操作性のよい二階式駐輪装置
を提供することができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明二階式駐輪装置の一実施例を示す正面図
である。
【図2】平面図である。
【図3】使用状態平面図である。
【図4】別の使用状態平面図である。
【図5】下段用自転車導入レールの要部断面図である。
【図6】下段用自転車導入レールの前方部位縦断面図で
ある。
【図7】上段用自転車導入レールの係止部正面図であ
る。
【図8】「図8」のX−X線部断面図である。
【図9】折り曲げ式足体の枢支部正面図である。
【図10】従来例正面図である。
【符号の説明】
F 床面 1a 下段用自転車導入レール 1b 上段用自転車導入レール 2 縦フレーム 3 横桟 4 縦軸 5 ステー 6 水平軸

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 床面(F)上に複数の下段用自転車導入
    レール(1a)を並置すると共に、縦フレーム(2)を
    立設し、該縦フレーム(2)に固定した横桟(3)上に
    は複数の上段用自転車導入レール(1b)を、その後端
    側を上下動可能に枢支して並置してなる二階式駐輪装置
    において、 上記下段用自転車導入レール(1a)を、自転車の前輪
    保持する前方部材(101)と後輪を保持する後方部材
    (102)とで構成し、該前方部材(101)は固定レ
    ール(11)に固定し、この前方部材(101)の後端
    に前方側が低く後方側が高くなるクランク状のアーム
    (7)を取り付け、さらに該アーム(7)の後方側部位
    に前記後方部材(102)の前方側を縦軸(4)で枢支
    したことを特徴とする二階式駐輪装置。
  2. 【請求項2】 床面(F)上に複数の下段用自転車導入
    レール(1a)を並置すると共に、縦フレーム(2)を
    立設し、該縦フレーム(2)に固定した横桟(3)上に
    は複数の上段用自転車導入レール(1b)を、その後端
    側を上下動可能に枢支して並置してなる二階式駐輪装置
    において、 上記下段用自転車導入レール(1a)を、自転車の前輪
    保持する前方部材(101)と後輪を保持する後方部材
    (102)とで構成し、該前方部材(101)は固定レ
    ール(11)に固定し、この前方部材(101)の後端
    に前方側が低く後方側が高くなるクランク状のアーム
    (7)を取り付け、さらに該アーム(7)の後方側部位
    に前記後方部材(102)の前方側を縦軸(4)で枢支
    し、 上記上段用自転車導入レール(1b)を、その中間部位
    をステー(5)に設けた該上段用自転車導入レール(1
    b)の短手方向の水平軸(6)で枢支したことを特徴と
    する二階式駐輪装置。
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