JPH0752849A - 駐輪装置 - Google Patents

駐輪装置

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Publication number
JPH0752849A
JPH0752849A JP21695493A JP21695493A JPH0752849A JP H0752849 A JPH0752849 A JP H0752849A JP 21695493 A JP21695493 A JP 21695493A JP 21695493 A JP21695493 A JP 21695493A JP H0752849 A JPH0752849 A JP H0752849A
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JP
Japan
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tire
bicycle
rail
introduction rail
tire introduction
Prior art date
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Pending
Application number
JP21695493A
Other languages
English (en)
Inventor
Masahiko Ando
匡彦 安藤
Fujio Hitani
冨士生 檜谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Daiichi Paaking Kogyo Kk
Haseko Corp
Original Assignee
Daiichi Paaking Kogyo Kk
Haseko Corp
Hasegawa Komuten Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Daiichi Paaking Kogyo Kk, Haseko Corp, Hasegawa Komuten Co Ltd filed Critical Daiichi Paaking Kogyo Kk
Priority to JP21695493A priority Critical patent/JPH0752849A/ja
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  • Fittings On The Vehicle Exterior For Carrying Loads, And Devices For Holding Or Mounting Articles (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 自転車を相互の間隔を狭くして台数多く収納
でき、自転車の出し入れに際しては目的の自転車部位の
間隔を広くして、出し入れ操作性が向上できる自転車駐
輪装置を提供する。 【構成】 断面略U字状のタイヤ導入レール1を複数本
並置してなる駐輪装置において、上記各タイヤ導入レー
ル1を揺動可能となす。このため、各自転車Aはそれぞ
れを平行に並置できるばかりか、後方部を各タイヤ導入
レール1と共に揺動して目的の自転車A1の横に人が入
り込む間隙を確保することができ、各自転車Aを可能な
範囲で間隔を狭く占有面積が少ない場所に多数並置して
おいても出し入れが容易に行える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自転車、自動二輪車等
(以下、特に説明する場合を除き、単に自転車とい
う。)を整列駐輪するための駐輪装置の改良に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の駐輪装置としては、断面
略U字状のタイヤ導入レールを複数本並置してなるもの
が種々提案されている。そして、このタイヤ導入レール
は狭い場所にできるだけ多くの自転車を駐輪できるよう
になすため、可能な範囲で並置間隔狭め、さらには、一
つおきに段違いとなして自転車の幅広部であるハンドル
等が上下に位置をずらすものも提案されている。そして
この、段違いとなすものは、全てのタイヤ導入レールを
水平とするものもあるが、「図1」に示すように、高段
のタイヤ導入レール1aは前方側、すなわち前輪導入側
を高くして斜設したものが汎用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来の駐
輪装置は、自転車の並置間隔を狭めると、一定の収納面
積での収納台数は当然増えるが、反面、自転車の出し入
れが困難となるという課題を有している。
【0004】そこで本発明は上記課題を解決すべくなさ
れたもので、通常は自転車を相互の間隔を狭くして台数
多く収納でき、自転車の出し入れに際しては目的の自転
車部位の間隔を広くして、出し入れ操作性が向上できる
駐輪装置を提供することを目的としたものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の目的に沿い、先述
実用新案登録請求の範囲を要旨とする本発明の構成は前
述課題を解決するために、断面略U字状のタイヤ導入レ
ール1を複数本並置してなる駐輪装置において、 上記
各タイヤ導入レール1を揺動可能となしたことを特徴と
する技術的手段を講じたものである。
【0006】また、請求項2の本発明の構成は断面略U
字状のタイヤ導入レール1を一つおきに段違いとなして
複数本並置してなる駐輪装置において、上記各タイヤ導
入レール1の前方側を縦方向軸2で枢支し、かつ、各タ
イヤ導入レール1の後方側下面には転車3を夫々設けた
ことを特徴とする技術的手段を講じたものである。
【0007】また、請求項3の本発明の構成は、上記転
車の転動範囲を規制するため、上記各タイヤ導入レール
1の後方で下方側床面には該タイヤ導入レール1の前方
側または後方側に向かう開口11を有する揺動範囲規制
箱10を固定し、かつ、各タイヤ導入レール1の後方側
下面には、上記揺動範囲規制箱10の底面12上を転動
する転車3を夫々設けたことを特徴とする技術的手段を
講じたものである。
【0008】さらにまた、請求項4の本発明の構成は、
上記断面略U字状のタイヤ導入レールの枢支部に多少の
遊びを設け、上記揺動範囲規制箱10は、上面13と下
面12とがタイヤ導入レール1の短手方向に向かう水平
面部13a,12aの両側に先端方向が下方に向かって
傾斜する傾斜面部13b,13b,12b,12bを連
設し、上記各タイヤ導入レール1の後方側下面には、上
記揺動範囲規制箱10の底面12上を転動する転車3を
夫々設け、上記各タイヤ導入レール1の下面平面部4が
上記揺動範囲規制箱10の上面13の上に多少のクリア
ランスを有して載置したことを特徴とする技術的手段を
講じたものである。
【0009】
【作用】次に本発明駐輪装置の作用を説明する。まず、
本発明駐輪装置は、通常は各タイヤ導入レール1を「図
3」及び「図4」に示すように平面から見て平行となし
ておく。この状態で、自転車Aの出し入れは不可能では
ないが、各タイヤ導入レール1の間隔が狭いと隣の自転
車Aが邪魔となって人が目的の自転車A1の横に入るこ
とができなくなるので、この目的の自転車A1のハンド
ルに手が届かなくなり出し入れに困難性を生ずることに
なる。
【0010】そこで、「図4」の自転車A1を出す場合
(自転車を入れる場合も略同じ)は、「図5」に矢印P
1,P2に示すように、隣の自転車Aと目的の自転車A
1(自転車をこれから入れる場合はその場所のタイヤ導
入レール1)とを縦方向軸2,2を回転軸として揺動さ
せる。すると、目的の自転車Aの横に人が入り込む空隙
Sが確保できる作用を呈するものである。なお、各自転
車A1,Aの揺動は各タイヤ導入レール1と共に行われ
るのは無論で、目的の自転車A1の出し入れに際して該
目的の自転車A1と隣の自転車Aのみならず、さらに隣
の自転車Aも揺動させることで、人の入り込む間隙Sを
より広く確保できる作用を呈するものである。
【0011】上記各タイヤ導入レール1の揺動は所望の
もを所望の揺動範囲で行えばよいが、その揺動範囲を無
制限に認めると、揺動させた自転車Aが別の隣の自転車
Aに衝合して傷つけたり、整列状態が余りにも乱雑にな
るおそれもある。そして、一台の自転車をあまりにも大
きく揺動させると、その影響が並置された何台も自転車
Aに影響を与えるので、目的の自転車を出し入れするの
に多くの台数の自転車の整列状態を変更する操作が必要
となり煩雑性が生ずる。そこで請求項2及び請求項3の
揺動範囲規制箱10を設けると、各タイヤ導入レール1
の揺動範囲が規制され、他の自転車への整列状態への影
響を一定範囲に限定する作用を呈する。
【0012】各タイヤ導入レール1の揺動範囲を上記の
ごとく規制すると、人が入り込む間隙Sも当然一定以下
に規制されることになる、そこで、各タイヤ導入レール
1の枢支部に多少の遊びを設け、上記揺動範囲規制箱1
0は、上面13と下面12とがタイヤ導入レール1の短
手方向に向かう水平面部13a,12aの両側に先端方
向が下方に向かって傾斜する傾斜面部13b,13b,
12b,12bを連設し、上記各タイヤ導入レール1の
後方側下面には、上記揺動範囲規制箱10の底面12上
を転動する転車3を夫々設け、上記各タイヤ導入レール
1の下面平面部4が上記揺動範囲規制箱10の上面13
の上に多少のクリアランスを有して載置すると、該タイ
ヤ導入レール1は枢支部の遊びの分と下面平面部4が載
置される上面13の傾斜面部13b,13bの傾斜に対
応して、その短手方向に傾斜可能となり、自転車Aを揺
動させると直立状のものが、「図6」に破線で示すよう
に斜めになり、人が入り込む間隙を広く確保する作用を
呈し自転車Aの出し入れをより容易となすものである。
【0013】
【実施例】次に、本発明の実施例を添付図面に基づいて
説明すれば以下の通りである。図中、1が断面略U字状
のタイヤ導入レールで、このタイヤ導入レール1は、単
に一定間隔を有して略水平かつ平行に並置するか、ある
いは、一つおきに段違いとなして複数本並置してなるの
は従来と同じである。
【0014】上記タイヤ導入レール1は、金属または合
成樹脂等の適宜材質が使用でき、断面略U字状とは「図
6」に最も明らかに示すように、断面略コの字状のもの
も含むものである。
【0015】そして、このタイヤ導入レール1は自転車
Aを狭い間隔で収納させるため、通常は一つおきに段違
いとなしてあるが、段違いの方式には以下のごときもの
が想定される。 1.平行段違い方式 タイヤ導入レール1は全て略水平で、一つおきに高さを
高低交互にを変えるもので、自転車のハンドル等の幅が
広い部分を上下に位置をずらし、自転車の並置間隔を狭
くできるようになしてある。 2.平行上下前後段違い方式 タイヤ導入レール1は全て略水平で、一つおきに高さを
変えると共に、前後方向にも一つおきに交互に位置さ
せ、自転車のハンドル等の幅が広い部分を上下前後にず
らすようになしてあり、自転車の並置間隔をより狭くで
きるようになしてある。 3.傾斜段違い方式 自転車の出し入れを容易にするため高段側のタイヤ導入
レール1を前方が高くなるように傾斜させるようになし
てある。すなわち、タイヤ導入レール1の導入始端側を
低くすることで、自転車を出し入れし易くしたもので、
高段側のタイヤ導入レール1aみならず低段側のタイヤ
導入レール1bも斜設しても無論差し支えないが、この
場合は、高段側のタイヤ導入レール1aの前方は低段側
のものよりさらに高く位置するように急傾斜となしてい
る。 4.傾斜上下前後段違い方式 タイヤ導入レール1を少なくも一つおきに前方が高くな
るように傾斜させると共に、この傾斜させたものは他の
ものより前後いずれかの方向にもずらすようになしてあ
る。この方式は、自転車の幅が最も広い部分はハンドル
であるが、次ぎに幅の広い部分はペタル部分で、タイヤ
導入レール1の前方を一台おきに段違いとなしても、前
後中間部位にあるペタル部位では大きな高低差を得られ
ないので、隣り合う自転車の双方のペタルが衝合しあっ
て並置間隔を狭められなくなるので、前後方向にも位置
をずらしてより並置間隔を狭めようとするものである。 5.左右方向傾斜方式 上記各方式は自転車を直立状に保持することを前提とし
ているが、自転車を左右方向いずれか一方に傾斜させて
保持すると、ハンドル及びペタルの水平アーム部が傾斜
するので、互いに隣のものと衝合しずらくなる。そこ
で、上記各方式にこの左右方向傾斜方式を組み合わせた
もの、また向かい合わせに組み合わせたものも提案され
ている。
【0016】そして、本実施例では、上記各方式の内、
最も並置間隔を狭く設定でき、自転車Aの出し入れが容
易とされている「傾斜上下前後段違い方式」を採用して
いるが、その他の方式(上記1〜5の例に限らない。)
を利用しても無論差し支えないものである。
【0017】上記各タイヤ導入レール1を並置する方法
も従来公知手段が使用でき、図示例では、床面Fに一対
のレール6,6を固定し、両レール6,6に交わる方向
に各タイヤ導入レール1を並置するようになし、該レー
ル6,6とその上方の各タイヤ導入レール1とは連結フ
レーム7,7aで連結してある。なお、この連結は従来
はタイヤ導入レール1を連結フレーム7,7a上に移動
不能に固定していたが、本発明は後記するようにタイヤ
導入レール1が所定の範囲で動けるように連結してあ
る。
【0018】そして、上記タイヤ導入レール1には、自
転車の転倒防止装置20と自転車滑り落ち防止装置30
とが取り付けられるのが一般的で、これら転倒防止装置
20及び滑り落ち防止装置30は従来公知なものを使用
すればよい。
【0019】図示実施例で上記転倒防止装置20は従来
公知な前輪差し込み保持方式を採用しており、タイヤ導
入レール1の前方側(「図1」左側)上方に、後方側が
開くU字状の前輪差し込みアーム21を固定してある。
すなわち、タイヤ導入レール1内に導入した自転車は車
輪下端がタイヤ導入レール1内に位置しているので、そ
の下端は左右方向には移動しない。しかし、このタイヤ
導入レール1は車輪の下端のほんの少しをその左右で保
持するため、自転車が転倒しようとした場合、これを防
止できない、そこで、このタイヤ導入レール1とは別に
その上方で車輪の左右部位を受ける固定部材を設けてお
けば自転車の転倒が防止できるので、この固定部材とし
て上記前輪差し込みアーム21を固定してある。
【0020】なお、上記前輪差し込みアーム21は、そ
の幅を車輪の幅より大きめに設定して、車輪の出し入れ
を容易になしてあるが、本発明においては、従来よりは
その幅をより大きめに設定することで、自転車が後記す
るように傾斜揺動可能となしてある。
【0021】また、図示実施例で上記自転車滑り落ち防
止装置30は、本発明者等が先に実願平4−50467
号として提案した自転車係止装置を使用している。この
自転車係止装置は、「図7」以降に示すごとく、タイヤ
導入レール1の前端部位に固定部材31を立設し、該固
定部材31には昇降自在な縦軸体32を配設し、この縦
軸体32の頂部には、一対の係止爪体33,33を該縦
軸体32を回転中心軸として枢支し、この両係止爪体3
3,33には、枢止された基端側に係止孔34と自転車
が進入してくる先端側に向かって順次左右外側に向かっ
て傾斜する第一傾斜辺部33aを、先端側には内側に突
出すると共に自転車が進入してくる先端側に向って順次
左右外側に向って傾斜する第二傾斜辺部33bを有した
フック部33cを夫々設け、さらに、両係止爪体33,
33には両者の先端側が閉じる方向に付勢するスプリン
グ35を配設し、また、上記固定部材31の両係止爪体
33,33の下方部位には、常時はスプリング37の付
勢力で上方に押し上げられ、両係止爪体33,33がそ
の先端側が所定回転角度に開いた際に前記係止孔34,
34内に係入する係止ピン36を一対設け、上記両係止
爪体33,33の間には進入する自転車の車輪に押され
て移動して第一傾斜辺部33a,33aを押してスプリ
ング35の付勢力に抗して両係止爪体33,33を開く
押開板38を移動可能に配設し、さらに、前記タイヤ導
入レール1上には中間部を支点41で枢支し、一端を縦
軸体32の下方部位に臨ませ、該支点41より自転車進
入側に車輪が乗ると一端側が上方に回動して該縦軸体3
2を係止ピン38と係止孔35との係止を脱着するまで
上昇させるシーソー体40を設けてなる。
【0022】したがって、通常時は、係止爪体33.3
3はその先端(フック部33c,33c側)がスプリン
グ4の付勢力で閉じており、「図9」実線状態となって
いる。そして、シーソー体40はその支点41の設定位
置により一端側(「図7」左側)が自重バランスで下降
しており、縦軸体32乃至両係止爪体33,33は共に
自重で下降した位置にある。また、係止ピン36,36
はその上に両係止爪体33,33が位置するのでスプリ
ング37を圧縮して押し下げられている状態となしてあ
る。
【0023】そこで、この自転車係止装置に自転車Aを
係止させるには、自転車Aをタイヤ導入レール1上を進
行させる。この自転車Aの進行は「図9」の車輪W1
(「図9」では車輪断面を便宜上一点鎖線の円で示して
いる)の位置から車輪W2の位置までとする。すると、
車輪W1はまず両係止爪体33,33の第二傾斜辺部3
3b,33bに接触するので、係止爪体33,33はス
プリング35の付勢力に抗して押し開かれる。この押し
開きは、車輪W1が両フック部33c,33cの間を通
過することで両係止爪体33,33が縦軸体32を回転
中心軸として回動して行われるもので、両フック部33
c,33cの間隙が車輪W1の径以上には(多少の変動
はあり得る)大きくなることはなく、「図9」に二点鎖
線で示した位置まで両係止爪体33,33が回動するこ
とはない。言い換えると、両係止爪体33,33は係止
ピン36,36に係止されるまでは回動しない。そし
て、この車輪W1が両フック部33c,33cの間を通
過して車輪W2の位置まで進行すると、両フック部33
c,33cはスプリング35の付勢力で「図9」に実線
で示した状態に閉じ、自転車の車輪を「図9」の車輪W
2の位置で係止する。
【0024】上記のごとくして係止した自転車の係止を
脱着するには、「図9」に示す車輪W2を車輪W3の位
置までさらに進行させる。すると、車輪W2は押開板3
8に当接し、この押開板38を「図9」左側に押す。す
ると、この押開板38は第一傾斜辺部33a,33aに
接触して両係止爪体33,33を同様に押し開く。そし
て、この第一傾斜辺部33a,33aは前記第二傾斜辺
部33b,33bに比べ縦軸体32に近いため、その回
動角度を大きく取れることになり、係止ピン36,36
の上方に係止孔34,34が位置するまで両係止爪体3
3,33を回動でき、係止ピン36の位置と係止孔34
の位置とが適合すると係止ピン36はスプリング37の
付勢力で上昇し、その頂部を係止孔34内に係入し、両
係止爪体33,33を所定の回動位置(「図9」に二点
鎖線で示した回動位置)に係止する。したがって、この
状態では両係止爪体33,33の先端は開いているので
自転車は矢印Y1に示す方向に取出し可能となり自転車
の係止は脱着される。
【0025】上記のごとくして自転車Aの係止を脱着す
ると両係止爪体33,33の先端は開いたままであるの
で、次に自転車を係止することが不能となる。そこで、
両係止爪体33,33の回動位置での係止を脱着して前
記「常態時」の状態に戻す必要性が生ずるが、自転車を
タイヤ導入レール1上を後進させると、この車輪はやが
てシーソー体40の支点41の他端側(「図7」右側)
上に位置するため、このシーソー体40は自転車の荷重
で一端側(「図7」左側)が上昇し、縦軸体32を係止
ピン36と係止孔34との係止を脱着するまで上昇
(「図10」に一点鎖線で示す位置まで係止爪体33,
33を上昇)させる。したがって、この時点で係止ピン
36と係止孔34との係止は脱着され、両係止爪体3
3,33はスプリング35の付勢力で閉じ常態時の状態
に戻ることになるものである。
【0026】なお、上記滑り落ち防止装置30は、全て
のタイヤ導入レール1に設ける必要は無く、斜設したタ
イヤ導入レール1にのみ設ければよいが、図示実施例で
は水平のタイヤ導入レール1にも簡易型滑り落ち防止装
置30aを設けてあり、この簡易型滑り落ち防止装置3
0aは、タイヤ導入レール1の途中に固定した乗り越し
体で構成され、この乗り越し体を乗り越した車輪は通常
の状態では車輪が転動して戻る方向(「図1」右側)に
は移動できないようになしてある。
【0027】そして、本発明は上記各タイヤ導入レール
1を揺動可能となしている。すなわち、図示例では上記
各タイヤ導入レール1の前方側を縦方向軸2で枢支し、
かつ、各タイヤ導入レール1の後方側下面には転車3を
夫々設けて、該タイヤ導入レールが縦方向軸2を揺動中
心軸として揺動できるようになしてある。
【0028】上記縦方向軸2は、本実施例では「図2」
に最も明らかに示すように、タイヤ導入レール1の下面
に該縦方向軸2を突設し、その先端部を縦フレーム7a
の頂面軸穴7b内に挿入してある。なお、この縦方向軸
2での枢支はタイヤ導入レール1の円滑な揺動のために
多少遊びを有するようになしておくことが望ましく、特
に、後記するようにタイヤ導入レール1乃至自転車Aを
該タイヤ導入レール1の短手方向に傾斜させる場合は、
この傾斜に必要な遊びを設けておくことが必要となる。
なお、この縦方向軸2の下端には抜けどめのフランジ部
2aを設けてある。
【0029】また、上記転車3はタイヤ導入レール1の
下面に車軸を固定して、該転車3は床面F上を転動する
ようになせばよいが、この床面F上を転動するように構
成する場合は転車3の車軸はタイヤ導入レール1の長手
方向を向くようになせばよいが、この床面F上を転車3
が転動する場合は該転車3の転動軌跡は正確には上記縦
方向軸2を中心とした円弧となるため、該転車を車軸が
転動方向に適合して自由に回動できるキャスターを使用
することが望ましい。この場合、図示はしていないが、
床面Fにキャスターの回動範囲を、または、並置してあ
るタイヤ導入レール1の揺動範囲を規制する突起を設け
る等の手段によって、該タイヤ導入レール1を揺動した
際に、隣の自転車に衝合しないような揺動範囲規制手段
を設ける配慮をするのが望ましい。
【0030】なお、本実施例において上記転車3は、そ
の取り付け位置が縦方向軸2との距離が長いのと、揺動
範囲が狭いことを想定しているので、特にキャスターを
使用しなくても転車3の転動の円滑性に支障を有するこ
とが無かったので固定車軸を使用している。また、本実
施例では該転車3は床面Fに接触するのでは無く、縦フ
レーム7の上部(床面F上でもよい)に取り付けた揺動
範囲規制箱10内に収納されるようになしてある。
【0031】上記揺動範囲規制箱10は、各タイヤ導入
レール1の後方で下方側に位置し、該タイヤ導入レール
1の前方側または後方側に向かう開口11(本実施例で
は「図2」に示すように後方側に向かう)を有してな
る。
【0032】そして、上記転車3はその車軸を上記開口
11より挿入し揺動範囲規制箱10内に収納してある。
そして、この転車3は、この揺動範囲規制箱10の底面
12上を転動するようになしてあり、その転動範囲、言
い換えるなら各タイヤ導入レール1の揺動範囲をこの揺
動範囲規制箱10の幅(タイヤ導入レール1の短手方向
長さ)以内に規制するようになしてある。
【0033】さらに、本実施例において上記揺動範囲規
制箱10は、上面13と下面12とがタイヤ導入レール
1の短手方向に向かう水平面部13a,12aの両側に
先端方向が下方に向かって傾斜する傾斜面部13b,1
3b,12b,12bを連設した形状となし、上記各タ
イヤ導入レール1の後方側下面には、上記揺動範囲規制
箱10の底面12上を転動する転車3を夫々設け、上記
各タイヤ導入レール1の下面平面部4が上記揺動範囲規
制箱10の上面13の上に多少のクリアランスを有して
載置されるようになしてある。
【0034】したがって、タイヤ導入レール1を揺動範
囲規制箱10の傾斜面部13b,13b,12b,12
b上に揺動させると、該タイヤ導入レール1の縦方向軸
2の部位に相応の遊びを設定してあれば、このタイヤ導
入レール1の後端側は傾斜面部13b,13b,12
b,12bに適合して傾斜することになる。すなわち、
この実施例においては、自転車Aは垂直状態を保って揺
動するのでは無く、揺動左右終端側では「図6」に破線
で示すように自転車Aの上部を左右外側に押し出す方向
に傾斜させるようになすものである。なお、この揺動範
囲規制箱10は傾斜面部13b,13b,12b,12
bを省略することで、単に、左右の揺動のみが行えるよ
うになしてもよいのは無論である。
【0035】なお、以上の実施例ではタイヤ導入レール
1を縦方向軸2を揺動中心軸として揺動させたが、上記
自転車Aの上部を左右外側に押し出す方向に傾斜させる
ように揺動する(以下、傾斜揺動という)ことで、同じ
く、目的とする自転車Aの横に人が入り込む空隙Sを確
保することができる。
【0036】上記傾斜揺動のための具体的構成は、種々
可能で図示はしていないが、前記転車3をV形突起に、
揺動規制箱10をV形凹部を有する受体(この受体は床
面F等の適宜固定部位に固定すればよい。)に夫々代え
ることで実現可能であり、さらには、タイヤ導入レール
1と床面等の固定部位とをリンク連結してもよいもので
ある。
【0037】なお、図示実施例では、揺動規制箱10を
タイヤ導入レール1の後側部位に設けたが、この揺動規
制箱10は省略してもよく、また、タイヤ導入レール1
の前側部位の固定部位に、立ち上がり面が該タイヤ導入
レール1の両側方に立設される揺動範囲規制手段を設
け、後方は転車のみとなすことも可能である。
【0038】さらに、図示実施例では、タイヤ導入レー
ル1は自転車の前輪と後輪との双方が導入できる一連の
ものを使用しているが、これを前輪側と後輪側とで二分
割し、後輪側を導入する部位のみを揺動可能となしても
よいものである。また、本発明は、部材強度の検討を要
するが、自動二輪車の駐輪装置としても使用できるのは
無論である。
【0039】
【発明の効果】本発明は上記のごときで、タイヤ導入レ
ール1を揺動可能となしたので各自転車Aはそれぞれを
平行に並置できるばかりか、後方部を各タイヤ導入レー
ル1と共に揺動して目的の自転車A1の横に人が入り込
む間隙を確保することができ、各自転車Aを可能な範囲
で間隔を狭く占有面積が少ない場所に多数並置しておい
ても出し入れが容易に行える駐輪装置を提供することが
できるものである。
【0040】また、本発明は各タイヤ導入レール1の前
方側を縦方向軸2で枢支し、かつ、各タイヤ導入レール
1の後方側下面には転車3を夫々設けてあるので、上記
揺動が円滑・容易に行える駐輪装置を提供することがで
きるものである。
【0041】また、本発明は揺動範囲規制箱10を設け
ることで、各自転車の並置状態を一定範囲以上には乱さ
ないようになしているため、整然と多くの自転車を並置
でき、上記揺動によって自転車を取り出す際に、何台も
遠くの自転車の揺動状況に影響を受けることが無く、隣
と目的の自転車、または目的の自転車と両隣の自転車、
さらにはその隣の自転車を加え最高でも5台以内の近隣
自転車を揺動すれば、目的の自転車を容易に出し入れで
きる駐輪装置を提供することができるものである。
【0042】さらにまた本発明は、各タイヤ導入レール
1の後方で下方側床面には、該タイヤ導入レール1の前
方側または後方側に開口11を有し、上面13と下面1
2とがタイヤ導入レール1の短手方向に向かう水平面部
13a,12aの両側に先端方向が下方に向かって傾斜
する傾斜面部13b,13b,12b,12bを連設し
た揺動範囲規制箱10を固定し、上記各タイヤ導入レー
ル1の後方側下面には、上記揺動範囲規制箱10の底面
12上を転動する転車3を夫々設け、上記各タイヤ導入
レール1の下面平面部4が上記揺動範囲規制箱10の上
面13の上に多少のクリアランスを有して載置してある
ので、自転車を揺動せしめると共に、直立上の自転車を
両側に傾斜できるので、有効に人が入る間隙を自転車の
横に確保でき、狭い面積部位にその分多くの自転車を並
置することのできる駐輪装置を提供することができるも
のである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明駐輪装置の一実施例を示す正面図であ
る。
【図2】高段側のタイヤ導入レール部位の縦断面図であ
る。
【図3】平面図である。
【図4】使用状態平面図である。
【図5】別の使用状態平面図である。
【図6】要部背面図である。
【図7】本発明に使用される自転車滑り落ち防止装置の
一実施例側面図である。
【図8】上記自転車滑り落ち防止装置の縦断面図であ
る。
【図9】上記自転車滑り落ち防止装置の要部平面図であ
る。
【図10】「図9」のX−X線部拡大縦断面図である。
【符号の説明】
1 タイヤ導入レール 2 縦方向軸 3 転車 4 下面平面部 10 揺動範囲規制箱 11 開口 12 下面 13 上面 12a 水平面部 13a 水平面部 12b 傾斜面部 13b 傾斜面部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 断面略U字状のタイヤ導入レール(1)
    を複数本並置してなる駐輪装置において、 上記各タイヤ導入レール(1)を揺動可能となしたこと
    を特徴とする駐輪装置。
  2. 【請求項2】 断面略U字状のタイヤ導入レール(1)
    を一つおきに段違いとなして複数本並置してなる駐輪装
    置において、 上記各タイヤ導入レール(1)の前方側を縦方向軸
    (2)で枢支し、かつ、各タイヤ導入レール(1)の後
    方側下面には転車(3)を夫々設けたことを特徴とする
    駐輪装置。
  3. 【請求項3】 断面略U字状のタイヤ導入レール(1)
    を一つおきに段違いとなして複数本並置してなる駐輪装
    置において、 上記各タイヤ導入レール(1)の前方側を縦方向軸
    (2)で枢支し、各タイヤ導入レール(1)の後方で下
    方側の床面には該タイヤ導入レール(1)の前方側また
    は後方側に向かう開口(11)を有する揺動範囲規制箱
    (10)を固定し、かつ、各タイヤ導入レール(1)の
    後方側下面には、上記揺動範囲規制箱(10)の底面
    (12)上を転動する転車(3)を夫々設けたことを特
    徴とする駐輪装置。
  4. 【請求項4】 断面略U字状のタイヤ導入レール(1)
    を一つおきに段違いとなして複数本並置してなる駐輪装
    置において、 上記各タイヤ導入レール(1)の前方側を縦方向軸
    (2)で多少の遊びを有して枢支し、 上記各タイヤ導入レール(1)の後方で下方側床面に
    は、該タイヤ導入レール(1)の前方側または後方側に
    開口(11)を有し、上面(13)と下面(12)とが
    タイヤ導入レール(1)の短手方向に向かう水平面部
    (13a,12a)の両側に先端方向が下方に向かって
    傾斜する傾斜面部(13b,13b,12b,12b)
    を連設した揺動範囲規制箱(10)を固定し、 上記各タイヤ導入レール(1)の後方側下面には、上記
    揺動範囲規制箱(10)の底面(12)上を転動する転
    車(3)を夫々設け、上記各タイヤ導入レール(1)の
    下面平面部(4)が上記揺動範囲規制箱(10)の上面
    (13)の上に多少のクリアランスを有して載置したこ
    とを特徴とする駐輪装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002089068A (ja) * 2000-09-16 2002-03-27 Yokohama Tokushu Senpaku Co Ltd 二輪車駐車設備

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002089068A (ja) * 2000-09-16 2002-03-27 Yokohama Tokushu Senpaku Co Ltd 二輪車駐車設備
JP4640664B2 (ja) * 2000-09-16 2011-03-02 横浜特殊船舶株式会社 二輪車駐車設備

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