JPH0754061Y2 - 自転車駐車装置 - Google Patents

自転車駐車装置

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JPH0754061Y2
JPH0754061Y2 JP1993003115U JP311593U JPH0754061Y2 JP H0754061 Y2 JPH0754061 Y2 JP H0754061Y2 JP 1993003115 U JP1993003115 U JP 1993003115U JP 311593 U JP311593 U JP 311593U JP H0754061 Y2 JPH0754061 Y2 JP H0754061Y2
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定夫 並木
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横浜特殊船舶株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、二輪車特に自転車の駐
車装置に係り、更に詳しくは自転車が載置される駐車収
納部材の設置間隔を狭めることによって、駐車台数を増
加せしめると共に、既に隣り合って駐車している自転車
との間隔を広げ得る手段を設けることにより、駐車出庫
の操作自体を楽に容易に行い得るようにした、自転車駐
車装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より自転車の駐車収納設備として
は、垂直に立設した載置台に断面が略コ字状の軌条部材
を前端部が接地するように傾斜状に取り付け、該軌条部
の後端部両側に自転車の傾倒防止用の前輪支持枠を固
定し、前記軌条部材の内側底面部付近に、自転車前輪の
滑動を容易にする複数個のコロを並設して成るものがあ
った。当該複数個のコロの最後部のものは、他のコロの
取り付け位置に比して一段高く成って山越えを形成して
おり、軌条部材上に駐車する自転車前輪が、この最後部
のコロを乗り越えると、自然には後退しないように成っ
ている。前記コロの取り付けは、コロの回転軸を軌条部
の両側面部に開口した軸孔より突出させ、当該突出部
分にEリング等を嵌め合わせることにより行われてい
る。
【0003】前記駐車収納設備は、複数台並設されるの
が一般的であるが、軌条部材に自転車を載置した際、当
該自転車のハンドルが左右に隣り合う駐車自転車のハン
ドルに接触しない程度に、軌条部材同志の間隔をある程
度広く開けて設置することが重要であった。
【0004】より具体的には、軌条部材に載置された自
転車のハンドルの中心位置から左右に隣り合う駐車自転
車のハンドルの中心位置までの距離で、大凡500[m
m]の幅がどうしても必要であった。十分に間隔が開け
られていないと、駐車出庫時に左右に隣り合う自転車の
ハンドルと引っ掛かり合い、不必要な力や神経を使わな
くては成らず、時によっては隣り合う自転車を押しやっ
たり引き出したりし、転倒させてしまうなどの面倒な事
態をも生じていた。
【0005】しかしながら、増加する一途の放置自転車
を収容するためには、また駅前などの好立地即ち高地価
の土地に駐輪場を設置するためには、狭いスペースでも
出来る限り多くの台数の自転車を駐車させられることが
必要である。しかし、このために駐車間隔を狭めようと
すると、駐車操作の簡便性が犠牲と成り、この結果は放
置自転車を更に増大させることに繋がるのである。また
駐車間隔を狭めるにも一定の限度がある。
【0006】この問題を解決しようとするものとして、
実開平1−138880号の傾動式自転車収納装置を上
げることが出来る。このものは車輪載置台より垂下する
傾動体を、傾動用台盤に内蔵された弾性体の中央に嵌挿
して成り、傾動用台盤と衝合し傾動体の傾斜角を拘束す
るストッパを車輪載置台に設け、車輪係止部を車輪載置
台の上方に取り付けたものである。この傾動式自転車収
納装置を使用するは、自転車の前輪を車輪載置台上の車
輪係止部に載せて駐車させるようにする。ここで自転車
を左右何れかの方向に傾動させると、車輪載置台及びこ
れに固定された傾動体が傾動方向の弾性体を縮小方向に
撓ませつつ傾斜し、ストッパが傾動用台盤と衝合して所
定角度で傾動が止まる。また車輪載置台を引き起こす
と、圧縮された弾性体の反発力が傾動体を中立方向に付
勢しているため、軽い力で自転車が 起立姿勢に復帰され
【0007】また実開平1−098785号の自転車収
納装置は、高さの異なる前方支脚台と後方支脚台との間
に、支脚台の上部に設けた傾動用連結部を以て自転車用
載置台を左右に傾動自在に取り付けて成り、傾動用連結
部は、ケーシング内に弾性体を有し、該弾性体の中央に
自転車用載置台より垂下する傾動体を嵌挿した構成であ
り、且つケーシングの左右両側壁の上端を自転車用載置
台と衝合し自転車用載置台の傾斜角を拘束するストッパ
として成る。この自転車収納装置は、上記実開平1−1
38880号の傾動式自転車収納装置と同様の作用が見
られる
【0008】また特開昭56−060783号の多列式
駐輪装置は、複数台並設した駐車用部材を、適宜揺動支
持機構により片側又は両側に適量角度傾倒可能に設けて
成るものであり、更に詳しくは揺動支持機構は、駐車用
部材の前後部片面に揺動支持板を直角に固設し、揺動支
持板の先端垂直板部に上下方向の長穴を削成し、駐車床
に固設したL型ブラケットの垂直板部を揺動支持板の垂
直板部に重合し、ブラケットの垂直板部の背面から通軸
支した支持ピンの突出部を揺動支持板の長穴に遊挿する
と共に、前記駐車用部材の接地部長手方向に丸棒材を設
けて成る。ここで自転車を左右何れかの方向に傾動させ
ると、長穴が真直の直線溝であるため、傾斜に際して駐
車用部材底部の丸棒材が駐車床を摺動し、且つ揺動支持
板の長穴と垂直板部の支持ピンとによって傾斜状態が保
持されるというものである
【0009】
【考案が解決しようとする課題】上記実開平1−138
880号の傾動式自転車収納装置は、間隔を従来に比し
て狭く取って多数並設されているため、この何れかに自
転車を駐車しようとする際には、左右の車輪載置台上に
自転車が収納されている場合には、左右の自転車を離反
する方向に傾動させて自転車出入用のスペースを広げる
必要がある。即ちこれから駐車させようとする車輪載置
台に対しての駐車操作だけでなく、両隣にある車輪載置
台をもいちいち操作しなくてはいけないという面倒があ
【0010】また実開平1−098785号の自転車収
納装置も、ハンドルを通過させないスペースで多数設置
されているため、上記実開平1−138880号の傾動
式自転車収納装置と同様の問題点を有しており、操作が
面倒である
【0011】また特開昭56−060783号の多列式
駐輪装置も、高さ方向のスペースを稼ぐべく複数台並設
された駐車用部材には前輪の支持位置に高低差が設けら
れておらず、ハンドルを通過させないスペースで多数設
置されているため、上記同様これから駐車させようとす
る車輪載置台に対しての駐車操作だけでなく、両隣にあ
る車輪載置台をもいちいち操作しなくては成らなず、使
い勝手が大きく損なわれる問題点を有している
【0012】即ち従来の問題点を整理すると、駐車場に
は出来るだけ多くの駐車装置を設置したいのであるが、
ハンドルを通過させないスペースで多数台設置すると、
今度は入出庫に際して自分の自転車のみならず両隣の自
転車をも操作しなくては成らないというジレンマに陥
る。より好ましくは、自分が駐車させようとする駐車装
置のみに対する操作だけで、駐車出庫に必要なスペース
が広げられるものでありたい
【0013】本考案は上記問題点を解決し、軌条部材
載置された自転車のハンドルの中心位置から左右に隣り
合う駐車自転車のハンドルの中心位置までの距離を従来
の半分近くまで減少させ得ると共に、にもかかわらず自
分が駐車させようとする駐車装置だけを操作するのみで
隣り合う駐車装置に対する操作を不要とし、駐車出庫時
の操作性が少しも損なわれることのない、自転車駐車装
置の提供を課題とするものである。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記課題は、複数の駐車
収納部材を所要の間隔を空けて並設すると共に、各々の
駐車収納部材に左右方向への傾倒手段を設けて成る自転
車駐車装置に於いて、各々の駐車収納部材に上下方向へ
の傾倒手段を設けると共に、この上下方向への 傾倒の制
御手段を駐車収納部材の前部に設け、且つ各々の駐車収
納部材の実質的な上下方向への傾倒支点より後方の左右
両端部を隣り合う駐車収納部材の相当部位に折曲自在に
連結して成る、自転車駐車装置を構成することによって
達成される
【0015】
【作用】何れか一の駐車収納部材(目的の駐車収納部材
という)に自転車を駐車させる際に、駐車収納部材の前
部に設けられた上下方向への傾倒の制御手段を操作する
と、駐車収納部材の前部が下方向へ、駐車収納部材の実
質的な上下方向への傾倒支点より後方の部位が上方向に
傾倒することに成る
【0016】すると、目的の駐車収納部材とこれに隣り
合う駐車収納部材とは実質的な上下方向への傾倒支点よ
り後方の左右両端部分にて折曲自在に連結されており、
且つ各々の駐車収納部材には左右方向への傾倒手段が設
けられていることによって、目的の駐車収納部材のこの
部位の上方向への傾倒に伴い、これに隣り合う駐車収納
部材の目的の駐車収納部材に隣接する側が折曲自在な連
結によって持ち上げられ、隣り合う駐車収納部材は目的
の駐車収納部材から遠ざかる方向に傾倒する。この時の
状態は、各駐車収納部材の重量によって、初期状態に戻
ろうとする力が働いている状態でもある
【0017】複数の駐車収納部材を並設すると、目的の
駐車収納部材から隣り合う駐車収納部材を遠ざける方向
にスライド移動させることは殆ど不可能であるが、その
場で傾倒させるのであれば十分可能であり、この手段の
採用により係る問題が解決されるのである。
【0018】自転車を奥まで駐車し終わり、駐車収納部
材の前部に設けられた上下方向への傾倒の制御手段の操
作を元に戻すと、目的の駐車収納部材の実質的な上下方
向への傾倒支点より後方の部位が下方向へ移動して初期
状態に戻る。この目的の駐車収納部材の正立に伴い、こ
れに隣り合う駐車収納部材も正立の状態に戻り、この
連の操作が完了と成る訳である。尚、出庫に際しても同
様の操作を行ない同様の作用が生ずる
【0019】即ち本考案の作用の特徴的な点は、目的の
駐車収納部材が上下方向へ傾倒すること、この上下方向
への傾倒に連動する形で隣り合う駐車収納部材が目的の
駐車収納部材から遠ざかる方向に傾倒しまた復帰するこ
と、の2点にある。この隣り合う駐車収納部材の傾倒
は、自転車が駐車されているいないに拘らず行われる。
これによって隣り合う駐車収納部材やこれに駐車されて
いる自転車に接触することなく、安全且つ容易に駐車出
庫が可能と成る。而も操作は目的の駐車収納部材に対し
て行なわれるのみである。隣り合う駐車収納部材に対し
ての直接の操作は全く不要である
【0020】
【実施例】以下、本考案の実施例を説明するが、本考案
はこの実施例にのみ限定されるものではない。
【0021】本考案の第1実施例を、図1の側面図、図
2の平面図、図3及び図4の動作状態説明図、図5の回
動板5の部分正面図を用いて説明する。尚本実施例は基
本的に自転車用の駐車装置に関するものであるが、原動
機付自転車や自動二輪車用に構成し直すことも十分可能
である。
【0022】本実施例は、平置きの自転車駐車装置であ
り、隣り合う駐車収納部材同志が段違いに並設されて成
るものである。駐車収納部材は、本実施例では駐車テー
ブル1と呼称される。当該駐車テーブル1は、断面が略
コ字形状の軌条部材10より成り、該軌条部材10の上
縁部にはハット部11が形成されている。該ハット部1
1の後方部には前輪支持枠2が立設されている。また軌
条部材10の内側底面部付近に、自転車前輪の滑動を容
易にする複数個のコロ12が並設されている。当該複数
個のコロ12の最後部のものは、駐車する自転車の前輪
が最後部のコロ12を乗り越えると自然には後退しない
ように、ハット部11上に設けたコロ受13に取り付け
られ、他のコロ12の取り付け位置と比較して一段高く
形成されている。
【0023】駐車テーブル1は、基台3の中央部分に横
設された梁部材上に回動座31及び回動板5で、前後及
び左右に揺動自在に取り付けられている。図5は回動板
5部分の正面図であるが、基台3上に回動座31が立設
され、該回動座31前面部には縦孔33が開孔されて居
り、支工板51を頂部に有する回動板5の前面部には横
孔52が開孔されて居り、回動板5を回動座31に被せ
た後、縦孔33と横孔52とを回動ピン50にて前後及
び左右に揺動自在に取り付けて成る。前記軌条部材10
の中央部分は、支工板51上に固定されている。
【0024】駐車テーブル1の前端部には、ペダルアー
ム7を回動軸とする開放ペダル70が軸受板71により
上下方向に回動自在に取り付けられて居り、軸受板71
の下端部に一端部を係止した摺動杆72が軌条部材10
内部に挿通され、他端部分がピン60により軌条部材1
0に回動自在に取り付けられた掛金6の前記ピン60よ
り下の部位にピン73で係止されている。一方基台3の
前端部分に横設された梁部材上には掛止ピン32が取り
付けられて居り、この位置に前記掛金6が来るように設
定されている。
【0025】基台3の後端部分に横設された梁部材上に
は、断面略コ字形状のガイド30が駐車テーブル1の両
側に位置するように2箇所に、各々の開放部を内側に向
けるようにして立設されている。2つのガイド30内に
は前記開放部を通し各々下端部分にローラ40を有する
二股形状に開脚した連動アーム4が挿着されている。連
動アーム4の頂上部には支工板41が固定されて居り、
該支工板41上に前記軌条部材10の後端部分が固定さ
れている。
【0026】ところで駐車テーブル1は、基台3上に複
数台並設されるが、本実施例の場合左右に隣り合う駐車
テーブル1の各々の中心位置間の距離を約260[m
m]に設定すると共に、隣り合う駐車テーブル1の高さ
を違え段差を付けるように基台3上に設置している。前
述の構成例は、低い段の駐車テーブル1に関するもので
ある。このため図1及び図3で明らかなように、前記低
い段の駐車テーブル1に隣り合う駐車テーブル1は一段
高く設置されている。即ち、当該駐車テーブル1は、基
台3の中央部分に横設された梁部材上に脚53を装着し
て回動座31及び回動板5で前後及び左右に揺動自在に
取り付けられて居り、また基台3の前端部に横設された
梁部材上には脚34を装着してこれに掛止ピン32が取
り付けられて居り、この位置に前記掛金6が来るように
設定されている。このように低い段の回動座31及び回
動板5と高い段の脚53は基台3上に交互に配設され、
低い段の掛止ピン32と高い段の脚34に設けられた掛
止ピン32は基台3上に交互に配設され、更に前記ガイ
ド30も同様に、断面略コ字形状のガイド30が低い段
の駐車テーブル1の両側に位置するように所定の位置に
立設されているのである。
【0027】さて、高い段の駐車テーブル1に関し、前
記2つのガイド30内には脚42が挿入されて、前記低
い段の連動アーム4のローラ40を共有するように当該
連動アーム4に連結されている。前記2本の脚42の上
端部には二股形状に開脚した連動アーム4がピン44に
回動自在(図3と図4との比較から、連動アーム4と
脚42とは折曲自在であると見ることが出来る)に取り
付けられている。連動アーム4の頂部には支工板が固定
されて居り、この位置からは掛止板43が垂下形成され
ている。また前記高い段の軌条部材10の後端部分は、
支工板41上に固定されている。
【0028】次に本実施例の動作を図1、図3、図4を
用いて説明する。本自転車駐車装置は初期状態では図1
及び図3に示されるような状態をとっている。仮に並設
された駐車テーブル1の中央部分にある低い段の駐車テ
ーブル1上に自転車を駐車させようとする場合、図1の
鎖線で表された駐車テーブル1のように、上下方向への
傾倒の制御手段である開放ペダル70を足で踏むと、駐
車テーブル1は回動板5部分を支点として前傾する。こ
の時、開放ペダル70に連結した摺動杆72が後方にス
ライドして、掛金6を後方に振らせる。そこで開放ペダ
ル70から足を離すと、掛金6が基台3前端部の掛止ピ
ン32に掛止されて、駐車テーブル1は回動板5部分を
支点とする前傾姿勢に固定される。
【0029】この状態は、当該低い段の駐車テーブル1
の後部が上昇している状態でもあるため、駐車テーブル
1の後方下側に取り付けられた連動アーム4が引き上げ
られている。当該連動アーム4の両端部分には、隣り合
う高い段の駐車テーブル1の後方下側に取り付けられた
連動アーム4の一端部が脚42を介して連結されている
ため、脚42が持ち上げられることによって、隣り合う
高い段の駐車テーブル1が当該低い段の駐車テーブル1
から遠ざかる方向に、即ち両側に開いて傾倒する。高い
段の駐車テーブル1は、本実施例では前記回動板5部分
を回動点として左右に約12度ほど傾倒した姿勢をとる
ことに成るのである。
【0030】この状態で、駐車させようとする自転車を
図1の軌条部材10のレールに通して前傾したスロープ
に押し上げ、前輪をコロ12の上を滑らせ、最後のコロ
であるコロ受13のコロ12を乗り越えさせて自転車か
ら手を離すと、自転車は前輪支持枠2に支えられて立
ち、また最後のコロ12によって後戻り出来ない状態と
成る。この際、隣り合う高い段の駐車テーブル1の傾倒
は、ここに自転車が駐車されているいないに拘らず行わ
れて居り、このことにより隣り合う高い段の駐車テーブ
ル1やこれに駐車されている自転車のハンドル等々に接
触することなく、安全且つ容易に低い段の駐車テーブル
1への駐車が可能と成る。
【0031】そこで、再度開放ペダル70を踏むと、掛
金6が掛止ピン32から外れ、駐車テーブル1は自動的
に元の水平の状態に戻る。すると駐車テーブル1の後方
下側に取り付けられた連動アーム4の両端部分が、ロー
ラ40から基台3上に接地する。これに伴って隣り合う
高い段の駐車テーブル1も元の状態に復帰することに成
り、この一連の駐車操作が完了するのである。
【0032】自転車を出庫させる場合には、先と同様の
手続を取ることによって、該当する駐車テーブル1に左
右隣り合う2台の駐車テーブル1を傾倒させて、これ等
及びこれ等に駐車されている自転車に接触することな
く、余裕の空間を獲得して楽に容易に出庫させられる訳
である。勿論これまでの説明は高い段の駐車テーブル1
への駐車出庫に関しても同様に当てはまる。
【0033】そしてまた、このような駐車出庫操作に際
して生ずる、隣り合う高い段の駐車テーブル1が当該低
い段の駐車テーブル1から遠ざかる方向に傾倒する動作
は、隣り合う高い段の駐車テーブル1に一切触れること
なく、ただ単に低い段の駐車テーブル1の開放ペダル7
0を足で踏むだけで為され、両手は自転車を軌条部材1
0上に上げ下げすることにのみ専念させることが出来る
から、操作性が少しも損なわれることがないという効果
を奏する
【0034】上述したように、従来方式では駐車テーブ
ル1に載置された自転車のハンドルの中心位置から左右
に隣り合う駐車自転車のハンドルの中心位置までの距離
で、大凡500[mm]以上の幅がどうしても必要であ
り、この間隔が十分に開けられていないと、駐車出庫時
に左右に隣り合う自転車のハンドル同志が引っ掛かり合
って、不必要な力や神経を使わなくては成らず、時によ
っては隣り合う自転車を転倒させてしまうなどの不都合
も生じていたが、本実施例によれば、隣り合う駐車テー
ブル1の高さを違え、段差を付けるように基台3上に設
置したこともあって、左右に隣り合う駐車テーブル1の
各々の中心位置間の距離を殆ど極限である約260[m
m]とすることに成功して居り、従来の半分の設置スペ
ースがありさえすれば同等の台数の自転車駐車装置が設
置出来るように成り、その経済的効果も甚大である。
【0035】尚、開放ペダル70を踏み掛金6を掛止ピ
ン32から外すと、都合3台の駐車テーブル1は自動的
に元の水平の状態に戻るのであるが、これは駐車テーブ
ル1自体の重量によるものである。しかし乍ら傾倒角度
を大きくすればそれだけ駐車操作に余裕が生ずるもの
の、既に自転車が駐車されている場合にはその重心位置
が大きく外側に逸れるため、元の状態に復帰し辛く成る
こともある。このような問題を解決する手段としては、
前記高い段の駐車テーブル1の連動アーム4から垂下形
成された掛止板43にコイルスプリング8の一端を掛止
し、他端を基台3上に固定する構成が採用できる。この
コイルスプリング8によって、傾倒状態の高い段の駐車
テーブル1を半ば強制的に垂直状態に引き戻すのであ
る。またこのような構成によれば、本実施例は2段式の
立体駐車装置にも十分適用可能と成るのである。前記コ
イルスプリング8以外では、ガススプリングや、或はバ
ラスト重錘等々も任意に利用可能である。重錘の位置を
可変として、重心位置の微調整が出来るように構成する
ことも可能である。
【0036】ところで第1実施例では、該当する駐車テ
ーブル1の左右両側に位置する駐車テーブル1の両方共
が傾倒可能に構成されているが、これは何れか一方でも
構わない。即ち、右側に位置する駐車テーブル1、又は
左側に位置する駐車テーブル1だけが傾倒するように構
成して、何れか一方の側に余裕の空間を作れば、駐車し
ようとする自転車の姿勢を工夫しながら操作するだけ
で、傾倒しない側の駐車テーブル1やその上の自転車に
接触することなく駐車し得ることが明らかと成ってい
る。更に、通常自転車を駐車させる場合、人は自転車の
左側に立つものであるから、該当する駐車テーブル1の
特に左側に位置する駐車テーブル1が左へ傾倒可能に構
成されていれば、これだけで十分である。第2実施例で
は、この事実を踏まえた実施例に付いて説明する。
【0037】本考案の第2実施例を図6の動作状態説明
図を用いて説明する。全体の構成は第1実施例に倣うも
のであるが、連動アーム4の連結部に付いて、低い段の
駐車テーブル1の連動アーム4の右側は、右側に隣り合
う高い段の駐車テーブル1の連動アーム4の左側に取り
付けた脚42に係止されている。該脚42には縦長のガ
イド孔45が下端部のローラ40付近まで開孔されて居
り、当該ガイド孔45に前記低い段の駐車テーブル1の
連動アーム4の右側がピン44にて上下方向に摺動自在
に係止されている。一方低い段の駐車テーブル1の連動
アーム4の左側先端部上縁には切欠部47が刻設され、
左側に隣り合う高い段の駐車テーブル1の連動アーム4
の右側に取り付けた脚42の下端部のローラ40の上部
近傍にはピン46が突設され、前記低い段の連動アーム
4の左側先端部はその切欠部47に、左側に隣り合う高
い段の連動アーム4の右側の脚42のピン46が入り込
むようにして、基台3上のガイド30内に納置されてい
る。
【0038】このため、仮に低い段の駐車テーブル1に
駐車操作が行われているものとすれば、低い段の駐車テ
ーブル1の連動アーム4が上昇するが、この時連動アー
ム4の右側は、ピン44がガイド孔45内を上方に摺動
するのみで、右側に隣り合う高い段の駐車テーブル1の
連動アーム4を持ち上げることはない。これに対して低
い段の連動アーム4の左側は、切欠部47がピン46を
上方に持ち上げるように成るため、結果的に左側に隣り
合う高い段の駐車テーブル1の連動アーム4を持ち上げ
るように動作し、左側に隣り合う高い段の駐車テーブル
1のみ、左側に傾倒することと成る。
【0039】次に、高い段の駐車テーブル1に駐車操作
が行われているものとすれば、高い段の駐車テーブル1
の連動アーム4が上昇し、両側の脚42も上昇するが、
この時脚42の右側では、ピン46が切欠部47から外
れて上昇するのみで、右側に隣り合う低い段の駐車テー
ブル1の連動アーム4を持ち上げることはない。これに
対し、高い段の左側の脚42では、ガイド孔45の底部
がピン44を持ち上げるように作用するため、結果的に
左側に隣り合う低い段の駐車テーブル1の連動アーム4
を持ち上げるように動作し、左側に隣り合う低い段の駐
車テーブル1のみ、左側に傾倒することと成る。
【0040】さて本考案の駐車収納部材では、第1、第
2実施例のように駐車テーブル1が上下動し、且つ隣り
合う方向に傾倒するように構成する以外に、基台そのも
のが上下動し、且つ隣り合う方向に傾倒するように構成
しても構わないものである。
【0041】そこで本考案の第3実施例を、図7を用い
て説明すると、基台9は1区画毎に分割され、各々後方
左右両側に接続金具90,91を突設し、接続金具90
には横に細長い摺動孔92を開孔し、接続金具91には
ピン93を設けて、隣り合う接続金具90,91同志
を、ピン93を摺動孔92に挿通して連結し、前記ピン
93をローラ40の回転軸としてローラ40を取り付け
て成る。また各々の基台9上には連動アーム4を前後2
箇所に固定し、該連動アーム4上には支工板41を介し
て駐車テーブル1を取り付けて成る。基台9の底部は各
々前後方向に向けて舟形とし、舟形の最下部を平に形成
して安定させている(図示せず)。尚本実施例に於いて
は全ての駐車テーブル1に高低差を付けず、駐車テーブ
ル1の中心部間の距離を約380[mm]としている。
当該駐車テーブル1の前端部には、ペダルアーム7が取
り付けられている(図示せず)。
【0042】本実施例では、前記ペダルアーム7を踏む
ことによって基台9の後方部を上昇させ、隣り合う基台
9を前記接続金具90,91を介して左右方向に傾斜さ
せるようにするのである。
【0043】以上で本考案の実施例の説明を終えるが、
本考案はこれ等の実施例に限定されず、例えば隣り合う
駐車収納部材の脚42等の連結手段は任意であり、チェ
ーン等の利用も可能であり、実施例の連動アーム4は底
面形状を舟形とすることも出来、連結部位に関しても自
由であり、ペダルアーム7を踏んで操作するのではな
く、レバー等を手で引くようにして駐車収納部材を上下
動させ得るように構成してもよく、駐車収納部材は実施
例のように前傾ではなく全体が下がるようにし、この時
これと隣り合う駐車収納部材が傾倒するように連結する
手段を用いてもよく、駐車収納部材の上下動及び傾倒す
る支点の形成位置は自由であり、駐車収納部材は軌条部
材ではなく、平板上に左右1対の自転車支持枠を立設し
たものなど任意であり、実施例の掛金6は必須ではな
い。またこの他の部位の構成に付いても全く任意であ
る。
【0044】
【考案の効果】以上、本考案は、複数の駐車収納部材を
所要の間隔を空けて並設すると共に、各々の駐車収納部
材に左右方向への傾倒手段を設けて成る自転車駐車装置
に於いて、各々の駐車収納部材に上下方向への傾倒手段
を設けると共にこの上下方向への傾倒の制御手段を駐車
収納部材の前部に設け、且つ各々の駐車収納部材の実質
的な上下方向への傾倒支点より後方の左右両端部を隣り
合う駐車収納部材の相当部位に折曲自在に連結して成る
ことを特徴とする自転車駐車装置とした。このため目的
の駐車収納部材の上下方向への傾倒の制御手段を操作す
ることにより、隣り合う駐車収納部材を目的の駐車収納
部材から遠ざける方向に傾倒させることが出来るように
成った
【0045】この結果、軌条部材に載置された自転車の
ハンドルの中心位置から左右に隣り合う駐車自転車のハ
ンドルの中心位置までの距離を従来の半分近くまで減少
させて設置することが出来、駐車収納部材間の距離を極
限まで狭めて設置出来るように成り、それにもかかわら
ず隣り合う駐車収納部材に対する直接の操作が不要であ
り、単に目的の駐車収納部材の上下方向への傾倒の制御
手段を操作するだけであるから、駐車出庫時の操作性が
少しも損なわれることがないという効果を奏する
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の第1実施例の側面図である。
【図2】同実施例の平面図である。
【図3】同実施例の動作状態説明図である。
【図4】同実施例の動作状態説明図である。
【図5】同実施例の回動板5の部分正面図である。
【図6】本考案の第2実施例の動作状態説明図である。
【図7】本考案の第3実施例の説明図である。
【符号の説明】
1 駐車テーブル 10 軌条部材 2 前輪支持枠 3 基台 30 ガイド 31 回動座 32 掛止ピン 34 脚 4 連動アーム 42 脚 45 ガイド孔 46 ピン 47 切欠部 5 回動板 50 回動ピン 53 脚 6 掛金 7 ペダルアーム 70 開放ペダル 72 摺動杆 9 基台 90 接続金具 91 接続金具

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の駐車収納部材を所要の間隔を空け
    て並設すると共に、各々の駐車収納部材に左右方向への
    傾倒手段を設けて成る自転車駐車装置に於いて、各々の
    駐車収納部材に上下方向への傾倒手段を設けると共にこ
    の上下方向への傾倒の制御手段を駐車収納部材の前部に
    設け、且つ各々の駐車収納部材の実質的な上下方向への
    傾倒支点より後方の左右両端部を隣り合う駐車収納部材
    の相当部位に折曲自在に連結して成ることを特徴とす
    る、自転車駐車装置
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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