JPH09207697A - トラクターの転倒保護フレーム固定装置 - Google Patents

トラクターの転倒保護フレーム固定装置

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JPH09207697A
JPH09207697A JP2258496A JP2258496A JPH09207697A JP H09207697 A JPH09207697 A JP H09207697A JP 2258496 A JP2258496 A JP 2258496A JP 2258496 A JP2258496 A JP 2258496A JP H09207697 A JPH09207697 A JP H09207697A
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斉 青山
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肇 中村
Yukihisa Matsushita
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 転倒保護フレームを機体後方側に上下複数段
の倒伏姿勢に倒伏できるようにし、上段側の倒伏姿勢に
して後進した際に障害物に衝突しても、障害物が破損す
ることを回避しやすくする。 【解決手段】 転倒保護フレーム5の基端部に形成した
連結部5cをフレーム支持部10に連結軸12によって
回動自在に連結してある。連結部5cの対ロック具当接
部S1に当接させて転倒保護フレーム5を起立姿勢に固
定させるロック具13、連結部5cの対ストッパー当接
部S2に当接させて転倒保護フレーム5を上段側倒伏姿
勢にロックするストッパー14を、操作レバー15によ
って作用位置と解除位置とに切り換え操作できるように
フレーム支持部10に備えてある。連結部5cの対前板
部分当接部S3に当接させて転倒保護フレーム5を下段
側倒伏姿勢にロックする前板部分をフレーム支持部10
に備えてある。ストッパー14は下降ロックのみを行う
当接式であり、転倒保護フレーム5に上昇操作力が作用
すると、転倒保護フレーム5が自由に上昇することを可
能にしている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、転倒保護フレーム
を起立姿勢と、機体後方側に倒伏する上下複数段の倒伏
姿勢とに揺動自在に機体のフレーム支持部に連結してあ
るトラクターの転倒保護フレーム固定装置に関する。
【0002】
【従来の技術】上記トラクターは、転倒保護フレームを
必要に応じて適切な高さの倒伏姿勢に切換えできるよう
に配慮されたものである。すなわち、たとえば果樹園で
は、転倒保護フレームを上下複数段のうちの上段側の倒
伏姿勢にすることにより、保護フレームが棚や樹木に当
たらないようにしながら作業でき、機体旋回時など、機
体後部に連結した作業装置を保護フレームに当たらない
ようしながら持ち上げ操作できるのである。そして、機
体を格納するとか運搬車で搬送するとかの際には、転倒
保護フレームを下段側の倒伏姿勢にすることにより、保
護フレームのために機体全体の高さや重心が高くなるこ
とを防止して狭いスペースに有利に格納したり搭載した
りするとか、安定的に搭載するとかができるのである。
この種のトラクターとして、従来、たとえば実開平5‐
89113号公報に示されるものがあった。すなわち、
保護フレームの基端部にピン孔を、機体側にロックピン
をそれぞれ備え、保護フレームを上段側の倒伏姿勢にす
る際、ロックピンをピン孔に挿入することにより、保護
フレームをその倒伏姿勢に保持するようになっていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来のロック技術は、
保護フレームを上段側の倒伏姿勢にする際、上昇側にも
揺動しないようにロックしながらその倒伏姿勢に保持す
るものであった。このため、後進時に誤って保護フレー
ムが壁に衝突すると、壁が歪むなど、障害物の破損を招
くことがあった。本発明の目的は、保護フレームが上段
側倒伏姿勢にある際のトラブルを回避しやすくしながら
保護フレームを上段側と下段側のいずれの倒伏姿勢にも
できるようにすることにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】請求項1による発明の構
成、作用、効果はつぎのとおりである。
【0005】〔構成〕転倒保護フレームを起立姿勢と、
機体後方側に倒伏する上下複数段の倒伏姿勢とに揺動自
在に機体のフレーム支持部に連結してあるトラクターの
転倒保護フレーム固定装置において、前記複数段の倒伏
姿勢のうちの最下段よりも上段側の倒伏姿勢に操作され
た前記転倒保護フレームの下降ロックを行うストッパー
を作用位置と解除位置とに切換え操作自在に前記フレー
ム支持部に取付け、前記ストッパーは、前記転倒保護フ
レームの対ストッパー当接部に当接して前記転倒保護フ
レームの上昇揺動を許容しながらロック作用するように
当接式に構成してある。
【0006】〔作用〕ストッパーを作用位置にすると、
転倒保護フレームを上段側の倒伏姿勢にこの位置から下
降にしないようにロックでき、ストッパーを解除位置に
すると、転倒保護フレームを上段側の倒伏姿勢からさら
に下段側の倒伏姿勢にまで下降させられる。転倒保護フ
レームを上段側の倒伏姿勢にする場合、ストッパーが前
記当接式であることにより、転倒保護フレームが上段側
倒伏姿勢から上昇揺動することを許容される。これによ
り、転倒保護フレームが障害物に衝突した場合、障害物
からの反力で上昇揺動して障害物を破損しにくくする。
【0007】〔効果〕ストッパーを作用させたり、解除
したりできることにより、転倒保護フレームを上段側の
倒伏姿勢にし、果樹園などでも転倒保護フレームが障害
物に当たらないように有利に作業できるとともに、転倒
保護フレームを下段側の倒伏姿勢にし、機体を狭いスペ
ースにコンパクトに格納したり、運搬車荷台にコンパク
トかつ安定的に搭載したりすることができるようにでき
た。しかも、転倒保護フレームを上段側の倒伏姿勢にし
た際に壁などに衝突させることがあっても、転倒保護フ
レームの衝突の伴う上昇によって障害物の破損を回避す
ることが可能になる。
【0008】請求項2による発明の構成、作用、効果は
つぎのとおりである。
【0009】〔構成〕請求項1による発明の構成におい
て、前記転倒保護フレームを前記起立姿勢に固定するロ
ック具の支持部材を前記フレーム支持部に移動自在に支
持させ、前記ストッパーを前記支持部材に支持させ、前
記支持部材に1本の操作レバーを連結するとともに、こ
の操作レバーによる前記支持部材の移動操作によって前
記ロック具および前記ストッパーを作用位置と解除位置
とに切換え操作するように構成してある。
【0010】〔作用〕操作レバーによって支持部材を移
動操作することにより、ロック具を作用位置にして転倒
保護フレームを起立姿勢に固定したり、ロック具を解除
位置にするとともにストッパーを作用位置にして転倒保
護フレームを上段側の倒伏姿勢にしたりできる。
【0011】〔効果〕1本の操作レバーを操作するだけ
で操作簡単にロック具およびストッパーを切換え操作で
き、転倒保護フレームにロックを掛けたり、ロック解除
をしたりする操作の面から楽に転倒保護フレームを起立
姿勢や倒伏姿勢に切換えられる。
【0012】請求項3による発明の構成、作用、効果は
つぎのとおりである。
【0013】〔構成〕請求項2による発明の構成におい
て、前記ロック具を作用位置に移動付勢するスプリング
を備えるとともに、前記ロック具に当接することによ
り、前記ロック具を前記スプリングに抗して解除位置に
保持するストッパー部を前記フレーム支持部に備えてあ
る。
【0014】〔作用〕ロック具のストッパー部に対する
当接を解除すると、ロックがスプリングのために自ずと
作用位置になって転倒保護フレームを起立姿勢に固定す
る。
【0015】〔効果〕ロック具のストッパー部への当接
を解除するだけでロック具を作用位置にでき、転倒保護
フレームにロックを掛ける操作の面から、一層楽に転倒
保護フレームを起立姿勢にできる。
【0016】
【発明の実施の形態】図1に示すように、前車輪1およ
び後車輪2を駆動可能に備え、前車輪1を操向操作する
ステアリングハンドル3、運転座席4などを有する運転
部、運転座席4の後側に位置する転倒保護フレーム5を
備えたトラクターの後部に、リフトシリンダ(図示せ
ず)によって上下に揺動操作するように構成したリンク
機構6を介して昇降操作するようにロータリ耕耘装置7
を連結するとともに、トラクターから回転軸8によって
ロータリ耕耘装置7に動力伝達するように構成して、乗
用型耕耘機を構成してある。
【0017】図2に示すように、前記転倒保護フレーム
5は、左右一対のメインフーム部分5a,5aと、両メ
インフレーム部分5a,5aの先端側どうしを連結して
いる横フレーム部分5bとを備えるように門形に曲げ成
形した角パイプ材で作成してあり、図4に示す如く、左
右のメインフレーム部分5a,5aそれぞれの基端側に
軽量化用凹部Aが備えられた鋳造部材を連結して連結部
5cを形成してある。フレーム支持部10を有する左右
一対の板金製フレーム11a,11a、両板金製フレー
ム11a,11aを連結している連結フレーム11bを
有する転倒保護フレーム支持体を、トラクターの機体後
部を形成しているミッションケース9に連結することに
より、トタクターの機体後部の両横側に平面視コ字形状
で機体後方向きに開口するフレーム支持部10を形成し
てある。左右一対のフレーム支持部10,10の一方の
内側に、前記一対のメインフーム部分5a,5aの一方
の連結部5cを機体横方向の連結軸12によって枢着
し、他方のフレーム支持部10の内側に、他方のメイン
フーム部分5aの連結部5cを前記連結軸12と同芯状
に位置する機体横方向の連結軸12によって枢着するこ
とにより、転倒保護フレーム5を前記一対のフレーム支
持部10,10に連結軸12の機体横方向の軸芯まわり
揺動するように連結してある。これにより、転倒保護フ
レーム5を連結軸12の軸芯まわりで揺動操作すること
により、転倒保護フレーム5は、図1に実線で示す如く
フレーム支持部10から機体上方に延出して横フレーム
部分5aが運転座席4の上方に位置する起立姿勢と、フ
レーム支持部10から機体後方側に延出して横フレーム
部分5aが耕耘装置7の上方に位置する倒伏姿勢とに切
り換わる。
【0018】転倒保護フレーム5に対する図4の如きロ
ック具13およびストッパー14、これらロック具13
やストッパー14を操作するための1本の操作レバー1
5などを有し、転倒保護フレーム5を起立姿勢や上下2
段の倒伏姿勢に固定する装置を、左右一対のフーム支持
部10,10それぞれに備えてある。左右の転倒保護フ
レーム固定装置は、図3〜図9に示す如く構成してあ
る。
【0019】ロック具13およびストッパー14は、機
体前後方向の1本の丸棒材で成る支持部材16に固着し
て支持させてある。この支持部材16は、フレーム支持
部10の前板部分10aに回動および前後摺動自在に取
付けるとともに、前記前板部分10aから機体前方側に
突出している部分に取付けたロックスプリング17によ
って機体前方側に摺動付勢してある。支持部材16のロ
ック具13およびストッパー14を支持している部分に
対して約90度屈曲するように折り曲げ成形した機体後
方側の一端部によって前記操作レバー15を形成し、こ
の操作レバー15によって支持部材16を回動および摺
動操作することにより、ロック具13およびストッパー
14が作用位置と解除位置とに切換わるようにしてあ
る。
【0020】すなわち、転倒保護フレーム5を図1に実
線で示す起立姿勢に揺動操作すると、図3(イ)および
図5に示すように、ロック具13がロックスプリング1
7による機体前方側への移動付勢のため、フレーム支持
部10の内側の開口側に設けてある左右一対のブロック
体18,19の上面側と、連結部5cの対ロック具当接
部S1との間に入り込む。すると、ロック具13は作用
位置になって転倒保護フレーム5を後方側に倒伏しない
ように受止め支持し、フレーム支持部10の前板部分1
0aが転倒保護フレーム5を前方側に倒伏しないように
受止め支持する。これにより、転倒保護フレーム5は起
立姿勢に固定される。この時、ロック具13の前記対ロ
ック具当接部S1に受止め作用するロック面が楔面にな
っていることから、ロック具13はロックスプリング1
7による付勢力によって連結部5cを前板部分10aに
押付け操作する。これにより、転倒保護フレーム5はガ
タ付かないように強固に固定する。
【0021】図3(ロ)および図6に示すように、ロッ
ク具13が作用位置にある状態から操作レバー15をロ
ックスプリング17に抗して機体後方側に引き操作して
支持部材16を摺動移動させ、ストッパー14がブロッ
ク体19の内側端面でなるストッパー部19aに当接す
ると、操作レバー15を支持部材16の軸芯まわりで機
体内側に約90度倒伏するように揺動操作する。する
と、ロック具13はフレーム支持部10の後外側で支持
部材16と共に回動し、ロック具13の前側面がブロッ
ク体18の外側端面でなるストッパー部18aに当接す
る作用解除位置になって連結部5aの対ロック具当接部
S1を形成している突起部5eがフレーム支持部10の
奥側に移動することを可能にする。これとともに、スト
ッパー14がフレーム支持部10の内部で支持部材16
と共に回動してブロック体18の上で横倒れになった作
用位置になる。そして、ストッパー部18aはロック具
13の前側面に当接して受止め作用することにより、ロ
ック具13を作用解除位置に、ストッパー14を作用位
置にそれぞれロックスプリング17の付勢力に抗して保
持する。これにより、転倒保護フレーム5を起立姿勢か
ら機体後方側に倒伏操作できるようになる。そして、転
倒保護フレーム5が倒伏するに伴って連結部5cの対ス
トッパー当接部S2がストッパー14に当接すると、ス
トッパー14は転倒保護フレーム5をこれ以上下降しな
いように下降ロックする。これにより、転倒保護フレー
ム5は図1に点線で示す上段側の倒伏姿勢になる。この
時、ストッパー14は転倒保護フレーム5の下降ロック
のみを行う状態で対ストッパー当接部S2に当接するも
のであるため、図7に示すように、転倒保護フレーム5
に上昇操作力が作用すると、対ストッパー当接部S2が
ストッパー14から浮き上がり、転倒保護フレーム5は
自由に上昇揺動する。
【0022】図8に二点鎖線で示すように、ストッパー
14が作用位置にある状態から操作レバー15をロック
スプリング17に抗して機体後方側に引き操作し、支持
部材16を摺動移動させる。すると、ストッパー14は
対ストッパー当接部S2から後方側に離れた作用解除位
置になり、突起部5eがフレーム支持部10のさらに奥
側に移動することを可能にする。これにより、操作レバ
ー15の引っ張り操作を維持してストッパー14を作用
解除位置に保持することにより、転倒保護フレーム5を
上段側の倒伏姿勢からさらに下降操作できるようにな
る。そして、図8に示すように、転倒保護フレーム5が
下降するに伴って連結部5cの対前板部分当接部S3が
前板部分10aの内面側に当接すると、この前板部分1
0aは転倒保護フレーム5をそれ以上下降しないように
下降ロックする。これにより、転倒保護フレーム5は図
1に二点鎖線で示す下段側の倒伏姿勢になる。
【0023】転倒保護フレーム5が下段側の倒伏姿勢に
なった後は、操作レバー15の引っ張り操作を解除して
操作レバー15がロックスプリング17のために機体前
方側に戻っても、ストッパー14が連結部5cの突起部
5eに当接するだけで、転倒保護フレーム5の倒伏姿勢
に維持することには無関係である。そして、この時、転
倒保護フレーム5に上昇操作力が作用すると、図9に示
す如く転倒保護フレーム5は突起部5eによってストッ
パー14をブロック体18の上で後方側に押し移動させ
ながら自ずと上昇揺動する。
【0024】したがって、圃場を耕耘するとか路上を移
動するとか、転倒保護フレーム5を起立姿勢にしても支
障なく走行できる場合、操作レバー15を機体上下方向
に沿う姿勢にしてロック具13をストッパー部18aに
掛からないようにしておきながら転倒保護フレーム5の
起立操作を行う。すると、転倒保護フレーム5が起立姿
勢になると、ロック具13がロックスプリング17のた
めに自ずと作用位置になり、転倒保護フレーム5を起立
姿勢に固定できる。
【0025】果樹園で棚下作業を行うなど、障害物の下
方を移動したり作業したりする場合、操作レバー15を
後方側に引き操作するとともに機体内側に倒伏操作して
ロック具13を作用解除位置でストッパー14を作用位
置に切り換えるととに保持しておき、転倒保護フレーム
5を起立姿勢から下降不能になるまで倒伏させる。転倒
保護フレーム5の下降が不能になると、転倒保護フレー
ム5はストッパー14による下降ロックのために上段側
の倒伏姿勢になる。すなわち、機体旋回時など耕耘装置
7を転倒保護フレーム5に当たらないようにしながら上
昇操作できる倒伏姿勢になる。この時、ストッパー14
が下降ロックのみを行うことにより、転倒保護フレーム
5は後進時に壁など障害物に衝突することがあると、そ
の障害物からの反力で自由に上昇する。
【0026】機体を格納するとか運搬車に搭載するとか
の場合、操作レバー15をさらに後方側に引き操作して
ストッパー14を作用解除位置に操作しながら、転倒保
護フレーム5を上段側倒伏姿勢よりもさらに下降させ
る。転倒保護フレーム5の下降が不能になると、転倒保
護フレーム5はフレーム支持部10の前板部分10aに
よる下降ロックのために下段側の倒伏姿勢になる。すな
わち、耕耘装置7を耕耘ロータリ爪7aが地面や荷台面
の上に位置する連結レベルに下降操作すれば、耕耘装置
7と転倒保護フレーム5とは干渉しないが、作業時の機
体旋回用レベルまで上昇操作すれば、耕耘装置7と転倒
保護フレーム5とが当接することとなる倒伏姿勢にな
る。この時、転倒保護フレーム5は後進時に壁などの障
害物に衝突するとか、耕耘装置7が上昇操作されて当た
るとかのことがあると、その障害物からの反力や耕耘装
置7の上昇力によって突起部5eがストッパー14を機
体後方側に移動させながら自由に上昇する。
【0027】図10および図11に示すように、ステア
リングハンドル3の右横側の下方に配置したエンジンア
クセルレバー31、耕耘装置昇降レバー32を運転部に
備えてある。耕耘装置昇降レバー32は、トラクターの
前後傾斜などにかかわらず耕耘深さが設定範囲になるよ
うに耕耘装置7をトラクターに対して自動的に昇降操作
する昇降制御装置に上昇指令を送信したり、この上昇指
令を解除したりすることにより、耕耘装置7を耕深セン
サーによる検出結果に優先して旋回用レベルに強制的に
上昇操作させたり、旋回用レベルに上昇した耕耘装置7
を元の作業レベルに下降操作させたりするものであり、
基端側を中心に中立位置を挟んで上下に揺動するととも
に中立位置に自動復帰する揺動レバーで、上昇揺動操作
することによって上昇指令を送信し、下降揺動操作する
ことによって上昇指令を解除するように構成してある。
また、耕耘装置昇降レバー32を操作する際にエンジン
アクセルレバー31が操作障害になりにくいように、耕
耘装置昇降レバー32の操作ノブ32aをエンジンアク
セルレバー31より手前側で、かつ、上方に配置してあ
る。図13に示すように、操作ノブ32aの操作レバー
32の軸芯方向視での形状を台形に形成することによ
り、操作ノブ32aの後向き側面33が後方斜め上方に
向く傾斜面になって運転座席4の方から見やすくなるよ
うにし、この後向き側面33に、図12の如き表示シー
ルを張り付けることにより、耕耘装置昇降操作のために
レバー32を操作すべき方向を表示する表示部33を形
成してある。
【0028】尚、図5に示す検出スイッチSWは、前記
支持部材16のフレーム支持部10に対する位置を基
に、転倒保護フレーム5が起立姿勢にロック具13によ
って固定されているか否かを検出し、運転座席4に備え
られているシートベルト(図示せず)がロックされてい
るか否かを検出するセンサー(図示せず)と共に警報装
置(図示せず)および表示ランプ(図示せず)に連係し
てあるものである。すなわち、転倒保護フレーム5が起
立姿勢にロックされていない場合、シートベルトがロッ
クされていない場合には、表示ランプを点灯させて表示
を行わせ、シートベルトはロックされているが転倒保護
フレーム5が起立姿勢にロックされていない場合には、
ブザーや音声発生装置で成る警報装置を自動的に作動さ
せて警報を行わせるものである。
【0029】〔別実施形態〕転倒保護フレーム5を上下
2段の倒伏姿勢に切り換えできるように構成する他、上
下3段の倒伏姿勢に切り換えできるように構成するな
ど、切り換え可能な倒伏姿勢を3段以上に構成する場合
にも、本発明は適用できる。
【0030】尚、特許請求の範囲の項に図面との対照を
便利にするために符号を記すが、該記入により本発明は
添付図面の構成に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】乗用型耕耘機全体の側面図
【図2】トラクターの転倒保護フレーム配設部の後面図
【図3】転倒保護フレーム連結部の後面図
【図4】転倒保護フレーム固定装置の分解状態での斜視
【図5】転倒保護フレームの起立姿勢での固定状態を示
す説明図
【図6】転倒保護フレームの上段側倒伏姿勢での固定状
態を示す説明図
【図7】転倒保護フレームの上段側倒伏姿勢からの上昇
を示す説明図
【図8】転倒保護フレームの下段側倒伏姿勢での固定状
態を示す説明図
【図9】転倒保護フレームの下段側倒伏姿勢からの上昇
を示す説明図
【図10】耕耘装置昇降操作レバーの配設部の平面図
【図11】耕耘装置昇降操作レバーの配設部の後面図
【図12】耕耘装置昇降操作レバーの操作方向表示部の
正面図
【図13】耕耘装置昇降操作レバーの操作ノブの断面図
【符号の説明】
5 転倒保護フレーム 10 フレーム支持部 13 ロック具 14 ストッパー 15 操作レバー 16 支持部材 17 スプリング 18a ストッパー部 S2 対ストッパー当接部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 転倒保護フレーム(5)を起立姿勢と、
    機体後方側に倒伏する上下複数段の倒伏姿勢とに揺動自
    在に機体のフレーム支持部(10)に連結してあるトラ
    クターの転倒保護フレーム固定装置であって、 前記複数段の倒伏姿勢のうちの最下段よりも上段側の倒
    伏姿勢に操作された前記転倒保護フレーム(5)の下降
    ロックを行うストッパー(14)を作用位置と解除位置
    とに切換え操作自在に前記フレーム支持部(10)に取
    付け、 前記ストッパー(14)は、前記転倒保護フレーム
    (5)の対ストッパー当接部(S2)に当接して前記転
    倒保護フレーム(5)の上昇揺動を許容しながらロック
    作用するように当接式に構成してあるトラクターの転倒
    保護フレーム固定装置。
  2. 【請求項2】 前記転倒保護フレーム(5)を前記起立
    姿勢に固定するロック具(13)の支持部材(16)を
    前記フレーム支持部(10)に移動自在に支持させ、前
    記ストッパー(14)を前記支持部材(16)に支持さ
    せ、前記支持部材(16)に1本の操作レバー(15)
    を連結するとともに、この操作レバー(15)による前
    記支持部材(16)の移動操作によって前記ロック具
    (13)および前記ストッパー(14)を作用位置と解
    除位置とに切換え操作するように構成してある請求項1
    記載のトラクターの転倒保護フレーム固定装置。
  3. 【請求項3】 前記ロック具(13)を作用位置に移動
    付勢するスプリング(17)を備えるとともに、前記ロ
    ック具(13)に当接することにより、前記ロック具
    (13)を前記スプリング(17)に抗して解除位置に
    保持するストッパー部(18a)を前記フレーム支持部
    (10)に備えてある請求項2記載のトラクターの転倒
    保護フレーム固定装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FR2779903A1 (fr) * 1998-06-17 1999-12-24 Noremat Dispositif securise pour la coupe des vegetaux
JP2018144626A (ja) * 2017-03-06 2018-09-20 井関農機株式会社 作業車両
CN113597829A (zh) * 2021-07-05 2021-11-05 江苏大学 一种可自动避障的电缆连接式电动旋耕机及其避障方法
CN115434383A (zh) * 2022-09-23 2022-12-06 三一重机有限公司 限位件、防滚翻保护结构及工程机械

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