JPH0594023U - 乗用形移動農機 - Google Patents

乗用形移動農機

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JPH0594023U
JPH0594023U JP3643692U JP3643692U JPH0594023U JP H0594023 U JPH0594023 U JP H0594023U JP 3643692 U JP3643692 U JP 3643692U JP 3643692 U JP3643692 U JP 3643692U JP H0594023 U JPH0594023 U JP H0594023U
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JP
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safety frame
frame
safety
lift arm
driver
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Inventor
治 中川
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Yanma Agricultural Equipment Co Ltd
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Yanma Agricultural Equipment Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 機体後部に装着されている作業機昇降用のリ
フトアーム5を利用して、安全フレーム9を操縦者を保
護可能な起立位置と、各種障害物に当たらない低い姿勢
の機体後下方側への傾倒位置とに、大きな労力を要する
ことなく、簡単かつ楽に揺動位置させるようにする。 【構成】 運転席4の後部に安全フレーム9を、操縦者
を保護可能な起立位置と機体後下方側の傾倒可能とに揺
動可能に支持して、機体後部に設けるリフトアーム5と
安全フレーム9との一方に、リフトアーム5の昇降操作
を安全フレーム9に連動させる連結体10を設けて、リ
フトアーム5の上昇によって安全フレーム9を起立させ
るようになすと共に、安全フレーム9と、その支持部材
8との間に、安全フレーム9の起立位置を保持する起立
保持機構20を設ける。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案はトラクタなどの乗用形移動農機、詳しくは、機体に運転席を備え、こ の運転席の後部に、操縦者を保護する安全フレームを機体後下方に傾倒可能に取 付けると共に、前記機体の後部に作業機を昇降可能に支持するリフトアームを設 けた乗用形移動農機に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、トラクタなどの乗用形移動農機には、機体転倒時における操縦者の安 全性を確保するため、運転席の後部側で機体上に安全フレームを起立状に取付け ている。所で、以上のように、安全フレームを取付けるときには、前記乗用形移 動農機を果樹園又はビニールハウスなどに乗り入れて作業走行を行う場合や、前 記乗用形移動農機を運搬したり納屋などに格納するときに、前記安全フレームが 天井などの障害物に当たったりして邪魔になる不都合があった。
【0003】 そこで、従来では、前記安全フレームを機体側に固定された支持部材に、操縦 者を保護可能な起立位置と、各種障害物に当たらない低い姿勢の機体後下方側へ の傾倒位置との範囲にわたって上下揺動可能に支持すると共に、前記安全フレー ムと前記支持部材との一方側に、1つの固定孔を設け、かつ、他方側に、前記安 全フレームの起立位置と傾倒位置とで前記固定孔と対向合致する第1及び第2係 止孔を形成している。そして、圃場や路上などでの走行時に、前記安全フレーム で操縦者の安全性を確保する場合には、該安全フレームを上方側に揺動させ、前 記第1係止孔を前記固定孔と対向合致させて、これら各孔間にロックピンを挿入 することにより、前記安全フレームを前記起立位置に保持して操縦者の安全性を 確保するようになし、また、果樹園での作業走行時や納屋などへの格納時には、 前記安全フレームを機体後下方側へと揺動させ、前記第2係止孔を前記固定孔と 対向合致させて、これら各孔間に前記ロックピンを挿入することにより、前記安 全フレームを前記傾倒位置に保持して、この安全フレームを各種障害物に当たっ たりすることのない低い姿勢に保持するようにしている。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
所が、以上のような安全フレームは、操縦者の安全性を確保するために強固で 重量大に形成されるのであるが、従来の構成では、斯かる安全フレームを前記起 立位置と傾倒位置とに人力で上下揺動させる必要があることから、大きな力を必 要とし、特に、前記安全フレームを前記傾倒位置から上方側に持ち上げて前記起 立位置に揺動させるときには、非常な労力を必要とする問題があった。
【0005】 本考案は以上のような問題に鑑みてなしたもので、その目的は、機体後部に装 着されている作業機上下昇降用のリフトアームを利用して、安全フレームを操縦 者を保護可能な起立位置に、労力を必要とすることなく、機械力を用いて簡単か つ楽に揺動位置させることができ、しかも、前記安全フレームの不使用時には、 該安全フレームを各種障害物に当たらない低い姿勢の機体後下方側への傾倒位置 に簡単かつ楽に揺動位置させることができる乗用形移動農機を提供することにあ る。
【0006】
【課題を解決するための手段】
以上の目的を達成するため、本考案は、機体1に運転席4を備え、この運転席 4の後部に、操縦者を保護する安全フレーム9を機体後方に傾倒可能に取付ける と共に、前記機体1の後部に作業機を昇降可能に支持するリフトアーム5を設け た乗用形移動農機において、前記リフトアーム5と安全フレーム9との一方に、 前記リフトアーム5の昇降を前記安全フレーム9に連動する連結体10を設け、 前記リフトアーム5の上昇により前記安全フレーム9を起立させると共に、前記 安全フレーム9と、該フレーム9を支持する支持部材8との間に、前記安全フレ ーム9の起立位置を保持する起立保持機構20を設けたのである。
【0007】
【作用】
乗用形移動農機を圃場や路上などで走行させる場合に、前記安全フレーム9で 操縦者の安全性を確保するときには、前記リフトアーム5を上昇操作することに より、前記連結体10を介して前記安全フレーム9を上方側に揺動させ、該安全 フレーム9を前記運転席4の後部側に上方に向けて起立させ、この起立位置にお いて、前記起立保持機構20で前記安全フレーム9をロックさせるのである。以 上のように、前記リフトアーム5を利用して、前記安全フレーム9の起立位置へ の揺動を行うことにより、人力を必要としたりすることなく、機械力を用いて簡 単かつ楽に、前記安全フレーム9を前記起立位置に揺動させることができるので ある。
【0008】 また、前記乗用形移動農機を果樹園で作業走行させたり納屋などに格納する場 合には、前記起立保持機構20による前記安全フレーム9の起立位置でのロック を解除し、前記リフトアーム5を下降操作して、前記安全フレーム9を傾倒可能 状態とすることにより、該安全フレーム9を各種障害物に当たらない低い姿勢の 機体後下方側への傾倒位置に簡単かつ楽に揺動させることができる。このとき、 前記リフトアーム5と前記安全フレーム9とを前記連結体10で一体状に連結し ておくことにより、前記安全フレーム9をリフトアーム5の下降操作に連動して 前記傾倒位置に、人力を必要としたりすることなく、簡単かつ楽に揺動させるこ ともできる。
【0009】
【実施例】
図7は乗用形移動農機の一例としてトラクタを示しており、このトラクタは、 前後左右両側に前輪2と後輪3とを支持した機体1の上部側に運転席4を設け、 前記機体1の後部側に油圧装置で上下揺動操作されるリフトアーム5を設けると 共に、前記機体1の後方部には作業機例としてロータリー6を、左右一対のロア リンク71とトップリンク72とを備えたリンク機構7を介して上下動可能に支 持し、前記ロアリンク71と前記リフトアーム5との間にリフトリンク73を介 装させて、前記リフトアーム5の上下揺動操作により前記各リンク71,72, 73を介して前記ロータリー6の全体を上下動させるようにしている。
【0010】 また、前記左右後輪3に設けるフェンダカバー31上には、それぞれ支持部材 8を固定して、この左右の支持部材8に安全フレーム9を上下揺動可能に支持し ている。この安全フレーム9は、左右一対の支柱91と、該各支柱91間を連結 一体化する連結杆92とで門形状に形成され、前記各支柱91を前記各支持部材 8に揺動可能に支持することにより、前記安全フレーム9の全体を、前記運転席 4に搭乗する操縦者を保護可能な起立位置と、前記安全フレーム9が各種障害物 に当たらない低い姿勢の機体後下方側への傾倒位置との範囲にわたって上下揺動 可能としている。
【0011】 しかして以上の構成において、前記リフトアーム5の先端側に、該リフトアー ム5の上下昇降操作を前記安全フレーム9に連動させる連結体10を設けて、前 記リフトアーム5の上昇操作でもって前記安全フレーム9を前記起立位置に揺動 可能にすると共に、前記安全フレーム9と前記支持部材8との間に、前記安全フ レーム9の起立位置を保持する起立保持機構20を設けたのである。
【0012】 具体的には、図1,図2に示したように、前記支持部材8を、前壁81と、該 前壁81の機体幅方向両側端から後方に向けて延びる左右一対の両側壁82,8 2とで後部側が開放された平面視コ形状に形成して、この支持部材8内に前記安 全フレーム9における各支柱91の下端部を挿入し、前記支持部材8の各側壁8 2と前記各支柱91との間に枢支軸11を挿通させることにより、該枢支軸11 を中心に前記安全フレーム9の全体を前記起立位置と傾倒位置との範囲で揺動可 能とする。そして、前記起立保持機構20として、前記安全フレーム9における 前記支持部材8の一方側側壁82との対向箇所に1つの固定孔21を形成し、か つ、前記支持部材8の前記一方側側壁82に、前記安全フレーム9が前記枢支軸 11を中心に揺動されて前記起立位置に位置されたとき、前記固定孔21と対向 合致する第1係止孔22を形成し、この第1係止孔22と前記固定孔21との間 にロックピン23を挿入することにより、前記安全フレーム9を前記起立位置に ロックするようになすのである。また、前記支持部材8の一方側側壁82で前記 枢支軸11を中心とする前記第1係止孔22と同一円周線上に、前記安全フレー ム9が前記傾倒位置に位置されたとき、前記固定孔21と対向合致する第2係止 孔24を形成して、この第2係止孔24と前記固定孔21との間に前記ロックピ ン23を挿入することにより、前記安全フレーム9を前記傾倒位置にロックさせ るようにする。
【0013】 さらに、前記連結体10は、前記リフトアーム5の先端側に連結されて上方側 に延びる連結ロッド10aと、該ロッド10aの上端側に結合され、前記安全フ レーム9における連結杆92の下部側から挿嵌係止されるコ形状の受体10bと を備え、前記リフトアーム5の上昇操作で前記連結体10の連結ロッド10aを 上方側に移動させることにより、前記受体10bを介して前記安全フレーム9を 前記枢支軸11を中心に前記起立位置に揺動させるようになし、この起立位置に おいて、互いに対向合致される前記安全フレーム9の固定孔21と前記支持部材 8の第2係止孔24との間に前記ロックピン23を挿入して、前記起立位置をロ ックするのである。また、前記安全フレーム9の前記傾倒位置への揺動時には、 前記起立位置で前記第2係止孔24と前記固定孔21との間に挿入された前記ロ ックピン23を抜取って、前記安全フレーム9の起立位置でのロックを解除した 状態で、前記リフトアーム5を下降操作して前記安全フレーム9を傾倒可能状態 とすることにより、該安全フレーム9を前記枢支軸11を中心に前記傾倒位置に 手動操作などで揺動させるのである。このとき、前記連結体10における受体1 0bの一部を前記安全フレーム9の連結杆92に連動状に係止させ、前記リフト アーム5の下降操作に伴う前記連結体10の下動により、前記安全フレーム9を 前記リフトアーム5に連動して下動させるようにしておけば、前記安全フレーム 9を前記傾倒位置に、人力を必要としたりすることなく、前記リフトアーム5で もって、簡単かつ楽に揺動させることもできる。
【0014】 次に、以上の構成としたトラクタの作用について説明する。先ず、このトラク タを圃場や路上などで走行させる場合に、前記安全フレーム9で操縦者の安全性 を確保するときには、図1の仮想線状態から実線で示したように、前記連結体1 0の受体10bを前記安全フレーム9における連結杆92の下部側に挿嵌係止さ せた状態で、前記リフトアーム5を上昇操作することにより、前記連結体10を 介して前記安全フレーム9が上方側に揺動され、該安全フレーム9が前記運転席 4の後部側に上方に向けて起立される。そして、この起立位置において、前記起 立保持機構20を構成する前記安全フレーム9側の固定孔21が前記支持部材8 側の第1係止孔22と対向合致されるため、これら第1係止孔22と固定孔21 との間に前記ロックピン23を挿入することにより、前記安全フレーム9が前記 ロックピン23を介して前記起立位置にロックされる。以上のように、前記リフ トアーム5を利用して、前記安全フレーム9の起立位置への揺動操作を行うこと により、人力を必要としたりすることなく、機械力を用いて、簡単かつ楽に、前 記安全フレーム9を前記起立位置に揺動させることができる。
【0015】 また、前記トラクタを果樹園で作業走行させたり納屋などに格納するような場 合で、前記安全フレーム9を前記起立位置から傾倒位置に揺動させるときには、 前記起立保持機構20のロックピン23を前記第1係止孔22と固定孔21から 抜取り、前記安全フレーム9の前記起立位置でのロックを解除した状態で、前記 リフトアーム5を下降操作して、前記安全フレーム9を傾倒可能状態とすること により、該安全フレーム9を手動操作などで前記傾倒位置に簡単かつ楽に揺動さ せることができる。このとき、前述したように、前記リフトアーム5と安全フレ ーム9とを前記連結体10を介して連動状に係止させておけば、前記安全フレー ム9をリフトアーム5の下降操作に連動して前記傾倒位置に、人力を必要とした りすることなく、簡単かつ楽に揺動させることができる。尚、以上の実施例では 、前記連結体10を前記リフトアーム5側に連結させたが、本考案では、前記連 結体10を前記安全フレーム9側に連結させることも可能であり、斯くする場合 にも前述した場合と同様な作用効果が得られる。
【0016】 さらに、前記安全フレーム9の保持機構20は、図3及び図4で示したように 構成することも可能である。即ち、前記安全フレーム9の支柱91側に挿通支持 される長尺な第1軸部25と、該第1軸部25に対し同一方向に屈曲形成され、 前記支持部材8と安全フレーム9の支柱91との間に挿入される短尺な第2軸部 26とを備えた概略U形状のロックピン27を用い、前記第1軸部25の長さ方 向一部に、前記安全フレーム9における支柱91の壁部外方側に位置される頭部 25aと、この頭部25aの内方側に設けられ、前記支柱91の壁部一部に形成 した多角形孔93に挿通される多角形部25bとを設けると共に、前記第1軸部 25における前記支柱91の挿入先端側にばね受板25cを取付け、該受板25 cと前記支柱91の壁部との間に前記ロックピン27の引張用ばね25dを介装 させる。
【0017】 また、前記支持部材8に前記安全フレーム9を枢支軸11を介して揺動可能に 支持すると共に、前述した実施例の場合と同様に、前記安全フレーム9における 前記支持部材8の一方側側壁82との対向箇所に1つの固定孔21を形成し、か つ、前記支持部材8の前記一方側側壁82に、前記安全フレーム9が前記枢支軸 11を中心に揺動されて前記起立位置に位置されたとき、前記固定孔21と対向 合致する第1係止孔22を形成する一方、前記支持部材8の一方側側壁82で前 記枢支軸11を中心とする前記第1係止孔22と同一円周線上に、前記安全フレ ーム9が前記傾倒位置に位置されたとき、前記固定孔21と対向合致する第2係 止孔24を形成するのである。
【0018】 しかして、前記安全フレーム9を、図3の仮想線で示した傾倒位置から上方側 に揺動させて、同図の実線で示す起立位置にロックするときには、前記ロックピ ン27の第1軸部25を前記ばね25dに抗して外方側に引張り、前記第2軸部 26を前記固定孔21及び第2係止孔24から抜出すことにより、前記保持機構 20による前記安全フレーム9のロックを解除した状態で、この安全フレーム9 を前記リフトアーム5の上昇操作で前記枢支軸11を中心に上方側へと揺動させ る。そして、前記安全フレーム9の固定孔21と前記支持部材8の第1係止孔2 2とが対向合致されたとき、前記ばね25dの付勢力により前記第2軸部26が 前記第1係止孔22と固定孔21とに挿通され、前記安全フレーム9が図3の実 線で示したように前記起立位置においてロックされる。
【0019】 また、前記安全フレーム9を前記起立位置から下方側に揺動させて傾倒位置に ロックするときには、前記ロックピン27の第1軸部25を前記ばね25dに抗 して外方側に引張り、前記第2軸部26を前記固定孔21及び第1係止孔22か ら抜出すことにより、前記保持機構20による前記安全フレーム9の起立位置で のロックを解除した状態で、該安全フレーム9を前記枢支軸11を中心に下方側 に揺動させて、前記安全フレーム9を前記傾倒位置へと揺動させる。そして、前 記安全フレーム9の固定孔21と前記支持部材8の第2係止孔24とが対向合致 されたとき、前記ばね25dの付勢力により前記第2軸部26が前記第2係止孔 24と固定孔21とに挿通され、前記安全フレーム9が図3の仮想線で示したよ うに前記傾倒位置でロックされる。以上のように、前記安全フレーム9を前記起 立位置と傾倒位置とでロックするときに、前記第1軸部25側に設けた多角形部 25bと、前記支持部材8側に設けた多角形孔93とを位置合わせしておくこと により、前記起立位置と傾倒位置において前記第2軸部26を前記固定孔21と 前記第1及び第2係止孔22,24とに簡単かつ確実に挿入させることができる 。
【0020】 さらに、前記安全フレーム9の保持機構20は、前記安全フレーム9を起立位 置と傾倒位置とに揺動させたとき、これら各位置における安全フレーム9のロッ ク操作を自動的に行うように構成することもできる。即ち、図5及び図6で示し たように、前記安全フレーム9の支柱91側に回動可能に挿通支持される長尺な 第1軸部28と、該第1軸部28に対し同一方向に屈曲形成され、前記支持部材 8と安全フレーム9の支柱91との間に挿入される短尺な第2軸部29とを備え た概略U形状のロックピン30を用い、前記第1軸部28の長さ方向一部に、前 記安全フレーム9における支柱91の壁部外方側に位置される頭部28aを設け ると共に、前記第1軸部28における前記支柱91の挿入先端側にばね受板28 bを取付け、該受板28bと前記支柱91の壁部との間に前記ロックピン27の 引張用ばね25cを介装させる。
【0021】 また、前記支持部材8に前記安全フレーム9を枢支軸11を介して揺動可能に 支持すると共に、前述した実施例の場合と同様に、前記安全フレーム9における 前記支持部材8の一方側側壁82との対向箇所に1つの固定孔21を形成し、か つ、前記支持部材8の前記一方側側壁82に、前記安全フレーム9が前記起立位 置に揺動されたとき、前記固定孔21と対向合致する第1係止孔22を形成する 一方、前記支持部材8の一方側側壁82に、前記安全フレーム9が前記傾倒位置 に位置されたとき、前記固定孔21と対向合致する第2係止孔24を形成するの である。
【0022】 そして、前記支持部材8における一方側側壁82の外部側で、前記枢支軸11 を中心とする前記安全フレーム9の揺動軌跡上に、この安全フレーム9が起立位 置に揺動されたとき、該安全フレーム9に追従して移動される前記ロックピン3 0に当接する第1ストッパーS1と、前記安全フレーム9が傾倒位置に揺動され たときに、前記ロックピン30に当接する第2ストッパーS2とをそれぞれ突設 する。
【0023】 しかして、前記安全フレーム9を、図5の仮想線で示した傾倒位置から上方側 に揺動させて、同図の実線で示す起立位置にロックするときには、前記ロックピ ン30の第1軸部28を前記ばね28cに抗して外方側に引張り、前記第2軸部 29を前記固定孔21及び第2係止孔24から抜出して、前記ロックピン30に よる前記安全フレーム9のロックを解除した状態で、この安全フレーム9の第2 軸部29を前記第1軸部28を中心に揺動させ、前記第2軸部29の先端を前記 支持部材8における一方側側壁82の外部側に当接させて、前記ロックピン30 を例えば図5のイ状態に保持しておくのである。そして、前記リフトアーム5の 上昇操作で前記安全フレーム9を枢支軸11を中心に上方側へと揺動させること により、前記イ状態に保持されたロックピン30が、前記安全フレーム9に追従 して上方側に移動されながら、前記第1ストッパーS1に当接され、該ストッパ ーS1との当接に伴い前記ロックピン30の前記安全フレーム9に追従した移動 が停止され、この安全フレーム9のみが上方側に揺動されることとなる。また、 この安全フレーム9の揺動に伴い前記固定孔21と前記支持部材8の第1係止孔 22とが対向合致されたとき、前記第1ストッパーS1に当接されている前記ロ ックピン30の第2軸部29が、前記ばね28cの付勢力により前記第1係止孔 22から固定孔21へと挿通され、前記安全フレーム9が図5の実線で示したよ うに前記起立位置において自動的にロックされる。
【0024】 また、前記安全フレーム9を前記傾倒位置にロックするときには、前述した場 合と同様に、前記ロックピン30の第1軸部28を前記ばね28cに抗して外方 側に引張り、前記第2軸部29を前記固定孔21及び第1係止孔22から抜出し て、前記ロックピン30による前記安全フレーム9の起立位置でのロックを解除 した状態で、この安全フレーム9の第2軸部29を前記第1軸部28を中心に揺 動させ、前記第2軸部29の先端を前記支持部材8における一方側側壁82の外 部側に当接させて、前記ロックピン30を例えば図5のロ状態に保持しておくの である。そして、前記安全フレーム9を枢支軸11を中心に下方側へと揺動させ ることにより、前記ロ状態に保持されたロックピン30が、前記安全フレーム9 に追従して下方側に移動されながら、前記第2ストッパーS2に当接され、該ス トッパーS2との当接に伴い前記ロックピン30の前記安全フレーム9に追従し た移動が停止され、この安全フレーム9のみが下方側に揺動されることとなる。 また、この安全フレーム9の揺動に伴い前記固定孔21と前記支持部材8の第2 係止孔24とが対向合致されたとき、前記第2ストッパーS2に当接されている 前記ロックピン30の第2軸部29が、前記ばね28cの付勢力により前記第2 係止孔24から固定孔21へと挿通され、前記安全フレーム9が図5の仮想線で 示したように前記傾倒位置において自動的にロックされる。
【0025】
【考案の効果】
以上説明したように、本考案では、機体1に運転席4を備え、この運転席4の 後部に、操縦者を保護する安全フレーム9を機体後方に傾倒可能に取付けると共 に、前記機体1の後部に作業機を昇降可能に支持するリフトアーム5を設けた乗 用形移動農機において、前記リフトアーム5と安全フレーム9との一方に、前記 リフトアーム5の昇降を前記安全フレーム9に連動する連結体10を設け、前記 リフトアーム5の上昇により前記安全フレーム9を起立させると共に、前記安全 フレーム9と、該フレーム9を支持する支持部材8との間に、前記安全フレーム 9の起立位置を保持する起立保持機構20を設けたから、機体後部に装着されて いる作業機上下昇降用の前記リフトアーム5を利用し、このリフトアーム5を介 して前記安全フレーム9を、操縦者を保護可能な起立位置に簡単かつ楽に上下揺 動させることができ、また、前記安全フレーム9の不使用時には、該安全フレー ム9を各種障害物に当たらない低い姿勢の機体後下方側への傾倒位置に簡単かつ 楽に上下揺動させることもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案にかかる歩行形移動農機の要部を示す一
部省略した側面図である。
【図2】同要部の縦断面図である。
【図3】他の実施例を示す側面図である。
【図4】同実施例の縦断面図である。
【図5】他の実施例を示す側面図である。
【図6】同実施例の縦断面図である。
【図7】歩行形移動農機例としてトラクタの全体構造を
示す側面図である。
【符号の説明】
1 機体 4 運転席 5 リフトアーム 6 作業機 8 支持部材 9 安全フレーム 10 連結体 20 起立保持機構

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 機体1に運転席4を備え、この運転席4
    の後部に、操縦者を保護する安全フレーム9を機体後方
    に傾倒可能に取付けると共に、前記機体1の後部に作業
    機を昇降可能に支持するリフトアーム5を設けた乗用形
    移動農機において、前記リフトアーム5と安全フレーム
    9との一方に、前記リフトアーム5の昇降を前記安全フ
    レーム9に連動する連結体10を設け、前記リフトアー
    ム5の上昇により前記安全フレーム9を起立させると共
    に、前記安全フレーム9と、該フレーム9を支持する支
    持部材8との間に、前記安全フレーム9の起立位置を保
    持する起立保持機構20を設けていることを特徴とする
    乗用形移動農機。
JP3643692U 1992-05-29 1992-05-29 乗用形移動農機 Pending JPH0594023U (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2008220643A (ja) * 2007-03-13 2008-09-25 Zojirushi Baby Kk 歩行補助器

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