JP3608749B2 - 搭載型トレーラ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、農業機械等を搭載する搭載型トレーラに関する。
【0002】
【従来の技術】
自走式の農作業機等を搭載して移動するトレーラとして、実公平5−42920 号公報等に記載されたものが知られている。この種の搭載型トレーラaは、図8に示すように、トラクタ等に牽引されるベースbに傾斜自在に設けられた荷台cと、荷台cとベースbとを連結する油圧シリンダdと、荷台cの傾斜時に荷台cと地面eを掛け渡すと共に荷台cの水平時に積み荷(農作業機)のストッパとなるべく起伏自在に設けられたブリッジfとを備えている。
【0003】
荷台cに農作業機等を積み込むときには、油圧シリンダdのコントロールバルブ(図示せず)を開放して荷台cをベースbに対して傾斜させ、ブリッジfを倒して地面eと荷台cとの橋渡しをさせる。そして、上記コントロールバルブを閉じた状態で農作業機等を走行させて登坂させ、農作業機の重心が車軸gより前側(図8中右側)に来たときに停止させる。そして、上記コントロールバルブを徐々に開放し、農作業機の自重によって荷台を水平にする。
【0004】
その後、上記荷台cは、図9に示すロック機構hによって、水平状態でベースbに固定される。図示するようにこのロック機構hは、ベースbの前端部の左右に設けられたピンiと、これらピンiと係脱すべく荷台cの前端部に左右方向(車幅方向)に回動自在に設けられたフックjとから構成されている。これらフックjは、連結ロッドkを介して中央の連動部材mに連結されている。連動部材mは、別の連動部材nを介してロックレバーpに連結されている。
【0005】
この構成によれば、ロックレバーpを回動させることにより、連動部材mを介して左右のフックjが左右方向に回動するため、これらフックjをピンiと係合させることにより、荷台cを水平状態でベースbに固定(ロック)できる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、かかる作業においては、荷降し後に空の荷台cをベースbにロックする場合には、作業者は、荷台cを押し下げてベースbに当接させた後、ロックレバーpを回動させてロックしなければならず、二度手間となっていた。また、農作業機を登坂させて積み込みを完了した後に、荷台cをベースbにロックする場合にも、上述と同様にロックレバーpを操作する必要があり、作業が煩雑であった。
【0007】
また、荷台cの後端部に起伏自在に設けられたブリッジfは、作業者の手によって回動されて倒伏または起立されて固定されるようになっているため、荷積み又は荷降し時に荷台cを後方に傾斜させてその後端を接地させたとき、および荷台を水平状態に戻したときに、その都度作業者はトレーラの後部まで行ってブリッジfの起伏操作をしなければならず、煩雑であった。
【0008】
【課題を解決するための手段】
以上の課題を解決するために第1の発明に係る搭載型トレーラは、トラクタ等に牽引されるベースと、該ベースに傾斜自在に設けられた荷台と、該荷台に設けられた係合ピンと、該係合ピンと係脱すべく、上記ベース上のブラケットに連動軸を介して回動自在に取り付けられたフックと、該フックと上記ブラケットとの間に設けられ、一端がフックに他端がブラケットに取り付けられたコイルバネと、該コイルバネのフック側の取付点が上記コイルバネのブラケット側の取付点と上記連動軸の中心とを結んだデッドラインよりも下方となるように上記フックを解除方向に回動させるための作動レバーと、上記荷台の傾斜状態から水平状態への回動に伴って上記コイルバネのフック側の取付点が上記デッドラインよりも上方となるように上記フックを係合方向に回動させる回動機構とを備えて構成されている。
【0009】
この構成によれば、荷台の水平方向への傾動に連動して、回動機構がベースに設けられたフックを係合方向に回動させるため、そのフックが荷台に設けられた係合ピンに自動的に係合する。このため、従来必要であったロックレバーの操作は不要となる。また、コイルバネは、コイルバネのフック側の取付点がデッドラインより上ならばフックをロック方向に付勢し、コイルバネのフック側の取付点がデッドラインより下ならばフックをアンロック方向に付勢する。
【0010】
また、第2の発明に係る搭載型トレーラは、トラクタ等に牽引されるベースと、該ベースに傾斜自在に設けられた荷台と、該荷台の傾斜を制御するフロント油圧シリンダと、上記荷台の端部に起伏自在に設けられ荷台と地面を掛け渡すブリッジと、該ブリッジの起伏を制御するリヤ油圧シリンダと、上記フロント油圧シリンダとリヤ油圧シリンダとの間に介設され、上記荷台を傾斜させたとき上記ブリッジを倒すと共に上記荷台を水平にしたとき上記ブリッジを起こす油圧回路と、上記リヤ油圧シリンダをその伸縮方向に移動可能に支持する格納体と、該格納体に螺合され上記リヤ油圧シリンダの端面に当接する押えボルトと、上記ブリッジの起伏角度を多段階に制限するための横設ピンとを備えて構成されている。
【0011】
この構成によれば、荷台を傾斜させたとき自動的にブリッジが倒れ、荷台を傾斜させたとき自動的にブリッジが起きる。このため、従来必要であった作業者によるブリッジの起伏作業が不要となる。また、押えボルトの締込長を変えてリヤ油圧シリンダの位置を変更すると共に、横設ピンによってブリッジの起伏制限角度を変更することで、ブリッジの起伏角度をガタ付きを防止しつつ多段階に設定できる。
【0012】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態を添付図面を用いて説明する。
【0013】
図1に本実施形態における搭載型トレーラの平面図を、図2にその側面図を示す。
【0014】
図示するように、この搭載型トレーラ1は、トラクタ2等に牽引されるベース3を有している。ベース3は、30度程度の挟角でV字型に接続されたフロントビーム4、及びこれらフロントビーム4の後端部に平行に接続されたリヤビーム5からなる被牽引桿6から構成される。上記フロントビーム4,4の間には、連結桿7が掛け渡されている。連結桿7には、スタンド8が回動自在に設けられている。また、連結桿7には、後述するフロント油圧シリンダ9(荷台傾動手段)のロッド部9aが枢支される。
【0015】
ベース3には、荷台10が傾斜自在に設けられている。荷台10は、ベース3のリヤビーム5の外側にそれらと平行に配置された主桿11を有している。これら主桿11は、ピン12を介してリヤビーム5に回動自在に取り付けられている。主桿11には、軸受13を介して走行輪14が回転自在に取り付けられている。走行輪14の取付位置は、上記ピン12より走行方向の後方で、ピン12に近接している。この構成によれば、荷台10は、走行輪14を回動軸として、ベース3に対して自在に回動する。荷台10の主桿11の上には、枠体15で囲まれた底板16が敷設されている。底板16の下には、図3に示すように車幅方向に延出された横設桿17が、車軸方向に所定間隔を隔てて複数設けられている。
【0016】
荷台10の前端部の中央には、前述したフロント油圧シリンダ9(荷台傾動手段)のヘッド部9bが枢支されている。すなわち、フロント油圧シリンダ9は、そのヘッド部9bが荷台10の前端部に枢支され、そのロッド部9aがベース3の連結桿7に枢支されている。フロント油圧シリンダ9は、図4に示すように筒体状のヘッド部9bと、ヘッド部9bの内部に収容されたピストン部9cと、ピストン部9cに接続されたロッド部9aとから構成されており、荷台10の傾斜を制御するものである。ヘッド部9b内には、ピストン部9cにより仕切られたヘッド側油圧室9dとロッド側油圧室9eとが形成され、これら油圧室9d,9e内にオイルが充填されている。
【0017】
荷台10の後端部の左右には、図2に示すようにブリッジ18がピン19を介して起伏自在に設けられている。これらブリッジ18は、荷台10の傾斜時に傾倒されて荷台10と地面20を掛け渡すと共に、荷台10の水平時に起立されて荷台10に積載された農作業機21等のストッパとなるものである。左右のブリッジ18は、パイプ状の連結桿22を介して連結されている。連結桿22は、図3に示すように連結アーム23の第1アーム部24に、接続されている。
【0018】
連結アーム23は、三又に形成された第1アーム部24と第2アーム部25と第3アーム部26とから構成されており、第1アーム部24が連結桿22に接続され、第2アーム部25が荷台10の後端部に設けられたブラケット27にピン28で接続され、第3アーム部26が後述するリヤ油圧シリンダ29(ブリッジ起伏手段)のロッド部29aにピン30で接続されている。この構成によれば、連結アーム23を第2アーム部25のピン28を中心として回動させると、左右のブリッジ18が一体的に起伏する。
【0019】
かかるブリッジ18の起伏は、荷台10の後部下面に設けられたリヤ油圧シリンダ29(ブリッジ起伏手段)によって制御されるようになっている。リヤ油圧シリンダ29は、荷台10の後部下面に設けられたボックス状の格納体31の中に収容されており、フロント油圧シリンダ9と同一サイズのものが用いられ、同様にヘッド部29bとピストン部29cとロッド部29aとから構成されている(図4参照)。
【0020】
かかるリヤ油圧シリンダ29は、図3に示すようにそのヘッド部29bに固定された摺動ピン32が格納体31の左右側壁に形成された長穴33に係合され、ロッド部29aの先端に設けられた連結ピン30が連結アーム23の第3アーム部26に連結されている。また、リヤ油圧シリンダ29のヘッド部29bの端面29fは、格納体31に螺合された押えボルト34の先端に当接するようになっている。
【0021】
この構成によれば、リヤ油圧シリンダ29の伸縮に応じて、連結アーム23がピン28廻りに回動してブリッジ18が起伏する。なお、ブリッジ18の起立角度を緩やかにするときには、上記押えボルト34を緩めてリヤ油圧シリンダ29を全体的に図3中左方に移動させればよい。このとき、リヤ油圧シリンダ29は、そのピン32が長穴33に沿って移動する。
【0022】
荷台10の後端部に設けられたブラケット27には、ピン28を軸心とする円弧状に、横設ピン35が挿通される穴が複数設けられている。穴に挿通された横設ピン35は、ブリッジ18を起立させたとき連結アーム23の第2アーム部25の上面と当接し、起立角度を決定するストッパとして機能する。
【0023】
上記リヤ油圧シリンダ29とフロント油圧シリンダ9とは、図4に示すように、油圧回路36(連動機構)を介して接続されている。油圧回路36は、双方の油圧シリンダ9,29のヘッド側油圧室9d,29d同志を接続する第1油圧配管36aと、ロッド側油圧室9e,29e同志を接続する第2油圧配管36bと、第2油圧配管36bに介設されたコントロールバルブ36c(可変絞り弁)とから構成されている(図1および図5参照)。
【0024】
この構成によれば、フロント油圧シリンダ9が伸びるとリヤ油圧シリンダ29が縮み、リヤ油圧シリンダ29が伸びるとフロント油圧シリンダ9が縮む。すなわち、荷台10を傾斜させるとブリッジ18が倒れ、荷台10を水平にするとブリッジ18が起きるようになっている。また、コントロールバルブ36cを絞ると各油圧シリンダ9,29の伸縮抵抗が大きくなり、コントロールバルブ36cを緩めると伸縮抵抗が小さくなる。
【0025】
ところで、荷台10を水平にしたときには、その荷台10とベース3とをロックするロック機構が必要となる。以下このロック機構について、図5〜図7を用いて説明する。
【0026】
図示するように荷台10の前端部の左右には、ブラケット40を介して係合ピン41が設けられている。ブラケット40は、荷台10の前端部に固定された底板部40aと、底板部40aの左右に立設された側板部40bとから構成されている。これら側板部40b間には、上方かつ走行方向前方に係合ピン41が掛け渡され、下方かつ走行方向後方に作動ピン42が掛け渡されている。
【0027】
他方、ベース3(被牽引桿6のフロントビーム4)には、上記係合ピン41と係脱するフック43が回動自在に設けられている。詳しくは、被牽引桿6を構成する左右のフロントビーム4には、それぞれ取付部材44を介してブラケット45が取り付けられている。ブラケット45は、取付部材44に固定される底板部45aと、底板部45aの左右に立設された側板部45bとから構成されている。
【0028】
左右のブラケット45には、その側板部45bを貫通させて連動軸46が回転自在に挿通されている。連動軸46の一端部には、図5に示すように作動レバー47が設けられている。かかる連動軸46には、上記側板部45bの間に位置させて、フック43が固定されている。フック43は、回動機構48によって、荷台10の水平方向への傾動に連動して係合方向に回動するようになっている。この回動機構48は、荷台10の水平方向への傾動により上記作動ピン42に押圧されて上記フック43を係合方向に回動させるリンク機構49から構成されている。
【0029】
このリンク機構49およびフック43について詳述する。フック43は、比較的厚い板体からなり実質的に係合ピン41と係脱する本体50と、本体50と一体的に設けられ連動軸46に挿通されて固定ピン51で回転固定されるボス部52とから構成されている。上記本体50は、係合ピン41と係脱する係合部53と、係合部53の上部に形成された斜面部54と、ほぼ中央部に形成された中部突出部55と、下部に形成された下部突出部56とから構成されている。
【0030】
下部突出部56には、突設ピン57が固設されている。突設ピン57には、フック43に隣接させて連動軸46に回動自在に挿通された回動片58の突設部59が、当接するようになっている。回動片58の突設部59は、荷台10のブラケット40に設けられた作動ピン42によって、押し下げられて回動するようになっている。すなわち、図7に示すように荷台10が下降すると、作動ピン42が回動片58の突設部59の上面60に当接して回動片58が回動し、突設部59の下面61がフック43に設けられた突設ピン57に当接し、フック43が係合方向(図7中時計廻り)に回動するようになっている。
【0031】
フック43とベース3のブラケット45との間には、コイルバネ62が介設されている。コイルバネ62は、図6に示すロック状態ではフック43を係合方向(時計廻り)に付勢し、フック43が図7に示すデッドライン63を越えると逆に解除方向(反時計廻り)に付勢する。デッドライン63は、連動軸46の中心と、コイルバネ62のブラケット45側の取付点64とを結んだ線であり、コイルバネ62のフック43側の取付点65がこのデッドライン63を越えるか否かで付勢力の方向が逆転する。
【0032】
ベース3のブラケット45には、図6に示すようにフック43の係合時に、フック43の中部突出部55に当接してフック43が解除方向(反時計廻り)に回動することを規制する安全ピン66が挿抜自在に挿通される。安全ピン66は、図5に示すように、内側から挿抜されるものであり、その根元部67が握りやすいように傾斜されている。また、安全ピン66の先端部には、その抜けを防止するための抜け止めピン68が挿抜自在に設けられている。
【0033】
また、ベース3のブラケット45には、図7に示すようにフック43の解除時に、フック43の中部突出部55に当接してフック43が回動しすぎないようにするためのストッパピン69が固設されている。
【0034】
以上の構成からなる搭載型トレーラの荷台10に農作業機(自走式)を積み込むときには、作業者は次の作業を行う。
【0035】
まず、荷台10の傾動をロックしている図6に示す安全ピン66を抜く。そして、作動レバー47を図7に示すように押し下げ、フック43を反時計方向に回動させて係合ピン41から離脱させ、ロック解除状態とする。すると、このフック43の回動に伴って、フック43の下部突出部56に設けられた突設ピン57が回動片58の突出部59の下面61を押圧し、回動片58が反時計方向に回動する。この結果、回動片58は、その突出部59の上面60が作動ピン42の移動軌跡内に突出する。
【0036】
そして、コントロールバルブ36cを開いてフロントおよびリヤ油圧シリンダ9,29をフリーとする。そして、荷台10を作業者の手で傾斜させる。このとき、荷台10の略中央部に走行輪14が配置されているので、荷台10の重心が略走行輪14の車軸上に位置することとなり、荷台10は簡単に持ち上がる。荷台10の前端が持ち上がるにつれて上昇する作動ピン42は、作動ピン42の移動軌跡内に位置する回動片58の突出部59を押し上げて上昇していく。回動片58は、連動軸46に回転自在に挿通されているため、このとき問題なく回転する。
【0037】
このように荷台10が傾斜するにしたがって、自動的にフロント油圧シリンダ9が伸長し、リヤ油圧シリンダ29が収縮する。これらフロント油圧シリンダ9とリヤ油圧シリンダ29とが油圧回路36によって接続されているからである。この結果、荷台10が傾斜するにしたがって連結アーム23が回動し、荷台10の後端の左右に設けられたブリッジ18が自動的に倒れて接地する。ここで、図3に示すように、リヤ油圧シリンダ29のピン32が格納体31の長穴33内を移動自在となっているため、ブリッジ18は地面20の凹凸にならって接地する。
【0038】
その後、作業者は農作業機21に乗り込んで、地面20からブリッジ18を介して荷台10上に登坂させる。農作業機の重心が走行輪14の軸よりも前方に来ると、荷台10は油圧回路36内の油圧抵抗に抗して自動的にゆっくりと下方に回動する。なお、農作業機21の重量が重いときには、荷台10の急激な下降を避けるため、予めコントロールバルブ36cを絞って油圧抵抗を大きくしておけばよい。そして、このように荷台10が水平になるにしたがって、フロント油圧シリンダ9が縮んでリヤ油圧シリンダ29が伸びるため、連結アーム23を介して左右のブリッジ18が自動的に起立する。
【0039】
また、予め図3に示すブラケット27の穴に横設ピン35を挿通させておけば、その横設ピン35が連結アーム23の第2アーム部25の上面と当接するため、ブリッジ18が所定位置より上がるのを防止できる。これは、積み込むべき農業機械21が大きいときに、ブリッジ18を90度起立させると、農業機械21の出っ張りやタイヤ等とブリッジ18とが干渉する場合に有効である。
【0040】
なお、リヤ油圧シリンダ29が最大に伸長しても第2アーム部25の上面と横設ピン35との間に隙間があるときには、押えボルト34を締め込んでリヤ油圧シリンダ29をより後方へ押し出すことにより、起立したブリッジ18のガタつきを防ぐことができる。また、ブラケット27の穴に挿通される横設ピン34の位置を変え、同時に押えボルト34の締込長を変えることにより、図3に二点鎖線で示すようにブリッジ18を荷台後方に向けて複数段階に傾斜させて固定することができる。
【0041】
傾斜状態の荷台10が水平に戻るとき、荷台10とベース3とは次のようにして自動的にロックされる。
【0042】
まず、図7に示すようにロック解除状態のフック43は、コイルバネ62により解除方向(反時計方向)に付勢されているため、フック43の係合部53が係合ピン41から離間され、フック43の中部突出部55がストッパピン69に当接された状態となっている。
【0043】
この状態から荷台10を水平に回動すると、荷台10前端の下降にともない作動ピン42が回動片58の突出部59の上面60に当接し、回動片58が時計方向に回動する。すると、回動片58の突出部59の下面61がフック43の下部突出部56に設けられた突設ピン57に当接し、フック43が係合方向(時計方向)に回動する。
【0044】
そして、フック43のコイルバネ62の取付点65がデッドライン63を越えると、フック43はコイルバネ62によって係合方向に付勢され、図7中一点鎖線で示すように直立状態となって、ロック可能な状態に保持される。
【0045】
その後、さらに荷台10前端の下降すると、荷台10前端に設けられた係合ピン41は、フック43の斜面部54に当接し、コイルバネ62の付勢力に抗してフック43を押し退けながら下降する。そして、荷台10がベース3と平行になってベース3に当接すると、これと同時にフック43の係合部53に係合ピン41が係合して係止される。
【0046】
最後に、図6に示すようにベース3のブラケット45に安全ピン66を挿通し、フック43をロック状態に固定する。このように、コイルバネ62によってフック43をロック方向へ付勢することに加え、安全ピン66によってフック43を固定しているため、移動運搬時には二重安全構造となる。
【0047】
なお、農作業機21を降車させるときは、上述と逆に作業すればよい。すなわち、まず、安全ピン66を抜き、作動レバー47を操作してロック解除状態とする。そして、農作業機21に乗り込みこれを後方に移動させる。農作業機21の重心位置が走行輪14の軸より後方に来ると、荷台10はゆっくりと傾斜し、それにともないブリッジ18が倒れて接地する。よって、農作業機21を容易に降車させることができる。
【0048】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、次の如き優れた効果を発揮できる。
【0049】
(1)荷台を傾斜状態から水平状態に戻すと、荷台が自動的にロックされるため、ロック操作が簡便になる。また、コイルバネによってフックをロック方向のみならずアンロック方向にも付勢することができる。
【0050】
(2)荷台の傾動に連動してブリッジが起伏するため、ブリッジを起伏させる手間を省くことができ、荷台からの作業機の積み降ろし作業が簡便となる。また、ブリッジの起伏角度をガタ付きを防止しつつ多段階に設定できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態を示す搭載型トレーラの平面図である。
【図2】上記搭載型トレーラの側面図である。
【図3】荷台の傾動とブリッジの起伏を表す図である。
【図4】荷台傾動手段(フロント油圧シリンダ)と、ブリッジ起伏手段(リヤ油圧シリンダ)と、連動機構(油圧回路)とを示す図である。
【図5】係合ピンとフックと回動機構(リンク機構)とを示す平面図である。
【図6】係合ピンとフックと回動機構(リンク機構)とを示す側面図である(ロック時)。
【図7】係合ピンとフックと回動機構(リンク機構)とを示す側面図である(開放時)。
【図8】従来例を示す搭載型トレーラの側面図である。
【図9】図8の IX−IX線断面図であり、上記搭載型トレーラのロック機構を示す図である。
【符号の説明】
1 搭載型トレーラ
2 トラクタ
3 ベース
9 フロント油圧シリンダ
9a ロッド部
9b ヘッド部
9c ピストン部
10 荷台
18 ブリッジ
23 連結アーム
27 ブラケット
29 リヤ油圧シリンダ
29a ロッド部
29b ヘッド部
29c ピストン部
29f 端面
31 格納体
32 摺動ピン
33 長穴
34 押えボルト
35 横設ピン
36 油圧回路
41 係合ピン
42 作動ピン
43 フック
45 ブラケット
46 連動軸
47 作動レバー
48 回動機構
57 突設ピン
58 回動片
62 コイルバネ
63 デッドライン
64 コイルバネのブラケット側の取付点
65 コイルバネのフック側の取付点

Claims (4)

  1. トラクタ等に牽引されるベースと、
    ベースに傾斜自在に設けられた荷台と、
    該荷台に設けられた係合ピンと、
    該係合ピンと係脱すべく、上記ベース上のブラケットに連動軸を介して回動自在に取り付けられたフックと、
    該フックと上記ブラケットとの間に設けられ、一端がフックに他端がブラケットに取り付けられたコイルバネと、
    該コイルバネのフック側の取付点が上記コイルバネのブラケット側の取付点と上記連動軸の中心とを結んだデッドラインよりも下方となるように上記フックを解除方向に回動させるための作動レバーと、
    上記荷台の傾斜状態から水平状態への回動に伴って上記コイルバネのフック側の取付点が上記デッドラインよりも上方となるように上記フックを係合方向に回動させる回動機構と
    を備えたことを特徴とする搭載型トレーラ。
  2. 上記回動機構は、
    上記連動軸に回動可能に挿通された回動片と、
    上記荷台に固定され、荷台が傾斜状態から水平状態に回動するときに上記回動片に当接して回動片を回動させる作動ピンと、
    該作動ピンによって上記回動片が回動されたとき、この回動片に当接して上記フックを係合方向に回動させるべく上記フックに設けられた突設ピンと
    を備えた請求項1記載の搭載型トレーラ。
  3. トラクタ等に牽引されるベースと、
    ベースに傾斜自在に設けられた荷台と、
    該荷台の傾斜を制御するフロント油圧シリンダと、
    上記荷台の端部に起伏自在に設けられ荷台と地面を掛け渡すブリッジと、
    該ブリッジの起伏を制御するリヤ油圧シリンダと、
    上記フロント油圧シリンダとリヤ油圧シリンダとの間に介設され、上記荷台を傾斜させたとき上記ブリッジを倒すと共に上記荷台を水平にしたとき上記ブリッジを起こす油圧回路と、
    上記リヤ油圧シリンダをその伸縮方向に移動可能に支持する格納体と、
    該格納体に螺合され上記リヤ油圧シリンダの端面に当接する押えボルトと、
    上記ブリッジの起伏角度を多段階に制限するための横設ピンと
    を備えたことを特徴とする搭載型トレーラ。
  4. 上記格納体に、上記リヤ油圧シリンダのヘッド部に設けた摺動ピンが摺動可能に挿入される長穴を設け、
    上記押えボルトの先端を、上記リヤ油圧シリンダのヘッド部の端面に当接させ、
    上記荷台の後端部に、ブラケットを設け、
    該ブラケットに、一端が上記ブリッジに枢着され他端が上記リヤシリンダのロッド部に枢着された連結アームを回動可能に取り付け、
    上記ブラケットに、上記連結アームの回動軸を中心として周方向に間隔を隔てて複数の穴を設け、
    いずれかの穴に上記横設ピンを挿通させることで上記連結アームの回動位置を規制するストッパとした
    請求項3記載の搭載型トレーラ。
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