JP2961362B2 - トレーラー - Google Patents

トレーラー

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JP2961362B2
JP2961362B2 JP3778798A JP3778798A JP2961362B2 JP 2961362 B2 JP2961362 B2 JP 2961362B2 JP 3778798 A JP3778798 A JP 3778798A JP 3778798 A JP3778798 A JP 3778798A JP 2961362 B2 JP2961362 B2 JP 2961362B2
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英希 熊谷
和浩 西山
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KUMAGAI NOKI KK
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、トラクターなどの
移動車により牽引走行せしめるトレーラーに関するもの
である。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】例え
ば、トラクターに牽引されるトレーラーは様々な用途に
使用されているが、田畑を走行しながら、積載した肥料
や薬剤を広く均一に撒くことができるものはない。
【0003】例えば、最近田畑に様々な効能があるた
め、籾殻を一様に撒いているが、これまでは籾殻を一旦
トレーラーに収納して運搬し、田畑の適当ヶ所に山盛り
に籾殻を排出し、これを作業者がスコップなどで田畑に
撒いていた。
【0004】そのため、籾殻自体は軽く散撒きし易いも
のの、非常に労力の要る厄介な作業であった。
【0005】出願人は、このような現状に鑑み、例えば
籾殻などをトレーラーに収納し、このトレーラーを走行
しながら、一様に散撒きすることが可能で、従来のよう
な厄介な作業を要しない画期的なトレーラーの開発に取
り込む中で、収納性に秀れ様々な実用上の効果を有する
画期的なトレーラーを発明した。
【0006】
【課題を解決するための手段】添付図面を参照して本発
明の要旨を説明する。
【0007】トラクターなどの移動車1に連結して牽引
走行せしめるトレーラー体2を前側部分2Aと後側部分
2Bとを枢着連結した構成とし、この枢着連結部を折り
畳み回動支点部7として前記前側部分2Aに対して後側
部分2Bを上方へ回動させて反転回動することにより前
記前側部分2Aの上部に前記後側部分2Bが重合するよ
うに構成してトレーラー体2を折り畳み自在に構成し、
このトレーラー体2の後側部分2Bに走行輪6を垂設
し、この走行輪6の垂設位置を後側部分2Bの前後方向
の少なくとも中間部位置より前記回動支点部7側に配設
したことを特徴とするトレーラーに係るものである。
【0008】また、前記走行輪6が接地しているときに
は接地し得ない垂下長であって、前記トレーラー体2の
前側部分2Aと後側部分2Bとを折り畳み重合した際、
前記走行輪6に替わって接地し得る折り畳み時用移動輪
8を前記トレーラー体2の折り畳み時に下側となる部分
2A(2B)に垂設したことを特徴とする請求項1記
のトレーラーに係るものである。
【0009】また、前記折り畳み時用移動輪8を複数設
け、少なくとも一つの折り畳み時用移動輪8の垂下長を
調整自在に設けて垂下長切り替え調整輪9とし、この調
整輪9は垂下長を長くしたとき、前記走行輪6が接地す
る状態で接地し得るように構成したことを特徴とする請
求項1,2のいずれか1項に記載のトレーラーに係るも
のである。
【0010】また、前記垂下長切り替え調整輪9を前記
トレーラー体2の前部に垂設し、このトレーラー体2を
前記移動車1に牽引連結していないとき、トレーラー体
2の後部付近若しくは中央部付近に設けた前記走行輪6
と共に前記垂下長切り替え調整輪9が接地し、トレーラ
ー体2が水平状態に保持され安定移動走行可能となるよ
うに構成したことを特徴とする請求項記載のトレーラ
ーに係るものである。また、トラクターなどの移動車1
に連結して牽引走行せしめるトレーラー体2の底部に排
出用開口部3を形成し、この開口部3を閉塞するシャッ
ター底板4を傾斜回動自在若しくは水平スライド移動自
在に設け、このシャッター底板4を傾斜回動若しくは水
平スライド移動せしめて前記開口部3を開閉するシャッ
ター開閉機構5を設け、前記開口部3に前記シャッター
底板4が水平架設した閉塞状態から、前記シャッター開
閉機構5の作動により前記シャッター底板4を可動させ
ることにより前記開口部3が開口状態となって、前記ト
レーラー体2内に収納した収納物10をトレーラー体2下
方へ走行しながら落下排出し得るように構成したことを
特徴とする請求項1〜のいずれか1項に記載のトレー
ラーに係るものである。
【0011】また、前記トレーラー体2の左右方向に開
口領域を有する前記開口部3をトレーラー体2の底部前
後方向に複数設け、この各開口部3を閉塞する前記各シ
ャッター底板4を連動可動せしめる連結部を設けて、各
シャッター底板4が前記シャッター開閉機構5の作動に
より一斉に可動して前記各開口部3を同時に開閉調整し
得るように構成したことを特徴とする請求項記載のト
レーラーに係るものである。
【0012】また、前記トレーラー体2を収納箱状に形
成して収納物10として籾殻を多量に収納し得るように構
成し、トラクターなどの移動車1により牽引走行しなが
ら、前記開口した開口部3から籾殻10を落下排出し得る
ように構成したことを特徴とする請求項5,6のいずれ
か1項に記載のトレーラーに係るものである。
【0013】
【発明の実施の形態】好適と考える本発明の実施の形態
(発明をどのように実施するか)を、図面に基づいてそ
の作用効果を示して簡単に説明する。
【0014】トラクターなどの移動車1との連結を外し
たトレーラーを保管収納する際、収納スペースを節約し
たい場合には、トレーラー体2に設けた折り畳み回動支
点部7を支点に折り畳み回動して前側部分2Aと後側部
分2Bとが上下に重合するように折り畳む。
【0015】即ち、前側部分2A上に後側部分2Bを重
ね合わせるように二つ折り構造とする場合、前側部分2
Aと後側部分2Bとの枢着連結部を折り畳み回動支点部
7として、後側部分2Bを持ち上げ反転回動し、二つ折
り重合状態に折り畳む。この際、走行輪6の取付位置を
折り畳み回動支点部7寄りに配設しているため、牽引走
行時に折り畳み回動支点部7を回動しようとする力を抑
制できることとなる。
【0016】即ち、走行時には、折り畳み回動しないよ
うに係止ロックするが、この係止ロック部に大きな負荷
がかからないこととなる。
【0017】例えば、後側部分2Bに走行輪6を垂設す
る場合、この走行輪6を後方寄りに配設してしまうと、
この走行輪6と折り畳み回動支点部7との間の自重や収
納物10による荷重によって、(折り畳み回動支点部7は
上方へは屈曲不能に構成してあっても前述のように折り
畳み自在とするために下方へは屈曲自在に構成してある
ために、)折り畳み回動支点部7を下方へ屈曲させる力
が働くことになる。
【0018】また走行中にこのような屈曲回動を防止す
るため、折り畳み時以外は係止ピンなどによって折り畳
み回動不能に係止ロックするが、この係止ロック部分に
大きな負荷がかかってしまう。
【0019】この点本発明は、走行輪6の垂下位置を折
り畳み回動支点部7寄りに配設することで、この走行輪
6の後方側にかかる荷重が、この走行輪6と折り畳み回
動支点部7との間でかかる荷重と同等若しくはそれより
大きくなるため、折り畳み回動支点部7を下方へ落ち込
み屈曲させる力が働かないことになる。
【0020】即ち、走行輪6の垂下位置を支点と考えた
場合、走行輪6の後方側の方が大きなモーメントとなる
ため、折り畳み回動支点部7を回動不能である上方へ持
ち上げようとする力が働き、自動ロック作用を果たすこ
とになる。従って、係止ロック部が不要となるように設
計することも可能となり、また係止ロック部を設けても
この係止ロック機構11には大きな負荷を与えないことと
なる。
【0021】また、例えば折り畳み回動に際して係止ロ
ックピンを外してロック解除しても直ちに折り畳み回動
支点部7は落ち込み屈曲しないように設計できるため、
折り畳み操作や逆に係止ロック操作がスムーズに行え
る。
【0022】
【実施例】本発明の具体的な実施例について図面に基づ
いて説明する。
【0023】トレーラー体2を牽引連結部13を有する前
側部分2Aと後側部分2Bとが上下に重合するように折
り畳み自在に構成し、このトレーラー体2に垂設した走
行輪6の取付位置をトレーラー体2の折り畳み回動支点
部7寄りに配設した構成としているが、本実施例では、
前記トレーラー体2を前側部分2Aと後側部分2Bとを
枢着連結した構成とし、この枢着連結部を折り畳み回動
支点部7として前記前側部分2Aに対して後側部分2B
を上方へ回動させて反転回動することにより前記前側部
分2Aの上部に前記後側部分2Bが重合するように構成
してトレーラー体2を折り畳み自在に構成し、このトレ
ーラー体2の後側部分2Bの左右に走行輪6を垂設し、
この走行輪6の垂設位置を後側部分2Bの前後方向の中
間部位置より前記回動支点部7側に配設している。
【0024】即ち、本実施例では、通常のトレーラー体
2を前後に分断して枢着連結し、この枢着連結部を折り
畳み回動支点部7とし、この折り畳み回動支点部7は上
方へは屈曲不能とし、下方へは屈曲可能に構成して前側
部分2Aに対して後側部分2Bを反転重合できるように
構成し、この後側部分2Bに垂下する走行輪6をできる
限り折り畳み回動支点部7に寄せた位置として、従来の
走行輪6の垂下位置を前方側へ移動させた構成としてい
る。
【0025】本実施例では、前記作用効果が一層良好に
発揮されるように、折り畳み回動支点部7(枢着連結
部)のすぐ後方に走行輪6を垂設した構成とし、従来の
走行輪6の垂下位置よりあえて前方寄りに設置してい
る。
【0026】また、本実施例の折り畳み回動支点部7
は、前側部分2Aと後側部分2Bとを突き合わせて枢着
連結した構成とし、この折り畳み回動支点部7は上方へ
は屈曲不能な構成とし、下方のみ屈曲可能な構成とし
て、前側部分2Aに対して後側部分2Bを持ち上げ反転
自在に構成している。
【0027】この折り畳み回動支点部7には係止ロック
機構11を設けているが、本実施例では、前側部分2Aと
後側部分2Bの突き合わせフランジ部分11Aに係止孔を
形成し、この係止孔に係止ピン11Bを挿通係止して折り
畳み回動不能に係止ロックする構成としている。
【0028】従って、例えば、本実施例のように後側部
分2Bに走行輪6を垂設する場合、この走行輪6を後方
寄りに配設してしまうと、この走行輪6と折り畳み回動
支点部7との間の自重や収納物10による荷重によって、
(折り畳み回動支点部7は上方へは屈曲不能に構成して
あっても前述のように折り畳み自在とするために下方へ
は屈曲自在に構成してあるために、)折り畳み回動支点
部7を下方へ屈曲させる力が働くことになる。
【0029】また走行中にこのような屈曲回動を防止す
るため、折り畳み時以外は係止ピンなどによって折り畳
み回動不能に係止ロックするが、この係止ロック部分に
大きな負荷がかかってしまう。
【0030】この点本実施例では、走行輪6の垂下位置
を折り畳み回動支点部7寄りに配設することで、この走
行輪6の後方側にかかる荷重が、この走行輪6と折り畳
み回動支点部7との間でかかる荷重より大きくなるた
め、折り畳み回動支点部7を下方へ落ち込み屈曲させる
力が働かないことになる。
【0031】即ち、走行輪6の垂下位置を支点と考えた
場合、走行輪6の後方側の方が大きなモーメントとなる
ため、折り畳み回動支点部7を回動不能である上方へ持
ち上げようとする力が働き、自動ロック作用を果たすこ
とになる。従って、係止ロック部が不要となるように設
計することも可能となるが、本実施例のように係止ロッ
ク機構11を設けてもこの係止ロック機構11には大きな負
荷を与えないこととなる。
【0032】また、例えば折り畳み回動に際して係止ピ
ン11Bを外してロック解除しても直ちに折り畳み回動支
点部7は落ち込み屈曲しないため、折り畳み操作や逆に
係止ロック操作(係止ピン11Bの抜き差し)がスムーズ
に行える。
【0033】また、本実施例では、前記走行輪6が接地
しているときには接地し得ない短い垂下長であって、前
記トレーラー体2の前側部分2Aと後側部分2Bとを折
り畳み重合した際、前記走行輪6に替わって接地し得る
折り畳み時用移動輪8を前記トレーラー体2の折り畳み
時に下側となる前側部分2Aに垂設している。
【0034】具体的には、下側となる前側部分2Aの折
り畳み回動支点部7寄り左右と前端部とに小輪タイプの
脚の短い折り畳み時用移動輪8を垂設している。
【0035】そしてこの折り畳み時用移動輪8のうちの
前端部に設けた折り畳み時用移動輪8の垂下長を調整自
在に設けて垂下長切り替え調整輪9とし、この調整輪9
は伸縮調整可能とした脚部9Aの操作ハンドル9Bの操
作によって垂下長を長くしたとき、前記走行輪6が接地
する状態で接地し得るように構成して、このトレーラー
体2を前記移動車1に牽引連結していないとき、前記走
行輪6と共に前記垂下長切り替え調整輪9が接地し、ト
レーラー体2が水平状態が保持され安定移動走行可能と
なるように構成している。
【0036】従って、例えば図2に示すように垂下長切
り替え調整輪9を短くして移動車1で牽引走行し、移動
車1から外す場合には、図3に示すように垂下長切り替
え調整輪9を長くして安定走行させる。
【0037】そして更に折り畳み収納する場合には、図
4に示すように垂下長切り替え調整輪9を短くして、係
止ピン11Bを抜いて係止ロック機構11を解除し、図5に
示すように必要な連結部分を解除し(例えば後述する各
シャッター底板4を連結した作動連結部17の途中を分断
し、連結ピン14Aによって連結部材14で架設状態に連結
した構成とした本実施例においては、この連結ピン14A
を取り外し連結部材14を取り外して分断し)、図6に示
すように走行輪6を接地したまま後側部分2Bを持ち上
げて行くと、折り畳み時用移動輪8が接地し、図7に示
すように折り畳みが完了し、この折り畳んだ状態におい
ても折り畳み時用移動輪8により移動可能となる。
【0038】このように本実施例では折り畳み時用移動
輪8も走行輪6も折り畳み回動支点部7を挟んで近接位
置に垂設することにより、走行輪6を接地しつつ折り畳
み時用移動輪8が接地して行くように後側部分2Bを反
転回動折り畳みできるため折り畳み操作がスムーズにし
て安全に行えることとなる。
【0039】また、本実施例では、前記トレーラー体2
を収納箱状に形成して収納物10として籾殻10を多量に収
納し得るように構成し、トラクターなどの移動車1によ
り牽引走行しながら、前記開口した開口部3から籾殻10
を落下排出し得るように構成し、前記シャッター開閉操
作部5をトラクターなどの移動車1の操縦席での操作に
より作動し得るように構成している。
【0040】具体的には、前記トレーラー体2の左右方
向に開口領域を有する前記開口部3をトレーラー体2の
底部前後方向に複数設け、この各開口部3に前記シャッ
ター底板4を水平状態に架設配設し、この各シャター底
板4が略面一状態となるように設けて前記各開口部3が
閉塞状態のとき前記トレーラー体2の底部が平坦状態と
なるように構成し、前記各シャッター底板4を連動可動
せしめる連結部(折り畳み時には折り畳み分断できるよ
うに構成している)を設けて各シャッター底板4が前記
シャッター開閉機構5の作動により一斉に可動して前記
各開口部3を同時に開閉調整し得るように構成してい
る。
【0041】従って、トラクターなどの移動車1により
牽引走行させ、収納物10を落下排出させたいところで、
シャッター開閉機構5を作動操作してシャッター底板4
を可動させると、排出用開口部3が開口し、収納してい
た収納物10は、この開口した排出用開口部3から下方へ
落下排出する。
【0042】また、前記開口部3が閉塞状態のときは、
平坦底となっているため様々な収納物10を載置使用でき
るトレーラーとして使用できる。
【0043】また、シャッター開閉機構5を作動させる
と、各シャッター底部4が一斉に可動し、各排出用開口
部3が一斉に開口し、収納物10を前後方向にわたって各
排出用開口部3から落下排出できる。
【0044】従って、例えば籾殻10を収納してこれを田
畑に撒く場合、単に走行しながらシャッター開閉機構5
を操作するだけで、各排出用開口部3から籾殻10を落下
排出でき、この排出用開口部3をトレーラー体2の底部
に多数設ければ、走行速度と開口部の形状や配設位置、
或いは開口度の調整によって田畑に籾殻10を均一にして
一様に撒くことが簡単にできることとなる。
【0045】また、シャッター底板4を水平状態から傾
斜回動させることで開口部3を開口する構成としている
から、あまり収納物10をトレーラー体2の底部に残さず
に撒き切ることが可能となり、またシャッター開閉機構
5の作動操作をトラクターの操縦席で操作できるように
することで、非常に効率良く均一にして一様に撒くこと
が簡単にでき、これまで厄介であった撒き作業が極めて
簡単になし得る画期的なトレーラーとなる。
【0046】また、本実施例では、各シャッター底板4
の裏面に作動連結部17を設け、この作動連結部17を引動
することで一斉に各シャッター底板4が傾斜回動して排
出用開口部3が開口するように構成し、この引動量によ
りこのシャッター底板4の傾斜度合が変化し開口度が調
整できるように構成している。
【0047】また、後部の作動連結部17に戻り付勢する
戻り付勢体(戻りバネ)19を設け、引動力が解除された
ときには、この戻り付勢体19により自動的に各シャッタ
ー底板4が水平状態に戻り回動し、常態においては排出
用開口部3が完全に閉塞するように構成している。
【0048】また、この付勢体(戻りバネ)19により、
引動しないのにむやみにシャッター底板4が移動して排
出用開口部3が誤って開口することが防止され、閉塞状
態を保持する機能をも果たし、開口度調整も良好とな
る。
【0049】従って、図8に示すように各開口部3を各
シャッター底板4が閉塞した状態から引動ワイヤー18を
付勢体19に抗して引動することにより、図9に示すよう
に各シャッター底板4が一斉に可動して各開口部3が一
斉に開口するように構成している。
【0050】また、本実施例は、前述のように引動量を
調整することで、各開口部3の開口度が同時に調整でき
ることになる。
【0051】故に、この一斉に開口調整される排出用開
口部3が左右幅いっぱいに形成されており、この排出用
開口部3が前後方向に多数設けられているため、トレー
ラー体2を牽引走行させながら開口することで、左右幅
いっぱいに均一に収納物10(籾殻10)を落下排出して田
畑に散撒きすることができる。
【0052】しかも、単にシャッター開閉機構5として
設けた作動連結部17を直接若しくは、この作動連結部17
に設ける引動ワイヤーを引くだけで良く、極めて作業能
率が向上する。
【0053】また、本実施例は、図1に示すように前述
したトレーラー体2に通常のアオリを立設した上にさら
に内側へ折り畳み収納可能な柵体を立設し、これにホロ
をかけるなどして収納箱状態に構成しても良いし、ま
た、アオリを数段連結した高い周壁板を立設して構成し
ても良いが、多量の籾殻10を収納可能とし、上部に籾殻
10を導入する導入管を差し込み嵌合する導入孔を導入部
として設け、上部には籾殻10を通さない目の細い閉塞網
体を付設しても良い。
【0054】また、牽引するトラクター1の後方には、
ロータリーや整地キャリアなど様々な作業装置を連結す
るための三点リンクと称される三点リンク昇降装置が昇
降自在に設けられているが、この三点リンク昇降装置は
トラクター1の操作席の操作により昇降操作できるよう
に構成されている(この三点リンク昇降装置は最近のト
ラクター1には一般的に装備されているものであるた
め、更に詳細な説明は省略する。)。
【0055】本実施例では、例えば前記作動連結部17に
設けた引動ワイヤーをこの三点リンク昇降装置に連結す
ることにより、この三点リンク昇降装置の昇降操作によ
り引動ワイヤーを引動し得るように構成しても良いし、
引動ワイヤーや作動連結部17を直接引動駆動するモータ
などの駆動源12を付設しても良い。また、トラクター1
の運転席で運転席の操作により、作動連結部17を引動し
て排出用開口部3を開口し、籾殻10を撒くことができる
ように構成すると良い。
【0056】
【発明の効果】本発明は上述のように構成したから、折
り畳み収納でき、収納性に秀れると共に、走行輪の取付
位置を折り畳み回動支点部寄りに配設しているため、牽
引走行時に折り畳み回動支点部を回動しようとする力を
働くことを抑制でき、しかもこの前記作用・効果を発揮
する収納性に秀れたトレーラーを容易に実現し得る一層
実用性に秀れた画期的なトレーラーとなる。
【0057】また、請求項記載の発明においては、折
り畳み収納状態においても、移動走行できるため、収納
した状態で微動させることもできるし、折り畳んだ状態
で収納場所へ移動することができるため、収納操作が非
常に容易となり、極めて実用性に秀れた画期的なトレー
ラーとなる。
【0058】また、請求項3,4記載の発明において
は、請求項3記載の発明の如く折り畳んだ状態で移動走
行できる上に、折り畳まないときたとえ移動車に牽引連
結していなくとも安定した水平状態で走行できるように
切り替えできる極めて実用性に秀れた画期的なトレーラ
ーとなる。
【0059】また、請求項記載の発明においては、収
納物を散撒でき、前記開口部が閉塞状態のときは、平坦
底となっているため様々な収納物を載置使用できるトレ
ーラーとして使用できる。
【0060】また、請求項記載の発明においては、シ
ャッター開閉操作部を作動させると、各シャッター底部
が一斉に可動し、各排出用開口部が一斉に開口し、収納
物を前後方向にわたって各排出用開口部から落下排出で
きる。
【0061】従って、例えば請求項記載の発明におい
ては、籾殻を収納してこれを田畑に撒く場合、単に走行
しながらシャッター開閉操作部を操作するだけで、各排
出用開口部から籾殻を落下排出でき、この排出用開口部
をトレーラー体の底部に多数設ければ、走行速度と開口
部の形状や配設位置、或いは開口度の調整によって田畑
に籾殻を均一にして一様に撒くことが簡単にできること
となる極めて実用性に秀れたトレーラーとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例の概略構成斜視図である。
【図2】本実施例の使用状態を示す説明側断面図であ
る。
【図3】本実施例の移動車との牽引連結を外して安定移
動させる場合の説明側面図である。
【図4】本実施例の折り畳み開始時の説明側面図であ
る。
【図5】本実施例の折り畳み開始時の要部の拡大説明側
面図である。
【図6】本実施例の折り畳み途中の説明側面図である。
【図7】本実施例の折り畳み完了時の説明側面図であ
る。
【図8】本実施例のシャッター開閉機構を示すものであ
って、開口部を閉塞した状態の要部の拡大説明側面図で
ある。
【図9】本実施例のシャッター開閉機構を示すものであ
って、開口部を開口した状態の要部の拡大説明側面図で
ある。
【符号の説明】
1 移動車 2 トレーラー体 2A 前側部分 2B 後側部分 3 排出用開口部 4 シャッター底板 5 シャッター開閉機構 6 走行輪 7 回動支点部(枢着連結部) 8 折り畳み時用移動輪 9 垂下長切り替え調整輪 10 収納物(籾殻)
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平7−101286(JP,A) 特開 昭55−91468(JP,A) 実開 昭55−32217(JP,U) 実開 昭47−30404(JP,U) 特表 昭62−503161(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B62D 63/06 B62D 53/00 B62D 53/04 B62D 21/12 - 21/20

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 トラクターなどの移動車に連結して牽引
    走行せしめるトレーラー体を前側部分と後側部分とを枢
    着連結した構成とし、この枢着連結部を折り畳み回動支
    点部として前記前側部分に対して後側部分を上方へ回動
    させて反転回動することにより前記前側部分の上部に前
    記後側部分が重合するように構成してトレーラー体を折
    り畳み自在に構成し、このトレーラー体の後側部分に走
    行輪を垂設し、この走行輪の垂設位置を後側部分の前後
    方向の少なくとも中間部位置より前記回動支点部側に
    設したことを特徴とするトレーラー。
  2. 【請求項2】 前記走行輪が接地しているときには接地
    し得ない垂下長であって、前記トレーラー体の前側部分
    と後側部分とを折り畳み重合した際、前記走行輪に替わ
    って接地し得る折り畳み時用移動輪を前記トレーラー体
    の折り畳み時に下側となる部分に垂設したことを特徴と
    する請求項1記載のトレーラー。
  3. 【請求項3】 前記折り畳み時用移動輪を複数設け、少
    なくとも一つの折り畳み時用移動輪の垂下長を調整自在
    に設けて垂下長切り替え調整輪とし、この調整輪は垂下
    長を長くしたとき、前記走行輪が接地する状態で接地し
    得るように構成したことを特徴とする請求項1,2のい
    ずれか1項に記載のトレーラー。
  4. 【請求項4】 前記垂下長切り替え調整輪を前記トレー
    ラー体の前部に垂設し、このトレーラー体を前記移動車
    に牽引連結していないとき、トレーラー体の後部付近若
    しくは中央部付近に設けた前記走行輪と共に前記垂下長
    切り替え調整輪が接地し、トレーラー体が水平状態に保
    持され安定移動走行可能となるように構成したことを特
    徴とする請求項記載のトレーラー。
  5. 【請求項5】 トラクターなどの移動車に連結して牽引
    走行せしめるトレーラー体の底部に排出用開口部を形成
    し、この開口部を閉塞するシャッター底板を傾斜回動自
    在若しくは水平スライド移動自在に設け、このシャッタ
    ー底板を傾斜回動若しくは水平スライド移動せしめて前
    記開口部を開閉するシャッター開閉機構を設け、前記開
    口部に前記シャッター底板が水平架設した閉塞状態か
    ら、前記シャッター開閉機構の作動により前記シャッタ
    ー底板を可動させることにより前記開口部が開口状態と
    なって、前記トレーラー体内に収納した収納物をトレー
    ラー体下方へ走行しながら落下排出し得るように構成し
    たことを特徴とする請求項1〜のいずれか1項に記載
    のトレーラー。
  6. 【請求項6】 前記トレーラー体の左右方向に開口領域
    を有する前記開口部をトレーラー体の底部前後方向に複
    数設け、この各開口部を閉塞する前記各シャッター底板
    を連動可動せしめる連結部を設けて、各シャッター底板
    が前記シャッター開閉機構の作動により一斉に可動して
    前記各開口部を同時に開閉調整し得るように構成したこ
    とを特徴とする請求項記載のトレーラー。
  7. 【請求項7】 前記トレーラー体を収納箱状に形成して
    収納物として籾殻を多量に収納し得るように構成し、ト
    ラクターなどの移動車により牽引走行しながら、前記開
    口した開口部から籾殻を落下排出し得るように構成した
    ことを特徴とする請求項5,6のいずれか1項に記載の
    トレーラー。
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