JP3737587B2 - トレーラー - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、トラクターなどの移動車により牽引走行せしめるトレーラーに関するものである。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】
例えば、トラクターに牽引されるトレーラーは様々な用途に使用されているが、田畑を走行しながら、積載した肥料や薬剤を広く均一に撒くことができるものはない。
【0003】
例えば、最近田畑に様々な効能があるため、籾殻を一様に撒いているが、これまでは籾殻を一旦トレーラーに収納して運搬し、田畑の適当ヶ所に山盛りに籾殻を排出し、これを作業者がスコップなどで田畑に撒いていた。
【0004】
そのため、籾殻自体は軽く散撒きし易いものの、非常に労力の要る厄介な作業であった。
【0005】
本発明は、このような現状に鑑み、例えば籾殻などをトレーラーに収納し、このトレーラーを走行しながら、一様に散撒きすることが可能で、従来のような厄介な作業を要しない画期的なトレーラーを提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】
添付図面を参照して本発明の要旨を説明する。
【0007】
トラクターなどの移動車1に連結して牽引走行せしめるトレーラー体2の底部に排出用開口部3を形成し、この開口部3を閉塞するシャッター底板4を傾斜回動自在に設け、このシャッター底板4を傾斜回動せしめて前記開口部3を開閉するシャッター開閉操作部5を設け、このシャッター底板4が水平状態のとき前記開口部3は閉塞状態となり、前記シャッター開閉操作部5の操作により前記シャッター底板4を傾斜回動させたとき前記開口部3は開口状態となるように構成して、前記開口部3に前記シャッター底板4が水平架設した閉塞状態から、前記シャッター開閉操作部5の操作により前記シャッター底板4を回動させることにより前記開口部3が開口状態となって、前記トレーラー体2内に収納した収納物6をトレーラー体2下方へ走行しながら落下排出し得るように構成し、前記シャッター底板4の回動により開閉する前記開口部3をトレーラー体2底部の複数ヶ所に設けたことを特徴とするトレーラーに係るものである。
【0008】
また、前記トレーラー体2の左右方向に開口領域を有する前記開口部3をトレーラー体2の前後方向に所定間隔を置いて複数設け、この各開口部3に前記シャッター底板4を水平状態に架設配設し、この各シャッター底板4が略面一状態となるように設けて前記各開口部3が閉塞状態のとき前記トレーラー体2の底部が平坦状態となるように構成したことを特徴とする請求項1記載のトレーラーに係るものである。
【0009】
また、前記各シャッター底板4を連動可動せしめる連結部を設けて各シャッター底板4が前記シャッター開閉操作部5の操作により一斉に回動して前記各開口部3を同時に開閉調整し得るように構成したことを特徴とする請求項1,2のいずれか1項に記載のトレーラーに係るものである。
【0010】
また、前記トレーラー体2の周壁部7に導入部を設け、上部に閉塞天板若しくは目の細かい閉塞網体9を付設し、前記導入部から籾殻6をトレーラー体2内に収納し、トラクターなどの移動車1により牽引走行しながら、前記開口した開口部3から籾殻6を落下排出し得るように構成したことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のトレーラーに係るものである。
【0011】
また、前記シャッター開閉操作部5をトラクターなどの移動車1の操縦席での操作により作動し得るように構成したことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載のトレーラーに係るものである。
【0012】
【発明の実施の形態】
好適と考える本発明の実施の形態(発明をどのように実施するか)を、図面に基づいてその作用効果を示して簡単に説明する。
【0013】
トラクターなどの移動車1により牽引走行させ、収納物6を落下排出させたいところで、シャッター開閉操作部5を操作してシャッター底板4を回動させると、排出用開口部3が開口し、収納していた収納物6は、この開口した排出用開口部3から下方へ落下排出する。
【0014】
また、請求項2記載の発明においては、前記開口部3が閉塞状態のときは、平坦底となっているため様々な収納物6を載置使用できるトレーラーとして使用できる。
【0015】
また、請求項3記載の発明においては、シャッター開閉操作部5を作動させると、各シャッター底部4が一斉に回動し、各排出用開口部3が一斉に開口し、収納物6を前後方向にわたって各排出用開口部3から落下排出できる。
【0016】
従って、例えば籾殻6を収納してこれを田畑に撒く場合、単に走行しながらシャッター開閉操作部5を操作するだけで、各排出用開口部3から籾殻6を落下排出でき、この排出用開口部3をトレーラー体2の底部に多数設ければ、走行速度と開口部の形状や配設位置、或いは開口度の調整によって田畑に籾殻6を均一にして一様に撒くことが簡単にできることとなる。
【0017】
また、本発明は、シャッター底板4を水平状態から傾斜回動させることで開口部3を開口する構成としたから、あまり収納物6をトレーラー体2の底部に残さずに撒き切ることが可能となり、また請求項6記載の発明の如く、シャッター開閉操作部5の操作をトラクターの操縦席で操作できるようにすることで、非常に効率良く均一にして一様に撒くことが簡単にでき、これまで厄介であった撒き作業が極めて簡単になし得る画期的なトレーラーとなる。
【0018】
【実施例】
本発明の具体的な実施例について図面に基づいて説明する。
【0019】
本実施例は、車輪11を垂設したトレーラー体2の前部にトラクター1に牽引連結する連結杆12を突設し、この連結杆12の先端にトラクター1側に設けた牽引連結部13に左右動自在に枢着連結し得る連結部14を設けている。また、この連結杆12はトレーラー体2に突設した連結筒10に嵌合連結させる構成とし、この連結筒10と連結杆12とに設けるピン8Aとガイド孔8Bとの関係により連結杆12に対して連結筒10が多少回動し得るように構成し、路面の凹凸や傾斜に順応してトレーラー体2がトラクター1に対して左右傾斜できるように構成している。
【0020】
本実施例のこのトレーラー体2は、周壁板(アオリ)20を立設する底部構成枠体15に、前後方向に帯板状のシャッター底板4を多数枚左右方向に架設した構成としている。
【0021】
即ち、本実施例では、底部の大きな排出用開口部3を多数枚のシャッター底板4で敷設閉塞した構造であって、言い換えれば各開口部3には仕切桟がなく連設開口した構造で、この左右の開口領域を有する各開口部を夫々シャッター底板4で架設閉塞した構造である。
【0022】
本実施例では、この各シャッター底板4を水平にして面一状態に敷設架設した構成としている。
【0023】
従って、シャッター底板4がこの水平状態にあって開口部3が閉塞状態であるときは、トレーラー体2の底部は、殆ど凹凸のない平坦底となるように構成している。
【0024】
また、各シャッター底板4は、底部構成枠体15の左右に設けた回動軸部16により架設することで、前後方向にこの回動軸部16を支軸として傾斜回動自在となるように構成し、このシャッター底板4が傾斜回動することにより開口部3が開口し、収納物6が下方へ自動落下排出されるように構成している。
【0025】
また、水平状態に戻り回動した際には、前後の各シャッター底板4の端部が隙間を生じないように係合する構成としている。
【0026】
次にシャッター開閉操作部5について説明する。
【0027】
本実施例では、各シャッター底板4の裏面に作動連結部17を設け、この作動連結部17に一本の引動ワイヤー18を連結し、この引動ワイヤー18を引動することで一斉に各シャッター底板4が傾斜回動して排出用開口部3が開口するように構成し、この引動ワイヤー18の引動量によりこのシャッター底板4の傾斜度合が変化し開口度が調整できるように構成している。
【0028】
また、後部の作動連結部17間に引動ワイヤー18を戻り付勢する戻り付勢体(戻りバネ)19を設け、引動力が解除されたときには、この戻り付勢体19により自動的に各シャッター底板4が水平状態に戻り回動し、常態においては排出用開口部3が完全に閉塞するように構成している。
【0029】
また、この付勢体(戻りバネ)19により、引動ワイヤー18を引動しないのに、むやみにシャッター底板4が移動して排出用開口部3が誤って開口することが防止され、閉塞状態を保持する機能をも果たし、開口度調整も良好となる。
【0030】
従って、図2に示すように各開口部3を各シャッター底板4が閉塞した状態から引動ワイヤー18を付勢体19に抗して引動することにより、各シャッター底板4が一斉に可動して各開口部3が一斉に開口するように構成している。
【0031】
また、本実施例は、前述のように引動ワイヤー18の引動量を調整することで、各開口部3の開口度が同時に調整できることになる。
【0032】
故に、この一斉に開口調整される排出用開口部3が左右幅いっぱいに形成されており、この排出用開口部3が前後方向に多数設けられているため、トレーラー体2を牽引走行させながら開口することで、左右幅いっぱいに均一に収納物(籾殻6)を落下排出して田畑に散撒きすることができる。
【0033】
しかも、単にシャッター開閉操作部5として設けた引動ワイヤー18を引くだけで良く、極めて作業能率が向上する。
【0034】
また、本実施例では、前記底部構成枠体15に架設する各シャッター底板4は、傾斜状態となることで開口部3が開口する構成であるから、籾殻6などの収納物を残さず完全に開口部3から落下排出させることができる。
【0035】
また、本実施例は、収納物6として籾殻6を収納し、このシャッター底板4を走行させながら籾殻6を田畑に均一にして一様に簡単に撒くことができるように構成した一例を示すものであり、図1に示すように前述したトレーラー体2の底部構成枠体15に通常のアオリ20を立設した上にさらに内側へ折り畳み収納可能な柵体を立設し、これにホロをかけるなどして周壁部7を構成しても良いし、また、アオリ20を数段連結した高い周壁板を立設して周壁部7を構成しても良いが、この周壁部7により多量の籾殻6を収納可能とし、この周壁部7の上部に籾殻6を導入する導入管を差し込み嵌合する導入孔を導入部として設け、上部には籾殻6を通さない目の細い閉塞網体9を付設している。
【0036】
従って、収納部6はこの閉塞網体9により気密密閉されていないため、導入部を介して籾殻6を周壁板20で囲まれた収納部6に圧送でき、多量の籾殻6を運搬できると共に、前述のようにシャッター開閉操作部5を操作するだけで、この多量の籾殻6を均一にして一様に残さず田畑に落下排出させることができる。
【0037】
また、牽引するトラクター1の後方には、ロータリーや整地キャリアなど様々な作業装置を連結するための三点リンクと称される三点リンク昇降装置23が昇降自在に設けられているが、この三点リンク昇降装置23はトラクター1の操作席の操作により昇降操作できるように構成されている。(この三点リンク昇降装置23は最近のトラクター1には一般的に装備されているものであるため、更に詳細な説明は省略する。)
【0038】
本実施例では、例えば図5に示すように、前記引動ワイヤー18をこの三点リンク昇降装置23に連結することにより、この三点リンク昇降装置23の昇降操作により引動ワイヤー18を引動し得るように構成している。
【0039】
また、この場合、トラクター1の運転席で三点リンク昇降装置23の昇降操作を行うことにより(運転席の操作により)、引動ワイヤー18を引動して排出用開口部3を開口し、籾殻6を撒くことができる。
【0040】
また、本実施例は、前記三点リンク昇降装置23に前記シャッター開閉操作部5の引動ワイヤー18を直接連結固定する構成とせず、この三点リンク昇降装置23にアタッチメント24を連結し、このアタッチメント24に左右方向に長さを有するスライドバー25を設け、このスライドバー25にこのスライドバー25の長さ方向に沿って自由移動する連結こま部26に引動ワイヤー18の先端を連結するように構成している。
【0041】
従って、たとえカーブ走行などにおいてトラクター1に対してトレーラーが側方へ回動した位置となって走行しても、トレーラー体2とトラクター1の三点リンク昇降装置23の連結部との距離に違いが生じてもこれを補正すべく前記連結こま部26が移動することで、誤って引動ワイヤー18が引動されたり、引動ワイヤー18に更なる引動負荷がかかったりすることを防止できる構成としている。
【0042】
即ち、カーブ走行などにおいて自由に連結こま部26がスライドバー25に沿って左右に移動するため、常に引動ワイヤー18にかかる引動負荷を略一定に保持しておくことができ、開閉誤動作や無用な負荷による損傷などを防止できる構成としている。
【0043】
また、本実施例では前記三点リンク昇降装置23の昇降操作によって引動ワイヤー18を引動する構成である。即ち、かなり強い力で引動ワイヤー18を引動する構成のため、引き過ぎによる開閉構造の損傷を緩和すると共にこの引動開閉操作をスムーズとするため、次のような保護装置28を設けている。
【0044】
即ち、底部構成枠体15の前部の前記連結筒10に引動ワイヤー18をガイドするガイド部29を設け、このガイド部29内に引動ワイヤー18にチャック止着されて引動ワイヤー18の引動移動と共に移動する移動こま体30を設け、この移動こま体30が前方方向において当接係止する引き止めストッパー部31を設けている。
【0045】
従って、引動ワイヤー18を引動することであらかじめ設定した最大の開口状態まで各シャッター底板4が傾斜回動した位置でこの移動こま体30が引き止めストッパー部31に突き当たり(移動こま体30のチャックピンが移動するガイド溝の端部に当たり)、これ以上は引動ワイヤー18を引動不能となるように構成している。
【0046】
従って、仮に設定誤差があって三点リンク昇降装置23をそれ以上上昇操作したとしても引動ワイヤー18を引動してもその力は直接開閉構造には及ばず、この移動こま体30が引き止めストッパー部31に突き当たっていることでこの部分に負荷がかかることとなる。
【0047】
よって、引動力が強くてもここで引動ワイヤー18が引き過ぎることにはなり得ても、開閉構造部分に負荷が及ばないため、結果的に著しく耐久性が向上することとなる。
【0048】
【発明の効果】
本発明は上述のように構成したから、単にトラクターなどの移動車により牽引走行させ、収納物を落下排出させたいところで、シャッター開閉操作部を操作してシャッター底板を可動させるたけで、トレーラー体の底部に複数設けた各排出用開口部が開口して収納物を落下排出でき、収納物を運搬すると共に、田畑などに簡単に均一に収納物を散撒きできる画期的なトレーラーとなる。
【0049】
また、請求項2記載の発明においては、前記開口部が閉塞状態のときは、平坦底となっているため様々な収納物を載置使用できるトレーラーとして使用できる。
【0050】
また、請求項3記載の発明においては、シャッター開閉操作部を作動させると、各シャッター底部が一斉に回動し、各排出用開口部が一斉に開口し、収納物を前後方向にわたって各排出用開口部から落下排出できる。
【0051】
従って、例えば籾殻を収納してこれを田畑に撒く場合、単に走行しながらシャッター開閉操作部を操作するだけで、各排出用開口部から籾殻を落下排出でき、この排出用開口部をトレーラー体の底部に多数設ければ、走行速度と開口部の形状や配設位置、或いは開口度の調整によって田畑に籾殻を均一にして一様に撒くことが簡単にできることとなる極めて実用性に秀れたトレーラーとなる。
【0052】
また、本発明においては、シャッター底板を水平状態から傾斜回動させることで開口部を開口する構成であるから、あまり収納物をトレーラー体の底部に残さずに撒き切ることが可能となり、また請求項5記載の発明においては、シャッター開閉操作部の操作をトラクターの操縦席で操作できるようにすることで、非常に効率良く均一にして一様に撒くことが簡単にでき、これまで厄介であった撒き作業が極めて簡単になし得る画期的なトレーラーとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本実施例の概略構成斜視図である。
【図2】 本実施例の使用状態を示す説明側断面図である。
【図3】 本実施例の使用状態の説明平面図である。
【図4】 本実施例のシャッター開閉構造を示す要部の説明斜視図である。
【図5】 本実施例のトラクターとの連結構造を示す説明斜視図である。
【図6】 本実施例の保護装置部分の斜視図である。
【図7】 本実施例の保護装置部分の説明斜視図である。
【符号の説明】
1 移動車
2 トレーラー体
3 排出用開口部
4 シャッター底板
5 シャッター開閉操作部
6 収納物,穀物
7 周壁部
9 閉塞網体
Claims (5)
- トラクターなどの移動車に連結して牽引走行せしめるトレーラー体の底部に排出用開口部を形成し、この開口部を閉塞するシャッター底板を傾斜回動自在に設け、このシャッター底板を傾斜回動せしめて前記開口部を開閉するシャッター開閉操作部を設け、このシャッター底板が水平状態のとき前記開口部は閉塞状態となり、前記シャッター開閉操作部の操作により前記シャッター底板を傾斜回動させたとき前記開口部は開口状態となるように構成して、前記開口部に前記シャッター底板が水平架設した閉塞状態から、前記シャッター開閉操作部の操作により前記シャッター底板を回動させることにより前記開口部が開口状態となって、前記トレーラー体内に収納した収納物をトレーラー体下方へ走行しながら落下排出し得るように構成し、前記シャッター底板の回動により開閉する前記開口部をトレーラー体底部の複数ヶ所に設けたことを特徴とするトレーラー。
- 前記トレーラー体の左右方向に開口領域を有する前記開口部をトレーラー体の前後方向に所定間隔を置いて複数設け、この各開口部に前記シャッター底板を水平状態に架設配設し、この各シャッター底板が略面一状態となるように設けて前記各開口部が閉塞状態のとき前記トレーラー体の底部が平坦状態となるように構成したことを特徴とする請求項1記載のトレーラー。
- 前記各シャッター底板を連動可動せしめる連結部を設けて各シャッター底板が前記シャッター開閉操作部の操作により一斉に回動して前記各開口部を同時に開閉調整し得るように構成したことを特徴とする請求項1,2のいずれか1項に記載のトレーラー。
- 前記トレーラー体の周壁部に導入部を設け、上部に閉塞天板若しくは目の細かい閉塞網体を付設し、前記導入部から籾殻をトレーラー体内に収納し、トラクターなどの移動車により牽引走行しながら、前記開口した開口部から籾殻を落下排出し得るように構成したことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のトレーラー。
- 前記シャッター開閉操作部をトラクターなどの移動車の操縦席での操作により作動し得るように構成したことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載のトレーラー。
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