JPH04208110A - 移動家具 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 「産業上の利用分野］ 本発明は、観覧用椅子や会議用テーブル等のように前後
幅ＮＪ゛法よりも左右長さ寸法の方が大きい形態をなし
、左右方向両端部における前端部分および後端部分にキ
ャスタをそれぞれ配してなる移動家具に関するものであ
る。

［従来の技術］ この種の移動家具は、キャスタを介して床面に支持され
るため、適宜押圧することにより所望の箇所に容易に移
動させることができる。ところが、所定の使用位置に設
置した状態においても移動が容易であると、使用中に不
必要な遊動を招き、配列が乱れる等の不具合が生じる。

また、倉庫その他に遊動可能な状態で保管しておくと、
地震の際等に激しく移動するおそれがあり、危険性が高
い。

そのため、近時、一定の操作を加えることによってキャ
スタを退避させることができ、底部に設けた家具接地面
を直接床面に当接させて、その家具を静止させることが
できるようにしたものが種々開発されている。

［発明が解決しようとする課題］ ところが、前後幅寸法よりも左右長さ・」法の方が大き
い形態をなす従来の移動家具において、このような機能
を付与したものは、左右両側に赴いて、それぞれ移動可
能状態と静止状態との切換操作を行う必要があった。

そのため、操作者は、移動家具の右側と左側を行き来し
て配列作業や片付作業を行う必要があり、＝　　３　− 作業能率を上げるには、作業者の人数を増加させる以外
に方法がなかった。

また、この種の移動家具を舞台の床下環の空間に縦向き
に収納したような場合には、手前側に位置する左右方向
一端側には操作を加えることができるが、収納空間の奥
に位置する他端側には作業者が近寄り難いことがある。

そのため、収納の形態によっては、収納位置でキャスタ
による支持状態を切換えることが不可能あるいは困難に
なるという問題も発生ずる。

このような不具合を解消するための方策としては、左端
（こ設けたキャスタと、右端に設けたキャスタとを連動
突没させ得るようにすることが考えられる。

しかしながら、家具接地面が床に当接している静止状態
から左右のキャスタを同時に突出させて、移動可能状態
に復帰させる操作には、家具全体を持ち１−げろだけの
力か必要になる。そのため、左右のキャスタを連動させ
るには、大きな力を伝達するためのドライブシャフトや
剛性の高いリンクメンバ等を左右の端部間に装架する必
要がある。

そのため、装置が大掛かりなものになり、実用化が難し
いという問題がある。

本発明は、以」−のような課題を解消することを目的と
している。

［課題を解決するための手段］ 本発明は、このような目的を達成するために、次のよう
な手段を講じたものである。

すなわち、本発明に係る移動家具は、前後幅寸法よりも
左右長さ寸法の方が大きく、左右方向両端部における前
端部分および後端部分に、各別なキャスタ保持手段によ
り支持されたキャスタをそれぞれ配設してなるものであ
る。各キャスタ保持手段は、独立動作可能に設けられた
もので、それぞれ天秤部材と、ロック機構とを具備して
なる。

天秤部材は、一方の回動端部にキャスタを保持するとと
もに他方の回動端部に接地面を備えてなるもので、キャ
スタと接地面が共に」二向き支持面に当接するキャスタ
没入位置からキャスタが接地面よりも下側に突出するキ
ャスタ突出位置までの間で天秤動作し得るように軸支さ
れているとともに、前記上向き支持面からキャスタへの
突上げ外力が消勢した場合にはキャスタ突出位置力゛向
に回動し得るように構成されている。ロック機構は、前
記天秤部材かキャスタ突出位置にまで回動した場合に天
秤部材をそのキャスタ突出位置に拘束し得るようになっ
ている。そして、人為的な操作により前記各ロック機構
のロック状態を解除するためのロック解除機構を備えて
いることを特徴とするものである。

好適な実施の態様としては、天秤部材が、中間部分にお
ける軸支部から偏心した位置に付勢点を酊しており、ロ
ック機構が、枢支点を固定フレームに枢支さぜ回動端に
連結点を有する回動ロックアームと、内方端をこの回動
ロックアームの連結点に枢着するとともに外力′ｆｆ１
ｉｊを前記天秤部材の付勢点に枢着した自由端リンクメ
ンバと、前記連結点が（Ｊ熱点と枢支点とを結ぶ線毛に
存在する思案点を通過した位置で前記回動ロックアーム
または自由端リンクメンバの回動を係止してキャスタを
突出位置に保持するストッパとを具備してなるものを挙
げることができる。

ロックを解除する際の操作性を良好なものにするには、
前端側のキャスタを支持するキャスタ保持手段のロック
機構と、後端側のキャスタを支持するキャスタ保持手段
のロック機構とを、共通のロック解除機構により同時に
解除し得るように構成するのが望ましい。移動家具の左
右いずれの側からでもロック解除操作を行うことができ
るようにしたい場合には、左端側のロック解除機構と、
右端側のロック解除機構とを、連動可能に連結しておけ
ばよい。この場合は、ロック解除用の比較的小さな力を
伝達するたけでよいため、伝動ワイヤ等を用いた簡素な
連動機構を用いれはよい。

キャスタは、重力のみにより突出させ得るようにしても
よいのは勿論であるが、キャスタの突出動作をより確実
なものにするには、スプリングによりキャスタを突出方
向に弾性トｊ勢しておくのかよい。

［作用コ 、＝ このような構成によれは、キャスタのロックが解除され
ている状態においては、天秤部材の一方の回動端に保持
されたキャスタと他方の回動端に形成された接地面の双
方が、床面等の上向き支持面に当接し支持されることに
なる。

この状態から、移動家具全体を、例えば、後方へ傾斜さ
せると、前端側のキャスタに作用していた１−向き支持
面からの突１−げ外力が消勢する。その結果、前端側の
天秤部材が回動してキャスタが接地面よりも下側へ突出
し、所定の突出位置においてロック機構により没入が禁
止される。そのため、突出したキャスタを介して移動家
具を上向き支持面上に支持させることが可能になる。次
いで、移動家具全体を前方に傾斜させると、後端側のキ
ャスタに作用していた」二向き支持面からの突上げ外力
も消勢する。その結果、後端側のキャスタも接地面より
も下側へ突出し、所定の突出位置においてロック機構に
より没入が禁止される。そのため、移動家具は前後両キ
ャスタを介して上向き支持面に支持されることになり、
押圧力を加えることによって、自在に移動させることが
可能になる。

以−１−の操作は、移動家具の右端または左端において
、該移動家具を前後にコー回だけ揺動させることによっ
て迅速に行うことができる。

なお、本発明のキャスタ保持機構は、相互に独立してい
るため、以−１−の操作以外に、例えば、移動家具の右
端を持ち上げて、右端部の前後両キャスタを一斉に突出
させ、しかる後に、左端を持ｊも上げて、左端部の前後
両キャスタを一斉に突出させるようなことも可能である
。

キャスタを突出させた移動可能状態から、ロック解除機
構に操作を加えて、キャスタの突出位置での拘束を解除
すると、移動家具に作用する重力の反作用として発生し
ている上向き支持面からキャスタへの突上げ外力によっ
て、そのキャスタが十−昇することになり、天秤部材か
回動して接地面が降下することになる。その結果、該キ
ャスタと接地面の双方が上向き支持面に当接して静止状
態となる。

なお、本発明では、天秤部材の一方の回動端にキトスタ
を保持するとともに他方の回動端に接地面を形成し、そ
の天秤部材の中間部を移動家具の固定フレームに軸支さ
せているので、キャスタを」二向き支持面に当接させた
状態で移動家具が昇降すると、その昇降距離の路傍の距
離だけ接地面が昇降することになる。そのため、例えば
、固定フレームに接地面を設けた場合に比べて、理想的
には略十分の操作量で静止状態から移動可能状態に切換
えることが可能となる。しかも、このようにしておけば
、キャスタの突没距離を小さく設定しておいても、接地
面が積極的に退避するため、移動可能状態においては、
キャスタの下端と接地面との高低差を十分に確保するこ
とが可能となる。

そのため、段差等を通過する際に、接地面が邪魔になる
という不具合の発生を、キャスタの突没ストロークを増
大させることなしに釘効に防止することができる。

［実施例コ 以下、本発明を観覧用椅子に適用した場合の一実施例に
つき、第１図〜第５図を参照して説明する。

この観覧用椅子Ｉは、第１図および第２図に示すように
、左右方向両端部に設けた脚１−にに、椅子本体２を配
設してなるもので、前後幅寸法Ｗよりも左右長さ寸法り
の方が大きい形態をなしている。そして、前記左右両脚
１の前端部分１ａおよび後端部分１ｂに、各別なキャス
タ保持手段４により支持されたキャスタ３をそれぞれ配
設している。

脚］は、脚支柱１２の下端に前後に伸びる脚羽根１３を
固設してなる側面祖述丁字形のもので、それら両脚支柱
１２の−に端で椅子本体２を支持している。

椅子本体２は、前記両脚支柱１２の上端間に架設した横
架材２１と、この横架材２１に取着した複数の座２２と
、これら台座２２の背後に配設した背もたれ２３とを具
備してなる。

各キャスタ保持手段４は、第２図に示すように、独立動
作可能に設けられたもので、それぞれ天秤部月４１と、
ロック機構４２とを具備してなる。

天秤部材４１は、外方の回動端部４１ａにキャスタ３を
保持するとともに内方の回動端部４１ｂに制動用の接地
面１１を倫えてなるもので、キャスタ３と接地面１１が
共に上向き支持面たる床面Ｆに当接するキャスタ没入位
置Ｂからキャスタ３が接地面１１よりも下側に突出する
キャスタ突出位置Ａまでの間で天秤動作し得るように軸
支されている。また、この天秤部材４１は、重力や後述
するスプリング４９の（−１勢力により、前記床面Ｆか
らキ、トスタ３への突上げ外力が消勢した場合にはキャ
スタ突出位置Ａ方向に回動し得るように構成されている
。

具体的に説明すれば、天秤部）ｒＡ４１は、中間部分を
支軸４５を介して固定フレームたる脚羽根１３に軸支さ
せたもので、その軸支部から」二方へ一定距離偏心した
位置に付勢点ａを有している。

ロック機構４２は、枢支点すを支軸４６を介して脚羽根
１３に枢支させ外方回動端に連結点Ｃを有する回動ロッ
クアーム４３と、内方端をこの回動ロックアーム４３の
連結点Ｃに連結ピン４７を介して枢着するとともに外方
端を前記天秤部材４１の（−Ｊ熱点ａに連結ピン４８を
介して枢着した自由端リンクメンバ４４と、前記連結点
Ｃが付勢点ａと枢支点すとを結ぶ線上に存在する思案点
を通過した位置で前記自由端リンクメンバ４４の回動を
係止してキャスタ３を突出位置Ａに保持するストッパ４
０とを具備してなる。なお、ストッパ４０は、回動ロッ
クアーム４３を係止し得るような位置に設けてもよい。

４９は、回動ロックアーノ、４３を、その内方端部４３
ａが降下する方向に偏倚してキャスタ３を突出位置Ａ方
向に弾性付勢するためのスプリングである。このスプリ
ング４９は、図面に模式的に示しているような位置以外
の箇所に設けてもよいのは勿論である。しかして、この
実施例では、前端側のキャスタ３を拘束するためのロッ
ク機構４２における回動ロックアーム４３の内方回動端
４３ａと、後端側のキャスタ３を拘束するためのロック
機構４２における回動ロックアーム４３の内方回動端４
３ａとを、脚羽根１３内の中央部に確保した空間Ｓを介
して相互に対向させである。

そして、前記脚羽根１３の中央部に、前後各ロック機構
４２のロック状態を解除するためのロック解除機＋７１
５を設けている。ロック解除機構５は、例えは、第２図
に示すように、基端部を支軸５６を介して脚１に軸支さ
ぜたペダル５１と、前記空間Ｓに昇降可能に配設されこ
のペダル５１の回動端に−１，＝端を枢着した昇降ロッ
ド５２と、前記回動ロックアーム４３の内方同動端４３
ａよりも下方に位置させて萌記冒−降ロッド５２の下端
に固設した押１−板５３と、その押１−板５３か最降下
した位置で前記ペダル５１を係止するストッパ５４と、
押に板５３を降下させる方向にペダル５１を弾性（−＝
Ｊ勢するスプリング５５とを具備してなる。押上板５３
が最降下した状態では、前後両口ツク機構４２は自由に
作動することか可能であり、ロック解除状態からロック
状態に移行させた場合に、回動ロックアーム４３の内方
回動端４３ａか降下して前記押１−板５３の上面に当接
または近接する３ようにしである。なお、椅子■の左右
いずれの側からでも、全てのキャスタ３のロック状態を
解除できる１ようにしたい場合には、左端Ｉｈ側のペダ
ル５１と、右端Ｉｍ側のペダル５１とを、伝動ワイＡ・
等により連動可能に接続しておけはよい。

次いで、この実施例の作動を説明する。

第２図に示すように、ロックが解除されている状態にお
いては、キャスタ３と制動用の接地面１−１の双方が床
面Ｆに当接しており、静止状態を維持している。

この状態から、椅子Ｉ全体を、第３図に示すように、後
方Ｘへ傾斜させると、前端Ｉｚ側のキャスタ３に作用し
ていた床面Ｆからの突１−げ外力か消勢する。その結果
、前端Ｉｚ側のキャスタ３か重力およびスプリング４９
の付勢力により相対的に接地面１１よりも下側へ突出し
、所定の突出位置Ａにおいてロック機構４２により没入
が禁止される。すなわち、キャスタ３に対する突上げ外
力か消勢してゆくと、キャスタ３等に作用している重力
とスプリング４つのイ・１勢力とによって天秤部月４１
が回動し、キャスタ３か接地面１１と同一レベルにある
没入位置Ｂから接地面１１よりも下側に存在する突出位
置Ａにまで突出する。その過程で、回動ロックアーム４
３は、天秤部材４１に接近する方向に回動することにな
り、回動ロックアーム４３と自由端リンクメンバ４４と
の連結点Ｃは、回動ロックアーム４３の枢支点Ｃと前記
天秤部材４１の（−Ｊ熱点ａとを結ぶ線に接近する。そ
して、連結点Ｃかその線１〕に存在する思案点を通過し
た段階で、前記自由端リンクメンバ４４がストッパ４０
に当接して係止されロック状態となる。

このロック状態においては、突出させたキャスタ３を床
面Ｆに再度接地させても、床面Ｆからキャスタ３に作用
する突上げ外力は前記自由端リンクメンバ４４をストッ
パ４０に押し付ける力として働くことになり、キャスタ
３は没入しない。そのため、突出したキャスタ３を介し
て椅子■を床面Ｆ　、ｌ−に支持させることが可能にな
る。次いで、椅子Ｉ全体を、第４図に示すように、前方
Ｙに傾斜させると、後端Ｉｋ側のキャスタ３に作用して
いた床面Ｆからの突上げ外力も消勢する。その結果、＝
　　１６　　＝ 後端Ｉ　ｋ側のキャスタ３も相対的に接地面１１よりも
下側へ突出し、所定の突出位置Ａにおいてロック機構４
２により没入か禁止される。そのため、椅子■は、第５
図に実線で示すように、前後両キャスタ３を介して床面
Ｆに支持されることになり、押圧力を加えることによっ
て、自在に移動させることか可能になる。以」−の操作
は、椅子■の右端Ｉｍまたは左端Ｉｈにおいて、脚１と
背もたれ２３あるいは脚１と座２２等を把持し、該椅子
■を前後方向Ｘ、Ｙに１回だけ揺動させることにより迅
速かつ確実に行うことができる。

なお、キャスタ保持機構４は、相互に独立しているため
、以上の操作以閃に、例えは、椅子■の右端Ｉ　ｍを持
ち−にげて、右端Ｉ　ｍ側の前後両キャスタ３を一斉に
突出させ、しかる後に、左端Ｉ　ｈを持ちにげて、左端
Ｉｈ側の前後両キャスタ３を−・斉に突出させるような
ことも可能である。

キャスタ３を突出させた移動可能状態から、第５図に想
像線で示すように、ロック解除機構５のペダル５１を踏
み込むと、押−１−板５３か１−１昇して、前後両口ツ
ク機構４２の回動ロックアーム４３の内方回動端４１１
３ａを押し」−げることになる。その結果、前記連結点
Ｃが、前記枢支点すと付勢点ａとを結ぶ線上に存在する
思案点よりも下方に移行してロックが解除される。その
ため、キャスタ３の突出位置Ａでの拘束が解除されて、
椅子Ｉに作用する重力の反作用として発生している床面
Ｆからキャスタ３への突−七げ外力によって、そのキャ
スタ３が没入することになり、第２図に示すように、再
び接地面１１が床面Ｆに当接して静止状態となる。換言
すれば、ロック機構４２の天秤部材４１に対する拘束を
解除すると、キャスタ３が床面Ｆに当接したままで、椅
子■全体が降下することになり、脚羽根１３に支承され
た天秤部材４１の支軸４５が下方に移行する。その結果
、天秤部材４１の接地面ｌｌ側の回動端４１ｂが、支軸
４５の降下する速度の路傍の速度で下方に移動すること
になり、この接地面１１が素早く床面Ｆに当接すること
になる。

なお、以上説明した実施例は、作動原理を明確にするた
めに単純化したものであり、実用化に当たっては本発明
の趣旨を逸脱しない範囲でさらに変形が可能である。例
えば、脚支柱の下端に格別な固定フレームを固設し、図
示実施例の脚羽根に相当する部材は、この固定フレーム
を覆い隠すためのカバーとして機能させることもできる
。この場合には、この格別な固定フレームにキャスタ保
持手段の天秤部材やロック機構の回動ロックアーム等を
軸着すればよい。また、ロック解除機構は、ロック機構
のロックを解除し得るものであれば、他の構造のもので
もよいのは勿論であり、該ロック解除機構をも前記固定
フレームに組み込んでユニット化することもできる。そ
の場合、ロック解除機構のペダルと、ロック機構の回動
ロックアームとを共通の支軸を介して固定フレームに軸
支させるようなことも可能である。さらに、各キャスタ
保持手段は、相互に独立動作し得るものでありさえすれ
ばよく、見掛は上は構成部品を共有しているものであっ
てもよい。その−例としては、第６図および第７図に示
すように、前端■Ｚ側のキ、トスタ３を保持するキャス
タ保持手段４Ｚを構成するロック機構４２ｚの回動ロッ
クアーム４３ｚと、後端Ｉ　］＜側のキャスタ３を保持
するキャスタ保持手段４１（を構成するロック機構４２
にの回動ロックアーム４３１（とを共通の支軸１４６を
介して固定フレームの中央に枢支させるようにしたもの
がある。この場合、各回動ロックアーム４３ｚ、４３１
（は共通の支軸１４６に対して、それぞれ独立に回動可
能であるのは勿論である。この実施例におけるロック解
除機構１０５は、両端に上下に伸びる長孔１５３を有し
た昇降体１５２を具備してなり、これら各長孔１５３に
各ロック機構４２２％　４２にの回動ロックアーム４３
ｚ、４３にと自由端リンクメンバ４４ｚ、４４にとの連
結点Ｃに設けた連結ピン４７ｚ、４７１（を上下摺動可
能に係合させている。この長孔１５３は、キャスタ３が
突出位置Ａから没入位置Ｂに移動してロック機構４２ｚ
、４２ｋがロック状態となる際の運動を拘束しない寸法
に設定されている。そして、この昇降体１５２を図示し
ないペダル等に加える操　。

−２０＝ 作により降下させて、それら各長孔１５３の」二端で各
連結ピン４７Ｚ、４７ｋを下方に押圧することによって
、各ロック機構４２ｚ、４２にのロック状態を解除し得
るようにしである。

さらに、以上説明した実施例は、本発明を観覧用椅子に
適用した場合について説明したが、本発明は、例えば、
第８図に示すようなテーブル■や、第９図に示すような
収納家具■等にも同様に適用が可能である。

［発明の効果］ 本発明は、以−にのような構成であるから、キャスタを
没入させた静止状態からキャスタを突出させた移動可能
状態への切換作業を、家具を前後に１回だけ揺動させる
という単純な操作により行うことができる。すなわち、
移動家具の左端または右端のみからの操作により没入し
ている全てのキャスタを突出させることができる。その
ため、−人で作業を行う場合でも、移動家具の左右両側
に順次赴いてキャスタを突出させるという面倒な操作が
不要となる。したがって、静止状態で配置しである移動
家具を片（□＝ｊけたり所望の位置に移行させる作業を
増員なしに迅速に行うことが可能となる。

なお、ロックを解除し市内を利用してキャスタを没入さ
せる操作は、家具全体を実質的に１−昇させつ一つキャ
スタを突出させる操作に比べて、遥かに小さな力で行う
ことが可能である。そのため、右側のキャスタに係るロ
ック解除機構と、左側のキャスタに係るロック解除機構
とを通勤させ得るようにすることは比較的容易である。

しかして、家具の左右いずれの側からでも、左右のキャ
スタのロックを解除し得るようにしておけは、左右いず
れの側からでも、必要に応じて全てのキャスタを突出さ
せ、また、没入させることが可能となる。

そのため、奥に作業者か入り込めないような収納空間等
にも不具合なく収納して、手前側（移動家具の右または
左端）からの操作によりキャスタを出没させることがで
きるものとなる。

しかも、本発明では、前述したように天秤部材を用いて
キャスタと接地面とを背反的に作動させ得るようにして
いるので、例えは、固定フレームに接地面を設けた場合
に比べて、理想的には略半分の操作量で静止状態から移
動可能状態に切換えることが可能となる。そのため、移
動家具全体をわずかに前後傾動させるだけで静止状態か
ら移動可能状態に切換えることができるという効果が得
られる。また、天秤部材を用いれは、キャスタの突没距
離を小さく設定しておいても、接地面か積極的に退避す
るため、移動可能状態においては、キャスタの下端と接
地面との高低差を十分に確保することが可能となる。ぞ
のため、段差等を通過する際に、接地面が邪魔になると
いう不具合の発生を、キャスタの突没ストロークを増大
させることなしにｒＪ′効に防止することができるとい
う効果も得られる。

【図面の簡単な説明】

第１図〜第５図は本発明の一実施例を示し、第１図は斜
視図、第２図は要部を示す側断面図、第３図、第４図お
よび第５図は作用を説明するだめの第２図相当の側断面
図である。第６図および第一−−２３− ７図は本発明の他の実施例を示す原理説明図である。第
８図および第９図は本発明のさらに他の実施例を示す斜
視図である。 １・・・脚 ３・・・キャスタ　　　　　４・・・キャスタ保持手段
５・・・ロック解除機構　　１１・・・接地面１３・・
・固定フレーム（脚の脚羽根）４０・・・ストッパ　　
　　４１・・・天秤部材４１ａ・・・外方端部　　　４
１ｂ・・・内方端部４２・・・ロック機構 ４３・・・回動ロックアーｊ、 ４４・・・自由端リンクメンバ ４ｚ、４１（・・・キャスタ保持機構 ４２Ｚ、４２ｋ・・・ロック機構 ４３ｚ、４３ｋ・・・回動ロックアーム４４Ｚ、４４ｋ
・・・自由端リンクメンノく１０５・・・ロック解除機
構 ■・・・移動家具（椅子）　　Ｉｈ・・・左端Ｉ　ｍ・
・・右端　　　　　　Ｉｚ・・・前端Ｉ　ｋ・・・後端 ■・・・移動家具（テーブル） ■・・・移動家具（収納家具） Ａ・・・突出位置　　　　　Ｂ・・・没入位置Ｗ・・・
前後幅・」法 Ｉ７・・・左右長さ寸法 ａ・・・付勢点　　　　　　ｂ・・・枢支点Ｃ・・・連
結点

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、前後幅寸法よりも左右長さ寸法の方が大きく、左右
   方向両端部における前端部分および後端部分に、各別な
   キャスタ保持手段により支持されたキャスタをそれぞれ
   配設してなる移動家具であって、 各キャスタ保持手段は、独立動作可能に設けられたもの
   で、それぞれ天秤部材と、ロック機構とを具備してなり
   、 天秤部材は、一方の回動端部にキャスタを保持するとと
   もに他方の回動端部に接地面を備えてなるもので、キャ
   スタと接地面が共に上向き支持面に当接するキャスタ没
   入位置からキャスタが接地面よりも下側に突出するキャ
   スタ突出位置までの間で天秤動作し得るように軸支され
   ているとともに、前記上向き支持面からキャスタへの突
   上げ外力が消勢した場合にはキャスタ突出位置方向に回
   動し得るように構成されており、 ロック機構は、前記天秤部材がキャスタ突出位置にまで
   回動した場合に天秤部材をそのキャスタ突出位置に拘束
   し得るようになっており、 人為的な操作により前記各ロック機構のロック状態を解
   除するためのロック解除機構を備えていることを特徴と
   する移動家具。 ２、天秤部材が、中間部分における軸支部から偏心した
   位置に付勢点を有しており、 ロック機構が、枢支点を固定フレームに枢支させ回動端
   に連結点を有する回動ロックアームと、内方端をこの回
   動ロックアームの連結点に枢着するとともに外方端を前
   記天秤部材の付勢点に枢着した自由端リンクメンバと、
   前記連結点が付勢点と枢支点とを結ぶ線上に存在する思
   案点を通過した位置で前記回動ロックアームまたは自由
   端リンクメンバの回動を係止してキャスタを突出位置に
   保持するストッパとを具備してなるものであることを特
   徴とする請求項１記載の移動家具。 ３、前端側のキャスタを支持するキャスタ保持手段のロ
   ック機構と、後端側のキャスタを支持するキャスタ保持
   手段のロック機構とを、共通のロック解除機構により同
   時に解除し得るように構成していることを特徴とする請
   求項１または２記載の移動家具。 ４、左端側のロック解除機構と、右端側のロック解除機
   構とを、連動可能に連結していることを特徴とする請求
   項３記載の移動家具。 ５、キャスタを突出方向に弾性付勢するためのスプリン
   グを設けていることを特徴とする請求項１記載の移動家
   具。