JP2522893Y2 - 回転速度検出用転がり軸受ユニット - Google Patents

回転速度検出用転がり軸受ユニット

Info

Publication number
JP2522893Y2
JP2522893Y2 JP6924891U JP6924891U JP2522893Y2 JP 2522893 Y2 JP2522893 Y2 JP 2522893Y2 JP 6924891 U JP6924891 U JP 6924891U JP 6924891 U JP6924891 U JP 6924891U JP 2522893 Y2 JP2522893 Y2 JP 2522893Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
outer ring
peripheral surface
equivalent member
cover
inner end
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP6924891U
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0514634U (ja
Inventor
英男 大内
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NSK Ltd
Original Assignee
NSK Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NSK Ltd filed Critical NSK Ltd
Priority to JP6924891U priority Critical patent/JP2522893Y2/ja
Publication of JPH0514634U publication Critical patent/JPH0514634U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2522893Y2 publication Critical patent/JP2522893Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16CSHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
    • F16C41/00Other accessories, e.g. devices integrated in the bearing not relating to the bearing function as such
    • F16C41/007Encoders, e.g. parts with a plurality of alternating magnetic poles

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案に係る回転速度検出用転
がり軸受ユニットは、自動車の車輪を懸架装置に対して
回転自在に支持すると共に、この車輪の回転速度を検出
する為に利用する。
【0002】
【従来の技術】自動車の車輪を懸架装置に対して回転自
在に支持すると共に、アンチロックブレーキシステム
(ABS)、或はトラクションコントロールシステム
(TCS)を制御すべく、この車輪の回転速度を検出す
る為に従来から、例えば特開昭63−166601号公
報に記載されている様な回転速度検出用転がり軸受ユニ
ットが知られている。
【0003】上記公報に記載された回転速度検出用転が
り軸受ユニットは、図7に示す様に構成されている。内
輪相当部材は、ハブ1と内輪2とから構成されている。
この内のハブ1の外端部(外端とは、自動車に装着した
場合に幅方向外側端部になる部分を言い、図7の左端
部。)には車輪固定用のフランジ部3を設け、中間部外
周面には内輪軌道4aを形成している。又、上記内輪2
は、外周面に内輪軌道4bを有し、上記ハブ1の中間部
外周面に外嵌されている。
【0004】上記ハブ1の内端部(内端とは、自動車に
装着した場合に幅方向中央側端部になる部分を言い、図
7の右端部。)外周面に形成された雄螺子部5にはナッ
ト6が螺合している。このナット6は、上記雄螺子部5
への螺合に伴なって、上記内輪2の内端面を押圧し、こ
の内輪2をハブ1の外周面の所定位置に固定する。
【0005】又、外輪相当部材7は、図示しない懸架装
置に支持する為の取付部8を外周面に、複列の外輪軌道
9a、9bを内周面に、それぞれ形成している。この外
輪軌道9a、9bと上記内輪軌道4a、4bとの間に
は、それぞれ複数個ずつの転動体10、10を設けて、
上記取付部8によって懸架装置に支持された外輪相当部
材7の内側に、ハブ1を回転自在に支持している。
【0006】上記ナット6には円輪状のロータ部11を
設けると共に、このロータ部11の内側面に凹凸部12
を形成する事で、このナット6を、ハブ1の回転に伴な
ってパルスを発生する、パルスロータとして機能させて
いる。又、外輪相当部材7の内端開口部に嵌合固定した
カバー13にはセンサ14を固定し、このセンサ14の
外端面を上記凹凸部12に対向させている。
【0007】上述した様な回転速度検出用転がり軸受ユ
ニットの場合、ハブ1の外端部に設けられたフランジ部
3に固定された車輪を、外輪相当部材7を支持した懸架
装置に対し、回転自在に支持出来る。
【0008】又、車輪の回転に伴なってハブ1の内端部
に螺合した、ナット6と一体のロータ部11が回転する
と、このロータ部11内側面の凹凸部12と対向したセ
ンサ14の出力が変化する。このセンサ14の出力が変
化する周波数は、車輪の回転速度に比例する為、センサ
14の出力信号を図示しない制御器に入力すれば、上記
車輪の回転速度を求め、ABSやTCSを適切に制御出
来る。
【0009】
【考案が解決しようとする課題】ところで、上述の様に
構成され作用する従来の回転速度検出用転がり軸受ユニ
ットに於いて、外輪相当部材7に対しセンサ14を支持
しているカバー13の外端部は、外輪相当部材7の内端
開口部に対し、きつく嵌合している。これは、車両の走
行等に伴なって発生する振動によって上記カバー13
が、上記外輪相当部材7から不用意に脱落する事を防止
する為である。
【0010】ところが、上述の様に外輪相当部材7とカ
バー13とをきつく嵌合させた事により、両部材7、1
3を分離させる事が難しくなり、ドライバー等の工具に
よってこじる事で、上記両部材7、13を無理に分離し
た場合、上記カバー13が変形して、再使用出来なくな
る。この為、車両への取付後、(長期間に亙る使用等に
伴なって)転がり軸受部分とセンサ14との何れかに故
障等の不具合が発生した場合にも、故障していない部分
も含めて、回転速度検出用転がり軸受ユニット全体を交
換せざるを得なかった。この様な事は、修理費の高騰を
招くだけでなく、資源節約の面からも好ましくない。
【0011】本考案の回転速度検出用転がり軸受ユニッ
トは、上述の様な問題に対処すべく考えられたものであ
る。
【0012】
【課題を解決する為の手段】本考案の回転速度検出用転
がり軸受ユニットは何れも、前述した従来の回転速度検
出用転がり軸受ユニットと同様に、外端部に車輪固定用
のフランジ部を、中間部外周面に内輪軌道を、それぞれ
有する内輪相当部材と、懸架装置に支持する為の取付部
を外周面に有し、内周面に複列の外輪軌道を形成した外
輪相当部材と、上記内輪軌道と外輪軌道との間に設けら
れた複数の転動体と、上記内輪相当部材に固定されたパ
ルスロータと、上記外輪相当部材の内端開口端部に嵌合
固定されたカバーと、このカバーに支持されて、上記パ
ルスロータと対向するセンサとを備える。
【0013】又、本考案の回転速度検出用転がり軸受ユ
ニットの内、請求項1に記載された回転速度検出用転が
り軸受ユニットに於いては、上記カバーが、その外端開
口部外周縁に形成された、上記外輪相当部材の内端面に
突き合わせ自在な外向フランジ部と、この外向フランジ
部の外周縁を外方に向け直角に折り曲げる事で形成さ
れ、上記外輪相当部材の内端部に外嵌自在な嵌合筒部
と、この嵌合筒部の外端開口部を外方に折り曲げる事で
形成された、直径方向に亙る寸法の大きな係合部とを有
する事を特徴としている。
【0014】更に、請求項2に記載された回転速度検出
用転がり軸受ユニットに於いては、弾性材製の上記カバ
ーの外端開口周縁部に形成された、上記外輪相当部材の
内端面に突き合わせ自在なフランジ部と、このフランジ
部の周縁から外方に向け直角に折れ曲がり、上記外輪相
当部材の内端部に嵌合自在な嵌合筒部と、この嵌合筒部
の周面で上記外輪相当部材の周面と対向自在な部分の円
周方向複数箇所に形成された第一の突起と、同じく嵌合
筒部の周面で上記外輪相当部材の周面と対向自在な部分
であって、上記第一の突起の形成部分から軸方向にずれ
た円周方向複数箇所に形成された第二の突起とを有す
る。そして、これら第一、第二の突起の外側面は先端に
向かう程、上記嵌合筒部の軸方向内側に向かう方向に傾
斜し、同じく内側面は先端に向かう程、上記嵌合筒部の
軸方向外側に向かう方向に傾斜している。又、上記外輪
相当部材の内端部周面で、上記複数の第一の突起と整合
自在な位置には円周方向に亙って、上記第一の突起を嵌
合自在な第一の係止凹溝を形成し、同じく上記外輪相当
部材の内端部周面で、上記複数の第二の突起と整合自在
な位置には、円周方向に亙って傾斜した第二の係止凹溝
を形成している。そして、上記フランジ部と上記外輪相
当部材の内端面との当接時に、上記第一の突起と第一の
係止凹溝とががたつきなく係合すると同時に、上記第二
の突起と第二の係止凹溝とが係合する様に構成した事を
特徴としている。
【0015】
【作用】上述の様に構成される本考案の回転速度検出用
転がり軸受ユニットにより、車輪を懸架装置に対して回
転自在に支持すると共に、内輪相当部材に固定された車
輪の回転速度を検出する際の作用自体は、前述した従来
の回転速度検出用転がり軸受ユニットと同様である。
【0016】更に、本考案の回転速度検出用転がり軸受
ユニットの場合、修理等の為に、外輪相当部材とカバー
とを分離する必要が生じた場合、分離作業を容易に、且
つカバーを傷める事なく行なえる。
【0017】即ち、請求項1に記載された回転速度検出
用転がり軸受ユニットの場合、組み立てた状態に於いて
は、カバー外端部の嵌合筒部を外輪相当部材の内端部に
外嵌すると共に、上記カバーの外向フランジ部を上記外
輪相当部材の内端面に突き合わせておく。上記嵌合筒部
と外輪相当部材内端部との嵌合強度は、車両の走行に伴
なう振動等によって、両部材同士が分離しない様に、十
分に大きくする。修理等の為、両部材同士を分離する必
要が生じた場合には、カバーの外端開口部外周縁に形成
した係合部に、ハンドプレス、或はプーリ抜き等の工具
の一部を係止する事で、上記カバーを傷める事なく、外
輪相当部材から抜き取れる。
【0018】又、請求項2に記載された回転速度検出用
転がり軸受ユニットの場合、組み立てた状態に於いて
は、嵌合筒部周面の第一の突起と外輪相当部材の内端部
周面の第一の係止凹溝との係合により、カバーが外輪相
当部材に対してしっかりと結合固定される。修理等の
為、両部材同士を分離する必要が生じた場合には、外輪
相当部材に対してカバーを、捩り方向に回転させる。こ
の結果、第二の突起の側面と第二の係止凹溝の側縁との
係合により、上記第二の突起が、嵌合筒部の直径方向外
方に押され、この嵌合筒部を外方に向けて弾性変形させ
る。この結果、上記第二の突起と共に上記嵌合筒部の周
面に形成された第一の突起が、第一の係止凹溝から抜け
出す。そこで、この状態のまま上記カバーを、外輪相当
部材から引き離せば、これらカバーと外輪相当部材とを
分離させる事が出来る。
【0019】
【実施例】図1は、請求項1に記載された考案に対応す
る、本考案の回転速度検出用転がり軸受ユニットの第一
実施例として、駆動輪支持用の転がり軸受ユニットに、
本考案を適用した状態を示している。次述する内輪2と
共に内輪相当部材を構成するハブ1の外端部(図1の左
端部)外周面には、車輪を固定する為のフランジ部3
を、中間部外周面には、内輪軌道4aと段部15とを形
成している。又、このハブ1の外周面には、その外周面
に同じく内輪軌道4bを形成した内輪2を、その一端面
(図1の左端面)を上記段部15に突き当てた状態で、
外嵌支持している。但し、内輪軌道4aは、ハブ1の外
周面に直接形成する代りに、ハブ1とは別体の内輪部材
(図示せず)に形成し、この内輪部材と上記内輪2と
を、ハブ1に外嵌固定して、内輪相当部材とする場合も
ある。
【0020】又、ハブ1の内端(図1の右端)寄り部分
の外周面には、雄螺子部5を形成している。この雄螺子
部5にはナット6を螺合し、更に緊締する事で、上記内
輪2をハブ1の外周面の所定部分に固定している。上記
ナット6の外周面には凹凸部16を形成する事で、この
ナット6が回転速度検出用のパルスロータとして機能す
る様にしている。
【0021】外輪相当部材7の外周面には、この外輪相
当部材7を懸架装置に固定する為の取付部8を設けてい
る。又、この外輪相当部材7の内周面には、それぞれが
上記内輪軌道4a、4bに対向する、外輪軌道9a、9
bを形成している。そして、1対の内輪軌道4a、4b
と1対の外輪軌道9a、9bとの間に、それぞれ複数の
転動体10、10を設けて、外輪相当部材7の内側での
ハブ1の回転を自在としている。
【0022】又、上記外輪相当部材7の内外両端部内周
面と、ハブ1並びに内輪2の外周面との間には、シール
材17、17を装着して、外輪相当部材7の内周面と上
記ハブ1並びに内輪2の外周面との間に存在し、上記複
数の転動体10、10を設けた空間の内外両端開口部を
塞いでいる。
【0023】一方、前記外輪相当部材7の内端(図1の
右端)開口部は、カバー18により塞いでいる。金属板
をプレス成形する事により、全体を円環状に形成され
た、このカバー18は、内側に等速ジョイントの一部を
挿通自在とする為、円輪状に形成された基板部19の外
周縁部を外方(図1の左方)に向け直角に折り曲げる事
で円筒状の立壁20としている。更に、この立壁20の
外端開口部外周縁には、上記外輪相当部材7の内端面7
aに突き合わせ自在な、外向フランジ部21を形成して
いる。
【0024】又、この外向フランジ部21の外周縁を外
方に向け直角に折り曲げる事で、上記外輪相当部材7の
内端部に外嵌自在な嵌合筒部22を形成している。更
に、この嵌合筒部22の外端開口部を外方に、180度
折り返す様に折り曲げる事で、直径方向に亙る寸法の大
きな係合部23としている。このカバー18は、上記嵌
合筒部22を前記外輪相当部材7の内端部に外嵌すると
共に、上記外向フランジ部21を外輪相当部材7の内端
面7aに突き合わせる事により、この外輪相当部材7に
対し固定している。上記嵌合筒部22と外輪相当部材7
内端部との嵌合強度は、車両の走行に伴なう振動等によ
って、上記外輪相当部材7とカバー18とが分離しない
様に、十分に大きくしている。
【0025】上記カバー18内には、例えば電磁式のセ
ンサ14を保持し、導線24により、このセンサ14の
出力を図示しない制御器に送っている。但し、パルスロ
ータとして、凹凸部16の代りに、N極とS極とを円周
方向に亙って交互に配列した円環状の永久磁石を使用す
る場合には、センサ14として、半導体センサ、或はホ
ール素子によるセンサ等を使用する。
【0026】上述の様に構成される本考案の回転速度検
出用転がり軸受ユニットにより、懸架装置に対して車輪
を回転自在に支持すると共に、ハブ1のフランジ部3に
固定された車輪の回転速度を検出する際の作用自体は、
前述した従来の回転速度検出用転がり軸受ユニットとほ
ぼ同様である。
【0027】即ち、車輪の回転に伴なってハブ1の内端
部に螺合した、ナット6が回転すると、このナット6の
外周面に形成した凹凸部16と対向したセンサ14の出
力が変化する。このセンサ14の出力が変化する周波数
は、車輪の回転速度に比例する為、センサ14の出力信
号を図示しない制御器に入力すれば、上記車輪の回転速
度を求め、ABSやTCSを適切に制御出来る。
【0028】修理等の為に、外輪相当部材7とカバー1
8とを分離する必要が生じた場合には、図1に鎖線で示
す様に、カバー18の外端開口部外周縁に形成した係合
部23の端縁に、ハンドプレス、或はプーリ抜き等の工
具25の一部を係止し、この工具25により上記カバー
18を外輪相当部材7から引き離す事で、上記カバー1
8を傷める事なく、このカバー18を外輪相当部材7か
ら抜き取れる。
【0029】次に、図2は、請求項1に記載された考案
に対応する、本考案の第二実施例を示している。上述の
第一実施例が、駆動輪を支持する為の転がり軸受ユニッ
トを対象としていたのに対して、本実施例、並びに後述
する第三〜第四実施例は、非駆動輪を支持する為の転が
り軸受ユニットを対象としている。
【0030】外輪相当部材7の内端開口部を塞ぐカバー
26は、金属板を絞り加工する事により、有底筒状に形
成されている。そして、このカバー26の外端部には、
上述の第一実施例の場合と同様に、外向フランジ部21
と嵌合筒部22と係合部23とを形成し、この内の嵌合
筒部22を上記外輪相当部材7の内端開口部に、外嵌固
定している。
【0031】回転速度検出用のパルスロータ27は、ハ
ブ1の内端部に形成された円柱部28に外嵌固定されて
おり、上記カバー26に保持されたセンサ14が、上記
パルスロータ27の内側面に形成された凹凸部12と対
向している。
【0032】上記センサ14は上記カバー26の内側
に、合成樹脂29により固定されているが、上記外向フ
ランジ部21の外側面から、上記センサ14の先端面迄
の距離Lは、予め所望値に規制して、上記外向フランジ
部21の外側面と外輪相当部材7の内端面7aとを当接
させた場合に、上記センサ14の先端面と前記パルスロ
ータ27の側面との距離lが、適正値になる様にしてい
る。その他の構成及び作用は、前述した第一実施例と同
様である。
【0033】次に、図3〜5は、請求項2に記載された
考案に対応する、本考案の第三実施例を示している。
【0034】本実施例の場合、外輪相当部材7の内端開
口部に被着するカバー30を、合成樹脂の射出成形によ
り造っている。そして、このカバー30の外端開口周縁
部に、上記外輪相当部材7の内端面7aに突き合わせ自
在な外向フランジ部31を形成している。この外向フラ
ンジ部31の外側面に形成した係止凹溝32にはパッキ
ング33を装着し、このパッキング33によって、上記
外向フランジ部31外側面と外輪相当部材7の内端面7
aとの突き合わせ面から、外輪相当部材7内に雨水や塵
芥が進入するのを防止している。
【0035】又、上記外向フランジ部31の外周縁から
外方に向けて嵌合筒部34を、この外向フランジ部31
に対し直角に折れ曲がった状態で形成している。この嵌
合筒部34は、上記外輪相当部材7の内端部に外嵌自在
な内径を有する。そして、この嵌合筒部34の内周面
で、上記外輪相当部材7の内端部外周面と対向自在な部
分の、円周方向複数箇所には、第一の突起35を形成し
ている。又、同じく嵌合筒部34の内周面で、上記外輪
相当部材7の内端部外周面と対向自在な部分であって、
上記第一の突起35の形成部分から軸方向外側(図3〜
5の左側)にずれた円周方向複数箇所には、第二の突起
36を形成している。
【0036】これら第一、第二の突起35、36の断面
形状は、それぞれ嵌合筒部34側を底辺とする台形に形
成する事で、各突起35、36の外側面(図3〜5の左
側面)を、先端(内周端)に向かう程上記嵌合筒部34
の軸方向内側(図3〜5の右側)に向かう方向に傾斜さ
せ、同じく内側面(図3〜5の右側面)を、先端に向か
う程上記嵌合筒部34の軸方向外側(図3〜5の右側)
に向かう方向に傾斜させている。
【0037】一方、上記外輪相当部材7の内端部外周面
で、上記複数の第一の突起35と整合自在な位置には、
この第一の突起35を嵌合自在な第一の係止凹溝37
を、円周方向に亙って形成している。又、上記外輪相当
部材7の内端部外周面で、上記複数の第二の突起36と
整合自在な位置には、第二の係止凹溝38を形成してい
る。但し、この第二の係止凹溝38は、上記第一の係止
凹溝37とは異なり、円周方向に亙って傾斜させる事
で、螺子状に形成している。従って、第二の係止凹溝3
8は、円周方向複数個所に、互いに不連続に形成されて
いる。
【0038】そして、上記第一、第二の突起35、36
と第一、第二の係止凹溝37、38とは、前記外向フラ
ンジ部31の外側面と前記外輪相当部材7の内端面7a
とを当接させた場合に、上記第一の突起35と第一の係
止凹溝37とが、図4に示す様に、がたつきなく係合す
ると同時に、上記第二の突起36が第二の係止凹溝38
内に入り込む様に構成している。
【0039】上述の様に構成される、本実施例の回転速
度検出用転がり軸受ユニットの場合、組み立てた状態に
於いては、カバー30の外端開口部に設けた嵌合筒部3
4の内周面の第一の突起35と、外輪相当部材7の内端
部外周面に形成した第一の係止凹溝37との係合によ
り、上記カバー30が外輪相当部材7に対してしっかり
と結合固定される。カバー30と外輪相当部材7の内端
面7aとの突き合わせ部からの雨水や塵芥の進入は、前
記第一実施例の場合と同様、パッキング33により防止
する。
【0040】即ち、外輪相当部材7に対してカバー30
を組み付ける為、上記カバー30の外向フランジ部31
の外側面と外輪相当部材7の内端面7aとを対向させた
状態で、上記カバー30を外輪相当部材7に押し付ける
と、第一、第二の突起35、36を形成した嵌合筒部3
4を外方に向け弾性変形させつつ、この嵌合筒部34が
上記外輪相当部材7に外嵌する。そして、外向フランジ
部31の外側面と前記外輪相当部材7の内端面7aとを
当接させると、上述の様に、上記第一の突起35と第一
の係止凹溝37とが、図4に示す様に、がたつきなく係
合すると同時に、上記第二の突起36が第二の係止凹溝
38の一端で、上記内端面7aに寄った部分の内側に入
り込む。尚、上記嵌合作業を容易に行なえる様にする
為、上記カバー30の材質等によっては、上記嵌合筒部
34の円周方向複数箇所にスリットを形成し、この嵌合
筒部34の弾性変形を容易にする。
【0041】修理等の為、外輪相当部材7とカバー30
とを分離する必要が生じた場合には、外輪相当部材7に
対してカバー30を、捩り方向に回転させる。この結
果、上記第二の突起36が、第二の係止凹溝38の他端
側に向けて移動し、第二の突起36の内側面と、螺子状
に傾斜した第二の係止凹溝38の側縁との係合により、
上記第二の突起36が、嵌合筒部34の直径方向外方に
押され、図5に示す様に、この嵌合筒部34を外方に向
けて弾性変形させる。この結果、上記第二の突起36と
共に上記嵌合筒部34の内周面に形成された第一の突起
35が、同図に示す様に、第一の係止凹溝37から抜け
出す。そこで、この状態のまま上記カバー30を、外輪
相当部材7から引き離せば、これらカバー30と外輪相
当部材7とを分離させる事が出来る。
【0042】次に、図6は、請求項2に記載された考案
に対応する、本考案の第四実施例を示している。上述の
第三実施例が、合成樹脂製のカバー30の外端部に形成
した嵌合筒部34の内周面に第一、第二の突起35、3
6を形成すると共に、外輪相当部材7の内端部外周面に
第一、第二の係止凹溝37、38を形成していたのに対
して、本実施例の場合は、上記嵌合筒部34の外周面に
第一、第二の突起35、36を形成すると共に、外輪相
当部材7の内端部内周面に第一、第二の係止凹溝37、
38を形成している。
【0043】従って、本実施例の場合、上記外輪相当部
材7に対してカバー30を着脱する際には、上記嵌合筒
部34が、内方に弾性変形する。その他の構成及び作用
は、上述の第三実施例と同様である為、同様部分には同
一符号を付して、重複する説明を省略する。
【0044】
【考案の効果】本考案の回転速度検出用転がり軸受ユニ
ットは、以上に述べた通り構成され作用するが、センサ
を保持したカバーと外輪相当部材との分離を、カバーを
傷める事なく、容易に行なえる為、転がり軸受部分とセ
ンサとの何れか一方が故障した場合に、故障していない
側の部品の再使用が可能となって、修理費の低減と資源
の節約とを図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の第一実施例を示す断面図。
【図2】本考案の第二実施例を示す断面図。
【図3】本考案の第三実施例を示す断面図。
【図4】カバーと外輪相当部材とが組み付けられた状態
で示す、図3のA部拡大図。
【図5】カバーと外輪相当部材とを分離する際の状態を
示す、図3のA部拡大図。
【図6】本考案の第四実施例を示す断面図。
【図7】従来例を示す断面図。
【符合の説明】
1 ハブ 2 内輪 3 フランジ部 4a 内輪軌道 4b 内輪軌道 5 雄螺子部 6 ナット 7 外輪相当部材 7a 内端面 8 取付部 9a 外輪軌道 9b 外輪軌道 10 転動体 11 ロータ部 12 凹凸部 13 カバー 14 センサ 15 段部 16 凹凸部 17 シール材 18 カバー 19 基板部 20 立壁 21 外向フランジ部 22 嵌合筒部 23 係合部 24 導線 25 工具 26 カバー 27 パルスロータ 28 円柱部 29 合成樹脂 30 カバー 31 外向フランジ部 32 係止凹溝 33 パッキング 34 嵌合筒部 35 第一の突起 36 第二の突起 37 第一の係止凹溝 38 第二の係止凹溝

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外端部に車輪固定用のフランジ部を、中
    間部外周面に内輪軌道を、それぞれ有する内輪相当部材
    と、懸架装置に支持する為の取付部を外周面に有し、内
    周面に複列の外輪軌道を形成した外輪相当部材と、上記
    内輪軌道と外輪軌道との間に設けられた複数の転動体
    と、上記内輪相当部材に固定されたパルスロータと、上
    記外輪相当部材の内端開口端部に嵌合固定されたカバー
    と、このカバーに支持されて、上記パルスロータと対向
    するセンサとを備えた回転速度検出用転がり軸受ユニッ
    トに於いて、上記カバーは、その外端開口部外周縁に形
    成された、上記外輪相当部材の内端面に突き合わせ自在
    な外向フランジ部と、この外向フランジ部の外周縁を外
    方に向け直角に折り曲げる事で形成され、上記外輪相当
    部材の内端部に外嵌自在な嵌合筒部と、この嵌合筒部の
    外端開口部を外方に折り曲げる事で形成された、直径方
    向に亙る寸法の大きな係合部とを有する事を特徴とする
    回転速度検出用転がり軸受ユニット。
  2. 【請求項2】 外端部に車輪固定用のフランジ部を、中
    間部外周面に内輪軌道を、それぞれ有する内輪相当部材
    と、懸架装置に支持する為の取付部を外周面に有し、内
    周面に複列の外輪軌道を形成した外輪相当部材と、上記
    内輪軌道と外輪軌道との間に設けられた複数の転動体
    と、上記内輪相当部材に固定されたパルスロータと、上
    記外輪相当部材の開口端部に嵌合固定されたカバーと、
    このカバーに支持されて、上記パルスロータと対向する
    センサとを備えた回転速度検出用転がり軸受ユニットに
    於いて、弾性材製の上記カバーの外端開口周縁部に形成
    された、上記外輪相当部材の内端面に突き合わせ自在な
    フランジ部と、このフランジ部の周縁から外方に向け直
    角に折れ曲がり、上記外輪相当部材の内端部に嵌合自在
    な嵌合筒部と、この嵌合筒部の周面で上記外輪相当部材
    の周面と対向自在な部分の円周方向複数箇所に形成され
    た第一の突起と、同じく嵌合筒部の周面で上記外輪相当
    部材の周面と対向自在な部分であって、上記第一の突起
    の形成部分から軸方向にずれた円周方向複数箇所に形成
    された第二の突起とを有し、これら第一、第二の突起の
    外側面は先端に向かう程、上記嵌合筒部の軸方向内側に
    向かう方向に傾斜し、同じく内側面は先端に向かう程、
    上記嵌合筒部の軸方向外側に向かう方向に傾斜してお
    り、上記外輪相当部材の内端部周面で、上記複数の第一
    の突起と整合自在な位置には円周方向に亙って、上記第
    一の突起を嵌合自在な第一の係止凹溝を形成し、同じく
    上記外輪相当部材の内端部周面で、上記複数の第二の突
    起と整合自在な位置には、円周方向に亙って傾斜した第
    二の係止凹溝を形成し、上記フランジ部と上記外輪相当
    部材の内端面との当接時に、上記第一の突起と第一の係
    止凹溝とががたつきなく係合すると同時に、上記第二の
    突起と第二の係止凹溝とが係合する様に構成した事を特
    徴とする回転速度検出用転がり軸受ユニット。
JP6924891U 1991-08-06 1991-08-06 回転速度検出用転がり軸受ユニット Expired - Lifetime JP2522893Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6924891U JP2522893Y2 (ja) 1991-08-06 1991-08-06 回転速度検出用転がり軸受ユニット

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6924891U JP2522893Y2 (ja) 1991-08-06 1991-08-06 回転速度検出用転がり軸受ユニット

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0514634U JPH0514634U (ja) 1993-02-26
JP2522893Y2 true JP2522893Y2 (ja) 1997-01-16

Family

ID=13397256

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6924891U Expired - Lifetime JP2522893Y2 (ja) 1991-08-06 1991-08-06 回転速度検出用転がり軸受ユニット

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2522893Y2 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4748775B2 (ja) * 2005-05-23 2011-08-17 Ntn株式会社 回転速度検出装置付き車輪用軸受装置
DE112007000894B4 (de) * 2006-04-12 2017-03-30 Ntn Corp. Lagervorrichtung für ein Fahrzeugrad
WO2008090741A1 (ja) * 2007-01-23 2008-07-31 Ntn Corporation 回転速度検出装置付き車輪用軸受装置
JP6428281B2 (ja) * 2015-01-14 2018-11-28 日本精工株式会社 軸受キャップ及び転がり軸受ユニット

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0514634U (ja) 1993-02-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2513584Y2 (ja) 回転速度検出用ハブユニット
EP1679518A1 (en) Hub unit for drive wheel
US6924638B2 (en) Arrangement for mounting rotation speed sensor to wheel bearing assembly
US6457869B1 (en) Wheel mounting with axle-mounted sensor
JPH09263221A (ja) 回転速度検出装置付転がり軸受ユニットのセンサ取付部
JP4691879B2 (ja) 駆動輪用ハブユニット
JP2522893Y2 (ja) 回転速度検出用転がり軸受ユニット
JP2551605Y2 (ja) 回転速度検出用ハブユニット
JPH08326743A (ja) 回転速度検出装置付転がり軸受ユニット
JP5067718B2 (ja) センサー付き転がり軸受装置
JP2528784Y2 (ja) 回転速度検出センサ付転がり軸受
JP2543778Y2 (ja) 回転速度検出用転がり軸受ユニット
JP2574726Y2 (ja) 回転速度検出用ハブユニット
JP2007309413A (ja) 車輪用軸受装置
JP3505856B2 (ja) 回転速度検出装置付転がり軸受ユニットとセンサ取り外し用治具との組み合わせ
JPH09243650A (ja) 回転速度検出装置付転がり軸受ユニットのセンサ取付部
JP2543369Y2 (ja) 加速度センサ付転がり軸受ユニット
JP2000162222A (ja) 回転速度検出装置付き車輪軸受装置
JPH1019912A (ja) 回転速度検出装置付転がり軸受ユニット
JP2000356646A (ja) 回転速度検出装置付転がり軸受ユニット
JP4656917B2 (ja) 回転速度検出装置付車輪用軸受装置
JPH1138027A (ja) 回転速度検出装置付転がり軸受ユニット
JPH0527335U (ja) センサ付転がり軸受ユニツト
JP2539880Y2 (ja) センサ付転がり軸受ユニット
JPH0346256Y2 (ja)