JP2522305B2 - 成形物 - Google Patents

成形物

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JP2522305B2 JP62139931A JP13993187A JP2522305B2 JP 2522305 B2 JP2522305 B2 JP 2522305B2 JP 62139931 A JP62139931 A JP 62139931A JP 13993187 A JP13993187 A JP 13993187A JP 2522305 B2 JP2522305 B2 JP 2522305B2
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【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、表面硬度が改良され、耐擦傷性、耐汚染
性、耐タバコ火性、耐熱性の優れた有機過酸化物硬化の
ゲルコート表面層を有する合成樹脂成形物に関するもの
である。
(従来技術及びその問題点) 従来、合成樹脂を基材として成形物、例えばFRP、人
造大理石製洗面化粧台・カウンタートップ・浴槽・壁材
等は、数多く製作使用されているが一般に表面硬度が低
く耐擦傷性が劣る。そのため、加工時や運搬時に表面に
傷が付き易く又、使用時における擦傷によって商品価値
が損われ使用に耐え難いという欠点を有する。
現在、表面硬度の高いものとしてシリコン系、アクリ
ル系、メラミン系等のハードコート剤が知られている
が、これらはいずれも成形物の表面に塗布後、加熱もし
くは紫外線あるいは電子線硬化等により硬化皮膜を形成
させるものである。しかしながらこれらのハードコート
剤は硬化時間が長い、または基材との密着性が悪いため
基材表面の前処理(脱脂洗浄およびプライマー塗布)が
不可欠、後塗装のため、優れた表面性能を得るためには
クリーンルームが必要等の問題点がある。
一方、これらをゲルコート用樹脂として用いた場合、
シリコーン系においては、その骨格から推定されるよう
に、シロキサン結合を有しガラスに近い構造を持つため
に、該硬化皮膜と合成樹脂配合物との接着が不十分であ
り、アクリル系においては、紫外線または電子線照射装
置を必要とし、さらに型との接触面と空気との接触面の
硬化状態が同一あるいは紫外線また電子線の照射側の硬
化が大となり硬化塗膜上に成形する合成樹脂配合物との
接着性が悪く、実用に供し得ない。
例えば、特開昭61−8318号公報には、多官能アクリレ
ート系樹脂とポリエステル系樹脂とからなる混合物をゲ
ルコート層とした表面高硬度成形品の製造方法が開示さ
れている。しかしながら、ポリエステル系樹脂として
は、イソフタル酸ポリエステルアクリレート系樹脂又は
ビニルエステル不飽和ポリエステル樹脂が開示され、多
官能アクリレート系樹脂としては、紫外線硬化型特殊ア
クリレート樹脂が開示されるのみで、本発明のごとき特
定の不飽和ポリエステルと特定の多官能アクリル単量体
と共重合可能なエチレン性不飽和単量体からなるゲルコ
ート層を有する成形物は開示されていない。又、一般に
ポリエステルアクリレート系又はビニルエステル系樹脂
を用いたものは、成形後、成形品の表面の色調が暗く、
外観の劣るものであった。又、成形時には、チキソ付与
性、硬化性が劣るためスプレー特性、乾燥性に問題が生
じ、成形作業性が劣るものであった。
(問題を解決するための手段) 本発明者らは、表面硬度に優れ、かつ型内塗装可能な
ゲルコート用表面層を有する成形物を得るべく鋭意研究
を重ねた結果、前記せる欠点が改良せしめられた表面硬
度、耐擦傷性、耐汚染性、耐タバコ火性、耐熱性に優れ
た合成樹脂成形物を得るに至った。
即ち、本発明は主成分を熱硬化性樹脂とする成形物に
おいて、表面に1層又は2層からなるゲルコート表面層
を有し、その表面層が少なくとも4個以上の(メタ)ア
クリルオキシ基を有する不飽和基当量89〜130の多官能
(メタ)アクリレート単量体15〜75重量部、不飽和基当
量140〜330の不飽和ポリエステル10〜45重量部およびス
チレンモノマー15〜60重量部からなる樹脂組成物(A)
の硬化した層からなり、必要に応じ不飽和ポリエステル
樹脂のゲルコート表面層を2層目として有することを特
徴とする成形物を提供するものである。
樹脂組成物(A)中の不飽和基当量89〜130の多官能
(メタ)アクリレート単量体は、好ましくは一般式
(I)で示される化合物である。
(但し、式中のRは少なくとも4個が(メタ)アクリル
オキシ基で残りは(メタ)アクリルオキシ基を除く有機
基、nは1〜5の整数を示す。有機基は、好ましくは水
酸基、アルキル基(メチル基、エチル基)である。) この一般式(I)で表わされる不飽和基当量89〜130
の多官能(メタ)アクリレート単量体の具体例として
は、トリメチロールメタンテトラ(メタ)アクリレー
ト、ペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレー
ト、ジペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレー
ト、ジペンタエルスリトールペンタ(メタ)アクリレー
ト、ジペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレー
ト等が挙げられるが、なかでも好ましいのはジペンタエ
リスリトールペンタアクリレート、ジペンタエリスリト
ールヘキサアクリレートである。又、これらを2種以上
組合せて使用しても良い。
本発明における不飽和基当量89〜130の多官能(メ
タ)アクリレート単量体は、15〜75重量部、好ましくは
18〜65重量部使用される。使用量15部より少ないと高硬
度のものが得られず75部より多いと硬化性、塗装作業性
が劣り好ましくない。不飽和基当量が89よりも小さいも
のは合成できないし、130よりも大きいものでは高硬度
が得られない。
本発明で用いれれる樹脂組成物(A)の不飽和ポリエ
ステルは、公知の方法により製造されるものであり不飽
和基当量140〜330のもので、好ましくは140〜300のもの
である。不飽和基当量140より小さいものは合成でき
ず、330より大きいものは高硬度のものが得られない。
具体的には無水フタル酸、イソフタル酸、テレフタル
酸、テトラヒドロフタル酸、アジピン酸、セバシン酸等
の活性不飽和結合を有していないジカルボン酸とフマル
酸、マレイン酸、イタコン酸等の活性不飽和結合を有し
ているジカルボン酸を酸成分とし、エチレングリコー
ル、プロピレングリコール、ブチレングリコール、1,5
−ペンタンジオール、1,3−ブタンジオール、1,6−ヘキ
サンジオール、2,2−ジメチル−1,3−プロパンジオー
ル、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、
ビスフェノールAのプロピレンオキサイド付加物、ビス
フェノールAのエチレンオキサイド付加物等の多価アル
コールをアルコール成分として得られるものである。
本発明における不飽和ポリエシテルは、10〜45重量部
の範囲で使用される。使用量10部より少ないと硬化性、
揺変性付与の点で好ましくなく、45部より多いと高硬度
の表面が得られない。
本発明で用いられる樹脂組成物(A)の中のスチレン
モノマーは、本樹脂組成物(A)の有機過酸化物におけ
る硬化物、表面硬度、低粘度化及び揺変性付与の点から
重要であり、15〜60重量部、好ましくは20〜60重量部の
範囲で使用される。使用量が15部より少ないと硬化性が
劣り、60重量部より多いと高硬度の表面が得られず好ま
しくない。スチレンモノマーを他のモノマーに代えた場
合、前記の低粘度化(塗装作業性)、硬化性の点で問題
がある。
本発明の樹脂組成物(A)は、硬化促進剤として金属
化合物を必要に応じ含有せるものである。かかる金属化
合物としては、例えば、コバルトナフトネート、コバル
トオクトネート、2価のアセチルアセトンコバルト、3
価のアセチルアセトンコバルト、カリウムヘキソエー
ト、ジルコニウムナフトネート、ジルコニウムアセチル
アセトナート、バナジウムナフトネート、バナジウムオ
クトネート、バナジウムアセチルアセトナート、バナジ
ルアセチルアセトナート、リチュームアセチルアセトナ
ート等、不飽和ポリエステル樹脂に一般に用いられる金
属化合物促進剤が用いられ、これらと組合わせて作用し
ても良い、又、他の促進剤、例えばアミン系、含リン化
合物、β−ジケトン類等公知の促進剤と組合せても良
い。
かかる硬化促進剤の添加量は、ゲル化時間により適宜
調整されるが、好ましくは金属成分として0.0001〜0.12
重量部である。この硬化促進剤は中温以上での成形(40
℃以上)の場合、使用しなくても良いし、又使用しても
良い。
本発明の樹脂組成物(A)は、必要により有機過酸化
物を使用しても良く例えばケトンパーオキサイド系、ハ
イドロパーオキサイド系、ジアシルパーオキサイド系、
パーオキシケタール系、アルキルパーエステル系、パー
カーボネート系等公知のものが使用され、成形温度によ
り適宜、選択される。添加量は通常使用されている量で
あり、好ましくは0.01〜4部である。無論これらを組合
わせて使用しても良い。
本発明のゲルコート用樹脂組成物には必要に応じ有機
及び無機揺変剤、有機及び無機顔料、安定剤、消泡剤、
レベリング剤等の各種添加剤を配合することができる。
本発明の熱硬化性樹脂は、前記表面層の裏打ち層とし
て使用されるもので、常温、加熱及び常圧、加圧等の成
形条件を適宜選んで成形可能な合成樹脂で、不飽和ポリ
エステル樹脂、ビニルエステル樹脂、エポキシ樹脂、ア
クリル樹脂、ウレタン樹脂から選択される1種と繊維補
強材及び/又は無機有機充填材とを含有してなる樹脂組
成物(B)である。その樹脂としては、特に不飽和ポリ
エステル樹脂又はビニルエステル樹脂が好ましい。
本発明のビニルエステル樹脂は、公知の方法により製
造されるものであり、エポキシ樹脂とアクリル酸又はメ
タアクリル酸を成分として得られるエポキシアクリレー
ト、あるいは飽和ジカルボン酸と不飽和ジカルボン酸又
はどちらか一方のジカルボン酸と多価アルコールを成分
として得られる不飽和ポリエステル又は不飽和ポリエス
テルとα,β−不飽和カルボン酸エステル基を含有する
エポキシ化合物を成分として得られる不飽和ポリエステ
ル・アクリレート、飽和ポリエステール・アクリレート
である。活性不飽和基を有していない飽和ジカルボン酸
としては、例えばオルソフタル酸、イソフタル酸、テレ
フタル酸、テトラヒドロフタル酸、アザピン酸、セバシ
ン酸等が挙げられる。活性不飽和基を有している不飽和
ジカルボン酸としては例えばフマル酸、マレイン酸、イ
タコン酸等が挙げられる。
多価アルコールとしては、例えばエチレングリコー
ル、プロピレングリコール、ブチレングリコール、1,5
−ペンタジオール、1,3−ブタンジオール、1,6−ヘキサ
ンジオール、2,2−ジメチル−1,3−プロパンジオール、
ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、ビス
フェノールAのプロピレンオキサイド付加物、ビスフェ
ノールAのエチレンオキサイドの付加物、グリセリン等
が挙げられる。
エポキシ樹脂としてビスフェノールAジグリシジルエ
ーテルおよびその高分子量同族体、ノボラック型ポリグ
リシジルエーテル類が代表例として挙げられる。
α・β−不飽和カルボン酸エステル基を含有するエポ
キシ化合物としては、グリシジルメタアクリレートが代
表例として挙げられる。
こうした不飽和ポリエステル樹脂あるいはビニルエス
テル樹脂は、好ましくは不飽和基当量140〜500程度のも
のが使用される。又、これらの樹脂は着色剤(無機有機
顔料)、安定剤等その他の添加剤を加えても良く、前記
した硬化促進剤や過酸化物が同様に使用できる。
充填剤とは、例えば炭酸カルシウム、クレー、タル
ク、シリカ、マイカ、水酸化アルミニウム、硫酸バリウ
ム、ミルドファイバー、大理石粉末、雲母粉末、磁器
粉、ガラスフリット、砂、石、ガラスマイクロバルー
ン、木粉等であり、一般には樹脂100重量部に対して50
〜300重量部の範囲で使用される。
繊維補強材とは、例えばポリエステル繊維、アミド繊
維、ビニロン繊維等の有機繊維、カーボン繊維、ステン
レス繊維等の無機繊維、アスベスト繊維等の天然繊維等
が挙げれられ、夫々ロービング、チョップドストラン
ド、マットクロス等の形状のものであり、一般には繊維
補強材コンテストとして5〜50%の範囲で使用される。
樹脂組成物(A)の硬化塗膜の上に樹脂組成物(B)
をのせ硬化させた場合、一般に硬化塗膜の硬度が高くな
るに従いまたは完全硬化するに従い塗膜と樹脂組成物
(B)との密着性が低下し、剥離現象が生じ易い。しか
しながら、本発明による樹脂組成物(A)をゲルコート
による硬化塗膜形成を行なった場合は、その硬化過程に
おいて空気中の酸素による硬化阻害があり空気の接する
側すなわち樹脂組成物(B)の接する側は硬化が不完全
なる状態を呈し該塗膜樹脂組成物(B)硬化物との密着
性が向上するものと考えられる。又、本発明による成形
物の形状が複雑である場合には、樹脂組成物(A)の硬
化塗膜に接して繊維補強材及び/又は無機・有機充填材
を含有する樹脂組成物(B)硬化物層が直接形成される
と、樹脂組成物(B)硬化物層の剛性が高く、かかる成
形物に強い衝撃力や熱冷衝撃が作用した際、該塗膜層と
樹脂組成物(B)層との間でひずみの吸収ができず塗膜
にクラックやワレ等の不都合が生じる。必要に応じこの
ひずみを吸収するため硬化した樹脂組成物(A)の表面
に好ましくは鉛筆硬度3〜4H、不飽和基当量150〜500の
不飽和ポリエステル樹脂をゲルコートし、硬化後ひずみ
緩衝層とし、繊維補強材及び又は無機・有機充填材を含
有する樹脂組成物(B)を形成硬化されることによって
改良できる。
本発明の成形物を製造するには、例えば所望の形状を
有する凸型又は凹型に離型剤を塗装し、乾燥させ、前記
のゲルコート用樹脂組成物(A)、硬化剤、硬化促進剤
等からなる混合物を吹付け又はハケ塗りして常温〜150
℃好ましくは30〜90℃の範囲で硬化させ、必要に応じ前
記のひずみ緩衝層として前記の不飽和ポリエステル樹脂
を同様にして塗布硬化した後、樹脂組成物(B)、硬化
剤、硬化促進剤等からなる裏打ち層をハンドレイアップ
法、スプレイアップ法、プレス法、インジェクション法
又は注型法によって常温又は加熱および常圧又は加圧に
より硬化成形することができる。このゲルコート樹脂表
面層の膜厚は特に限定されるものではないが、好ましく
は0.01〜0.7mmであり、同様にひずみ緩衝層も0.01〜1.5
mmの範囲が好ましい。また、裏打ち層は、所望の成形物
強度を有するに足りうる厚みを保持していれば良く、特
に限定されるものではないが一般に0.5〜100mmの範囲で
使用され好ましくは2〜50mmの範囲である。
本発明によって得られた成形物は、表面硬度が高く、
耐擦傷性、耐熱性、耐タバコ火性、耐汚染性に優れ、商
品付加価値が高いものである。
従って、住宅関連用成形物、例えばテーブル、洗面化
粧台、キッチンカウンター、流し、浴槽、フロイス、家
具等に利用できる。
以下、本発明を実施例および比較例により具体的に説
明するが、本実施例のみに限定されるものではない。文
中「部」および「%」は重量基準である。
参考例1 撹拌機、温度計、エアーコンデンサーおよび窒素導入
管を備えた4つ口フラスコに無水マレイン酸/エチレン
グリコール/プロピレングリコールをモル比で3/2/1.15
の割合で仕込み、通常の方法に従って酸価27まで反応を
行い、ついで重合禁止剤としてハイドロキノン100ppmを
添加混合し、不飽和ポリエステル(a)を得た。かかる
不飽和ポリエステル(a)は不飽和基当量が約147であ
った。
参考例2 通常の方法に従って、2,2−ジメチル−1,3−プロパン
ジオール/プロピレングリコール/イソフタル酸をモル
比で1/1/1の割合で反応させ酸価が2になった時点で、
プロピレングリコール/フマル酸をモル比で2/3の割合
で再び反応させ酸価25まで反応を行い、ついで重合禁止
剤としてハイドロキノン100ppmを添加し、不飽和ポリエ
ステル(b)を得た。かかる不飽和ポリエステル(b)
は、不飽和基当量が約234であった。
実施例1 60×200cmのカウンタートップ成形物形状を有するFRP
製型を用い、表面をよく洗浄し乾燥させた後、離型剤と
してポバールのメタノール/水の混液をスポンジに含浸
させて塗布後乾燥させる。
ゲルコート用樹脂組成物(A)として下記の配合で十
分混合する。
不飽和ポリエステル(a) 33 部 ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート 25 部 (DPHAと略す) スチレンモノマー(SMと略す) 42 部 6%ナフテン酸コバルト 0.1部 アエロジル#200(シリカ粉末、日本アエロジル社製)
2.5部 55%メチルエチルケトンパーオキサイド 2 部 (MEKPOと略す) 室温約25℃で口径3.0mmのスプレーガンにて空気圧3.0
kg/cm2型温約25℃の条件下で膜厚約0.3mmで塗装し約2
時間放置硬化させた。
次に、通常の方法で不飽和ポリエステル樹脂(ポリラ
イトTP−123、大日本インキ化学社製)100重量部、水酸
化アルミニウム(ハイジライトH−310、昭和電工社
製)100重量部、水酸化アルミニウム(ハイジライトH
−100)100部、6%ナフテン酸コバルト0.1部、55%MEK
PO 1部からなる樹脂組成物(B)を十分混合し、型内
に注入成形し、室温にて硬化させ、約2時間後に脱型
し、ゲルコート表面を有する厚み10mmの透明感のある白
色カウンタートップ状成形物を得た。成形物の表面物性
測定結果を表−1に示した。
実施例2 実施例1と同様に、カウンタ用FRP製型を用い、型内
表面に離型剤を塗布、乾燥させる。
ゲルコート用樹脂組成物(A)として下記の配合に十
分混合し、 不飽和ポリエステル(a) 25 部 DPHA 25 部 ジペンタエリスリトールペンタアクリレート 15 部 (DPPAと略す) SM 35 部 アエロジル #200 2.5部 パーカドックス16(化薬ヌーリー社製、有機過酸化物)
1 部 室温23℃、型温70℃の条件下、口径3.0mmのスプレーガ
ンにて塗布膜厚約0.1mmになる様に塗布し、70℃の雰囲
気中で硬化させめた。該ゲルコート膜が硬化後、一般ゲ
ルコート用不飽和ポリエステル樹脂としてポリライトGC
−230(大日本インキ化学社製)を用い通常の促進剤、
硬化剤を加え、十分混合し、室温にて該ゲルコート用樹
脂組成物(A)の上に膜厚約0.3mmになるようにスプレ
ー塗装し、室温にて硬化させた。次に、不飽和ポリエス
テル樹脂(ポリライトTP−123、大日本インキ化学社
製)100部、炭酸カルシウム(NS−200、日東粉化社製)
150部、寒水石#4050部、6%ナフテン酸コバルト0.1部
および55%MEKPO 1部からなる樹脂組成物(B)を十
分混合し、2層のゲルコート層を有する型内に注入成形
し、室温にて硬化させた。硬化後、脱型し50℃×3時間
アフターキュアーして2層のゲルコート表面を有する厚
み10mmの白色カウンター状成形物を得た。成形物の表面
物性測定結果を表−1に示した。
実施例3 FRP製浴槽型を用い、表面をよく洗浄し乾燥させた
後、離型剤としてポバールのメタノール、水の混液をス
ポンジに含浸させて塗布後乾燥させる。ゲルコート用樹
脂組成物(A)として下記の配合で十分混合し 不飽和ポリエステル(b) 30 部 DPHA 30 部 DPPA 10 部 SM 30 部 6%ナフテン酸コバルト 0.1部 アエロジル #200 2.5部 55% MEKPO 2 部 室温約25℃、型温約25℃の条件下で口径3.0mmのスプレ
ーガン(空気圧3.0kg/cm2)にてオス型表面に膜厚約0.3
mmになる様に塗布し、室温にて放置硬化させた。
次に、不飽和ポリエステル樹脂(ポリライトTP−25
4、大日本インキ化学社製)100部、水酸化アルミニウム
(ハイジライトH−310)100部、水酸化アルミニウム
(ハイジライトH−100)100部、6%ナフテン酸コバル
ト0.1部および55%MEKPO 1部からなる樹脂組成物
(B)を混練し、該ゲルコート用樹脂組成物(A)を塗
布硬化したオス型に、ガラスマット1プライをハンドレ
イアップ法により積層硬化させたメス型を取付け、成形
物の底部裏面中央部の注入口より該樹脂組成物(B)を
注入充填し、室温にて硬化させ、約2時間後に脱型し、
50℃の乾燥炉内で3時間アフターキュアーし、平均厚み
10mmのゲルコート層付浴槽成形物を得た。成形物の表面
物性測定結果を表−1に示した。
実施例4 実施例3と同様に、FRP製浴槽型を用い、型内表面に
離型剤を塗布、乾燥させる。
ゲルコート用樹脂組成物(A)として、下記の配合で
十分混合し、 不飽和ポリエステル(b) 25 部 DPHA 25 部 DPPA 15 部 SM 35 部 6%ナフテン酸コバルト 0.1部 アエロジル #200 2.5部 55%MEKPO 1 部 室温約25℃、型温約25℃の条件下で口径3.0mmのスプレ
ーガン(空気圧3.0kg/cm2)にて膜厚約0.1mmになる様に
オス型に塗布し、室温にて放置硬化させた。該ゲルコー
ト膜が硬化したのち、一般ゲルコート用不飽和ポリエス
テル樹脂としてポリライトGC−230を用いて通常の促進
剤、硬化剤を加え十分混合し、室温にて該ゲルコート用
樹脂組成物(A)の上に膜厚約0.7mmになるようにスプ
レー塗装し、室温にて硬化させた。
次に、不飽和ポリエステル樹脂(ポリライトTP−25
4、大日本インキ化学社製)100部、炭酸カルシウム(NS
−200、日東粉化社製)150部、寒水石#40,50部、6%
ナフテン酸コバルト0.1部および55%MEKPO 1部からな
る樹脂組成物(B)を混練し、該ゲルコート用樹脂組成
物(A)/一般ゲルコート用樹脂を塗布硬化したオス型
に、ガラスマット1プライをハンドレイアップ法により
積層硬化させたメス型を取付け、成形物の底部裏面中央
部の注入口より該樹脂組成物(B)を注入充填し、室温
にて硬化させ、約2時間後に脱型し、50℃の乾燥炉内で
3時間アフターキュアーを行ない、平均厚み約10mmのゲ
ルコート層付浴槽成形物を得た。成形物の表面物性測定
結果を表−1に示した。
比較例1 実施例1においてゲルコート用樹脂組成物(A)を成
形しない他は、同様にして不飽和ポリエステル樹脂から
なる平均厚み約10mmのカウンター成形物を得た。
比較例2 実施例2において、ゲルコート用樹脂組成物(A)を
塗布硬化せしめない以外はすべて同様にして、一般ゲル
コート用不飽和ポリエステル樹脂のみをゲルコートとし
てカウンター成形物を得た。
比較例3 実施例4において、ゲルコート用樹脂組成物(A)を
塗布硬化せしめない以外はすべて同様にして、一般ゲル
コート用不飽和ポリエステル樹脂のみをゲルコートした
浴槽成形物を得た。
比較例4 実施例3と同様に、FRP製浴槽型を用い型内表面に離
型剤を塗布、乾燥させる。
ゲルコート用樹脂組成物として下記の配合にて十分混
合し、 不飽和ポリエステル(b) 25 部 多官能アクリレート樹脂DPCA−30 50 部 (日本化薬社製) SM 25 部 6%ナフテン酸コバルト 0.1部 アエロジス #200 2.5部 55%MEKPO 2 部 室温約25℃、型温度約25℃の条件下で口径3.0mmのスプ
レーガン(空気圧3.0kg/cm2)にてオス型表面に膜厚約
0.3mmになる様に塗布し、室温にて放置硬化させた。
以下、実施例3と全く同様にして樹脂組成物(B)を
注入充填し、硬化させ平均厚み10mmのゲルコート層を有
する浴槽成形物を得た。成形物の表面物性測定結果を表
−1に示した。
以上の比較例1〜4の成形物の表面物性についての試
験測定結果を表−1に示した。

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】主成分を熱硬化性樹脂とする成形物におい
    て、表面に1層又は2層からなるゲルコート表面層を有
    し、その表面層が少なくとも4個以上の(メタ)アクリ
    ルオキシ基を有する不飽和基当量89〜130の多官能(メ
    タ)アクリレート単量体15〜75重量部、不飽和基当量14
    0〜330の不飽和ポリエステル10〜45重量部およびスチレ
    ンモノマー15〜60重量部からなる樹脂組成物(A)の硬
    化した層からなり、必要に応じて不飽和ポリエステル樹
    脂のゲルコート表面層を2層目として有することを特徴
    とする成形物。
  2. 【請求項2】熱硬化性樹脂が一般の成形方法により成形
    可能な合成樹脂で、不飽和ポリエステル樹脂、ビニルエ
    ステル樹脂、エポキシ樹脂、アクリル樹脂、ウレタン樹
    脂から選択される1種と繊維補強材及び/又は無機・有
    機充填材とを含有してなる樹脂組成物(B)であること
    を特徴とする特許請求範囲第1項記載の成形物。
  3. 【請求項3】樹脂組成物(A)中の不飽和基当量89〜13
    0の多官能(メタ)アクリレート単量体が一般式(I)
    で示されることを特徴とする特許請求範囲第1項記載の
    成形物。 (但し、式中のRは少なくとも4個が(メタ)アクリル
    オキシ基で残りは(メタ)アクリルオキシ基を除く有機
    基、nは1〜5の整数を示す)
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