JPH04180918A - ビニルエステル樹脂組成物、及びそれをゲルコート層とする成形品 - Google Patents

ビニルエステル樹脂組成物、及びそれをゲルコート層とする成形品

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JPH04180918A
JPH04180918A JP30838090A JP30838090A JPH04180918A JP H04180918 A JPH04180918 A JP H04180918A JP 30838090 A JP30838090 A JP 30838090A JP 30838090 A JP30838090 A JP 30838090A JP H04180918 A JPH04180918 A JP H04180918A
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vinyl ester
ester resin
gel coat
resin composition
unsaturated
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JP30838090A
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Shiro Sakai
史郎 酒井
Tomomasa Mitani
三谷 倶正
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Dainippon Ink and Chemicals Co Ltd
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  • Macromonomer-Based Addition Polymer (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、可撓性、成形性、耐煮沸性に優れたビニルエ
ステル樹脂組成物に関するものであり、主として浴槽、
テーブルカウンター、洗面化粧台等、可撓性および耐煮
沸性を求められるマーブル調人工大理石用またはFRP
 (ガラス繊維強化プラスチック)成形品用ゲルコート
樹脂、特に中高温成形法に適する樹脂を提供するもので
ある。
(従来の技術) 従来、浴槽用ゲルコート用樹脂として不飽和ポリエステ
ル樹脂は、その耐水性を向上させるために、例えば、イ
ソフタル酸、ネオペンチルグリコール、水添ビスフェノ
ール−A1 およびビスフェノール−Aのアルキレンオ
キサイド付加物等を原料として製造されてきたが、その
樹脂をゲルコートとして利用した積層板について耐熱水
性試験を行うと、しばしばゲルコート面にフクレ、クラ
ック等が多く発生する。また、現在、浴槽等の製造は、
室温の注型法でなされているが、製造効率向上のため、
中高温成形方法に移行しつつある。しかし、室温成形に
適する樹脂は、成形時にクラックが入り割れる為、中高
温成形に適さないものであり、実用上支障をきたす場合
が多い。 従って、この様な場合、この欠点を改善する
ために、グリコール成分として、例えば、ジエチレング
リコール、トリエチレングリコール、各種ポリエチレン
グリコールおよびプロピレングリコール等の二価アルコ
ール類を、また酸成分として例えばアマニ油脂肪酸、大
豆油脂肪酸、アジピン酸、およびセバシン酸をそれぞれ
使用して不飽和ポリエステル樹脂を軟質化させ伸び率を
大きくする方法があるが、耐水性、耐熱性が低下し、且
つ乾燥性が悪くなる為、作業性が低下してしまう等、未
だ満足する結果かえられていないのが現状である。
(発明が解決しようとする課題) 本発明は、これらの従来の不飽和ポリエステル樹脂の欠
点を回避し、すなわちに優れた可撓性と耐煮沸性を有す
るビニルエステル樹脂組成物、特にFRP (ガラス繊
維強化プラスチ・ツク)用ゲルコート樹脂を提供するこ
とにある。
(課題を解決するための手段) 本発明者らは、上記の如き課題を解決するため鋭意研究
した結果、本発明を完成するに至った。
即ち、本発明は、(a)グリコール成分としてポリテト
ラメチレンエーテルグリコールを用0る不飽和ポリエス
テルの末端にα・β−不飽和カルボン酸基を含有するビ
ニルエステル樹脂、(b)重合性不飽和単量体とからな
ることを特徴とするビニルエステル樹脂組成物、好まし
くは不飽和ポリエステルが、グリコール成分としてポリ
テトラメチレンエーテルグリコール(以下、PTMGと
略記する)を2〜15モル%含むものであること、PT
MGの分子量が、600〜3000であること、ビニル
エステル樹脂が、不飽和ポリエステル95〜80重量%
とポリテトラメチレンエーテルグリコール5〜20重量
%との反応によるものであること、ビニルエステル樹脂
が、カルボキシル基末端を有する不飽和ポリエステルに
、α・β−不飽和カルボン酸基を含有するエポキシ化合
物を反応するものであること、ゲルコート用であること
を特徴とするビニルエステル樹脂組成物、さらにはその
ビニルエステル樹脂組成物をゲルコート層とすることを
特徴とする成形品を提供するものである。
(構成) 本発明の不飽和ポリエステルは、PTMGを含むアルコ
ール成分と酸成分とを反応して得られるものであり、好
ましくは、PTMG2〜15モル%とその他のアルコー
ル98〜85モル%からなるアルコール成分と酸成分と
を反応させて得られるカルボキシル基末端を有するもの
である。
本発明の酸成分としては、活性不飽和基を有していない
飽和ジカルボン酸として、例えば、オルソフタル酸、イ
ソフタル酸、テレフタル酸、テトラヒドロフタル酸、ア
ジピン酸、セバシン酸等が挙げられる。好ましくは耐煮
沸性にとってイソフタル酸、テレフタル酸である。活性
不飽和基を有している不飽和ジカルボン酸として、例え
ば、フマル酸、マレイン酸、イタコン酸などがあげられ
る。
その他のアルコールとしては、例えばエチレングリコー
ル、プロピレングリコール、ブチレングリコール1.5
−ベンタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、2,
2−ジメチル−1,3−プロパンジオール、ジエチレン
グリコール、トリエチレングリコール、ビスフェノール
−Aのプロピレンオキサイド付加物、ビスフェノール−
Aの工チレンオキサイド付加物などの多価アルコールを
アルコール成分として得られるものである。
PTMGは、好ましくは分子量600〜3000程度の
まで使用出来るが、ゲルコート用途には、分子量600
〜1500が好ましい。そのアルコール成分での含有量
は、2〜15モル%が好ましい。15モル%を越えた場
合、非常に軟質化して耐水性が低下し、2モル%より少
ないと、非常に脆くなり使用できない。
α・β−不飽和カルボン酸基を含有する化合物としては
、 (メタ)アクリル酸、そのエステル、そのエポキシ
基含有化合物で、好ましくはα・β−不飽和カルボン酸
エステル基を含有するエポキシ化合物で、グリシジルメ
タアクリレートが代表例として挙げられる。
CH。
暑 さらに、本発明のビニルエステル樹脂は、好ましくは、
該不飽和ポリエステル95〜80重量%と上記α・β−
不飽和カルボン酸基を含有する化合物5〜20重量%と
を反応させて得られる。
該化合物が、エポキシ化合物である場合、カルボキシル
基末端を有する′不飽和ポリエステルを反応させるのが
好ましく、反応においては、エポキシ基とカルボキシル
基のモル比は、必ずしも等量である必要はなく、遊離の
エポキシ化合物の存在は、許される。反応は、溶剤また
はモノマーを使用してそれらの中で行いそのまま用いる
ことが便利であるが、無溶剤で合成することも可能であ
る。
本発明の樹脂組成物は、必要により重合性不飽和単量体
、硬化促進剤、硬化触媒、増粘剤、着色剤等を添加して
も良い。
本発明に使用される重合性不飽和単量体(b)としては
、スチレン、ビニルトルエン、α−メチルスチレン、ク
ロルスチレン、ジクロロスチレン、ビニルナフタレン、
エチルビニルエーテル、メチルビニルケトン、メチルア
クリレート、エチルアクリレート、メチルメタアクリレ
ート、アクリロニトリル、メタアクリロニトリル等のビ
ニル化合物およびジアリルフタレート、ジアリルフマレ
ート、ジアリルサクシネート、トリアリルシアヌレート
等のアリル化合物等のビニルエステルと架橋可能なビニ
ルモノマーあるいはビニルオリゴマー等が挙げられ、単
独あるいは併用で使用されるが、好ましくは、スチレン
が使用される。
本発明の重合性不飽和単量体(b)は、作業性、硬化塗
膜の硬度の点で好ましく使用され、その添加量は、好ま
しくは、樹脂固形分に対して、1〜60重量%、特に2
0〜50重量%である。
本発明に、使用される硬化促進剤としては、金属化合物
を必要に応じ添加するもので、かかる金1゜化合物とし
ては、例えば、コバルトナフトネート、二価のアセチル
アセトンコバルト、三価のアセチルアセトンコバルト、
カリウムヘキソエート、ジルコニウムナフトネート、ジ
ルコニウムアセチルアセトナート、バナジウムナフトネ
ート、バナジウムオクトネート、バナジウムアセチルア
セトナート、バナジルアセチルアセトナート、リチウム
アセチルアセトナート等不飽和ポリエステル樹脂に一般
に用いられる金属化合物系促進剤が用いられ、これらを
組み合わせてもよく、β−ジケトン類等公知の促進剤と
組み合わせても良い。
本発明で使用される硬化触媒は、一般の不飽和ポリエス
テルに使用されるもので、例えば日本油脂(株)発行の
技術資料「有機過酸化物」第3版に記載のケトンパーオ
キサイド、ハイドロパーオキサイド、ジアルキルパーオ
牛サイド、ジアシルパーオキサイド、またはパーオキシ
エステル類など及びアゾビスイソブチロニトリルまたは
アゾビスバレロニトリルなどの如きジアゾ化合物である
また、ゲルコート樹脂などに使用する場合には、各種添
加剤としての、たとえば有機および/または無機の体質
顔料、充填剤、シランカップリング剤やチタンカップリ
ング剤などの接着性付与剤、レベリング剤、チキントロ
ピック剤、スリップ剤などのフロー改質剤、重合禁止剤
、帯電防止剤あるいは染色性付与剤なども使用出来る。
樹脂の注′型、硬化にあたっては、通常注型樹脂にフイ
ラーを併用し、適度の透明感を出し、併せて硬化成形時
の発熱によるクラックを防止することが行われる。併用
されるフィラーとしては、例えばガラス粉、水酸化アル
ミニウム、炭酸カルシウム等が一般的である。
本発明の樹脂組成物は、ゲルコート樹脂として使用する
場合、中高温、好ましくは60〜100°Cの型温度で
成形される。この場合本発明の樹脂組成物は、例えばエ
アロジルR−200(日本エアロジル■製品)を好まし
くは1〜5重量%加え混練してチクソトロピー性を付与
した後、この樹脂100部に過酸化物、例えばバーカド
ックス16(化薬アクゾ(株)製品)1〜5重量%を加
えゲルコート用組成物とする。成形方法としては、離型
剤を塗布した成形型に、このゲルコート用組成物を好ま
しくは0.1〜1mm厚になるようにバーコーター、ス
プレー等で塗布し、塗膜が均一になるのを待ってゲル化
させてから、60〜100°Cの加熱を1〜30分間す
ることにより硬化する。
次いで、得られたゲルコート層の裏側に厚さ1〜3II
1mのガラスマットを1〜20mm程度の間隔で配置し
、不飽和ポリエステル樹脂を含浸し、FRP層を形成し
、そのガラスマットの間に不飽和ポリエステル樹脂10
0重量部にガラスフリット100〜300重量部(例え
ば日本フェロ−(株)製品)、スチレン15重量部、過
酸化物1〜5重量部を添加し均一に混練した組成物を脱
泡し、注型しする。このゲルコート層を有する注型品を
60〜806Cで1時間、100℃程度で2時間程度加
熱硬化させ、硬化抜脱型すると表面に透明なゲルコート
層の付された成形品かえられる。
次に、本発明をさらに実施例で以下に詳しく説明するが
、文中「部」、「%」は重量基準であるものとする。
実施例 1 [ゲルコート用ポリエステル樹脂の製造コ攪拌機、コン
デンサー、温度計、ガス導入管を付した4ツロフラスコ
に通常の方法に従い、ネオペンチルグリコール520g
5 PTMGlooOg(三菱化成(株)製品 分子j
11000)、イソフタル酸830 g、水素化ビスフ
ェノール−A720gを仕込み窒素気流下、220°C
に加熱し酸価2まで反応させた後、フマル酸580gを
仕込み同温度で反応を継続し酸価35までエステル化し
次いで温度を170°Cに下げ空気雰囲気下グリシジル
メタアクリレート284gを加え2時間攪拌した。酸価
は、2となった。次いで温度を140℃に下げハイドロ
キノン0.585g、  スチレン2340gを加えて
、ビニルエステル樹脂(A−1)を得た。
[ゲルコート層の形成] ポリエステル樹脂(A−1)100部に、エアロジルR
−200(日本エアロジル(株)製品)2部加え混練し
てチクソトロピー性を付与した後、この樹脂100部に
過酸化物としてパー力ドックス16(化薬アクゾ製品)
2部を加えゲルコート用組成物(1)とした。離型剤を
塗布した30c+nx 30ctnX O,5cmのガ
ラス板上にゲルコート用組成物を0.5mm厚になるよ
うにバーコーターで塗布し塗膜が均一になるのを待って
ゲル化させてから80〜100℃加熱炉に20分間入れ
たところ、ゲルコート層は、指触乾燥程度に硬化した。
[注型、加熱硬化] 得られたゲルコート層を一方の側とし、別に2mmの白
く着色したガラスマット使用のFRP層を10+nmの
間隔で配置した。この間にポリエステル樹脂100部に
ガラスフリット200部(日本フェロ−(株) 製品)
、スチレン15部、バーカドックス16(化薬アクゾ(
株)製品)1.5部添加し均一に混練した組成物を脱泡
し、注型した後、ゲルコート層とともに80℃で1時間
、100℃で2時間加熱硬化させた。硬化抜脱型すると
表面に透明なゲルコート層の付された成形品(1)かえ
られた。
比較例 1 [ゲルコート用ポリエステル樹脂の製造]攪拌機、コン
デンサー、温度計、ガス導入管を付した4ツロ′フラス
コに通常の方法に従い、ネオペンチルグリコール208
 g、 イソフタル酸332g、水素化ビスフェノール
−A240gを仕込み窒素気流下、220°Cに加熱し
酸価2まで反応させた後、フマル酸116gを仕込み同
温度で反応を継続し酸価70まてエステル化し次いで温
度を170℃に下げ空気雰囲気下グリシジルメタアクリ
レート142gを加え2時間攪拌した。酸価は、2とな
った。次いで温度を140°Cに下げハイドロキノン0
.15g、  スチレン537gを加えて、ビニルエス
テル樹脂(A−2)を得た。
[ゲルコート層の形成コ ポリエステル樹脂(A−2)100部に、エアロジルR
−200(日本エアロジル■製品)2部加え混練してチ
クソトロピー性を付与した後、この樹脂100部に過酸
化物としてバーカドックス16(化薬アクゾ(社)製品
)2部を加えゲルコート用組成物(2)とした。離型剤
を塗布した30cmX 30cmX 0. 5e+nの
ガラス板上にゲルコート用組成物を0.5c+n厚にな
るようにバーコーターで塗布し塗膜が均一になるのを待
ってゲル化させてから80〜100℃加熱炉に20分間
入れたところ、ゲルコート層は、指触乾燥程度に硬化し
た。
ゲルコート層は、非常に硬化か速く、完全硬化に至った
。脱型時にクラックを発生させ、成形不能であった。
[注型、加熱硬化] 得られたゲルコート層を一方の側とし、別に2mmの白
く着色したガラスマット使用のFRP層を10mmの間
隔で配置した。この間にポリエステル樹脂100部にガ
ラスフリット200部(日本フェ0− (株) 製品)
 、スチレン15部、パーカトックス16(化薬アクゾ
(株)製品)1.5部添加し均一に混線した組成物を脱
泡し、注型した後、ゲルコート層とともに80℃で1時
間、100℃で2時間加熱硬化させた。硬化抜脱型する
と表面に透明なゲルコート層の付された成形品(2)か
えられた。
実施例 2 [ゲルコート用ポリエステル樹脂の製造]攪拌機、コン
デンサー、温度計、ガス導入管を付した4ツロフラスコ
に通常の方法に従い、プロピレングリコール137g、
PTMG200g(三菱化成(株)製品分子量1000
)、イソフタル酸332 g、 水素化ビスフェノール
−A240gを仕込み窒素気流下、220°Cに加熱し
酸価2まで反応させた後、フマル酸232gを仕込み同
温度で反応を継続し酸価55までエステル化し次いで温
度を170°Cに下げ空気雰囲気下グリシジルメタアク
リレート142gを加え2時間攪拌した。酸価は、2と
なった。次いで温度を140℃に下げハイドロキノン0
.15g、  スチレン700gを加えて、ビニルエス
テル樹脂(A−3)を得た。
[ゲルコート層の形成] ポリエステル樹脂(A−3)100部に、エアロジルR
−200(日本エアロジル■製品)2部加え混練してチ
クソトロピー性を付与した後、この樹脂100部に過酸
化物としてパーカドツクス16(化薬アクゾ■製品)2
部を加えゲルコート用組成物(2)とした。離型剤を塗
布した30cmX30cmXO,5cmのガラス板上に
ゲルコート用組成物を0.5mm厚になるようにバーコ
ーターで塗布し塗膜が均一になるのを待ってゲル化させ
てから80〜100℃加熱炉に20分間入れたところ、
ゲルフート層は、指触乾燥程度に硬化した。
[注型、加熱硬化] 得られたゲルコート層を一方の側とし、別に2mmの白
く着色したガラスマット使用のFRP層を10mmの間
隔で配置した。この間にポリエステル樹脂100部にガ
ラスフリット200部(日本フェロ−(株)製品)、ス
チレン15部、パーカドックス16(化薬アクゾ(株)
製品)1.5部添加し均一に混練した組成物を脱泡し、
注型した後、ゲルコート層とともに60℃で2時間、8
0℃で4時間加熱硬化させた。硬化抜脱型すると表面に
透明なゲルコート層の付された成形品(3)かえられた
比較例 2 [ゲルコート用ポリエステル樹脂の製造]攪拌機、コン
デンサー、温度計、ガス導入管を付した4ツロフラスコ
に通常の方法に従い、プロピレングリコール152 g
、イソフタル酸332g1水素化ビスフェノール−A3
32gを仕込み窒素気流下、220℃に加熱し酸価2.
0まで反応させた後、フマル酸116gを仕込み同温度
で反応を継続し酸価75までエステル化し次いで温度を
170°Cに下げ空気雰囲気下グリシジルメタアクリレ
−)142gを加え2時間攪拌した。酸価は、2となっ
た。次いで温度を140℃に下げハイドロキノン0.1
5g、  スチレン500gを加えて、ビニルエステル
樹脂(A−4)を得た。
[ゲルコート層の形成] ポリエステル樹脂(A−4)100部に、エアロジルR
−200(日本エアロジル(株)製品)2部加え混練し
てチクソトロピー性を付与した後、この樹脂100部に
過酸化物としてパーカドックス16(化薬アクゾ(株)
製品)2部を加えゲルコート用組成物(4)とした。離
型剤を塗布した3 0cmX30csnXO,5cmの
ガラス板上にゲルコート用組成物を0.5+++m厚に
なるようにバーコーターで塗布し塗膜が均一になるのを
待ってゲル化させてから80〜100℃加熱炉に20分
間入れたところ、ゲルコート層は、指触乾燥程度に硬化
した。ゲルコート層は、硬化性が非常に速く収縮も大き
く、クラックが入り、非常に成形性が悪かった。
[注型、加熱硬化] 得られたゲルコート層を一方の側とし、別に2mmの白
く着色したガラスマット使用のFRP層を10mmの間
隔で配置した。この間にポリエステル樹脂100部にガ
ラスフリット200部(日本フェロ−(株)製品)、ス
チレン15部、パー力ドックス16(化薬アクゾ(株)
製品)1.5部添加し均一に混練した組成物を脱泡し、
注型した後、ゲルコート層とともに80℃で1時間、1
00℃で2時間加熱硬化させた。硬化抜脱型すると表面
に透明なゲルコート層の付された成形品(4)かえられ
た。
下記の表1に該樹脂を注型板にした時の諸物性を示した
。また、得られた各成形品(1)〜(4)を15cmX
15cmに切断し直径10cmの円形開孔部を片面で4
個有する耐煮沸テスト装置に、ゲルコート層が内側にな
るように設定し、温度98〜99℃で耐煮沸性テストを
行った。結果を次の表2に示した。
(発明の効果) 本発明は、PTMGを原料として不飽和ポリエステル樹
脂を変性させることにより、可撓性に優れたビニルエス
テル樹脂組成物を提供し、注型作業において、中高温成
形を可能とする樹脂組成物を提供するものである。  
         さらに、本発明は、耐熱水浸漬テス
トを行ってもゲルコート面にフクレ、クラック等の発生
が見られず、またエリクセン、曲げたわみ、引っ張り伸
び率が大きいなどゲルコート用樹脂に要求される諸性能
を兼ね備えたものであること、また、中高温成形におい
てもクラックが入らず成形出来、ゲルコート用樹脂とし
て優れたものであり、優れたゲルコート層を有する成形
品を提供できる。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、(a)アルコール成分としてポリテトラメチレンエ
    ーテルグリコールを用いる不飽和ポリエステルの末端に
    α・β−不飽和カルボン酸基を含有するビニルエステル
    樹脂、 (b)重合性不飽和単量体とからなることを特徴とする
    ビニルエステル樹脂組成物。 2、不飽和ポリエステルが、グリコール成分としてポリ
    テトラメチレンエーテルグリコールを2〜15モル%含
    むものであることを特徴とする請求項1のビニルエステ
    ル樹脂組成物。 3、ポリテトラメチレンエーテルグリコールの分子量が
    、600〜3000であることを特徴とする請求項1の
    ビニルエステル樹脂組成物。 4、ビニルエステル樹脂が、不飽和ポリエステル95〜
    80重量%とα・β−不飽和カルボン酸基を含有する化
    合物5〜20重量%との反応によるものであることを特
    徴とする請求項1のビニルエステル樹脂組成物。 5、ビニルエステル樹脂が、カルボキシル基末端を有す
    る不飽和ポリエステルに、α・β−不飽和カルボン酸基
    を含有するエポキシ化合物を反応するものであることを
    特徴とする請求項1のビニルエステル樹脂組成物。 6、ゲルコート用であることを特徴とする請求項1のビ
    ニルエステル樹脂組成物。 7、請求項1のビニルエステル樹脂組成物をゲルコート
    層とすることを特徴とする成形品。
JP30838090A 1990-11-14 1990-11-14 ビニルエステル樹脂組成物、及びそれをゲルコート層とする成形品 Pending JPH04180918A (ja)

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Cited By (2)

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