JP2520644Y2 - 自転車用錠 - Google Patents

自転車用錠

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JP2520644Y2
JP2520644Y2 JP1992016131U JP1613192U JP2520644Y2 JP 2520644 Y2 JP2520644 Y2 JP 2520644Y2 JP 1992016131 U JP1992016131 U JP 1992016131U JP 1613192 U JP1613192 U JP 1613192U JP 2520644 Y2 JP2520644 Y2 JP 2520644Y2
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locking
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敏彦 森
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五輪工業株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、馬蹄形状をなし、ケー
シングと閂片とで無端状の環状係止部を形成して施錠す
る自転車用錠の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】従来からケーシングと閂片とで無端状の
環状係止部を形成するようにした自転車用錠としてば、
図12に示すようなものが広く知られている。このもの
は、ケーシングaと、このケーシングa内を可動する閂
片bとから構成し、又、ケーシングaの一部を側方に突
出させ、この部分に、閂片bを施錠、解錠する錠本体部
cを内設し、そして、ケーシングa外に設けた閂片bの
操作部dを操作して閂片bの先端部をケーシングaの一
端側a1からスポーク間を通すように出し、他端側a2
へ入れて、ケーシングaと閂片bとで無端錠の環状係止
郁を形成し、この状態で施錠し、鍵片aの操作により解
錠するようにしたものである。しかしながら、このもの
においては鍵片aによって施錠・解錠を行うため、施錠
後は鍵片aを保持して持ち歩かなければならず、鍵片a
をその途中で紛失してしまう場合があるという課題を有
する。又、上記タイプの自転車用錠を自転車に使用した
場合、錠本体部cが自転車の側方に突出することになる
ため、錠本体部cにセットされて上方に突出する鍵片a
が突起物となり危険な場合があり、しかも自転車に乗る
際にスカート等を引っ掛けてしまう場合もある。
【0003】この一方、鍵片を使用せず、キー溝を有す
る複数のボタン片によって解錠させる、いわゆるボタン
式の馬蹄形状の自転車用錠が、実開平5−12568号
公報に提案されている。この自転垂用錠は、図13、図
14(A)(B)に示すように馬蹄形状をなしたケーシ
ングaの左方部に錠本体部cを設け、この錠本体部c内
に、施錠状態で係止した閂片bの係止を解除するための
操作片(図13では、操作片の端部に設けた押圧操作部
h1のみが現れ、図14(A)(B)では、操作片に設
けた突起h2のみが現れている)を前後(図示のX−Y
方向)移動可能に設けるとともに、上下移動可能に配設
したキー溝gを有する複数のボタン片f1…f2を設
け、又、これらのボタン片f1…f2を、上部にキー溝
gを有するキーボタン片f1と、下部にキー溝gを有す
るキーレスボタン片f2との二種類のものから構成した
ものである。そして、解錠する場合は、図14(A)に
示すようにキーボタン片f1を選択して下方に押圧し、
各キーボタン片f1のキー溝gの位置を、キーレスボタ
ン片f2各々のキー溝gに位置合わせし、その状態で操
作片の押圧操作部h2を押圧操作すれば、操作片の複数
の突起h2…h2各々が、キーボタン片f1及びキーレ
スボタン片f2各々のキー溝gを通って摺動し、閂片b
の係止を解除することができる。一方、施錠に際して
は、図14(B)に示すようにキーボタン片f1及びキ
ーレスボタン片f2の全部を、上方位置にセットしてお
けば、各々のキー溝gの位置がずれ、操作片の抑圧操作
部h1を押圧操作しても、操作片の突起h2がキーボタ
ン片f1の側面に当接してしまって操作片を摺動でき
ず、これにより、ボタン片f1…f2内、いずれのボタ
ン片f1を押圧すれば良いかを知らない第三者に、解錠
することができないものにできる。ところが、この図1
4(B)に示すように全てのボタン片f1…f2を上方
に上げた状態では、操作片を前方側に押圧しても、突起
h2がキーボタン片f1の側面に当接して操作片43は
可動しないが、その当接状態においてキーボタン片f1
を、下方に強く押圧することにより突起h2による荷重
に抗してキーボタン片f1の側面が突起h2が滑り動い
て下方に可動する。しかも、キーレスボタン片f2にお
いては、キー溝gと操作片の突起h2とが合致するが、
その際、操作片の前方側への押圧によってキーボタン片
f1と錠本体部cにおけるキーボタン片f2の配設部と
の間のクリアランスの分だけキーボタン片f1が可動し
て操作片もその分だけ前方側に可動するために、キーレ
スボタン片f2のキー溝gに合致した突起h2がキー溝
gに僅かながら入り込んだ状態になる。その結果、キー
レスボタン片f2が上下に可動し難くなるとともに突起
h2がキー溝gから抜ける際の引っ掛がりによる感触で
キーレスボタン片f2であることが判る。従って、操作
片を前方側(図示のY方向)に押圧しつつボタン片f1
…f2を強く押圧することにより、操作片の突起h2と
当接しているボタン片だけを選択して下方に押圧するこ
とができ、キーボタン片f1のキー溝gと突起h2とを
容易に位置合わせできてしまい、キーボタン片f1の位
置を予め知っていない第三者にも解錠される危険性があ
る。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】本考案は、以上の実情
に鑑み提案されたものでその目的とするところば、鍵片
を用いることなく使用でき、自転車に乗る際にスカート
等を引っ掛ける可能性の少ないものであって、第三者に
解錠される危険性の少ない信頼性の高い馬蹄形状をなす
自転垂用錠を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】両端面が開口された筒状
部を有するケーシング1と、このケーシング1内に配位
されてケーシング1内を可動する閂片3と、錠本体部4
とを備え、閂片3を可動させることにより、閂片3の先
端部がケーシング1の一端側から案内されで他端側へ入
り、ケーシング1と閂片3とで無端状の環状係止部を形
成して施錠し、錠本体部4の操作によって解錠する自転
京用錠において本願考案は、次の特徴を有するものを提
供することにより、上記課題を解決する。本願考案の自
転垂用錠は、錠本体部4が、ケーシング1の一部をなす
ように一体的に形成された錠本体用ケーシング部12
と、この錠本体用ケーシング部12内に配設され施錠状
態の閂片3を係止する閂片係止片42と、閂片係止片4
2と閂片3との係止を適宜解除する解除手段とを備え
る。この解除手段は、操作片43と、錠本体用ケーシン
グ部12に上下方向に所定間、摺動自在に配設された複
数のボタン片44、45とを有する。操作片43は、一
端側に閂片係止片42を押圧し得る係止片押圧部43c
を備え、他端側に錠本体用ケーシング部12外に配設さ
れこの操作片43を押圧操作する操作部43aを備え、
更に、係止片押圧部43cと操作部43aとの間にボタ
ン片44、45の側面と対向するように配位された突起
43dを備える。この操作片43は、錠本体用ケーシン
グ部12内に前後又は左右方向に摺動自在に配設される
ことにより、係止片押圧部43cが操作片43の摺動に
伴い閂片係止片42を押圧して閂片係止片42と閂片3
との係止を解除しうるようになされる。ボタン片44、
45は、操作片43の突起43dと対向する側面に、キ
ー溝44c、45cと、キー溝44c、45cの上方又
は下方位置に配位された疑キー溝44e、45eとを備
える。キー溝44c、45cは、操作片43の摺動方向
に沿って形成されることにより、キー溝44c、45c
が操作片43の操作部43aの押圧操作に伴って操作片
43の突起43dを通して操作片43の摺動を可能とす
る。疑キー溝44e、45eは、操作片43の摺動方向
に窪んだ凹部状をなすことにより、疑キー溝44eが操
作片43の操作部43aの押圧操作に伴って操作片43
の突起43dの先端を入り込ませるとともに、その状態
で操作片43の摺動を止められるようになされる。これ
らの複数のボタン片44、45は、キーボタン片44
と、キーレスボタン片45との二種類のものから構成さ
れる。そして、キーボタン片44は、下方位置に配設さ
れた状態で操作片43の突起43dど対向し得る位置に
キー溝44cを有し、上方位置に配設された状態で操作
片43の突起43dと対向し得る位置に疑キー溝44e
を有する。キーレスボタン片45は、上方位置に配設さ
れた状態で操作片43の突起43dと対向し得る位置に
キー溝45cを有し、上方位置に配設された状態で操作
片43の突起43dと対向し得る位置に疑キー溝45e
を有してなるものであることを特徴とする。
【0006】
【作用】本考案においては、ボタン片44、45に、操
作片43の突起43dと対向する側面に、キー溝44
c、45cと、キー溝44c、45cの上方又は下方位
置に配位された疑キー溝44e、45eとを備えたもの
とする。こうすることにより、例えば図11に示すよう
にキーボタン片44及びキーレスボタン片45を上方位
置にした状態で操作片43を押圧すると、操作片43の
突起43dがキーボタン片44の疑キー溝44e及びキ
ーレスボタン片45のキーレスボタン片45のキー溝4
5dに入りこみ、その操作片43の押圧状態で全てのキ
ーボタン片44及びキーレスボタン片45の上下移動を
できなくすることができる。これにより、操作片43を
押圧するキーボタン片44の位置を予め知っていなけれ
ばキーボタン片44及びキーレスボタン片45のキー溝
44c、45cと突起43dとを位置合わせすることが
できないものにでき、従来のようにキーボタン片の位置
を予め知っていない第三者に操作片の突起と当接してい
るボタン片だけを選択してボタン片のキー溝と突起とを
容易に位置合わせされて解錠される危険性を確実に防止
できる。
【0007】
【実施例】以下図面に基づいて本考案の一実施例を説明
する。図1は、本考案一実施例を示す正面図であり、図
2は左側面図、図3は底面図である。
【0008】本考案の自転甫用錠は、ケーシング1と、
ケーシング1内を可動する閂片3と、この閂片3をケー
シング1の適宜位置に係止して施錠・解錠する錠本体部
4とからなる。
【0009】ケーシング1は、右部の閂片用ケーシング
部11と、閂片用ケーシング部11から一体的に延設さ
れる左部の錠本体用ケーシング部12とからなる。この
実施例では、閂片用ケーシング部11と閂片用ケーシン
グ部11とを有する上部ケーシング2aと、別個に形成
した閂片用ケーシング部11と閂片用ケーシング部11
とを有する下部ケーシング2bどから構成し、これらを
合わせ閂片用ケーシング部11の内側の左部と右部との
二ケ所をリベット5…5止めによって係止している。ま
た、このリベット5…5に取付金具6,6を取り付け
て、自転垂のフレームに取り付けることができるように
している。
【0010】閂片用ケーシング部11は、全体が円弧状
に湾曲されて形成された筒状体からなる。そして、開口
された左端面が、閂片3を出入りさせるための閂片挿通
口13をなし、右端面が閂片受容口14をなす。また、
閂片挿通口13側の上面には長溝15が閂片3の可動方
向に沿って穿設され、この長溝15を介して閂片3をケ
ーシング1外から可動できるようにしている。
【0011】錠本体用ケーシング部12は、上面及び下
面夫々に後述の錠本体部4のボタン片44…45を嵌挿
するボタン片嵌挿孔12a…12aが穿設されている。
閂片3は、棒状体からなり、ケーシング1と同じ形状に
湾曲され、ケーシング内を内壁に沿って可動できるよう
に形成されている。この閂片3の上面には閂片操作部3
aが長溝15を通って閂片用ケーシング部11上方に突
出して設けられ、この閂片操作部3aを操作することに
よって閂片用ケーシング部11の長溝15に沿って移動
でぎるようにている。又、閂片3の後端は、錠本体用ケ
ーシング部12内に配設された引き戻し用バネ9に接続
され、常時後方側に付勢されている。
【0012】錠本体部4は、図4,図5に示すようにボ
タンケース41と、閂片係止片42と、操作片43と、
複数のボタン片44…45と、ケースカバー46とを備
えてなる。そして、ボタンケース41とケースカバー4
6(図5はこのケースカバー46を外した状態を示すた
め、図5には現れず)とが、錠本体用ケーシング部12
の内側壁に沿って嵌め入れられることによって固定さ
れ、これらの間に閂片係止片42が河動可能に収納され
るととに、操作片43が前後方向摺動可能に収納され
る。一方、複数のボタン片44…45は、錠本体用ケー
シング部12の上面及び下面のボタン片嵌挿孔12a…
12aに嵌挿されてに上下方向移動可能に配設される。
【0013】ボタン片44…45は、この実施例では四
つのキーボタン片44と、六つのキーレスボタン片45
との二種類の計10個から構成ざれている。キーボタン
片44各々は、図6(A)(B)に示すように頭部と脚
部とからなり、脚部の左側面には、断面湾曲状に形成さ
れた上部係止溝44aと同一形状の下部係止溝44bが
上下に並べられて設けられている。又、この図6(A)
に示す前側面は、後述の操作片43に設けられた突起4
3dと対向する面をなし、この前側面には、断面コの字
形状に形成されたキー溝44cが、上部係止溝44aと
同高さ位置に、前側面から後側面にかけて設けられてい
る。又、後側面には突片44dが下部係止溝44bと略
同高さ位置に設けられている。更に、この実施例では、
前側面及後側面に、キー溝44cの下部における下部係
止溝44bと同高さ位置に疑キー溝44e、44eが夫
々設けられている。この疑キー溝44e、44eは、こ
のボタン片44の操作の際、キー溝44cの位置を紛ら
わしくするためのもので、前側面の疑キー溝44eは、
キー溝44cと同形状の断面コの字形状で、前側面から
後側面側に所定深さtで形成されており、後側面の疑キ
ー溝44eは、前側面のものと前後対称になるように形
成されている。
【0014】一方、キーレスボタン片45各々は、図7
(A)(B)に示すようにキーボタン片44と同様に二
つの上部係止溝45aと下部係止溝45b、キー溝45
c及び突片45dを有してなるが、キー溝45cが下部
係止溝45bと同高さ位置に設けられている。更に、前
側面及び後側面各々に疑キー溝45eが、キーボタン片
44と同様に、キーボタン片44の疑キー溝44eと同
形状で設げられでいる。このキーレスボタン片45の疑
キー溝45eは、キー溝45cの下方における上部係止
溝45aと同高さ位置に設けられ、操作の際、キー溝4
5cの位置を紛らわしくするようになされている。尚、
この実施例において、キーボタン片44及びキーレスボ
タン片45の疑キー溝44e、45eを、各々の前側面
及び後側面の両面に設けているのは、図1、図4に示す
ようにボタン片44…45を左右の二列に並設する場合
に、その左又は右側の何れの列に配設した場合でも、前
側面側に疑キー溝44eが現れるようにし、左又ば右側
の何れの列にでも配設できるようにしたものである。
【0015】ボタンケース41とケースカバー46は、
操作片43を前後方向(図1のX−Y方同)に案内する
とともに、ボタン片44…45を上下方向に案内する役
目をなすもので、ボタン片44…45を嵌挿する嵌挿孔
50…50が、錠本体用ケーシング部12のボタン片嵌
挿孔12a…12aに対応する位置に夫々設けられてい
る。そして、図4に示すようにボタンケース41にケー
スカバー46が上方から合わされることによって、その
間に空間部を形成している。そして、この空間部の上部
が、操作片収納部41aをなし、操作片収納部41aの
下方側に形成されるボタンケース41の上面が突片当接
面41bをなす。尚、上記ボタン片44…45は、後述
のようにボタン片44,45の突片44d,45dによ
って突片当接面41bからケースカバー46の下面間の
範囲、上下方向に可動することになる。
【0016】操作片収納部41aは、図8に示すように
その左右両側壁餌が、操作片43の横幅と同程度になさ
れ、操作片43が左右方向にずれることなく前後方向に
案内するようになされている。一方、突片当接面41b
には、嵌挿孔50各々の側部にボタン片係止爪51…5
1が設けられている。このボタン片係止爪51は、ボタ
ン片44…45を係止するためのもので、突片当接面4
1bの上面から上方に突出させて一体的に形成ざれる。
そして、上部には、ボタン片44,45の上部係止溝4
5a又は下部係止溝45bに嵌合するような断面形状を
なす爪部51aが設けられ、爪部51aがボタン片4
4,45の係止溝45a,45bに嵌合することによっ
て係止する。
【0017】閂片係止片42は、板状体のものからな
り、図9に示すように後方側にボタンケース41に軸支
される軸支孔42aを備え、左部に上方に折り曲げて形
成した操作片押圧部42bを備えている。又、閂片係止
片42の下部には、閂片係止部42cが備えられてい
る。この閂片係止部42cは、閂片3に設けた係止用孔
3b(図5図示)に嵌まる右部の嵌挿部42dと、閂片
3の係止用孔3bの周部に当接する左部の当接片42e
とからなり、嵌挿部42dが閂片3の係止用孔3bに所
定量だけ嵌まり込むと当接片42eが閂片3に当接する
ことによってぞれ以上入り込まないようになされてい
る。そして、この閂片係止片42は、図5に示すように
ボタンケース41の後方側に設けたピンに軸支孔42a
が足付きバネ8とともに通されて軸支され、足付きバネ
8によって常時嵌挿部42dが閂片3方向に付勢される
ようにして操作片43の下方側にセットされている。
尚、図9中の42fは、案内用溝を示し、ボタンケース
41に装着する際の案内等の役目をなすとともに、足付
きバネ8の一端を係止する。
【0018】操作片43は、板状体のものからなり、図
10に示すように手前側に押圧操作部43aを備え、中
央部にボタン片44…45を通すボタン片用孔43bが
穿設されている。又、このボタン片用孔A3bには、内
方に突出する10個の突起43d…43dが備えられ、
後方側に摺動する際、ボタン片44,45夫々のキー溝
44cを通るようになさたものである。一方、操作片4
3の後辺は、閂片係止片42の操作片押圧部42bを押
圧操作する閂片係止片操作部43cをなす。そして、こ
の操作片43は、図4,図5に示すようにボタンケース
41の操作片収納部41aに、押圧操作部43aが錠本
体用ケーシング部12外にでるようにセットされ、コイ
ルバネ7によってボタンケース41に対し常時手前側に
付勢されるように配設されている。
【0019】次に、この錠前装置の作動について説明す
る。施錠するには、図1に示す状態から閂片3の閂片操
作部3を手前側(図1のX方向)に引く。引くことによ
り、これに接続された閂片3が手前側に動き始め、その
先端がケーシング1の閂片挿通孔13から出て、閂片受
容口14に入り、ケーシング1と閂片3とで環状係止部
を形成する。このとき、図5に示すように閂片3の係止
用孔3aに閂片係止片42の嵌挿部42dが足付きバネ
8の付勢力により嵌まり込み係止する。これにより、施
錠を完了する。又、完了後において、キーボタン片44
が、下方側に押圧した状態になっている場合は、キーボ
タン片44を下方側から押圧してキーレスボタン片45
と同高さに戻しておく。このキーボタン片44の押圧に
際しては、下部係止溝44bがボタンケース41のボタ
ン片係止爪51に嵌まり込むと略同時にキーボタン片4
4の突片44dがケースカバー46の下面に当接するた
め、キーボタン片44を押し過ぎるようなことが防止さ
れ、容易に確実に位置合わせすることができる。
【0020】解錠するには、先ず、四つのキーボタン片
44…44を選択して下方に押圧する。これにより、図
4に示すようにキーボタン片44の上部係止溝44a
が、ボタンケース41のボタン片係止爪51に嵌まり込
む。この状態で、キーボタン片44のキー溝44cがキ
ーレスボタン片45のキー溝45cと同高さ位置に配設
されるとともに、操作片43の突起43dと同高さ位置
になる。又、そのキーボタン片44の押圧に際しても、
キーボタン片44の突片44dがボタンケース41の突
片当接面41bに当接するため、キーボタン片44を押
し過ぎるようなことが防止され、容易に確実に位置合わ
せすることができる。
【0021】又、このキーボタン片44…44を選択す
る際、従来のボタン片のように疑キー溝44e、45e
のない場合は、例えばキーボタン片44…44を押圧し
ていない図1に示す状態で操作片43を前方側に押圧す
ると操作片43の突起43dがキーボタン片44…44
各々のキー溝44c下部(疑キー溝44eに対応する部
分)に当接するため、操作片43ば可動しないが、その
当接状態においてキーボタン片44は、下方に強く押圧
されることにより突起43dによる荷重に抗してキーボ
タン片44の側面が突起43dを滑り動いて下方に可動
する。しかも、操作片43の前方側への押圧に際して、
キーボタン片44とボタンケース46の嵌挿孔50との
間のクリアランスの分だけキーボタン片44が突起43
dによって前方側へ押圧され、その分だけ操作片43も
前方側へ可動し、キーレスボタン片45各々のキー溝4
5dに突起43dが僅かながら入り込んだ状態になる。
その結果、キーレスボタン片45が、上下に可動し難く
なるとともに突起43dがキー溝45dがら抜ける際の
引っ掛かりによる感触でキーレスボタン片45であるこ
とが判る。従って、操作片43を前方側に押圧しつつボ
タン片を強く押圧することにより、操作片43の突起4
3dと当接しているボタン片だけを選択して下方に押圧
することができ、ギーボタン片44のキー溝44cと突
起43dとを容易に位置合わせできてしまい、キーボタ
ン片44の位置を予め知っていない第三者にも解錠され
る危険性がある。そこで、本考案のようにボタン片44
…45各々に疑キー溝44e,45eを設けておくこと
により、例えば図11に示すように操作片43を前方側
(図11中のY方向)に押圧すると操作片43の突起4
3dがキーボタン片44の疑キー溝44e及びキーレス
ボタン片45のキー溝45dに入りこみ、その操作片4
3の押圧状態で全てのキーボタン片44及びキーレスボ
タン片45の上下移動をできなくすることができる。こ
れにより、キーボタン片44の位置を予め知っていなけ
ればキーボタン片44及びキーレスボタン片45のキー
溝44c、45cと突起43dとを位置合わせすること
ができず、第三者に解錠される恐れの少ない信頼性の高
い錠にできる。
【0022】次に、この状態から操作片43の押圧操作
部43aを後方側に押圧する。これにより、操作片43
の閂片係止片操作部43cが閂片係止片42の操作片押
圧部42bを押圧し、閂片係止片42が左方側に回動し
て嵌挿部42dが足付きバネ8の付勢力に抗して閂片3
の係止用孔3aから抜ける。係止解除された閂片3は、
引き戻しバネ9によって閂片用ケーシング部11内に引
き戻され、図1に示す解錠状態にもどる。一方、操作片
43は、後方側に押圧している手を放すとコイルバネ7
の付勢力によって手前側に戻り、閂片係止片42は、操
作片43の戻りによって足付きバネ8に付勢された状態
になる。
【0023】以上のように構成することにより、従来の
ように鍵片のような突起状物を錠本体用ケーシング部1
2の側方から上方にかけて設けずに済ませることがで
き、自転車に乗る際にスカート等を引っ掛けるようなこ
とを防止できるものとなる。一方、組み付けに際して
は、ボタンケース41に閂片係止片42、操作片43を
セットしてボタン片44…45を嵌挿孔に嵌挿した後、
ボタンケース41に上方からケースカバー46を取り付
けるだけで、錠本体部4の内部機構部が組み付けられ、
容易に行うことができる。しかも、組み付け後は、ボタ
ン片44…45等がばらげるようなことがない。又、錠
本体用ケーシング部12内への配設は、その組み付けた
内部機構部を下部ケーシング2bにおける錠本体用ケー
シング部12に載置した後、下部ケーシング2bに上部
ケーシング2aを上方から被せることにより行うことが
でき、容易にセットできる。これにより、ケーシング1
に錠本体部4を容易に短時間で組み付けることができる
ものとなる。
【0024】
【考案の効果】以上本考案ば、ボタン片に疑キー溝を備
えたものとすることにより、ボタン片各々のキー溝を位
置合わせしていない状態で操作片を押圧すると、操作片
の突起がボタン片各々のキー溝又は疑キー溝の何れかに
入りこみ、その操作片の押圧状態で全てのキーボタン片
及びキーレスボタン片の上下移動をできなくすることが
できる。これにより、操作片を押圧するキーボタン片の
位置を予め知っていなければキーボタン片及びキーレス
ボタン片のキー溝と突起とを位置合わせすることができ
ず、第三者に解錠される恐れの少ない信頼性の高い自転
車用錠にできる。以上本考案は、自転車に乗る際にスカ
ート等を引っ掛ける可能性が少なく、安全で、しかも、
第三者に解錠される恐れの少ない信頼性の高い有用且つ
実用的な自転車用錠を提供しえたものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の自転車用錠の一実施例の正面図であ
る。
【図2】図1の左側面である。
【図3】図1の底面図である。
【図4】錠本体部の内部を示す説明図である。
【図5】錠本体部における上部ケーシングを外した説明
図である。
【図6】(A)は、キーボタン片の正面図、(B)は、
キーボタン片の右側面である。
【図7】(A)ば、キーレスボタン片の正面図、(B)
は、キーレスボタン片の右側面である。
【図8】ボタンケースの平面図である。
【図9】閂片係止片の平面図である。
【図10】操作片の平面図である。
【図11】疑キー溝に操作片の突起が入り込んだ状態の
説明図である。
【図12】従来例の平面図である。
【図13】他の従来例の分解斜視図である。
【図14】(A)は、他の従来例におけるボタン片各々
のキー溝を位置合わせした状態の説明図、(B)ば、ボ
タン片各々のキー溝を位置合わせしていない状態の説明
図である。
【符号の説明】
1 ケーシング 3 閂片 4 錠本体部 41 ボタンケース 42 閂片係止片 43 操作片 43d 突起 44 キーボタン片 45 キーレスボタン片 44a,45a 上部係止溝 44b,45b 下部係止溝 44c,45c キー溝 44e、45e 疑キー溝 46 ケースカバー

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】画端面が開口された筒状部を有するケーシ
    ング(1)と、このケーシング(1)内に配位されてケ
    ーシング(1)内を可動する閂片(3)と、錠本体部
    (4)とを備え、閂片(3)を可動させることにより、
    閂片(3)の先端部がケーシング(1)の一端側から案
    内されて他端側へ入り、ケーシング(1)と閂片(3)
    とで無端状の環状係止部を形成して施錠し、錠本体部
    (4)の操作によって解錠する自転車用錠において、 上記錠本体部(4)が、ケーシング(1)の一部をなす
    ように一体的に形成された錠本体用ケーシング部(1
    2)と、この錠本体用ケーシング部(12)内に配設さ
    れ施錠状態の閂片(3)を係止する閂片係止片(42)
    と、閂片係止片(42)と閂片(3)との係止を適宜解
    除する解除手段とを備え、 この解除手段が、操作片(43)と、錠本体用ケーシン
    グ部(12)に上下方向に所定間、摺動自在に配設され
    た複数のボタン片(44)(45)とを有し、操作片
    (43)が、一端側に閂片係止片(42)を押圧し得る
    係止片押圧部(43c)を備え、他端側に錠本体用ケー
    シング部(12)外に配設されこの操作片(43)を押
    圧操作する操作部(43a)を備え、更に、係止片押圧
    邪(43c)と操作部(43a)との間に突起(43
    d)を備え、 この操作片(43)が、錠本体用ケーシング部(12)
    内に前後又は左右方向に摺動自在に配設されることによ
    り、係止片押圧部(43c)が操作片(43)の摺動に
    伴い閂片係止片(42)を押圧して閂片係止片(42)
    と閂片(3)との係止を解除しうるようになされ、 ボタン片(44)(45)が、ボタン片(44)(4
    5)における突起(43d)と対向する側面に、キー溝
    (44c)(45c)と、キー溝(44c)(45c)
    の上方又は下方位置に配位された疑キー溝(44e)
    (45e)とを備え、 キー溝(44c)(45c)が、操作片(43)の摺動
    方向に沿って形成されることにより、キー溝(44c)
    (45c)が操作片(43)の操作部(43a)の押圧
    操作に伴って操作片(43)の突起(43d)を通して
    操作片(43)の摺動を可能とし、 疑キー溝(44e)(45e)が、操作片(43)の摺
    動方向に窪んだ凹部状をなすことにより、疑キー溝(4
    4e)が操作片(43)の操作部(43a)の押圧操作
    に伴って操作片(43)の突起(43d)の先端を入り
    込ませるとともに、その状態で操作片(43)の摺動を
    止められるようになされ、 これらの複数のボタン片(44)(45)が、キーボタ
    ン片(44)と、キーレスボタン片(45)との二種類
    のものから構成され、キーボタン片(44)が、下方位
    置に配設された状態で操作片(43)の突起(43d)
    と対向し得る位置にキー溝(44c)を有し、上方位置
    に配設された状態で操作片(43)の突起(43d)と
    対向し得る位置に疑キー溝(44e)を有し、 キーレスボタン片(45)が、上方位置に配設された状
    態で操作片(43)の突起(43d)と対向し得る位置
    にキー溝(45c)を有し、上方位置に配設された状態
    で操作片(43)の突起(43d)と対向し得る位置に
    疑キー溝(45e)を有してなるものであるこどを特徴
    とする自転車用錠。
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JPH0422671Y2 (ja) * 1985-05-15 1992-05-25
JPH0538211Y2 (ja) * 1987-09-03 1993-09-28
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JP2548400Y2 (ja) * 1991-07-30 1997-09-17 株式会社ニッコー 自転車用リング錠

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