JP2506063Y2 - 自転車用錠 - Google Patents

自転車用錠

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JP2506063Y2
JP2506063Y2 JP1993047953U JP4795393U JP2506063Y2 JP 2506063 Y2 JP2506063 Y2 JP 2506063Y2 JP 1993047953 U JP1993047953 U JP 1993047953U JP 4795393 U JP4795393 U JP 4795393U JP 2506063 Y2 JP2506063 Y2 JP 2506063Y2
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Japan
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sliding
groove
casing
locking
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敏彦 森
悦明 岡本
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五輪工業株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、ケーシングがリング形
状をなした自転車用錠の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ケーシングがリング形状をなした、いわ
ゆるリング錠は、従来から広く自転車用錠として使用さ
れている。この自転車用錠としては、例えば実開昭64
−41576号公報に提案されたものがある。この実開
昭64−41576号公報の自転車用錠は、図9に示す
ように両端面a1、a1が開口された筒状部を有するケ
ーシングaと、このケーシングa内に摺動可能に配設さ
れた閂片bとを備え、又、ケーシングaの左側の上面に
ケーシングaに沿う長溝a2を穿設するとともに、閂片
bに、接続片b3(図10(A)に図示)を介して長溝
a2からケーシングa外に配設するようにして閂片操作
部b1を取付け、そして、この閂片操作部b1を長溝a
2に沿って前方側に摺動させることにより、閂片bの先
端部がケーシングaの一端側a1から案内されて他端側
a1へ入り、ケーシングaと閂片bとで無端状の環状係
止部を形成し、この状態で施錠され、鍵片の操作により
解錠されるようになされたものである。ここで、自転車
用錠においては、閂片が走行途中に不意にケーシング外
に出るとスポークを係止して転倒させ、怪我を引き起こ
す恐れを有するため、閂片が不意にケーシング外に出な
いような処置が必要とされている。
【0003】そのため、上記リング錠においても安全の
ため、この処置が従来から施されている。このリング錠
における安全処置は、図10(A)(B)に示すように長溝a
2の後端に幅広に形成した係止用溝a3を設け、一方、
閂片操作部b1の下端に下方に突出した係止片b2を設
け、更に、閂片操作部b1を接続片b3に回動自在とす
るとともに、閂片操作部b1に内設したバネ(図示せ
ず)によって閂片操作部b1を接続片b3に常時、右回
転(図示のX方向)方向に付勢させるようにしたもので
ある。このようにして、施錠する際は、先ず、係止用溝
a3内で閂片操作部b1をバネに抗して左方向(図示の
Y方向)に回動して閂片操作部b1の係止片b2をケー
シング外に出して係止片b2と係止用溝a3の前方側の
内側面とが当たらないようにして閂片操作部b1を前方
側に可動させるものとし、そのまま前方側に可動させよ
うとしても、閂片操作部b1の係止片b2が係止用溝a
3の前方側の内側面に当たってしまって閂片操作部b1
が可動できないようにしている。又、解錠に伴い閂片操
作部b1が長溝a2の係止用溝a3まで戻るとバネによ
って自動的に係止用溝a3内で回動し閂片操作部b1の
係止片b2が係止用溝a3に入って前方側の内側面に当
たる状態にする。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、このも
のにおいては、閂片操作部b1がバネによって常時右回
転方向に付勢されているため、係止用溝a3まで戻ると
自動的に係止状態にできる点で便利であるが、施錠・解
錠の際、図10(B)に示すように閂片操作部b1の係
止片b2下端が一旦長溝aから出る。そのため、例えば
閂片操作部b1が長溝aの係止用溝a3まで戻る際、長
溝a周部におけるケーシングaの表面に当接しながら戻
ることになる。その結果、ケーシングaに閂片操作部b
1の係止片b2の滑る傷kがついてしまう。この傷k
は、施錠・解錠を繰り返し行う毎に酷くなり、しかも、
傷の付く部分は、全体の正面になるため、尚更目立って
しまい、商品価値が低下してしまう。その一方、閂片操
作部b1の当接によるケーシングaの表面の傷を抑える
ため、予めバネを付勢力の小さいものにしておくことも
考えられるが、バネの付勢力を小さくしておくと、解錠
に際して係止用溝a3まで戻ってきた閂片操作部b1の
係止片b2が係止用溝a3に自動的に入らない恐れが生
じる。 又、施錠の操作をする場合、閂片操作部b−1を
回動操作し、その後にその回動させた状態を保持しつつ
更に前方側へ移動操作させなければならず、一連の操作
を連続して行うのは難しく、施錠操作が容易でないとい
う課題がある。
【0005】本考案は、以上の実情に鑑み提案されたも
のでその目的とするところは、閂片が不意にケーシング
外に出ず、施錠・解錠に際してケーシングの表面に傷を
付けることのないものであって、しかも施錠操作を容易
に行える自転車用錠を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】両端面12、13が開口
された筒状部を有するケーシング1内に摺動可能に配設
された閂片2を前方側に摺動させることにより、閂片2
の先端部がケーシング1の一端面12側から案内されて
他端面13側へ入り、ケーシング1と閂片2とで無端状
の環状係止部を形成し、この状態で施錠され、鍵片7の
操作に伴い閂片2がケーシング1内に引き戻されること
により解錠される自転車用錠において本考案は、次の特
徴を有する自転車用錠を提供することにより上記課題を
解決する。本考案の自転車用錠は、ケーシング1が、一
側面に閂片2の可動方向に沿って穿設された長溝11を
備える。そして、この長溝11は、長手方向に沿う内壁
面に摺動面15を形成した細幅の摺動用溝11aと、摺
動用溝11aの後端側に幅広に形成された係止用溝11
bとを備える閂片2には、この閂片2を操作する操作
部材3が備えられる。そして、操作部材3の一端側が、
ケーシング1外から長溝11に通されてケーシング1内
の閂片2に取り付けられることにより、この操作部材3
がケーシング1の長溝11に沿って、閂片2と共に移働
できるようになされる又、この操作部材3は、一面に
摺動用溝11aの摺動面15に接触し得る接触面38a
を有する摺動片38と、この摺勤片38を付勢する付勢
手段6と、摺動面38を押圧操作するための押圧部36
とを備える。 摺動片38は、長溝11内に長溝11の輻
方向に移動可能に配位されることにより、摺動片38が
長手方向に沿って摺動し得るようになされるとともに、
摺動用溝11aから係止用溝11bに出入りできるよう
になされる付勢手段6は、摺動片38を常時長溝11
の幅方向側に付勢することにより、摺動片38の摺動用
溝11aの摺働に伴い接触面38aと摺動面15とが当
接するとともに、摺動用溝11aを後方側に摺動してき
た摺動片38が摺動用構11aから係止用溝11bに嵌
まり込んで摺動不能とされる押圧部36は、付勢手段
6に抗して摺動片38を長溝11の幅方向側に押圧操作
するものであり、この押圧部36の押圧操作により、係
止用溝11bに嵌まり 込んだ摺動片38が係止用溝11
bから出て摺動用溝11aに入れるようになされたもの
である
【0007】
【作用】本考案においては、摺動用溝11aの長手方向
に沿う内壁面に摺動面15を形成し、操作部材3の摺動
片38を、摺動片38の一面に形成した接触面38aと
摺動面15とを当接させつつ常時摺動用溝11aを長手
方向に沿って摺動させるものとするため、施錠・解錠に
際し、常時操作部材3の摺動片38を、摺動用溝11a
の内壁面で当接させて行わせることができる。これによ
り、摺動片38とケーシング1の外周面との当接を防止
でき、付勢手段によって摺動片38を強く付勢してもケ
ーシング1の表面に傷が付くようなことを防止できる。
又、係止用溝11bに嵌まり込んで摺動不能に係止した
操作部材3の摺動片38を、係止解除する場合は、操作
部材3の押圧部36を単に押圧すれば良く、これによ
り、摺動片38を係止用溝11bから係止解除状態にで
きる。従って、施錠操作する場合は、その状態から操作
部材3を前方側に可動操作すれば良く、一連の操作を容
易に行うことができ、施錠操作の容易なものにできる。
【0008】
【実施例】以下、図面を基に本考案の一実施例を具体的
に説明する。図1は、本考案の自転車用錠の一実施例の
正面図である。
【0009】本考案の自転車用錠は、ケーシング1と、
このケーシング1内を可動する閂片2と、この閂片2を
操作する操作部材3と、ケーシング1の適宜位置に係止
して施錠する錠本体部4と、この自転車用錠を自転車に
取り付けるための取付金具5(図2に図示)とから構成
されている。
【0010】ケーシング1は、この実施例においては、
図3(A)(B)に示すようにリング状の上部ケーシング1a
と、同じくリング状の金属製からなる下部ケーシング1
bとの2つから構成され、これ等が上下に合わされて互
いに固定されることによって、内部に閂片2を摺動可能
に配設できる程度の空間部を形成している。又、上部ケ
ーシング1aは、金属製からなる上ケーシング1cに合
成樹脂製からなる被覆部材1dが上方から覆われて構成
されている。
【0011】そして、このようにして構成されたケーシ
ング1の両端部は、図1に示すように夫々開口され、閂
片2を出入りさせるための閂片挿通口12と閂片受容口
13とを備えている。又、ケーシング1の左側の外側面
には、図2に示すように長溝11が穿設されている。こ
の長溝11は、摺動用溝11aと、係止用溝11bとか
らなる。
【0012】摺動用溝11aは、閂片2をケーシング1
外から可動操作するためのもので、図2、及び図3に示
すように上部ケーシング1a及び被覆部材1dの下端を
後方側から錠本体部3の手前に到るまでの間、前後方向
に沿って所定幅でカットすることにより閂片2の可動方
向に沿って形成されている。又、摺動用溝11a内の上
面は、被覆部材1dにおける摺動用溝11aの上部に相
応する部分の板厚を所定高さで他の部分より厚く形成し
てケーシング1の外方に突出させることによって広く形
成されており、後述する閂片2に取り付けられた押圧操
作部材35の摺動片38を摺動させる際の摺動面15を
なす。尚、この摺動面15は、押圧操作部材35の摺動
片38を摺動させ易いようにしたもので、被覆部材1d
の板厚を他の部分と同厚さにして形成しても良い。
【0013】一方、係止用溝11bは、操作部材3を係
止しケーシング1に対し可動できないようにするための
もので、摺動用溝11aの後方側に配設され、被覆部材
1dの下端のみを摺動用溝11aより更に多くカットす
ることにより摺動用溝11aの幅より幅広な四角形状に
形成されている。
【0014】閂片2は、図4に示すようにケーシング1
と同形状に湾曲された棒状体からなり、ケーシング内
に、ケーシング内を自在に可動できるように配設され、
後端に接続された閂片付勢用コイルバネ8によって常時
ケーシング1の内方に引き戻されるように付勢されてい
る。
【0015】操作部材3は、図3(A)(B)に示すように接
続片31と、この接続片31に取付けられた摺動片38
を有する押圧操作部材35と、押圧操作部材35を付勢
する付勢手段6とを備えている。
【0016】押圧操作部材35は、合成樹脂製からな
り、図5(A)(B)(C) に示すように上面に湾曲状に形成さ
れた押圧部36を有し、下面に軸方向に沿って穿設され
た接続片嵌合孔37を有する。又、この接続片嵌合孔3
7の奥部には、バネ収納部37aが形成されている。一
方、押圧操作部材35の前側面には、下端に摺動片38
と、摺動片38の上部に接続片嵌合孔37に連通して穿
設された突出片嵌挿孔39とが備えられている。この摺
動片38は、ケーシング1の長溝11内を摺動させるた
めのもので、押圧操作部材35と一体成形により四角柱
状に形成されて前方側に突設されており、その上面が長
溝11の摺動面15に接触する接触面38aをなす。
【0017】付勢手段6は、押圧操作部材35を接続片
31に対し常時下方側に付勢するためのもので、コイル
スプリング6からなり、押圧操作部材35のバネ収納部
37a内に収納される。
【0018】接続片31は、図6(A)(B)に示すように所
定厚さの板材を略中央から折り曲げることによって図示
左側の水平部31aと、右側の垂直部31bとからなる
L字状のものから構成されている。
【0019】垂直部31bは、素材を水平部31a方向
に切り起こすことによって形成された突出片34を有す
る。そして、図3(A)(B)に示すようにこの垂直部31b
が、コイルスプリング6を収納した押圧操作部材35の
接続片嵌合孔37内に、突出片34が突出片嵌挿孔39
に嵌まり込むまで入れられることにより、押圧操作部材
35が突出片34によって上方側に抜け止めされて両者
が取り付けられる。又、この接続片31に取付けられた
押圧操作部材35は、図3(A) に示すようにコイルスプ
リング6によって接続片31に対し上方側に付勢され、
通常状態で押圧操作部材35の突出片嵌挿孔39の下面
が突出片34の下端に当接しており、又、図3(B) に示
すように押圧操作部材35の押圧部36をコイルスプリ
ング6に抗して下方側に押圧することにより接続片31
に対し所定量だけ下方に摺動する。
【0020】一方、水平部31aは、図6(A)(B)に示す
ように左部にボルト挿通孔32を有し、右部に摺動片嵌
挿孔33を有する。そして、図3(A)(B)に示すように押
圧操作部材35の取り付けられた接続片31の水平部3
1aが、ケーシング1の長溝11に通された後、ボルト
挿通孔32に挿通したボルト9と閂片2とが固定される
ことによって接続片31と閂片2とが固定される。この
固定状態における押圧操作部材35の摺動片38は、そ
の先端部がケーシング1の長溝11内に臨み、図3(A)
に示すようにコイルスプリング6の付勢力によって係止
用溝11bに入り込む。又、図3(B) に示すように押圧
操作部材35の押圧部36の下方側への押圧に伴い摺動
片38が係止用溝11bから抜けて長溝11内を移動可
能状態となり、更に、押圧部36を前方側(この図3
(B) では後方側)に押圧することにより摺動片38が長
溝11の摺動用溝11aを移動する。又、摺動用溝11
aの移動状態で押圧部36を止めればコイルスプリング
6の付勢力によって摺動片38の接触面38aが摺動用
溝11aの摺動面15に当接し、その状態で維持する。
【0021】錠本体部4は、図4に示すように下端に閂
片係止部材41が閂片2方向に突設されている。この閂
片係止部材41は、閂片2がケーシング1の閂片挿通口
12から閂片受容口13に入った状態で、閂片2に設け
た係止用孔2aに嵌まり込むことにより閂片2を係止
し、これにより施錠状態に維持する。そして、錠本体部
4の上面側から内部に挿通した鍵片7(図1図示)の回
動操作に伴って回動することにより、この閂片係止部材
41が閂片2の係止用孔2aから外れ、解錠できるよう
になされている。
【0022】取付金具5は、図2に示すようにケーシン
グ1の下部に、左部と右部とに一つずつ夫々取り付けら
れ、図7に示すように自転車JのシートステーSに固定
されることによってこの自転車用錠が自転車Jに取り付
けられる。
【0023】次に、この自転車用錠の施錠・解錠方法に
ついて説明する。施錠するには、図1及び図3(A) に示
す解錠状態から、先ず、押圧操作部材35の押圧部36
を下方側に押圧する。これにより、図3(B) に示すよう
に押圧操作部材35の摺動片38が、ケーシング1の係
止用溝11bから抜け、押圧操作部材35が可動状態に
なる。
【0024】そして、その状態から図2に示すように押
圧操作部材35を手前側に押圧していく。尚、その際、
押圧操作部材35の摺動片38が係止用溝11bから出
た後は、押圧部36を下方側へ押圧しつつ手前側にも押
圧操作しても良いが、下方側への押圧を止めて手前側に
のみ押圧操作するようにしても良い。その場合、摺動片
38は、コイルスプリング6の付勢力によって、その接
触面38aが摺動用溝11aの摺動面15に当接した状
態で摺動用溝11aを摺動する。そして、その摺動に際
して付く傷は、長溝11内のため、外から見られるよう
なことがなく、支障をきたすことなく行うことができ
る。
【0025】更に、押圧操作部材35を手前側に押圧し
ていき、図4に示すように閂片2の係止用孔2aと錠本
体部4の閂片係止部材41とが合致すると、閂片係止部
材41が嵌まり込む。これにより、施錠状態にすること
ができる。
【0026】解錠するには、錠本体部4の鍵片7を回動
操作する。これにより、閂片係止部材41が閂片2の係
止用孔2aから外れ、閂片2が閂片付勢用コイルバネ8
の付勢力によってケーシング1内に引き戻されるに伴っ
て操作部材3も図2に示す摺動用溝11aを移動し、図
1に示す元の状態にまで引き戻される。その際、押圧操
作部材35の摺動片38は、コイルバネ6の付勢力によ
って常時上方側に付勢されているため、ケーシング1に
当接しつつ摺動することになるが、この場合において
も、その当接が摺動片38の接触面38aと摺動用溝1
1aの摺動面15とで行われ、この摺動面15に当接し
つつ摺動する。従って、摺動に際してケーシング1に付
く傷をケーシング1の長溝11内に隠すことができ、従
来のように表面に現れるようなことを防止できる。
【0027】そして、押圧操作部材35の摺動片38
が、長溝11の係止用溝11bまでくるとコイルバネ6
の付勢力によって自ら係止用溝11bに入り込み(図3
(A) )、解錠状態になる。この解錠状態では、押圧操作
部材35をそのまま前方側に可動させようとしても摺動
片38が係止用溝11b内の側面に当たって可動せず、
これにより、閂片2が不意にケーシング1外に出るよう
なことを防止できる。
【0028】以上のように構成することにより、施錠・
解錠に際し、押圧操作部材35の摺動片38を、従来の
ように長溝11外に出すことなく、常時、長溝11内に
配設したまま行うことができ、従来のようにケーシング
1表面に傷を付けるようなことを防止できる。
【0029】尚、本実施例では、上部ケーシング1a
を、金属製からなる上ケーシング1cと、合成樹脂製か
らなる被覆部材1dとから構成し、係止用溝11bを、
被覆部材1dの下端のみをカットすることにより形成し
ているが、この態様のものに限らず、例えば図8に示す
ように上部ケーシング1aを、被覆部材を設けずに金属
製の上ケーシングのみから構成し、この上ケーシング1
aをカットすることにより係止用溝11b及び摺動用溝
11aを形成するとともに、押圧操作部材35の摺動片
38をその摺動用溝11aの上面に当接させつつ摺動さ
せるようにしても良い。又、操作部材3の材質、形状等
は、この実施例で説明したものに限らず、適宜変更でき
る。
【0030】
【考案の効果】以上、本考案は、施錠・解錠に際し、常
時操作部材の摺動片を、摺動用溝の内壁面で当接させて
行わせることができ、摺動片とケーシングの外周面との
当接を防止できる。これにより、従来のように摺動片の
摺動の際の傷をケーシング表面に付けるようなことを防
止でき、商品価値の高いものにできる。 又、施錠操作す
る場合は、操作部材3の押圧部36を単に押圧し、操作
部材3を前方側に可動操作すれば良く、一連の操作を容
易に行うことができ、施錠操作の容易なものにできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例の自転車用錠の正面図であ
る。
【図2】操作部材が摺動用溝を摺動している状態の側面
図である。
【図3】(A) は、摺動片が係止用溝に入った状態の断面
図である。(B) は、摺動片が係止用溝から外れた状態の
断面図である。
【図4】下部ケーシングを外した施錠状態の底面図であ
る。
【図5】(A) は、押圧操作部材の正面図、(B) は、一部
を断面にした側面図、(C) は、底面図である。
【図6】接続片の正面図、(B) は、その断面図である。
【図7】本考案の自転車用錠を取り付けた状態の説明図
である。
【図8】ケーシングの長溝の他の実施例の断面図であ
る。
【図9】従来例の正面図である。
【図10】(A) は、従来例の操作部材の部分拡大側面図
であり、(B) は、従来例の操作部材が係止用溝に戻る際
の部分拡大説明図である。
【符号の説明】
1 ケーシング 2 閂片 3 操作部材 4 錠本体部 5 取付金具 6 コイルスプリング 11 長溝 11a 摺動用溝 11b 係止用溝 15 摺動面 31 接続片 35 押圧操作部材 38 摺動片 38a 接触面

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】両端面(12)(13)が開口された筒状
    部を有するケーシング(1)内に摺動可能に配設された
    閂片(2)を前方側に摺動させることにより、閂片
    (2)の先端部がケーシング(1)の一端面(12)側
    から案内されて他端面(13)側へ入り、ケーシング
    (1)と閂片(2)とで無端状の環状係止部を形成し、
    この状態で施錠され、鍵片(7)の操作に伴い閂片
    (2)がケーシング(1)内に引き戻されることにより
    解錠される自転車用錠において、ケーシング(1)が、一側面に閂片(2)の可動方向に
    沿って穿設された長溝(11)を備え、この長溝(1
    1)が、長手方向に沿う内壁面に摺動面(15)を形成
    した細幅の摺動用溝(11a)と、摺動用溝(11a)
    の後端側に幅広に形成された係止用溝(11b)とを備
    え、 閂片(2)には、この閂片(2)を操作する操作部材
    (3)が備えられ、操作部材(3)の一端側が、ケーシ
    ング(1)外から長溝(11)に通されてケーシング
    (1)内の閂片(2)に取り付けられることにより、こ
    の操作部材(3)がケーシング(1)の長溝(11)に
    沿って、閂片(2)と共に移動できるようになされ、 この操作部材(3)が、一面に摺動用溝(11a)の摺
    動面(15)に接触し得る接触面(38a)を有する摺
    動片(38)と、この摺動片(38)を付勢する付勢手
    段(6)と、摺動片(38)を押圧操作するために押圧
    部(36)とを備え、 摺動片(38)が、長溝(11)内に長溝(11)の幅
    方向に移動可能に配位されることにより、摺動片(3
    8)が長手方向に沿って摺動し得るようになされるとと
    もに、摺動用溝(11a)から係止用溝(11b)に出
    入りできるようになされ、 付勢手段(6)が、摺動片(38)を常時長溝(11)
    の幅方向側に付勢することにより、摺動片(38)の摺
    動用溝(11a)の摺動に伴い接触面(38a)と摺動
    面(15)とが当接するとともに、摺動用溝(11a)
    を後方側に摺動してきた摺動片(38)が摺動用溝(1
    1a)から係止用溝(11b)に嵌まり込んで摺動不能
    とされ、 押圧部(36)が、付勢手段(6)に抗して摺動片(3
    8)を長溝(11)の幅方向側に押圧操作するものであ
    り、この押圧部(36)の押圧操作により、係止用溝
    (11b)に嵌まり込んだ摺動片(38)が係止用溝
    (11b)から出て摺動用溝(11a)に入れるように
    なされたものである ことを特徴とする自転車用錠。
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