JP2518757B2 - 積層インダクタンス素子の製造方法 - Google Patents
積層インダクタンス素子の製造方法Info
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Description
た磁性体グリーンシートを複数枚積層して磁性体グリー
ンシート積層体内にコイルを形成してなる積層インダク
タンス素子の製造方法に関するものである。
うにして製造されていた。まず、Fe2 O3 ,NiO,
ZnO,CuO等の混合物を仮焼してフェライトを形成
し、このフェライトに水及びバインダーを加え、混練し
てスラリー化し、このスラリー化されたものをドクター
ブレード法によってシート化し、乾燥させて磁性体グリ
ーンシートを形成する。そして、この磁性体グリーンシ
ートの所定位置にスルーホールを形成し、Agペースト
からなる導電パターンをスクリーン印刷法によって印刷
形成する。
示すように積層して積層体10を得る。ここで、12は
磁性体グリーンシートであり、磁性体グリーンシート1
2には導電パターン14及びスルーホール16が形成さ
れている。導電パターン14は磁性体グリーンシート1
2が積層されたときにコイルを形成するように多種類の
ものが形成され、使用されている。図5に示す積層イン
ダクタンス素子では、磁性体グリーンシート12が矢印
Bで示されている範囲で2回繰り返して積層されてい
る。スルーホール16は隣り合う導電パターン14,1
4の端部同士が重なる場所に形成され、導電パターン1
4,14はこのスルーホール16を介して図6に示すよ
うな状態で接続されている。
れた積層体10は加熱・圧着させ、サイコロ状に裁断し
た後、焼成し、Agペーストからなる外部電極(図示せ
ず)を焼き付けて積層インダクタンス素子とする。この
積層インダクタンス素子の内部における磁性体グリーン
シート12と導電パターン14との積層方向における配
置は図7(a),(b) に示すように11段、8ターン品とな
っている。
ーンシートに導電パターンを印刷によって形成させる場
合は磁性体グリーンシートにある程度の強度を持たせる
必要があり、導電パターンを印刷できる磁性体グリーン
シートの厚さとしては20μm程度が下限である。従来
の方法においては、積層インダクタンス素子を形成する
磁性体グリーンシートのうちで、コイルを形成する範囲
の全ての磁性体グリーンシートに導電パターンを印刷し
ているので、この範囲の全ての磁性体グリーンシートに
ある厚さを持たせる必要があり、従って、積層インダク
タンス素子を小型化、大容量化するのに限界があった。
ルの縁の導電パターンは不安定な状態で磁性体グリーン
シートに付着しているので、磁性体グリーンシートを積
層させる際に、図8に示すように導電パターン14がス
ルーホール16の縁に押されて切れ、得られた積層イン
ダクタンス素子のコイルが導通不良を生じてしまうこと
があった。
コイルに導通不良を生じない積層インダクタンス素子の
製造方法を提供することを目的とする。
ダクタンス素子の製造方法は、第一の磁性体グリーンシ
ートを形成する工程と、この第一の磁性体グリーンシー
トの所定位置にスルーホールを形成する工程と、この第
一の磁性体グリーンシートの表裏面にこのスルーホール
を介して接続する導電パターンを形成する工程と、第一
の磁性体グリーンシートより薄い第二の磁性体グリーン
シートを形成する工程と、この第二の磁性体グリーンシ
ートの所定位置にスルーホールを形成する工程と、第一
と第二の磁性体グリーンシートを交互に積層して、前記
導電パターンが第二の磁性体グリーンシートのスルーホ
ールを介して接続されてコイルを形成するように、積層
体を形成する工程と、この積層体を焼成する工程と、こ
の焼成した積層体の端部に前記コイルの両端部と電気的
に接続する一対の外部電極を形成する工程とを備えたも
のである。
の素材となる磁性体グリーンシートのうちで、導電パタ
ーンを形成しない第二の磁性体グリーンシートを薄くで
きるので、導電パターンのターン数が従来のものと同じ
であれば、積層インダクタンス素子の積層厚さが従来の
ものより薄くなり、積層厚さが従来のものと同じであれ
ば導電パターンのターン数が多くなる。
グリーンシートを薄くできるので、第一の磁性体グリー
ンシートと第二の磁性体グリーンシートを交互に積層す
ると、図3及び図4に示すように、第一の磁性体グリー
ンシート12aの対向する導電パターン14,14同士
が第二の磁性体グリーンシート12bのスルーホール1
6を通して直接的に容易に接続する。
化合物をボールミルで十分に湿式混合し、乾燥させた
後、大気中において仮焼してフェライトを得た。そし
て、このフェライトをボールミルで湿式粉砕し、乾燥さ
せた後、解砕してフェライト粉末を得た。
加え、ボールミルで混練してスラリーを形成し、このス
ラリーを真空脱泡機で脱泡させた後、ポリエステルフィ
ルム上にドクターブレード法で塗布し、乾燥させた後、
所定の大きさに切断して、厚さ約20μmの第一の磁性
体グリーンシートを得た。
所定位置にスルーホールを形成し、表裏面にAgペース
トからなる導電パターンをスクリーン印刷法によって各
々形成した。ここで、導電パターンの端部は前記スルー
ホールと重なるように印刷し、表裏面の導電パターンは
このスルーホールを介して電気的に接続するようにし
た。
にして、厚さ10μmの第二の磁性体グリーンシートを
形成し、この第二の磁性体グリーンシートの所定位置に
もスルーホールを形成した。更に、最外のダミー層用の
磁性体グリーンシートも第一の磁性体グリーンシートと
同様にして形成した。
リーンシート12aと、第二の磁性体グリーンシート1
2bと、ダミー層用の磁性体グリーンシート12cとを
積層して積層体10を得た。ここで、第一の磁性体グリ
ーンシート12aと、第二の磁性体グリーンシート12
bとは、導電パターン14が第二の磁性体グリーンシー
ト12bのスルーホール16を介して接続されてコイル
を形成するようにした。また、磁性体グリーンシート1
2a,12bは矢印Aで示されている範囲において3回
繰り返し積層した。
を加熱しながら圧着し、サイコロ状に裁断し、大気中に
おいて加熱してバインダーを燃焼除去させた後、焼成
し、端部にAgペーストを焼き付けて、コイルの両端部
と接続する外部電極(図示せず)を形成させた。この積
層インダクタンス素子の内部における磁性体グリーンシ
ート12と導電パターン14との積層方向における配置
は図2(a),(b) に示すように、15段、11ターン品と
なっている。
子を1000個製造し、そのインダクタンスLを測定し
たところ、平均値が8.2であった。ちなみに、同一サ
イズの従来品のインダクタンスLの平均値は5.6であ
る。
クタンス素子1000個について、導電パターンの接続
不良を調べたところ、全て良品であり、不良品はゼロで
あった。
素子の素材となる磁性体グリーンシートのうちで、導電
パターンを形成しない第二の磁性体グリーンシートの厚
さを薄くできるので、導電パターンのターン数が従来の
ものと同じであれば、積層インダクタンス素子の積層厚
さを従来のものより薄くでき、また、積層厚さを従来と
同じとすればターン数を増やしてL値を大きくすること
ができ、従って、積層インダクタンス素子を小型化、大
容量化することができる。
リーンシートの厚さを薄くできるので、第一の磁性体グ
リーンシートと第二の磁性体グリーンシートを交互に積
層すると、第一の磁性体グリーンシートの対向する導電
パターン同士が第二の磁性体グリーンシートのスルーホ
ールを通して直接的に容易に接続し、導電パターンのス
ルーホール部位における接続不良を解消することができ
る。
素子の分解斜視図である。
図である。
ーンの接続前の状態を示す断面図である。
ーンの接続後の状態を示す断面図である。
ある。
の接続前の状態を示す断面図である。
る。
の接続後の状態を示す断面図である。
Claims (1)
- 【請求項1】 第一の磁性体グリーンシートを形成する
工程と、この第一の磁性体グリーンシートの所定位置に
スルーホールを形成する工程と、この第一の磁性体グリ
ーンシートの表裏面にこのスルーホールを介して接続す
る一対の導電パターンを形成する工程と、 第一の磁性体グリーンシートより薄い第二の磁性体グリ
ーンシートを形成する工程と、この第二の磁性体グリー
ンシートの所定位置にスルーホールを形成する工程と、 第一と第二の磁性体グリーンシートを交互に積層して、
前記導電パターンが第二の磁性体グリーンシートのスル
ーホールを介して接続されてコイルを形成するように、
積層体を形成する工程と、この積層体を焼成する工程
と、この焼成した積層体の端部に前記コイルの両端部と
電気的に接続する一対の外部電極を形成する工程とを備
えた積層インダクタンス素子の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3331388A JP2518757B2 (ja) | 1991-11-19 | 1991-11-19 | 積層インダクタンス素子の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3331388A JP2518757B2 (ja) | 1991-11-19 | 1991-11-19 | 積層インダクタンス素子の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05144651A JPH05144651A (ja) | 1993-06-11 |
JP2518757B2 true JP2518757B2 (ja) | 1996-07-31 |
Family
ID=18243137
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3331388A Expired - Fee Related JP2518757B2 (ja) | 1991-11-19 | 1991-11-19 | 積層インダクタンス素子の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2518757B2 (ja) |
Families Citing this family (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2656000B2 (ja) * | 1993-08-31 | 1997-09-24 | 日立金属株式会社 | ストリップライン型高周波部品 |
KR100320943B1 (ko) * | 1999-06-15 | 2002-02-06 | 이형도 | 칩형 분배기 |
JP3582454B2 (ja) * | 1999-07-05 | 2004-10-27 | 株式会社村田製作所 | 積層型コイル部品及びその製造方法 |
JP2002204072A (ja) * | 2000-12-28 | 2002-07-19 | Sanyo Electric Co Ltd | 複合積層セラミック基板およびその製造方法 |
JP2007157983A (ja) * | 2005-12-05 | 2007-06-21 | Taiyo Yuden Co Ltd | 積層インダクタ |
-
1991
- 1991-11-19 JP JP3331388A patent/JP2518757B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JPH05144651A (ja) | 1993-06-11 |
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