JP2607716Y2 - 積層lcフィルタと回路基板との実装構造 - Google Patents

積層lcフィルタと回路基板との実装構造

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JP2607716Y2 JP1993018208U JP1820893U JP2607716Y2 JP 2607716 Y2 JP2607716 Y2 JP 2607716Y2 JP 1993018208 U JP1993018208 U JP 1993018208U JP 1820893 U JP1820893 U JP 1820893U JP 2607716 Y2 JP2607716 Y2 JP 2607716Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、積層コンデンサと積層
インダクタとが一体に構成されてなる積層LCフィルタ
と回路基板との実装構造に関する。
【0002】
【従来の技術】積層LCフィルタとは、磁性体フェライ
ト素体内にコイルが内設された積層インダクタと、誘電
体セラミック素体内に対向する電極パターンからなる内
部電極が内設された積層コンデンサとが一体に構成され
てなるものである。
【0003】従来の積層LCフィルタは、一般に、図5
に示すように、コイル導体パターン、内部電極パターン
が形成されたシートを所定の構成で積層することによっ
て構成された直方体のチップ素体(インダクタ部1とコ
ンデンサ部2からなる)からなり、このチップ素体にお
ける一対の対向する端面に、それぞれ入力端子3と出力
端子4とが設けられ、インダクタ部1とコンデンサ部2
との境界を有する側面に、それぞれNC(ノーコンタク
ト)端子6とグランド端子5とが設けられている。
【0004】このような構成からなる積層LCフィルタ
における内部回路は、例えば図4の等価回路図に示すよ
うなものがある(T型3次ローパスフィルタ)。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】積層LCフィルタの製
造過程においては、製造したチップをパーツフィーダー
などで送り出し、検査工程やテーピング工程にまわすと
いう作業が行われるが、上記パーツフィーダーなどの送
り出し機によると、送り出されてくるチップは様々な向
き、すなわち、端面(入出力端子形成面)を除く4つの
側面のうちいずれかの側面を上に向けて送り出されてく
る。そのため、様々な向きで送り出されてきたチップを
一定の向き、すなわち一定の側面を上に向けてその方向
性を揃えてやる必要があった(方向規制)。この操作
は、検査工程やテーピング工程における誤操作を防止
し、作業性を向上させるために必要不可欠なものであ
る。
【0006】しかしながら、上記従来の積層LCフィル
タは、一般にその外観が、図5に示すように直方体、す
なわち部品長手方向と直交する方向の断面が正方形であ
ったため、上記方向規制は外形判断で行うことができ
ず、部品の細部(外部端子など)を確認しながら行わな
ければならなかった。そのため、極めて作業性が悪く、
生産コスト上昇の原因となっていた。
【0007】一方、従来の積層LCフィルタには、図6
に示すような外観、すなわち積層方向の厚みが薄く、部
品長手方向と直交する方向の断面が長方形のものもあ
る。このような形状のチップは、上記パーツフィーダー
などによって送り出されると、その向きは表裏の2方向
に限定されるため、方向規制を行うことは容易である。
しかしながら、このような形状のチップは、シート積層
方向に向けて回路基板に実装すると、基板と接するグラ
ンド端子が片側のみとなってしまうため、方向性の問題
が生じ、逆にこのチップを積層方向と直交する方向に向
けて回路基板に実装すると、グランド端子の方向性の問
題はなくなるが、安定性が悪いため実装時にチップが倒
れるなどの実装不良を生じてしまうという問題点があっ
た。
【0008】そこで本考案は、上述従来の技術の問題点
を解決し、方向規制を容易に行うことができ、部品転倒
などの実装不良を生じることのない積層LCフィルタと
回路基板との実装構造を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本考案者は、上記目的を
達成すべく鋭意研究の結果、外部端子形成前のチップ素
体におけるシート積層方向の長さに対するシート長手方
向と直交する幅方向の長さの比を 0.5以上、 0.9以下と
し、得られる積層LCフィルタのグランド端子電極を形
成した側面を底面として回路基板に実装する構造とする
ことにより、上記課題が解決されることを見い出し、本
考案を提供することができた。
【0010】すなわち、本考案は、磁性体フェライト素
体内にコイルが内設された積層インダクタと、誘電体セ
ラミック素体内に対向する電極パターンからなる内部電
極が複数個内設された積層コンデンサを一体に構成し、
一対の対向する端面にそれぞれ入力端子電極と出力端子
電極を形成し、かつ、一対の対向する側面にそれぞれグ
ランド端子電極とノーコンタクト端子電極を形成して積
層インダクタ部と積層コンデンサ部とを一体的に構成し
たチップ素体におけるシート積層方向の長さに対するシ
ート長手方向と直交するシート幅方向の長さの比を 0.5
以上、 0.9以下としたチップ素体からなる積層LCフィ
ルタを回路基板に対し、前記積層LCフィルタのグラン
ド端子電極を形成した側面を底面として回路基板に実装
することを特徴とする積層LCフィルタと回路基板との
実装構造を提供するものである。
【0011】
【作用】本考案の実装構造に用いられる積層LCフィル
タは、シート積層方向の長さに対するシート長手方向と
直交する方向(以下、「シート幅方向」という)の長さ
の比が 0.5以上、 0.9以下であるチップ素体からなり、
その外観は直方体をしている(図1)。
【0012】本考案において、チップ素体におけるシー
ト積層方向の長さに対するシート幅方向の長さの比を
0.5以上としたのは、この比が 0.5未満であるとチップ
の強度が著しく低下してしまうためである。一方、上記
長さの比を 0.9以下としたのは、この比が 0.9を越える
と、パーツフィーダーなどでの送り出しの際、その方向
をシート積層方向に揃えて送り出すことができなくなる
ためである。
【0013】したがって、チップ素体におけるシート積
層方向の長さに対するシート幅方向の長さの比が上記値
である本考案の実装構造に用いられる積層LCフィルタ
は、パーツフィーダーなどでの送り出しの際、その方向
をシート積層方向に揃えて送り出すことができ、これら
積層方向に揃えられて送り出されたチップは、磁気セン
サーやマークセンサーなどで表裏判別が可能であるた
め、方向規制を極めて容易に行うことができる。
【0014】また、本考案の実装構造に用いられる積層
LCフィルタは、積層方向の長さが、シート幅方向の長
さよりも長く、グランド端子が形成される側面、すなわ
ちインダクタ部とコンデンサ部との境界を有する側面
は、その面積が最も大きい。したがって、上記グランド
端子形成面を底面にして回路基板に実装した場合(グラ
ンド端子の方向性の問題のない最も好ましい実装態様で
ある)、極めて安定性に優れるため、従来の積層LCフ
ィルタのように部品転倒に伴う実装不良などが起こらな
い。
【0015】以下、実施例により本考案をさらに詳細に
説明する。しかし本考案の範囲は以下の実施例により制
限されるものではない。
【0016】
【実施例1】本考案の実装構造に用いられる積層LCフ
ィルタの製造方法の一例を以下に示す。
【0017】まず、Fe23 50モル%、ZnO30モル
%、NiO10モル%、CuO10モル%からなるフェライ
ト材料 100重量部に対し、バインダーとしてポリビニル
ブチラール樹脂10重量部、および溶剤として1vol :1
vol の割合でトルエンとエタノールとを混合したもの 2
00重量部を加えてスラリー化し、ドクターブレード法に
よって磁性体グリーンシート7を作製した。一方、Ti
2 95重量%、CuO2重量%、NiO 3重量%からな
る誘電体材料を上記同様の方法によって誘電体グリーン
シート11を作製した。
【0018】次いで、上記のようにして作製した磁性体
グリーンシート7における所定位置に、層間接続用のス
ルーホール8を開け、Agを主成分とする導電ペースト
を用い、図2(a)、(b)、(c)および(d)に示
すようなコイル導体パターン9をスクリーン印刷法によ
り印刷した。一方、誘電体グリーンシート11にも、A
gを主成分とした導電ペーストを用い、図2(e)およ
び(f)に示すような内部電極パターン10を印刷し
た。
【0019】次に、上記のようにコイル導体パターン9
および内部電極パターン10を形成した誘電体グリーン
シート7および磁性体グリーンシート11を用い、以下
のような構成で積層した。
【0020】まず、スルーホール8およびコイル導体パ
ターン9が形成されていない磁性体グリーンシート7
(ダミーシート)を3枚積層し、その上に、図2
(d)、(c)、(b)、(c)、(b)、(a)に示
すシート7を順次積層し、再びスルーホール8およびコ
イル導体パターン9が形成されていない磁性体グリーン
シート7(ダミーシート)を3枚積層した後、内部電極
パターン10が形成されていない誘電体グリーンシート
11(ダミーシート)を3枚積層し、図2(e)、
(f)、(e)、(f)、(e)に示すシート11を順
次積層し、最後に内部電極パターンが10形成されてい
ない誘電体グリーンシート11(ダミーシート)を3枚
積層した。
【0021】積層後、得られた積層体を 100℃、 200kg
/cm2 で熱圧着して一体化し、これを所定の大きさに裁
断した後、 900℃で1時間焼成して焼結体(チップ素
体)を得た。次に、得られたチップ素体にバレル処理を
施した後、一対の対向する端面にそれぞれ入力端子3お
よび出力端子4を形成し、インダクタ部1とコンデンサ
部2との境界を有する一対の対向する側面に、それぞれ
グランド端子5およびNC端子6をAgとガラスフリッ
トからなるペーストで形成し、これを 800℃で焼き付け
た。
【0022】次いで、これにNiメッキおよびはんだメ
ッキを施して、本考案の実装構造に用いられる積層LC
フィルタを得た(図1)。なお、上記NC端子6は、絶
縁性物質(例えば、エポキシ樹脂、ガラス、セラミック
など)で被覆しても良い。
【0023】上記のようにして製造した本考案の実装構
造に用いられる積層LCフィルタにおける内部回路は、
図4の等価回路図に示す通りである。なお、本考案の実
装構造に用いられる積層LCフィルタにおける内部回路
は、図4に示すものに限定されるものではない。
【0024】本考案の実装構造に用いられる積層LCフ
ィルタは、図2(a)ないし(d)にシート7に代え
て、スルーホールを形成せずに図3に示すようなパター
ン9を形成した磁性体グリーンシート7を積層してイン
ダクタ部を構成しても製造することができる。
【0025】また、本考案の実装構造に用いられる積層
LCフィルタは、上記シート積層法のみならず、PET
フィルムなどの剥離性のフィルム上に磁性体ペーストを
印刷し、その上にAgペーストでコイル導体パターンを
印刷形成するという操作を交互に繰り返して積層体を構
成する、いわゆるスラリービルト法によっても製造する
ことができる。
【0026】
【考案の効果】本考案によれば、積層LCフィルタのチ
ップ素体におけるシート積層方向の長さに対するシート
幅方向の長さの比を 0.5以上かつ 0.9以下とし、また、
グランド端子電極を形成した側面を底面として回路基板
に実装するようにしたから、積層LCフィルタの方向規
制が容易になり、実装時、部品の安定性が向上して実装
不良の防止が図れ、積層LCフィルタの製造から回路基
板への実装に至る作業全般にわたって作業性の向上およ
び生産コストの低減が可能になるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実装構造に用いられる積層LCフィル
タの外観を示す斜視図である。
【図2】本考案の実装構造に用いられる積層LCフィル
タを構成するシートの一例を示す上面図である。
【図3】本考案の実装構造に用いられる積層LCフィル
タを構成するシートの別の一例を示す上面図である。
【図4】積層LCフィルタの内部回路の一例を示す等価
回路図である。
【図5】従来の積層LCフィルタの一例の外観を示す斜
視図である。
【図6】従来の積層LCフィルタの別の一例の外観を示
す斜視図である。
【符号の説明】
1‥‥‥インダクタ部 2‥‥‥コンデンサ部 3‥‥‥入力端子 4‥‥‥出力端子 5‥‥‥グランド端子 6‥‥‥NC端子 7‥‥‥磁性体グリーンシート 8‥‥‥スルーホール 9‥‥‥コイル導体パターン 10‥‥内部電極パターン 11‥‥誘電体グリーンシート
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI H03H 7/075 H01G 1/035 C

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 磁性体フェライト素体内にコイルが内設
    された積層インダクタと、誘電体セラミック素体内に対
    向する電極パターンからなる内部電極が複数個内設され
    た積層コンデンサを一体に構成し、一対の対向する端面
    にそれぞれ入力端子電極と出力端子電極を形成し、か
    つ、一対の対向する側面にそれぞれグランド端子電極と
    ノーコンタクト端子電極を形成して積層インダクタ部と
    積層コンデンサ部とを一体的に構成したチップ素体にお
    けるシート積層方向の長さに対するシート長手方向と直
    交するシート幅方向の長さの比を 0.5以上、 0.9以下と
    したチップ素体からなる積層LCフィルタを回路基板に
    対し、前記積層LCフィルタのグランド端子電極を形成
    した側面を底面として回路基板に実装することを特徴と
    する積層LCフィルタと回路基板との実装構造。
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