JP2516264Y2 - テンシヨン検出装置 - Google Patents

テンシヨン検出装置

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JP2516264Y2 JP1986187518U JP18751886U JP2516264Y2 JP 2516264 Y2 JP2516264 Y2 JP 2516264Y2 JP 1986187518 U JP1986187518 U JP 1986187518U JP 18751886 U JP18751886 U JP 18751886U JP 2516264 Y2 JP2516264 Y2 JP 2516264Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は、磁気テープの高速プリンター(磁界転写
装置)や映写機用フィルムのプリンターに適用するのに
好適なものであって、テープやフィルム等のテンション
検出装置を備えたテーププリンターに関するものであ
る。
〔考案の概要〕
この考案は、第1の供給リールから繰り出されるマス
ターテープを第1の巻取リールに巻取るように構成する
と共に、第2の供給リールから繰り出されるスレーブテ
ープを第2の巻取リールに巻取るように構成し、前記第
1または第2の供給リールからそれぞれ繰り出される前
記マスターテープまたは前記スレーブテープの繰り出し
後のテープテンションをそれぞれ検出する第1および第
2のテンション検出装置を前記第1および第2の供給リ
ールの近傍に設けると共に、前記第1または第2の巻取
リールにそれぞれ巻取られる前記マスターテープまたは
前記スレーブテープの巻取り前のテープテンションをそ
れぞれ検出する第3および第4のテンション検出装置を
前記第1および第2の巻取リールの近傍に設け、前記第
1〜第4のテンション検出装置によりそれぞれ検出され
る前記マスターまたはスレーブテープのテンションに応
じて前記第1または第2の供給リールもしくは前記第1
または第2の巻取リールにおけるテープテンションをそ
れぞれサーボするように構成し、前記第1および第2の
テンション検出装置と前記第3および第4のテンション
検出装置との間におけるほゞ中央位置に配された転写ヘ
ッドにより前記マスターテープから前記スレーブテープ
に転写するように構成し、前記第1〜第4のテンション
検出装置のそれぞれは、前記マスターまたはスレーブテ
ープの幅方向に沿ってそれぞれ延びるように、前記供給
または巻取リールの近傍にそれぞれ配された一対の走行
ガイドと、これら一対の走行ガイドのうちの何れか一方
の走行ガイドの中心軸に回動自在に枢支されたテンショ
ンアームと、このテンションアームの前記中心軸から離
れた位置に配されたテンション検出部とを具備し、前記
第1〜第4のテンション検出装置のそれぞれにおいて
は、前記マスターまたはスレーブテープが前記一対の走
行ガイドおよび前記テンション検出部にこれらのマスタ
ーまたはスレーブテープの内側面が接触するように掛け
渡されると共に、前記テンション検出部が前記一対の走
行ガイド間におけるほゞ中央位置において前記マスター
またはスレーブテープにこれらのマスターまたはスレー
ブテープに対してほゞ直角な方向から接触して前記マス
ターまたはスレーブテープのテンションを検出すること
によって、テープテンションの検出感度を著しく向上さ
せてこのテープテンション検出に基づくテープテンショ
ンのサーボをきわめて高精度に行うことができるように
すると共に、低コスト化と省スペース化とを図ることが
でき、さらに、テープ自体およびその記録面の損傷をき
わめて効果的に防止し得るようにしたものである。
〔従来の技術〕
従来公知の如く、VTRの如き磁気テープの記録再生装
置には、テンシヨンアームを用いたテンシヨン検出装置
が用いられている。
そして、従来の殆んどのこの種テンション検出装置
は、テンシヨンアームを磁気テープの走行ガイドとは異
なる位置に配置された支点軸を中心に回動自在に構成し
て、このテンシヨンアームを走行ガイドによつて案内さ
れて走行される磁気テープに対して所定の角度に交差さ
せた状態に配置し、そのテンシヨンアームに設けたテン
シヨン検出部を走行される磁気テープに対して斜め方向
から接触させて、その磁気テープのテンシヨンを検出す
るように構成していた。なおこのテンシヨン検出に基づ
いて磁気テープのバツクテンシヨン等のサーボを行つて
いる。
〔考案が解決しようとする問題点〕
しかしながら、従来のこの種テンシヨン検出装置で
は、テンシヨン検出部が磁気テープに斜め方向から接触
される関係で、そのテンシヨン検出部の接触点における
磁気テープの位置の変化に、テンシヨン検出部を高感度
に追従させ難く、このために、磁気テープのテンシヨン
の検出感度が悪く、磁気テープのバツクテンシヨン等の
サーボを高精度の行えなかつた。
また、従来のこの種テンシヨン検出装置では、テンシ
ヨンアームの支点軸を磁気テープの走行ガイドとは別に
取付けなければならず、部品点数や組立工数が多くなつ
て、コスト高につく上に、スペースフアクターも悪かつ
た。
この考案は、磁気テープの高速プリンターなどのテー
ププリンターにおけるこのような問題点を解決するため
になされたものであつて、テンシヨン検出部を走行され
るテープ等に対してほぼ直角な方向から接触させること
ができ、しかも、テンシヨンアームの支点軸を走行ガイ
ドの中心軸で兼用させることができるテンシヨン検出装
置を備えたテーププリンターを提供しようとするもので
ある。
〔問題点を解決するための手段〕 この本考案にかゝるテーププリンターは、第1の供給
リールから繰り出されるマスターテープを第1の巻取リ
ールに巻取るように構成すると共に、第2の供給リール
から繰り出されるスレーブテープを第2の巻取リールに
巻取るように構成し、前記第1または第2の供給リール
からそれぞれ繰り出される前記マスターテープまたは前
記スレーブテープの繰り出し後のテープテンションをそ
れぞれ検出する第1および第2のテンション検出装置を
前記第1および第2の供給リールの近傍に設けると共
に、前記第1または第2の巻取リールにそれぞれ巻取ら
れる前記マスターテープまたは前記スレーブテープの巻
取り前のテープテンションをそれぞれ検出する第3およ
び第4のテンション検出装置を前記第1および第2の巻
取リールの近傍に設け、前記第1〜第4のテンション検
出装置によりそれぞれ検出される前記マスターまたはス
レーブテープのテンションに応じて前記第1または第2
の供給リールもしくは前記第1または第2の巻取リール
におけるテープテンションをそれぞれサーボするように
構成し、前記第1および第2のテンション検出装置と前
記第3および第4のテンション検出装置との間における
ほゞ中央位置に配された転写ヘッドにより前記マスター
テープから前記スレーブテープに転写するように構成
し、前記第1〜第4のテンション検出装置のそれぞれ
は、前記マスターまたはスレーブテープの幅方向に沿っ
てそれぞれ延びるように、前記供給または巻取リールの
近傍にそれぞれ配された一対の走行ガイドと、これら一
対の走行ガイドのうちの何れか一方の走行ガイドの中心
軸に回動自在に枢支されたテンションアームと、このテ
ンションアームの前記中心軸から離れた位置に配された
テンション検出部とを具備し、前記第1〜第4のテンシ
ョン検出装置のそれぞれにおいては、前記マスターまた
はスレーブテープが前記一対の走行ガイドおよび前記テ
ンション検出部にこれらのマスターまたはスレーブテー
プの内側面が接触するように掛け渡されると共に、前記
テンション検出部が前記一対の走行ガイド間におけるほ
ゞ中央位置において前記マスターまたはスレーブテープ
にこれらのマスターまたはスレーブテープに対してほゞ
直角な方向から接触して前記マスターまたはスレーブテ
ープのテンションを検出するようにしたものである。
〔作用〕
この考案のテーププリンターによれば、マスターテー
プのテープパス系およびテープテンション系ならびにス
レーブテープのテープパス系およびテープテンション系
をそれぞれほゞ左右対称的にすることが可能であり、ま
た、マスターテープのテープパス系とスレーブテープの
テープパス系とを互いにほゞ前後対称的にすることが可
能であり、さらに、マスターテープのテープテンション
系とスレーブテープのテープテンション系とを互いにほ
ゞ前後対称的にすることが可能であるから、転写ヘッド
によりマスターテープからスレーブテープに転写する際
に、マスターテープおよびスレーブテープのそれぞれの
テンションサーボを安定にかつ円滑に行うことができ、
また、マスターテープのテンションサーボとスレーブテ
ープのテンションサーボとを互いにほゞ同一条件で行う
ことができる。
また、テンションアームを走行ガイドの中心軸を中心
として回動させて、マスターまたはスレーブテープの内
側面がそれぞれ接触している一対の走行ガイド間におけ
るほゞ中央位置においてテンション検出部をマスターま
たはスレーブテープの内側面に対してほゞ直角な方向か
ら接触させることができるから、テンション検出部の接
触点におけるテープの位置の変化にテンション検出部を
高感度に追従させることができ、さらに、一対の走行ガ
イドおよびテンション検出部に対するマスターおよびス
レーブテープの巻付け角度をそれぞれできるだけ少なく
することができ、また、テープテンションの増減にかゝ
わらず、一対の走行ガイドおよびテンション検出部に対
するマスターおよびスレーブテープの巻付け角度の合計
をほゞ一定にすることができ、しかも、マスターおよび
スレーブテープを往復走行させた場合でも、正方向走行
と逆方向走行とに応じてマスターおよびスレーブテープ
がテンション検出部に対して喰い込んだり逃げたりする
ことがない。
また、走行ガイドの中心軸をテンションアームの支点
軸と兼用させることができるから、テンションアームの
支点軸を別に設ける必要がない。
〔実施例〕
以下に、この考案を磁気テープの高速プリンターに適
用した一実施例を図面によつて説明する。なお、この高
速プリンターとは、ビデオやオーデイオ用のソフトテー
プ(信号が磁界転写された磁気テープ)を作製する磁界
転写装置である。
先ず、第3図によつて、高速プリンターの概要を説明
する。
マスターテープ(転写すべき信号が記録されている磁
気テープ)1とスレーブテープ(信号が磁界転写される
磁気テープ)2とは、それぞれ供給リール3a、3bと巻取
リール4a、4b間に掛け渡されており、かつ複数のテープ
ガイド5a、5b及び6によつて案内される走行経路上を矢
印a、b方向にそれぞれ走行される。また、これらマス
ターテープ1とスレーブテープ2とはこれらの記録面
(磁性面)1a、2aを互いに重ね合された状態で、大径の
回転ゴムローラ7に磁界転写ヘツド8のセラミツクロー
ラ9によつて圧着されている。そして、回転ゴムローラ
7がモータ(図示せず)によつて矢印c方向に回転駆動
されることによつて、これらマスターテープ1とスレー
ブテープ2とが例えば1〜2m/sec以上の高速で矢印a、
b方向に同一速度で走行されながら、転写ヘッド8によ
つて、マスターテープ1の記録面1aに記録されている信
号がスレーブテープ2の記録面2aに磁界転写されて、ビ
デオやオーデイオのソフトテープが高速で作製されるも
のである。
ところで、高速プリンターには、各リール3a、3b及び
4a、4bの近傍位置に設けられた各一対の走行ガイド11、
12間にそれぞれテンシヨン検出装置13が設けられてい
て、これらの各テンシヨン検出装置13によつて検出され
る両テープ1、2のテンシヨンに基づいて、各リール3
a、3b及び4a、4bをそれぞれ矢印d、e方向に回転駆動
する各リールモータ14a、14b及び15a、15bの回転を制御
して、磁界転写ヘツド8に対する両テープ1、2のバツ
クテンシヨン及び両巻取リール4a、4bに対する両テープ
1、2のバツクテンシヨンをサーボするように構成して
いる。
次に、第1図及び第2図によつて、テンシヨン検出装
置13の詳細を説明する。
先ず径がほゞ等しい1対の走行ガイド11、12は、互い
に間隔を置いてフレーム17から垂直に立設された軸をそ
れぞれ中心としている。次に一方の走行ガイド11には、
その中心軸18の下端側にテンシヨンアーム19が上下一対
のベアリング20を介して矢印f、f′方向に回動自在に
取付けられている。なお、21はベアリング間隔規制用ス
リーブである。そして、テンシヨンアーム19の一端19a
側の上部にテンシヨン検出部22が取付けられていて、こ
のテンシヨン検出部22は一対の走行ガイド11、12間の中
央に配置されている。また、テンシヨンアーム19の一端
19aの最先端の下部にマグネツト23がギヤツプ調整ナツ
ト24によつて取付けられ、そのマグネツト23の下部に配
置された磁気抵抗素子25とによつて磁気センサー26を構
成している。なお磁気抵抗素子25はホルダー27によつて
取付アーム28の一端28a上に取付けられており、取付ア
ーム28はフレーム17上にあつてその他端28bを中心軸18
の下端に回動自在に枢支され、フレーム17に設けられた
円弧状の長孔29を挿通された締結ねじ30によつてその取
付アーム28が所定位置(磁気抵抗素子25をテンシヨン検
出の仕様に合せた位置に調整させた位置)に調整されて
固定される。そして、テンシヨンアーム19の他端19bの
下部に取付けられたばね係止ピン31に、フレーム17との
間に架け渡されたテンシヨンばね32の一端が係止され、
このテンシヨンばね32によつてテンシヨンアーム19が矢
印f方向に回動付勢されている。
次に、中心軸18の上端に取付けられた一方の走行ガイ
ド11は、上下一対のベアリング34を介して上下移動調整
可能に挿入された回転ローラ35と、その上下に挿入され
た一対のフランジ体36、37とによつて構成されていて、
下部フランジ体37が予圧ばね38によつて上方に押圧付勢
され、上部フランジ体36が中心軸18の上端に一体に設け
られた微調ねじ部39に取付けられている。そして、この
走行ガイド11は、回転ローラ35の周面に所定角度に巻付
けられて走行されるテープ1(又はテープ2)の高さを
上下両フランジ体36、37間で規制するものであり、上部
フランジ体36を微調ねじ部39に対して回転調整すること
により、予圧ばね38との協働作用によつて、その走行ガ
イド11の全体を上下に移動調整して、テープ1の高さ調
整を行えるようにしたものである。なお、他方の走行ガ
イド12も一方の走行ガイド11と同様の構造に構成されて
いる。
ところで、以上の如く構成されたテンシヨン検出装置
13は、第1図に示すように、一対の走行ガイド11、12間
の中央位置に配置したテンシヨン検出部22を、一対の走
行ガイド11、12によつて案内されて走行されるテープ1
(又はテープ2)に対して、これら両走行ガイド11、12
がテープ1(又はテープ2)に接触される側と同じ側で
ある矢印f方向から、テンシヨンばね32のばね力によつ
て接触させている。そして、テンシヨンアーム19が一方
の走行ガイド11の中心軸18を回動中心にして矢印f、
f′方向に回動することから、テンシヨン検出部22を一
対の走行ガイド11、12間で案内されて走行されるテープ
1(又はテープ2)に対してほぼ直角な方向から接触さ
せることができる。
この結果、テンシヨン検出部22の接触点(両走行ガイ
ド11、12間の中央点)におけるテープ1(又はテープ
2)の位置の変化に、テンシヨン検出部22が高感度に追
従して矢印f、f′方向に可動して、そのテープ1(又
はテープ2)のテンシヨンの変化が磁気センサー26によ
つて高精度に検出され、前述した各リールモータ14a、1
4b及び15a、15bの回転速度が調整されて、前述したバツ
クテンシヨンがサーボされることになる。
以上、この考案の実施例に付き述べたが、この考案は
実施例に限定されることなく、この考案の技術的思想に
基づいて各種の有効な変更が可能である。
この考案は、上述のように、第1の供給リールから繰
り出されるマスターテープを第1の巻取リールに巻取る
ように構成すると共に、第2の供給リールから繰り出さ
れるスレーブテープを第2の巻取リールに巻取るように
構成し、第1または第2の供給リールからそれぞれ繰り
出されるマスターテープまたはスレーブテープの繰り出
し後のテープテンションをそれぞれ検出する第1および
第2のテンション検出装置を第1および第2の供給リー
ルの近傍に設けると共に、第1または第2の巻取リール
にそれぞれ巻取られるマスターテープまたはスレーブテ
ープの巻取り前のテープテンションをそれぞれ検出する
第3および第4のテンション検出装置を第1および第2
の巻取リールの近傍に設け、第1および第2のテンシヨ
ン検出装置と第3および第4のテンション検出装置との
間におけるほゞ中央位置に配された転写ヘッドによりマ
スターテープからスレーブテープに転写するようにした
から、マスターテープのテープパス系およびテープテン
ション系ならびにスレーブテープのテープパス系および
テープテンション系をそれぞれほゞ左右対称的にするこ
とが可能であり、また、マスターテープのテープパス系
とスレーブテープのテープパス系とを互いにほゞ前後対
称的にすることが可能であり、さらに、マスターテープ
のテープテンション系とスレーブテープのテープテンシ
ョン系とを互いにほゞ前後対称的にすることが可能であ
る。従って、転写ヘッドによりマスターテープからスレ
ーブテープに転写する際に、マスターテープおよびスレ
ーブテープのそれぞれのテンションサーボを安定にかつ
円滑に行うことができ、また、マスターテープのテンシ
ョンサーボとスレーブテープのテンションサーボとを互
いにほゞ同一条件で行うことができるから、マスターテ
ープとスレーブテープとの間でテープずれを生じること
がなく、上記転写をきわめて忠実にかつきわめて円滑に
行うことができる。
また、第1〜第4のテンション検出装置のそれぞれ
は、マスターまたはスレーブテープの幅方向に沿ってそ
れぞれ延びるように、供給または巻取リールの近傍にそ
れぞれ配された一対の走行ガイドと、これら一対の走行
ガイドのうちの何れか一方の走行ガイドの中心軸に回動
自在に枢支されたテンションアームと、このテンション
アームの中心軸から離れた位置に配されたテンション検
出部とを具備し、第1〜第4のテンション検出装置のそ
れぞれにおいては、マスターまたはスレーブテープが一
対の走行ガイドおよびテンション検出部にこれらのマス
ターまたはスレーブテープの内側面が接触するように掛
け渡されると共に、テンション検出部が一対の走行ガイ
ド間におけるほゞ中央位置においてマスターまたはスレ
ーブテープにこれらのマスターまたはスレーブテープに
対してほゞ直角な方向から接触してマスターまたはスレ
ーブテープのテンションを検出するようにしたから、テ
ンションアームを走行ガイドの中心軸を中心として回動
させて、一対の走行ガイド間におけるほゞ中央位置にお
いてテンシヨン検出部をマスターまたはスレーブテープ
に対してほゞ直角な方向から接触させることができる。
従って、テンシヨン検出部の接触点におけるテープの位
置の変化にテンシヨン検出部を高感度に追従させること
ができて、テープテンションの検出感度を非常に良くす
ることができるから、このテープテンション検出に基づ
くテープテンションのサーボを高精度に行うことができ
る。
また、第1〜第4のテンション検出装置のそれぞれに
おいては、マスターまたはスレーブテープが一対の走行
ガイドおよびテンション検出部にこれらのマスターまた
はスレーブテープの内側面が接触するように掛け渡され
ると共に、テンション検出部が一対の走行ガイド間にお
けるほゞ中央位置においてマスターまたはスレーブテー
プにこれらのマスターまたはスレーブテープに対してほ
ゞ直角な方向から接触してマスターまたはスレーブテー
プのテンションを検出するようにしたから、テンション
アームを走行ガイドの中心軸を中心として回動させて、
マスターまたはスレーブテープの内側面がそれぞれ接触
している一対の走行ガイド間におけるほゞ中央位置にお
いてテンション検出部をマスターまたはスレーブテープ
の内側面に対してほゞ直角な方向から接触させることが
できる。従って、一対の走行ガイドおよびテンション検
出部に対するマスターおよびスレーブテープの巻付け角
度をそれぞれできるだけ小さくすることができ、また、
テープテンションの増減にかゝわらず、一対の走行ガイ
ドおよびテンション検出部に対するマスターおよびスレ
ーブテープの巻付け角度の合計をほゞ一定にすることが
できるから、テンション検出部におけるマスターおよび
スレーブテープの張り側とゆるみ側との張力の差を著し
く低減させることができ、しかも、マスターおよびスレ
ーブテープを往復走行させた場合でも、正方向走行と逆
方向走行とに応じてマスターおよびスレーブテープがテ
ンション検出部に対して喰い込んだり逃げたりすること
がないから、テンション検出部が振動してテープテンシ
ョンに異常を来したりマスターまたはスレーブテープが
損傷したりする恐れがなく、このために、テープテンシ
ョンの検出感度をさらに向上させることができる。
また、テンションアームを一対の走行ガイドのうちの
何れか一方の走行ガイドの中心軸に回動自在に枢支する
ようにしたから、走行ガイドの中心軸をテンションアー
ムの中心軸と兼用させることができる。従って、テンシ
ョンアームの支点軸を別に設ける必要がないから、部品
点数や組立工数を削減して、低コスト化を図ることがで
きる上に、省スペース化に伴うスペースファクターの向
上を図ることができる。
さらに、一対の走行ガイドおよびテープテンション検
出部にはマスターテープおよびスレーブテープの内側面
がそれぞれ接触するようにしたから、マスターテープお
よびスレーブテープの外側面をそれぞれ記録面とするこ
とにより、マスターテープおよびスレーブテープの記録
面の損傷をきわめて効果的に防止することが可能であ
る。
【図面の簡単な説明】
図面はこの考案の一実施例を示したものであつて、第1
図はテンシヨン検出装置の平面図、第2図はテンシヨン
検出装置の断面図、第3図はテープ走行系の平面図であ
る。 また図面に用いられた符号において、 1……マスターテープ 2……スレーブテープ 3a、3b……供給リール 4a、4b……巻取リール 8……磁界転写ヘツド 11……走行ガイド 12……走行ガイド 13……テンシヨン検出装置 18……中心軸 19……テンシヨンアーム 22……テンシヨン検出部 26……磁気センサー 32……テンシヨンばね である。

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】第1の供給リールから繰り出されるマスタ
    ーテープを第1の巻取リールに巻取るように構成すると
    共に、第2の供給リールから繰り出されるスレーブテー
    プを第2の巻取リールに巻取るように構成し、 前記第1または第2の供給リールからそれぞれ繰り出さ
    れる前記マスターテープまたは前記スレーブテープの繰
    り出し後のテープテンションをそれぞれ検出する第1お
    よび第2のテンション検出装置を前記第1および第2の
    供給リールの近傍に設けると共に、前記第1または第2
    の巻取リールにそれぞれ巻取られる前記マスターテープ
    または前記スレーブテープの巻取り前のテープテンショ
    ンをそれぞれ検出する第3および第4のテンション検出
    装置を前記第1および第2の巻取リールの近傍に設け、 前記第1〜第4のテンション検出装置によりそれぞれ検
    出される前記マスターまたはスレーブテープのテンショ
    ンに応じて前記第1または第2の供給リールもしくは前
    記第1または第2の巻取リールにおけるテープテンショ
    ンをそれぞれサーボするように構成し、 前記第1および第2のテンション検出装置と前記第3お
    よび第4のテンション検出装置との間におけるほゞ中央
    位置に配された転写ヘッドにより前記マスターテープか
    ら前記スレーブテープに転写するように構成し、 前記第1〜第4のテンション検出装置のそれぞれは、前
    記マスターまたはスレーブテープの幅方向に沿ってそれ
    ぞれ延びるように、前記供給または巻取リールの近傍に
    それぞれ配された一対の走行ガイドと、これら一対の走
    行ガイドのうちの何れか一方の走行ガイドの中心軸に回
    動自在に枢支されたテンションアームと、このテンショ
    ンアームの前記中心軸から離れた位置に配されたテンシ
    ョン検出部とを具備し、 前記第1〜第4のテンション検出装置のそれぞれにおい
    ては、前記マスターまたはスレーブテープが前記一対の
    走行ガイドおよび前記テンション検出部にこれらのマス
    ターまたはスレーブテープの内側面が接触するように掛
    け渡されると共に、前記テンション検出部が前記一対の
    走行ガイド間におけるほゞ中央位置において前記マスタ
    ーまたはスレーブテープにこれらのマスターまたはスレ
    ーブテープに対してほゞ直角な方向から接触して前記マ
    スターまたはスレーブテープのテンションを検出するよ
    うに構成したテーププリンター。
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JPS5281102U (ja) * 1975-12-15 1977-06-17
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JPS6391837U (ja) 1988-06-14

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