JP2515711Y2 - 車両用開閉屋根のロツク装置 - Google Patents

車両用開閉屋根のロツク装置

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JP2515711Y2
JP2515711Y2 JP1989038251U JP3825189U JP2515711Y2 JP 2515711 Y2 JP2515711 Y2 JP 2515711Y2 JP 1989038251 U JP1989038251 U JP 1989038251U JP 3825189 U JP3825189 U JP 3825189U JP 2515711 Y2 JP2515711 Y2 JP 2515711Y2
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panel
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正幸 林
秀樹 中島
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Aisin Corp
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Aisin Seiki Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 〔考案の目的〕 〔産業上の利用分野〕 本考案は車両用開閉屋根のロツク装置に関するもので
ある。
(従来の技術) 近年、車両用開閉屋根としてユーザよりより多くの開
放面積が望まれている。これを満足するために屋根部と
バツクウインド部とをルーフパネル及びバツクウインド
パネルにより開閉自在とし、更に、屋根部とバツクウイ
ンド部の開時、ルーフパネルとバツクウインドパネルと
を車体後部に収納し且つコンシールドカバーで収納部を
被覆するものが開発されている(当社出願特願昭62-269
458号)。
(考案が解決しようとする課題) しかし、上記した車両用開閉屋根においては、屋根部
及びバツクウインド部の閉時におけるルーフパネルのば
たつきが問題となつている。
故に、本考案は、屋根部及びバツクウインド部の閉時
においてループパネルを確実に車体に保持させるロツク
装置を提供することを、その技術的課題とするものであ
る。
〔考案の構成〕
(課題を解決するための手段) 上記技術的課題を解決するために本考案において講じ
た技術的手段は、車体に固定され一面に係合溝及び他面
に嵌合溝が形成されたキヤツチと、ルーフパネルに固定
され前記嵌合溝と係脱するストツパゴムを有したケース
と、該ケースに回動自在に枢支されたハンドルと、該ハ
ンドルに回動自在に枢支され前記係合溝と軸方向におい
て係脱可能なフツクとを有した、ことである。
(作用) 上記技術的手段によれば、ハンドルを回動操作するこ
とにより、キヤツチとフツクとを係脱し、ルーフパネル
を車体に保持又は解除する。このように、ルーフパネル
はキヤツチとフツクの係合により確実に保持されルーフ
パネルのばたつきが解消される。
(実施例) 以下、本考案の一実施例を添付図面に基づいて説明す
る。
第1図に示されるように、車体1の屋根部1aにはルー
フ開口部2が、バツクウインド部1bにはバツクウインド
開口部3が夫々形成されている。このルーフ開口部2及
びバツクウインド開口部3の両側縁にはガイドレール4
が配設されており、このガイドレール4にはリンク機構
5を介してルーフ開口部2を開閉するルーフパネル6の
前端が摺動自在に装架されている。ルーフパネル6の後
端にはヒンジ機構7を介してバツクウインド開口部3を
開閉するバツクウインドパネル8の前端が回動可能に枢
支されており、このバツクウインドパネル8はヒンジ機
構9を介してバツクウインド開口部3の後縁に回動可能
に枢支されている。
車体1の後部には収納部10が形成されており、この収
納部10の後縁にはコンシールドカバー11がヒンジ機構12
を介して回動可能に枢支されている。
パネル駆動機構13はバツクウインド開口部3の後縁下
方に保持されており、このパネル駆動機構13はガイドレ
ール4内に摺動自在に支持されたケーブル(図示せず)
を介してリンク機構5に連結されると共に回転軸14,減
速機構15を介してヒンジ機構9の枢軸に連結されてい
る。又、コンシールドカバー駆動装置16はパネル駆動機
構13の下部に一体となつて保持されており、ケーブル1
7,減速機構18及びリンク機構19を介してコンシールドカ
バー11に連結されている。
ルーフパネル6とルーフ開口部2の前端との間にはル
ーフパネルロツク装置20が、バツクウインドパネル8と
バツクウインド開口部3の前端との間にはバツクウイン
ドパネルロツク装置40が、コンシールドカバー11と収納
部10の側壁との間にはコンシールドカバーロツク装置60
が夫々配設されており、ルーフパネル6,バツクウインド
パネル8及びコンシールドカバー11を車体1に保持して
閉時における夫々のばたつきを防止している。
上記した車両用開閉屋根において、ルーフ開口部2及
びバツクウインド開口部3を閉状態から開状態とする時
は、まず、ルーフパネルロツク装置20及びバツクウイン
ドパネルロツク装置40を手動にて操作してルーフパネル
6及びバツクウインドパネル8を車体1に対して解除状
態とする。この後、車両室内の開スイツチ(図示せず)
を操作することにより、コンシールドカバーロツク装置
60が作動してコンシールドカバー11が解除状態となる。
この後、コンシールドカバー駆動機構16が作動し、その
駆動力がケーブル17及び減速機構18を介してリンク機構
19に伝達されリンク機構19が作動し、このリンク機構19
の作動によりコンシールドカバー11が回動して収納部10
を開状態とする。さらに、パネル駆動装置13が作動し、
その駆動力がケーブルを介してリンク機構5に,回転軸
14及び減速機構15を介してヒンジ機構9に夫々伝達され
る。この駆動力によりルーフパネル6及びリンク5が立
ち上がりながらガイドレール4に沿つて摺動し、ルーフ
開口部2を開状態とすると共にバツクウインドパネル8
が回動してバツクウインド開口部3が開状態となる。上
記した動作によるルーフ開口部2とバツクウインド開口
部3の全開状態時、バツクウインドパネル8及びルーフ
パネル6は、バツクウインドパネル8上にルーフパネル
6が重ねられた状態で収納部10内に収納される。この
後、コンシールドカバー駆動装置16が上記作動とは逆に
作動して、その駆動力によりコンシールドカバー11が回
動し、収納部10が閉状態となる。これにより、ルーフ開
口部2及びバツクウインド開口部3の開状態が得られる ルーフ開口部2及びバツクウインド開口部3を開状態
から閉状態とするときは、車両室内の閉スイツチ(図示
せず)を操作することにより、上記開動作とは逆に動作
し、ルーフ開口部2及びバツクウインド開口部3の閉状
態が得られる。
次にルーフパネルロツク装置20について説明する。
第2図ないし第4図に示されるように、ルーフパネル
6の前端には、ケース21が固定されている。このケース
21の両側壁間にはハンドル22がピン23により回動可能に
枢支されている。このピン23回りには一端がケース21に
係止され他端がハンドル22に係止されたスプリング24が
配設されており、ハンドル22を常時第2図示反時計方向
に付勢している。ハンドル22にはT字型のヒンジ25がピ
ン26により回動可能に枢支されており このヒンジ25に
はフツク27が小ねじ28により固定されている。ルーフ開
口部の前端にはキヤツチ29が固定されており、このキヤ
ツチ29の下面にはフツク27と係合する係合溝30が形成さ
れている。このフツク27と係合溝30との係合部27aは球
状を呈しており、フツク27と係合溝30との係合時による
寸法誤差等から発生するフツク27のこじれを防止してい
る。
上記した構成のルーフパネルロツク装置20は、第2図
に示されるロツク状態(ルーフパネル6の保持状態)か
らハンドル22を第2図示時計方向に回動操作すると、ハ
ンドル22の回動によりフツク27の回転中心が第2図示下
方に移動し、さらにフツク27の自重により第2図示反時
計方向に回動する。これにより、フツク27と係合溝30と
の係合がはずれ、アンロツク状態(ルーフパネル6の解
除状態)となる。
ケース21の側壁には突起31が形成されており、この突
起31にはストツパゴム32が装架されている。又、キヤツ
チ29には、ストツパゴム32と嵌合する嵌合溝33が上面に
形成されており、ルーフ開口部2の閉状態においてスト
ツパゴム32と嵌合溝33とが嵌合してルーフパネル6の落
ち込みを防止している。ケース21のハンドル22側の面に
は保持部材34が固定されている。この保持部材34の両側
壁には夫々凹部35が形成されており、ハンドル22の両側
壁に形成された凸部36とロツク状態時において嵌合可能
となつている。これにより、ロツク状態時においてハン
ドル22はケース21に確実に保持され、ルーフパネル6を
叩いたり押さえつけたりしてもハンドル22がケース21よ
りはずれ、不用意にロツク状態が解除されることはな
い。
次にバツクウインドパネルロツク装置40について説明
する。
第5図ないし第7図に示されるように、バツクウイン
ド開口部3の前端には、ベース41が固定されている。こ
のベース41にはリンク42を介してハンドル43が回動可能
に枢支されている。このリンク42の一端はベース41の両
側壁間にピン44により回動可能に枢支されており、他端
はハンドル43の両側壁間にピン45により回動可能に枢支
されている。更に、ハンドル43の一端部の両側壁間には
係合ピン47が固定されている。バツクウインドパネル8
の前端にはキヤツチ48が固定されており、このキヤツチ
48には係合ピンと係合する鉤状部49が形成されている。
上記したバツクウインドパネルロツク装置40は、第5
図に示されるロツク状態(バツクウインドパネル8の保
持状態)からハンドル43を第5図示反時計方向の位置に
回動操作すると、リンク42のトグル作用により係合ピン
47と鉤状部49との係合がはずれ、アンロツク状態(バツ
クウインドパネル8の解除状態)となる。
ハンドル43のベース41側の面には保持部材50がプレー
ト54を介して固定されている。この保持部材50の両側壁
には夫々凸部51が形成されており、ベース41の両側壁に
形成された凹部52とロツク状態時において嵌合可能とな
つている。これにより、ロツク状態時においてハンドル
43はベース41に確実に保持され、バツクウインドパネル
6を叩いたり押さえつけたりしてもハンドル43がベース
41よりはずれ、不用意にロツク状態が解除されることは
ない。ベース41のハンドル43側の面には、板バネ53が固
定されている。リンク42にはロツク状態及びアンロツク
状態時において夫々板バネ53と当接する当接面42a,42b
が形成されており、その摩擦力により、リンク42が節度
をもつて回動する。これにより、ハンドル43の回動操作
フイーリングを向上させることができると共にハンドル
43をロツク状態又はアンロツク状態の位置に確実に保持
することができる。又、キヤツチ48の前面にはプレート
55が固定されている。このプレート55には鈎状部49より
下方に位置するように蹴り部56が形成されており、バツ
クウインドパネル8の閉動作時において、鈎部49と係合
ピン47との係合する前に蹴り部56により係合ピン47を第
5図示時計方向に蹴り下げ、キヤツチ48の前面とベース
41との間に係合ピン47が挟み込まれるのを防止してい
る。
次にコンシールドカバーロツク装置60について説明す
る。
第8図ないし第13図に示されるように、収納部10の側
壁にはケース61が固定されている。このケース61内に
は、モータ62が配設されている。このモータ62にはケー
ス61にピン63により回転可能に枢支された第1ギヤ64及
びケース61にピン65により回転可能に枢支された第2ギ
ヤ66を介してケース61に軸67により回転可能に枢支され
たラツチギヤ68が噛合連結されている。このラツチギヤ
68と軸67とは噛合連結されており、一体回転する。ラツ
チギヤ68にはピン69が植設されており、ケース61に形成
された軸67を中心とする円弧状の溝70に係合されラツチ
ギヤ68の回転範囲を規制している。軸67の先端はケース
61より突出しており、この先端部にはカラー71を介して
ラツチ72が連結されている。このラツチ72には係合溝72
aと係合爪72bとが形成されており、コンシールドカバー
11に固定されたストライカ73が係合溝72a内に挿入され
た状態で係合爪72bと係合可能となる。ケース61にはカ
バー74が固定されており、ラツチ72の上部を被覆してい
る。
上記したコンシールドカバーロツク装置60は、ストラ
イカ73が係合溝72a内に挿入された状態においてモータ6
2が作動すると、第1ギヤ64及び第2ギヤ66を介してラ
ツチギヤ68が回転する。このラツチギヤ68の回転により
軸67を介してラツチ72が回転する。このラツチ72の回転
によりストライカ73と係合溝爪72bとが係合して第12図
示のロツク状態(コンシールドカバー11の施錠状態)と
なる。
第2ギヤ66とラツチギヤ68との間にはアイドルギヤ75
が第2ギヤ66及びラツチギヤ68と夫々噛合して遊嵌され
ている。このアイドルギヤ75にはカム76が配設されてお
り、アイドルギヤ75はカム76の偏心軸77を中心に回動可
能となつている。カム76にはレバー78が連結されてお
り、このレバー78の一端はケース61より外方に突出して
いる。
第8図においてレバー78を回動操作すると、カム76及
びアイドルギヤ75が偏心軸77を中心に回動する。この回
動により、第13図の如くアイドルギヤ75と第2ギヤ66及
びラツチギヤ68との噛合がはずれ、ラツチギヤ68とモー
タ62との連結が断たれる。これにより、ラツチ72を単独
で回転させることができる。つまり施錠状態時において
モータ62等が故障した場合において手動操作により解錠
状態とすることができる。
〔考案の効果〕
本考案によれば、車体に固定されたキヤツチと軸方向
において係脱可能なフツクをルーフパネルに固定された
ケースに回動自在に支持されたハンドルに回動自在に枢
支したので、ルーフ開口部の閉状態時においてルーフパ
ネルを確実に車体に保持でき、ルーフ開口部の閉状態時
におけるルーフパネルのばたつきを防止することができ
る。又、キヤツチは、他面に嵌合溝を形成されたもので
あつて、ケースは、嵌合溝と係脱するストツパゴムを有
するものとしたので、ルーフ開口部の閉状態時において
フツクと係合溝とが係合した際に嵌合溝とストツパゴム
とが係合してルーフパネルが車体に対して位置規制さ
れ、これにより、ルーフ開口部の閉状態時におけるルー
フパネルの落ち込みを防止することができる。更に、嵌
合溝とストツパゴムとの係合によりフツクと係合溝との
係合の位置関係を確実に確保することにもなり、フツク
と係合溝の確実な係合を保証することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案に係る車輌用開閉屋根の斜視図、第2図
はルーフパネルロツク装置の側面図、第3図は第2図の
断面図、第4図は第2図の分解斜視図、第5図はバツク
ウインドパネルロツク装置の側面図、第6図は第5図の
断面図、第7図は第5図の分解斜視図、第8図はコンシ
ールドカバーロツク装置の側面図、第9図は第8図の横
断面図、第10図は第8図の縦断面図、第11図は第8図の
分解斜視図、第12図は施錠状態時の側面図、第13図はレ
バー操作時の正面図である。 1a……屋根部,1b……バツクウインド部,6……ルーフパ
ネル,8……バツクウインドパネル,10……収納部,11……
コンシールドカバー,21……ケース,22……ハンドル,27
……フツク,27a……係合部,29……キヤツチ,30……係合
溝,32……ストツパゴム,33……嵌合溝,34……保持部材,
35……凹部(第2嵌合部),36……凸部(第1嵌合
部)。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭64−55580(JP,A) 特開 昭54−69214(JP,A) 特開 平1−111525(JP,A) 実開 昭61−155577(JP,U) 実開 昭64−6119(JP,U) 実開 昭61−20762(JP,U) 実開 昭48−113809(JP,U)

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】車体に装架され該車体に形成されたルーフ
    開口部を開閉するルーフパネルを少なくとも有する車両
    用開閉屋根において、前記車体に固定され一面に係合溝
    及び他面に嵌合溝が形成されたキヤツチと、前記ルーフ
    パネルに固定され嵌合溝と係脱するストツパゴムを有し
    たケースと、該ケースに回動自在に枢支されたハンドル
    と、該ハンドルに回動自在に枢支され前記係合溝と軸方
    向において係脱可能なフツクとを有する車両用開閉屋根
    のロツク装置。
JP1989038251U 1989-03-31 1989-03-31 車両用開閉屋根のロツク装置 Expired - Lifetime JP2515711Y2 (ja)

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