JP2514040B2 - ディスクブレ−キ制輪子 - Google Patents
ディスクブレ−キ制輪子Info
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- JP2514040B2 JP2514040B2 JP62197778A JP19777887A JP2514040B2 JP 2514040 B2 JP2514040 B2 JP 2514040B2 JP 62197778 A JP62197778 A JP 62197778A JP 19777887 A JP19777887 A JP 19777887A JP 2514040 B2 JP2514040 B2 JP 2514040B2
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- brake
- lining
- linings
- mounting plate
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Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は焼結合金ライニングを設けたディスクブレー
キ制輪子に関し、特にライニングの変形による補強板の
浮き上りを防止したものである。
キ制輪子に関し、特にライニングの変形による補強板の
浮き上りを防止したものである。
一般に無機系摩擦材は焼結合金が主体であり、銅ある
いは鉄の粉末を基材とし、これに他の金属,非金属の粉
末を混合して圧縮成形し、焼結した複合材料である。そ
の物理的特性は配合組成や製法により広範囲に調整でき
有機系摩擦材に比べ高温でも効きの変化が少なく、過酷
な使用条件でも摩耗が少なく、フェード,ウォーターフ
ェードが小さい。さらに熱伝導が良好なため同一吸収エ
ネルギーでも摩擦面温度を低く抑えることができ有機系
の許容できる吸収エネルギーの2〜3倍に耐える。従っ
て焼結合金を用いたディスクブレーキは航空機、新幹線
など高負荷摩擦材として使用されている。
いは鉄の粉末を基材とし、これに他の金属,非金属の粉
末を混合して圧縮成形し、焼結した複合材料である。そ
の物理的特性は配合組成や製法により広範囲に調整でき
有機系摩擦材に比べ高温でも効きの変化が少なく、過酷
な使用条件でも摩耗が少なく、フェード,ウォーターフ
ェードが小さい。さらに熱伝導が良好なため同一吸収エ
ネルギーでも摩擦面温度を低く抑えることができ有機系
の許容できる吸収エネルギーの2〜3倍に耐える。従っ
て焼結合金を用いたディスクブレーキは航空機、新幹線
など高負荷摩擦材として使用されている。
このようなディスクブレーキのうち新幹線に使われて
いるディスクブレーキ制輪子は第3図に示すように略三
日月形状のライニング取付板(1)の表面に4枚の矩形
の焼結合金製ライニング(17)(18)(19)(20)をそ
れぞれ互いに1辺を対向させて略三日月状の長手方向、
即ち円周方向に並べ、それぞれのライニング(17)(1
8)(19)(20)について該略三日月状の外周側と内周
側にそれぞれ外側リベット穴(5)(5)と内側リベッ
ト穴(6)(6)を2個づつ穿設し、それらのリベット
穴にリベット(7)を打つことによりライニング(17)
(18)(19)(20)をライニング取付板(1)に固定し
たものである。
いるディスクブレーキ制輪子は第3図に示すように略三
日月形状のライニング取付板(1)の表面に4枚の矩形
の焼結合金製ライニング(17)(18)(19)(20)をそ
れぞれ互いに1辺を対向させて略三日月状の長手方向、
即ち円周方向に並べ、それぞれのライニング(17)(1
8)(19)(20)について該略三日月状の外周側と内周
側にそれぞれ外側リベット穴(5)(5)と内側リベッ
ト穴(6)(6)を2個づつ穿設し、それらのリベット
穴にリベット(7)を打つことによりライニング(17)
(18)(19)(20)をライニング取付板(1)に固定し
たものである。
ところがこのようなディスクブレーキを使用した場合
従来から補助板が浮き上る現象が数多くあった。これは
制輪子で回転するディスクローターを制動することによ
り発生する摩擦熱(以下ブレーキ熱と記す)のため、そ
れぞれのライニングが対向した部位で、略三日月状のラ
イニング取付板の外周側と内周側に打設したリベットの
間の部位、即ち第3図中で破線で示した部位の補強板が
ライニング(17)(18)(19)(20)を固定した側と反
対側に浮き上り、変形してしまうものである。
従来から補助板が浮き上る現象が数多くあった。これは
制輪子で回転するディスクローターを制動することによ
り発生する摩擦熱(以下ブレーキ熱と記す)のため、そ
れぞれのライニングが対向した部位で、略三日月状のラ
イニング取付板の外周側と内周側に打設したリベットの
間の部位、即ち第3図中で破線で示した部位の補強板が
ライニング(17)(18)(19)(20)を固定した側と反
対側に浮き上り、変形してしまうものである。
本発明はこれに鑑み種々検討し、上記第3図中の鎖線
で示した部分のライニングはブレーキ熱のため変形し易
く、このために同じ部位の補強板が浮き上ってしまうこ
とを知見し、さらに検討の結果、補強板の浮き上りを防
止したディスクブレーキ制輪子を開発したもので、複数
の矩形焼結合金ライニングを互いに1辺を対向させて円
周方向に並べ、それぞれ内周側及び外周側に複数個のリ
ベットを用いてライニング取付板に固定した制輪子にお
いて、それぞれ隣り合うライニングの互いに対向する辺
の中央部に凹部を形成したことを特徴とするものであ
る。
で示した部分のライニングはブレーキ熱のため変形し易
く、このために同じ部位の補強板が浮き上ってしまうこ
とを知見し、さらに検討の結果、補強板の浮き上りを防
止したディスクブレーキ制輪子を開発したもので、複数
の矩形焼結合金ライニングを互いに1辺を対向させて円
周方向に並べ、それぞれ内周側及び外周側に複数個のリ
ベットを用いてライニング取付板に固定した制輪子にお
いて、それぞれ隣り合うライニングの互いに対向する辺
の中央部に凹部を形成したことを特徴とするものであ
る。
それぞれ隣り合うライニングの互いに対向する辺の中
央部に凹部を形成するのはブレーキ熱のためにライニン
グの変形し易い箇所を取り除くことによって補強板への
変形力が生じないようにするためである。
央部に凹部を形成するのはブレーキ熱のためにライニン
グの変形し易い箇所を取り除くことによって補強板への
変形力が生じないようにするためである。
次に本発明を新幹線用のディスクブレーキ制輪子につ
いて実施した実施例を用いて説明する。
いて実施した実施例を用いて説明する。
実施例(1) 第1図に示すように略三日月状ライニング取付板
(1)に表面に互いに対向する辺にそれぞれ滑らかな凹
部(2)を形成した焼結合金製ライニング(3)(4)
をライニング取付板(1)の長手方向に4枚(第1図で
は左右対称のため半分のみ示してある)並設しそれぞれ
のライニングについて略三日月状の外周側に外側リベッ
ト穴(5)(5)を2個、内周側に内側リベット穴
(6)(6)を2個設け、各々のリベット穴よりリベッ
ト(7)を打ち、ライニング(3)(4)とライニング
取付板(1)とを固定して制輪子(14)を作製した。
(1)に表面に互いに対向する辺にそれぞれ滑らかな凹
部(2)を形成した焼結合金製ライニング(3)(4)
をライニング取付板(1)の長手方向に4枚(第1図で
は左右対称のため半分のみ示してある)並設しそれぞれ
のライニングについて略三日月状の外周側に外側リベッ
ト穴(5)(5)を2個、内周側に内側リベット穴
(6)(6)を2個設け、各々のリベット穴よりリベッ
ト(7)を打ち、ライニング(3)(4)とライニング
取付板(1)とを固定して制輪子(14)を作製した。
このときそれぞれライニングに設けられた滑らかな凹
部は次のような寸法とするのがよい。即ち、第1図にお
いて、隣接するライニングに対向する辺から該辺に近接
しているリベット穴(5)(6)の中心までの距離を
A、該リベット穴(5)(6)の中心間の距離をBとし
たときに凹部の最大のへこみ深さ;aとへこみ幅;bはそれ
ぞれ第1式及び第2式で表わされる範囲とするのが有効
である。
部は次のような寸法とするのがよい。即ち、第1図にお
いて、隣接するライニングに対向する辺から該辺に近接
しているリベット穴(5)(6)の中心までの距離を
A、該リベット穴(5)(6)の中心間の距離をBとし
たときに凹部の最大のへこみ深さ;aとへこみ幅;bはそれ
ぞれ第1式及び第2式で表わされる範囲とするのが有効
である。
1/3A<A<A ……(1) 2/3B<B<4/3B ……(2) 実施例(2) 第2図に示すように略三日月状ライニング取付板
(1)の表面に互いに対向する辺を起点とし、外側リベ
ット穴(5)と内側リベット穴(6)の間に細長い凹部
(8)を形成した焼結合金製ライニング(9)(10)を
ライニング取付板(1)の長手方向に4枚(第2図では
半分のみ示した)を並設し、リベット(7)を打って両
者を固定して制輪子(15)を作製した。
(1)の表面に互いに対向する辺を起点とし、外側リベ
ット穴(5)と内側リベット穴(6)の間に細長い凹部
(8)を形成した焼結合金製ライニング(9)(10)を
ライニング取付板(1)の長手方向に4枚(第2図では
半分のみ示した)を並設し、リベット(7)を打って両
者を固定して制輪子(15)を作製した。
このとき凹部(8)は、その先端部をそれぞれ対向す
る辺に近接して設けられているリベット穴(5)(6)
の両者の外周に接して引かれた対向する辺側の仮想接線
(c)を超えて形成するとよい。
る辺に近接して設けられているリベット穴(5)(6)
の両者の外周に接して引かれた対向する辺側の仮想接線
(c)を超えて形成するとよい。
このように本発明によれば、焼結合金ライニング使用
の制輪子の補強板の浮き上り現象を防止できるためライ
ニングの長寿命化が実現出来、又これによりディスク損
傷が防止できるためディスクの長寿命化も実現できる等
工業上顕著な効果を奏するものである。
の制輪子の補強板の浮き上り現象を防止できるためライ
ニングの長寿命化が実現出来、又これによりディスク損
傷が防止できるためディスクの長寿命化も実現できる等
工業上顕著な効果を奏するものである。
第1図及び第2図はそれぞれ本発明の一実施例を示す平
面図、第3図は従来例を示す平面図である。 1……ライニング取付板 2……凹部 3,4……ライニング 5……外側リベット穴 6……内側リベット穴 7……リベット 8……凹部 9,10……ライニング 14,15,16……制輪子 17,18,19,20……ライニング A……隣接するライニングに対向する辺とリベット穴中
心の距離 B……リベット穴中心間の距離 C……仮想接線 a……へこみ深さ b……へこみ幅
面図、第3図は従来例を示す平面図である。 1……ライニング取付板 2……凹部 3,4……ライニング 5……外側リベット穴 6……内側リベット穴 7……リベット 8……凹部 9,10……ライニング 14,15,16……制輪子 17,18,19,20……ライニング A……隣接するライニングに対向する辺とリベット穴中
心の距離 B……リベット穴中心間の距離 C……仮想接線 a……へこみ深さ b……へこみ幅
Claims (1)
- 【請求項1】複数の矩形焼結合金ライニングを互いに1
辺を対向させて円周方向に並べ、それぞれ内周側及び外
周側に複数個のリベットを用いてライニング取付板に固
定した制輪子において、それぞれ隣り合うライニングの
互いに対向する辺の中央部に凹部を形成したことを特徴
とするディスクブレーキ制輪子。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62197778A JP2514040B2 (ja) | 1987-08-07 | 1987-08-07 | ディスクブレ−キ制輪子 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62197778A JP2514040B2 (ja) | 1987-08-07 | 1987-08-07 | ディスクブレ−キ制輪子 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6446025A JPS6446025A (en) | 1989-02-20 |
JP2514040B2 true JP2514040B2 (ja) | 1996-07-10 |
Family
ID=16380192
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP62197778A Expired - Fee Related JP2514040B2 (ja) | 1987-08-07 | 1987-08-07 | ディスクブレ−キ制輪子 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2514040B2 (ja) |
Families Citing this family (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5363943A (en) * | 1991-10-15 | 1994-11-15 | Honda Giken Kogyo Kabushiki Kaisha | Disk brake apparatus for vehicle |
ITRM20050005A1 (it) * | 2005-01-10 | 2006-07-11 | Rutgers Rail S P A | Pattino per freni a disco perfezionato, con elementi di attrito, in particolare per uso ferroviario. |
JP4572893B2 (ja) * | 2006-12-14 | 2010-11-04 | 住友金属工業株式会社 | 鉄道車両用ブレーキライニング及びディスクブレーキ |
IT1396994B1 (it) * | 2009-11-05 | 2012-12-20 | Cofren Srl | Pattino perfezionato per freni a disco per veicoli ferroviari e industriali. |
CN113631458A (zh) * | 2019-03-25 | 2021-11-09 | 日本制铁株式会社 | 铁道车辆用制动器摩擦衬片 |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS58128543A (ja) * | 1982-01-25 | 1983-08-01 | Nissin Kogyo Kk | 摩擦パツド |
-
1987
- 1987-08-07 JP JP62197778A patent/JP2514040B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS6446025A (en) | 1989-02-20 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |