JPH0527714Y2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPH0527714Y2
JPH0527714Y2 JP6717089U JP6717089U JPH0527714Y2 JP H0527714 Y2 JPH0527714 Y2 JP H0527714Y2 JP 6717089 U JP6717089 U JP 6717089U JP 6717089 U JP6717089 U JP 6717089U JP H0527714 Y2 JPH0527714 Y2 JP H0527714Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
back plate
plate
friction pad
lining
thermal expansion
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP6717089U
Other languages
English (en)
Other versions
JPH036137U (ja
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed filed Critical
Priority to JP6717089U priority Critical patent/JPH0527714Y2/ja
Publication of JPH036137U publication Critical patent/JPH036137U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JPH0527714Y2 publication Critical patent/JPH0527714Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Braking Arrangements (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、車両のデイスクブレーキに用いられ
る摩擦パツドに係り、特に制動時の熱影響による
変形を防止するようにした摩擦パツドの構造に関
する。
〔従来の技術〕
デイスクブレーキに用いられる摩擦パツドは、
デイスクロータに圧接されるブレーキライニング
と、デイスクブレーキのキヤリパまたはキヤリパ
ブラケツトに支持される裏板とで構成されてお
り、両者は、接着剤を用いて圧着するか、若しく
はリベツト止めにて固着される。
〔考案が解決しようとする課題〕
上述の裏板は、一般に熱伝導性の高い鋼板で形
成されるため、デイスクロータとの摺接によるブ
レーキライニングの制動熱が伝わり易く、裏板の
ライニング側面と反ライニング側面とに温度差を
生じる。裏板に伝達される制動熱は、両側面の温
度差が小さい場合に殆ど影響ないが、温度差が大
きい場合には、裏板がブレーキライニングと反対
側へ反り返り、ブレーキライニングと裏板に部分
的なクラツクや剥離を生じる虞がでてくる。
そこで本考案は、熱影響による裏板の変形を抑
えて、クラツクや剥離の発生を防止するようにし
た車両用デイスクブレーキの摩擦パツドを提供す
ることを目的としている。
〔課題を解決するための手段〕
上述の目的を達成するため、本考案の摩擦パツ
ドは、ブレーキライニングを裏板に固着してなる
車両用デイスクブレーキの摩擦パツドにおいて、
前記裏板を、熱膨張係数の異なる2枚の板材を重
合して形成し、熱膨張係数の大きい一方の板材
に、前記ブレーキライニングを固着すると共に、
板材の一方または双方に、制動熱による膨張を吸
収する複数の凹部を形成したことを特徴とするも
のである。
〔作用〕
熱膨張係数の大きい一方の板材には、制動熱が
伝わり易いが、この制動熱によつて生じる膨張
は、複数の凹部へ分断して吸収されるので、外側
の膨張が抑えられ、クラツクや剥離の原因となる
裏板の反りが抑止される。
〔実施例〕
以下、各実施例を図面に基づいて説明する。
第1図乃至第3図は、本考案の第1実施例を示
し、このうち、第1図及び第2図は摩擦パツド
を、第3図は、この摩擦パツドをデイスクブレー
キのキヤリパに装着した状態を、それぞれ表わし
ている。
図中、1は車輪と一体に回転するデイスクロー
タ、2は、図示しないキヤリパブラケツトにてデ
イスク軸方向へ案内されるキヤリパを示し、キヤ
リパ2は、デイスクロータ1の両側に配置される
作用部2aと反作用部2b、及びこれらをデイス
クロータ1の外周を跨いで連結するブリツジ部2
cとからなつている。作用部2aのシリンダ孔2
dに内挿されたピストン3と、反作用部2bの反
力爪2eとの間には、デイスクロータ1を挟ん
で、一対の摩擦パツド4,4が対向配置されてい
る。
各摩擦パツド4は、デイスクロータ1に圧接さ
れるブレーキライニング5を、ピストン3または
反力爪2eに押動される裏板6に固着して構成さ
れており、裏板6の両側部には、上記キヤリパブ
ラケツトに吊持される一対の耳片4a,4aが突
設されている。
上記裏板6は、熱膨張係数の異なる2枚の板材
7,8を重合したもので、仮に板材8を従来と同
様の鋼鉄した場合、板材7は、例えば銅と亜鉛の
合金で形成される。
板材7,8を重合した裏板6は、従来の一枚板
の裏板と同一の厚さであつて、上記ブレーキライ
ニング5は、熱膨張係数の大きい板材7のライニ
ング側面7aに貼着される。
双方の板材7,8のライニング側面7a,8a
には、断面略半円形に形成された複数の凹溝9,
10が、それぞれ摩擦パツド4の幅方向に貫通形
成されている。凹溝9,10は、板材7,8が、
制動熱で温度上昇した際に、熱影響による膨張分
を内部空間に吸収して変形を防止するようにした
もので、双方の凹溝9,10は、位相を半ピツチ
づつずらして設けられる。
上述のように構成される摩擦パツド4は、デイ
スクロータ1との摺接による制動熱でブレーキラ
イニング5が高温となり、更に裏板6の両板材
7,8にも、この制動熱が伝達される。
各板材7,8では、ライニング側面7a,8a
が反ライニング側面7b,8bよりも高温とな
り、また体膨張として長さ方向に大きな延びを生
じる。
両板材7,8は、それぞれが裏板6よりも薄い
ことから、両側面7a,7b,8a,8bの温度
差は小さく抑えられるが、板材8よりも熱膨張係
数が大きく、且つブレーキライニング5に近い板
材7では、ライニング側面7aと反ライニング側
面7bとの温度差が大きく、より大きく膨張する
こととなる。
この熱膨張は、裏板6を反ライニング方向へ反
らす変形力となるが、板材7,8のライニング側
面7a,8aでは、複数の凹溝9,10内へ延び
て吸収され、ライニング側面7a,8aと反ライ
ニング側面7b,8bとの膨張が均等化される。
また、これら凹溝9,10は、板材7,8の幅
方向に形成されるので、長さ方向の延びは凹溝
9,10に分断して吸収されることとなる。
従つて、両板材7,8の反り返りは、凹溝9,
10にて抑止されるので、ブレーキライニング5
と裏板6のクラツクや剥離の発生を防止すること
ができる。
若し仮に、熱膨張が凹溝9,10で吸収しきれ
ず、板材7,8に変形を生じることがあつたとし
ても、これらは隣接する凹溝9,10のピツチ内
に、小さな歪みとして細かく分断して抑えられる
ので、反りを生じるほどのものでない。更に、凹
溝9,10を半ピツチづつずらして設けるので、
双方の板材7,8の歪みが重なつて、ブレーキラ
イニング5に、部分的な突部を生じることがな
い。
第4図及び第5図は、本考案の第2実施例を示
し、摩擦パツド20は、ブレーキライニング21
と、2枚の板材22,23を重ねた裏板24とか
らなつている。
ブレーキライニング21は、熱膨張係数の大き
い一方の板材22のライニング側面22aに貼着
され、熱膨張係数の小さい他方の板材23のライ
ニング側面23aには、複数の凹溝26が、上記
第1実施例と同様に設けられる。
板材22は、他方の板材23に複数の短冊片2
2bを離間して接合し、隣り合う短冊片22b,
22bの間に、摩擦パツド20の幅方向に貫通す
る凹溝25を、板材23の凹溝26と半ピツチづ
つずらして設けたもので、本実施例においても、
制動熱による膨張をこれら凹溝25,26内に吸
収して、板材22,23の反り返りを抑止し、ブ
レーキライニング21と裏板24の剥離やクラツ
クの発生を防止する。
尚、板材の凹部は、ブレーキライニングが貼着
される熱膨張係数が大きい一方の板材にのみに設
けても充分な変形防止効果がある。
また凹部形状は、板材の熱膨張分を吸収できれ
ばよく、例えば、凹溝を格子状や裏板の長さ方向
に設けたり、或いは複数のハーフピアスで形成し
てもよく、若しくは板材自体にパンチングメタル
を用いてもよい。
〔考案の効果〕
本考案は以上のように、摩擦パツドの裏板を、
熱膨張係数の異なる2枚の板材を重合して形成
し、熱膨張係数の大きい一方の板材に、ブレーキ
ライニングを固着すると共に、板材の一方または
双方に複数の凹部を形成して、制動熱による裏板
の膨張を吸収するようにしたから、裏板の反り返
りが抑止され、ブレーキライニングと裏板のクラ
ツクや剥離の発生を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図乃至第3図は本考案の第1実施例を示
し、第1図は摩擦パツドの断面平面図、第2図は
同じく背面図、第3図はこの摩擦パツドを装着し
たデイスクブレーキの断面正面図、第4図及び第
5図は第2実施例を示し、第4図は摩擦パツドの
断面平面図、第5図は同じく背面図である。 1……デイスクロータ、2……キヤリパ、4…
…摩擦パツド、5……ブレーキライニング、6…
…裏板、7,8……板材、7a,8a……ライニ
ング側面、7b,8b……反ライニング側面、
9,10……凹溝。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. ブレーキライニングを裏板に固着してなる車両
    用デイスクブレーキの摩擦パツドにおいて、前記
    裏板を、熱膨張係数の異なる2枚の板材を重合し
    て形成し、熱膨張係数の大きい一方の板材に、前
    記ブレーキライニングを固着すると共に、板材の
    一方または双方に、制動熱による膨張を吸収する
    複数の凹部を形成したことを特徴とする車両用デ
    イスクブレーキの摩擦パツド。
JP6717089U 1989-06-08 1989-06-08 Expired - Lifetime JPH0527714Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6717089U JPH0527714Y2 (ja) 1989-06-08 1989-06-08

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6717089U JPH0527714Y2 (ja) 1989-06-08 1989-06-08

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH036137U JPH036137U (ja) 1991-01-22
JPH0527714Y2 true JPH0527714Y2 (ja) 1993-07-15

Family

ID=31600508

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6717089U Expired - Lifetime JPH0527714Y2 (ja) 1989-06-08 1989-06-08

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0527714Y2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPH036137U (ja) 1991-01-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US3490563A (en) Disk brake with noise-limiting brakeshoe
US4603760A (en) Slotted insulator and disc brake assembly using same
US5855257A (en) Damper for brake noise reduction
JP2724757B2 (ja) ディスクブレーキ装置
US3550740A (en) Segmented friction member for brake or clutch
US3563347A (en) Disk brake with noise-limiting brakeshoe
JP2004526906A (ja) 摩耗及び熱−機械応力に対して高耐性を有するブレーキディスク
US4064975A (en) Laminated noise-preventing support for the friction lining of a brake shoe
JPH0723630Y2 (ja) ディスクブレーキ
JP3409130B2 (ja) ディスクブレーキ
JPH0527714Y2 (ja)
JP2881350B2 (ja) 車両用ディスクブレーキの摩擦パッド製造方法
JP2514040B2 (ja) ディスクブレ−キ制輪子
JP3949780B2 (ja) ブレーキディスク
JPS6236984Y2 (ja)
JP3101787B2 (ja) 車両用ディスクブレーキ
JPS627865Y2 (ja)
JPH0749086Y2 (ja) 車両用ディスクブレーキの分割型キャリパボディ
JPH0130015B2 (ja)
EP2066912A1 (en) Brake disc and hub device for a motor vehicle
JPS6141026A (ja) ブレ−キデイスク
JPH0142672Y2 (ja)
JPS6131548Y2 (ja)
JPS6350503Y2 (ja)
CN109073008B (zh) 结构化制动盘