JP2512981B2 - 電気用積層板の製造方法 - Google Patents
電気用積層板の製造方法Info
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- JP2512981B2 JP2512981B2 JP2694988A JP2694988A JP2512981B2 JP 2512981 B2 JP2512981 B2 JP 2512981B2 JP 2694988 A JP2694988 A JP 2694988A JP 2694988 A JP2694988 A JP 2694988A JP 2512981 B2 JP2512981 B2 JP 2512981B2
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Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は電気機器、電子機器、計算機器、通信機器等
に用いられる電気用積層板の製造方法に関するものであ
る。
に用いられる電気用積層板の製造方法に関するものであ
る。
〔従来の技術〕 従来、電気用積層板にフアインパターンを形成する場
合、積層成形後に電気用積層板を150℃前後に再加熱し
徐冷したり或は急冷していた。
合、積層成形後に電気用積層板を150℃前後に再加熱し
徐冷したり或は急冷していた。
従来の技術で述べたように電気用積層板を再加熱後徐
冷すると寸法安定性は改善されるが、表面粗度が大とな
りパターン欠損の原因となり、再加熱後急冷すると寸法
安定性、表面粗度は改善されるが層間接着性が低下し、
穴明け加工時に穴周辺の浮き、層間剥離、虫食い断面の
原因となっていた。本発明は従来の技術における上述の
問題点に鑑みてなされたもので、その目的とするとこ
は、寸法安定性、層間接着性に優れた電気用積層板の製
造方法を提供することにある。
冷すると寸法安定性は改善されるが、表面粗度が大とな
りパターン欠損の原因となり、再加熱後急冷すると寸法
安定性、表面粗度は改善されるが層間接着性が低下し、
穴明け加工時に穴周辺の浮き、層間剥離、虫食い断面の
原因となっていた。本発明は従来の技術における上述の
問題点に鑑みてなされたもので、その目的とするとこ
は、寸法安定性、層間接着性に優れた電気用積層板の製
造方法を提供することにある。
本発明は積層成形によって電気用積層板を得た後、該
積層板を再度ガラス転移温度以上にて10〜360分間加熱
処理した後、ガラス転移温度より5〜20℃低い温度迄冷
却し、しかる後急冷することを特徴とする電気用積層板
の製造方法のため、上記目的を達成することができたも
ので、以下本発明を詳細に説明する。
積層板を再度ガラス転移温度以上にて10〜360分間加熱
処理した後、ガラス転移温度より5〜20℃低い温度迄冷
却し、しかる後急冷することを特徴とする電気用積層板
の製造方法のため、上記目的を達成することができたも
ので、以下本発明を詳細に説明する。
本発明に用いる電気用積層板用樹脂としては、フエノ
ール樹脂、クレゾール樹脂、エポキシ樹脂、不飽和ポリ
エステル樹脂、ポリイミド樹脂等の熱硬化性樹脂全般を
用いることができるが、好ましくは全体バランスのよい
エポキシ樹脂を用いることが望ましい。エポキシ樹脂と
してはビスフエノールA型エポキシ樹脂、ノボラック型
エポキシ樹脂、可撓性エポキシ樹脂、ハロゲン化エポキ
シ樹脂、グリシジルエステル型エポキシ樹脂、高分子型
エポキシ樹脂等の単独、混合物、変性物を用いることが
でき、特に限定するものではない。なお樹脂には必要に
応じて硬化剤、架橋剤、硬化促進剤、希釈剤等を添加す
ることができる。電気用積層板用基材としてはガラス、
アスベスト等の無機繊維やポリエステル、ポリアミド、
ポリビニルアルコール、アクリル等の有機合成繊維や木
綿等の天然繊維からなる織布、不織布、マット或は紙又
はこれらの組合せ基材を用いるもので特に限定するもの
ではないが、好ましくは耐熱性のよいガラス布を用いる
ことが望ましい。上記樹脂を上記基材に含浸、乾燥して
得た樹脂含浸基材を所要枚数重ねた上面及び又は下面に
金属箔を配設した積層体を積層成形して電気用積層板を
得た後、該積層板を再度ガラス転移温度以上にて10〜36
0分間加熱処理した後、ガラス転移温度より5〜20℃低
い温度迄冷却し、しかる後急冷することによって表面粗
度、寸法安定性、層間接着性に優れた電気用積層板を得
るものである。ガラス転移温度以上での加熱が10分未満
では寸法安定性が向上せず、360分をこえると表面粗度
が大となる。ガラス転移温度より5〜20℃低い温度迄の
冷却は徐冷、急冷各れでもよく特に限定しない。5〜20
℃低い温度については5℃未満では層間接着性が低下
し、20℃をこえると表面粗度が大となる。急冷手段につ
いては冷水、溶剤等の液体や冷気等であるが、水冷が好
ましい。なお積層成形については多段プレス法、マルチ
ロール法、ダブルベルト法、引抜法、ドラム法、無圧硬
化法等各れの積層成形によるものでもよく特に限定する
ものではない。
ール樹脂、クレゾール樹脂、エポキシ樹脂、不飽和ポリ
エステル樹脂、ポリイミド樹脂等の熱硬化性樹脂全般を
用いることができるが、好ましくは全体バランスのよい
エポキシ樹脂を用いることが望ましい。エポキシ樹脂と
してはビスフエノールA型エポキシ樹脂、ノボラック型
エポキシ樹脂、可撓性エポキシ樹脂、ハロゲン化エポキ
シ樹脂、グリシジルエステル型エポキシ樹脂、高分子型
エポキシ樹脂等の単独、混合物、変性物を用いることが
でき、特に限定するものではない。なお樹脂には必要に
応じて硬化剤、架橋剤、硬化促進剤、希釈剤等を添加す
ることができる。電気用積層板用基材としてはガラス、
アスベスト等の無機繊維やポリエステル、ポリアミド、
ポリビニルアルコール、アクリル等の有機合成繊維や木
綿等の天然繊維からなる織布、不織布、マット或は紙又
はこれらの組合せ基材を用いるもので特に限定するもの
ではないが、好ましくは耐熱性のよいガラス布を用いる
ことが望ましい。上記樹脂を上記基材に含浸、乾燥して
得た樹脂含浸基材を所要枚数重ねた上面及び又は下面に
金属箔を配設した積層体を積層成形して電気用積層板を
得た後、該積層板を再度ガラス転移温度以上にて10〜36
0分間加熱処理した後、ガラス転移温度より5〜20℃低
い温度迄冷却し、しかる後急冷することによって表面粗
度、寸法安定性、層間接着性に優れた電気用積層板を得
るものである。ガラス転移温度以上での加熱が10分未満
では寸法安定性が向上せず、360分をこえると表面粗度
が大となる。ガラス転移温度より5〜20℃低い温度迄の
冷却は徐冷、急冷各れでもよく特に限定しない。5〜20
℃低い温度については5℃未満では層間接着性が低下
し、20℃をこえると表面粗度が大となる。急冷手段につ
いては冷水、溶剤等の液体や冷気等であるが、水冷が好
ましい。なお積層成形については多段プレス法、マルチ
ロール法、ダブルベルト法、引抜法、ドラム法、無圧硬
化法等各れの積層成形によるものでもよく特に限定する
ものではない。
実施例 以下本発明を実施例にもとづいて説明する。
エポキシ樹脂ワニスに厚さ0.2mmのガラス布を樹脂量
が40重量%(以下単に%と記す)になるように含浸、乾
燥して得た樹脂含浸基材8枚を重ね、更にその上、下面
に厚さ0.018mmの銅箔を配設した積層体を成形圧力50kg/
cm2、170℃で120分間積層成形して厚さ1.6mmの電気用積
層板を得た。この積層板のガラス転移温度は150℃であ
った。次に該積層板を155℃で30分間加熱した後、140℃
に徐冷し、140℃で5分間保持した後、水中に投入して
室温迄急冷し電気用積層板を得た。
が40重量%(以下単に%と記す)になるように含浸、乾
燥して得た樹脂含浸基材8枚を重ね、更にその上、下面
に厚さ0.018mmの銅箔を配設した積層体を成形圧力50kg/
cm2、170℃で120分間積層成形して厚さ1.6mmの電気用積
層板を得た。この積層板のガラス転移温度は150℃であ
った。次に該積層板を155℃で30分間加熱した後、140℃
に徐冷し、140℃で5分間保持した後、水中に投入して
室温迄急冷し電気用積層板を得た。
比較例1 実施例1と同じ積層成形後の厚さ1.6mmの電気用積層
板を155℃で30分間加熱後、水中に投入して室温迄急冷
し電気用積層板を得た。
板を155℃で30分間加熱後、水中に投入して室温迄急冷
し電気用積層板を得た。
比較例2 実施例1と同じ積層成形後の厚さ1.6mmの電気用積層
板を155℃で30分間加熱後、室温迄放冷によって徐冷し
電気用積層板を得た。
板を155℃で30分間加熱後、室温迄放冷によって徐冷し
電気用積層板を得た。
実施例及び比較例1と2の電気用積層板の表面粗度、
寸法安定性、層間接着性は第1表のようである。
寸法安定性、層間接着性は第1表のようである。
〔発明の効果〕 本発明は上述した如く構成されている。特許請求の範
囲第1項に記載した構成を有する電気用積層板の製造方
法においては寸法安定性、層間接着性が向上する効果を
有している。
囲第1項に記載した構成を有する電気用積層板の製造方
法においては寸法安定性、層間接着性が向上する効果を
有している。
又、特許請求の範囲第2項に記載した構成を有する電
気用積層板の製造方法においては寸法安定性、層間接着
性が著るしく向上する効果を有している。
気用積層板の製造方法においては寸法安定性、層間接着
性が著るしく向上する効果を有している。
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B29L 9:00 B29L 9:00
Claims (2)
- 【請求項1】積層成形によって電気用積層板を得た後、
該積層板を再度ガラス転移温度以上にて10〜360分間加
熱処理した後、ガラス転移温度より5〜20℃低い温度迄
冷却し、しかる後急冷することを特徴とする電気用積層
板の製造方法。 - 【請求項2】電気用積層板がガラス布基材エポキシ樹脂
積層板であることを特徴とする特許請求の範囲第1項記
載の電気用積層板の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2694988A JP2512981B2 (ja) | 1988-02-08 | 1988-02-08 | 電気用積層板の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2694988A JP2512981B2 (ja) | 1988-02-08 | 1988-02-08 | 電気用積層板の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH01202425A JPH01202425A (ja) | 1989-08-15 |
JP2512981B2 true JP2512981B2 (ja) | 1996-07-03 |
Family
ID=12207404
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2694988A Expired - Fee Related JP2512981B2 (ja) | 1988-02-08 | 1988-02-08 | 電気用積層板の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2512981B2 (ja) |
-
1988
- 1988-02-08 JP JP2694988A patent/JP2512981B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH01202425A (ja) | 1989-08-15 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |