JP2507940B2 - 画像編集装置 - Google Patents

画像編集装置

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JP2507940B2
JP2507940B2 JP62305796A JP30579687A JP2507940B2 JP 2507940 B2 JP2507940 B2 JP 2507940B2 JP 62305796 A JP62305796 A JP 62305796A JP 30579687 A JP30579687 A JP 30579687A JP 2507940 B2 JP2507940 B2 JP 2507940B2
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Description

【発明の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本発明は画像の編集機能をもった複写機等の画像編集
装置に係わり、詳細にはポインティング・デバイスを用
いて編集領域の入力や訂正を行うことのできる画像編集
装置に関する。
「従来の技術」 複写機を例にとって説明すると、近年、その機能を高
度化させた製品の開発が活発に行われている。例えば原
稿の複写倍率についてみると、等倍の複写さけを行う複
写機の他に幾種類かの倍率を選択できるものが登場し、
更に連続的に倍率を変化できる複写機も登場している。
現像についてみても、1種類のトナーを用いていわゆる
白黒で画像の再現を行う複写機の他に、2種類以上のト
ナーを用いて多色記録や記録を行う色を選択することの
できる複写機が登場している。原稿の取り扱いについて
見てみると、原稿を自動的に取り替える装置の付いた複
写機が登場したり、製本原稿の見開き2ページを原稿自
体を動かさずに1ページずつ順に複写していく複写機も
登場している。
更に最近では、画像編集を行うことのできる複写機も
各種登場している。このような複写機は、一般に原稿の
トリミングや、画情報の一部削除あるいは移動等の作業
を行うことができる。画情報の処理を行う領域の指定
は、エディタを用いる方法や原稿上に特殊なカラーでマ
ーキングを行う方法、プラテンガラス上に光や圧力を与
えて位置を入力する方法等各種の方法が提案されてい
る。画情報の処理を行う領域の数は、1つの原稿に複数
設定することができるようになっているのが多い。これ
は、例えば1つの原稿のある部分を赤色でマーキング
し、他のある部分にアンダーラインを付けたり一部の画
情報を削除する等の複雑な編集を行う場合には、原稿上
でいくつもの領域を指定する必要があるからである。
このように複数の領域を指定する場合には、一般に次
のような手順で行っている。
画像編集装置を第1の領域を指定するためのモードに
設定する。
第1の領域を特定するために必要な複数の点について
座標入力を行う。
例えば3角形の領域を指定する場合には、3点の座標
入力が必要であり、5角形の領域の場合には5点の座標
入力が必要である。4角形の場合には原則として4点の
座標入力が必要であるが、正方形または長方形を指定す
る場合には、対角線上の2点を指定することで可能とな
る。
第1の領域の指定を終了するためのボタンを押す。あ
るいはこの第1の領域に関するデータの登録作業を行
う。
第2の領域を特定するために必要な複数の点について
座標入力を行う。
以下同様にして、領域の数だけ座標入力が終了した
ら、領域指定のためのモードを解除する。
領域の指定に必要な各点の入力方法には、それらの点
を表わす数値を入力する方法と、それらの点を原稿上あ
るいは原稿に対応した面上で直接指定する方法とがあ
る。前者の方法では、例えばX座標およびY座標の数値
をテンキーを用いて順に入力することになる。また後者
の方法では例えばエディタパッド上に原稿を載置して、
各点を順にペン等で押圧し、装置側で座標データに変換
させることになる。
「発明が解決しようとする問題点」 ところで、テンキーを用いた場合には当然ながらX座
標やY座標等の数値を指定して座標データの入力を行う
ことになる。従って入力する数値と2次元平面上での位
置の対応が採りにくい。この点、エディタパッド等のポ
インティング・デバイスを用いた位置指定方法では、例
えば原稿をエディタパッド上に載置して所望の位置をペ
ン等で直接指定するので、各点の指定は極めて容易であ
る。ところがこのようにポインティング・デバイスを用
いた方法では、指定した点を基にして画像の編集を行っ
た結果として領域を微妙に変更する場合等では、ペン等
の指定場所を微妙に変化させようとしてもそれが困難で
あった。すなわち、先の領域指定作業で編集の対象とな
る原稿のどの位置をペン等で指定したかは修正時に正確
には覚えていないのが通常であり、目見当で該当の点を
再入力しては、実際に記録部を作動させて画像の確認を
繰り返すという作業方法が採られていた。
そこで本発明の目的は、エディタパッド等のポインテ
ィング・デバイスを用いた場合であっても座標データの
修正を簡単に行うことのできる画像編集装置を提供する
ことある。
「問題点を解決するための手段」 特許請求の範囲第1項記載の発明では、画像編集を行
う際の領域を特定する各点を2次元平面上で逐次指定す
ることによりこれらの点の座標データを入力するポイン
ティング・デバイス11と、前記ポインティング・デバイ
ス11から入力された座標データを登録する座標データ登
録手段12と、前記座標データ登録手段12に登録された登
録座標データの中から修正すべき座標データを特定する
修正座標データ特定手段と、前記修正座標データ特定手
段により特定された登録座標データを数値で表示する数
値表示部14と、前記数値表示部14に数値で表示された登
録座標データに対し、修正後の座標データをポインティ
ング・デバイスから入力して修正する座標データ修正手
段13と、座標データ登録手段12に登録された各点の登録
座標データのうち前記座標データ修正手段13による修正
が行われないものと座標データ修正手段による修正後の
座標データとによって示される図形を表示する図形表示
部とを画像編集装置に具備させる。
また特許請求の範囲第2項記載の発明では、画像編集
を行う際の領域を特定する各点を2次元平面上で逐次指
定することによりこれらの点の座標データを入力するポ
インティング・デバイス11と、前記ポインティング・デ
バイス11から入力された座標データを登録する座標デー
タ登録手段12と、前記座標データ登録手段12に登録され
た登録座標データの中から修正すべき座標データを特定
する修正座標データ特定手段と、前記修正座標データ特
定手段により特定された登録座標データを数値で表示す
る数値表示部14と、座標データを数値により入力する数
値入力手段と、数値表示部14に数値で表示された登録座
標データに対し、修正後の座標データを数値入力手段か
ら数値を入力して修正する座標データ修正手段13と、座
標データ登録手段12に登録された各点の登録座標データ
のうち前記座標データ修正手段13による修正が行われな
いものと座標データ修正手段13による修正後の座標デー
タとによって示される図形を表示する図形表示部とを画
像編集装置に具備させる。
ここでポインティング・デバイス11は、原稿上におけ
る各点をペンで押圧することによって指定するエディタ
パッドであってもよく、もちろん、マウスやライトペン
等の他の手段が用いられてもよい。
特許請求の範囲第2項記載の発明のようにテンキー
(数値キー)等によって座標データを数値により入力す
る数値入力手段が備えられていれば、座標データを細か
く加減するときに大変便利である。また、座標データに
よって表わされる図形を表示するための図形表示部によ
り、図形の入力や修正が一層便利となる。
このように本発明によれば、エディタパッド等のポイ
ンティング・デバイスからのデータ入力に対してもそれ
を数値に換算して表示できるようにしたので、座標デー
タの修正が簡単となる。
「実施例」 以下本発明を複写機に適用した実施例について詳細に
説明する。
目次 まず、この実施例の内容についての目次を表示する。
(1)複写機のシステム構成 (2)装置の構成の一例 (3)装置の回路構成 (4)複写機の具体的な回路構成 (4-1)感光体ドラムの周辺 (4-2)現像装置の切換機構 (4-3)光学系 (4-4)定着装置 (4-5)コンソールの制御 (4-6)ビリングカウンタ (4-7)電源 (4-8)搬送系 (4-9)DADF (4-10)ソータ (4-11)中間トレイ (4-12)エディタパッド (4-13)大容量トレイ (5)画像の編集 (5-1)編集の種類 (5-2)編集モードの設定、解除 (5-3)テンキーによる変換モードの操作 (5-4)テンキーによる分割モードの操作 (5-5)テンキーによる合成モードの操作 (5-6)テンキーを用いた入力点の操作 (5-7)テンキーの場合の入力点の修正 (5-8)エディタパッドを用いた操作 (5-9)エディタパッドを用いた入力点の操作 (5-10)エディタパッドによる入力点の修正 (5-11)テンキーとエディタパッドの関係 (6)画像の修正 (6-1)修正モードの設定、解除 (6-2)修正モードの種類 (6-3)修正作業の例 (6-4)座標データ記憶領域 (7)編集データの転送と画像の作成 (7-1)データの大容量転送 (7-2)ICカード装置の構成 (7-3)データの流れ (7-4)インターイメージランプの制御 (7-5)編集処理の概要 (1)複写機のシステム構成 第2図は本発明の一実施例における複写機のシステム
構成を表わしたものである。
この図に示すように本実施例の複写機は、最も基本的
な構成としてのベースマシン21に所望の付加装置を取り
つけて機能アップを図ることができるようになってい
る。ここでベースマシンとは、1段の供給トレイとマニ
ュアルフィード用のトレイを備え、プラテンガラス上に
原稿をマニュアルでセットしてコピーをとることのでき
る装置である。このベースマシンには、次のような付加
装置を取りつけることができる。
(1)ICカード装置22; ICカード装置22は記憶媒体としてのICカードを用いて
必要なデータをベースマシン21に供給したり、反対にベ
ースマシン21からICカードにデータを書き込むときに使
用する装置である。このICカード装置22は後に具体的に
説明するようにICカード表面に配置された端子と接続し
てデータの授受や電源の供給を行う部分であり、この装
置から入力されたデータは後に説明するインターフェイ
スボードで処理された後、ベースマシン21のメイン基板
に送られることになる。後に説明するエディタパッドを
用いてデータ(座標データ)の入力を行う場合には、IC
カード装置22を介してそのインターフェイスボードにエ
ディタパッドを接続して入力作業を行う。インターフェ
イスボードはICカード装置22とエディタパッドの制御を
択一的に行うようになっており、両者を同時に使用して
データの入力を行うことはできない。
なお、本実施例のICカード装置22に使用するICカード
はISOタイプのインターフェイスを持ち、メモリ容量は3
2キロバイトである。ICカードを使用することにより、
複雑な記録条件を幾通りもカードに格納することがで
き、複写機の自動化および多機能化に充分対処すること
ができる。例えば部課別や個人単位でICカードを用意す
ることで、複雑な機能を有する複写機であってもこれら
の所有者に合った操作方法を実現することができ、だれ
もが簡単に、また間違いなく複写機を操作することがで
きるようになる。
また、この実施例の装置ではカード類の読取装置とし
てICカード用の装置を使用しているが、必要に応じて磁
気カード用の読取装置が用意されてもよいし、他のカー
ド類に対する読取装置が用意されていてもよい。
(2)ADF23およびDADF24; ADF23は原稿自動送り装置と通常称されているもの
で、原稿を1枚ずつベースマシン21のプラテンガラス上
に送り込み、露光終了後にこれを排出するものである。
原稿に対する露光は定められた一方の面に対してのみ行
われる。これに対してDADF24はデュプレックス用、すな
わち両面コピー用の原稿自動送り装置である。
DADF24では原稿の一方の面がプラテンガラスに向き合
うような状態でこれを搬送して第1回目の露光を行う。
そして露光終了後の原稿をDADF24のトレイに戻す際にそ
の表裏を逆転させる。これによりこの原稿が再度送り出
された場合には先の露光面と逆の面が露光されることに
なる。ベースマシン21は後に説明する付加装置を用いた
状態でコピー用紙の表裏別々にコピーを行うことができ
るようになっている。
本実施例の複写機ではADF23およびDADF24を使用可能
とすることで、両面原稿や両面コピー等のような色々な
組み合わせによるコピー作業を自動的に行うことができ
る。
なお、ADF23は従来から複写機に用いられている原稿
自動送り装置と基本的に同じ構造であるが、本実施例の
装置の場合には原稿の挿入方向を向かって左側からと
し、ベースマシン21からはみ出ないような形となってい
る。
(3)通常のプラテン25およびエディタパッド付きプラ
テン26; エディタパッド付きプラテン26は、原稿の編集用にエ
ディタパッドと呼ばれる座標入力装置をプラテン上に配
置した構造のものである。通常のプラテン25はこのよう
な機構を備えていない。
(4)コンソールパネル; コンソールパネルにはバックリットタイプ27のものと
メッセージ表示付き28のものとがある。ここでバックリ
ットタイプのコンソールパネル27は、予め所定の位置に
固定されたメッセージが配置された表示板を背後からラ
ンプ等で選択的に照明してその部分を読めるようにした
ものである。
本実施例で採用されているメッセージ表示付きのコン
ソールパネル28は、液晶表示素子から構成されており、
表示面積を大きくすることなく色々なメッセージを随時
表示することができるという長所がある。いずれのコン
ソールパネルを採用するかは、複写機のシステム構成の
複雑さや操作性等を考慮して、複写機ごとに決定され
る。
(5)供給トレイの追加; これには、次のような代表的な形態がある。すなわち
本実施例では特開昭57-77140号で提案されているような
単に大容量トレイ(HCF)の追加ばかりでなく、顧客の
ニーズにより適合した供給トレイの組み合わせを実現し
ている。このような供給トレイの組み合わせは、例えば
本出願人の出願による実願昭61-081016号の「多段給紙
複写機」にも詳細に開示されている。
(a)第2および第3の供給トレイ31-2、31-3; これら2つの供給トレイを追加することにより、最大
3種類のサイズのコピー用紙をベースマシン21に対して
送り出すことができる。
(b)第2および第3の供給トレイ31-2、31-3と中間ト
レイ33。ここで中間トレイ33とは、用紙の1つの面に複
数回のコピーを行ったり、2つの面に交互にコピーを行
う場合にコピー済の用紙を1時的に収容するトレイであ
る。
(c)第2、第3の供給トレイ31-2、31-3と中間トレイ
33および第4、第5の供給トレイ31-4、31-5。
(d)第2および第3の供給トレイ31-2、31-3と中間ト
レイ33および大容量トレイ36。
ここで大容量トレイ36とは、数千枚のコピー用紙を収
容することのできる供給トレイである。
(5)排出されたコピー用紙の収容装置。
コピー用紙は排出トレイ37に通常収容されるが、この
システムでは10ビンのソータ38と20ビンのソータ39を用
意している。従ってこれらソータの一方をセットするこ
とにより最大10または20の配付先別にコピーをソーティ
ングすることができる。
以上のようにこの複写機システムではベースマシン21
に各種付加装置を選択的に取りつけることができるの
で、使用者に最も合った複写機を提供することができ
る。しかも、その顧客の事務形態の変化に応じて複写機
の機能アップを図ることもできる。
例えば原稿を拡大したり縮小してコピーをとる必要の
ない顧客や、コピー量が少ない顧客は、ベースマシン21
単体を購入することが適切な場合が多い。これに対し
て、多量のコピーをとる顧客や複雑なコピー作業を要求
する顧客にとっては中間トレイ33や大容量トレイ36が必
要とされる場合が多い。このような各種要求を実現する
手段として、この複写機システムではそれぞれの付加装
置を簡単に取りつけたり取り外すことができる構造と
し、また付加装置の幾つかについては独立したCPU(中
央処理装置)を用意して複数のCPUによる分散制御を行
うことにしている。このことは、単に顧客の希望する製
品が容易に得られるという利点があるばかりでなく、新
たな付加装置の取り付けの可能性は顧客に対して新たな
コピー作業の可能性を教示することになり、オフィスの
事務処理の進化を推進させるという点でこの複写機シス
テムの購入に大きな魅力を与えることになる。
(2)装置の構成の一例 第3図は以上説明した実施例の複写機のシステム構成
の一例を表わした外観図である。
この実施例の複写機では、ベースマシン21の上にDADF
24が取りつけられており、その上面後方にはICカード装
置22が配置されている。ベースマシン21の上面手前には
メッセージ表示付きのコンソールパネル28が配置されて
いる。また図では現われていないが装置右側部には手差
しトレイ41が取りつけられており、左側部には10ビンの
ソータ38が取りつけられている。手差しトレイ41はマニ
ュアルフィード用のものであるが、複数枚の用紙を同時
にセットし順次給送することができるようになってい
る。
ベースマシン21にはその基本構成として第1の供給ト
レイ31-1が取りつけられていることはすでに説明した。
この実施例の複写機では、その下に第2および第3の供
給トレイ31-2、31-3が配置されており、中間トレイ33を
挾んで第4および第5の供給トレイ31-4、31-5が配置さ
れている。これら供給トレイ31-1〜31-4および中間トレ
イ33は共に前面に引き出せるようになっており、操作性
の向上と複写機の配置スペースの節約が図られている。
また、ADF(原稿自動送り装置)や給紙トレイが出っ張
らないスッキリとしたデザインの複写機が実現されてい
る。
第4図はこの複写機の概略を表わしたものである。ベ
ースマシン21内には感光体ドラム51が配置されている。
感光体ドラム51はチャージコロトロン(帯電器)52によ
って一様に帯電されるようになっている。感光体ドラム
51は図で矢印53方向に定速回転を行うようになってお
り、帯電されたドラム表面は露光箇所54において露光さ
れる。ここで露光箇所54には、ベースマシン21の上面に
配置されたプラテンガラス55上に載置された図示しない
原稿の光像が入射されるようになっている。このため
に、露光ランプ56と、これによって照明された原稿面の
反射光を伝達する複数のミラー57および光学レンズ58と
が配置されており、このうち所定のものは原稿の読み取
りのためにスキャンされるようになっている。
さて、露光箇所54でスリット状に露光さた画情報によ
って感光体ドラム51上には原稿に対応した静電潜像が形
成される。この静電潜像は、現像装置59によって現像さ
れ、トナー像が作成される。トナー像は感光体ドラム51
の回転と共に移動しトランスファコロトロン(転写器)
50の近傍を通過する。
一方、ベースマシン21に配置されている第1の供給ト
レイ31-1に収容されているコピー用紙60あるいは手差し
トレイ41に沿って手差しで送り込まれるコピー用紙60
は、送りロール61-1あるいは63によって送り出され、搬
送ロール69に案内されて感光体ドラム51とトランスファ
コロトロン50の間を通過する。このとき、トナー像がコ
ピー用紙上58に転写されることになる。転写後のコピー
用紙60は、ヒートロール66およびプレッシャロール67の
間を通過して熱定着される。そして、搬送ロール68、68
の間を通過して図示しない排出トレイ上に排出されるこ
とになる。
なお、この実施例ではベースマシン21にDADF24を取り
つけている。従って原稿の両面を順にプラテンガラス55
上に載置することも可能である。この場合には、DADF24
の原稿収容部に積層された原稿のまず片面がプラテンガ
ラス55の上面にセットされる。そして、複写が終了した
時点で原稿が表裏逆の状態で原稿収容部に再セットさ
れ、この後にプラテンガラス55上に再度送り込まれるこ
とになる。
また、この実施例の複写機ではベースマシン21の下に
5つのトレイ31-2〜31-5、33を取りつけたが、この代わ
りに単にキャビネットを配置し消耗品の収納等にあてる
こともできる。更に、ベースマシン21の構成のままでこ
の複写機をデスクトップの複写機として机上に載置する
ことも可能である。もちろん、第1の供給トレイ31-1の
下に第2の供給トレイ31-2のみを取り付け、この構成の
複写機を同様に机上に載置することも可能である。
第5図はこの複写機のコンソールパネルの一例を表わ
したものである。本出願人が以下に述べていく表示制御
技術の詳細は、実願昭61-130320号の「表示装置」や実
願昭61-066170号の「文字表示装置」等で詳細に開示し
ている。例えば実願昭61-130320号には、複写機にドッ
トパターンによるグラフィック表示領域を設けることが
開示されており、このグラフィック表示領域を利用して
各種表示を行うことができることが示唆されている。例
えば原稿の部分複写や画像の移動・削除等を行うことの
できる複写機では、プラテン上に原稿を載置した状態で
イメージセンサで対象となる領域の画像を読み取り、そ
の輪郭等をグラフィック表示領域に表示させることが示
唆されており、これによる領域設定の誤りや操作ミスの
発生が防止できるとされている。
コンソールパネルは複数の形態を採りうるが、先に説
明したように本実施例の複写機ではメッセージ表示付き
のコンソールパネル28を使用する。
さて、コンソールパネル28にはその上部にメニュー表
示板71が配置されており、それぞれのパネル部分74〜79
の内容が文字で表示されている。このうちソータ用パネ
ル74には1つのスイッチ81と2つの表示ランプ82が配置
されており、ソータが接続された場合におけるソーティ
ングのモードを選択することができるようになってい
る。ソーティングのモードには、コピー用紙を順に堆積
するためのスタックモードと、ソータの各ビンにコピー
用紙を仕分けするための丁合モードとがある。
次の機能選択用パネル75には(i)画像の編集、また
は修正・確認を行うためのスイッチ83、(ii)ジョブメ
モリに記憶させるためのスイッチ84、(iii)その他い
ろいろな複写形態をとるためのスイッチ85および(iv)
両面コピーをとるためのスイッチ86と、これらのスイッ
チの選択の有無を表示するための表示ランプ82が配置さ
れている。ここで、(i)編集とはエディタ等を用いて
編集のためのデータを入力するための機能であり、修正
・確認とは入力データを後述する液晶表示部に表示して
確認したり、データの入れ替えを行う機能をいう。ま
た、(ii)ここで使用されるメモリは電池によってバッ
クアップされたランダム・アクセス・メモリから構成さ
れる不揮発性メモリである。もちろん、ICカード、磁気
カード、フロッピーディスク等の他の記憶媒体も不揮発
性メモリとして使用することができる。この複写機では
オペレータによるコンソールパネル28の操作の負担を軽
減するために、画像の濃度や倍率の設定等をプリセット
することかできるようになっており、このプリセットさ
れた値を不揮発性メモリに記憶するようになっている。
(iii)スイッチ85を押すと、このコンソールパネル28
の表示パネル79に文字情報が表示され“その他”の機能
のうち所望の機能を選択することができるようになって
いる。
ここでいう“その他”の機能には、例えば(イ)ペー
ジ連写機能、(ロ)わく消し機能、(ハ)とじしろ機能
がある。このうち(イ)ページ連写機能とは、製本原稿
のように2ページに跨がった原稿を見開きの状態で1ペ
ージずつに2分割して順にコピーする機能である。また
(ロ)わく消し機能とは、原稿の周辺部分の画情報につ
いてはコピーを行わず、あたかも画情報の周辺に“枠”
を設定したようにする機能である。(ハ)とじしろ機能
とは、コピーの右端部または左端部に“綴代”を設定す
る機能である。綴代は所望の長さに設定することがで
き、その数値はテンキー80から入力したり、表示パネル
79上にこの時点で表示された数値から選択することがで
きる。
(iv)最後に両面コピーとは、コピー用紙の両面にコピ
ーをとる機能である。両面コピーをとる場合には、最初
の面にコピーが行われたコピー用紙60が第4図に示す中
間トレイ33にまず収容される。次にこの中間トレイ33か
らコピー用紙60が再び送り出され、コピーの行われなか
った面にコピーが行われる。なお、この複写機では次に
説明する単色カラー複写の場合等には1つの面に2度コ
ピーを行うことになる。この場合には、中間トレイ33に
収容されるコピー用紙の表裏が両面コピーの場合と逆に
なるような工夫が行われている。
第5図のメニュー表示板71に“単色カラー強調”と表
示された部分の下側に設けられた単色カラー強調用パネ
ル76の一番上にはカラー現像剤の種類(色)を示す表示
ランプ87が4個配置されている。この複写機ではカラー
現像剤を赤色、青色等の4色のうちから1色セットある
いは複数色セットすることができるので、現在セットさ
れているカラーに該当するランプを点灯させるようにし
ている。
単色カラー強調用パネル76の残りの部分には、4つの
スイッチ88〜91とこれらのスイッチ88〜91のいずれが設
定されたかの表示を行うための表示ランプ82が配置され
ている。このうち(i)マーキングカラースイッチ88
は、マーキングカラーを行う際に使用するスイッチであ
る。このスイッチ88を押してマーキングを行う領域を指
定すると、一例としてはその部分にカラーの薄い色が重
ねられて記録が行われ、あたかもマーキングが行われた
ような効果を得ることができる。
(ii)連写カラー合成スイッチ90は、コピーの所定の
領域にカラー1色を記録する場合に用いられる。例えば
プラテンガラス55(第4図参照)の右側にカラーで表現
すべき図形を置き、左側に原稿を置いてコピーをとる
と、原稿の画情報が黒色でコピーされ、その上にカラー
1色でその図形が描かれることになる。このとき、指定
する図形を網点で形成しておけば、網点の再生によって
所定の濃度に調整されたカラー図形がコピー用紙の所定
の領域に記録される。この他、商品の名称や絵柄をプラ
テンガラス55の一方に配置し、他方にその商品の売り出
し価格を書いた用紙を配置してその時々の価格を簡易に
表示するという用い方もある。
(iii)部分カラー変換スイッチ89を選択した場合に
は、指定した領域のみカラー1色でコピーが行われ、残
りの部分は黒色でコピーが行われる。これに対して(i
v)単色カラースイッチ91が選択された場合には、原稿
がカラー1色でコピーされることになる。
メニュー表示板71に“コピー濃度”と表示された部分
の下側に設けられたコピー濃度パネル77には5段階のコ
ピー濃度のいずれが選択されたかを示す表示ランプ82
と、これらのコピー濃度の1つを選択するためのシフト
キー94、95が配置されている。上側のシフトキー94が押
されるとコピー濃度が薄くなる方向で濃度設定が行わ
れ、下側のシフトキー95が押されるとコピー濃度が濃く
なる方向で濃度設定が行われる。コピー濃度は、第4図
に示した現像装置59の現像バイアスを変化させたり、露
光ランプ56(第4図)の光量を変化させたり、あるいは
感光体ドラム51に対するチャージコロトロン52による電
荷の付与量を変化させることで調整することができる。
本実施例では例えば現像バイアスを16段階に調整できる
ようになっている。
コピー濃度パネル77の下には自動濃度調整スイッチ97
が配置されている。自動濃度調整スイッチ97を押すと自
動濃度表示ランプ98が点灯して自動濃度調整モードとな
る。この自動濃度調整モードでは、原稿のスキャンが行
われている際に原稿から反射して感光体ドラム51に到達
する光の一部がハーフミラー等によって取り出され、そ
の光量に応じて現像装置59内の現像電極の電位が設定さ
れることになっている。
メニュー表示板71に“任意倍率”等と表示された部分
の下側に設けられた倍率・用紙選択用パネル78には、そ
の左側に倍率の設定および表示を行う部分が配置されて
おり、右側に用紙の選択を行う部分が配置されている。
倍率の設定および表示を行う部分には、倍率表示部99
が設けられている。この複写機は50%から200%まで任
意に1%刻みで倍率(線倍率)を設定することができ、
設定された倍率は倍率表示部99に表示されるようになっ
ている。倍率の表示はシフトキー101、102の操作による
任意倍率の設定方法と、予め定められた固定倍率の選択
を行う方法の2種類が存在する。
任意倍率の設定を行う場合には、シフトキー101、102
の操作を行う。このうち上側のシフトキー101を押下す
ると、倍率が1%ずつ増加し、下側のシフトキー102を
押すと1%ずつ減少する。シフトキー101、102を押し続
けると、その間倍率が1%ずつ連続的に変化する。
固定倍率の選択は固定倍率キー103を押すことによっ
て行う。固定倍率は倍率表示板104に表示されており、
この実施例では141.4%、86.5%、81.6%、70.7%であ
る。この他、等倍としての100%を選択することができ
る。いずれの倍率が選択されたかは、それらの左隣りに
配置された表示ランプ82のいずれが点灯したかによって
知ることができる。
コピー用紙の選択を行う部分には、用紙サイズあるい
は用紙の種類を表示した8種類の表示板105と、これら
のうちの1つを選択するためのシフトキー106、107が配
置されている。8種類の表示板105の左隣りには、いず
れの用紙サイズあるいは用紙が選択されたかを示す表示
ランプ82が配置されている。この実施例では、表示板10
5には、次の表示が行われるようになっている。
(イ)手差しトレイ表示; 手差しトレイ41(第4図)を使用するとき選択する。
従来のこの種の手差しトレイは1枚ずつ手差しを行うの
で、手差しが行われた時点でコピー用紙を手差しトレイ
から優先的に送り出せばよく、手差しトレイ自体をオペ
レータが選択する必要はない。これに対して本実施例の
手差しトレイ41は複数枚のコピー用紙を同時にセットす
ることができる。従って、コピー用紙のセットをもって
その手差しトレイ41からの給送を行わせると、コピー用
紙を複数枚セットしている時点でそのフィードが開始さ
れる可能性がある。このような事態を防止するために、
手差しトレイ41の選択を行わせるようにしたのである。
(ロ)A3用紙表示; A3サイズのコピー用紙を長手方向に送り込むためのト
レイを使用するときに選択する。
(ハ)B4用紙表示; B4サイズのコピー用紙を長手方向に送り込むためのト
レイを使用するときに選択する。
(ニ)A4用紙表示; A4サイズのコピー用紙を長手方向に送り込むためのト
レイを使用するときに選択する。
(ホ)B5用紙表示; B5サイズのコピー用紙を長手方向に送り込むためのト
レイを使用するときに選択する。
(ヘ)A4ヨコ用紙表示; A4サイズのコピー用紙を長手方向と直角方向に送り込
むためのトレイを使用するときに選択する。
(ト)B5ヨコ用紙表示; B5サイズのコピー用紙を長手方向と直角方向に送り込
むためのトレイを使用するときに選択する。
(チ)標準外用紙表示; 以上以外のサイズのコピー用紙を使用するときに選択
する。
倍率・用紙選択用パネル78の下方には、自動用紙/倍
率選択スイッチ109が配置されている。このスイッチ109
を押すと、自動用紙/倍率選択スイッチ109が選択され
予めセットされた倍率と用紙サイズの組み合わせが選択
される。オペレータは倍率・用紙選択用パネル78におけ
る表示ランプ82の点灯状態から所望の組み合わせが選択
されたかどうかを知ることができる。所望の組み合わせ
でない場合には、自動用紙/倍率選択スイッチ109を更
に押下して、組み合わせを変更させることになる。
倍率・用紙選択用パネル78の右側には表示パネル79が
配置されている。表示パネル79には、この複写機の図柄
111と液晶表示部112とが配置されている。図柄111は供
給トレイの選択状態や紙づまりの生じた場所等をランプ
の点灯で表示するようになっている。この実施例の液晶
表示部112には、漢字を含んだ文章が表示できる。この
第5図に示した例では、コピー作業を開始できること
と、設定されたコピー枚数が1枚であることを表わして
いる。またこの実施例の液晶表示部112はカラー表示用
の液晶を使用しており、指定された領域がそれぞれ指定
されたカラーで表示されるようになっている。
表示パネル79の下方には、以下のようなキーまたはボ
タンが配置されている。
(イ)オールクリアボタン114; 複写機を基本状態すなわちコピー用紙60の選択等のよ
うに初期的に設定される優先モードに戻すためのボタン
である。
(ロ)テンキー80; コピー枚数をセットしたり、複写機の診断を行う際の
診断内容の特定等を行うための数値入力に用いる。
(ハ)割り込みボタン115; 連続コピーを行っているときで、他の緊急コピーをと
る必要があるときに使用される。割り込みの処理が終了
した際に元のコピー作業に戻すための割り込みの解除に
も用いられる。
(ニ)ストップクリアボタン116; コピー作業を途中で停止するときや、コピー枚数の設
定時やソータのビンの設定時のクリアボタンとして作用
する。
(ホ)スタートボタン117; コピー作業を開始させるためのキーである。
(ヘ)選択キー118; 表示されたメッセージに対してカーソルを動かすため
のキー、すなわちカーソルキーである。
(ト)設定キー119; カーソルで指定された場所に設定するためのキー(リ
ターンキー)である。
以上説明したように本実施例のコンソールパネルは例
えば用紙の選択やコピー濃度の設定といった基本操作の
エリアと、例えば機能選択や単色カラー強調といった応
用操作のエリアを完全に分離した配置となっている。こ
れに加えて液晶表示部112に漢字カナ混じり文を表示し
て応用操作の補助を行うことで、パネル操作における間
違いの発生を可能な限り低下させている。
(3)装置の回路構成 第6図はこの複写機(第2図)の回路構成の概要を表
わしたものである。
図のようにメインCPU121を中心としたシリアル通信を
用いた分散CPUアーキテクチャを採用している。これ
は、コントローラの最適な配置を可能とし、最適なコス
トパーフォーマンスを提供するためである。更に複写機
の製品開発の面より見ると、モジュール設計によるソフ
トウェアの開発の短縮化や効率化、ワイヤハーネス等の
簡略化、低コスト化、トラブルの処理の容易化等が期待
できる。
また、複数のCPUによる処理の分散化によって処理効
率がアップするので、例えば高価な16ビットCPUを用い
ず、安価な8ビットCPUを用いることによっても複雑で
かつ高速処理が要求されるようなプログラムの処理が可
能となる。
更にこのような処理の分散化によって機種展開が容易
となる。すなわち、新しい入出力装置等を開発するよう
な場合でも、本体側(メインCPU側)のプログラムの修
正が不要になる場合があり、変更が必要な場合でも最小
限で済むことになる。
また、本体側のプリント基板について見れば、CPUの
分散によって不必要なI/Oポートやプログラムの格納の
必要がない。従ってプリント基板の低コスト化を図るこ
とができ、配置スペースの自由度が向上する。
この複写機はそのベースマシン21内のメインCPU(中
央処理装置)121とインターイメージランプ用CPU122に
よってベースマシン21の制御を行っている。ここでイン
ターイメージランプ用CPU122はインターイメージランプ
の制御を専門で行うCPUである。
インターイメージランプとは、露光後の感光体ドラム
51に光を照射して現像前の静電潜像の一部を消去するた
め等に用いられるものである。従来では、例えばB5判の
原稿を等倍でコピーする際に感光体ドラム51上における
B5判以外の領域に光を照射してトナー像が領域外で無駄
に形成されるのを防止していた。本実施例の複写機で
は、後に説明するように画像の編集等を行う機能をもっ
ている。従って、静電潜像の形成を例えば所定の矩形領
域や多角形の領域に制限しなければならない場合があ
り、このような処理を行うために静電潜像の部分的な削
除等を必要とする。このためにもインターイメージラン
プが用いられる。このように本実施例の複写機ではイン
ターイメージランプが従来と比べて高度に制御されなが
ら使用されるので、このためにメインCPU121の他に独立
したCPUを使用することにしたのである。
複写機の制御方法として、このような分散処理システ
ムを導入してきたメーカの1つにゼロックス社があり、
特開昭59-78371号の「機械制御装置並びに制御方法」等
の出願には技術内容および関連引用文献が詳細に開示さ
れている。
しかし、本発明に採用されている通信方式は、上記公
報に採用されている高速処理を目的とした「イーサネッ
ト方式」ではなく、4800ボーのカレントループ方式で同
等な効果が得られるようになっている。
なお、本出願人はインターイメージランプ用CPU122に
ついて、実願昭61-152591号の「画像複写装置」および
特願昭62-023392号の「複写機の画像消去装置」等で詳
細に開示している。
本実施例の複写機では、この他に次のようなCPUが用
意されており、通信ライン123、124と接続されている。
メインCPU121はこれらのCPUおよびインターイメージラ
ンプ用CPU122を統括する役割も果たしている。
(イ)原稿送り用CPU125; 原稿送り用CPU125は、第4図に示したDADF24の制御を
行うCPUである。DADF24の代わりにADF23(第2図)が用
いられる場合には、ADF23に備えられたCPUが通信ライン
123、124と接続されることになる。
(ロ)ソータ用CPU126は、10ビンのソータ38に配置され
たCPUである。20ビンのソータ39にも専用のCPUが配置さ
れている。メインCPU21はどのソータ38、39が接続され
たかを知り、これに応じてソーティングの制御を行うこ
とになる。
(ハ)表示用CPU127; 表示用CPU127は、コンソールパネル28に取り付けられ
た前記した液晶表示部112に漢字で各種情報を表示した
り、編集を行うための領域を表示するために使用される
CPUである。バックリットタイプ27のコンソールパネル2
7(第2図)の場合には複雑な表示制御を行う必要がな
いので専用のCPUが使用されない。なお、液晶表示部112
が使用されない場合には、編集のための図形の指定等は
テンキーを用いて行われることになる。
(ニ)トレイ制御用CPU128; トレイ制御用CPU128はベースマシン21に増設されるト
レイ類のうち第4および第5の供給トレイ31-4、31-5お
よび大容量トレイ36と中間トレイ33を制御するためのCP
Uである。このCPUは各トレイを収容したトレイキャビネ
ットの後側に配置されており、接続されるトレイ類に応
じてこれらの制御を行うようになっている。これらのト
レイ類の中で中間トレイ33は独自にコピー用紙搬送用の
モータを備えており、またこのトレイに収容されるコピ
ー用紙はそのサイズによって収容位置が異なる等複雑な
制御を要する。
トレイ制御用CPU128による各トレイの制御態様は次の
ようになる。
(i)第4、第5の供給トレイ31-4、31-5の双方または
一方と中間トレイ33の制御。
(ii)大容量トレイ36および中間トレイ33の制御。
(iii)中間トレイ33の単独制御。
(iv)第4、第5の供給トレイ31-4、31-5のうちの一方
だけあるいはこれら双方についての制御。
(v)大容量トレイ36の単独制御。
(ホ)カード用CPU129; カード用CPU129は、記録条件の設定や複写機の機能の
追加、訂正等を行うためにICカード131を用いる場合
に、その読み取りを行ったり、新たな記録条件や原稿の
座標指定のデータ等の登録を行う場合にデータの書き込
みを行う部分である。また、カード用CPU129は本実施例
で使用されていないがエディタパッド132を制御するこ
ともできる。エディタパッド132は座標入力のために用
いられるものであり、後に詳しく説明する。
第7図はこの実施例の複写機で中枢的な役割を果たす
メインCPUを中心とした回路構成を更に具体的に表わし
たものである。
なお、複写機をCPUあるいはいわゆるマイクロコンピ
ュータ等の制御装置で制御することはゼロックス社のシ
カンダ・シェイク(SIKANDAR SHEIKH)によるIEEEの論
文「A Programmable Digital Control System for Copy
ing Machines」IEEE Trans,Com,Vol IECI-21,No.1,Feb.
1974および特開昭50-62644号公報「電子写真複写法およ
びその装置」等を起点とする論文や公報で周知となって
いる。他のCPUモジュールもメインCPUと同様に、ワンチ
ップCPU、ROM、RAM、I/O等からなる構成を取っているこ
とははいうまでもない。
(イ)メインCPU121は、第6図でも一部説明したように
シリアルな通信ライン123、124を通じて次の各部と接続
されている。
(i)DADF24。
(ii)ソータ38。
(iii)液晶表示部112。
(iv)ICカード・エディタパッド用インタフェース(I
・Eインタフェース)130;ICカード装置22およびエディ
タパッド用に配置されたインタフェース回路であり、IC
カード131やエディタパッド132を複写機本体に接続した
ときこれらとメインCPU121側とでデータの授受を行わせ
る。
(v)インターイメージランプコントローラ157。
(vi)第4、第5の供給トレイ31-4、31-5、中間トレイ
33等を制御するトレイ制御部133。
(ロ)また、このメインCPU121はA/D変換器を内蔵して
おり、アナログデータライン134を通じて次の各部と接
続されている。このようなCPUとしては、例えば日本電
気株式会社のμPD7810CW、μPD7811CWや富士通株式会社
のMB89713X等の8ビットワンチップCPUを挙げることが
できる。
(i)光量センサ135;露光ランプ56(第4図)の光量を
検知してその制御を行う際に使用されるセンサである。
(ii)温度センサ群136;後に説明する定着温度コントロ
ール用のソフト・タッチ・センサ等のセンサである。
(iii)用紙サイズセンサ群137; 供給トレイ31等に収容される用紙のサイズを検知する
センサである。本実施例の複写機のシステム構成による
と、コピー用紙60を最大5種類のトレイから送り出すこ
とができる。従って、1つの供給トレイに用紙サイズの
検知用に4つのセンサを配置したとし、この処理にディ
ジタルデータを用いるとすると、1つのトレイから4ビ
ットのディジタルデータをメインCPU121に送出する必要
が生じ、合計で最大20個のインプット用のポートが必要
になるばかりでなく、コネクタの数やハーネスを構成す
るケーブルの数が多くなってしまう。これは、コストや
小型化の要請および信頼性の観点から好ましくない。
そこで本実施例の複写機では、1つのトレイごとに4
つのセンサの状態によって特定される状態をアナログデ
ータとして送出することにする。メインCPU121側では送
られてきたアナログデータをディジタルデータに変換
し、それぞれのトレイに収容されているコピー用紙60の
サイズを最大16種類まで判別することになる。
(ハ)更にメインCPU121はリセット回路138で暴走時や
イニシャライズ時にリセットされる他、バスライン121A
を介して次の各部と接続されている。
(i)キーボード・ディスプレイLSI(大規模集積回
路)121B;コンソールパネル28との間でデータの仲介を
行う回路である。
(ii)タイマ・カウンタLSI121C;メインモータ164やキ
ャリジモータ171の駆動を制御する回路である。
(iii)ROM121D;56Kバイトの容量を持ち、複写機の基本
的制御情報等を格納したリード・オンリ・メモリであ
る。
(iv)RAM121E;6Kバイトの容量をもつデータ一時記憶用
のランダム・アクセス・メモリである。このRAM121Eに
は、前述した不揮発性メモリ(NVM)121Fが接続されて
おり、複写機の電源がオフとなった場合でも必要なデー
タを保存できるようになっている。
ここで不揮発性メモリ(NVM)121Fに格納される必要
なデータとしては、例えば(a)コピー用紙60のレジス
トレーションを調整するためのセットアップ値や、
(b)後に詳しく説明するインターイメージランプによ
る画像の先端部分の消込み量、(c)複写倍率を等倍に
設定した場合における縦および横の倍率の微調整値、
(d)綴代用の空白を設けてコピーを行う場合の綴代量
のように複写機の生産ラインで行われる各パラメータの
調整値や、(e)各供給トレイ31等のフィードカウンタ
の使用実績値等のように複写機の使用状態を把握するた
めのデータ等を挙げることができる。
(v)第1のI/Oコントローラ121G;フィルタ回路121Hを
介して各種データの入力を行い、ドライバ回路121Iを介
して各種部品の駆動を行う入出力コントローラである。
ここでフィルタ回路121Hには、例えば各種スイッチやセ
ンサが接続されている。またドライバ回路121Iには、後
に説明するデベソレノイド等のソレノイドや供給トレイ
31-1〜31-5内の同じく後に説明するクラッチ233等が接
続されている。
(vi)第2のI/Oコントローラ121J;フィルタ回路121Kを
介して各種データの入力を行い、ドライバ回路121Lを介
して各種部品の駆動を行う入出力コントローラである。
ここでフィルタ回路121Kには、例えば各種スイッチやセ
ンサが接続されている。またドライバ回路121Lは周知の
D/A(アナログ−ディジタル)変換器やPWM(パルス幅変
換器)を具備しており、プログラムの処理に従って、後
に説明する現像装置59のデベバイアスの設定やチャージ
コロトロン52等の電流値の設定を行うようになってい
る。
(4)複写機の具体的な回路構成 次に第8図〜第13図を用いて、本実施例の複写機につ
いてその回路構成を更に具体的に説明する。
(4-1)感光体ドラムの周辺 第8図は感光体ドラム51の周辺を表わしたものであ
る。
感光体ドラム51の周囲には、チャージコロトロン52、
インターイメージランプ141、4種類のサブ現像装置59S
1〜59S4、メイン現像装置59M、トランスファコロトロン
50、デタックコロトロン147、プレクリーンコロトロン1
48、クリーニング装置149および除電用イレーズランプ1
55がこの順序で配置されている。ここで第1のサブ現像
装置59S1は赤色のトナーで現像を行う現像装置であり、
第2のサブ現像装置59S2は青色のトナーで現像を行う現
像装置である。第3のサブ現像装置59S3は緑色のトナー
で現像を行う現像装置であり、第4のサブ現像装置59S4
は茶色のトナーで現像を行う現像装置である。
インターイメージランプ141は一列に配置された128個
の発光ダイオードと、これら発光ダイオードと平行にこ
れらの前面に配置された1枚のプラスチックレンズから
なる。プラスチックレンズ(図示せず)は1つ1つの発
光ダイオードに対応する位置に非球面の凸部を有してお
り、発光ダイオードの互いに隣接する部分が発光したと
きであっても感光体ドラム51上で光がそれらの境界領域
で不均一な強度とならないように配慮されている。ま
た、プラスチックレンズの焦点は感光体ドラム51上で適
度にぼかされるようになっている。このため、インター
イメージランプ141によって例えば3角形の形状の図形
処理(図形の抽出あるいは削除)が行われた場合であっ
ても、処理の境界部分で1単位の発光ダイオードごとに
生じる段差がかなり軽減されることになる。
インターイメージランプ・コントローラ157は、イン
ターイメージランプ141の128セグメントに区分けされた
発光ダイオードのオン・オフ制御を行うようになってい
る。クリーニング装置149はドクターブレード150を備え
ており、プレクリーンコロトロン148で除電したトナー
を感光体ドラム51から掻き落とすようになっている。
ところで本実施例の複写機では、ドクターブレード15
0が感光体ドラム51に接触した後、0.2秒を経過した時点
でメインモータ164の駆動が開始される。またメインモ
ータ164が停止した場合にも直ちにドクターブレード150
が感光体ドラム51から離れるのではなく、5秒経過した
時点で離れるようになっている。これは、トナーがバキ
ュームの吸引動作によって飛び散り、複写機の内部を汚
染させるような事態を防止するための工夫である。
サブ現像装置59S1〜59S4はそれぞれ以下の部品を備え
ている。
(イ)カラーセンサ; サブ現像装置59S1〜59S4にそれぞれどの色の現像剤を
使用した現像装置がセットされているかの判別を行うた
めのセンサである。前記した赤、青、緑、茶以外の組み
合わせでサブ現像装置59Sを構成した場合であってもこ
のセンサによってサブ現像装置59S1〜59S4ごとにカラー
の種別を検出することができる。検知出力はデベカラー
検知回路230に入力され、メイン基板230に伝達されるよ
うになっている。
(ロ)トナーセンサ; トナー補給の必要性の有無を判別するためのセンサで
ある。
(ハ)デイスペンスモータ; トナーボックス内のトナーを攪拌して補給するための
モータである。
メイン現像装置59Mは黒色による現像を行うためのも
ので、トナーセンサとデイスペンスモータを備えてい
る。インクリーススイッチ159はオペレータがトナーの
増量を行いたいときに押すスイッチである。サブ現像装
置59S1〜59S4のうちの1つが選択されている状態でイン
クリーススイッチ159が押されると該当するサブ現像装
置についてそのトナーの増量が行われる。メイン現像装
置59Mが選択された状態で押されると黒色のトナーの増
量が行われる。
デベ(現像器)選択・ソレノイド161は、メイン現像
装置59Mとサブ現像装置59S1〜59S4の合計5つの現像装
置を択一的に切り換えるためのソレノイドである。この
切り換え動作については、次に項を改めて説明する。
高圧電源供給装置(HVPS)162はメインおよびサブの
現像装置59M、59S1〜59S4内部に平行電界を作り原稿の
ソリッド部分(べた黒の部分)の再現性を良好にするた
めに用いられるものである。フル・トナーセンサ163は
トナー回収用の容器にトナーが充分回収されたかどうか
を検知するセンサである。メインモータ164は、感光体
ドラム51、ヒートロール66あるいはコピー用紙60の搬送
タイミングの整合(レジストレーション)時から排出時
までの搬送系の駆動に用いられる。
(4-2)現像装置の切換機構 第9図は本実施例のメイン現像装置およびサブ現像装
置の切り換えタイミングを示す波形図である。同図は1
回目に第1のサブ現像装置59S1で赤色のカラーの現像が
行われ、2回目にメイン現像装置でモノクロの現像が行
われる例を表わしている。複写機のスタートボタン117
(第5図)が押されてコピー作業が開始されると、同図
aに示すようにその時刻t1からメインモータ164が駆動
される。メインモータ164の駆動は、2つの現像装置59S
1、59Mの双方でコピー作業が終了する時刻t3まで連続し
て行われる。
同図bは、デベ選択・ソレノイド161の駆動タイミン
グを表わしたものである。デベ選択・ソレノイド161は
第1のサブ現像装置59S1による赤色のコピー作業が終了
するまで励磁される。この装置ではデベ選択・ソレノイ
ド161の励磁によって図示しないクラッチの周面にレバ
ーが突き当たるようになっている。クラッチはメインモ
ータ164から駆動力の伝達を受け、72度ずつずれて1つ
の突出部を具えた5組のカム(図示せず)の回転を開始
させる。これらの突出部のうちの1つが第1のサブ現像
装置59S1に当設すると、これによって第1のサブ現像装
置59S1を感光体ドラム51の方向に押しつける。このとき
残りのカムの突出部はメイン現像装置59Mや他のサブ現
像装置59S2〜59S4から最も離れた位置にあり、この状態
でメイン現像装置59Mおよび他のサブ現像装置59S2〜59S
4は感光体ドラム51から離れた位置にある。
前記したクラッチの周面にはその5ヵ所に突起が配置
されており、前記したレバーが該当する突起に突き当た
ったとき1つのカムの対応する突出部が第1のサブ現像
装置59S1に最も強く圧接する。そして、この位置で該当
する赤色のカラーのトナーによって現像が行われること
になる。ただし、この装置では初期状態でメイン現像装
置59Mが感光体ドラム51に接近して配置されるようにな
っているので、赤色等のカラーの現像は時刻t1から直ち
に開始されるのではなく、1秒間だけその動作が待機さ
れる。このとき、前記したカムがメイン現像装置59Mの
代わりに第1のサブ現像装置59S1(あるいは他のサブ現
像装置59S2〜59S4)を感光体ドラム51にセットすること
になる。
第1のサブ現像装置59S1によるコピー作業が終了した
ら、その時刻t2から1秒間の間、前記した5つのカムが
移動しモノクロ用のカムの突出部がレバーによって位置
決めされるとメイン現像装置59Mが感光体ドラム51に対
してセットされる。この後、モノクロによる現像が行わ
れることになる。
なお、以上は赤色1色のカラーでマーキングが行われ
る場合であるが、複数のカラーでマーキングが行われる
場合には、所定の順番でサブ現像装置59S1〜59S4のうち
の該当するものが順に選択され、これらが終了してから
モノクロによる現像が行われることになる。
第10図はこれに対して、最初にモノクロで現像を行
い、後に赤色のカラーで現像を行う場合を参考的に表わ
したものである。同図aはメインモータ164の動作を、
また同図bはデベ選択・ソレノイド161の動作を表わし
ている。この第10図の場合では、最初にメイン現像装置
59Mによる現像が行われるので、この時点で1秒間の待
機時間をとる必要がない。しかしながら、2回目の現像
としてモノクロによる現像が終了したら1秒間の時間を
とってメイン現像装置59Mを再び感光体ドラム51に対し
てセットすることが必要になる。
(4-3)光学系 次に光学系の関係について第11図を用いて説明する。
レンズやミラー等を配置した図示しないキャリジはキ
ャリジモータ171によって往復動されるようになってい
る。このキャリジモータ171はステップモータによって
構成されている。キャリジがホームポジションに復帰す
る際の位置制御はレジセンサ172によって行われる。
レジセンサ172は光学系とコピー用紙60の搬送とのタ
イミングをとるためにも用いられる。すなわち、キャリ
ジには光の透過を遮断するためのアクチェータが配置さ
れており、キャリジが移動するとこのアクチェータによ
る遮光によりレジセンサ172が光線の一時的な遮断を検
出する。この検出信号を用いて、レジストレーションを
行うための位置あるいはタイミングが決定したり、キャ
リジのリターン時におけるホームポジションの位置が決
定されるようになっている。
濃度制御センサ173は原稿のコピー濃度を制御するセ
ンサである。前述したように本実施例の複写機は感光体
ドラム51への電荷の付与量および画像の露光量ならびに
現像電極のバイアスの調整の3つを同時に行ってコピー
濃度の制御を行う。レンズ・ミラー・センサ174は光学
レンズ58とミラー57(第4図)等の移動制御を行うセン
サであるが、1つの検出素子で構成されている。レンズ
・ミラー・モータ175も、従来の複写機でレンズ64とミ
ラー57等を別々に駆動していたものを共通して駆動でき
る形式に変更している。露光ランプ56については前述し
た。光学系用ファン177は光学系の部分を空冷してプラ
テンガラス55の除熱を図るためのファンである。原稿セ
ンサ178は、原稿のサイズを検知するために設けられた
センサである。
(4-4)定着装置 次に定着装置の関係について説明する。定着装置は第
12図に示されている。
この実施例のベースマシン21はヒートロール66の中に
メインフューザランプ181とサブフューザランプ182との
2種類のフューザランプを配置している。サブフューザ
ランプ182はメインフューザランプ181よりも短く、かつ
メインフューザランプ181の一方の端部に多少偏った位
置に配置されている。本実施例の複写機では、コピー用
紙60がプラテンガラス55の一方の側部に合わせて位置決
めされるいわゆるコーナーレジ(コーナーレジストレー
ション)方式を採用しているので、使用されるコピー用
紙60のサイズによってヒートロール66の軸方向における
熱エネルギの必要量が異なってくる。これによるこの軸
方向における温度分布の偏りを補正するために、コピー
用紙60のサイズに応じてサブフューザランプ182が通電
制御されるようになっている。サブフューザランプ182
の採用で、定着装置の温度むらは充分防止することが可
能となっている。
定着装置には、フューザ出口センサ184とS・T・S
(ソフト・タッチ・センサ)185の双方が接続されてい
る。ここでフューザ出口センサ184は、ヒートロール66
とプレッシャロール67の間を通過したコピー用紙が誤っ
て両ロール66、67に巻き込まれることなく排紙トレイ上
に排出されるか否かを検出するためのものである。S・
T・S165は、フューザランプ181、182の温度センサであ
る。
(4-5)コンソールの制御 次にコンソールの制御関係について第11図に返って説
明する。
コンソール制御部191には、漢字でメッセージを表示
するためのメッセージROM192が備えられている。コンソ
ール制御部191の配置された基板の近傍にはインターフ
ェイスボード193が配置されている。インターフェイス
ボード193は、ICカード131(第6図)の読み書きやエデ
ィタパッド132(第6図)の接続を行うためのICカード
装置(ICカードのリーダ・ライタ)22とフラットケーブ
ルによって接続されるようになっている。ICカード装置
22はすでに説明したようにカード用CPU129(第6図)に
よって制御されるものである。コンソール制御部191お
よびインターフェイスボード193はメイン基板201に接続
されている。メイン基板201には前記したメインCPU121
が搭載されている。メイン基板201とインターフェイス
ボード193の間のケーブルの長さに較べて、このインタ
ーフェイスボード193とICカード装置22を接続するフラ
ットケーブルの長さは、極端に短くなっている。インタ
ーフェイスボード193は、このためにICカード装置22の
取り付けられたパネルの直下のベースマシン21内部に配
置されている。
(4-6)ビリングカウンタ 次にコピー料金の徴収等に用いられるビリングカウン
タについて第12図を用いて説明する。
本実施例のベースマシン21は5色のコピーをとること
ができるので、ビリングカウンタが2種類備えられてい
る。このうちメインビリングカウンタ211は、白黒、カ
ラーに係わりなくコピーのとられた枚数のカウントを行
う。このメインビリングカウンタ211のカウント値は、
この複写機にコインキットやキーカウンタ等のアクセサ
リ212を取りつけたときにもそのカウント制御のための
データとして用いられる。サブビリングカウンタ213
は、カラーのコピーをとったときにそれぞれのコピーに
用いられたカラーの数の総和をカウントするのに用いら
れる。
(4-7)電源 次に電源関係について第12図と共に説明する。
ベースマシン21は100V(ボルト)の商用電源に接続さ
れるようになっている。また海外用に115V60Hzと220V50
Hzの電源にも対応できるようになっている。コンセント
221から供給された電力は15アンペアのサーキットブレ
ーカ222、ノイズフィルタ223を介してメインスイッチ22
4に到達する。メインスイッチ224の出力側は、インター
ロックスイッチ225を経てACドライバ226、定着制御用素
子227およびDC電源228に電源として供給される。更に、
DADF24および中間トレイ33にもそれらの電源として供給
されることになる。
ACドライバ226は、次の部品にそれぞれ所定のタイミ
ングで電源の供給を行う。
(イ)除電用イレーズランプ155(第8図) (ロ)露光ランプ56および光学系用ファン177(第11
図) (ハ)メインフューザランプ181およびサブフューザラ
ンプ182(第12図) DC電源228は、次の部品にそれぞれ所定のタイミング
で電源の供給を行う。
(イ)インターロックスイッチ225(第12図) (ロ)ACドライバ226(第12図) (ハ)高圧電源供給装置162(第8図) (ニ)ソータ38(第12図) (ホ)フューザ出口センサ184(第12図) (ヘ)定着制御用素子227(第12図) (ト)アクセサリ212(第12図); ここでアクセサリとは、例えばコインを使用してコピ
ーを行なえるようにしたコインキットや、各部署のコピ
ー管理を行うためのキーカウンタやキーコーダ等が存在
する。
(チ)メインビリングカウンタ211およびサブビリング
カウンタ213(第12図) (リ)X−ポート・ファン194(第12図); このファンはX−ポートと呼ばれる搬送路を搬送され
るコピー用紙60の吸引用バキュームファンである。
(ヌ)インターイメージランプ・コントローラ157(第
8図) (ル)キャリジモータ171(第11図) (ヲ)レジセンサ172、濃度制御センサ173、レンズ・ミ
ラー・センサ174およびレンズ・ミラー・モータ175(第
11図) (ワ)原稿センサ178(第11図) (カ)インクリーススイッチ159、サブ現像装置59S1〜5
9S4およびメイン現像装置59Mのトナーの空検知センサ、
ならびにデベ選択・ソレノイド161(第8図) (ヨ)メイン基板201(第8図等) (4-8)搬送系 次に第13図を用いてコピー用紙の搬送系について説明
する。
第1〜第5の供給トレイ31-1〜31-5には、ノーペーパ
センサ231、サイズセンサ232、およびクラッチ233がそ
れぞれ備えられている。ここでノーペーパセンサ231
は、供給トレイ31-1〜31-5内のコピー用紙の有無を検知
するためのセンサである。この複写機では、複数の供給
トレイに同一サイズのコピー用紙をセットすることがで
き、この場合には1つの供給トレイのコピー用紙がなく
なったとき他の供給トレイから同一サイズのコピー用紙
が自動的に給送できるようになっている。サイズセンサ
232はトレイ内に収容されているコピー用紙のサイズを
判別するためのセンサである。また、クラッチ233は、
それぞれの送りロール61-1、61-2、……の駆動をオン・
オフ制御するための部品である。
コピー用紙の給送は専用に設けられたフィードモータ
235によって行われる。フィードモータ235にはステップ
モータが使用されている。コピー用紙の給送が正常に行
われているかどうかはフィードセンサ236によって検知
される。ゲートソレノイド237は、一旦送り出されたコ
ピー用紙の先端を揃えるためのレジストレーション用の
ソレノイドである。このゲートソレノイド237は、通常
のこの種のソレノイドと異なり通電時にゲートが開きコ
ピー用紙を通過させるような制御を行う。
すなわち、コピー用紙の到来しない待機状態ではゲー
トソレノイド237に電源の供給がなく、ゲートは開いた
ままとなっている。コピー用紙が到来するわずか手前の
時点にゲートソレノイド237が通電され、通過を阻止す
るためにゲートが閉じる。そして、所定のタイミングで
コピー用紙の搬送を再開する時点で通電が停止しゲート
が開くことになる。このような制御を行うと、コピー用
紙の先端が通過を阻止されている時点でのゲートの位置
の変動が少なくなり、コピー用紙が比較的強い力でゲー
トに押し当てられた場合でもその位置決めを正確に行う
ことができる。
手差し切換ソレノイド238は、第1の供給トレイ31-1
から送り出されるコピー用紙の搬送ローラと、手差しト
レイ41からマニュアルフィードされるコピー用紙の搬送
ローラとの駆動を切り換えるためのソレノイドである。
手差しトレイセンサ239は、手差しトレイ41からコピー
用紙を複数枚送る場合のコピー用紙の有無を検知するた
めのセンサである。トレイインターロック241は、コピ
ー用紙が紙詰まりを生じたときにその除去のために開閉
される機構に取りつけられているインターロックスイッ
チである。トレイパスセンサ242は、第2および第3の
供給トレイ31-2、31-3から送られてきたコピー用紙60を
検出するセンサで、ベースマシン21とこれら供給トレイ
31-2、31-3の結合部近傍に配置されている。
(4-9)DADF 第14図と共にDADF24について具体的に説明する。
DADF24はベースマシン21のプラテンガラス55の上に取
りつけられている。このDADF24には、原稿251を載置す
る原稿トレイ252が備えられている。原稿トレイ252に
は、原稿251をそのコピーされる第1の面が下側となる
ようにして積層する。
原稿トレイ252の原稿送り出し側にはリタードパッド2
54と送り出しパドル255が配置されており、これらによ
り原稿251が1枚ずつ送り出される。送り出された原稿2
51は、駆動ローラ256と従動ローラ257によってS字状搬
送部258を通り、このS字状搬送部258と垂直搬送部259
との交わる位置に配置された分岐ガイド261に押し当て
られる。分岐ガイド261はこれにより開放され、原稿251
は反転搬送部262側に搬送される。
原稿251の後端が分岐ガイド261を通過すると、図示し
ないスプリングの作用によって分岐ガイド261はS字状
搬送部258側に閉止する。このとき、分岐ガイド261の近
傍に配置された図示しないセンサによって原稿251の通
過が検出される。この検出信号出力によって原稿反転用
駆動ローラ264が逆回転する。この結果、原稿251は搬送
方向が反転され、その搬送方向をプラテンガラス55とほ
ぼ直角方向に変更される。
この後、原稿251は斜行スリップパドル265によりその
一側部を図示しないサイド位置決めガイドに当設されて
位置決めされながら搬送される。そしてエンドレス搬送
ベルト266によってプラテンガラス55上の訂正な位置ま
で搬送される。このようにして、原稿251の前記した第
1面に対するコピー作業が行われる。
第1面に対する露光が終了したら、エンドレス搬送ベ
ルト266によって原稿251が矢印267方向に搬送される。
そして出口側ガイド268の作用によって、この第1面の
みのコピーが行われる場合には垂直搬送部269が選択さ
れ、原稿251は原稿受け部271に収容されることになる。
これに対して第1面の反対側の第2面に対してもコピ
ーをとる場合には、水平搬送部272が選択される。水平
搬送部272に送り出された原稿251は、搬送ローラ273に
よって矢印267と逆方向に搬送され、駆動ローラ256と従
動ローラ257によってS字状搬送部258を搬送される。こ
のとき、原稿251の下面は原稿トレイ252に収容されてい
た時点と逆の第2面となっている。従って、先に説明し
たと同様の搬送手順でこの原稿251がプラテンガラス55
の上に送り込まれた状態では、第2面に対するコピー作
業が行われることになる。
第2面の露光終了後、原稿251は出口側ガイド268の作
用によって垂直搬送部269に送られ、原稿受け部271に排
出されることになる。
(4-10)ソータ 第15図と共に10ビンのソータ38について具体的に説明
する。
第15図はソータの外観を表わしたものである。10ビン
のソータ38は、10枚のビン281が一体として昇降できる
ようになっている。ソータ本体282には、この昇降を行
うための駆動源(ビンモータ)と、1ビン分ずつの移動
位置をコントロールするためのカムおよびカムスイッチ
と、ビン281が下限位置に到達したことを検出するため
のダウンリミットスイッチ(共に図示せず)が配置され
ている。
コピー用紙60は第4図に示した搬送ロール68、68によ
って矢印284方向に進み、ソータ本体282に送り込まれ
る。そして、その時点でその搬送路に対向しているビン
に対して排出されることになる。なお、ソータによって
はビン281を昇降させず、代ってソータ本体282を昇降さ
せて排出路の切り換えを行うこともできる。ソータ38の
モード選択は、第5図に示したソータ用パネル74を操作
することにより行われるようになっている。
(4-11)中間トレイ 次に中間トレイ33について説明する。
第16図は中間トレイ33を中心とした搬送系を表わした
ものである。
ベースマシン21内のヒートロール66によって熱定着さ
れたコピー用紙60は、同じくベースマシン21内に配置さ
れたデュプレックス・ゲートソレノイド351によって排
出トレイ側に出すか中間トレイ33側に送り込むかの制御
が行われる。第1のデュプレックス・パスセンサ352は
ベースマシン21側に、また第2のデュプレックス・パス
センサ353は第2の供給トレイ31-2の近傍にそれぞれ配
置されており、中間トレイ33の近傍に到達する前のコピ
ー用紙60について紙詰まりの検出が行われる。
ところで中間トレイ33には、コピー用紙60の先端をト
レイ先端まで送り込むための送りロールが存在しない。
そこで送られてきたコピー用紙60のサイズに応じてこれ
らを所望の位置まで搬送しトレイに“落下させる”ため
の3つのデュプレックス・ソレノイド・ゲート355〜357
が配置されている。これらのデュプレックス・ソレノイ
ド・ゲート355〜357は送り込まれる用紙のサイズに応じ
てソレノイドを択一的に動作させ、対応するゲートの開
閉を行うようになっている。スキューロール・ソレノイ
ド・ゲート358は、この“落下”してきたコピー用紙60
の先端の一角を中間トレイ33の先端の角に当てるように
制御し、送られてきたコピー用紙60の1枚1枚の先端を
揃えるゲートである。この動作が1枚分終了するごとに
メインビリングカウンタ211のカウントアップが行われ
る。
中間トレイ33はすでに説明したようにトレイ制御用CP
U128によって制御されるようになっており、デュプレッ
クス・モータ361(第8図)の制御によってコピー用紙
の搬送を行う。デュプレックス・ノーペーパセンサ362
はこの中間トレイ33におけるコピー用紙60の有無を検知
するセンサである。デュプレックス・フィードクラッチ
363は、コピー用紙60の送り出しを行うための駆動源に
ついてオン・オフ制御を行うための機構である。
インバータ・ゲートソレノイド364は、両面コピーを
とるか同一面に複数のカラーでマーキングを行ったり合
成コピーをとるかどうかの切り換えを行うソレノイドで
ある。すなわち、第16図に示したような向きにインバー
タ・ゲートソレノイド364が位置している場合、搬送路3
65を下向きに落下するように搬送されてきたコピー用紙
60はインバータ・ゲートソレノイド364に案内されて落
下した後、搬送ロール367、368によって今度は上向きに
搬送される。そして、インバータ・ゲートソレノイド36
4の手前で図の右方向に搬送方向を変更され、中間トレ
イ33に表裏逆の状態で収容される。この状態で搬送が再
開されると、両面コピーがとられることになる。
これに対して、下向きに搬送されてきたコピー用紙60
がインバータ・ゲートソレノイド364の手前でそのまま
図の右方向に搬送方向を変更されると、もとの表側が再
び上になる状態で収容される。この後者の状態で搬送が
再開されると、同一面に再度コピーがとられることにな
る。一般にN種類のカラーでマーキングを行う場合に
は、1枚のコピー用紙60がN回中間トレイ33に収容さ
れ、この後にモノクロで現像が行われて排出される。
デュプレックス・フィードセンサ369は、中間トレイ3
3から送り出されたコピー用紙の紙詰まりの有無を検知
するためのセンサである。
(4-12)エディタパッド 第17図および第18図と共にエディタパッド132につい
て具体的に説明する。
このうち第17図はエディタパッドを装着した複写機の
システム構成を表わしたものである。すなわち本発明の
実施例としての第3図に示した複写機の構成では、DADF
24をプラテンガラス55の上に取りつけているので、エデ
ィタパッド付きプラテン26をこの上部に装着することが
できない。
第17図に示した複写機では、第1の供給トレイ31-1が
備えられたベースマシン21の上部にエディタパッド付き
プラテン26が取りつけられている。図で四角の部分がエ
ディタパッド132である。なお、この複写機にはバック
リットタイプのコンソールパネルが配置されている。ま
たベースマシン21の下部には、第2および第3の供給ト
レイ31-2、31-3のみが収容されたキャビネット401が配
置されている。ベースマシン21にはソータが取りつけら
れておらず、排出されるコピー用紙を収容するための排
出トレイ37が取りつけられている。コンソールパネル27
の配置されているパネル面の左端近傍にはICカード装置
22Aが配置されており、この上部にICカード131をセット
することができるようになっている。上面に液晶表示板
が組み込まれているICカードでは、ICカード装置22Aに
組み込んだ状態で、表示板としての動作も行なうことが
でき、複写機に表示機能を増設させたり、表示機能のな
い複写機に表示機能を付加することができる。ICカード
装置22Aの組み込まれたコンソールパネル27の直下のベ
ースマシン21内部には、第11図に示したようなインター
フェイスボード193が組み込まれており、これらの間の
ケーブルの長さはインターフェイスボード193とメイン
基板201との間のケーブルの長さに較べて極端に短くな
っている。
複写機の一般的な構成については、先の第2図で説明
したのでこれを参照されたい。なおエディタパッド132
は座標の入力に大変便利なものであり、第3図に示した
本実施例のような構成の複写機にも単独で使用すること
が可能である。この場合には、エディタパッド132を机
上等に配置し、コードを用いてICカード装置22(第3図
参照)と直接接続したり、あるいはICカード131に座標
データを書き込み、これをICカード装置22に装着して使
用することになる。
第18図はエディタパッドの構成を表わしたものであ
る。エディタパッド132は、縦307mm、横432mmの長方形
の座標入力用パッド405を備えている。このパッドの手
前側の幅10mmの領域は次に説明するエディタパネル406
となっている。エディタパネル406を含んだエディタパ
ッド132は、X軸上の位置を指定する抵抗線を配置した
第1のゴムパッドと、Y軸上の位置を指定する抵抗線を
配置した第2のゴムパッドとをスペーサを介して重ね合
わせた構造となっており、オペレータの指や先の尖った
ペン等によって圧力の加えられた位置をX、Y座標上の
値として感知できるようになっている。エディタパネル
406の手前には、各種情報を表示するための表示パネル4
07が配置されている。また、エディタパッド132の内部
後方部分には、座標データを処理するための基板やイン
ターフェイス回路用の基板408が配置されている。
第19図は第18図で説明したエディタパネルおよび表示
パネルの部分の要部を表わしたものである。エディタパ
ネル406には、次のようなボタンが配置されている。
(イ)特殊機能ボタン411; 特殊機能を用いるときに使用するボタンである。
(ロ)寸法変倍ボタン412; 距離を指定して縮倍率を指定するときに使用するボタ
ンである。
(ハ)抽出ボタン413; 指定された領域を抽出するためのボタンであり、モノ
クロ(白黒)記録について使用される。
(ニ)削除ボタン414; 指定された領域を削除するためのボタンであり、同じ
くモノクロ(白黒)記録について使用される。
(ホ)連写カラー合成ボタン415; 連写カラー合成の機能を指定するときに使用するファ
ンクションボタンである。
(ヘ)マーキングカラーボタン416; マーキングカラーの機能を指定するときに使用するフ
ァンクションボタンである。
(ト)部分カラー変換ボタン417; 部分カラー変換の機能を指定するときに使用するボタ
ンである。
(チ)カラー反転ボタン418; カラーで指定された領域を黒色にしたり、黒色で指定
された領域をカラーに変換するときに使用するボタンで
ある。連写カラー合成ボタン415、マーキングカラーボ
タン416、部分カラー変換ボタン417およびカラー反転ボ
タン418はカラー記録についてのファンクションボタン
である。
(リ)指定方法ボタン419; 領域の指定を、矩形における対角線の両端の2点の座
標値で行うか、多角形の各点の座標値で行うかの選択を
行うためのボタンである。
(ヌ)領域・色指定ボタン421; 領域の設定を行う時点で使用するボタンである。
(ル)領域クリアボタン422;領域の指定を解除するとき
に使用するボタンである。
(ヲ)設定終了ボタン423; 1または複数の領域についてそれらの指定が終了した
ときに使用するボタンである。
最初の8つのボタン411〜418に対応する表示パネル40
7の部分には、それぞれそれらのボタンの選択の有無を
表示するための表示ランプ425が付属している。また指
定方法ボタン419については、その指定方法に応じて対
角指定ランプ426または多角指定ランプ427が点灯するよ
うになっている。
(ワ)通常マーキングボタン431;領域内を一様にマーキ
ングするという通常のマーキング形態を指定するための
ボタンである。
(カ)枠マーキングボタン432;例えば特定領域を囲む枠
状の領域を設定してマーキングを行うときに使用するボ
タンである。
(ヨ)ラインマーキングボタン433;例えば太めのアンダ
ーライン状の領域を設定してマーキングを行うときに使
用するボタンである。
(タ)色指定ボタン434〜437;マーキングのカラーは領
域ごとに独立して行うことができるので、マーキングを
行う領域との関係でカラーの指定を行うためのボタンで
ある。ここでは、色指定ボタン434が赤色の指定を行
い、色指定ボタン435が青色の指定を行う。色指定ボタ
ン436は緑色の、また色指定ボタン437は茶色の指定を行
うようになっている。すでに説明したように本実施例の
複写機は、これ以外のカラーの現像装置をセットするこ
ともでき、この場合には、色指定ボタン434〜437の表面
に被せられているトップカバーをそのカラー用のものに
取り替えることになる。(ワ)〜(タ)で説明したマー
キング専用の各ボタン431〜437にはそれぞれ表示ランプ
438が配置されており、どのランプが選択されたかが表
示されるようになっている。
(4-13)大容量トレイ ところで、この複写機には第4および第5の供給トレ
イ31-4、31-5の代わりに大容量トレイ36をセットするこ
とができる。そこで本実施例の構成とは異なるが、これ
についても簡単に説明する。
第20図はこの大容量トレイの回路構成の概要を表わし
たものである。
大容量トレイ36には、1000〜2000枚のコピー用紙を一
度にセットすることができ、大量のコピーを中断なく作
成することができる。大容量トレイ36には、次のような
回路部品が備えられている。なお大容量トレイ36は、第
8図に示したノイズフィルタ223の出力側から交流電源
の供給を受け、また同じく第8図に示したメイン基板20
1を介してDC電源228から直流電源の供給を受けてこれら
の回路部品を動作させるようになっている。
(イ)ストップセンサ472; コピー用紙60の昇降を行うためのエレベータ機構を備
えた大容量トレイ36についてその下限位置を検知するた
めのセンサである。
(ロ)インターロックスイッチ473; 大容量トレイ36の前面パネルについてその開閉を検知
するためのインターロックスイッチである。
(ハ)ノーペーパ・センサ474; 収容されたコピー用紙60が残り少なくなった時点でこ
れを検知するためのセンサである。
(ニ)サイズセンサ475; コピー用紙60のサイズを判別するためのセンサであ
る。
(ホ)大容量トレイ用モータ476; 大容量トレイ471のエレベータ機構を駆動しコピー用
紙60の収容部分の昇降を行うためのモータである。
(ヘ)セットセンサ477; 前記したエレベータ機構を備えた大容量トレイ36につ
いてその上限位置を検知するためのセンサである。
(ト)大容量トレイ用クラッチ478; コピー用紙60の送り出しを制御するためのクラッチで
ある。
(チ)フィードセンサ479; 大容量トレイ36から送り出されるコピー用紙60の紙詰
まりを検知するためのセンサである。
(5)画像の編集 (5-1)編集の種類 本実施例の複写機では、次のようなモードの画像編集
を行うことができる。
(A)変換モード (A1)抽出モード 第21図に示すように、原稿501の所定の領域502を指定
し、その指定領域内の画情報のみを抽出してコピーす
る。領域の指定は5ヵ所まで可能である。
(A2)削除モード 第22図に示すように、原稿501の所定の領域503を指定
して、指定された領域以外の部分の画情報のみをコピー
する。すなわち指定領域の画情報が削除されることにな
る。領域の指定は5ヵ所まで可能である。
(A3)2色モード 第23図に示すように、原稿501の所定の領域504を指定
して、指定領域内とそれ以外の領域とを別々の色505、5
06でコピーする。領域の指定は5ヵ所まで可能である。
(B)分割モード (B1)ブック分割モード 第24図に示すように、原稿501の前半部分における指
定領域507を1枚目のコピー用紙508-1にコピーし、原稿
501の後半部分の指定領域509を2枚目のコピー用紙508-
2にコピーする。原稿501の前半部分および後半部分につ
いてそれぞれ1領域ずつの指定が可能である。原稿501
の前半、後半それぞれについて全領域が指定されたとき
には、ブック物から1ページずつコピーをとる通常の
「ページ連写」と同一となる。
(B2)シート分割モード 第25図に示すように、1枚の原稿501の第1指定領域5
12を第1のコピー用紙508-1の指定位置にコピーし、同
一の原稿501における第2の指定領域514を第2のコピー
用紙508-2の指定位置にコピーする。
(C)合成モード (C1)ブック合成 第26図に示すように、原稿501における第1の指定領
域516をコピー用紙508の指定された第1領域517にコピ
ーし、同一原稿501の第2の指定領域518を同一コピー用
紙508の第1領域517に隣接した領域519にコピーする。
ブック合成モードは、同一ページの戸籍から戸籍抄本を
作成する場合等に用いられる。
(C2)シート合成 第27図に示すように、第1の原稿501-1における指定
領域521をコピー用紙508の指定された第1領域522にコ
ピーし、第2の原稿501-2の第2の指定領域523を同一コ
ピー用紙508の第1領域517に隣接した領域524にコピー
する。シート合成モードは、2ページに跨がった戸籍か
ら戸籍抄本を作成する場合等に用いられる。
(5-2)編集モードの設定、解除 まず、第28図によって編集を行うためのモードとして
の編集モードへの設定とこのモードの解除を説明する。
コンソールパネル28には第5図に示したように編集スイ
ッチ83Aと修正・確認スイッチ83Bが配置されている。編
集スイッチ83Aが押されると(ステップ)、そのすぐ
上に配置された表示ランプ82が連続点灯し(ステップ
)、編集モードに設定される(ステップ)。この編
集モードで前記した編集内容を指定することになる。
編集モードの解除は編集スイッチ83Aを再度押す(ス
テップ)ことによって実現される。このとき、前記し
た表示ランプ82が消灯する(ステップ)。もし編集モ
ードで編集データの入力が行われた後に修正・確認スイ
ッチ83Bが押されたような場合には(ステップ;Y)、
この表示ランプ82が点滅し、複写機は修正・確認モード
となる(ステップ)。この図では示していないが、修
正・確認モードの解除は、修正・確認スイッチ83Bを再
度押すことによって実現する。
ところで、本実施例の複写機ではテンキー80を使用し
てもエディタパッド132(エディタパッド付プラテン26
を含む)を使用しても画像の編集を行うことができる。
そこで、これらの関係について簡単に説明する。なお説
明上、テンキー80による編集モードを編集モードAと
し、エディタパッド132による編集モードを編集モード
Bとする。
第29図はこの関係を表わしたものである。メインCPU1
21は編集モードAのスイッチが押されるか(ステップ
)、あるいは編集モードBのスイッチが押されるか
(ステップ)の監視を行っている。編集モードAのス
イッチが押された場合には(Y)、その状態で複写機が
編集モードAに設定されているかどうかの判別を行う
(ステップ)。そして、編集モードAの状態でそのス
イッチが押された場合には(Y)、編集モードそのもの
が解除される(ステップ)。一方、編集モードAのス
イッチが押された状態で編集モードAでも編集モードB
でもなかった場合には(ステップ;N)、編集モードA
に設定される(ステップ)。これに対して、編集モー
ドAのスイッチが押された状態で編集モードBであった
場合には(ステップ;Y)、編集入力が終了しているか
どうかの判別が行われる(ステップ)。そして、編集
中であれば(Y)、これを尊重して編集モードスイッチ
Aの押下を無視する。編集中でなければ(N)、入力さ
れた編集データをクリアして編集モードAに設定する。
編集モードスイッチBが押された場合には(ステップ
;Y)、編集モードBに設定されているかどうかの判別
が行われ(ステップ)、編集モードBであれば前記し
たと同様に編集モード自体の解除が行われる(ステップ
)。編集モードBのスイッチが押された状態で編集モ
ードBでも編集モードAでもない場合には(ステップ
;N)、複写機は編集モードBに設定される(ステップ
)。これに対して、編集モードBのスイッチが押され
た状態で編集モードAであった場合には、編集中である
かどうかのチェックが行われ(ステップ)、編集中で
あればスイッチの押下情報が無視される。編集中でなけ
れば編集モードAにおける編集データがクリアされ(ス
テップ)、編集モードBに設定されることになる(ス
テップ)。
(5-3)テンキーによる変換モードの操作 第30図は編集モードが選択された場合の下位モードへ
の設定作業の様子を表わしたものである。
第29図に示した編集モードAに設定されると(ステッ
プ;Y)、液晶表示部112(第5図)には編集モードに
おける選択枝が表示される(ステップ)。
第31図はこの選択枝の表示状態を表わしたものであ
る。液晶表示部112には、モード名を表示する「編集モ
ード」という語句の下に、この編集モードで選択するこ
とのできる「変換」、「分割」、「合成」の各モード名
およびこれらのモードを表わしたアイコンが表示され
る。オペレータは、指示マーク553を所望の編集モード
に移動し、登録キーを押す(第30図ステップ)。液晶
表示部112の右端には、これらの操作を行う上で使用す
る選択キー118のアイコン552と設定キー119のアイコン5
55が表示されている。ここでアイコン555によって示さ
れた設定キー119は登録キーとして作用する。またアイ
コン552によって示された選択キー118は指示マーク553
を1つずつ右側に移動させるための移動ボタンとして作
用する。
第31図に示したように、指示マーク553が「抽出」の
文字の直前の位置で設定キー119が押されると(ステッ
プ;Y)、複写機は「変換モード」に設定される。これ
に対して、「削除」の文字の直前に指示マーク553が位
置した状態で設定キー119が押されると(ステップ;
Y)、複写機は「分割モード」に設定される。これ以外
の位置、すなわち「合成」の文字の直前の位置で設定キ
ー119が押されると(ステップ;N)、複写機は「合成
モード」に設定される(ステップ)。
変換モードでは、第32図に示すように液晶表示部112
に更に下位のモードを選択させるための表示が行われ
る。ここで「抽出」の文字の直前に指示マーク553が位
置した状態で設定キー119が押されると、複写機は抽出
モードに設定されることになる。
第33図は複写機が抽出モードに設定されたときの作業
の流れを説明するためのものである。
抽出モードに設定されると表示用CPU127はその配下の
RAMにN=1を登録する(ステップ)。そして、第N
領域(この場合には第1領域)の入力操作のための表示
を液晶表示部112に行う(ステップ)。
第34図はこの状態を表わしたものである。液晶表示部
112には指定する領域の内容として「領域1」という文
字551が表示されている。またその下には、矩形領域を
対角線上の2点で指定する際のそれぞれの点の位置を示
すアイコン557が2つ表示されている。アイコン557のう
ち現在入力が指示されている方のマークはこの状態で点
滅動作を行っている。
液晶表示部112の右半分には矩形の「領域1」を対角
線の両端の2点で指定するための座標(X1,Y1)、(X2,
Y2)がそれぞれ(X=横,Y=縦)の関係で表示されてい
る。記号「*」は座標データが未入力であることを表わ
している。現在入力が指示されている座標データに相当
するアスタリスク*は点滅するようになっている。
第33図に戻って説明を続ける。
オペレータは対角線上の2点についての座標データを
すべて入力するとその内容を確認し、問題がなければ設
定キー119を押す(ステップ;Y)。すると先のRAM領域
の数値NがN+1になり、第2番目の領域を指定するか
領域入力を終了するかを選択させるための表示が行われ
る(ステップ)。
第35図はこの状態を表わしたものである。液晶表示部
112には、次の領域としての領域2を指定するかどうか
の表示が行われている。オペレータが設定キー119を押
したとき(ステップ)、選択表示マーク552が「(指
定)する」という枝を選択していれば(ステップ;
N)、第2領域の入力のための表示が行われることにな
る(ステップ)。第36図はこの場合の液晶表示部112
の初期的な表示内容を表わしている。オペレータが第2
の領域について座標データの入力終了後に設定キー119
を押すと、第37図に示すように次の領域を指定するかど
うかを選択させる表示が行われ(ステップ)、設定キ
ー119を押して指定すれば、第38図に示すように第3の
領域について座標データを入力するための表示が液晶表
示部112に行われる。以下同様である。
これに対して、第N領域の指定が問われた状態でその
領域を指定しない旨の選択を行った場合には(ステップ
;Y)、編集がすべて終了したことになるので液晶表示
部112には「コピーできます」という表示が行われる
(ステップ)。第39図はこの状態を表わしたものであ
る。液晶表示部112には、抽出モードでコピー作業が行
われることを表示するアイコンが示されている。
ところで、例えば第1の領域の座標データの入力が終
了して設定キー119を押した後、第2の領域の指定の可
否が問われた状態で第1の領域のデータ入力に誤りが発
見されたものとする。従来では、このような場合には登
録を終了させ(ステップ;Y)、新たに修正モードに複
写機を設定しなおす必要があった。
本実施例の複写機では、後に説明するように入力点自
体をクリアして修正等を行なえるばかりでなく、前の領
域に遡ってその領域の修正等を行うことができる。この
明細書では、まず領域単位での座標データの修正等につ
いて説明し、次に入力点に関する指定や訂正について説
明することにする。
さて、前記したように第2の領域の指定の可否が問わ
れた状態(ステップ)で第1の領域のデータ入力に誤
りが発見されたものとする。オペレータはこのとき設定
キー119を押すかわりにオールクリアボタン114(第5
図)からなるクリアキーを押すと(ステップ;Y)、先
のRAM領域の数値NがN−1となり、前の領域が指定さ
れる(ステップ)。そしてステップに戻って、この
1つ前の領域のデータが表示されることになる。この状
態でオペレータは、設定キー119を押すまでの間、各座
標データを自由に訂正することができる。訂正を行って
設定キー119を押すと(ステップ)、その内容で領域
の指定の訂正が終了することになる。このようにこの実
施例の複写機でオールクリアボタン114からなるクリア
キーは領域を操作するキーということができ、後に説明
する入力点操作用のクリアキー(以下これを入力点クリ
アキーという。)とは異なったものとなる。
ところでこの第33図に示す制御では、1つ前の領域に
戻ることは可能になるが、2つ以上前の領域に戻って座
標データの訂正を行うことはできない。このような訂正
を行うには、幾つかの制御が考えられる。
第40図はその第1の例を表わしたものである。この第
40図で第33図と同一部分には第33図と同一ステップの表
示を行っている。さて、この第40図ではステップによ
るクリアキー114の押下によってステップで液晶表示
部112に1つ前の領域のデータが表示される。この状態
で設定キー119が押される前にクリアキー114が押される
と(ステップ;Y)、先のRAM領域の数値Nが1よりも
大きいかどうかの判別が行われる(ステップ)。そし
て、1よりも大きければ、数値Nが1だけ減算され、そ
の領域のデータが液晶表示部112に表示されることにな
る(ステップ)。例えば最初に第4の領域のデータが
表示されていれば、ステップの操作で第3の領域のデ
ータが表示されることになり、この状態でクリアキー11
4が押されると第2の領域のデータが表示されることに
なる。更にクリアキー114を押すことで表示または修正
する領域を1つずつ遡らせることができるが、第1の領
域のデータが表示された後は、クリアキー114を押して
もそれが無効とされ(ステップ;N)、第1の領域のデ
ータが表示されることになる。
第41図は、遡って領域のデータの修正を行うことので
きる第2の例を表わしたものである。この例では、ステ
ップでクリアキー114が押されると、液晶表示部112に
領域表示の選択枝が表示される(ステップ)。
第42図はこのときの液晶表示部の表示状態の一例を表
わしたものである。液晶表示部112には、第1の領域か
ら第31の領域までの選択枝が表示される。ここでオペレ
ータは選択キー118を操作して所望の領域を指定するこ
とになる。領域数がこれよりも多い場合には、指示マー
ク553を右端まで移動させることにより第4の領域以降
の領域が次々と指示されて表示されるようになってい
る。
オペレータが所望の領域を指定して設定キー119を押
すと(ステップ;Y)、先のRAM領域の数値Nが指定し
た領域の数に設定され(ステップ)、この状態でステ
ップに戻ってその領域のデータが表示されることにな
る。すなわちこの時点でオペレータは先に指定した領域
の座標データを修正することができる。前に入力した領
域が液晶表示部112に表示されたときには、元の表示内
容が点滅表示されてもよい。これにより、オペレータは
液晶表示部112に表示されている座標データがもとのデ
ータか現在入力されたデータかを容易に確認することが
できる。
以上、画像の編集における変換モードの中で更に抽出
モードが選択された場合のテンキー80による操作につい
て説明した。変換モードにおいて削除モードが指定され
た場合にも、すでに説明したと同様のステップで各領域
の指定が行われる。そして、この場合にもクリアキー11
4の操作によって、すでに指定した領域に戻って座標デ
ータの修正が可能である。
第43図は、削除モードで液晶表示部に「コピーできま
す」が表示された状態を表わしており、第44図は2色コ
ピーモードで「コピーできます」が表示された状態を表
わしている。このようにこの実施例の複写機では、編集
のモードをそれぞれ表わしたアイコンが液晶表示部112
に表示されるので、オペレータはどのような編集内容で
コピー作業が行われるかを容易に確認することができ、
誤って無駄なコピーがとられることを防止している。
第45図は、2色コピーモードが指定された場合におけ
るテンキーによる操作の流れの一例を表わしたものであ
る。抽出モードや削除モードと異なるのは、指定領域内
と指定領域外をそれぞれどの色で記録するかを指定する
作業が加わることである。
すなわち、先のRAM領域の数値Nが初期的に“1"に設
定された(ステップ)後、第46図に示すように指定領
域内の現像色の選択表示が行われる(ステップ)。本
実施例の複写機では4つのサブ現像装置59S1〜59S4とメ
イン現像装置59Mが用意されているので、オペレータは
指示マーク553を用いてそれらについての現像色として
の赤、青、緑、茶および黒の各色から1色を選択するこ
とができる。
所望の現像色が選択されて設定キー119が押されると
(ステップ;Y)、液晶表示部112に今度は領域外の記
録色の選択表示が行われる(ステップ)。第47図はこ
のときの表示状態の一例を表わしたものである。この例
では領域内について指定された現像色がアスタリスク*
で表示されるようになっており、同一色が領域の内外で
指定されるミスが防止されるようになっている。このよ
うな表示の代わりにすでに領域内として指定された現像
色の表示を行わないようにしてもよいし、指示マーク55
3がその現像色の位置を飛び越えるように表示の制御を
行うようにしてもよい。
領域外の現像色の選択が行われる状態で、領域内の現
像色の選択に誤りがあったことに気づく場合がある。そ
こで本実施例の複写機では領域外の現像色の選択を行っ
て設定キー119でこれを確定する前の段階で修正を行な
えるようにした。すなわち、オペレータは設定キー119
を押す(ステップ)前にクリアキー114を押すと(ス
テップ;Y)、液晶表示部112には第46図に示した領域
内の現像色の選択表示が再び行われる(ステップ)。
この場合、すでに選択された現像色の位置に指示マーク
553が存在するようにするか、その位置の現像色を点滅
表示すればよい。
ステップで設定キー119が押されると、液晶表示部1
12に第N領域(この場合は第1領域)を指定させるため
の表示が行われる(ステップ)。オペレータは領域指
定のための入力をテンキー80で行って、この後設定キー
119を押下することになる(ステップ)。ただし、こ
の押下の動作の前にクリアキー114が押されると(ステ
ップ;Y)、表示用CPU127は領域外の現像色の指定を修
正させるためにステップに戻ることになる。この場合
にも、すでに指定した現像色を点滅表示させる等の制御
が有効である。
ステップで設定キー119が押された場合には、先のR
AM領域の数値NがN+1にされ(ステップ)、この場
合には第2の領域が第Nの領域となる。この状態で第N
領域の指定の可否が問われる表示が行われる(ステップ
)。これ以降のステップ〜は、すでに第33図で説
明した流れ(第33図ステップ〜)と同様である。た
だし、すでに説明したように第45図のステップにおけ
る「コピーできます」の表示は、第44図に示したような
ものとなる。
(5-4)テンキーによる分割モードの操作 第48図は、第31図に示した表示態様でオペレータが分
割モードを指定した場合の操作の流れを表わしたもので
ある。
分割モードが指定されると、このモードの更に下位モ
ードを指定するための選択枝が液晶表示部112に表示さ
れる(ステップ)。
第49図はこの表示状態の一例を表わしたものである。
液晶表示部112には分割モードのアイコンの下に2つの
下位モードを示すアイコンが表示され、指示マーク553
によっていずれかのモードが選択されるようになってい
る。ここで第1のモード(図で左側のアイコン)は、見
開き2ページの原稿上の画情報を左右1ページずつの画
情報として別々にコピーする分割態様を実行するモード
である。第2のモード(図で右側のアイコン)は、原稿
1ページに存在する2つの領域の画情報をそれぞれ別々
のページにコピーする分割態様を実行するモードであ
る。
オペレータが所望のモードを選択して設定キー119を
押すと(ステップ;Y)、第1の領域を指定するための
データが液晶表示部112に表示される(ステップ)。
このような表示は、例えば第34図に示されている。第1
の領域の指定が終了して設定キー119が押されると(ス
テップ;Y)、第2の領域を指定するためのデータが表
示される(ステップ)。分割モードでは、2つの領域
を指定する必要があるので、第2の領域の指定を省略す
ることはできない。第2の領域の表示例は第36図に示し
てある。なお、ステップで設定キー119が押される前
にクリアキー114が押された場合には(ステップ;
Y)、ステップに戻ってモードを選択するための表示
が行われる。すなわちこれにより、モードの選択のミス
や第1の領域のデータ入力の誤りを訂正することができ
る。
第2の領域のデータ入力が終了した後、設定キー119
が押される(ステップ)までにクリアキー114が押さ
れると(ステップ;Y)、液晶表示部112には第1の領
域を入力するためのデータが表示される(ステップ
)。これにより、第1の領域に遡って座標データの訂
正が可能になる。
ステップで設定キー119が押されると(Y)、表示
用CPU127は第1のモード(ページ連写モード)が選択さ
れているかどうかの判別を行う(ステップ)。そし
て、ページ連写モードが選択されている場合には
(Y)、液晶表示部112に分割モードにおける「コピー
できます」の表示が行われる(ステップ)。この表示
としては、例えば第50図に示すように分割モードにおけ
るページ連写モードのアイコンを表示した内容のもので
あってもよいし、第51図に示すように分割モードである
ことを総括的に示すようなものであってもよい。
一方、ステップで第2のモードであると判別された
場合には(N)、第2の領域を2ページ目のコピー用紙
にコピーする位置を指定するための表示が液晶表示部11
2に行われる(ステップ)。
第52図はこの表示態様を表わしたものである。オペレ
ータはテンキー80を操作してコピー用紙60の先端位置か
ら表わした数値データを入力し、設定キー119を押すこ
とになる(ステップ)。設定キー119が押されると、
液晶表示部112にはこの第2のモードにおける「コピー
できます」の表示が行われる。第53図はこの表示の一例
を表わしたものである。もちろん、このような表示に代
えて第51図に示したような一般的な表示が行われてもよ
い。
(5-5)テンキーによる合成モードの操作 第54図は、第31図に示した表示態様でオペレータが合
成モードを指定した場合の操作の流れを表わしたもので
ある。
合成モードが指定されると、このモードの更に下位モ
ードを指定するための選択枝が液晶表示部112に表示さ
れる(ステップ)。
第55図はこのとき液晶表示部112に表示される内容を
表わしたものである。液晶表示部112には合成モードの
アイコンの下に2つの下位モードを示すアイコンが表示
され、指示マーク553によっていずれかのモードが選択
されるようになっている。ここで第1のモード(図で左
側のアイコン)は、同一のページに分離して存在する2
つの領域の画情報を境界領域が接触するように合成する
モードである。第2のモード(図で右側のアイコン)
は、異なったページにそれぞれ別個に存在する2つの領
域の画情報を、同一のページに境界領域が接触するよう
に合成するモードである。
オペレータが所望のモードを選択して設定キー119を
押すと(ステップ;Y)、第1の領域を指定するための
データが液晶表示部112に表示される(ステップ)。
このような表示は、例えば第34図に示されている。第1
の領域の指定が終了して設定キー119が押されると(ス
テップ;Y)、第2の領域を指定するためのデータが液
晶表示部112に表示される(ステップ)。ただしこの
設定キー119押下の前にクリアキー114が押されると(ス
テップ;Y)、ステップに戻って下位モードを指定す
るための選択枝が再び液晶表示部112に表示される。
第35図に示したような表示のもとで第2の領域のデー
タが入力され設定キー119が押されると(ステップ;
Y)、液晶表示部112には第2の領域を記録する色を変更
するかどうかの選択枝が表示される(ステップ)。こ
の前の状態でオペレータがクリアキー114を押せば(ス
テップ;Y)、液晶表示部112には第2の領域のデータ
を再入力するための表示が行われる(ステップ)。
第56図は、第2の領域の記録する色を変更するかどう
かを問う選択枝の表示内容の一例を表わしたものであ
る。オペレータが指示マーク553を「変えない」の文字
に合わせて設定キー119を押すと(ステップ)、第1
の領域をコピー用紙上で記録する際の位置決めを問う表
示が行われる(ステップ)。この表示内容は、第52図
と同様であってよい。この表示が行われる設定キー119
の操作前にクリアキー114が押された場合には(ステッ
プ;Y)、ステップに戻り液晶表示部112には第2の
領域を再指定させるためのデータが表示される。なお、
第2の領域の色を変えるという選択を行った状態で設定
キー119を押下した場合には(ステップ)、予め定め
られた色の組み合わせで第2の領域の現像色が決定され
る。この代わりに例えば第46図あるいは第47図に示すよ
うな選択枝を液晶表示部112に表示させ、オペレータが
現像色を自由に選択するようにしてもよい。
ステップでコピーを行う位置決めが行われた後設定
キー119が押されると(ステップ)、液晶表示部112に
は「コピーできます」の表示が行われる(ステップ
)。
第57図はこの表示が行われる状態を更に詳しく説明す
るためのものである。「コピーできます」の表示が可能
となったら表示用CPU127はオペレータによって選択され
たモードが第1のモードであるかどうかの判別を行う
(第57図ステップ)。第1のモードが選択されたもの
であった場合、すなわち同一ページの2つの領域が合成
される場合には、原稿自体は1枚である。そこで第58図
に示すようにこの下位モードを示すアイコンと共に「コ
ピーできます」という文字表示が液晶表示部112に行わ
れることになる(ステップ)。もちろ、前記した分割
モードの場合と同様に合成モードの表示と共に「コピー
できます」という表示が行われてもよい。第59図はこの
ような表示状態を表わしたものである。この第1のモー
ドが選択された状態では、スタートボタン117が押され
るまでの間、「コピーできます」の表示が継続的に示さ
れる(ステップ)。そして、スタートボタン117が押
されるとまず原稿の第1の領域の画情報が抽出されコピ
ー用紙60にコピーされる。このコピー用紙60は中間トレ
イ33に収容される。2回目の露光作業で同一原稿の第2
の領域の画情報が抽出され、中間トレイ33から送り出さ
れた同一のコピー用紙にこの画情報がコピーされること
により画像の合成が終了する。合成の際の各領域の位置
決めは、原稿の走査開始タイミングや、コピー用紙60の
搬送タイミングを調整することによって実現することが
できる。
一方、第57図のステップで第2のモードが選択され
ていると判別された場合には、第1枚目の原稿と第2枚
目の原稿の合計2種類の原稿を使い分けてコピー作業を
行わなければならない。そこで最初の段階では「第1枚
目の原稿」について「コピーできます」という表示が行
われる(ステップ)。第60図は液晶表示部112におけ
るこのような表示態様を表わしたものである。液晶表示
部112におけるこの表示はコピー作業が開始されるま
で、すなわちスタートボタン117が押されるまで行われ
る(ステップ)。
スタートボタン117が押されてコピー作業が開始され
たら、1枚目のコピーが終了した状態で(ステップ;
Y)、液晶表示部112に「第2枚目の原稿」について「コ
ピーできます」という表示が行われる(ステップ)。
第61図はこのような表示例を表わしたものである。第2
枚目の原稿についてこのような表示は、スタートボタン
117が押されるまで行われることになる(ステップ
)。
(5-6)テンキーを用いた入力点の操作 第62図は、テンキーによる座標入力を説明するための
ものである。
本実施例の構成の複写機は領域指定のための座標デー
タの入力や入力されたデータの修正をテンキー80から行
うことができる。この第62図で例えばマーキング処理を
行う場合の領域の指定する場合、メインCPU121はオペレ
ータがコンソールパネル28上のマーキングカラースイッ
チ88を押すかどうかの監視を行っている。マーキングカ
ラースイッチ88が押されると(ステップ;Y)、メイン
CPU121は対応する表示ランプ82を点灯させ、複写機はマ
ーキングカラーのモードとなる(ステップ)。もし、
他のボタンあるいはスイッチが押されれば(ステップ
)、これに対応するモードの作業が実行されることに
なる(ステップ)。
テンキー80の入力によるマーキングカラーのモードに
設定されたら、メインCPU121は液晶表示部112に座標入
力を指示するためのデータを調整する(ステップ)。
表示は漢字を用いて行われる。表示用CPU127がこの表示
制御のために用いられる。
すでに説明した第34図はこの初期的な表示状態を表わ
したものである。液晶表示部112の右半分には矩形の
「領域1」を対角線の両端の2点で指定するための座標
(X1,Y1)、(X2,Y2)が表示されており、このうちの座
標X1を入力させるためにカーソル553と未入力マーク
「*」554が点滅表示されている。カーソル553の左側の
2つのアイコン557には破線で、矩形領域を対角線上の
2点で指定するためのそれぞれの座標(X1,Y1)、(X2,
Y2)の存在箇所が表示されるようになっている。
第63図は一例としてオペレータがテンキー80(第5
図)を用いて数値「100」を座標データ(X1)として入
力した状態を表わしたものである。この状態ではまだ座
標(X1,Y1)が確定していないので、液晶表示部112の入
力領域559内にはなんらの図形も表示されていない。こ
の入力領域559はプラテンガラスの最大入力サイズ(A3
判)に相似した図形を入力する領域である。
ところで、オペレータが座標データ(X1)の入力後に
選択キー118を押すと、カーソル553が座標(Y1)を入力
させるためにその箇所に移動して点滅動作を行う。座標
(Y1)を入力して選択キー118を押すと、第64図に示す
ように座標(X1,Y1)を表わした入力点が入力領域559に
表示される。またこの時点で液晶表示部112の選択表示
マーク552の隣に設定マーク555が点滅表示される。オペ
レータはこの後、同様にして他の座標(X2,Y2)の数値
を順に入力する。もちろんオペレータは先に座標(X2,Y
2)の数値を入力してもよい。このように座標データの
入力順序は特に問われない。
第65図は、座標(X2)として数値「20」を、また座標
(Y2)として数値「3」を入力した状態を表わしたもの
である。なお、この実施例の複写機は入力領域559にお
ける原点を自在に変更することができるようになってお
り、第64図から第66図では入力領域559の右下の角が原
点として設定されている。他の例では、これに対して入
力領域559の左下の角が原点として設定された状態を示
している。このように原点を自在に変更することができ
るようにしたのは、オペレータによって、あるいはその
ときの操作の都合で原点の捉え方が必ずしも一定せずこ
れを自在に変更することができる方が便利なことによる
ものである。液晶表示部112が第64図に示した状態で第
5図に示す設定キー119を押せば、「領域1」の指定が
完了する。
さて、テンキー80を用いて所定の領域について1点以
上の点の座標データが入力されたら(第62図ステップ
;Y)、その領域についての点の位置が所定のRAM領域
に記憶されると共に、液晶表示部112に表示される(ス
テップ)。第65図では、図形入力領域559に第1番目
の点と第2番目の点が表示されている。なお、この複写
機では対角線を構成する2つの点が逆の順序で入力され
ても、あるいは矩形を構成する他の対角線に関する2点
が入力されても、アイコン557のそれぞれの位置(左上
と右下)に座標データが変換されて表示が行われるよう
になっている。
矩形領域を特定するための2点の入力が終了したのち
設定キー119が押されると、その2点によって構成され
る矩形領域が液晶表示部112に表示される(ステップ
)。第66図は第65図に対応し、第65図に示した2点に
よって特定される領域が第1の領域として表示されてい
る。第1の領域の傍には、現在入力可能な領域の番号
“2"が表示されている。また第66図における液晶表示部
112の座標データの表示は第2の領域のデータ入力用に
クリアされ、再びアスタリスク*となる。
このようにして次の領域の指定とその領域の追加表示
のためにステップへと動作が戻り、この場合には、第
2の領域以降についての指定作業が開始される。もし、
第1の領域の指定で領域の指定作業が終了する場合、オ
ペレータは再度設定キー119を押す(ステップ)。こ
れにより、領域の指定作業はすべて終了し、液晶表示部
112には「コピーできます」という表示が行われること
になる(ステップ)。
(5-7)テンキーの場合の入力点の修正 第67図は、以上のような領域指定作業で入力点の訂正
が行われる場合の動作を表わしたものである。入力点の
修正に用いる入力点クリアキーはストップクリアボタン
116(第5図)が代用されている。そこでストップクリ
アボタン116を入力点クリアキー116として説明する。
さて、テンキー80を用いた座標データ入力作業中に入
力点クリアキー116が押されると(第67図ステップ;
Y)、メインCPU121はこれが矩形領域を特定するための
第2点目のデータの入力が開始した後であるかどうかの
判別を行う(ステップ)。これは、第2点目のデータ
が一部でも入力された後は、そのデータを再び第2点目
の入力の際に活用できるようにするためである。
2点目の入力がまだ行われていない状態では(N)、
液晶表示部112における第1点の座標データ(入力され
た数値)と図形入力領域559の第1点のマークが共に点
滅表示される(ステップ)。この状態でオペレータは
第1点の座標データを再入力することができる。座標デ
ータの入力が行われると(ステップ)、液晶表示部11
2には入力された座標データが置き換えられて表示され
る(ステップ)。そして設定キー119が押されると
(ステップ;Y)、その座標データが確定して(ステッ
プ)、2点目の入力が新しく開始されることになる
(ステップ)。なお、第1点目の入力が可能になった
状態でもデータの修正を行う必要がない場合もある。そ
こでステップで座標データの入力が待機されている状
態でオペレータが設定キー119を押せば(ステップ
)、その時点の表示された座標データが確定し(ステ
ップ)、第2点目の入力操作に移ることになる。
これに対してステップで2点目の入力が開始された
後では、まずその第2点目のデータがRAM121Eに一時記
憶される(ステップ)。そして、その座標データとし
ての数値および未入力箇所のアスタリスクが連続点灯状
態となる(ステップ)。この後、前記したステップ
〜の処理が行われる(ステップ)。そして第1点目
のデータが確定したら2点目について入力中のデータが
代って点滅表示される(ステップ)。そして2点目の
入力途中から入力処理が開始されることになる(ステッ
プ)。
(5-6)エディタパッドを用いた操作 以上テンキー80を用いた座標データの入力および修正
作業について説明した。本実施例の複写機では、エディ
タパッド付プラテン26を装着したり、あるいは通常のプ
ラテンを取りつけている状態でもICカード装置22を介し
てエディタパッド132を取りつけることによって、簡易
に座標データの入力を行うことができる。そして、エデ
ィタパッド132を使用した場合には、より簡易に座標デ
ータの入力を行うことができる他、3角形や5角形以上
の多角形の入力を行うこともできる。
まず第68図を用いてエディタパッドを用いた場合の編
集作業の概要を説明する。
エディタパッド132によって各種編集を行う際には、
第19図に示した複数のモード指定ボタン413、414……の
うちから所望のボタンを選択して、モード設定を行う。
一例として画像の抽出作業を行いたいときには、モード
指定ボタンとして抽出ボタン413を押下する(第68図ス
テップ)。するとカード用CPU129は複写機が現在その
モード(抽出モード)に設定されているかどうかの判別
を行い(ステップ)、そのモードであればこれを解除
する(ステップ)。すなわちエディタパッド132によ
って抽出モードに設定されている状態で抽出ボタン413
が押されると、抽出モードが解除されることになる。
一方、抽出ボタン413が押された状態で複写機が他の
モード、例えば削除モードに設定されていたものとす
る。この場合には(ステップ;Y)、そのモードにおけ
る領域指定が終了しているかどうかの判別が行われる
(ステップ)。そして終了していれば(Y)、複写機
はオペレータが現在押下したボタンによって指定された
モードに設定される(ステップ)。この場合には、抽
出モードに設定されることになる。これに対して、他の
モードにおける領域入力作業が終了していなければ、誤
ってボタンが操作されたものとしてそのモード指定ボタ
ンの押下は無視される(ステップ;N)。
第69図〜第74図は一例としてマーキングカラーボタン
416が押される場合の領域指定操作を具体的に説明する
ためのものである。
マーキングの領域を指定する場合、カード用CPU129
(第6図)はオペレータがエディタパッド付きプラテン
26上のボタンを押すかどうかの監視を行っている。マー
キングカラーボタン416が押されると(ステップ;
Y)、カード用CPU129は対応する表示ランプ424を点灯さ
せ、マーキングカラーのモードとなる(ステップ)。
もし、他のボタンが押されれば(ステップ)、すでに
説明したようにこれに対応するモードの作業が実行され
ることになる(ステップ)。
マーキングカラーのモードに設定されたら、カード用
CPU129は通常マーキングボタン431、枠マーキングボタ
ン432およびラインマーキングボタン433の押下状態の監
視を行う。そして、ラインマーキングボタン433が押下
されたら(ステップ;Y)、ラインマーキング用の表示
ランプ438を点灯させる(ステップ)。また、通常マ
ーキングボタン431が押された場合には(ステップ;
Y)、通常マーキング用の表示ランプ438を点灯させる
(ステップ)。枠マーキングボタン433が押された場
合には(ステップ;Y)、枠マーキング用の表示ランプ
438を点灯させる(ステップ)。
カード用CPU129はラインマーキングボタン433以外の
ボタン431、432が押された場合には、多角形の指定が行
われることになるのでその指定方法を確認するために指
定方法ボタン419の押下状態を監視する(ステップ
)。そして指定方法ボタン419が押されたら(Y)、
その時点から多角指定ランプ427を点灯させる(ステッ
プ)。これに対して指定方法ボタン419が押されなけ
れば初期的に対角指定ランプ426を点灯させる(ステッ
プ)。
第70図において、カード用CPU129は領域およびカラー
の指定に先立ってその配下のRAMに領域N=1を登録す
る(ステップ)。そしてこの状態でラインマーキング
用の表示ランプ438が点灯していれば(ステップ;
Y)、ラインの両端を指定するための2点のデータの入
力が待機される(ステップ)。これに対して通常マー
キングあるいは枠マーキング用の表示ランプ438が点灯
していた場合には(ステップ;N)、矩形の指定が行わ
れたかどうかを対角指定ランプ426と多角指定ランプ427
の点灯状態から判別する(ステップ)。そして、対角
指定ランプ426が点灯状態にある場合には、2点の座標
データの入力を待機する状態(Y)となる(ステップ
)。また、多角指定ランプ427が点灯していた状態で
は、多点すなわち3点以上の座標データの入力を待機す
る状態(ステップ)となる。
ステップにおける座標データの待機状態で2点の座
標データが入力されたら、対角線によって定まるその領
域の座標データがカード用CPU129の配下のRAMの他の領
域に記憶される(ステップ)。そしてそのデータがベ
ースマシン21のメインCPU121に転送される。このデータ
は表示用CPU127とインターイメージランプ用CPU122の双
方の記憶領域に記憶されることになる。
一方、ステップの状態で領域を特定する3点以上最
大16点の座標データが入力されたら(Y)、同様にして
これによって特定される領域の座標データがカード用CP
U129の配下のRAMに記憶される(ステップ)。そして
そのデータはベースマシン21のメインCPU121にも転送さ
れる。このデータは表示用CPU127とインターイメージラ
ンプ用CPU122の双方の記憶領域に記憶されることにな
る。
このようにして、1つの領域についての座標データの
入力とそのデータの記憶が終了したら、CPU129は色指定
ボタン434〜437のいずれかが押されるのを待機する(ス
テップ)。色指定ボタン435が押された場合には青色
の指定が行われたことになり(ステップ;Y)、対応す
る表示ランプ438が点灯することになる(ステップ
)。また、色指定ボタン436が押された場合には緑色
の指定が行われたことになり(ステップ;Y)、対応す
る表示ランプ438が点灯することになる(ステップ
)。色指定ボタン437が押された場合には茶色の指定
が行なわれたことになり(ステップ;Y)、対応する表
示ランプ438が点灯することになる(ステップ)。こ
れら3種類のボタン435〜437が押されなかった場合には
(ステップ;N)、初期的に赤色の指定が行われたと判
別され、赤色についての表示ランプ438が点灯すること
になる(ステップ)。
ところでこの色指定ボタン434〜437のいずれかが押さ
れる前に領域クリアボタン422が押されると(ステップ
;Y)、液晶表示部112にはすでに入力された領域のデ
ータを訂正するために該当する領域の選択を行う選択枝
が表示される(ステップ)。この表示は、第42図に示
したものと同一形式であってもよい。オペレータがコン
ソールパネルにおける設定キー119あるいはエディタパ
ッド132における設定終了ボタン423を押して所望の領域
を選択すると(ステップ;Y)、その領域の番号“X"が
数値Nと置き換えられ、ステップに戻る。すなわち、
再入力を行いたい領域のデータ入力作業が可能となる。
なお、この時点で変更前の領域Nの数値が先のRAMの所
定の領域に記憶される。これは、データの再入力が終了
した後に再び元の領域に戻って入力作業を続行すること
ができるようにするためである。
さて、ステップで領域クリアボタン422が押される
ことなく所望の色についての表示ランプ438の点灯が行
われたら(ステップまたは)、オペレータはこの点
灯状態を確認して領域・色指定ボタン421を押す。領域
・色指定ボタン421が押されたら、現在入力した領域に
対するカラーの指定が確定する(ステップ;Y)。すな
わち、指定された領域のカラーが赤色であれば(ステッ
プ;Y)、その領域の図形を示す座標データの記憶領域
に赤色を示すデータが記憶される(ステップ)。指定
された領域のカラーが青色であれば(ステップ;Y)、
その領域の図形を示す座標データの記憶領域に青色を示
すデータが記憶される(ステップ)。指定された領域
のカラーが緑色であれば(ステップ;Y)、その領域の
図形を示す座標データの記憶領域に緑色を示すデータが
記憶されることになる(ステップ)。以上のいずれで
もない場合、すなわち指定された領域のカラーが茶色で
ある場合には(ステップ;N)、その領域の図形を示す
座標データの記憶領域に茶色を示すデータが記憶される
(ステップ)。
オペレータがこの状態で設定終了ボタン423を押せば
(ステップ;Y)、領域の指定が終了し、液晶表示部11
2には「コピーできます」という表示が行われる(ステ
ップ)。これに対して次の領域を指定するために特殊
機能ボタン411が押されれば(ステップ;Y)、先のRAM
領域の数値Nが+1され(ステップ)、ステップに
戻って次の領域の指定が行われる。
なお、ステップからステップに進んだ時点で前記
したRAMに訂正前の領域Nの番号が記憶されていた場合
には(ステップ;Y)、領域N数値がこの値に戻され
(ステップ、更にその番号の消去が行われた後にステ
ップに戻る。これは、例えば第3番目の領域のデータ
入力が行われる段階で第1の領域のデータを訂正したと
きには、その訂正が終了した段階で第3の領域に戻って
入力を進行させるためである。
以上と異なり前の領域の訂正が行われない状態で領域
クリアボタン422が押された場合には(ステップ;
Y)、ステップと同様に領域データを再入力するため
の選択枝が液晶表示部112に表示される(ステップ
)。そして再入力のための領域の選択が終了したら
(ステップ;Y)、その選択した領域の番号“X"が数値
Nと置き換えられ、ステップに戻ることになる。
第71図はこの状態における液晶表示部の表示を表わし
たものである。液晶表示部112の左端近傍には、第18図
に示した座標入力用パッド405の領域指定を行なえる最
大サイズを示した枠531が表示されており、その内部に
現在入力された各領域の位置およびサイズが指定領域53
2としてカラー表示されることになる。装置によっては
枠531を現在入力する原稿のサイズに一致させて表示す
るようにしてもよい。それぞれの指定領域532の近傍に
は、領域の番号が“1"〜“5"として表示されている。こ
の例では、番号“3"の領域のみが青色で表示され、残り
の番号の領域が赤色で表示されている。
ところで、この第71図に示された液晶表示部112の中
央部には、前記したように「コピーできます」という情
報が漢字仮名混じり文で表示され、その右側にはアイコ
ン533Aが表示される。このアイコン533Aは現在設定され
ているモードがマーキングカラーのモードであることを
表わしている。第72図〜第74図は参考のために他のモー
ドにおけるアイコンの表示を示したものである。このう
ち第72図に示したものは、抽出モードにおけるアイコン
533Bであり、第73図に示したものは削除モードにおける
アイコン533Cである。更に第74図では、連写カラー合成
を行う場合において表示されるアイコン533Dを示してい
る。このように液晶表示部112には、現在設定されてい
るモードに応じて異なったアイコン533が表示されるの
で、オペレータは過った作業を進行させることがない。
ところで第70図のステップの説明において、多角形
の指定を最大16箇所として説明したが、これは本実施例
の複写機では最大16点の座標指定を行うことができるか
らである。すなわち、本実施例の複写機では16角形の領
域を指定すれば1つの領域しか指定することができない
が、3角形であれば最大5個の領域指定が可能であり4
角形のこの多角指定が行われるときには最大4ヵ所を指
定することができる。長方形あるいは正方形で対角線を
利用して領域の指定を行うときには、最大8箇所の領域
指定が可能である。
第75図は指定された領域におけるコピー作業のうちマ
ーキングの行われる作業を表わしたものである。
スタートボタン117が押されると(ステップ;Y)、
光学レンズ58が等倍の位置にあるかどうかの判別が行わ
れる(ステップ)。等倍でなければ(N)、光学レン
ズ58を等倍位置に移動させる(ステップ)。
光学レンズ58が等倍の位置にある状態でメインモータ
164がオンとなり、該当するサブ現像装置59Sへの切り換
えが行われる(ステップ)。これと共に前記したキャ
リジは基準反射板の下に移動し、ここに停止する(ステ
ップ)。またコピー用紙60の送り出しが開始される
(ステップ)。この状態で露光ランプ56が点灯する
(ステップ)。このときの光量は、通常のコピー作業
における等倍設定時の50%が目標とされる。これは、該
当するサブ現像装置59Sによるマーキング部分のコピー
濃度を光学濃度で0.6から1.2の範囲、望ましくは0.5〜
0.6の範囲に調整するためである。
露光ランプ56が点灯してから1秒が経過したら(ステ
ップ)、インターイメージランプ141を駆動するため
のトリガが出力される(ステップ)。そして入力され
た図形に対応する1ラインずつのデータが読み出され、
インターイメージランプ用CPU122ではインターイメージ
ランプ141のオン・オフ制御が行われる(ステップ
)。ここで等倍以外が指定されている場合には、イン
ターイメージランプ用CPU122は指定された領域を縮倍率
変換後の倍率に変更し、変更後の領域に対応させてイン
ターイメージランプ141のオン・オフ制御を行うことに
なる。
また、トレイ制御用CPU128では途中まで送られて一端
停止したコピー用紙60の搬送を開始させるためのゲート
(レジストレーション用のゲート)が開かれる(ステッ
プ)。
インターイメージランプ141は、指定された領域につ
いて発光素子のオン・オフ制御を行ったら、コピー用紙
60の後端に対応する位置に来たかどうかの判別を行う
(ステップ)。そして、後端に達した場合には通常の
制御としてインターイメージランプ141の全点灯を行う
(ステップ)。そして定着後のコピー用紙60を中間ト
レイ33に搬入させる(ステップ)。以上の動作は、設
定されたコピー枚数だけ繰り返し行われる(ステップ
〜)。
第76図は、マーキングカラー処理を実現するために中
間トレイ33に収容されたコピー用紙について他のカラー
でマーキングを続行する場合のその後の制御を説明する
ためのものである。
メインCPU121はカラーで行うマーキングの作業が終了
したかどうかの判別を行い(ステップ)、他のサブ現
像装置59Sによるマーキング作業が残っている場合には
(N)、次に行うべき現像のためのサブ現像装置59Sを
選択する(ステップ)。そして、この状態でコピー用
紙60を中間トレイ33から送り出させる(ステップ)。
この後、所定のタイミングでインターイメージランプ14
1を駆動するためのトリガが出力される(ステップ
)。そして該当する領域に対応する1ラインずつのデ
ータが読み出され、インターイメージランプ用CPU122で
はインターイメージランプ141のオン・オフ制御が行わ
れる(ステップ)。
また、トレイ制御用CPU128では途中まで送られて一旦
停止したコピー用紙60の搬送を開始させるためのゲート
(レジストレーション用のゲート)が開かれる(ステッ
プ)。
インターイメージランプ141は、指定された領域につ
いて発光素子のオン・オフ制御を行ったら、コピー用紙
60の後端に対応する位置に来たかどうかの判別を行う
(ステップ)。そして、後端に達した場合には通常の
制御としてインターイメージランプ141の全点灯を行う
(ステップ)。そして定着後のコピー用紙60を中間ト
レイ33に搬入させる(ステップ)。以上の動作は、設
定されたコピー枚数だけ繰り返し行われる(ステップ
〜)。このような動作は、カラーによるマーキングの
作業がすべて終了するまで、すなわちサブ現像装置59S1
〜59S4による現像がすべて終了するまで繰り返される
(ステップ〜)。
第77図は、中間トレイ33に収容されたコピー用紙のそ
の後の制御を説明するためのものである。
メインCPU121は、マーキングの行われたコピー用紙に
対して今度は黒色の現像剤による通常のコピー作業を行
うことになる。このとき、メインCPU121はコンソールパ
ネル28上の倍率表示部99に表示されている現在設定され
ている倍率が等倍すなわち100%であるかどうかの判別
を行う(ステップ)。等倍でなければ(N)、光学レ
ンズ58を設定されている倍率に対応する位置まで移動さ
せる(ステップ)。光学レンズ58の位置が定まった
ら、該当するサブ現像装置59Sからメイン現像装置59Mへ
の現像装置の切り換えが行われる(ステップ)。中間
トレイ33から、この時点でコピー用紙60の送り出しが開
始される(ステップ)。原稿401の露光を行うための
キャリジの走査も開始される(ステップ)。
さて、この状態でメインCPU121は露光ランプ56の露光
位置を検知するための図示しないアクチェータがレジセ
ンサ172によって検知される時期を監視している(ステ
ップ)。そして、レジセンサ172によって検知された
ときから300mS(ミリ秒)経過したら(ステップ)、
ゲートソレノイド237を通電させ(ステップ)、図示
しないゲートにその先端を押さえられて停止しているコ
ピー用紙60の搬送を開始させる。これは、中間トレイ33
からコピー用紙60の送り出されるタイミングの誤差を取
り除き、感光体ドラム51上で静電潜像とコピー用紙60の
整合(レジストレーション)を図るためである。
キャリジによる原稿の走査は、キャリジの送り方向に
おける原稿の長さだけ行われるようになっている。キャ
リジの走査が終了したら(ステップ;Y)、感光体ドラ
ム51上にそれ以上の長さで静電潜像を形成する必要はな
い。そこで、この時点でインターイメージランプ141が
幅方向全部にわたって点灯され、不要なトナー像の形成
が防止される(ステップ)。
このようにして1枚分のコピー作業が終了したらメイ
ンCPU121はコピー枚数がコピーの設定枚数に一致したか
どうかの判別を行う(ステップ)。一致した場合に
は、サイクルダウンすなわちコピー作業の終了のための
作業が行われ(ステップ)、マーキングカラー処理に
よるコピー作業が終了する。コピー枚数が一致しない場
合には(N)、一致するまで、同様の作業が行われ(ス
テップ〜)、所望の数だけのコピーが得られること
になる。
(5-9)エディタパッドを用いた入力点の操作 さて、第78図および第79図はエディタパッドを用いて
座標データの入力を行っている状態における本実施例の
複写機の液晶表示部の表示状態を表わしたものである。
多点入力の場合、エディタパッド132を用いて1点ずつ
入力が行われると液晶表示部112には、これらの点を結
ぶ軌跡と、現在入力された点の座標データが表示される
ようになっている。例えば1つの領域について3点の入
力が終わった状態では、第78図に示すように枠531に3
つの点と、これらの点を順に結ぶ実線と、始点と現在の
点(第3の点)を結ぶ破線とが表示される。第3の点の
座標データはこの場合(300,420)となっている。この
状態でオペレータが設定終了ボタン423を押せば、これ
ら3つの点を使用した3角形の領域が指定されることに
なる。また、第79図に示すように第5の点まで入力した
状態で設定終了ボタン423が押されれば、5角形の領域
が指定されることになる。
(5-10)エディタパッドによる入力点の修正 ところで、例えば第79図に示したように第5点の入力
を行った状態で、1つ前の第4点の入力位置の誤りに気
づくような場合が比較的多い。例えば第80図に示すよう
に第4点の入力位置をX座標、Y座標共にもっと数値の
増加した点にすべきことに気づいたような場合である。
このような場合に、従来では領域入力操作を断念してそ
の領域について最初の点から入力をやり直す必要があっ
た。
第81図はこのような場合の入力点の修正操作を示す流
れ図である。オペレータがエディタパッド132を用いて
各点の入力を行っている最中に入力点クリアキー116
(ストップクリアボタン)を押すと(ステップ;Y)、
入力点修正モードになる(ステップ)。
第82図はこの修正モードにおける動作を表わしたもの
である。修正モードでは、エディタパッド132がペン等
で押圧されるかどうかの監視が行われている。そして、
初期状態すなわちまだ押圧が行われていない状態では
(N)、1つ前の点(この場合は第4点)の元のデータ
が液晶表示部112に表示される(ステップ)。
第83図はこの状態を表わしたものである。液晶表示部
の枠531内には第4点と第5点の間が破線で接続された
図形が表示される。また枠531の右側には、入力点修正
という文字と第4点修正中という文字、それに第4点の
座標データが数値で表示される。液晶表示部112には設
定キーのアイコン555が示されいる。もし、この時点で
設定終了ボタン423を押せば(第81図ステップ)、第
4点の修正は中止され、第4点についてのもとのデータ
が確定して、すでに入力中である第5点の入力操作に戻
ることになる(第81図ステップ)。このときの液晶表
示部112の表示は第79図に示したようになる。
一方、第83図に示した入力点修正モードにおいてエデ
ィタパッド132が押されたら(第82図ステップ;Y)、
その押された点のデータが座標データに変換され、その
変換後のデータが液晶表示部112に表示される(第82図
ステップ)。
第84図は例えばXY座標データが(280,183)の点を押
圧した場合を一例として表わしたものである。このよう
に、枠531には修正後の点の位置が示される。その位置
が満足できるものであれば、オペレータは設定終了ボタ
ン423を押す(第81図ステップ;Y)。これにより第4
点の入力が確定し、液晶表示部112は第5点の入力中の
作業状態となる。第80図はこの状態を表わしたものであ
る。なお、設定終了ボタン423を押さない状態でオペレ
ータは何回でもエディタパッド132を押圧することがで
き、そのたびに第4点の入力位置が修正されることにな
る(第82図ステップ〜)。このようにしてこの修正
モードでは最適の点を選ぶことができ、その時点で設定
終了ボタン423を押すことでこれを座標データとして確
定させることができる。
(5-11)テンキーとエディタパッドの関係 以上説明した実施例の複写機では入力点の訂正を行う
場合、テンキー80から入力された点はテンキー80で訂正
し、エディタパッド132から入力された点はエディタパ
ッド132を用いて訂正するようになっている。もちろ
ん、複写機によってはテンキー80から入力された点をエ
ディタパッド132で修正できるようにしてもよいし、こ
の逆を行ってもよい。この実施例の複写機でも、両者の
相互訂正用のプログラム等を格納した特別のICカード13
1をICカード装置22にセットすることでこのような機能
を発揮することができるようになっている。
第85図はこのようなプログラムを説明するためのもの
で、先の第82図に対応するものである。すなわちこの入
力点修正モードでは、エディタパッド132もテンキー80
も操作されない状態で(ステップ、;N)、液晶表示
部112は1つ前の点の直前に与えられたデータの表示を
行うようになっている。そして、エディタパッド132か
ら座標の指定が行われたり(ステップ;Y)、テンキー
80からX座標やY座標のデータが入力されたときには
(ステップ;Y)、データが変更されて液晶表示部112
に表示されることになる。
第86図は、このプログラム作動時の液晶表示部の表示
例を表わしたものである。液晶表示部112には選択キー
と設定キーのアイコン552、555と座標データのXデータ
とYデータを指定するための指示マーク553が表示され
ている。従ってオペレータは選択キー118を用いて指示
マーク553を該当する座標データの所に移動させ、テン
キー80によって数値を変更すると、そのたびに枠531内
の第4点の位置が修正されその内容が確認されることに
なる。
エディタパッド132とテンキー80の双方を用いて座標
データの修正を行う1つの利点は、エディタパッド132
で大まかな点を決め、テンキー80で細かな修正を行なえ
る点にある。すなわち、エディタパッド132は位置の把
握が容易なので大まかな位置決めには大変便利である
が、入力点を細かく移動させようとしても手が震えた
り、エディタパッド132側の精度がその移動を認識でき
ない場合がある。そこである程度の位置決めを行ったら
テンキー80で現在表示されている座標データを細かく調
整するようにすれば、高精度の位置決めを確実に、また
短時間で行なえるようになる。
なお、エディタパッド132とテンキー80の双方を用い
た場合には、コンソールパネル28上の設定キー119を押
しても、エディタパッド132の設定終了ボタン423を押し
ても、第81図ステップにおける設定終了の動作が行わ
れることになる。
(5-12)修正する点の指定 また、以上説明した実施例の複写機では1つ前の点の
修正のみが可能であり、2つ前以前の点の修正を行うこ
とができない。しかしながらこの複写機でも、前記した
特別のICカード131をICカード装置22にセットするとこ
れが可能となる。
第87図はこのための動作を説明するためのものであ
る。
オペレータがエディタパッド132を用いて各点の入力
を行っている最中に入力点クリアキー116を押すと(ス
テップ;Y)、液晶表示部112に入力点を選択するため
の表示が行われる(ステップ)。
第88図はこのような表示の一例を表わしたものであ
る。液晶表示部112にはその左側に枠531が表示され、現
在の入力点とそれによって表わされる図形が表示され
る。入力点のそれぞれには入力順に番号が記されてい
る。枠531の右側には、「どの点を選択しますか?」と
いう表示が行われ、その下に入力点の番号が表示され
る。オペレータは選択キー118を用いて指示マーク553を
該当する番号の直前に移動させ、設定キー119を押して
所望の入力点を指定することになる。
このようにして、修正を行う点の設定が終了すると
(第87図ステップ)、その点の修正が行われる(ステ
ップ)。例えば第4点が選択された場合には、すでに
説明したような修正(第83図および第84図)が行われる
ことになる。設定キー119等か押されてその点の修正が
終了すると(ステップ;Y)、すでに入力中の点に戻っ
て図形入力が進行することになる(ステップ)。この
ときの液晶表示部112の表示は例えば第79図に示したよ
うになる。
(5-13)点の削除 この実施例の複写機では、前記した特別のICカード13
1をICカード装置22にセットすることによって入力点の
削除や追加を行うことができる。ここで入力点の削除と
は、すでに入力した点をキャンセルして残りの点で図形
を作成することをいう。例えば第79図に示した図形で第
2点が余計な点であるとき、この点を呼び出して数値を
“0"に修正してもその点は原点に表示されるだけで依然
として存在し除去することができない。点の削除はこの
ようなとき有効となる。
第89図は入力点の削除を行う際の操作の流れを表わし
たものである。オペレータがエディタパッド132を用い
て各点の入力を行っている最中にシフトキー(削除キ
ー)95を押すと(ステップ;Y)、複写機は入力点の削
除モードとなる。エディタパッド132上の削除ボタン414
を押しても同様に削除モードに設定される。削除モード
に設定されると、液晶表示部112には削除点を指定させ
るための表示が行われる(ステップ)。
第90図はこのような表示例を表わしたものである。液
晶表示部112には、削除する点を選択させるための表示
が行われる。オペレータは枠531に表示さた図形におけ
る入力点の番号を選択して選択キー118で選択して設定
キー119を押す(第89図ステップ)。これにより、選
択された図形を削除した状態での図形表示が液晶表示部
112に行われる(ステップ)。
第91図は第2の入力点が選択された場合における削除
後の図形を確認させるための表示例を表わしたものであ
る。枠531には、第1の入力点と第2の入力点および第
2の入力点と第3の入力点を結んだ修正前の線分が点線
で示され、修正後の第1の入力点と第3の入力点を結ん
だ線分が実線で示される。オペレータがこの削除作業を
有効とする場合には、指示マーク553が「いいえ」を示
した初期状態で設定キー119を押す(ステップ;Y)。
これによりメインCPU121は該当する入力点(この場合に
は第2の入力点)を削除し(ステップ)、すでに入力
中の点の表示を表示用CPU127に対して行わせる(ステッ
プ)。
第92図はこの場合の液晶表示部の表示例を表わしたも
のである。入力点が1つ削除されたので、従来の第5の
入力点が第4の入力点として表示されている。
なお、入力点の削除が行われた場合、メインCPU121は
すでに記憶したり転送した座標データのうち必要なデー
タを訂正する作業を行う。ステップで入力点の削除を
取り消したときには(N)、ステップに戻り第90図に
示したような表示が再び行われる。
(5-14)点の追加 第93図は、入力点の追加を行う操作の流れを表わした
ものである。ここで入力点の追加とは、すでに入力した
2つの入力点の間に1または複数の入力点を追加するこ
とである。
オペレータがエディタパッド132を用いて各点の入力
を行っている最中にシフトキー(追加キー)94を押すと
(ステップ;Y)、複写機は入力点の追加モードとな
る。エディタパッド132上の抽出ボタン413を押しても同
様に追加モードに設定される。追加モードに設定される
と、液晶表示部112には追加点を指定させるための表示
が行われる(ステップ)。
第94図は入力点をどの位置に追加するかの選択を行わ
せるために液晶表示部に行われる表示内容を表わしたも
のである。液晶表示部112には、「どの点の直前に点を
追加しますか?」という文字表示が行われ、第2の点以
降の入力点が表示される。また、枠531には、現在の各
入力点とこれらの番号が表示される。オペレータが第3
点と第4点の間に新たな入力点を設定する場合には、数
字4の前に指示マーク553を移動させ、この状態で設定
キー119を押すことになる。このようにして追加する点
の一関係が設定されると(ステップ;Y)、追加点を入
力するための初期画面が液晶表示部112に表示される。
(ステップ)。
第95図は追加点入力用の初期画面の一例を表わしたも
のである。この場合、第4点の直前に追加点が設定され
るので、液晶表示部112には「第4点の前に追加点入力
中」という文字が表示される。そして、新たに第4点と
なるX座標およびY座標の初期値として共にアスタリス
ク*が表示される。これらのアスタリスク*はテンキー
80あるいはエディタパッド132からの入力(ステップ;
Y)により数値表示に置き換えられる(ステップ)。
また、枠531内には新たな入力点を基にした図形が表示
される。
第96図はこの状態を表わしたものである。液晶表示部
112には、「次作業指定」というタイトルで現在入力さ
れた座標データが表示される。この座標データは設定キ
ー119が押されるまでエディタパッド132によってもテン
キー80によっても自由に修正することができる。
オペレータがもし終了の文字に指示マーク553を合わ
せた状態で設定キー119を押すと(ステップ、;
Y)、メインCPU121はアスタリスクが座標を表わした数
値データにすべて置き換えられたかどうか判別を行う
(ステップ)。置き換えられていた場合には(N)、
追加点が入力されたことになるので、追加点の設定を行
う(ステップ)。そして、すでに入力中の点に戻って
表示を行うことになる(ステップ)。
第97図は入力中の点に戻った場合の液晶表示部の表示
状態を表わしたものである。この例の場合には、新たな
第4点の追加で元の第4点が第5点に、また第5点が第
6点に変更される。従って、同図に示すように「第6点
入力中」という表示が行われることなる。また、枠531
内には、新しい点が追加された状態の図形が表示され
る。
第93図に戻って説明を続ける。もしステップで表示
中にアスタリスクが存在した場合には(Y)、新たな点
が入力されていない状態でデータ入力が終了したことに
なる。従ってこの場合には、追加点の入力がキャンセル
される(ステップ)。そして、すでに入力中の点に戻
って表示が行われることになる。
一方、ステップで第96図における「次の追加点の指
定」が選択された場合には、現在入力された座標データ
にアスタリスクが残っているかが判別され(ステップ
)、残っていればそのデータはキャンセルされて(ス
テップ)、追加点入力のための初期状態に復帰する
(ステップ)。これに対してアスタリスクが残存せず
追加点の座標データが完全に入力された場合には(ステ
ップ;N)、その追加点の設定を行った後(ステップ
)、次の追加点を入力するためにステップに戻るこ
とになる。
第98図は、この例の場合の2度目の追加点の入力を行
うための初期状態を表わしたものである。枠531内には
新たな第4点が追加された図形が表示され、その右側に
は第2の入力点から第6の入力点を示す数字が表示され
ている。入力点の数が多くなって表示することができな
い場合には、指示マーク553を最も右側の数字(この例
では数字“6")に合わせた時点以降にこれ以降の入力点
を示す数字が順に表示されることになる。
(6)画像の修正 (6-1)修正モードの設定、解除 次に第99図を用いてこの実施例の複写機における修正
モードへの設定とその解除を説明する。第5図に示した
ように、コンソールパネル28には編集スイッチ83Aと修
正・確認スイッチ83Bが配置されている。編集モードに
設定されている状態で(ステップ)修正・確認スイッ
チ83Bが押されると(ステップ)、そのすぐ上に配置
された表示ランプ82が点滅し(ステップ)、その編集
モードで指定された編集内容についての修正モードとな
る(ステップ)。修正モードの解除は次のようにして
実現する。
(i)修正・確認スイッチ83Bを再度押したとき(ステ
ップ)。
これにより表示ランプ82が消灯する(ステップ)。
この状態で編集・修正時の設定アイコンが液晶表示部11
2に表示されているか否かの判別が行われる(ステップ
)。そしてアイコンが表示されていれば(Y)、編集
・修正後のデータが保存される。これに対してそのアイ
コンが表示されていなければ(N)、編集したデータが
クリアされる(ステップ)。
(ii)修正モードにおける修正が終了したとき(ステッ
プ)。
これにより複写機は自動的に修正モードから抜け出
し、表示ランプ82が消灯する(ステップ)。そしてそ
のときの状態によって複写機はレディ状態またはこの前
段階としてのウエイト(待機)状態となる。
(iii)編集スイッチ83Aを押したとき(ステップ)。
これにより表示ランプ82は連続点灯し、編集モードと
なる(ステップ)。編集モードの解除についてはすで
に説明した(第28図)。なお修正・確認モードとは画像
データを呼び出して修正や確認を行うモードであり、修
正を行わなかった場合にはデータを単に確認する確認モ
ードとなる。そこで以下の説明では特に断らないかぎり
修正・確認モードを修正モードとして説明する。
(6-2)修正モードの種類 編集モードに幾つかの種類があったのに対応して、こ
の複写機では以下のような種類の修正モードが存在す
る。
(イ)修正モード(抽出) 抽出モードを削除モードに変更したり、座標の修正を
行うモードである。第100図はこの修正モードが指定さ
れたときに液晶表示部112に表示される初期画面を表わ
したものである。
(ロ)修正モード(削除) 削除モードを修正モードに変更したり、座標の修正を
行うモードである。第101図はこの修正モードが指定さ
れたときに液晶表示部112に表示される初期画面を表わ
したものである。
(ハ)修正モード(2色) マーキングカラーモード、連写カラーモードあるいは
部分カラー変換モードのように2色で記録を行うモード
で黒と所定のカラーを指定している場合に、その指定色
を逆転させたり、座標の修正を行うモードである。マー
キングカラーモードは第5図におけるコンソールパネル
28上のマーキングカラースイッチ88を押すことによって
実現し、連写カラーモードは連写カラー合成スイッチ90
を押すことによって実現する。部分カラー変換モード
は、部分カラー変換スイッチ89を押すことによって実現
するモードである。第102図は以上のモードに対する修
正モードが指定されたときに液晶表示部112に表示され
る初期画面を表わしたものである。
(ニ)修正モード(シート合成) 第27図で説明したように、2つの原稿から画情報を抽
出して1つのコピー用紙60に記録するシート合成モード
における修正であり、例えば第1領域の修正時における
初期画面は第103図に示すようなものとなる。ここで符
号“nnn"の位置には、編集時にすでに指定された数値が
それぞれ表示されることになる。
(ホ)修正モード(エディタパッド) エディタパッド132を用いて編集を行ったときにこれ
を修正するモードである。エディタパッド132を使用し
たときには、座標データのみの修正が可能である。先に
示した第103図は、矩形領域の修正を行う際の液晶表示
部112の初期画面と同一である。また第104図はシート合
成を行う場合のように複数の原稿からそれぞれ領域の抽
出を行う際に、液晶表示部112に修正のために表示され
る初期画面の一例を表わしたものである。この例では第
1の原稿について領域の修正が行われることになる。
(6-3)修正作業の例 第105図は、テンキー80を用いた座標データの修正の
様子の概要を表わしたものである。第99図で説明したよ
うに、メインCPU121は修正・確認スイッチ83Bが押され
るかどうかの監視を行っている(第105図ステップ
)。そして、修正・確認スイッチ83Bが押された場合
には(Y)、エディタパッド132側に対して修正モード
に入ったことを示すデータの送信を行う(ステップ
)。そして、その修正モードに応じた初期画面の表示
を行う(ステップ)。
さて、この状態でオペレータが座標の修正を指定した
ら(ステップ;Y)、修正する領域の番号としてまず領
域番号N=1が設定される(ステップ)。そして第N
領域(ここでは第1領域)の座標データ全部を表示用CP
U127に送信する(ステップ)。表示用CPU127ではこの
データを受信すると、該当する第N領域についてすでに
入力された図形を液晶表示部112に表示する。第106図は
このときの液晶表示部112に表示する。第106図はこのと
きの液晶表示部の表示状態を表わしたものである。枠53
1内には、いまから修正を行おうとする領域の図形が表
示される。
この状態で座標データにおける頂点番号としてまずT
=1が設定される(ステップ)。これに基づき、表示
用CPU127は第N領域の図形と頂点Tの座標データを液晶
表示部112に表示する(ステップ)。この場合には、
第1領域の第1の頂点が表示されることになる。
第107図は、この表示状態を表わしたものである。液
晶表示部の枠531には第106図に示した三角形の図形を構
成する3つの頂点のうち修正の対象となる第1の頂点が
点滅表示される。また枠531の右側の部分には、領域の
番号とその頂点のX,Y座標が表示される。
この状態でメインCPU121はテンキー80から数値が入力
されるか、選択キー118が押されるか、あるいは設定キ
ー119が押されるかの監視を行っている(ステップ〜
)。選択キー118あるいは設定キー119が押される前に
テンキー80から数値が入力されれば(ステップ;Y)、
メインCPU121はそのテンキー80から入力された数値とカ
ーソル位置すなわち指示マーク553がX座標を示してい
るかY座標を示しているかの識別データを表示用CPU127
に送信する(ステップ)。これに基づき、表示用CPU1
27はテンキー80によって入力された修正点の座標データ
とこれにより作成される図形の表示を行う(ステップ
)。第108図は第1の頂点の修正時点における液晶表
示部の表示状態を表わしたものであり、第1の頂点が同
様に点滅表示されている。
一方、オペレータが選択キー118を押下した場合には
(ステップ;Y)、指示マーク553がX座標を指示して
いた場合にはY座標を指示し、Y座標を指示していた場
合にはX座標を指示する。そしてその変更状態が表示用
CPU127に送信され(ステップ)、変更内容で表示が行
われる(ステップ)。
このように、オペレータはテンキー80と必要な場合に
は選択キー118を操作して、座標データの修正を行う。
修正は設定キー119が押されるまで自由に行うことがで
き、そのたびに修正後の座標データや図形が液晶表示部
112に表示されることになる。
座標データの修正が終了してオペレータが設定キー11
9を押すと(ステップ;Y)、液晶表示部112に現在表示
中の修正後の座標データが座標データを格納するための
記憶領域に上書きされる(ステップ)。これにより、
その頂点における座標データが確定することになる。
第109図はこのようにして第1領域の第1の頂点の座
標データが確定した状態における液晶表示部の表示例を
表わしたものである。枠531内には、修正後の図形が表
示されており、第1の頂点はその点滅を終了させてい
る。
このようにして第1領域の第1の頂点の修正が終了し
たら、メインCPU121は同一領域に他の頂点が存在するか
どうかの判別を行う(ステップ)。そして他の頂点が
存在していた場合には(Y)、頂点Tの数値を+1する
(ステップ)。そして、ステップに戻って新たな頂
点についての修正作業に着手することになる。この例の
場合には、第1の頂点の修正作業が終了したので、第2
の頂点が点滅しその修正作業が開始される。
一方、この例の場合では第3の頂点の修正が終了した
場合のように同一領域に残りの頂点が存在しなくなった
場合には(ステップ;N)、他に領域が記憶されている
かどうかの判別が行われる(ステップ)。この例の場
合、第1領域以外の領域が記憶されていた場合には
(Y)、領域番号Nが+1される(ステップ)。そし
て、ステップに戻り、第N領域(この場合には第2領
域)の座標データ全部が表示用CPU127に送られることに
なる。以下同様である。
これに対して、他の領域が記憶されていない場合には
(ステップ;N)、修正が全部終了したことになるの
で、修正モードの解除が行われる(ステップ)。
ところで以上説明した第14図の動作では、ステップ
でテンキー80によってのみ座標データの入力を行なえる
ようにした。装置によっては、またはICカード131によ
る付加的なプログラムの格納によって、エディタパッド
132の使用によっても座標データの修正が可能となって
もよい。
第110図はこの場合に必要とされる追加的なプログラ
ムを表わしたものである。この場合、第105図のステッ
プとステップの間に、エディタパッド132から座標
データが受信されたかどうかの判断が追加される(第11
0図ステップ)。座標データが受信された場合には、
指示マーク553をX座標の位置とY座標の位置に交互に
移動させて、それぞれの座標データを表示用CPU127に送
信する(ステップ、)。エディタパッド132はX座
標とY座標を同時に指定することができ、かつペン先等
をパッド面上で移動させることにより修正する点の位置
を自在に変化させることができるので、エディタパッド
132から座標データを受信している間はこの動作が繰り
返される(ステップ〜)。エディタパッドから座標
データの受信が行われていない間は、第105図のステッ
プに進むことになる。
第111図は、エディタパッドを用いて座標データの修
正を行っている状態の一例を表わしたものである。液晶
表示部112の枠531内には図形が表示され、修正中の点が
点滅している。座標データの数値表示の態様はテンキー
80から座標データを入力する場合と変わらないが、エデ
ィタパッド132から座標データを連続的に送信している
間は指示マーク553がX座標とY座標の間を交互に移動
して表示されるので、テンキー80からの入力と区別する
ことができる。
(6-4)座標データ記憶領域 第112図は、以上説明した座標データの入力や修正を
行う部分の構成の概要を表わしたものである。エディタ
パッド132はカード用CPU129の制御を受けてメインCPU12
1とデータの授受を行うことはすでに説明した。メインC
PU121のRAM121E(第7図)には座標データ記憶領域611
が設けられており、ここに座標データが格納されるよう
になっている。もちろん、座標データはここからカード
用CPU129を介してICカード131に書き込むこともでき、
あるいはICカード131に書き込まれた座標データを読み
出して座標データ記憶領域611に格納することもでき
る。また、複写機の電源を切断した場合にも保管してお
きたい座標データは、不揮発性メモリ(NVM)に格納す
ることができることもすでに説明した。
メインCPU121は、表示用CPU127を介して液晶表示部11
2の表示を制御する一方、コンソールパネル28に配置さ
れているその他の操作表示部分612すなわち各種キーや
表示ランプの制御を行うようになっている。
第113図は座標データ記憶領域の主要部の構成を表わ
したものである。座標データ記憶領域611には、編集の
種別を示す編集機能コード621と、その編集に必要とす
る領域の数を表わしたデータ622と、それぞれの領域の
座標データ623-1、623-2……が格納されるようになって
いる。
第114図は各領域の座標データの構成を表わしたもの
である。1つの領域の座標データ623は、領域の頂点数
を表わしたデータと、それぞれの頂点におけるX座標の
データ632-NXおよびY座標のデータ632-NYから構成され
ている。ここで符号Nは頂点を表わした数値であり、頂
点の数が多くなればなる程、その領域の座標データを格
納するメモリ領域は大きくなる。本実施例では、各頂点
のX座標およびY座標のデータをそれぞれ2バイトで構
成している。
第115図は座標データ記憶領域のその他の領域部分を
表わしたものである。この部分には入力中あるいは修正
中の領域の番号を示すデータ635や、入力中あるいは修
正中の頂点の番号を示すデータ636および液晶表示部112
内における指示マーク(カーソル)553の位置を示すデ
ータ637が格納されるようになっている。
ところで、第M領域の第N頂点の座標を記憶する位置
Lは、次の計算によって求めることができる。
ここでa=頂点数を記憶する部分の容量(メモリ使用
量) b=1点のX(またはY)座標を記憶する部分の容量
(メモリ使用量) である。また“指示マークの位置”とは、指示マーク55
3がX座標を示しているときを“1"とし、Y座標を示し
ているときを“2"とするものとする。
(7)編集データの転送と画像の作成 次に座標データ等の比較的大容量のデータの転送と、
座標データを元にした静電潜像の加工作業について詳し
く説明する。
(7-1)データの大容量転送 本実施例の複写機ではICカード131から各種データの
読み込みを行ったり、この逆にICカード131に各種デー
タの書き込みを行うことができる。ICカード131には複
写機の機能をアップするためのプログラムも格納するこ
とができるので、この実施例の複写機では座標データの
みならず比較的大容量のデータを取り扱うことが多い。
もちろんICカード131とメインCPU121の間のみならず、
それぞれのCPU間でも大容量のデータが転送される場合
がある。そこで本実施例の複写機では、比較的小さな容
量のデータについてはそれぞれのCPU間で時分割による
データ転送を行う一方、大容量のデータについてはこの
ような自分且つによる転送を一時的に中断して、1度に
まとめてデータの転送を行うことにしている。これを本
実施例の複写機では大容量転送と称することにする。
(7-2)ICカード装置の構成 まず第116図を用いて大容量転送を行う際の1つの窓
口となるICカード装置の回路構成を説明する。
この第116図は、ICカード装置におけるICカードの接
続部分の回路構成の要部を表わしたものである。ICカー
ド装置22は第6図に示したようにカード用CPU129を備え
ている。カード用CPU129は4K(キロ)バイトの記憶容量
をもつRAM(ランダム・アクセス・メモリ)711と、4Kバ
イトの記憶容量をもつROM(リード・オンリ・メモリ)7
12を備えている。ここでROM712はICカード装置22の制御
を行うためのプログラムを記憶したメモリであり、RAM7
11は各種データを一時的に記憶するための作業用メモリ
である。
カード用CPU129は2つのシリアルパラレル変換器71
3、714に接続されている。第1のシリアルパラレル変換
器713はICカード装置22にセットされるICカードとの間
でシリアルデータの送受を行い、カード用CPU129との間
でパラレルデータの送受を行うようになっている。第2
のシリアルパラレル変換器714は、ベースマシン21との
間でシリアルデータの送受を行い、シリアルパラレル変
換あるいはパラレルシリアル変換を行ってカード用CPU1
29との間でパラレルデータの送受を行う。ICカード装置
22内には2つのクロック発生回路715、716が用意されて
おり、第1のクロック発生回路715は、10MHzのクロック
信号をICカードに供給する。また、第2のクロック発生
回路716は、18MHzのクロック信号をカード用CPU129に供
給する。
カード用CPU129は出力ポート718を介してICカードに
電圧V0およびVPPを供給し、またリセット信号RSTの供給
も行う。また入力ポート719を介してICカードからイン
サート信号INSおよびカード有り信号CARDの供給を受け
るようになっている。
(7-3)データの流れ ICカード131に付加的制御情報が登録されているよう
な場合には、ICカード131からベースマシン21側に比較
的大容量のデータが伝送されることになる。そこでこの
実施例の複写機では、このようなデータの伝送を短時間
に行なえるように大容量転送のモードを設定し、このモ
ードの下でデータの伝送を行うようになっている。
第117図はこの大容量伝送によるベースマシン21側に
対するデータの書き込み作業を説明するためのものであ
る。ICカード131をICカード装置22にセットすると、ベ
ースマシン21はこれを検知し、所定のタイミングでデー
タの読み込みを開始する。このとき、19200BPS(ビット
/秒)の転送速度でICカード131からICカード装置22に
データの転送が行われる。ICカード装置22ではこれを96
00BPSの速度に変換し、シリアルデータとしてメインCPU
121に大容量転送を行う。ここで大容量転送とは、メイ
ンCPU121がベースマシン21側の複写制御を行っていない
状態で各付加装置との間のデータ交換を一時的に中断し
て、ICカード装置22との間でデータの転送に専念するこ
とをいう。
この大容量転送については、本特許出願人が昭和62年
4月22日に「シリアル通信制御方法」という名称で出願
した特願昭62-097440号に詳細な開示がある。
メインCPU121に送られたICカード131の付加プログラ
ムは、RAM121Eに格納される。そして、ROM121Dに格納さ
れているデータと併せて複写機の動作制御用のプログラ
ムとなる。
(7-4)インターイメージランプの制御 次に本実施例の複写機で行われる領域の削除と追加に
ついて詳細に説明する。まず、これらの制御を行うイン
ターイメージランプ141およびその制御のための回路に
ついて説明する。
第118図はインターイメージランプに関係する回路部
分を表わしたものである。インターイメージランプ141
は、128個の発光ダイオード(LED)801を一例に配置し
たものである。感光体ドラム51(第8図等参照)上にお
ける1つの発光ダイオード801による光の照射領域は2.4
mm×2.4mmとなっている。このインターイメージランプ1
41のそれぞれの発光ダイオード801は、LEDドライバ802
によって駆動される。LEDドライバ802の駆動を制御する
のがインターイメージランプ用CPU122である。
インターイメージランプ用CPU122は、これを制御する
ためのプログラムを格納した4KバイトのROM712とデータ
の一時蓄積用の8KバイトのRAM711とバス806を介して接
続されている。インターイメージランプ用CPU122は、第
6図ですでに説明したように通信ライン123、124によっ
てメインCPU121、表示用CPU127およびカード用CPU129と
データの通信を行うようになっている。インターイメー
ジランプ用CPU122は、カード用CPU129から送られてきた
座標データをRAM711に書き込み、指定された領域のイメ
ージを作成する。このイメージは、後に詳細に説明する
ように画像の編集を行う際に逐次読み出され、パラレル
シリアル変換器(P/S)807に供給される。パラレルシリ
アル変換器807は供給されたパラレルデータ808をロード
信号809によってロードし、シリアルデータ810に変換し
てLEDドライバ802に供給する。インターイメージランプ
用CPU122からLEDドライバ802には、シリアルデータ810
の取り込みおよびラッチに用いられるクロック信号811
とラッチ信号812が供給されている。LEDドライバ802は
シリアルデータ810を1ライン分取り込むとこれをラッ
チし、感光体ドラム51がその周面を回転方向に1mmだけ
移動させる時間だけ各発光ダイオード801のオン・オフ
制御を行う。そして、次のタイミングで次のラインにつ
いて同様の点滅制御を行うことになる。このようにし
て、静電潜像の選択的な除去が行われていく。
(7-5)編集処理の概要 次に、編集処理の概要をメインCPU121とインターイメ
ージランプ用CPU122の動作と共に説明する。
第119図はこれら2つのCPUの処理の流れを並列的に表
わしたものである。本実施例の複写機で原稿の特定領域
の削除や抽出等の編集作業を行う場合、オペレータは画
像の編集、または修正・確認を行うためのスイッチ83
(第5図)を操作して、編集モードを選択する。これに
よりメインCPU121は編集機能実行のためのプログラムの
選択を行い、複写機を編集モードに設定する(ステップ
)。この後、編集データの入力処理が行われる(ステ
ップ)。前記したように編集データはICカード131か
ら入力されたり、エディタパッド132あるいはテンキー8
0から入力される。編集データの入力処理が完了した
ら、メインCPU121はこれをインターイメージランプ用CP
U122に送信する(ステップ)。そしてコピー作業を開
始するために、指定された用紙サイズが適当なものであ
るかどうかのチェックを行う(ステップ)。その結
果、用紙サイズがオーバーであれば(ステップ;Y)、
用紙サイズがオードーであることが表示され、コピー作
業開始待ちの状態となる(ステップ)。そして、縮倍
率の変更(ステップ)や用紙サイズの変更(ステップ
)があれば(Y)、ステップに戻り、用紙サイズが
適当であるかどうかのチェックが再び行われる。
一方、ステップで用紙サイズがオーバーでなかった
場合のようにその状態でスタートボタン117が押される
と(ステップ;Y)、コピー開始信号および画像の先端
を消し込むための先端消込データ等が作成され、インタ
ーイメージランプ用CPU122に送信される(ステップ
)。そして、この後1枚分のコピー動作が実行され、
設定されたコピー枚数に到達するまで同様のコピー動作
が繰り返される(ステップ、)。このようにして一
連のコピー作業が終了すると(ステップ)、複写機の
コピー終了作業としてのサイクルダウンが行われる(ス
テップ)。そして再びステップに戻ってコピー動作
の開始を待機する状態となる。
以上のようなメインCPU121の動作において、ステップ
で編集データの送信が行われると、インターイメージ
ランプ用CPU122はこれを受信する(ステップ)。そし
て、編集データにコピー作業時の縮倍率を掛けて実際の
編集領域すなわち抽出または削除を行う領域を演算する
(ステップ)。そして、この結果を感光体ドラム51の
軸方向のデータ(以下Y軸データという。)について2.
4mmピッチに換算する(ステップ)。感光体ドラム51
の回転方向すなわちX軸方向のデータ(X軸データ)に
ついては1mm単位のデータのままにする。そして、これ
らY軸データおよびX軸データをRAM711(第118図)の
編集領域用に用意された領域に実際のパターンと対応さ
せて書き込む(ステップ)。ここでY軸データについ
て2.4mmピッチに換算することにしたのは、発光ダイオ
ード801のサイズが一辺2.4mmであることに基づくもので
ある。X軸方向については、発光ダイオード801の点滅
周期を短く設定することによりピッチを短くすることが
できるので、本実施例では1mmのピッチとしている。
以上のようにしてRAM711にイメージパターンが格納さ
れたら、コピー開始の待機状態となる(ステップ)。
この状態でオペレータの操作によって縮倍率の変更があ
れば(ステップ;Y)、再びステップからの動作が繰
り返されることになる。
コピー開始の待機状態でオペレータがスタートボタン
117を押すと(ステップ、)、インターイメージラ
ンプ用CPU122はインターイメージランプ141のすべての
発光ダイオード801を点灯させる(ステップ)。この
全点灯の動作は、コピー用紙60(第4図)に対応する静
電潜像領域よりも手前の領域の静電潜像を消去するため
に行われる。
第120図はインターイメージランプの一般的な消去作
業を説明するためのものである。コピー用紙に記録され
ない画像を消し込むために、インターイメージランプ14
1は通常3つの領域141A〜141Cに分割される。これらの
領域141A〜141Cの境界位置は、Y軸方向における原稿の
画像領域821の側端部の位置として設定されるものであ
る。
インターイメージランプ141による消去作業は、先端
消込領域、サイドイレーズ領域、および後端消込領域の
3つの領域に分けて行われる。チャージコロトロン52
(第4図)によって感光体ドラムの帯電が開始されてか
ら原稿の画像領域821の先端に到達するまでの先端消込
領域822-1では、インターイメージランプの3つの領域1
41A〜141Cの発光ダイオードが全部点灯され、感光体ド
ラム上の静電潜像が感光体ドラム51の幅方向に全部消去
される。次のサイドイレーズ領域822-2では、原稿の画
像領域821を避けるようにして、2つの領域141A、141C
の発光ダイオードが点灯され、これらの部分の静電潜像
が消去される。最後の後端消込領域822-3では、再び3
つの領域141A〜141Cの発光ダイオードが全部点灯され、
感光体ドラム上の静電潜像が感光体ドラム51の幅方向に
全部消去される。このようにして、第120図で斜線で表
わした領域全部の静電潜像が消去され、原稿の画像領域
821の静電潜像のみが残存することになる。
本実施例で問題とする画像編集のためのインターイメ
ージランプ141の制御は、以上説明した本来消去作業の
行われない画像領域821における個々の発光ダイオード8
01の点灯制御ということになる。
第119図のステップに戻って説明を続ける。
インターイメージランプの発光ダイオード801が全点
灯されたら(ステップ)、前記したステップで先端
消込データ等がメインCPU121から送られてきた後、イン
ターイメージランプ用CPU122は先端消込終了後に編集等
のために使用される発光ダイオードの点灯パターンをRA
M711から読み出す(ステップ)。そして、後に詳しく
説明するように、これをX軸方向に補正したデータを作
成する(ステップ)。このようにして先端消込終了後
の最初のラインの点灯パターンが用意されたら、インタ
ーイメージランプ用CPU122は先端消込終了の時機が到来
するのを監視する(ステップ)。
先端消込終了の時機を示すデータは、メインCPU121側
からトリガ信号として出力され、割込処理される。これ
は、メインCPU121とインターイメージランプ用CPU122お
よび他のCPUとの間で通常行われるシリアル通信を用い
ると、これらのCPU間の時分割通信のために先端消込終
了の時機を正確に示すことができないからである。
このトリガ信号が到来すると、インターイメージラン
プ用CPU122は先端消込終了後の1ライン分のパターンを
ラッチさせ、インターイメージランプ141を出力データ
に応じて点灯制御させる(ステップ)。そして、次の
1ライン分のデータ、すなわちX軸方向に1mm移動した
後の点灯パターンの読み出しを行う(ステップ)。こ
の読み出された点灯パターンは、前記したと同様に補正
され、LEDドライバ802に対して出力されることになる
(ステップ)。そして、感光体ドラム51が1mmだけX
軸方向に回転移動した時点で(ステップ;Y)、そのて
ぱに従ってインターイメージランプ141の点灯が制御さ
れ、先端消込終了後の2ライン目の静電潜像消去につい
ての制御が行われる(ステップ)。
この後、インターイメージランプ用CPU122は第120図
で示した原稿の画像領域821の後端に到達したかどうか
の判別を行う(ステップ)。そして後端に到達してい
なければ(N)、ステップに戻り、同様の制御で1ラ
インずつインターイメージランプ141の点灯制御を行
う。
これに対して、原稿の画像領域821の後端に到達した
場合には(ステップ;Y)、後端消込領域の開始なの
で、インターイメージランプ141の全発光ダイオード801
を点灯させる(ステップ)。そして第120図に示した
後端消込領域822-3の静電潜像の消去が行われる。
この段階でインターイメージランプ用CPU122は更に同
様のコピーが行われるかどうかの判別を行う(ステップ
)。複数枚のコピーが行われる場合であって、まだ残
りがある場合には(Y)、ステップに戻って次のコピ
ー用紙に対して同様の制御が行われる。これに対して、
コピー作業がこれで終了する場合には(ステップ;
Y)、終了する時点まで(ステップ)、インターイメ
ージランプ141の全発光ダイオード1を点灯させる(ス
テップ)。インターイメージランプ141が消灯した
ら、ステップに戻ってコピー作業の開始を待機する状
態となる。
以上説明した実施例では記憶媒体としてICカードを用
いたので、各ICカードを個人単位等で所有させることに
より複写機の個人管理が容易になる。またこれらの者ご
とにコピー作業の範囲を制限することが可能となり、例
えば休み時間における私的なコピー作業を制限すること
ができる。更に実施例によればICカードを職業別に用意
することにより、その職業にあった複写倍率やコピー濃
度等を優先的に選択させることができるようになり、各
種業種に合った木目細かなサービスを行うことができ
る。
また、実施例では絵文字(アイコン)を表示したの
で、複写機の操作に熟れた人にとっては文字による表示
よりも分かりやすく間違いない操作を行うことができる
ようになる。更に、本実施例の複写機では文字表示も専
用のCPU等を用いることで漢字カナ混じり文で行うこと
にしたので、読み間違いを防止することができる。
なお、以上説明した実施例では、入力点の指定を液晶
表示部112に表示さた数字の選択によって行った。これ
以外にも、例えば特別のキーを1回押すごとに入力点を
順次カウントアップあるいはカウントダウンするように
してもよい。この場合には、液晶表示部112に現在の入
力点の番号を表示し、例えば設定キーを押下することに
よってその入力点を確定させるようにしてもよい。
また、実施例ではペン等の押圧された点の座標を入力
するエディタパッドをポインティング・デバイス(座標
入力装置)として用いたが、一般に用いられているこの
種装置を本発明の画像編集装置に用いてもよいことはも
ちろんである。すなわち画像編集装置がCRT等の表示装
置を備えている場合には、マウスやジョイステック等の
他のポインティング・デバイスも座標データの入力に用
いることができる。また、いわゆるタッチパネルによっ
て座標データの入力を行うことも可能である。
「変形例」 なお、実施例では入力点クリアキー等のクリアキーを
用いて所望の座標データを呼び出して修正することを説
明したが、これらの修正作業は指定した入力点や領域自
体をクリアしてデータの訂正を行うことである。装置に
よってはこのような訂正作業を含めずに座標データのク
リアのみを行うものであってもよい。
第121図はこのような装置における制御動作の要部を
表わしたものである。複写機等の画像編集装置が領域や
入力点のクリアを行うことのできるモード(クリア実行
モード)に設定されている場合(ステップ)、CPUは
クリアキーがオンとなった時点で(ステップ;Y)、座
標データの入力状態であるかどうかの判別を行う(ステ
ップ)。そして座標データの入力中であれば(Y)、
入力中のすべてのデータをクリアする(ステップ)。
そしてこの後、クリアキーの受け付けを禁止させる(ス
テップ)。
ここでクリア実行モードは例えば次のような方法で設
定することができる。
(イ)プリント基板上に配置されたディップスイッチの
操作によるモード設定。
(ロ)専用のICカードのセットによるモード設定。
(ハ)クリア実行モードを常用のモードとして組み込ん
だ製品の作製。
(ニ)装置を自己診断モードに設定した状態で所定の操
作を行うことによるモード設定。
(ホ)操作パネルに設けられたモード設定ボタンの押下
によるモード設定。
第121図ステップに戻って説明を続ける。クリアキ
ーが押された時点に座標データの入力中でなければ
(N)、領域の設定状態であるかどうかの判別が行われ
る(ステップ)。そして領域の設定を行っている状態
であれば(Y)、その直前に設定された領域のみのクリ
アが行われる(ステップ)。これに対して領域の設定
を行っていない場合には(ステップ;N)、設定が終了
した状態かどうかの判別が行われ(ステップ)、設定
が終了していれば設定されているすべての座標データを
クリアして座標データの入力モードに移行する(ステッ
プ)。そしてこれ以後のクリアキーの受け付けを禁止
する(ステップ)。ステップで領域の設定が終了し
ていなかった場合には(N)、クリアキーの押下が無視
される(ステップ)。
一方、画像編集装置がクリア実行モードに設定されて
いない場合にも(ステップ;N)、CPUはクリアキーが
押されているかどうかの監視を行う(ステップ)。そ
してクリアキーが押された場合には(Y)、座標データ
の入力中かどうかの判別を行う(ステップ)。そして
入力中であれば、1つ前に入力した点に関するデータの
クリアを行う(ステップ)。ステップで入力中でな
い場合には(N)、領域の設定状態であるかどうかの判
別が行われる(ステップ)。この結果、領域の設定状
態であれば(Y)、1つ前に設定された領域に関するデ
ータをクリアする(ステップ)。領域の設定状態でな
ければ(ステップ;N)、設定が終了した状態かどうか
の判別が行われる(ステップ)。領域の設定が終了し
ていれば直前に設定された領域に関するデータをクリア
して入力モードに戻る(ステップ)。これに対して設
定終了状態でなければ(N)、クリアキーの操作を無視
することになる(ステップ)。
すなわち、この変形例ではクリア実行モードにおける
第1のクリア機能とクリア実行モード以外における第2
のクリア機能が存在し、これらはそれぞれ次の第1表に
示すように機能することになる。
「発明の効果」 このように本発明によればポインティング・デバイス
で座標データを修正する場合にも、入力された座標デー
タを数値で表示することにしたので、X軸やY軸に平行
な線分を指定する場合にも2点の数値を比較することに
より正確な修正作業を行うことができるという利点があ
る。またポインティング・デバイスを用いて入力した数
値をポインティング・デバイスで修正することができる
ので、装置に不慣れな者でも修正作業を容易に行うこと
ができるという長所もある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の原理を示すブロック図、第2図〜第12
0図は本発明の画像編集装置を応用した複写機の一実施
例および変形例を説明するためのもので、このうち第2
図は複写機のシステム構成を表わしたシステム構成図、
第3図はこの画像編集装置としての複写機のシステム構
成の一例を表わした外観図、第4図はこの複写機の概略
を示す概略構成図、第5図はこの複写機のコンソールパ
ネルの平面図、第6図はこの複写機の回路構成の概要を
表わした回路図、第7図はメインCPUを中心として更に
第6図を展開して示したブロック図、第8図は複写機の
感光体ドラム周辺の回路構成を具体的に表わしたブロッ
ク図、第9図はサブ現像装置で1回目の現像を行いメイ
ン現像装置で2回目の現像を行う場合のメインモータと
デベ・ソレノイドの動作を示すタイミング図、第10図は
メイン現像装置で1回目の現像を行いサブ現像装置で2
回目の現像を行う場合のメインモータとデベ・ソレノイ
ドの動作を示すタイミング図、第11図は複写機の露光系
やコンソール制御部の周辺を具体的に表わしたブロック
図、第12図は複写機の電源や定着装置等を具体的に表わ
したブロック図、第13図はコピー用紙の搬送系の回路構
成を具体的に表わしたブロック図、第14図はDADFの概略
構成図、第15図はソータの斜視図、第16図は中間トレイ
を中心とした搬送系の概要を表わす側面図、第17図はエ
ディタパッドを装着した複写機のシステム構成を表わし
た斜視図、第18図はエディタパッドの平面図、第19図は
エディタパネルおよび表示パネルを表わした平面図、第
20図は大容量トレイの回路構成を示すブロック図、第21
図は抽出モードによる画像編集を説明するための平面
図、第22図は削除モードによる画像編集を説明するため
の平面図、第23図は2色モードによる画像編集を説明す
るための平面図、第24図はブック分割モードによる画像
編集を説明するための平面図、第25図はシート分割モー
ドによる画像編集を説明するための平面図、第26図はブ
ック合成モードによる画像編集を説明するための平面
図、第27図はシート合成モードによる画像編集を説明す
るための平面図、第28図は編集モードへの設定とこのモ
ードの解除を説明するための流れ図、第29図はテンキー
による編集モードAとエディタパッドによる編集モード
Bとの関係を示す流れ図、第30図は編集モードが選択さ
れた場合の下位モードへの設定作業の様子を表わした流
れ図、第31図は編集モードにおける液晶表示部の初期的
な表示状態を示す平面図、第32図は編集モードで「変換
モード」が選択された場合の液晶表示部の表示状態を示
す平面図、第33図は複写機が抽出モードに設定されたと
きの作業の流れを示す流れ図、第34図は第1の領域が指
定される際の液晶表示部の初期的な表示状態を示す平面
図、第35図は第1の領域の指定後に次の領域の指定の可
否を問う液晶表示部の表示状態を示す平面図、第36図は
第2の領域が指定される際の液晶表示部の初期的な表示
状態を示す平面図、第37図は第2の領域の指定後に次の
領域の指定の可否を問う液晶表示部の表示状態を示す平
面図、第38図は第3の領域が指定される際の液晶表示部
の初期的な表示状態を示す平面図、第39図は抽出モード
でコピーができる状態となったときの液晶表示部の表示
状態を示す平面図、第40図は既に入力の終了した領域に
戻る他の第1の例における制御を示す流れ図、第41図は
既に入力の終了した領域に戻る他の第2の例における制
御を示す流れ図、第42図は既に指定した領域のうち1つ
を呼び出す場合における液晶表示部の表示態様の一例を
示す平面図、第43図は削除モードでコピーが可能になっ
たときの液晶表示部の表示内容を示す平面図、第44図は
2色コピーモードでコピーが可能になったときの液晶表
示部の表示内容を示す平面図、第45図は2色コピーモー
ドが指定された場合におけるテンキーによる操作の流れ
の一例を示す流れ図、第46図は指定領域内の現像色の選
択表示の様子を示す液晶表示部の平面図、第47図は指定
領域外での現像色の選択表示の様子を示す液晶表示部の
平面図、第48図は分割モードが指定された場合の制御の
流れを示す流れ図、第49図は分割モードにおける液晶表
示部の初期的な表示状態を示す平面図、第50図は分割モ
ードにおいて更にページ連写モードが選択された場合で
のコピー可能な状態を示す液晶表示部の平面図、第51図
は分割モードにおけるコピー可能な状態を示す液晶表示
部の他の例を示す平面図、第52図は指定された領域をコ
ピーする位置を決定するために液晶表示部に表示される
内容を示す平面図、第53図は分割モードにおいて更にペ
ージ連写モード以外のモードが選択された場合でのコピ
ー可能な状態を示す液晶表示部の平面図、第54図は合成
モードが指定された場合の制御の流れを示す流れ図、第
55図は合成モードにおける液晶表示部の初期的な表示状
態を示す平面図、第56図は第2の領域を記録する色を変
更するかどうかを問う選択枝が液晶表示部に表示された
状態を示す平面図、第57図は第54図のステップにおけ
る制御を更に詳細に示した流れ図、第58図は同一ページ
の2つの領域が合成される場合のコピー可能な状態を示
す液晶表示部の平面図、第59図は合成モードにおけるコ
ピー可能な状態を示す液晶表示部の他の例を示す平面
図、第60図は第1枚目の原稿と第2枚目の原稿の合計2
種類の原稿を使い分けて画像の合成が行われる場合の第
1枚目の原稿についてコピーが可能な状態を示す液晶表
示部の平面図、第61図は第1枚目の原稿と第2枚目の原
稿の合計2種類の原稿を使い分けて画像の合成が行われ
る場合の第2枚目の原稿についてコピーが可能な状態を
示す液晶表示部の平面図、第62図はテンキーによる座標
入力の操作を表わした流れ図、第63図はテンキーから一
点の座標データの一部を入力した際の液晶表示部の状態
を示す平面図、第64図は一点の座標データの入力を終了
した際の液晶表示部の状態を示す平面図、第65図は矩形
を指定する2点の座標データがテンキーから入力された
際の液晶表示部の表示状態を示す平面図、第66図は第64
図の表示状態で設定キーが押された状態での液晶表示部
の様子を示す平面図、第67図は領域指定作業で入力点の
訂正が行われる場合の流れを示す流れ図、第68図はエデ
ィタパッドを用いた場合の編集作業の概要を表わした流
れ図、第69図および第70図はマーキングカラーボタンが
押された場合の複写機の制御の様子を示す流れ図、第71
図はマーキングカラーのモードにおける液晶表示部の表
示内容の一例を示す平面図、第72図は抽出モードにおけ
る液晶表示部の表示内容の一例を示す平面図、第73図は
削除モードにおける液晶表示部の表示内容の一例を示す
平面図、第74図は連写カラー合成のモードにおける液晶
表示部の表示内容の一例を示す平面図、第75図は指定さ
れた領域におけるコピー作業のうちマーキングの行われ
る作業を表わした流れ図、第76図はマーキングカラー処
理を実現するために中間トレイに収容されたコピー用紙
について他のカラーでマーキングを続行する場合のその
後の制御を表わした流れ図、第77図は中間トレイに収容
されたコピー用紙のその後の制御を表わした流れ図、第
78図はエディタパッドを用いて多角形としての第3点を
入力している状態における液晶表示部の表示状態を示す
平面図、第79図は同様に多角形としての第5点を入力し
ている状態における液晶表示部の表示状態を示す平面
図、第80図は第79図に示した入力データで第4点の入力
位置を修正した場合における第5点の入力時点での液晶
表示部の表示状態を示す平面図、第81図は入力点の修正
操作の流れを示す流れ図、第82図は第81図のステップ
における修正モードの詳細を示す流れ図、第83図は入力
点の第4点を修正する際の修正動作前の液晶表示部の表
示状態を示す平面図、第84図は入力点の第4点を修正の
ために指定した際の液晶表示部の表示状態を示す平面
図、第85図はエディタパッドとテンキーの双方で修正を
行う場合の第81図のステップに対応する修正モードの
詳細を示す流れ図、第86図はエディタパッドとテンキー
の双方で修正を行なえる場合における液晶表示部の表示
例を示す平面図、第87図は2つ前以前の点の修正を行う
際の制御の流れを示す流れ図、第88図は入力点の選択を
行う際の液晶表示部の表示状態を示す平面図、第89図は
入力点の削除を行う際の操作の流れを表わした流れ図、
第90図は削除する点を指定する際の液晶表示部の表示状
態を示す平面図、第91図は削除のために第2の入力点が
選択された場合における削除後の図形を確認させる目的
で液晶表示部に表示された内容を示す平面図、第92図は
入力点が1つ削除された後に元の入力状態に戻った際の
液晶表示部の表示状態を示す平面図、第93図は入力点の
追加を行う操作の流れを表わした流れ図、第94図は入力
点をどの位置に追加するかの選択を行わせるために液晶
表示部に行われる表示内容を表わした平面図,第95図は
第3点と第4点の間に追加点を入力する際に液晶表示部
の初期的な表示状態を示す平面図、第96図は追加点を入
力したときの液晶表示部の表示状態を示す平面図、第97
図は入力点の追加後に入力中の点に戻った場合の液晶表
示部の表示状態を表わした平面図、第98図は2度目の追
加点の入力を行うための液晶表示部の初期状態を表わし
た平面図、第99図は修正モードへの設定とその解除を示
す流れ図、第100図は修正モード(抽出)が指定された
ときに液晶表示部に表示される初期画面を表わした平面
図、第101図は修正モード(削除)が指定されたときに
液晶表示部に表示される初期画面を表わした平面図、第
102図は修正モード(2色)が指定されたときに液晶表
示部に表示される初期画面を表わした平面図、第103図
は修正モード(シート合成)が指定されたときに液晶表
示部に表示される初期画面を表わした平面図、第104図
はエディタパッドで修正モードが指定されたときに液晶
表示部に表示される初期画面の一例を表わした平面図、
第105図はテンキーを用いた座標データの修正の様子を
表わした流れ図、第106図は修正前の図形が表示された
液晶表示部の平面図、第107図は修正の対象となる第1
領域の第1頂点を点滅表示した液晶表示部の平面図、第
108図は第1の頂点の修正時点における液晶表示部の表
示状態の一例を示す平面図、第109図は第1領域の第1
の頂点の座標データが確定した状態における液晶表示部
の表示例を表わした平面図、第110図はエディタパッド
による座標データの修正動作の要部を示す流れ図、第11
1図はエディタパッドを用いて座標データの修正を行っ
ている状態における液晶表示部の表示例を示す平面図、
第112図は座標データの入力や修正を行う部分の回路構
成の要部を示すブロック図、第113図は座標データ記憶
領域の主要部の構成を表わした説明図、第114図はそれ
ぞれの領域における座標データの構成を表わした説明
図、第115図は座標データ記憶領域のその他の領域部分
を表わした説明図、第116図はICカード装置におけるIC
カードの接続部分の回路構成の要部を示すブロック図、
第117図はICカードからベースマシンへのデータの転送
の様子を示すブロック図、第118図はインターイメージ
ランプに関係する回路部分を表わしたブロック図、第11
9図は編集処理を行う場合のメインCPU121とインターイ
メージランプ用CPU122の動作を並列的に示した流れ図、
第120図はインターイメージランプの一般的な消去作業
を示す説明図、121図は本発明の変形例における装置の
制御動作の要部を示す流れ図である。 11……ポインティング・デバイス、12……座標データ登
録手段、13……座標データ修正手段、14……数値表示
部、80……テンキー、83A……編集スイッチ、94……シ
フトキー(追加キー)、95……シフトキー(削除キ
ー)、112……液晶表示部、114……オールクリアボタ
ン、118……選択キー、119……設定キー、121……メイ
ンCPU、127……表示用CPU、129……カード用CPU、131…
…ICカード、132……エディタパッド、411……特殊機能
ボタン、413……抽出ボタン、414……削除ボタン、422
……領域クリアボタン、423……設定終了ボタン、531…
…枠。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】画像編集を行う際の領域を特定する各点を
    2次元平面上で逐次指定することによりこれらの点の座
    標データを入力するポインティング・デバイスと、 前記ポインティング・デバイスから入力された座標デー
    タを登録する座標データ登録手段と、 前記座標データ登録手段に登録された登録座標データの
    中から修正すべき座標データを特定する修正座標データ
    特定手段と、 前記修正座標データ特定手段により特定された登録座標
    データを数値で表示する数値表示部と、 前記数値表示部に数値で表示された登録座標データに対
    し、修正後の座標データを前記ポインティング・デバイ
    スから入力して修正する座標データ修正手段と、 前記座標データ登録手段に登録された各点の登録座標デ
    ータのうち前記座標データ修正手段による修正が行われ
    ないものと座標データ修正手段による修正後の座標デー
    タとによって示される図形を表示する図形表示部 とを具備することを特徴とする画像編集装置。
  2. 【請求項2】画像編集を行う際の領域を特定する各点を
    2次元平面上で逐次指定することによりこれらの点の座
    標データを入力するポインティング・デバイスと、 前記ポインティング・デバイスから入力された座標デー
    タを登録する座標データ登録手段と、 前記座標データ登録手段に登録された登録座標データの
    中から修正すべき座標データを特定する修正座標データ
    特定手段と、 前記修正座標データ特定手段により特定された登録座標
    データを数値で表示する数値表示部と、 座標データを数値により入力する数値入力手段と、 前記数値表示部に数値で表示された登録座標データに対
    し、修正後の座標データを前記数値入力手段から数値を
    入力して修正する座標データ修正手段と、 前記座標データ登録手段に登録された各点の登録座標デ
    ータのうち前記座標データ修正手段による修正が行われ
    ないものと座標データ修正手段による修正後の座標デー
    タとによって示される図形を表示する図形表示部 とを具備することを特徴とする画像編集装置。
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