JP2674025B2 - 記録装置 - Google Patents

記録装置

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JP2674025B2
JP2674025B2 JP62161151A JP16115187A JP2674025B2 JP 2674025 B2 JP2674025 B2 JP 2674025B2 JP 62161151 A JP62161151 A JP 62161151A JP 16115187 A JP16115187 A JP 16115187A JP 2674025 B2 JP2674025 B2 JP 2674025B2
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Description

【発明の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本発明は複写機、ファクシミリ装置、プリンタ等の画
情報の記録を行うための記録装置に係わり、特にICカー
ド等の記憶媒体を使用してコピー作業や装置の保守点検
等を行うことのできる記録装置に関する。 「従来の技術」 複写機を例にとって説明すると、近年、その機能を高
度化させた製品の開発が活発に行われてきた。例えば原
稿の複写倍率についてみると、等倍の複写だけを行う複
写機の他に幾種類かの倍率を選択できるものが登場し、
更に連続的に倍率を変化できる複写機も登場している。
現像についてみても、1種類のトナーを用いていわゆる
白黒で画像の再現を行う複写機の他に、2種類以上のト
ナーを用いて多色記録や記録を行う色を選択することの
できる複写機が登場している。原稿の取り扱いについて
見てみると、原稿を自動的に取り替える装置の付いた複
写機が登場したり、製本原稿の見開き2ページを原稿自
体を動かさずに1ページずつ順に複写していく複写機も
登場している。 機能がより高度化した複写機は、一般的には他の複写
機よりもより便利でありその利用の範囲も広がるという
利点がある。ところが、1つの複写機に多くの機能を盛
り込むことは複写機の大型化や複雑化につながり、これ
らの機能を必要としない顧客にとっては相対的に高価な
製品や操作ミスを起こしやすい製品を使用しなければな
らなくなる。そこで、現状では顧客を幾つかにグループ
化し、それぞれのグループごとにもっとも相応しい機能
を備えた複写機の開発が行われている。ところが、この
ように複数の製品を市場に送り出すようにすると、特殊
な用途の製品については生産台数が少なくなり、コスト
的に不利となってしまう。また、顧客側で複写機の使用
形態が変化すると、機械の買い替えが必要となり結局複
写機を経済的に活用することができなくなってしまう。 そこで顧客の要求に応じて複写機能を追加したり変更
することのできる複写機が提案されている。 第26図はこの提案された複写機の原理的な構成を表わ
したものである。この複写機は、ICカードの読み取りを
行うカード読取手段1と、このカード読取手段によって
読み取られた複写機の付加的な制御情報を格納する付加
的制御情報記憶部2と、複写機の基本的な制御情報を格
納する基本的制御情報記憶部3と、この基本的制御情報
記憶部3と付加的制御情報記憶部2の双方に記憶された
制御情報を読み出し、重複する部分については付加的制
御情報を優先させて制御する複写機制御部4とを備えて
いる。 そして、ICカードから複写機の制御のための付加的制
御情報を読み出し、予め複写機本体に用意された基本的
制御情報と組み合わせて複写機の制御を行う。すなわち
ICカードから複写機本体側に格納される付加的制御情報
を用いることで、それぞれの顧客にとって最も使いやす
い複写機を実現させることができる。 ところで、複写機の制御のための付加的制御情報は、
制御内容が複雑なときにはかなりのデータ容量となる。
従って、このようなデータを複写機がコピー作業を行っ
ているときに転送することは非効率であり、また複写機
がその時点で行っている作業の進度を低下させることに
もなる。なぜなら、複写機がコピー作業を行っていると
きには原稿の露光や静電潜像の現像、コピー用紙の搬送
や定着といった各操作が集中する時期であり、この時期
に複写機が他の作業も行えば、それだけジャム(紙づま
り)の検出等の本来必要とする制御が不十分となってコ
ピー作業の円滑な進行が阻害されることになる。 そこで、この提案された複写機はコピー作業が行われ
ていない時期にICカードをセットしたときのみ、これを
受け付けてデータの読み出しを行っていた。コピー作業
中にICカードを複写機にセットした場合には、直ちにこ
れが排出されるようになっていた。 「発明が解決しようとする問題点」 ところがこの提案の複写機では、コピー作業中にICカ
ードをセットしようとしても拒絶されるので、オペレー
タによってはカードをセットするための無駄な作業を繰
り返し行ったり、複写機が故障したと勘違いする場合が
あった。また、この複写機ではICカードを複写機にセッ
トする時期が限定されるので、オペレータが事務を円滑
に処理する上で融通性に欠くという問題もあった。 以上複写機について説明したが、ファクシミリ装置、
プリンタ等の他の記録装置についても同様な問題が発生
している。 そこで本発明の目的は、ICカード等の外部記憶媒体を
いつでもセットすることのできる記録装置を提供するこ
とにある。 「問題点を解決するための手段」 本発明では、第1図に示すように、外部からセットさ
れ、かつ記録動作に関する情報が記憶された記憶媒体の
受け付けを行う記憶媒体受付手段11と、この記録媒体受
付手段11により受け付けられた記憶媒体から記録動作に
関する情報の読み出しを行う読出手段12と、この読出手
段12による読み出し動作を開始するか否かを決定する時
機決定手段あるいは時機判別手段と、図示しないが読出
手段による前記記録動作に関する情報の読み出しが行わ
れたときこの情報を基に記録動作を行う記録動作実行手
段とを備えている。時機決定手段13は、記録動作中は読
出手段12による読み出しを禁止し、記録動作終了後に読
出手段12による読み出しを許諾するようになっている。
読出手段12によって読み出された情報は、例えば記憶部
14に記憶されて、制御部15によって各部の制御が行われ
ることになる。 ここで時機判別手段13は、例えば制御部15がコピー作
業の制御を行っているときこれが終了するまで読出手段
12によるデータの読み出しを禁止するようにすればよ
い。読出手段12は、記憶媒体からデータを読み出す機能
の他にデータの書き込みを行う機能も併せもったリーダ
・ライタであってもよい。この場合には、ICカード等の
記憶媒体に記録装置側からのデータを書き込むことがで
き、コピー料金の集計管理やカード所有者ごとの記録条
件の設定管理等に有効である。 なお、記憶媒体受付手段11は、記憶媒体が受け付けら
れた時点で制御部15が装置の異常状態の処理に当たって
いるとき、その回復の時期が特定されないので、セット
された記憶媒体をそのまま排出するようにしてもよい。
ここで一例として複写機におけるこのような異常事態を
例示すると次のようになる。 (イ)紙送り系でジャムが発生したり供給トレイにコピ
ー用紙がなくなってしまったとき。 (ロ)現像系で回収トナーが満杯となったとき。 (ハ)複写機の動作中にドアが開いていることをインタ
ーロックスイッチによって検出したとき。 (ニ)複写機の表示部に所定のコード番号が表示されて
装置の重要な部分が故障していることが判ったとき。 異常事態のときには、セットされた記憶媒体をそのま
ま待機させ、異常状態の処理が終了したときにデータの
読み出しを行わせるようにしてもよい。 このように、本発明によればICカード等の記憶媒体の
受け付けを取り敢えず行い、時機判別手段によって読み
出しの行なえる時機を判別させるようにしたので、コピ
ー作業中であっても(これは異常状態ではないので、)
記憶媒体の受け付けが拒絶されることがなく、操作性の
よい記録装置とすることができる。 「実施例」 以下本発明を複写機に適用した実施例を詳細に説明す
る。 目次 まず、この実施例についての目次を表示する。 (1)複写機のシステム構成 (2)ソフトウェアの構成 (2−1)ソフトウェアの組み合わせの長所 (2−2)差別化の例 (3)装置の構成の一例 (4)装置の回路構成 (5)複写機の具体的な回路構成 (5−1)感光体ドラムの周辺 (5−2)現像装置の切換機構 (5−3)光学系 (5−4)定着装置 (5−5)コンソールの制御 (5−6)ピリングカウンタ (5−7)電源 (5−8)搬送系 (5−9)DADF (5−10)ソータ (5−11)中間トレイ (5−12)エディタパッド (5−13)大容量トレイ (6)ICカードによる複写機の制御 (6−1)制御情報の種類 (6−2)制御の流れ (6−3)制御の具体例 (1)複写機のシステム構成 第2図は本発明の一実施例における複写機のシステム
構成を表わしたものである。 この図に示すように本実施例でICカードの利用を行う
ことのできる複写機は、最も基本的な構成としてのベー
スマシン21に所望の付加装置を取りつけて機能アップを
図ることができるようになっている。ここでベースマシ
ンとは、1段の供給トレイとマニュアルフィード用のト
レイを備え、プラテンガラス上に原稿をマニュアルでセ
ットしてコピーをとることのできる装置である。このベ
ースマシンには、次のような付加装置を取りつけること
ができる。 (1)ICカード装置22; ICカード装置22はICカードを用いて必要なデータをベ
ースマシン21に供給したり、反対にベースマシン21から
ICカードにデータを書き込むときに使用する装置であ
る。後に説明するエディタパッドを用いてデータ(座標
データ)の入力を行う場合には、ICカード装置22にこの
エディタパッドを接続して入力作業を行う。なお、本実
施例のICカード装置22はICカードとエディタパッドの制
御を択一的に行うようになっており、両者を同時に使用
してデータの入力を行うことはできない。 なお、本実施例のICカード装置22に使用するICカード
はISOタイプのインターフェイスを持ち、メモリ容量は3
2キロバイトである。 ICカードを使用することにより、複雑なデータをカー
ドに格納することができ、複写機の自動化および多機能
化に充分対処することができる。例えば業種別や顧客別
にICカードを用意することで、複雑な機能を有する複写
機であってもこれらの所有者に合った操作方法を実現す
ることができ、だれもが簡単に、また間違いなく複写機
を操作することができるようになる。 なお、この実施例の装置ではカード類の読取装置とし
てICカード装置22のみを使用しているが、必要に応じて
磁気カード用の読取装置が用意されてもよいし、他のカ
ード類の読取装置が用意されていてもよい。 (2)ADF23およびDADF24; ADF23は原稿自動送り装置と通常称されているもの
で、原稿を1枚ずつベースマシン21のプラテンガラス上
に送り込み、露光終了後にこれを排出するものである。
原稿に対する露光は定められた一方の面に対してのみ行
われる。これに対してDADF24はデュプレックス用、すな
わち両面コピー用の原稿自動送り装置である。 DADF24では原稿の一方の面がプラテンガラスに向き合
うような状態でこれを搬送して第1回目の露光を行う。
そして露光終了後の原稿をDADF24のトレイに戻す際にそ
の表裏を逆転させる。これによりこの原稿が再度送り出
された場合には先の露光面と逆の面が露光されることに
なる。ベースマシン21は後に説明する付加装置を用いた
状態でコピー用紙の表裏別々にコピーを行うことができ
るようになっている。 本実施例の複写機ではADF23およびDADF24を使用可能
とすることで、両面原稿や両面コピー等のような色々な
組み合わせによるコピー作業を自動的に行うことができ
る。 なお、ADF23は従来から複写機に用いられている原稿
自動送り装置と基本的に同じ構造であるが、本実施例の
装置の場合には原稿の挿入方向を向かって左側からと
し、ベースマシン21からはみ出ないような形となってい
る。 (3)通常のプラテン25およびエディタパッド付きプラ
テン26; エディタパッド付きプラテン26は、原稿の編集用にエ
ディタパッドと呼ばれる座標入力装置をプラテン上に配
置した構造のものである。通常のプラテン25はこのよう
な機構を備えていない。 (4)コンソールパネル; コンソールパネルにはバックリットタイプ27のものと
メッセージ表示付き28のものとがある。ここでパックリ
ットタイプのコンソールパネル27は、予め所定の位置に
固定されたメッセージが配置された表示板を背後からラ
ンプ等で選択的に照明してその部分を読めるようにした
ものである。 本実施例で採用されているメッセージ表示付きのコン
ソールパネル28は、液晶表示素子から構成されており、
表示面積を大きくすることなく色々なメッセージを随時
表示することができるという長所がある。いずれのコン
ソールパネルを採用するかは、複写機のシステム構成の
複雑さや操作性等を考慮して、複写機ごとに決定され
る。 (5)供給トレイの追加; これには、次のような代表的な形態がある。すなわち
本実施例では特開昭57−77140号で提案されているよう
な単に大容量トレイの追加ばかりでなく、顧客のニーズ
により適合した供給トレイの組み合わせを実現してい
る。このような供給トレイの組み合わせは、例えば本出
願人の出願による実願昭61−081016号の「多段給紙複写
機」にも詳細に開示されている。 (a)第2および第3の供給トレイ31−2、31−3; これら2つの供給トレイを追加することにより、最大
3種類のサイズのコピー用紙をベースマシン21に対して
送り出すことができる。 (b)第2および第3の供給トレイ31−2、31−3と中
間トレイ33。ここで中間トレイ33とは、用紙の1つの面
に複数回のコピーを行ったり、2つの面に交互にコピー
を行う場合にコピー済の用紙を一時的に収容するトレイ
である。 (c)第2、第3の供給トレイ31−2、31−3と中間ト
レイ33および第4、第5の供給トレイ31−4、31−5。 (d)第2および第3の供給トレイ31−2、31−3と中
間トレイ33および大容量トレイ。 ここで大容量トレイとは、数千枚のコピー用紙を収容
することのできる供給トレイである。 (5)排出されたコピー用紙の収容装置。 コピー用紙は排出トレイ37に通常収容されるが、この
システムでは10ビンのソータ38と20ビンのソータ39を用
意している。従ってこれらソータの一方をセットするこ
とにより最大10または20の配付先別にコピーをソーティ
ングすることができる。 以上のようにこの複写機システムではベースマシン21
に各種付加装置を選択的に取りつけることができるの
で、使用者に最も合った複写機を提供することができ
る。しかも、その顧客の事務形態の変化に応じて複写機
の機能アップを図ることもできる。 例えば原稿を拡大したり縮小してコピーをとる必要の
ない顧客や、コピー量が少ない顧客は、ベースマシン21
単体を購入することが適切な場合が多い。これに対し
て、多量のコピーをとる顧客や複雑なコピー作業を要求
する顧客にとっては中間トレイ33や大容量トレイが必要
とされる場合が多い。このような多種要求を実現する手
段として、この複写機システムではそれぞれの付加装置
を簡単に取りつけたり取り外すことができる構造とし、
また付加装置の幾つかについては独立したCPU(中央処
理装置)を用意して複数のCPUによる分散制御を行うこ
とにしている。このことは、単に顧客の希望する製品が
容易に得られるという利点があるばかりでなく、新たな
付加装置の取り付けの可能性は顧客に対して新たなコピ
ー作業の可能性を教示することになり、オフィスの事務
処理の進化を推進させるという点でこの複写機システム
の購入に大きな魅力を与えることになる。 (2)ソフトウェアの構成 (2−1)ソフトウェアの組み合わせの長所 ところで、以上説明した複写機のシステム構成は、こ
の実施例の複写機のソフトウェアの組み合わせとしても
説明することができる。すなわち、この複写機は各種の
付加装置を取りつけることができるのに対応して、ソフ
トウェアについてもこれら各付加装置に対応したシステ
ム構成を採ることができるようになっている。 このような構成を採用した理由の1つは、(i)これ
らの付加装置すべての動作制御プログラムを仮にベース
マシン21に用意するとすれば、このために必要とするメ
モリの容量が膨大になってしまうことによる。また、
(ii)将来新しい付加装置を開発したり、現在の付加装
置の改良を行った場合に、ベースマシン21内のROM(リ
ード・オンリ・メモリ)の交換や増設を行うことなく、
これらの付加装置を活用することができるようにするた
めである。 このため、ベースマシン21には、複写機の基本部分を
制御するための基本記憶領域と、ICカードから取り込ま
れたプログラムを記憶する付加記憶領域が存在する。付
加記憶領域には、ADF23の制御プログラム、DADF24の制
御プログラム、コンソールパネル28の制御プログラム等
の各種プログラムが格納されるようになっている。そし
て、ベースマシン21に所定の付加装置を取りつけた状態
でICカードをICカード装置22にセットすると、コピー作
業に必要なプログラムが読み出され、付加記憶装置にロ
ードされるようになっている。このロードされたプログ
ラムは、基本記憶領域に書き込まれたプログラムと共働
して、あるいはこのプログラムに対して優先的な地位を
もってコピー作業の制御を行う。 (2−2)差別化の例 このようにこの実施例の複写機はICカードに格納され
たプログラムが複写機の機能を左右することができる。
従って、ICカードに格納されるプログラムをカード単位
で変化させることで、複写機の使用に対する差別化が可
能になる。これについて、分かり易い例を幾つか挙げて
説明する。 第1の例として、雑居ビルに複数の会社が共同使用す
る複写機が備えられていたり、一つの会社内や工場内で
あっても異なった部門間で共同使用する複写機が備えら
れている場合を説明する。後者の共同使用は、予算管理
上で必要となるものであり、従来ではコピーライザ等の
機器を用いて各部門の使用管理を行っていた。 この複写機は、第2図で示したベースマシン21にICカ
ード装置22、DADF24、ソータ38、コンソールパネル28、
第2〜第5の供給トレイ31−2〜31−5、および中間ト
レイ33を備えた比較的高度なシステム構成の複写機であ
るとする。共同使用者の中には、DADF24やソータ38を必
要とする人あるいは部門もあれば、なんら付加装置を必
要としない人または部門もある。 これら使用態様の異なる複数の人または部門が複写機
の費用負担を各自のコピーボリュームからだけで決定し
ようとすれば、低ボリュームのコピーしかとらない人ま
たは部門は、各種付加装置が装備された複写機の導入に
反対してしまい、複写機を高度に使用しようとする人ま
たは部門との間の調整が困難となってしまう。 このような場合には、各人または各部門の使用態様に
応じたICカードを用意しておき、高度な機能を望む人あ
るいは部門ほど基本的な費用を多く負担すると共に、多
くの機能を活用することができるようにしておけばよ
い。例えば最も高度なICカードの所要者は、そのICカー
ドをICカード装置22にセットした状態で複写機を動作さ
せることにより、DADF24、ソータ38、第2〜第5の供給
トレイ31−2〜31−5、および中間トレイ33を自在に使
用することができ、事務効率も向上させることができ
る。これに対してコピー用紙のソーティングを必要とし
ない人は、ソーティングについてのプログラムを欠くIC
カードをセットして、ソータ38の最上ピンを排紙トレイ
として使用することで経費を節減することができる。 第2の例として、コピー業者がICカードでセルフコピ
ーサービス店を営む場合を説明する。 店の中には、複数台の複写機が配置されており、それ
ぞれにICカード装置が取りつけられている。客はサービ
ス態様に応じたICカードを請求し、これを自分の希望す
る複写機にセットしてセルフサービスでコピーをとる。
複写機に不慣れな客は、操作説明の表示機能をプログラ
ムとして備えたICカードを請求し、これをセットするこ
とでコンソールパネル28に各種操作情報の表示を可能と
し、コピー作業を間違いなく実行することができる。DA
DF24の使用の可否や、多色記録の実行の可否等を貸与す
るICカードによって決定することができ、また使用機種
の制限も可能となって料金にあった客の管理が可能にな
る。更にコピー枚数や使用したコピー用紙のサイズ等の
コピー作業の実態をICカードに書き込むことができるの
で、料金の請求が容易になり、常連客に対するコピー料
金の割り引き等の細かなサービスも可能になる。 第3の例として、特定ユーザ向けのプログラムを格納
したICカードを用いたサービスについて説明する。例え
ば特許事務所では写真製版により縮小された特許公報類
を検討するときに原寸と同一のコピーをとる必要から20
0%という比較的大きな拡大率でコピーをとる仕事があ
る。また官庁に提出する図面を作成する際に、その要請
に応えるために元の図面を小刻みに縮小あるいは拡大す
る作業が行われる。また、市役所あるいは区役所等の住
民票のコピーを行う部門では、請求の対象外となる人に
関する記載箇所や個人のプライバシを保護するために秘
密にすべき箇所の画情報を削除するようにして謄本や抄
本を作成する。 このように使用者(ユーザ)によっては、複写機を特
殊な使用態様で利用する要求がある。このような要求に
すべて満足するように複写機の機能を設定すると、コン
ソールパネルが複雑となり、また複写機内部のROMが大
型化してしまう。そこで特定ユーザ別にICカードを用意
し、これをセットさせることでそのユーザに最も適する
機能を持った複写機を実現することができる。 例えば特許事務所の例では、専用のICカードを購入す
ることで、固定倍率として通常の数種類の縮倍率の他に
200%の縮倍率を簡単に選択できるようになる。また微
調整を必要とする範囲で例えば1%刻みで縮倍率を設定
することができるようになる。更に住民票の発行部門で
は、テンキー等のキーを操作することによって液晶表示
部等のディスプレイに住民票の種類や削除すべき欄や項
目を指示することがてきるようになり、この後スタート
ボタンを押すことでオリジナルの所望の範囲のみがコピ
ーされたり、必要な部分のみが編集されて記録されるよ
うになる。 (3)装置の構成の一例 第3図は以上説明した実施例の複写機のシステム構成
の一例を表わした外観図である。 この実施例の複写機では、ベースマシン21の上にDADF
24が取りつけられており、その上面後方にはICカード装
置22が配置されている。ベースマシン21の上面手前には
メッセージ表示付きのコンソールパネル28が配置されて
いる。また図では現われていないが装置右側部には手差
しトレイ41が取りつけられており、左側部には10ビンの
ソータ38が取りつけられている。手差しトレイ41はマニ
ュアルフィード用のものであるが、複数枚の用紙を同時
にセットし順次給送することができるようになってい
る。 ベーシマシン21にはその基本構成として第1の供給ト
レイ31−1が取りつけられていることはすでに説明し
た。この実施例の複写機では、その下に第2および第3
の供給トレイ31−2、31−3が配置されており、中間ト
レイ33を挟んで第4および第5の供給トレイ31−4、31
−5が配置されている。これら供給トレイ31−1〜31−
4および中間トレイ33は共に前面に引き出せるようにな
っており、操作性の向上と複写機の配置スペースの節約
が図られている。また、ADF(原稿自動送り装置)や給
紙トレイが出っ張らないスッキリとしたデザインの複写
機か実現されている。 第4図はこの複写機の概略を表わしたものである。ベ
ースマシン21内には感光体ドラム51が配置されている。
感光体ドラム51はチャージコロトロン(帯電器)52によ
って一様に帯電されるようになっている。感光体ドラム
51は図で矢印53方向に定速回転を行うようになってお
り、帯電されたドラム表面は露光箇所54において露光さ
れる。ここで露光箇所54には、ベースマシン21の上面に
配置されたプラテンガラス55上に載置された図示しない
原稿の光像が入射されるようになっている。このため
に、露光ランプ56と、これによって照明された原稿面の
反射光を伝達する複数のミラー57および光学レンズ58と
が配置されており、このうち所定のものは原稿の読み取
りのためにスキャンされるようになっている。 さて、露光箇所54でスリット状に露光さた画情報によ
って感光体ドラム51上には原稿に対応した静電潜像が形
成される。この静電潜像は、現像装置59によって現像さ
れ、トナー像が作成される。トナー像は感光体ドラム51
の回転と共に移動しトランスファコロトロン(転写器)
50の近傍を通過する。 一方、ベースマシン21に配置されている第1の供給ト
レイ31−1に収容されているコピー用紙60あるいは手差
しトレイ41に沿って手差しで送り込まれるコピー用紙60
は、送りロール61−1あるいは63によって送り出され、
搬送ロール69に案内されて感光体ドラム51とトランスフ
ァコロトロン50の間を通過する。このとき、トナー像が
コピー用紙上58に転写されることになる。転写後のコピ
ー用紙60は、ヒートロール66およびプレッシャロール67
の間を通過して熱定着される。そして、搬送ロール68、
68の間を通過して図示しない排出トレイ上に排出される
ことになる。 なお、この実施例てはベースマシン21にDADF24を取り
つけている。従って原稿の両面を順にプラテンガラス55
上に載置することも可能である。この場合には、DADF24
の原稿収容部に積層された原稿のまず片面がプラテンガ
ラス55の上面にセットされる。そして、複写が終了した
時点で原稿が表裏逆の状態で原稿収容部に再セットさ
れ、この後にプラテンガラス55上に再度送り込まれるこ
とになる。 また、この実施例の複写機ではベースマシン21の下に
5つのトレイ31−2〜31−5、33を取りつけたが、この
代わりに単にキャビネットを配置し消耗品の収納等にあ
てることもできる。更に、ベースマシン21の構成のまま
でこの複写機をデスクトップの複写機として机上に載置
することも可能である。もちろん、第1の供給トレイ31
−1の下に第2の供給トレイ31−2のみを取り付け、こ
の構成の複写機を同様に机上に載置することも可能であ
る。 第5図はこの複写機のコンソールパネルの一例を表わ
したものである。本出願人が以下に述べていく表示制御
技術の詳細は、実願昭61−130320号の「表示装置」や実
願昭61−066170号の「文字表示装置」等で詳細に開示し
ている。例えば実願昭61−130320号には、複写機にドッ
トパターンによるグラフィック表示領域を設けることが
開示されており、このグラフィック表示領域を利用して
各種表示を行うことができることが示唆されている。例
えば原稿の部分複写や画像の移動・削除等を行うことの
できる複写機では、プラテン上に原稿を載置した状態で
イメージセンサで対象となる領域の画像を読み取り、そ
の輪郭等をグラフィック表示領域に表示させることが示
唆されており、これによる領域設定の誤りや操作ミスの
発生が防止できるとされている。 コンソールパネルは複数の形態を採りうるが、先に説
明したように本実施例の複写機ではメッセージ表示付き
のコンソールパネル28を使用する。 さて、コンソールパネル28にはその上部にメニュー表
示板71が配置されており、それぞれのパネル部分74〜79
の内容が文字で表示されている。このうちソータ用パネ
ル74には1つのスイッチ81と2つの表示ランプ82が配置
されており、ソータが接続された場合におけるソーティ
ングのモードを選択することができるようになってい
る。ソーティングのモードには、コピー用紙を順に堆積
するためのスタックモードと、ソータの各ビンにコピー
用紙を仕分けするための丁合モードとがある。 次の機能選択用パネル75には(i)画像の編集、また
は修正・確認を行うためのスイッチ83、(ii)ジョブメ
モリに記憶させるためのスイッチ84、(iii)その他い
ろいろな複写形態をとるためのスイッチ85および(iv)
両面コピーをとるためのスイッチ86と、これらのスイッ
チの選択の有無を表示するための表示ランプ82が配置さ
れている。ここで、(i)編集とはエディタ等を用いて
編集のためのデータを入力するための機能であり、修正
・確認とは入力データを後述する液晶表示部に表示して
確認したり、データの入れ替えを行う機能をいう。ま
た、(ii)ここで使用されるメモリは電池によってバッ
クアップされたランダム・アクセス・メモリから構成さ
れる不揮発性メモリである。もちろん、ICカード、磁気
カード、フロッピーディスク等の他の記憶媒体も不揮発
性メモリとして使用することができる。この複写機では
オペレータによるコンソールパネル28の操作の負担を軽
減するために、画像の濃度や倍率の設定等をプリセット
することかできるようになっており、このプリセットさ
れた値を不揮発性メモリに記憶するようになっている。
(iii)スイッチ85を押すと、このコンソールパネル28
の表示パネル79に文字情報が表示され“その他”の機能
のうち所望の機能を選択することができるようになって
いる。 ここでいう“その他”の機能には、例えば(イ)ペー
ジ連写機能、(ロ)わく消し機能、(ハ)とじしろ機能
がある。このうち(イ)ページ転写機能とは、製本原稿
のように2ページに跨がった原稿を見開きの状態で1ペ
ージずつに2分割して順にコピーする機能である。また
(ロ)わく消し機能とは、原稿の周辺部分の画情報につ
いてはコピーを行わず、あたかも画情報の周辺に“枠”
を設定したようにする機能である。(ハ)とじしろ機能
とは、コピーの右端部または左端部に“綴代”を設定す
る機能である。綴代は所望の長さに設定することがで
き、その数値はテンキー80から入力したり、表示パネル
79上にこの時点で表示された数値から選択することがで
きる。 (iv)最後に両面コピーとは、コピー用紙の両面にコピ
ーをとる機能である。両面コピーをとる場合には、最初
の面にコピーが行われたコピー用紙60が第4図に示す中
間トレイ33にまず収容される。次にこの中間トレイ33か
らコピー用紙60が再び送り出され、コピーの行われなか
った面にコピーが行われる。なお、この複写機では次に
説明する単色カラー複写の場合等には1つの面に2度コ
ピーを行うことになる。この場合には、中間トレイ33に
収容されるコピー用紙の表裏が両面コピーの場合と逆に
なるような工夫が行われている。 第5図のメニュー表示板71に“単色カラー強調”と表
示された部分の下側に設けられた単色カラー強調用パネ
ル76の一番上にはカラー現像剤の種類(色)を示す表示
ランプ87が4個配置されている。この複写機ではカラー
現像剤を赤色、青色等の4色のうちから1色セットある
いは複数色セットすることができるので、現在セットさ
れているカラーに該当するランプを点灯させるようにし
ている。 単色カラー強調用パネル76の残りの部分には、4つの
スイッチ88〜91とこれらのスイッチ88〜91のいずれが設
定されたかの表示を行うための表示ランプ82が配置され
ている。このうち(i)マーキングカラースイッチ88
は、マーキングカラーを行う際に使用するスイッチであ
る。このスイッチ88を押してマーキングを行う領域を指
定すると、一例としてはその部分にカラーの薄い色が重
ねられて記録が行われ、あたかもマーキングが行われた
ような効果を得ることができる。 (ii)連写カラー合成スイッチ90は、コピーの所定の領
域にカラー1色を記録する場合に用いられる。例えばプ
ラテンガラス55(第4図参照)の右側にカラーで表現す
べき図形を置き、左側に原稿を置いてコピーをとると、
原稿の画情報が黒色でコピーされ、その上にカラー1色
でその図形が描かれることになる。このとき、指定する
図形を網点で形成しておけば、網点の再生によって所定
の濃度に調整されたカラー図形がコピー用紙の所定の領
域に記録される。この他、商品の名称や絵柄をプラテン
ガラス55の一方に配置し、他方にその商品の売り出し価
格を書いた用紙を配置してその時々の価格を簡易に表示
するという用い方もある。 (iii)部分カラー変換スイッチ89を選択した場合に
は、指定した領域のみカラー1色でコピーが行われ、残
りの部分は黒色でコピーが行われる。これに対して(i
v)単色カラースイッチ91が選択された場合には、原稿
がカラー1色でコピーされることになる。 メニュー表示板71に“コピー濃度”と表示された部分
の下側に設けられたコピー濃度パネル77には5段階のコ
ピー濃度のいずれが選択されたかを示す表示ランプ82
と、これらのコピー濃度の1つを選択するためのシフト
キー94、95が配置されている。上側のシフトキー94が押
されるとコピー濃度が薄くなる方向で濃度設定が行わ
れ、下側のシフトキー95が押されるとコピー濃度が濃く
なる方向で濃度設定が行われる。コピー濃度は、第4図
に示した現像装置59の現像バイアスを変化させたり、露
光ランプ56(第4図)の光量を変化させたり、あるいは
感光体ドラム51に対するチャージコロトロン52による電
荷の付与量を変化させることで調整することができる。
本実施例では例えば現像バイアスを16段階に調整できる
ようになっている。 コピー濃度パネル77の下には自動濃度調整スイッチ97
が配置されている。自動濃度調整スイッチ97を押すと自
動濃度表示ランプ98が点灯して自動濃度調整モードとな
る。この自動濃度調整モードでは、原稿のスキャンが行
われている際に原稿から反射して感光体ドラム51に到達
する光の一部がハーフミラー等によって取り出され、そ
の光量に応じて現像装置59内の現像電極の電位が設定さ
れることになっている。 メニュー表示板71に“任意倍率”等と表示された部分
の下側に設けられた倍率・用紙選択用パネル78には、そ
の左側に倍率の設定および表示を行う部分が配置されて
おり、右側に用紙の選択を行う部分が配置されている。 倍率の設定および表示を行う部分には、倍率表示部99
が設けられている。この複写機は50%から200%まで任
意に1%刻みで倍率(線倍率)を設定することができ、
設定された倍率は倍率表示部99に表示されるようになっ
ている。倍率の表示はシフトキー101、102の操作による
任意倍率の設定方法と、予め定められた固定倍率の選択
を行う方法の2種類が存在する。 任意倍率の設定を行う場合には、シフトキー101、102
の操作を行う。このうち上側のシフトキー101を押下す
ると、倍率が1%ずつ増加し、下側のシフトキー102を
押すと1%ずつ減少する。シフトキー101、102を押し続
けると、その間倍率が1%ずつ連続的に変化する。 固定倍率の選択は固定倍率キー103を押すことによっ
て行う。固定倍率は倍率表示板104に表示されており、
この実施例では141.4%、86.5%、81.6%、70.7%であ
る。この他、等倍としての100%を選択することができ
る。いずれの倍率が選択されたかは、それらの左隣りに
配置された表示ランプ82のいずれが点灯したかによって
知ることができる。 コピー用紙の選択を行う部分には、用紙サイズあるい
は用紙の種類を表示した8種類の表示板105と、これら
のうちの1つを選択するためのシフトキー106、107が配
置されている。8種類の表示板105の左隣りには、いず
れの用紙サイズあるいは用紙が選択されたかを示す表示
ランプ82が配置されている。この実施例では、表示板10
5には、次の表示が行われるようになっている。 (イ)手差しトレイ表示; 手差しトレイ41(第4図)を使用するとき選択する。
従来のこの種の手差しトレイは1枚ずつ手差しを行うの
で、手差しが行われた時点でコピー用紙を手差しトレイ
から優先的に送り出せばよく、手差しトレイ自体をオペ
レータが選択する必要はない。これに対して本実施例の
手差しトレイ41は複数枚のコピー用紙を同時にセットす
ることができる。従って、コピー用紙のセットをもって
その手差しトレイ41からの給送を行わせると、コピー用
紙を複数枚セットしている時点でそのフィードが開始さ
れる可能性がある。このような事態を防止するために、
手差しトレイ41の選択を行わせるようにしたのである。 (ロ)A3用紙表示; A3サイズのコピー用紙を長手方向に送り込むためのト
レイを使用するときに選択する。 (ハ)B4用紙表示; B4サイズのコピー用紙を長手方向に送り込むためのト
レイを使用するときに選択する。 (ニ)A4用紙表示; A4サイズのコピー用紙を長手方向に送り込むためのト
レイを使用するときに選択する。 (ホ)B5用紙表示; B5サイズのコピー用紙を長手方向に送り込むためのト
レイを使用するときに選択する。 (ヘ)A4ヨコ用紙表示; A4サイズのコピー用紙を長手方向と直角方向に送り込
むためのトレイを使用するときに選択する。 (ト)B5ヨコ用紙表示; B5サイズのコピー用紙を長手方向と直角方向に送り込
むためのトレイを使用するときに選択する。 (チ)標準外用紙表示; 以上以外のサイズのコピー用紙を使用するときに選択
する。 倍率・用紙選択用パネル78の下方には、自動用紙/倍
率選択スイッチ109が配置されている。このスイッチ109
を押すと、自動用紙/倍率選択スイッチ109が選択され
予めセットされた倍率と用紙サイズの組み合わせが選択
される。オペレータは倍率・用紙選択用パネル78におけ
る表示ランプ82の点灯状態から所望の組み合わせが選択
されたかどうかを知ることができる。所望の組み合わせ
でない場合には、自動用紙/倍率選択スイッチ109を更
に押下して、組み合わせを変更させることになる。 倍率・用紙選択用パネル78の右側には表示パネル79が
配置されている。表示パネル79には、この複写機の図柄
111と液晶表示部112とが配置されている。図柄111は供
給トレイの選択状態や紙づまりの生じた場所等をランプ
の点灯で表示するようになっている。この実施例の液晶
表示部112には、漢字を含んだ文章が表示できる。この
第5図に示した例では、コピー作業を開始できること
と、設定されたコピー枚数が1枚であることを表わして
いる。またこの実施例の液晶表示部112はカラー表示用
の液晶を使用しており、指定された領域がそれぞれ指定
されたカラーで表示されるようになっている。 表示パネル79の下方には、以下のようなキーまたはボ
タンが配置されている。 (イ)オールクリアボタン114; 複写機を基本状態すなわちコピー用紙60の選択等のよ
うに初期的に設定される優先モードに戻すためのボタン
である。 (ロ)テンキー80; コピー枚数をセットしたり、複写機の診断を行う際の
診断内容の特定等を行うための数値入力に用いる。 (ハ)割り込みボタン115; 連続コピーを行っているときで、他の緊急コピーをと
る必要があるときに使用される。割り込みの処理が終了
した際に元のコピー作業に戻すための割り込みの解除に
も用いられる。 (ニ)ストップクリアボタン116; コピー作業を途中で停止するときや、コピー枚数の設
定時やソータのビンの設定時のクリアボタンとして作用
する。 (ホ)スタートボタン117; コピー作業を開始させるためのキーである。 (ヘ)選択キー118; 表示されたメッセージに対してカーソルを動かすため
のキー、すなわちカーソルキーである。 (ト)設定キー119; カーソルで指定された場所に設定するためのキー(リ
ターンキー)である。 以上説明したように本実施例のコンソールパネルは例
えば用紙の選択やコピー濃度の設定といった基本操作の
エリアと、例えば機能選択や単色カラー強調といった応
用操作のエリアを完全に分離した配置となっている。こ
れに加えて液晶表示部112に漢字カナ混じり文を表示し
て応用操作の補助を行うことで、パネル操作における間
違いの発生を可能な限り低下させている。 (4)装置の回路構成 第6図はこの複写機(第2図)の回路構成の概要を表
わしたものである。 図のようにメインCPU121を中心としたシリアル通信を
用いた分散CPUアーキテクチャを採用している。これ
は、コントローラの最適な配置を可能とし、最適なコス
トパーフォーマンスを提供するためである。更に複写機
の製品開発の面より見ると、モジュール設計によるソフ
トウェアの開発の短縮化や効率化、ワイヤハーネス等の
簡略化、低コスト化、トラブルの処理の容易化等が期待
できる。 また、複数のCPUによる処理の分散化によって処理効
率がアップするので、例えば高価な16ビットCPUを用い
ず、安価な8ビットCPUを用いることによっても複雑で
かつ高速処理が要求されるようなプログラムの処理が可
能となる。 更にこのような処理の分散化によって機種展開が容易
となる。すなわち、新しい入出力装置等を開発するよう
な場合でも、本体側(メインCPU側)のプログラムの修
正が不要になる場合があり、変更が必要な場合でも最小
限で済むことになる。 また、本体側のプリント基板について見れば、CPUの
分散によって不必要なI/Oポートやプログラムの格納の
必要がない。従ってプリント基板の低コスト化を図るこ
とができ、配置スペースの自由度が向上する。 この複写機はそのベースマシン21内のメインCPU(中
央処理装置)121とインターイメージランプ用CPU122に
よってベースマシン21の制御を行っている。ここでイン
ターイメージランプ用CPU122はインターイメージランプ
の制御を専門で行うCPUである。 インターイメージランプとは、露光後の感光体ドラム
51に光を照射して現像前の静電潜像の一部を消去するた
め等に用いられるものである。従来では、例えばB5判の
原稿を等倍でコピーする際に感光体ドラム51上における
B5判以外の領域に光を照射してトナー像が領域外で無駄
に形成されるのを防止していた。本実施例の複写機で
は、後に説明するように画像の編集等を行う機能をもっ
ている。従って、静電潜像の形成を例えば所定の矩形領
域や多角形の領域に制限しなければならない場合があ
り、このような処理を行うために静電潜像の部分的な削
除等を必要とする。このためにもインターイメージラン
プが用いられる。このように本実施例の複写機ではイン
ターイメージランプが従来と比べて高度に制御されなが
ら使用されるので、このためにメインCPU121の他に独立
したCPUを使用することにしたのである。 複写機の制御方法として、このような分散処理システ
ムを導入してきたメーカの1つにゼロックス社があり、
特開昭59−78371号の「機械制御装置並びに制御方法」
等の出願には技術内容および関連引用文献が詳細に開示
されている。 しかし、本発明に採用されている通信方式は、上記公
報に採用されている高速処理を目的とした「イーサネッ
ト方式」ではなく、4800ボーのカレントループ方式で同
等な効果が得られるようになっている。 なお、本出願人はインターイメージランプ用CPU122に
ついて、実願昭61−152591号の「画像複写装置」および
特願昭62−023392号の「複写機の画像消去装置」等で詳
細に開示している。 本実施例の複写機では、この他に次のようなCPUが用
意されており、通信ライン123、124と接続されている。
メインCPU121はこれらのCPUおよびインターイメージラ
ンプ用CPU122を統括する役割もはたしている。 (イ)原稿送り用CPU125; 原稿送り用CPU125は、第4図に示したDADF24の制御を
行うCPUである。DADF24の代わりにADF23(第2図)が用
いられる場合には、ADF23に備えられたCPUが通信ライン
123、124と接続されることになる。 (ロ)ソータ用CPU126は、10ビンのソータ38に配置され
たCPUである。20ビンのソータ39にも専用のCPUが配置さ
れている。メインCPU21はどのソータ38、39が接続され
たかを知り、これに応じてソーティングの制御を行うこ
とになる。 (ハ)表示用CPU127; 表示用CPU127は、コンソールパネル28に取り付けられ
た前記した液晶表示部112に漢字で各種情報を表示した
り、編集を行うための領域を表示するために使用される
CPUである。バックリットタイプ27のコンソールパネル2
7(第2図)の場合には複雑な表示制御を行う必要がな
いので専用のCPUが使用されない。なお、液晶表示部112
が使用されない場合には、編集のための図形の指定等は
テンキーを用いて行われることになる。 (ニ)トレイ制御用CPU128; トレイ制御用CPU128はベースマシン21に増設されるト
レイ類のうち第4および第5の供給トレイ31−4、31−
5および大容量トレイと中間トレイ33を制御するための
CPUである。このCPUは各トレイを収容したトレイキャビ
ネットの後側に配置されており、接続されるトレイ類に
応じてこれらの制御を行うようになっている。これらの
トレイ類の中で中間トレイ33は独自にコピー用紙搬送用
のモータを備えており、またこのトレイに収容されるコ
ピー用紙はそのサイズによって収容位置が異なる等複雑
な制御を要する。 トレイ制御用CPU128による各トレイの制御態様は次の
ようになる。 (i)第4、第5の供給トレイ31−4、31−5の双方ま
たは一方と中間トレイ33の制御。 (ii)大容量トレイおよび中間トレイ33の制御。 (iii)中間トレイ33の単独制御。 (iv)第4、第5の供給トレイ31−4、31−5のうちの
一方だけあるいはこれら双方についての制御。 (v)大容量トレイの単独制御。 (ホ)カード用CPU129; カード用CPU129は、複写機の機能を追加したり訂正す
るために付加的制御情報を格納したICカード131を用い
る場合に、その読み取りを行ったり、原稿の座方指定等
にこのICカード131を用いる場合にその読み取りや書き
込みを行わせる部分である。また、カード用CPU129は本
実施例で使用されていないがエディタパッド132を制御
することもできる。エディタパッド132は座標入力のた
めに用いられるものであり、後に詳しく説明する。 第7図はこの実施例の複写機で中枢的な役割を果たす
メインCPUを中心とした回路構成を更に具体的に表わし
たものである。 なお、複写機をCPUあるいはいわゆるマイクロコンピ
ュータ等の制御装置で制御することはゼロックス社のシ
カンダ・シェイク(SIKANDAR SHEIKH)によるIEEEの論
文「A Programmable Digital Control System for Copy
ing Machines」IEEE Trans,Com,Vol IECI−21,No.1,Fe
b.1974および特開昭50−62644号公報「電子写真複写法
およびその装置」等を起点とする論文や公報で周知とな
っている。他のCPUモジュールもメインCPUと同様に、ワ
ンチップCPU、ROM、RAM、I/O等からなる構成を取ってい
ることははいうまでもない。 (イ)メインCPU121は、第6図でも一部説明したように
シリアルな通信ライン123、124を通じて次の各部と接続
されている。 (i)DADF24。 (ii)ソータ38。 (iii)液晶表示部112。 (iv)ICカード・エディタパッド用インターフェイス
(I・Eインターフェイス)130;ICカード装置22に配置
されたインターフェイス回路であり、ICカード131やエ
デイタパッド132を複写機本体に接続したときこれらと
メインCPU121側とでデータの授受を行わせる。 (v)インターイメージランプコントローラ157。 (vi)第4、第5の供給トレイ31−4、31−5、中間ト
レイ33等を制御するトレイ制御部133。 (ロ)また、このメインCPU121はA/D変換器を内蔵して
おり、アナログデータライン134を通じて次の各部と接
続されている。このようなCPUとしては、例えば日本電
気株式会社のμPD7810CW、μPD7811CWや富士通株式会社
のMB89713X等の8ビットワンチップCPUを挙げることが
できる。 (i)光量センサ135;露光ランプ56(第4図)の光量を
検知してその制御を行う際に使用されるセンサである。 (ii)温度センサ群136;後に説明する定着温度コントロ
ール用のソフト・タッチ・センサ等のセンサである。 (iii)用紙サイズセンサ群137; 供給トレイ31等に収容される用紙のサイズを検知する
センサである。本実施例の複写機のシステム構成による
と、コピー用紙60を最大5種類のトレイから送り出すこ
とができる。従って、1つの供給トレイに用紙サイズの
検知用に4つのセンサを配置したとし、この処理にディ
ジタルデータを用いるとすると、1つのトレイから4ビ
ットのディジタルデータをメインCPU121に送出する必要
が生じ、合計で最大20個のインプット用のポートが必要
になるばかりでなく、コネクタの数やハーネスを構成す
るケーブルの数が多くなってしまう。これは、コストや
小型化の要請および信頼性の観点から好ましくない。 そこで本実施例の複写機では、1つのトレイごとに4
つのセンサの状態によって特定される状態をアナログデ
ータとして送出することにする。メインCPU121側では送
られてきたアナログデータをディジタルデータに変換
し、それぞれのトレイに収容されているコピー用紙60の
サイズを最大16種類まで判別することになる。 (ハ)更にメインCPU121はリセット回路138で暴走時や
イニシャライズ時にリセットされる他、バスライン121A
を介して次の各部と接続されている。 (i)キーボード・ディスプレイLSI(大規模集積回
路)121B;コンソールパネル28との間でデータの仲介を
行う回路である。 (ii)タイマ・カウンタLSI121C;メインモータ164やキ
ャリジモータ171の駆動を制御する回路である。 (iii)ROM121D;56Kバイトの容量を持ち、複写機の基本
的制御情報等を格納したリード・オンリ・メモリであ
る。 (iv)RAM121E;6Kバイトの容量をもつデータ一時記憶用
のランダム・アクセス・メモリである。このRAM121Eに
は、前述した不揮発性メモリ(NVM)121Fが接続されて
おり、複写機の電源がオフとなった場合でも必要なデー
タを保存できるようになっている。 ここで不揮発性メモリ(NVM)121Fに格納される必要
なデータとしては、例えば(a)コピー用紙60のレジス
トレーションを調整するためのセットアップ値や、
(b)後に詳しく説明するインターイメージランプによ
る画像の先端部分の消込み量、(c)複写倍率を等倍に
設定した場合における縦および横の倍率の微調整値、
(d)綴代用の空白を設けてコピーを行う場合の綴代量
のように複写機の生産ラインで行われる各パラメータの
調整値や、(e)各供給トレイ31等のフィードカウンタ
の使用実績値等のように複写機の使用状態を把握するた
めのデータ等を挙げることができる。 (v)第1のI/Oコントローラ121G;フィルタ回路121Hを
介して各種データの入力を行い、ドライバ回路121Iを介
して各種部品の駆動を行う入出力コントローラである。
ここでフィルタ回路121Hには、例えば各種スイッチやセ
ンサが接続されている。またドライバ回路121Iには、後
に説明するデバソレノイド等のソレノイドや供給トレイ
31−1〜31−5内の同じく後に説明するクラッチ233等
が接続されている。 (vi)第2のI/Oコントローラ121J;フィルタ回路121Kを
介して各種データの入力を行い、ドライバ回路121Lを介
して各種部品の駆動を行う入出力コントローラである。
ここでフィルタ回路121Kには、例えば各種スイッチやセ
ンサが接続されている。またドライバ回路121Lは周知の
D/A(アナログ−ディジタル)変換器やPWM(パルス幅変
換器)を具備しており、プログラムの処理に従って、後
に説明する現像装置59のデベバイアスの設定やチャージ
コロトロン52等の電流値の設定を行うようになってい
る。 (5)複写機の具体的な回路構成 次に第8図〜第13図を用いて、本実施例の複写機につ
いてその回路構成を更に具体的に説明する。 (5−1)感光体ドラムの周辺 第8図は感光体ドラム51の周辺を表わしたものであ
る。 感光体ドラム51の周囲には、チャージコロトロン52、
インターイメージランプ141、4種類のサブ現像装置59S
1〜59S4、メイン現像装置59M、トランスファコロトロン
50、デタックコロトロン147、プレクリーンコロトロン1
48、クリーニング装置149および除電用イレーズランプ1
55がこの順序で配置されている。ここで第1のサブ現像
装置59S1は赤色のトナーで現像を行う現像装置であり、
第2のサブ現像装置59S2は青色のトナーで現像を行う現
像装置である。第3のサブ現像装置59S3は緑色のトナー
で現像を行う現像装置であり、第4のサブ現像装置59S4
は茶色のトナーで現像を行う現像装置である。 インターイメージランプ141は一列に配置された128個
の発光ダイオードと、これら発光ダイオードと平行にこ
れらの前面に配置された1枚のプラスチックレンズから
なる。プラスチックレンズ(図示せず)は1つ1つの発
光ダイオードに対応する位置に非球面の凸部を有してお
り、発光ダイオードの互いに隣接する部分が発光したと
きであっても感光体ドラム51上で光がそれらの境界領域
で不均一な強度とならないように配慮されている。ま
た、プラスチックレンズの焦点は感光体ドラム51上で適
度にぼかされるようになっている。このため、インター
イメージランプ141によって例えば3角形の形状の図形
処理(図形の抽出あるいは削除)が行われた場合であっ
ても、処理の境界部分で1単位の発光ダイオードごとに
生じる段差がかなり軽減されることになる。 インターイメージランプ・コントローラ157は、イン
ターイメージランプ141の128セグメントに区分けされた
発光ダイオードのオン・オフ制御を行うようになってい
る。クリーニング装置149はドクターブレード150を備え
ており、プレクリーンコロトロン148で除電したトナー
を感光体ドラム51から掻き落とすようになっている。 ところで本実施例の複写機では、ドクターブレード15
0が感光体ドラム51に接触した後、0.2秒を経過した時点
でメインモータ164の駆動が開始される。またメインモ
ータ164が停止した場合にも直ちにドクターブレード150
が感光体ドラム51から離れるのではなく、5秒経過した
時点で離れるようになっている。これは、トナーがバキ
ュームの吸引動作によって飛び散り、複写機の内部を汚
染させるような事態を防止するための工夫である。 サブ現像装置59S1〜59S4はそれぞれ以下の部品を備え
ている。 (イ)カラーセンサ; サブ現像装置59S1〜59S4にそれぞれどの色の現像剤を
使用した現像装置がセットされているかの判別を行うた
めのセンサである。前記した赤、青、緑、茶以外の組み
合わせでサブ現像装置59Sを構成した場合であってもこ
のセンサによってサブ現像装置59S1〜59S4ごとにカラー
の種別を検出することができる。検知出力はデベカラー
検知回路230に入力され、メイン基板230に伝達されるよ
うになっている。 (ロ)トナーセンサ; トナー補給の必要性の有無を判別するためのセンサで
ある。 (ハ)デイスペンスモータ; トナーボックス内のトナーを撹拌して補給するための
モータである。 メイン現像装置59Mは黒色による現像を行うためのも
ので、トナーセンサとデイスペンスモータを備えてい
る。インクリーススイッチ159はオペレータがトナーの
増量を行いたいときに押すスイッチである。サブ現像装
置59S1〜59S4のうちの1つが選択されている状態でイン
クリーススイッチ159が押されると該当するサブ現像装
置についてそのトナーの増量が行われる。メイン現像装
置59Mが選択された状態で押されると黒色のトナーの増
量が行われる。 テベ(現像器)選択・ソレノイド161は、メイン現像
装置59Mとサブ現像装置59S1〜59S4の合計5つの現像装
置を択一的に切り換えるためのソレノイドである。この
切り換え動作については、次に項を改めて説明する。 高圧電源供給装置(HVPS)162はメインおよびサブの
現像装置59M、59S1〜59S4内部に平行電界を作り原稿の
ソリッド部分(べた黒の部分)の再現性を良好にするた
めに用いられるものである。フル・トナーセンサ163は
トナー回収用の容器にトナーが充分回収されたかかどう
かを検知するセンサである。メインモータ164は、感光
体ドラム51、ヒートロール66あるいはコピー用紙60の搬
送タイミングの整合(レジストレーション)時から排出
時までの搬送系の駆動に用いられる。 (5−2)現像装置の切換機構 第9図は本実施例のメイン現像装置およびサブ現像装
置の切り換えタイミングを示す波形図である。同図は1
回目に第1のサブ現像装置59S1で赤色のカラーの現像が
行われ、2回目にメイン現像装置でモノクロの現像が行
われる例を表わしている。複写機のスタートボタン117
(第5図)が押されてコピー作業か開始されると、同図
aに示すようにその時刻t1からメインモータ164が駆動
される。メインモータ164の駆動は、2つの現像装置59S
1、59Mの双方でコピー作業が終了する時刻t3まで連続し
て行われる。 同図bは、デベ選択・ソレノイド161の駆動タイミン
グを表わしたものである。デベ選択・ソレノイド161は
第1のサブ現像装置59S1による赤色のコピー作業が終了
するまで励磁される。この装置ではデべ選択・ソレノイ
ド161の励磁によって図示しないクラッチの周面にレバ
ーが突き当たるようになっている。クラッチはメインモ
ータ164から駆動力の伝達を受け、72度ずつずれて1つ
の突出部を具えた5組のカム(図示せず)の回転を開始
させる。これらの突出部のうちの1つが第1のサブ現像
装置59S1に当設すると、これによって第1のサブ現像装
置59S1を感光体ドラム51の方向に押しつける。このとき
残りのカムの突出部はメイン現像装置59Mや他のサブ現
像装置59S2〜59S4から最も離れた位置にあり、この状態
でメイン現像装置59Mおよび他のサブ現像装置59S2〜59S
4は感光体ドラム51から離れた位置にある。 前記したクラッチの周面にはその5ヵ所に突起が配置
されており、前記したレバーが該当する突起に突き当た
ったとき1つのカムの対応する突出部が第1のサブ現像
装置59S1に最も強く圧接する。そして、この位置で該当
する赤色のカラーのトナーによって現像が行われること
になる。ただし、この装置では初期状態でメイン現像装
置59Mが感光体ドラム51に接近して配置されるようにな
っているので、赤色等のカラーの現像は時刻t1から直ち
に開始されるのではなく、1秒間だけその動作が待機さ
れる。このとき、前記したカムがメイン現像装置59Mの
代わりに第1のサブ現像装置59S1(あるいは他のサブ現
像装置59S2〜59S4)を感光体ドラム51にセットすること
になる。 第1のサブ現像装置59S1によるコピー作業が終了した
ら、その時刻t2から1秒間の間、前記した5つのカムが
移動しモノクロ用のカムの突出部がレバーによって位置
決めされるとメイン現像装置59Mが感光体ドラム51に対
してセットされる。この後、モノクロによる現像が行わ
れることになる。 なお、以上は赤色1色のカラーでマーキングが行われ
る場合であるが、複数のカラーでマーキングが行われる
場合には、所定の順番でサブ現像装置59S1〜59S4のうち
の該当するものが順に選択され、これらが終了してから
モノクロによる現像が行われることになる。 第10図はこれに対して、最初にモノクロで現像を行
い、後に赤色のカラーで現像を行う場合を参考的に表わ
したものである。同図aはメインモータ164の動作を、
また同図bはデべ選択・ソレノイド161の動作を表わし
ている。この第10図の場合では、最初にメイン現像装置
59Mによる現像が行われるので、この時点で1秒間の待
機時間をとる必要がない。しかしながら、2回目の現像
としてモノクロによる現像が終了したら1秒間の時間を
とってメイン現像装置59Mを再び感光体ドラム51に対し
てセットすることが必要になる。 (5−3)光学系 次に光学系の関係について第11図を用いて説明する。 レンズやミラー等を配置した図示しないキャリジはキ
ャリジモータ171によって往復動されるようになってい
る。このキャリジモータ171はステップモータによって
構成されている。キャリジがホームポジションに復帰す
る際の位置制御はレジセンサ172によって行われる。 レジセンサ172は光学系とコピー用紙60の搬送とのタ
イミングをとるためにも用いられる。すなわち、キャリ
ジには光の透過を遮断するためのアクチェータが配置さ
れており、キャリジが移動するとこのアクチェータによ
る遮光によりレジセンサ172が光線の一時的な遮断を検
出する。この検出信号を用いて、レジストレーションを
行うための位置あるいはタイミングが決定したり、キャ
リジのリターン時におけるホームポジションの位置が決
定されるようになっている。 濃度制御センサ173は原稿のコピー濃度を制御するセ
ンサである。前述したように本実施例の複写機は感光体
ドラム51への電荷の付与量および画像の露光量ならびに
現像電極のバイアスの調整の3つを同時に行ってコピー
濃度の制御を行う。レンズ・ミラー・センサ174は光学
レンズ58とミラー57(第4図)等の移動制御を行うセン
サであるが、1つの検出素子で構成されている。レンズ
・ミラー・モータ175も、従来の複写機でレンズ64とミ
ラー57等を別々に駆動していたものを共通して駆動でき
る形式に変更している。露光ランプ56については前述し
た。光学系用ファン177は光学系の部分を空冷してプラ
テンガラス55の除熱を図るためのファンである。原稿セ
ンサ178は、原稿のサイズを検知するために設けられた
センサである。 (5−4)定着装置 次に定着装置の関係について説明する。定着装置は第
12図に示されている。 この実施例のベースマシン21はヒートロール66の中に
メインフューザランプ181とサブフューザランプ182との
2種類のフューザランプを配置している。サブフューザ
ランプ182はメインフューザランプ181よりも短く、かつ
メインフューザランプ181の一方の端部に多少偏った位
置に配置されている。本実施例の複写機では、コピー用
紙60がプラテンガラス55の一方の側部に合わせて位置決
めされるいわゆるコーナーレジ(コーナーレジストレー
ション)方式を採用しているので、使用されるコピー用
紙60のサイズによってヒートロール66の軸方向における
熱エネルギの必要量が異なってくる。これによるこの軸
方向における温度分布の偏りを補正するために、コピー
用紙60のサイズに応じてサブフューザランプ182が通電
制御されるようになっている。サブフューザランプ182
の採用で、定着装置の温度むらは充分防止することが可
能となっている。 定着装置には、フューザ出口センサ184とS・T・S
(ソフト・タッチ・センサ)185の双方が接続されてい
る。ここでフューザ出口センサ184は、ヒートロール66
とプレッシャロール67の間を通過したコピー用紙が誤っ
て両ロール66、67に巻き込まれることなく排紙トレイ上
に排出されるか否かを検出するためのものである。S・
T・S165は、フューザランプ181、182の温度センサであ
る。 (5−5)コンソールの制御 次にコンソールの制御関係について第11図に返って説
明する。 コンソール制御部191には、漢字でメッセージを表示
するためのメッセージROM192が備えられている。また、
コンソール制御部191内のインターフェイスボード193を
介してICカード131(第6図)の読み書きやエディタパ
ッド132(第6図)の接続を行うためのICカード装置(I
Cカードのリーダ・ライタ)22を接続できるようになっ
ている。このICカード装置22はすでに説明したようにカ
ード用CPU129(第6図)で制御されるものである。コン
ソール制御部191はメイン基板201に接続されている。メ
イン基板201には前記したメインCPU121が搭載されてい
る。 (5−6)ビリングカウンタ 次にコピー料金の徴収等に用いられるビリングカウン
タについて第12図を用いて説明する。 本実施例のベースマシン21は5色のコピーをとること
ができるので、ビリングカウンタが2種類備えられてい
る。このうちメインビリングカウンタ211は、白黒、カ
ラーに係わりなくコピーのとられた枚数のカウントを行
う。このメインビリングカウンタ211のカウント値は、
この複写機にコインキットやキーカウンタ等のアクセサ
リ212を取りつけたときにもそのカウント制御のための
データとして用いられる。サブビリングカウンタ213
は、カラーのコピーをとったときにそれぞれのコピーに
用いられたカラーの数の総和をカウントするのに用いら
れる。 (5−7)電源 次に電源関係について第12図と共に説明する。 ベースマシン21は100V(ボルト)の商用電源に接続さ
れるようになっている。また海外用に115V60Hzと220V50
Hzの電源にも対応できるようになっている。コンセント
221から供給された電力は15アンペアのサーキットブレ
ーカ222、ノイズフィルタ223を介してメインスイッチ22
4に到達する。メインスイッチ224の出力側は、インター
ロックスイッチ225を経てACドライバ226、定着制御用素
子227およびDC電源228に電源として供給される。更に、
DADF24および中間トレイ33にもそれらの電源として供給
されることになる。 ACドライバ226は、次の部品にそれぞれ所定のタイミ
ングで電源の供給を行う。 (イ)除電用イレーズランプ155(第8図) (ロ)露光ランプ56および光学系用ファン177(第11
図) (ハ)メインフューザランプ181およびサブフューザー
ランプ182(第12図) DC電源228は、次の部品にそれぞれ所定のタイミング
で電源の供給を行う。 (イ)インターロックスイッチ225(第12図) (ロ)ACドライバ226(第12図) (ハ)高圧電源供給装置162(第8図) (ニ)ソータ38(第12図) (ホ)フューザ出口センサ184(第12図) (ヘ)定着制御用素子227(第12図) (ト)アクセサリ212(第12図); ここでアクセサリとは、例えばコインを使用してコピ
ーを行なえるようにしたコインキットや、各部署のコピ
ー管理を行うためのキーカウンタやキーコーダ等が存在
する。 (チ)メインビリングカウンタ211およびサブビリング
カウンタ213(第12図) (リ)X−ポート・ファン192(第12図); このファンはX−ポートと呼ばれる搬送路を搬送され
るコピー用紙60の吸引用バキュームファンである。 (ヌ)インターイメージランプ・コントローラ157(第
8図) (ル)キャリジモータ171(第11図) (ヲ)レジセンサ172、濃度制御センサ173、レンズ・ミ
ラー・センサ174およびレンズ・ミラー・モータ175(第
11図) (ワ)原稿センサ178(第11図) (カ)インクリーススイッチ159、サブ現像装置59S1〜5
9S4およびメイン現像装置59Mのトナーの空検知センサ、
ならびにデベ選択・ソレノイド161(第8図) (ヨ)メイン基板201(第8図等) (5−8)搬送系 次に第13図を用いてコピー用紙の搬送系について説明
する。 第1〜第5の供給トレイ31−1〜31−5には、ノーペ
ーパセンサ231、サイズセンサ232、およびクラッチ233
がそれぞれ備えられている。ここでノーペーパセンサ23
1は、供給トレイ31−1〜31−5内のコピー用紙の有無
を検知するためのセンサである。この複写機では、複数
の供給トレイに同一サイズのコピー用紙をセットするこ
とができ、この場合には1つの供給トレイのコピー用紙
がなくなったとき他の供給トレイから同一サイズのコピ
ー用紙が自動的に給送できるようになっている。サイズ
センサ232はトレイ内に収容されているコピー用紙のサ
イズを判別するためのセンサである。また、クラッチ23
3は、それぞれの送りロール61−1、61−2、……の駆
動をオン・オフ制御するための部品である。 コピー用紙の給送は専用に設けられたフィードモータ
235によって行われる。フィードモータ235にはステップ
モータが使用されている。コピー用紙の給送が正常に行
われているかどうかはフィードセンサ236によって検知
される。ゲートソレノイド237は、一旦送り出されたコ
ピー用紙の先端を揃えるためのレジストレーション用の
ソレノイドである。このゲートソレノイド237は、通常
のこの種のソレノイドと異なり通電時にゲートが開きコ
ピー用紙を通過させるような制御を行う。 すなわち、コピー用紙の到来しない待機状態ではゲー
トソレノイド237に電源の供給がなく、ゲートは開いた
ままとなっている。コピー用紙が到来するわずか手前の
時点にゲートソレノイド237が通電され、通過を阻止す
るためにゲートが閉じる。そして、所定のタイミングで
コピー用紙の搬送を再開する時点で通電が停止しゲート
が開くことになる。このような制御を行うと、コピー用
紙の先端が通過を阻止されている時点でのゲートの位置
の変動が少なくなり、コピー用紙が比較的強い力でゲー
トに押し当てられた場合でもその位置決めを正確に行う
ことができる。 手差し切換ソレノイド238は、第1の供給トレイ31−
1から送り出されるコピー用紙の搬送ローラと、手差し
トレイ41からマニュアルフィードされるコピー用紙の搬
送ローラとの駆動を切り換えるためのソレノイドであ
る。手差しトレイセンサ239は、手差しトレイ41からコ
ピー用紙を複数枚送る場合のコピー用紙の有無を検知す
るためのセンサである。トレイインターロック241は、
コピー用紙が紙詰まりを生じたときにその除去のために
開閉される機構に取りつけられているインターロックス
イッチである。トレイパスセンサ242は、第2および第
3の供給トレイ31−2、31−3から送られてきたコピー
用紙60を検出するセンサで、ベースマシン21とこれら供
給トレイ31−2、31−3の結合部近傍に配置されてい
る。 (5−9)DADF 第14図と共にDADF24について具体的に説明する。 DADF24はベースマシン21のプラテンガラス55の上に取
りつけられている。このDADF24には、原稿251を載置す
る原稿トレイ252が備えられている。原稿トレイ252に
は、原稿251をそのコピーされる第1の面が下側となる
ようにして積層する。 原稿トレイ252の原稿送り出し側にはリタードパッド2
54と送り出しパドル255が配置されており、これらによ
り原稿251が1枚ずつ送り出される。送り出された原稿2
51は、駆動ローラ256と従動ローラ257によってS字状搬
送部258を通り、このS字状搬送部258と垂直搬送部259
との交わる位置に配置された分岐ガイド261に押し当て
られる。分岐ガイド261はこれにより開放され、原稿251
は反転搬送部262側に搬送される。 原稿251の後端が分岐ガイド261を通過すると、図示し
ないスプリングの作用によって分岐ガイド261はS字状
搬送部258側に閉止する。このとき、分岐ガイド261の近
傍に配置された図示しないセンサによって原稿251の通
過が検出される。この検出信号出力によって原稿反転用
駆動ローラ264が逆回転する。この結果、原稿251は搬送
方向が反転され、その搬送方向をプラテンガラス55とほ
ぼ直角方向に変更される。 この後、原稿251は斜行スリップパドル265によりその
一側部を図示しないサイド位置決めガイドに当設されて
位置決めされながら搬送される。そしてエンドレス搬送
ベルト266によってプラテンガラス55上の訂正な位置ま
で搬送される。このようにして、原稿251の前記した第
1面に対するコピー作業が行われる。 第1面に対する露光が終了したら、エンドレス搬送ベ
ルト266によって原稿251が矢印267方向に搬送される。
そして出口側ガイド268の作用によって、この第1面の
みのコピーが行われる場合には垂直搬送部269が選択さ
れ、原稿251は原稿受け部271に収容されることになる。 これに対して第1面の反対側の第2面に対してもコピ
ーをとる場合には、水平搬送部272が選択される。水平
搬送部272に送り出された原稿251は、搬送ローラ273に
よって矢印267と逆方向に搬送され、駆動ローラ256と従
動ローラ257によってS字状搬送部258を搬送される。こ
のとき、原稿251の下面は原稿トレイ252に収容されてい
た時点と逆の第2面となっている。従って、先に説明し
たと同様の搬送手順でこの原稿251がプラテンガラス55
の上に送り込まれた状態では、第2面に対するコピー作
業が行われることになる。 第2面の露光終了後、原稿251は出口側ガイド268の作
用によって垂直搬送部269に送られ、原稿受け部271に排
出されることになる。 (5−10)ソータ 第15図と共に10ビンのソータ38について具体的に説明
する。 第15図はソータの外観を表わしたものである。10ビン
のソータ38は、10枚のビン281が一体として昇降できる
ようになっている。ソータ本体282には、この昇降を行
うための駆動源(ビンモータ)と、1ビン分ずつの移動
位置をコントロールするためのカムおよびカムスイッチ
と、ビン281が下限位置に到達したことを検出するため
のダウンリミットスイッチ(共に図示せず)が配置され
ている。 コピー用紙60は第4図に示した搬送ロール68、68によ
って矢印284方向に進み、ソータ本体282に送り込まれ
る。そして、その時点でその搬送路に対向しているビン
に対して排出されることになる。なお、ソータによって
はビン281を昇降させず、代ってソータ本体282を昇降さ
せて排出路の切り換えを行うこともできる。ソータ38の
モード選択は、第5図に示したソータ用パネル74を操作
することにより行われるようになっている。 (5−11)中間トレイ 次に中間トレイ33について説明する。 第16図は中間トレイ33を中心とした搬送系を表わした
ものである。 ベースマシン21内のヒートロール66によって熱定着さ
れたコピー用紙60は、同じくベースマシン21内に配置さ
れたデュプレックス・ゲートソレノイド351によって排
出トレイ側に出すか中間トレイ33側に送り込むかの制御
が行われる。第1のデュプレックス・パスセンサ352は
ベースマシン21側に、また第2のデュプレックス・パス
センサ353は第2の供給トレイ31−2の近傍にそれぞれ
配置されており、中間トレイ33の近傍に到達する前のコ
ピー用紙60について紙詰まりの検出が行われる。 ところで中間トレイ33には、コピー用紙60の先端をト
レイ先端まで送り込むための送りロールが存在しない。
そこで送られてきたコピー用紙60のサイズに応じてこれ
らを所望の位置まで搬送しトレイに“落下させる”ため
の3つのデュプレックス・ソレノイド・ゲート355〜357
が配置されている。これらのデュプレックス・ソレノイ
ド・ゲート355〜357は送り込まれる用紙のサイズに応じ
てソレノイドを択一的に動作させ、対応するゲートの開
閉を行うようになっている。スキューロール・ソレノイ
ド・ゲート358は、この“落下”してきたコピー用紙60
の先端の一角を中間トレイ33の先端の角に当てるように
制御し、送られてきたコピー用紙60の1枚1枚の先端を
揃えるゲートである。この動作が1枚分終了するごとに
メインビリングカウンタ211のカウントアップが行われ
る。 中間トレイ33はすでに説明したようにトレイ制御用CP
U128によって制御されるようになっており、デュプレッ
クス・モータ361(第8図)の制御によってコピー用紙
の搬送を行う。デュプレックス・ノーペーパセンサ362
はこの中間トレイ33におけるコピー用紙60の有無を検知
するセンサである。デュプレックス・フィードクラッチ
363は、コピー用紙60の送り出しを行うための駆動源に
ついてオン・オフ制御を行うための機構である。 インバータ・ゲートソレノイド364は、両面コピーを
とるか同一面に複数のカラーでマーキングを行ったり合
成コピーをとるかどうかの切り換えを行うソレノイドで
ある。すなわち、第16図に示したような向きにインバー
タ・ゲートソレノイド364が位置している場合、搬送路3
65を下向きに落下するように搬送されてきたコピー用紙
60はインバータ・ゲートソレノイド364に案内されて落
下した後、搬送ロール367、368によって今度は上向きに
搬送される。そして、インバータ・ゲートソレノイド36
4の手前で図の右方向に搬送方向を変更され、中間トレ
イ33に表裏逆の状態で収容される。この状態で搬送が再
開されると、両面コピーがとられることになる。 これに対して、下向きに搬送されてきたコピー用紙60
がインバータ・ゲートソレノイド364の手前でそのまま
図の右方向に搬送方向を変更されると、もとの表側が再
び上になる状態で収容される。この後者の状態で搬送が
再開されると、同一面に再度コピーがとられることにな
る。一般にN種類のカラーでマーキングを行う場合に
は、1枚のコピー用紙60がN回中間トレイ33に収容さ
れ、この後にモノクロで現像が行われて排出される。 デュプレックス・フィードセンサ369は、中間トレイ3
3から送り出されたコピー用紙の紙詰まりの有無を検知
するためのセンサである。 (5−12)エディタパッド 第17図および第18図と共にエディタパッド132につい
て具体的に説明する。 このうち第17図はエディタパッドを装着した複写機の
システム構成を表わしたものである。すなわち本発明の
実施例としての第3図に示した複写機の構成では、DADF
24をプラテンガラス55の上に取りつけているので、エデ
ィタパッド付きプラテン26をこの上部に装着することが
できない。 第17図に示した複写機では、第1の供給トレイ31−1
が備えられたベースマシン21の上部にエディタパッド付
きプラテン26が取りつけられている。図で四角の部分が
エディタパッド132である。なお、この複写機にはバッ
クリットタイプのコンソールパネルが配置されている。
またベースマシン21の下部には、第2および第3の供給
トレイ31−2、31−3のみが収容されたキャビネット40
1が配置されている。ベースマシン21にはソータが取り
つけられておらず、排出されるコピー用紙を収容するた
めの排出トレイ37が取りつけられている。コンソールパ
ネル27の配置されているパネル面の左端近傍にはICカー
ド装置22Aが配置されており、この上部にはICカード131
をセットすることができるようになっている。上面に液
晶表示板が組み込まれているICカードでは、ICカード装
置22Aに組み込んだ状態で、表示板としての動作も行な
うことができ、複写機に表示機能を増設させたり、表示
機能のない複写機に表示機能を付加することができる。 複写機の一般的な構成については、先の第2図で説明
したのでこれを参照されたい。なおエディタパッド132
は座標の入力に大変便利なものであり、第3図に示した
本実施例のような構成の複写機にも単独で使用すること
が可能である。この場合には、エディタパッド132が机
上等に配置し、コードを用いてICカード装置22(第3図
参照)と直接接続したり、あるいはICカード131に座標
データを書き込み、これをICカード装置22に装着して使
用することになる。 第18図はエディタパッドの構成を表わしたものであ
る。エイッタパッド132は、縦307mm、横432mmの長方形
の座標入力用パッド405を備えている。このパッドの手
前側の幅10mmの領域は次に説明するエディタパネル406
となっている。エディタパネル406を含んだエディタパ
ッド132は、X軸上の位置を指定する抵抗線を配置した
第1のゴムパッドと、Y軸上の位置を指定する抵抗線を
配置した第2のゴムパッドとをスペーサを介して重ね合
わせた構造となっており、オペレータの指や先の尖った
ペン等によって圧力の加えられた位置をX、Y座標上の
値として感知できるようになっている。エディタパネル
406の手前には、各種情報を表示するための表示パネル4
07が配置されている。また、エディタパッド132の内部
後方部分には、座標データを処理するための基板やイン
ターフェイス回路用の基板408が配置されている。 第19図は第18図で説明したエディタパネルおよび表示
パネルの部分の要部を表わしたものである。エディタパ
ネル406には、次のようなボタンが配置されている。 (イ)特殊機能ボタン411; 特殊機能を用いるときに使用するボタンである。 (ロ)寸法変倍ボタン412; 距離を指定して縮倍率を指定するときに使用するボタ
ンである。 (ハ)抽出ボタン413; 指定された領域を抽出するためのボタンであり、モノ
クロ(白黒)記録について使用される。 (ニ)削除ボタン414; 指定された領域を削除するためのボタンであり、同じ
くモノクロ(白黒)記録について使用される。 (ホ)連写カラー合成ボタン415; 連写カラー合成の機能を指定するときに使用するファ
ンクションボタンである。 (ヘ)マーキングカラーボタン416; マーキングカラーの機能を指定するときに使用するフ
ァンクションボタンである。 (ト)部分カラー変換ボタン417; 部分カラー変換の機能を指定するときに使用するボタ
ンである。 (チ)カラー反転ボタン418; カラーで指定された領域を黒色にしたり、黒色で指定
された領域をカラーに変換するときに使用するボタンで
ある。連写カラー合成ボタン415、マーキングカラーボ
タン416、部分カラー変換ボタン417およびカラー反転ボ
タン418はカラー記録についてのファンクションボタン
である。 (リ)指定方法ボタン419; 領域の指定を、矩形における対角線の両端の2点の座
標値で行うか、多角形の各点の座標値で行うかの選択を
行うためのボタンである。 (ヌ)領域・色指定ボタン421; 領域の設定を行う時点で使用するボタンである。 (ル)領域クリアボタン422;領域の指定を解除するとき
に使用するボタンである。 (ヲ)設定終了ボタン423; 1または複数の領域についてそれらの指定が終了した
ときに使用するボタンである。 最初の8つのボタン411〜418に対応する表示パネル40
7の部分には、それぞれそれらのボタンの選択の有無を
表示するための表示ランプ425が付属している。また指
定方法ボタン419については、その指定方法に応じて対
角指定ランプ426または多角指定ランプ427が点灯するよ
うになっている。 (ワ)通常マーキングボタン431;領域内を一様にマーキ
ングするという通常のマーキング形態を指定するための
ボタンである。 (カ)枠マーキングボタン432;例えば特定領域を囲む枠
状の領域を設定してマーキングを行うときに使用するボ
タンである。 (ヨ)ラインマーキングボタン433;例えば太めのアンダ
ーライン状の領域を設定してマーキングを行うときに使
用するボタンである。 (タ)色指定ボタン434〜437;マーキングのカラーは領
域ごとに独立して行うことができるので、マーキングを
行う領域との関係でカラーの指定を行うためのボタンで
ある。ここでは、色指定ボタン434が赤色の指定を行
い、色指定ボタン435が青色の指定を行う。色指定ボタ
ン436は緑色の、また色指定ボタン437は茶色の指定を行
うようになっている。すでに説明したように本実施例の
複写機は、これ以外のカラーの現像装置をセットするこ
ともでき、この場合には、色指定ボタン434〜437の表面
に被せられているトップカバーをそのカラー用のものに
取り替えることになる。(ワ)〜(タ)で説明したマー
キング専用の各ボタン431〜437にはそれぞれ表示ランプ
438が配置されており、どのランプが選択されたかが表
示されるようになっている。 (5−13)大容量トレイ ところで、この複写機には第4および第5の供給トレ
イ31−4、31−5の代わりに大容量トレイ471をセット
することができる。そこで本実施例の構成とは異なる
が、これについても簡単に説明する。 第20図はこの大容量トレイの回路構成の概要を表わし
たものである。 大容量トレイ471には、1000〜2000枚のコピー用紙を
一度にセットすることができ、大量のコピーを中断なく
作成することができる。大容量トレイ471には、次のよ
うな回路部品が備えられている。なお大容量トレイ471
は、第8図に示したノイズフィルタ223の出力側から交
流電源の供給を受け、また同じく第8図に示したメイン
基板201を介してDC電源228から直流電源の供給を受けて
これらの回路部品を動作させるようになっている。 (イ)ストップセンサ472; コピー用紙60の昇降を行うためのエレベータ機構を備
えた大容量トレイ471についてその下限位置を検知する
ためのセンサである。 (ロ)インターロックスイッチ473; 大容量トレイ471の前面パネルについてその開閉を検
知するためのインターロックスイッチである。 (ハ)ノーペーパ・センサ474; 収容されたコピー用紙60が残り少なくなった時点でこ
れを検知するためのセンサである。 (ニ)サイズセンサ475; コピー用紙60のサイズを判別するためのセンサであ
る。 (ホ)大容量トレイ用モータ476; 大容量トレイ471のエレベータ機構を駆動しコピー用
紙60の収容部分の昇降を行うためのモータである。 (ヘ)セットセンサ477; 前記したエレベータ機構を備えた大容量トレイ471に
ついてその上限位置を検知するためのセンサである。 (ト)大容量トレイ用クラッチ478; コピー用紙60の送り出しを制御するためのクラッチで
ある。 (チ)フィードセンサ479; 大容量トレイ471から送り出されるコピー用紙60の紙
詰まりを検知するためのセンサである。 (6)ICカードによる複写機の制御 (6−1)制御情報の種類 次の第21図は本実施例の複写機における基本的制御情
報と付加的制御情報の関係を表わしたものである。この
図に示すようにROM121Dにはコピー用紙の搬送系の制御
や露光制御のように複写機の基本的な制御に必要なプロ
グラムPと、各種の発展または変形を行いうるプログラ
ムA0、B0、C0、D0……が書き込まれており、これらが全
体として基本的制御情報を構成している。 一方、ICカード131はそこに格納されている付加的制
御情報の種類によって複数の形態を取りうるようになっ
ている。例えば第1のICカード131−1は、プログラムA
1、B1、C1、D1およびS1を格納している。また第2のIC
カード131−2は、プログラムA2、D2およびS2を格納し
ている。 (i)ここでプログラムAは縮倍率に関するものであ
る。このうち基本的制御情報としてのプログラムA0は1
種類の固定倍率(100%;等倍)の設定に関するもので
ある。第1のICカード131−1に格納されている付加的
制御情報としてのプログラムA1はこれらの固定倍率の他
に200%から50%までの1%刻みの任意倍率を設定でき
る制御情報が加えられている。また、第2のICカード13
1−2に格納されている付加的制御情報としてのプログ
ラムA2には、11種類の縮倍率(50%、61%、70%、81
%、86%、93%、115%、122%、141%、163%、200
%)を設定することのできる制御情報が加えられてい
る。 (ii)プログラムBは原稿の複写形態に関するものであ
る。このうち基本的制御情報としてのプログラムB0は通
常の複写およびADF23およびDADF24による一面の複写に
関するものである。第1のICカード131−1に格納され
ている付加的制御情報としてのプログラムB1には、製本
原稿に対する見開きの2ページを順に複写する機能(連
写機能)と、DADF24による両面の複写機能を可能とする
制御が追加されている。第2のICカード131−2にはプ
ログラムBが追加されていない。 (iii)プログラムCは現像の形態に関するものであ
る。このうち基本的制御情報としてのプログラムC0はメ
イン現像装置59Mまたはサブ現像装置59Sによる1色の現
像制御を扱っている。第1のICカード131−1に格納さ
れている付加的制御情報としてのプログラムC1は、原稿
の特定領域にカラーでマーキングを行うマーキングカラ
ー処理のように、2色あるいは多色で書類の作成を行う
ための制御情報を扱っている。第2のICカード131−2
にはプログラムBが追加されていない。 (iv)プログラムDはマーキングカラー処理等に使用す
る座標データの入力形態に関するものである。このうち
基本的制御情報としてのプログラムD0は、テンキー80を
使用した座標入力を行う制御を扱っている。第1のICカ
ード131−1に格納されている付加的制御情報としての
プログラムD1はテンキー80のみでなく、エディタパッド
132や他のICカードから座標データの入力が行なえるよ
うな制御を扱っている。また、第2のICカード131−2
に格納されている付加的制御情報としてのプログラムD2
には、テンキー80による座標データの入力と、エディタ
パッド132による座標データの入力とが行なえるような
制御を扱っている。 (v)プログラムSはコピー作業の開始に関するもので
ある。このプログラムSが格納されていない基本的制御
情報では、1日の稼働時間、例えば朝9時から12時まで
と午後1時から5時までしかコピー作業を開始させるこ
とができない。すなわち、昼休みや残業時間にコピーを
とることができず、これらの時間における機密文書の無
断コピーや私的なコピーを防止することができる。第1
のICカード131−1に格納されている付加的制御情報と
してのプログラムS1は、コピー作業の時間的な制限をな
くしている。また、第2のICカード131−2に格納され
ている付加的制御情報としてのプログラムS2は、午後7
時以降のコピー作業の禁止と、コピー作業の行われた日
時および枚数に関するデータをICカード131−2自体に
書き込むための情報を取り扱っている。 このように、第1のICカード131−1には第2のICカ
ード131−2よりも活用範囲の広いプログラムが格納さ
れている。第1のICカード131−1の表面は例えば金色
に着色されており、例えば銀色に着色された第2のICカ
ード131−2と区別することができるようになってい
る。この複写システムでは、この他図示しないが表面が
緑色に着色された第3のICカード131−3が用意されて
おり、複写機の自己診断等の他の機能を実現するために
使用されるようになっている。 なお、ICカード131等の記憶媒体の表面には、 のように部長、課長、平社員等の役職を表わす記号と同
時に、この手段によって使用可能な機能を表示するよう
にしてもよい。例えば記憶媒体の表面に と記されていれば、いつでもどのような機能でも使用す
ることができるが、 と記されていれば、原稿の縮小および拡大、ADF23およ
びDADF24の使用が可能であり、これ以外の機能を使用す
ることができない。 (6−2)制御の流れ 以上説明したようにこの複写機ではICカード装置22に
セットするICカード131の種類に応じて複写機の機能が
変更される。このようにして、ICカード131の個々の所
有者にもっとも適切な複写形態が実現されることにな
る。 第22図はICカードの挿入による追加的制御情報の書き
込み作業を説明するためのものである。この実施例の複
写機の電源が投入されると所定時間が経過した時点でコ
ンソールパネル28の液晶表示部112に「コピーできま
す」という表示が行われ、コピー作業が可能な状態とな
る(ステップ)。すなわちこの状態でスタートボタン
117を押せば(ステップ;Y)、オペレータは基本的制
御情報に基づく通常のコピー作業を実行させる。このと
き、第6図に示したカード用CPU129はICカード装置22に
ICカード131がセットされるかどうかの監視を行う(ス
テップ)。ICカード131がセットされると、その検出
信号に基づきカード用CPU129の配下のRAMにICカード131
のセット情報が記憶される(ステップ)。ICカード装
置22に対するICカード131のセット動作が行われていな
かったり(ステップ;N)、ICカード131のセットの事
実が前記したRAMに記憶された後には、ICカード131がIC
カード装置22から抜き取られる動作が行われたかどうか
のチェックが行われる(ステップ)。ICカード131の
抜き取り動作がその時点でなければ(N)、コピー作業
が終了しない状態では再びステップに戻ってICカード
131のセット動作と抜き取り動作のチェックが行われ
る。そして、ICカードの抜き取り動作が行われた場合に
は(ステップ;Y)、前記したRAMに記憶されたセット
情報がクリアされる(ステップ)。 もちろん、コピー作業が終了する前に再びICカード13
1がセットされたような場合には、そのセットの時点で
セット情報が前記したRAMに再び書き込まれることにな
る(ステップ)。このようにして、コピー作業が終了
する時点までICカード装置22に対するICカード131のセ
ットの有無が監視され、その事実がカード用CPU129の配
下のRAMに記憶されることになる。 複写機のコピー作業が終了すると(ステップ;Y)、
メインCPU121は前記したRAMの内容をチェックしてICカ
ード131がセットされているかどうかの判別を行う(ス
テップ)。そして、ICカード131がセットされていな
ければ(N)、コンソールパネル28の液晶表示部112に
「コピーできます」という表示が行われ(ステップ
)、スタートボタン117が押された時点で基本的制御
情報に基づく通常のコピー作業が実行されることにな
る。 一方、ステップで前記したRAMにICカード131のセッ
ト情報が記憶されていた場合には(Y)、ICカード131
からデータとしての付加的制御情報の読み込みが行われ
る(ステップ)。このとき、次に説明する大容量転送
のモードで第7図に示すRAM121Eに対してデータの転送
が行われることになる。データの転送が終了したら、複
写機はその付加的制御情報と基本的制御情報の組合わさ
れた制御情報によって動作するモードに設定される(ス
テップ)。そして、この状態で液晶表示部112に「コ
ピーできます」という表示が行われることになる(ステ
ップ)。 以上説明した第22図に示す動作は複写機の液晶表示部
112に「コピーできます」という表示が行われた後の動
作であるが、これよりも前にICカード装置22にICカード
131がセットされる場合がある。 第23図はこの場合における追加的制御情報の書き込み
作業を説明するためのものである。 複写機に電源が投入された後、メインCPU121はカード
用CPU129を介してICカード131のセットの有無を監視す
る(ステップ)。そして、ICカード131がICカード装
置22にセットされていないときには、複写機がコピー作
業を行なえる状態(レディ状態)になった時点で(ステ
ップ;Y)、液晶表示部112に「コピーできます」とい
う表示を行い(ステップ)、先の第23図に示した制御
に移行させることになる。 一方、複写機がレディ状態に移行する前にICカード13
1のセットが行われた場合には(ステップ;Y)、この
時点で複写機が異常状態であるかどうかの判別が行われ
る(ステップ)。ここで異常状態とは、コピー用紙60
が搬送系のどこかでジャムを生じたまま放置されて電源
が投入された場合のように、オペレータやサービスマン
の介在なしにはコピー作業をいつまでも実行できない状
態をいう。 複写機が異常状態であればICカード131の使用時期が
確定できず、またカードの所要者がICカード131を複写
機にセットしたことを忘れて立ち去ることも考えられ
る。特に後者の場合には、複写機にセットしたままのIC
カード131を他の者が所有する危険性もあり好ましくな
い。そこでICカード131がセットされた時点で複写機が
異常状態であれば(ステップ;Y)、ICカード装置22か
らICカード131が排出される(ステップ)。これはベ
ースマシン21からICカード装置22にカード排出信号が供
給されることによって実行される。これと共に、液晶表
示部112には「現在カードの使用はできません」という
表示が行われる(ステップ)。この表示と併せて警報
音が発せられれば、より有効である。 これに対して、複写機がレディ状態となる以前にICカ
ード131がセットされ、かつ異常状態でない場合には
(ステップ;N)、ICカード131からデータとしての付
加的制御情報の読み込みが行われる(ステップ)。RA
M121Eに対するデータの転送が終了したら、複写機は付
加的制御情報と基本的制御情報の組合わされた制御情報
によって動作するモードに設定される(ステップ)。
そして、レディ状態となった時点で(ステップ;Y)、
液晶表示部112に「コピーできます」という表示が行わ
れることになる(ステップ)。 (6−3)制御の具体例 今、ICカード131がICカード装置22にセットされ、縮
倍率を変更してコピー作業が行われる例について、具体
的に説明する。 第24図は、ICカード装置におけるICカードの接続部分
の回路構成の要部を表わしたものである。ICカード装置
22は第6図に示したようにカード用CPU129を備えてい
る。カード用CPU129は4K(キロ)バイトの記憶容量をも
つRAM(ランダム・アクセス・メモリ)511と、4Kバイト
の記憶容量をもつROM(リード・オンリ・メモリ)512を
備えている。ここでROM512はICカード装置22の制御を行
うためのプログラムを記憶したメモリであり、RAM511は
各種データを一時的に記憶するための作業用メモリであ
る。 カード用CPU129は2つのシリアルパラレル変換器51
3、514に接続されている。第1のシリアルパラレル変換
器513はICカード装置22にセットされるICカードとの間
でシリアルデータの送受を行い、カード用CPU129との間
でパラレルデータの送受を行うようになっている。第2
のシリアルパラレル変換器514は、ベースマシン21との
間でシリアルデータの送受を行い、シリアルパラレル変
換あるいはパラレルシリアル変換を行ってカード用CPU1
29との間でパラレルデータの送受を行う。ICカード装置
22内には2つのクロック発生回路515、516が用意されて
おり、第1のクロック発生回路515は、4.9152MHzのクロ
ック信号をICカードに供給する。また、第2のクロック
発生回路516は、7.3728MHzのクロック信号をカード用CP
U129に供給する。 カード用CPU129は出力ポート518を介してICカードに
電圧V0およびVPPを供給し、またリセット信号RSTの供給
も行う。また入力ポート519を介してICカードからイン
サート信号INSおよびカード有り信号CARDの供給を受け
るようになっている。 第25図は、第7図に対応したものでICカード131がIC
カード装置22にセットされる場合のデータの流れを表わ
したものである。ICカード131をICカード装置22にセッ
トすると、ベースマシン21はこれを検知し、所定のタイ
ミングでデータの読み込みを開始する。このとき、9600
BPS(ビット/秒)の転送速度でICカード131からICカー
ド装置22にデータの転送が行われる。ICカード装置22で
はこれを4800BPSの速度に変換し、シリアルデータとし
てメインCPU121に大容量転送を行う。ここで大容量転送
とは、メインCPU121がベースマシン21側の複写制御を行
っていない状態で各付加装置との間のデータ交換を一時
的に中断して、ICカード装置22との間でデータの転送に
専念することをいう。 この大容量転送については、本特許出願人が昭和62年
4月22日に「シリアル通信制御方法」という名称で出願
した特願昭62−097440号に詳細な開示がある。 メインCPU121に送られたICカード131のプログラム
は、RAM121Eに格納される。そして、ROM121D内に格納さ
れている倍率制御プログラムによって倍率制御動作が開
始され、RAM121Eに書き込まれた倍率制御用の各種パラ
メータが使用されて所望の倍率におけるコピー作業が開
始される。 例えば第1のICカード131−1がセットされた場合に
は、50%から200%までの1%刻みの151段階の縮倍率に
ついてのデータテーブルが読み出されると共に、第5図
に示したシフトキー101、102によって縮倍率が1%ずつ
変化するような縮倍率指定のための制御が行われる。15
1段階の縮倍率についてのデータテーブルには、次のよ
うな各種パラメータが各段階に応じた値として書き込ま
れている。 (イ)光学レンズ58(第4図)の位置データ。 (ロ)複数のミラー57(第4図)の位置データ。 (ハ)図示しないキャリジを移動させるためのオプティ
カルモータの制御データ。 (ニ)インターイメージランプ141(第8図)のオン・
オフ制御に関するデータ。 (ホ)露光ランプ56(第4図)の光量設定のためのデー
タ。 (ヘ)図示しないサイドイレーズランプのオン・オフ制
御に関するデータ。 (ト)キャリジのリターンするタイミングに関するデー
タ。 従って、例えば縮倍率55%が選択されたときには、光
学レンズ58等が該当する位置に移動し、原稿のサイズと
の関係でインターイメージランプ141のオン・オフ制御
のタイミングが決定され、露光ライン56の光量が等倍次
よりも所定量だけ低下される等の制御が行われることに
なる。 また、第2のICカード131−2がICカード装置22にセ
ットされた場合には、前記した151段階のデータテーブ
ルの代わりに11段階のデータテーブルがRAM121Eに書き
込まれ、複写機はその範囲での縮倍率制御を行うことに
なる。更にいずれのICカードもセットされなかった場合
には、複写機は等倍(1000%)のコピー作業しか行うこ
とができない。この場合には、等倍コピー時のデータが
ROM121Dから読み出されてコピー作業が行われることに
なる。なお、この場合にオペレータがシフトキー101、1
02あるいは固定倍率キー103(第5図)を押したとして
も倍率表示部99(第5図)の表示は100(%)のままで
ある。装置によっては、このような場合に液晶表示部11
2に「倍率を選択することのできるカードを使用してく
ださい」というメッセージを表示するようにしてもよ
い。 以上説明した実施例では記憶媒体としてICカードを使
用したが、これに限られるものではない。例えばメモリ
カードやCD・ROM、光ディスク等の携帯可能なあらゆる
記憶媒体が本発明に適用可能である。 また本実施例では複写機の制御プログラムとしての付
加的制御情報の書き込みについて説明したが、これに限
られるものではなく、もっと簡単なデータの書き込みで
あってもよい。例えばコピー用紙のサイズやコピー濃度
等の複写条件(記録条件)を表わしたデータを書き込む
場合であってもよく、このような場合には磁気カードを
記憶媒体として使用することも可能である。 更に実施例ではICカード装置からデータの読み出しを
行う場合を例にして説明したが、データの書き込みを行
う場合にも大容量でデータの転送が行われる場合があ
る。例えばこの複写機で図形の編集を行う場合に、座標
データをICカード等の記憶媒体に書き込む場合がそれで
ある。このような場合にも記憶媒体が取り敢えず複写機
に受け付けられることは有効であり、本発明を同様に適
用することができる。 なお、実施例では複写機が異常状態にあるときICカー
ドを自動的に排出するようにしたが、異常状態の種類に
応じてそれが回復するまでカードを待機させておくよう
にしてもよい。また、複写機によってはこのような強制
的な排出を行わず待機状態に設定し、記憶媒体を抜き取
るか否かをオペレータの判断に委ねてもよい。この場合
には、液晶表示部等の表示部に現状やオペレータの採り
うる措置等を示す情報が表示されることは効果的であ
る。 「発明の効果」 このように本発明によれば、記録動作中は前記読出手
段による記録動作に関する情報の読み出しを禁止し、記
録動作終了後に読出手段による記録動作に関する情報の
読み出しを許諾することにしたので、記録の途中で記憶
媒体が受け付けられたような場合にも、ページの途中で
記録動作が変更され、記録内容が所望のものでなくなる
といった不都合を回避することができる。また、このよ
うに記録の途中で記録媒体が受け付けられても、記録動
作は新たに記憶媒体から読み出す前のもので継続して行
われるので、例えば印字データの印字がこの受付時点等
に一時的に中断し、印字されない空白行が出現した状態
で印字動作が行われるといったような不都合が発生しな
い。 すなわち本発明では、ICカード当の記憶媒体を記録装
置に受け付けさせ、これから情報の読み出しを行う読出
手段が読み出し動作を開始するか否かを時機決定手段に
よって決定させることにしたので、コピー作業が行われ
ている最中であっても記憶媒体をのセットを行うことが
できる。この場合には、コピー作業の終了後に記憶媒体
からデータの読み出しが開始するので、人手による場合
よりも迅速にデータの読み出しを行うことができ、記録
装置を効果的に使用することができる。また、記録装置
側に負荷が集中することがないという効果もある。 更に、本発明では記録装置が受け付けた記憶媒体から
時機決定手段の決定した時機に読み出し手段から記録動
作に関する情報の読み出しを行うので、始めから無条件
に情報を読み出してこれを記録装置側に記憶する場合と
比べて記憶のためのメモリの容量を小さく設定すること
ができる他、不必要な情報の読み出しを行う必要がない
ので、読み出された内容から必要な情報を検索するため
の無駄な処理が不要になるという効果もある。
【図面の簡単な説明】 第1図は本発明の原理を示すブロック図、第2図〜第25
図は本発明の記録装置の一実施例を説明するためのもの
で、このうち第2図は複写機のシステム構成を表わした
システム構成図、第3図はこの複写機のシステム構成の
一例を表わした外観図、第4図はこの複写機の概略を示
す概略構成図、第5図はこの複写機のコンソールパネル
の平面図、第6図はこの複写機の回路構成の概要を表わ
した回路図、第7図はメインCPUを中心として更に第6
図を展開して示したブロック図、第8図は複写機の感光
体ドラム周辺の回路構成を具体的に表わしたブロック
図、第9図はサブ現像装置で1回目の現像を行いメイン
現像装置で2回目の現像を行う場合のメインモータとデ
ベ・ソレノイドの動作を示すタイミング図、第10図はメ
イン現像装置で1回目の現像を行いサブ現像装置で2回
目の現像を行う場合のメインモータとデベ・ソレノイド
の動作を示すタイミング図、第11図は複写機の露光系や
コンソール制御部の周辺を具体的に表わしたブロック
図、第12図は複写機の電源や定着装置等を具体的に表わ
したブロック図、第13図はコピー用紙の搬送系の回路構
成を具体的に表わしたブロック図、第14図はDADFの概略
構成図、第15図はソータの斜視図、第16図は中間トレイ
を中心とした搬送系の概要を表わす側面図、第17図はエ
ディタパッドを装着した複写機のシステム構成を表わし
た斜視図、第18図はエディタパッドの平面図、第19図は
エディタパネルおよび表示パネルを表わした平面図、第
20図は大容量トレイの回路構成を示すブロック図、第21
図は複写機本体と2つのICカードに格納された制御情報
の対応を示す説明図、第22図はコピーが可能な状態にな
った後におけるICカードによる追加的制御情報の書き込
み制御を示す流れ図、第23図はコピーが可能な状態にな
る前の同様の制御を示す流れ図、第24図はICカード装置
におけるICカードの接続部分の回路構成の要部を示すブ
ロック図、第25図はICカードからベースマシンに読み込
まれるデータの流れを示した説明図、第26図は従来提案
された複写機の原理的な構成を示すブロック図である。 11……記憶媒体受付手段、 12……読出手段、13……時機判別手段、 14……記憶部、15……制御部、 22、22A……ICカード装置、 121……メインCPU、 121D、512……ROM、 129……カード用CPU、 130……ICカード・エディタパッド用インターフェイ
ス、 131……ICカード、 511……RAM。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭63−19277(JP,A) 特開 昭61−167277(JP,A) 特開 昭54−72057(JP,A) 特開 昭60−193189(JP,A) 特開 昭63−159071(JP,A) 特開 昭63−57267(JP,A) 特開 昭62−163137(JP,A) 実開 昭62−164351(JP,U)

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 1.外部からセットされ、かつ記録動作に関する情報が
    記憶された記憶媒体の受け付けを行う記憶媒体受付手段
    と、 この記憶媒体受付手段により受け付けられた記憶媒体か
    ら前記記録動作に関する情報の読み出しを行う読出手段
    と、 この読出手段による読み出し動作を開始するか否かを決
    定する時機決定手段と、 前記読出手段による前記記録動作に関する情報の読み出
    しが行われたときこの情報を基に記録動作を行う記録動
    作実行手段とを具備し、 前記時機決定手段は、記録動作中は前記読出手段による
    読み出しを禁止し、記録動作終了後に前記読出手段によ
    る読み出しを許諾する ことを特徴とする記録装置。
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